m 小学校の教職員のみなさまへ 授業でも! つかえる VOL.35 ◇記事名: 『ちゃぐりん』 3月号 「わくわく!食農ワーク」 126P 活用法 ◇対象: 全学年 文・藤本勇二 (武庫川女子大学 専任講師) ダイコンの特徴は?と聞かれたら、 「土の中にできる白くて細長い野菜」と答えられます。では、 「土の中にで きる白くて細長い野菜は?」こう聞かれると、想像力が膨らみます。 「ネギかな、ダイコンかな、なんだろう?」 と考えるところに興味を持たせるポイントがあります。質問をすることで野菜や果物についての理解を楽しく進 める「私は何の野菜?」のゲーム、このゲームを通して野菜や果物に関心を持たせることができます。「わくわ く!食農ワーク」の記事を読んでからゲームを行っても、ゲームを楽しんだ後に記事を読んでも、どちらでも大 丈夫です。質問の仕方を工夫すれば、低学年でも楽しく活動できます。野菜や果物に対する関心を深める活動を してみませんか。今回紹介しましたゲームは、ネイチャーゲームの「私は誰でしょう」をもとにしています。ネ イチャーゲームは、1979 年、米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏により発表された自然体験プログラ ムです。 1. 「私は何の野菜?」ゲーム 野菜や果物の絵カードを一人に1枚ずつ配ります。配られた本人は絵カードの内容を見ないようにします。 そして、そのまま絵カードを背中で持ち、相手を見つけて次のようにあいさつします。「はじめまして、私は こういうものです」こう言って、背中を相手の方に向け、絵カードを見せるのです。 相手も同じようにあい さつをします。あいさつが終われば、質問をお互いに一つだけします。「私は手の上に載る大きさですか?」 「緑色の野菜ですか?」というように、 「はい」 「いいえ」で答えることができる質問にかぎります。低学年で あれば、 「私は何色ですか?」 「私は何という字から始まりますか?」というような、具体的な特徴を言わせる 質問をして楽しむようにします。一つずつ交互に質問が終わったら、 「ありがとうございました」と言って別 れ、相手を替えて同じことを繰り返していきます。相手を交代 するたびに少しずつヒントが増えるので、自分が何の野菜か果 物であるかが分かっていきます。分かった、これで大丈夫、と 思ったら、先生のところに行って、 「私はミカンですか?」と最 後の質問をします。先生は、当たっていたら「当たり!」 、はず れていたら「はずれ!」と言います。当たったら絵カードを確 認します。当たった人はその後、絵カードを持って質問を受け る役としてゲームに参加します。 2. みんなで楽しむために 子どもが最後まで分からなくて、いやな思いをしないように、数人が残ったところで全員を集めます。どこ までわかってるかな?と聞いて、 「木になって、手の上に載る大きさで・・・(この子はカキのカードを持って います) 」と子どもたちから分かっていることを引き出します。「さあ、みんなウルトラヒントだよ」と声をか けて、やさしいヒントを出してもらいます。 「サルカニ合戦に出てくるよ」 「あ!カキ!」 「当たり!」と楽しい 雰囲気を作ります。 「これくらいの大きさです」「色は赤だよ」というような具体的で、やさしいヒントを出す ことで、みんなが当てることができて、楽しい空気を作れるはずです。 JAグループの食農教育を すすめる子ども雑誌 子どもたちに伝えたい! 2016年4月号 Child Agriculture Green 山菜ってなあに? おすすめ記事 掲載ページ: 12~14P ワラビ、ゼンマイ、フキノトウなど春に旬を迎える 山菜。天ぷらやおひたしなどいろいろな料理に使うこ とができます。山菜は、自然に自生する野生植物のう ち食べられるものをいい、近くの野山でも見ることが できますが、近年では取られすぎたり、環境の変化で 少なくなってきています。山菜を見たり、知ることは、 環境について考えるきっかけになるでしょう。 モンダ ひとりでできる ワザあり!朝ごはん 掲載ページ: 15~18P h 新学期のスタートは、朝ごはん作りにチャレンジし てみましょう。火を使わず電子レンジを使ったり、少 ない材料で作れたり、具材をフライパンに重ねて火に かけるだけなど、ひとりで簡単にできる「ワザあり」 のレシピを紹介します。ぜひ、 「親子料理教室」などに ご活用ください。家族に作ってあげれば、驚くこと間 違いなしです。 イッコとニコのふしぎラボ おもしろ知識がいっぱい! 食農な~るほどクイズBOOK 掲載ページ: 19~21P 最終回の今回は、 「きらきら!にじスコープ」を作り ます。分光シート(ホームセンターで購入可)を使い、 光の見え方の変化を見てみましょう。電球や蛍光灯な ど光により見え方が違い、なぜ光が 7 色に見えるのか、 詳しい解説も掲載しています。少ない材料で作ること ができるので、 「ちゃぐりんフェスタ」などの工作に最 適です。ぜひ、ご活用ください。 別冊付録 米や野菜、肉などの農畜産物について、知ってそうで 知らないおもしろ知識を丸々1 冊クイズにしました。問 題のレベルは「甘口・中辛・辛口・オニ辛」の 4 段階。 答えは写真やイラストでわかりやすく解説しています。 スライドなどで拡大して使用すれば、 「ちゃぐりんフェス タ」や「あぐりスクール」の冒頭でも活用しやすく、食 農教育への興味、関心を高めるきっかけとなるでしょう。 5月号予告 カラー特集「世界の農業遺産大集合」日本を含めた世界各国の農業遺産を美しい写真で紹介します!世界の農業を見てみよう! JAグループ (一社)家の光協会
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