農業者年金記録管理システム 利 用 に 関 す る Q & A 平 成 2 6 年 2 月 独立行政法人農業者年金基金 業 務 部 情 報 管 理 課 目 次 Q1 農業者年金記録管理システムを利用しても、個人情報保護上、問題はないのでしょ うか。 Q2 農業者年金記録管理システムのセキュリティ対策はどうなっていますか。 Q3 パソコンにアプリケーションソフトをインストールできないため、農業者年金記録 管理システムが利用できないのですが。 Q4 外部へのアクセスが禁止されているため、農業者年金記録管理システムが利用でき ないのですが。 Q5 業務で使用しているパソコンをインターネットに接続できないため、農業者年金記 録管理システムが利用できないのですが。 Q6 農業者年金記録管理システム利用のために情報セキュリティ担当者への説明が必要 なので、説明用の資料はありませんか。 Q7 農業者年金記録管理システムの必要性が感じられない。 Q8 農業者年金記録管理システムの使用料を予算措置できない。 - 1 - Q1 農業者年金記録管理システムを利用しても、個人情報保護上、問題はないので しょうか。 A 個人情報保護に関して業務受託機関に適用される個人情報の保護に関する法律(平 成15 年法律第57 号)において、第2条第1項で「個人情報」は「生存する個人に関 する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の 個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それによ り特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)」と定義されており、 同条第2項の「個人情報データベース等」の定義では「個人情報を含む情報の集合物 であって、特定の個人情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的 に構成したもの」を含むものとなっており、個人情報には、文書に記載されたものの 他にパソコン等で処理される情報が含まれていることが明示されています。 各業務受託機関において、基金から送付した各種通知や加入者が提出した届書・請 求書等の写し等の個人情報を現に保存していただいていますので、農業者年金記録管 理システムを利用した個人情報の検索等を行っても個人情報保護上の問題は生じな いものと考えています。 なお、農業者年金記録管理システムで検索できる情報は、保険料等の積立状況や年 金の支払状況等の情報を除けば、業務受託機関を通じて提出された届書・請求書等に 基づき作成されたものになります。 ≪参考≫ 個人情報の保護に関する法律(平成15 年法律第57 号) (定義) 第二条 この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に 含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の 情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなる ものを含む。)をいう。 2 この法律において「個人情報データベース等」とは、個人情報を含む情報の集合物であって、 次に掲げるものをいう。 一 特定の個人情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したも の 二 前号に掲げるもののほか、特定の個人情報を容易に検索することができるように体系的に 構成したものとして政令で定めるもの - 2 - Q2 農業者年金記録管理システムのセキュリティ対策はどうなっていますか。 A 農業者年金記録管理システムは、インターネットを経由して、年金加入者の個人情 報を取り扱っていますので、次のセキュリティ対策を行っています。 ① 農業者年金記録管理システムを利用できるパソコンは、基金が発行した電子証明 書が設定されているパソコンに限られます。 なお、この電子証明書は、一度パソコンに設定されると別のパソコンに移すことが できないようになっています。 ② 農業者年金記録管理システムを利用する際には、 ・ 電子証明書が設定されているパソコンでは、基金サーバに設定した電子証明書 の認証を行い、正規の接続先であること ・ 基金のサーバでは、パソコンに設定された電子証明書の認証を行い、正規の利 用者であること を相互に確認しています。 なお、基金サーバの電子証明書は、信頼性のある第三者機関(認証局)から適正で あることの証明を受けています。 ③ 上記の確認は、農業者年金記録管理システムへログインする際に行います。 ログインには、電子証明書(基金が利用者毎に発行)、ユーザーID(利用者毎 に発行)及びパスワード(利用者自身が設定した)が農業者年金記録管理システムに 登録されているものと一致することが必要となり、一致した場合には管轄するエリア 内の加入者の個人情報へアクセスできることとなります。 このため、利用者には自分のユーザーIDとパスワードを適正に管理することが 求められます。 ④ 農業者年金記録管理システムの通信においては、パソコンと基金サーバ双方で共 通鍵を用いて暗号化の上送受信(SSL 暗号化通信)を行いますので、途中での盗聴 やデータ改ざんを防止しています。 ⑤ 更に、パスワードの有効期限設定や一定回数パスワードを誤入力した場合のユー ザーIDロック等の対策も実施しています。 (注)電子証明書のフォーマットは、国際標準規格(X.509)に準拠しています。 - 3 - Q3 パソコンにアプリケーションソフトをインストールできないため、農業者年金 記録管理システムが利用できないのですが。 A 農業者年金記録管理システムは、業務受託機関のネットワーク環境からインターネ ット回線を通じて本システムにアクセスし、 ① 被保険者・受給権者等の最新の加入記録・受給記録等の検索 ② 申出書(新農業者年金農業者老齢年金裁定請求書等)の作成 ③ 年金受給見込額及び死亡一時金の試算 ④ 基金に提出した申出書の手続の進捗状況を確認 等を行うことのできるWeb システムです。 インターネットにつながっていて、Web ブラウザー(インターネットエクスプロー ラ)があれば、本システムを利用することができますので、パソコンに専用のアプリ ケーションソフトをインストールする必要はありません。 - 4 - Q4 外部へのアクセスが禁止されているため、農業者年金記録管理システムが利用 できないのですが。 A 外部へのアクセスが禁止されている状況については、 ① 物理的にインターネットに接続されていない場合 ② インターネットに接続されているが、許可されたサイト(ホワイトリスト)にし かアクセスできない場合 が考えられますので、それぞれ場合の対応について説明します。 1 端末が物理的にインターネットに接続されていない場合 この場合は、外部へのアクセスが完全に禁止されているので、農業者年金記録管理シ ステムを利用するためには、インターネットに接続できるパソコンの導入が必要とな りますので、導入についての検討をお願いします。 また、このような事情からパソコンを購入する場合は、業務委託手数料に、「農業者 年金記録管理システム導入特別措置」として、導入する年度に限り3万円の上積みが 可能ですので、この制度の利用についても併せてご検討ください。 なお、インターネットに接続できるパソコンの導入等の経費に業務委託手数料を充て ることもできます。 ≪業務委託手数料に関する照会先≫ 独立行政法人 農業者年金基金 業務部 適用・収納課 業務委託手数料担当 TEL: 03-3502-3944(直通) 2 端末はインターネットに接続されているものの、許可されたサイト(ホワイトリス ト)にしかアクセスできない場合 この場合は、業務受託機関においてホワイトリストを管理している部門からの許可 を得るため、説明等の対応をお願いします。 なお、ホワイトリストの管理担当者への説明でお困りの場合は、基金情報管理課にご 相談いただければ、状況に応じて説明用資料の提供や電話での当該担当者への説明等 の対応を行います。 ≪照会先≫ 独立行政法人 農業者年金基金 業務部 情報管理課 TEL: 03-3502-3947(直通) E-mail: [email protected] - 5 - Q5業務で使用しているパソコンをインターネットに接続できないため、農業者年金 記録管理システムが利用できないのですが。 A インターネット接続が禁止されている理由として、農業者年金担当者のパソコンが 個人情報や貯金データ等を扱う端末として使用されているというご意見をよく耳にし ますが、担当部署全体での端末の設置状況については、 ① 農業者年金業務を担当している部署のすべてのパソコンがデータ等を扱う端末と して使用されているため、インターネット接続できない場合 ② データ等を扱う端末として使用されておらず、インターネット接続できるパソコ ンがある場合 が考えられますので、それぞれ場合の対応について説明します。 1 担当部署のすべてのパソコンがインターネット接続できない場合 この場合、農業者年金記録管理システムを利用するには、インターネットに接続で きるパソコンの導入が必要となりますので、導入についての検討をお願いします。 また、このような事情からパソコンを購入する場合は、業務委託手数料に、「農業者 年金記録管理システム導入特別措置」として、導入する年度に限り3万円の上積みが 可能ですので、この制度の利用についても併せてご検討ください。 なお、インターネットに接続できるパソコンの導入等の経費に業務委託手数料を充て ることもできます。 (注)業務委託手数料に関する照会については、適用・収納課 業務委託手数料担当までお願い いたします。 ≪業務委託手数料に関する照会先≫ 独立行政法人 農業者年金基金 業務部 適用・収納課 業務委託手数料担当 TEL: 03-3502-3944(直通) 2 担当部署にインターネット接続できるパソコンがある場合 この場合は、インターネット接続できるパソコンにより農業者年金記録管理システ ムを速やかに利用する方向で検討をお願いします。 なお、検討にあたってご不明の点がある場合は、基金情報管理課までお問合せくださ い。 - 6 - Q6 農業者年金記録管理システム利用のために情報セキュリティ担当者への説明 が必要なので、説明用の資料はありませんか。 