展示盆栽鑑賞 12 か月五五月月黒松 (樹高 66cm) 野梅（やばい） (樹高 64cm) 樹齢約 60 年黒松は樹皮や常緑の針葉から「松樹千年翠」と称されて、新しい年を祝って飾られることも多く、盆栽の代表樹種でもあります。この木は四国産で根元に力強さがあり、姿も整い、風格を増しています。八王子市東浅川町樹齢約 80 年古来より多くの人々が待春の風情を愛でた梅花。この木は白色一重の花が２月中旬から咲き、香りをただよわせます。自然味ある双幹樹形で幹肌にも古木感が表れています。萩澤林氏寄贈八王子市万町蝦夷松六六月月 (樹高 83cm) 樹齢約 80 年全体を斜幹とした 3 本の寄植で、年月を経て幹の古色も増し、ふるさと北海道の原野を彷彿させる景となっています。5 月芽摘み作業前の新芽は特に鮮やかです。八王子市滝山町中台哲夫氏寄贈せいげん樹齢約 70 年この種類の花は赤と白の咲き分けで３月下旬から開き始め、華麗に本格的な春の訪れを告げます。幹が比較的太く充実したこの木はひときわ見ごたえがあります。八王子市絹ヶ丘菊池和氏寄贈もみじ (清玄) (樹高 65cm) 樹齢約 70 年この樹種らしい穏やかな幹模様。枝も繊細で長い間の鉢培養を物語っています。この種類は４月新葉が赤く出揃って、ひととき目が覚めるように見事です。八王子市高尾町榎本文雄氏寄贈五葉松 (樹高 65cm) 樹齢約 60 年優雅な幹の流れ。瀟洒な姿がこの木の持ち味です。葉の緑が増す 6 月、初夏の陽光に枝葉が輝きます。植物名は、ミヤマビャクシン。佐藤一雄氏寄贈七七月月ぼけ (東洋錦) (樹高 55cm) 真柏（しんぱく）八王子市元横山町米山三郎氏寄贈八八月月 (樹高 70cm) 樹齢約 100 年一本の木から多幹を配した根連りの樹形です。7 月からは新葉が開いて揃い、白砂青松の趣ある景が展開していきます。八王子市台町川合光雄氏寄贈五葉松 (樹高 63cm) 樹齢約 120 年太幹から枝が傘状に広がり老大樹の相をみせています。8 月の手入れ作業を終えると繊細な小枝も見えて充実期に入ります。八王子市元横山町鈴木禮治氏寄贈盆栽は、樹木の幹、枝配り、根張、鉢などその形態全体で自然の景色として表現した日本が誇る伝統的文化です。この優れた日本らしさを持つ盆栽を常設展示しています。展示されている盆栽は、「(社)日本盆栽協会八王子支部」愛好家のご好意により八王子市に寄贈していただいたものです赤松 (樹高 67cm) 樹齢約 90 年秋の嵐を受けたりして、根の一部が露出し、なお幹を屈曲しながら生き続ける姿は、山の崖上に見られる松の樹形です。赤松は内陸に主に自生して星霜を重ねていきます。八王子市館町赤松 (樹高 95cm) 盆栽常設展示風景樹齢約 80 年樹皮が荒れ、古色を帯びた幹。人びとの日常を見守ってきた一本松の風情が感じられます。クロマツとの交雑種と思われ、枝葉が充実する 10 月には、その葉芽に特徴が見られます。あきる野市戸倉長沢孝二氏寄贈小峰勇氏寄贈 (社 )日本盆栽協会八王子支部のご案内けやき (樹高 75cm) 樹齢約 50 年実生から育てた箒立ち樹形のけやきです。繊細な枝も整って武蔵野の景を代表する樹姿を見せています。11 月葉が色づく時期の味わいもまた格別です。黒松 (樹高 57cm) 樹齢約 100 年黒松は本格的な冬に向かってさらに葉の緑を濃くし鑑賞期を迎えます。根元にシャリ(枯れて白骨化した部分 )を伴ってなお力強く生きる姿が印象的です。日本盆栽協会は、盆栽芸術の普及と発展を図り、日本文化の進展に寄与するために昭和 40 年当時の文部省から社団法人として設立許可を受け発足した全国組織の盆栽愛好者の団体です。昭和 50 年にその支部としての承認を受け発足した八王子支部は、展示会、講習会、見学会などを行い、盆栽技術の向上と地域文化の振興に寄与し、会員相互の親睦を深めて現在に至っております。八王子市西片倉川村九一氏寄贈八王子市大楽寺町道島重次氏寄贈 [発行平成 24 年４月八王子市まちなみ整備部公園課・(社)日本盆栽協会八王子支部] 八王子支部事務局 ℡042-661-6713（長沢方）