水質調査とイシマキガイの浄化能力 生物1班 河野由雅 倉地司 石附万采 水木莉緒 動機 富山県は全国的に見ても降水量が多く水資源にめぐまれている(気象庁のデータに よると1984~2010年までの平均降水量が全国5位) また、富山県の4地点が環境庁の「名水百選」に選定されており水がきれいだと言 える。 そこで、自分たちの家の周りや学校の周りの河川や用水路の水はどの程度きれいな のか興味を持った。 水質調査をしていく中で汚い水をどうにかしてきれいにできないかと疑問に思った 水質調査の実験方法 自分たちの家の周りや学校の周りなど私たちの身近にある河川や用水路からほぼ無 作為に12か所選び COD 及びリン酸の値を調べた CODは生物の活動による水の汚染具合を示し、リン酸は人間の活動による水の汚 染具合を示す 考察 ① データが飛びぬけて COD 値が高くなっていた ①は生活排水の流れる用水路とつながっており、民家からの生活排水の影響でヘド ロが溜まっているとわかった 今回測定した12地点のうち①、③、⑥の3地点でリン酸の値を示したがこれら3 - 11 - つの地点は全て生活排水と関係があった (1)COD とリン酸の相関係数をもとめると0.38になったが、散布図を 見ると3つのデータだけがリン酸の値を示しており全体として COD とリン酸 - 12 - の相関はほぼないと言える やはり、リン酸は家庭排水などの特別な理由で上昇していると考えられる COD7.8の1L の水にイシマキガイを1~4匹いれて4日間の COD の推移を調 べた (1)COD を減少させることに成功したことからイシマキガイには浄化能力 があると結論づけた - 13 - (2)イシマキガイの数によってグラフの推移に大きな差は見られなかった このことから COD7.8,1L 程度水では1匹で十分に浄化することができ ると考えられる (1)イシマキガイを入れてから2日経過した1月30日に COD は2~3付 近で最小になった (2)1月30日以降は COD が上昇する傾向にあった これはイシマキガイの浄化作用による COD 減少量をイシマキガイの生命活動 (排泄など)による COD 上昇量が上回ったからだと考えられる 初日を含めた測定した5日間の中で特に COD 値が高かった1月28日~1月 29日、1月29日~1月30日の COD 減少量が他の日と比べて大きくなっ ていた。 このことから COD が高ければ高いほどイシマキガイの浄化作用も活発になる と考えられる。 1月28日~1月29日と1月29日~1月30日を比較すると1月28日 ~1月29日の方が COD 値が高いのにも関わらず COD 減少量が1月29日 ~1月30日よりも小さくなっていた これは1月28日にイシマキガイを実験で用いるバケツに入れ替えた時に温 度や水質などの環境の変化があったからだと考えられる 参考文献 - 14 -
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