混雑解消プロジェクト 奈良教育大学

KS NEWS
2015.1月号
Extra.5
大学生協京滋・奈良ブロック
■ブロック賞:混雑解消プロジェクト
奈良教育大学生協
2014年度大学生協フェスティバルのなかで、奈良教育大学生協の
「混雑解消プロジェクト」がブロック賞を受賞しました。取組みの概要や
受賞理由についておしらせします。
◆組合員の要望実現をめざして◆
毎年のように総代や組合員から「食堂が混雑していて利用しづらい」と
いう声があがります。混雑解消プロジェクトは、そんのような声にしっか
りと生協として取り組まないと、組合員からの生協への要望に応えられな
いという問題意識からはじまりました。
混雑を「緩和」するのではなく、「解消」するんだ、という強い意識が
表れているこのプロジェクトは、学生委員会や職員が単独でおこなうので
はなく、奈良教育大生協全体のプロジェクトとして発足し、取り組まれま
した。
◆学生・職員が一丸となって取り組む◆
プロジェクトの発端は総代会での総代からの要望でした。そこから、学
生委員会と専務理事での取り組みに関する会議や、理事会での議論を経
て、職員と学生の合同の会議がおこなわれました。
食堂の混雑解消は、学生委員会や職員それぞれの努力だけでは、達成す
ることが難しい問題です。奈良教育大学生協全体の課題として、一緒に
なって混雑解消のためにできることを議論していきました。
◆食堂のレイアウト変更・ICカードの利用の促進◆
レジに並ぶ人・出食レーンに並ぶ人の導線をしっかりと確保し、スムー
ズな人の動きを目指し、レイアウトを変更しました。またそれだけでな
く、人の動きがわかるよう、床にテープでラインをひいたり、ポールによ
る人の整理を行いました。
しかし、レイアウトの変更だけでは混雑の解消につながりませんでし
た。そうして取組みが始まったのがICプリペイド決済の促進です。レジ
でICカードでの決済をすすめることで、レジでの混雑を減らし、食堂の
混雑を解消することを目指しました。
ICカードの利用促進にあたっては、学生委員会が現金決済とIC決済
のレジのスピードを計測し、ICカード決済の優位性を調査したり、食堂
やトイレに掲示するポスターの作成を行いました。
◆新学期からICカードの利用をすすめる◆
新入生にICカードの利用をすすめるために、新学期の取組みの中でも
ICカードの広報をおこないました。TAMAGO CLICKERを活用した動
画によるICカードの広報は、学生委員会が製作したのしくICカードの
利用をつたえることができていました。
◆中間報告会と、実現実感◆
理事会の中では学生から混雑解消プロジェクトの中間報告会がおこなわ
れるなど、継続した取組みがすすんでいます。総代・組合員に要望の実現
実感をもってもらえるような生協にしていくために、職員と学生のがんば
りは続きます。
◆ブロック賞の受賞◆
このような組合員の要望を実現する、という大学生協の本質的な取組み
です。また、学生委員会や職員が単独で行うのではなく、大学生協全体の
課題として位置づけ、取り組んでいることはとても模範的です。総代会で
の意見を理事会として議論し、学生委員会・職員の合同会議で活動をして
いくというスキームも、非常に模範的な活動となっています。このような
大学生協全体としての取組んだ動きが評価され、ブロック賞を受賞しまし
た。これからも組合員の要望実現を目指す奈良教育大学生協の取組みに期
待です。