A 農業者年金記録管理システムの説明資料につきましては、当基金のHPの「業務受 託機関担当者専用コーナー」の「農業者年金記録管理システム」のページに ○ 概要説明資料「農業者年金記録管理システムの概要について」(A4横) 農業者年金記録管理システム(概要版) が用意してありますので、ご利用ください。なお、業務受託機関担当者専用コーナーへ は、http://www.nounen.go.jp/jutaku/からお入りください。 上記資料を用いても、情報セキュリティ担当者への説明でお困りの場合は、基金情報 管理にご相談いただければ、状況に応じてアドバイスや電話による情報セキュリティ担 当者への直接説明等の対応を行います。 ≪照会先≫ 独立行政法人 農業者年金基金 業務部 情報管理課 TEL: 03-3502-3947(直通) E-mail: [email protected] - 7 - Q7 農業者年金記録管理システムを利用する必要性が感じられない。 A 「農業者年金の加入者が少なく相談の頻度が少ない」、「農業者年金加入者の情報 は基金から送付されてくる各種帳票で得られる」又は「農業者年金記録管理システム の利用が任意である」等の理由から農業者年金記録管理システムを利用する必要性が 感じられないという意見を耳にすることがありますが、当基金としては、「業務受託 機関が農業者年金記録管理システムを利用するメリット」は十分にあるものと考えて います。 1 農業者年金記録管理システムの機能とそのメリット 農業者年金記録管理システムは、業務受託機関のネットワーク環境からインター ネット回線を通じてアクセスを行うWeb システムで、 ① 被保険者・受給権者等の最新の加入記録・受給記録等の検索 ② 申出書(新農業者年金農業者老齢年金裁定請求書等)の作成 ③ 年金受給見込額及び死亡一時金の試算 ④ 基金に提出した申出書の手続の状況を確認 等の機能を提供しており、業務受託機関の担当者の方が、窓口で加入者の方から相談 を受けた時にこのシステムを利用すれば、その方の最新の情報の検索が簡単に行な え、正確なデータが参照できるため相談の趣旨の把握が容易となり、県団体や当基 金に照会する場合でも、相談内容の伝達が容易になる等のメリットがあります。 また、相談の中で受給できる年金額がいくら位になるかという質問に及ぶことが考 えられますが、検索したその方のデータ表示画面から、年金額の試算を簡単に行う ことができ、相談の結果、手続が必要な場合には、届出等に使用する様式の入手も 簡単に行うことができる等のメリットがあります。 なお、入手できる様式は、記入すべき箇所のうち、その手続による変更の可能性が なく、データが登録済みの個所については予め登録されたデータを記載したものが作 成されます。 2 農業者年金記録管理システムの操作の容易性・迅速性 ここでは農業者年金記録管理システムの操作が簡単なことを、加入者の方のデータ を検索する際の手順を例に説明します。 なお、パソコンは電源が入っており、初期設定等が完了しているものを使用するこ ととします。 ① お気に入りに登録しておいたポータル画面(農業者年金記録管理システムを利用 するための入口の画面)を開き、ログインをクリックする。 ② 電子証明書選択画面の表示後、電子証明書を選択する。 ③ ユーザーIDとパスワードの入力画面表示後、ユーザーIDとパスワードを入力 し、ログインをクリックする。 - 8 - ④ サブシステム選択画面表示後、被保険者・受給権者検索システムを選択する。 ⑤ マスタ照写メニュー画面表示後、加入者の方を識別するためのカナ氏名、生年月 日等の情報のうち1項目を入力し、検索する。 ⑥ 検索の結果、識別情報の該当者が1名の場合は、直接その方のデータが表示され、 該当者が複数いる場合はリスト表示され、その中から選択することとなります。 以上の手順で加入者の方のデータを検索できます。 この手順では、クリックを6回(該当者が複数いる場合は7回)、データ入力を3 ヵ所行っており、慣れてくれば1分程度の時間で操作できるため、加入者の方に窓口 でお待ちいただいている場合でも、あまりお持たせしないで済むものと考えていま す。 3 農業者年金記録管理システムを利用するメリット 農業者年金記録管理システムは、「業務受託機関において加入者のデータを直接検 索することを通じて、相談・指導業務の効率的な実施を図る」ことを意図して整備 が進められてきたシステムのため、業務受託機関の窓口で活用することにより真価 を発揮することとなります。 上記1∼2では、農業者年金記録管理システムを利用するメリットについて、窓口 で加入者の方からの相談を受けた場合を例に説明しましたが、それ以外にも、基金が 受付した後の届書等の処理状況を確認できる機能等、業務受託機関の担当者の方を 支援する機能がありますので、是非、利用ついてご検討ください。 - 9 - Q8 農業者年金記録管理システムの使用料を予算措置できない。 A 農業者年金記録管理システムは無料で利用できますので、使用料を予算措置する必 要はありません。 - 10 -
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