大学ソフトボール - 東京都ソフトボール協会

関係者
各位
全日本大学ソフトボール連盟
会長
〈公
一
印
谷
宣
省
宏
略〉
大学ソフトボールにおけるフェアプレイの拡大に向けて
〜注意されるべき具体例と「ルール」「競技者必携のマナー」の適用〜
急啓 平素より本連盟の運営に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、近年、ゲーム中において、フェアプレイ精神が疑われる風景が見られるようになってき
ました。ソフトボール競技の普及・発展に貢献していかなければならない本連盟にとって、学生
スポーツとして、礼儀正しい振る舞いや公正であることなど、そもそもスポーツを成り立たせる
根本の原則を重視していくことは基本的な姿勢でありますし、また 2020 年の五輪復帰に向け
て、ソフトボールを正しく理解してもらうことに最大限の努力を傾けなければならないと考えて
います。
日本体育協会のフェアプレイ宣言では、ルールを守ることのフェアプレイ以外に、広義ではス
ポーツを行なう上での品性、マナー、スポーツマンシップをも包含しています。競技スポーツで
は、勝負にこだわる競争的要素を否定することはできませんが、あまりにその要素が強くなり
過ぎると勝利至上主義などの偏ったプレイスタイルを生み出し、ルールを守ったり、相手や審判
を尊重したりするなどの必要性が失われてしまいます。それは、文化としてのスポーツの発展を
阻害することになります。
つきましては、上記主旨をご理解のうえ、また下記具体例を参照のうえ、フェアプレイが徹底
されるようご協力ならびにご指導をお願いいたします。
早々
1.
声による投球コース、球種の伝達
投手、捕手間のサイン交換後、捕手の移動位置によって、ベンチやネクストバッター、コーチャーからコースの伝達
が声によって行われる行為。投手、捕手間のサイン交換後、その捕手のサインや投手のボールの握りによって、ベン
チやコーチャーから球種の伝達が声によって行われる行為。
Ex:「いけー」=インコース、「うて」=アウトコース、「前」=チェンジアップなど声の種類によってコース、球種を確
定し打者を有利にさせる。
競技者必携のマナー:チームのメンバーは声を出したり、動作で投球のコースを教えてはならない。
2.
声による相手打者への過度なプレッシャー
相手打者に対して、モラルのない声出しによりプレッシャーをかけ、過度に意識させたり、集中力を減退させたり
して、惑わせる行為。
Ex:「チェンジ!チェンジ!チェンジ!」など球種を連呼し打者に過度な意識付けをさせる。「ひらくよ!」「つまる
よ!」などネガティブな動作の言葉を発し、打者の集中力を減退させる。
ルール:野手が、打者の視界内に位置したり、守備位置を変えたりして、打者を故意に惑わすような行為をしては
ならない。
競技者必携のマナー:プレイヤーや観衆のスポーツマンシップに相応しくない言動は、厳しく指導する。
3.
声による相手投手、捕手、野手への過度なプレッシャー
相手投手、捕手、野手に対して、モラルのない声出しによりプレッシャーをかけ、過度に意識させたり、集中力を減
退させ惑わせる行為。
Ex:ボールカウントが多くなると「フォアボール!フォアボール!フォアボール!」と連呼し、投手に過度な意識付
けをさせる。ランナーがいる場面で「ワイルドピッチあるよ!」や「エラーあるよ!」と投手、捕手、野手にネガティ
ブな結果を意識させる。
競技者必携のマナー:プレイヤーや観衆のスポーツマンシップに相応しくない言動は、厳しく指導する。
4.
動作による投球コース、球種の伝達
投捕手間のサイン交換後、その捕手のサインや投手のボールの握り捕手の移動位置によって、ランナー(特にセ
カンドランナー)やコーチャーからコースの伝達が動作によって行われる行為。
Ex:セカンドランナーが首を左右や上下に振ることによりコース、球種が伝達され打者を有利にさせる。コーチャ
ーがかがんだり、手を叩いたりすることによりコース、球種が伝達され打者を有利にさせる。
競技者必携のマナー:チームのメンバーは声を出したり、動作で投球のコースを教えてはならない。
以上のことから、全日本大学ソフトボール連盟ではこれらのフェアプレイに反する行為を撲滅
するため、①投手がセットポジションに入ったら、チームメンバーおよび観衆は競技に影響を及
ぼす声や鳴り物を発してはならない。②チームメンバーおよび観衆は、投手対打者の競技場面
において、どちらかに有利に働くような行為や言動をしてはならない。の2点を2015年(平成27
年)度より採用いたします。