﹁ 化 学 機 械 ﹂﹁ タ ン ク ﹂﹁ 優 秀 環 境 装 置 ② ﹂

平成27年11月20日発行(毎月1回20日発行第782号)ISSN0558−4809
一般社団法人 日本産業機械工業会
Nov 2015
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平成 年 月 日発行︵毎月1回 日発行第 号︶
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782
﹁化学機械﹂﹁タンク﹂﹁優秀環境装置②﹂
特集﹁化学機械﹂﹁タンク﹂﹁優秀環境装置②﹂
特集﹁化学機械﹂﹁タンク﹂﹁優秀環境装置②﹂
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700
頒価
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2015 Nov
円︵消費税別 円︶
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No.
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INDUSTRIAL MACHINERY
産 業 機 械
次代を拓く産業機械
No.782 Nov
Contents
特集:
「化学機械」
巻頭座談会
「化学機械業界が現在の状況、そして
未来に向けて抱える課題について考える」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 04
●化学機械部会 部会長 吉川 孝
●化学機械部会 業務委員会 委員長 中村 克平
●化学機械部会 技術委員会 委員長 重 洋一
燃料デブリ取出工法と装置の概念検討
(木村化工機株式会社、公益財団法人 原子力バックエンド推進センター、
一般財団法人 日本クリーン環境推進機構)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スチームチューブドライヤの特徴及び解析技術を用いた設計改善手法の紹介
(月島機械株式会社)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08
12
耐熱樹脂のアプリケーション(ホソカワミクロン株式会社)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
特集:
「タンク」
巻頭座談会
「タンク業界が現状より、更なる上昇のために
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
取り組むべき課題について考える」
●タンク部会
●タンク部会
●タンク部会
●タンク部会
部会長 柳川 徹
副部会長 村松 道浩
幹事長 田中 寛海
技術分科会 分科会長 橋本 直也
中国海南向けLNGタンクについて(株式会社IHI)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
特集:
「優秀環境装置②」
【日本産業機械工業会会長賞】
油煙除去装置(集塵装置株式会社)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
高水銀酸化型触媒を用いた脱硝装置(三菱日立パワーシステムズ株式会社)・ ・・・・・・ 29
次世代型旋回流動床焼却システム(荏原環境プラント株式会社)・ ・・・・・・・・・・・・・・ 32
連載コラム1・ ・・・・・・・・ 36
海外レポート一現地から旬の話題をお伝えする 一
産業・機械遺産を巡る旅
ドイツ駐在記(月島機械株式会社)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37
駐在員便り・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39
今月の新技術
「門形平削り盤」
(愛知県)
イベント情報・・・・・・・・・ 50
行事報告&予定・・・・・・・ 51
高効率ターボ冷凍機による省エネルギー ー二国間クレジット(JCM)事業化の経験からー(荏原冷熱システム株式会社)・ ・・・・ 43
書籍・報告書情報・ ・・・・ 58
企業トピックス
産業機械輸出契約状況・・・・・・ 63
環境装置受注状況・ ・・・・・・・・ 65
化学機械・冷凍機械・タンク
需要部門別受注状況・ ・・・・・・ 67
都市ごみ焼却用廃熱ボイラ蒸気の高温高圧化
(株式会社 神鋼環境ソリューション)
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47
統計資料
産業機械受注状況・ ・・・・・・・・ 60
産業機械機種別生産実績・・・・・・ 68
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03
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企業の枠を超えて部会を代表する3人が語る
化学機械業界が現在の状況、そして
未来に向けて抱える課題について考える
国内市場は厳しい状況が続く化学機械業界。現在の状況
かし、国内における大型製造プラントの建設等は依然と
を打破するために、取り組むべき課題について、吉川孝
して厳しい状況が続いています。そうした状況であると、
部会長(月島機械株式会社)
、中村克平業務委員長(株式
会社 ササクラ)
、重洋一技術委員長(木村化工機株式会社)
の3人に語ってもらった。
04
どうしても海外市場に目を向けざるを得ないのですが、
それについても基本的には日系企業の海外生産拠点建設
に伴い、それをお手伝いするというスタンスでの活動が
それで最初に、吉川部会長から昨年度からの化学機械
主とならざるを得ないというのが実情です。
この状況は、
業界の動きについて概況解説をお願いします。
ここ数年変わってはいません。」
吉川 「ここ1年で特に目立った大きな動きというもの
景況感的には向上しているのにもかかわらず、それが
はありませんでしたが、わずかではあるものの、直近の
日本国内での設備投資意欲に反映されないというのは何
景気が上向きであることから、今まで保留案件となって
が原因であるとお考えでしょうか?
いた老朽化施設の更新、更には機器の能力アップに着手
吉川 「日本の景気が良くなったからと言って、それが
するといった動きが見られるようになりました。この設
国内の設備投資に反映されない理由としては、多くの化
備更新と性能向上については需要としては底堅い一方
学メーカにとって日本国内での生産に投資するメリット
で、従来は景気の低迷により予算執行を手控えていたの
が薄いというのが第一に挙げられると思います。それと
が、やっと動き始めたと言っていいかもしれません。し
いうのも、現時点において国内生産量を多くしようと考
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えているメーカは少数であり、大多数は主要な消費地で
やはり市場的にはもう少し安定してほしいということ
ある東南アジア地域のできるだけ近くでの生産を強化し
でしょうか?
ようと考えています。これはずいぶん前から言われてい
重 「為替一つ取ってみても、円高から円安への振れ幅
ることですが、こうした傾向はもう戻らないのではない
が大き過ぎて『まるで往復ビンタ』を受けたのにも等し
かと考えています。もちろん、コアな部分であるR&D
いという話を耳にしたことがあります。昨今の円安傾向
関連やマザー工場的なものは別だと思いますが。」
の下では、輸出企業が相当に潤っている一方、その恩恵
中村業務委員長はどのような印象をお持ちですか?
が周辺を支えている関連企業、我々プラントメーカも含
中村 「部会長がお話くださったことの繰り返しになり
めてですが、果たしてしっかりと及んでいるのだろう
ますが、例えば東南アジア等では依然として人口の増加
か?という素朴な印象も正直なところあります。突発的
とそれに伴う経済の発展、
消費の拡大等が進んでいます。
な受注増はありがたい反面、もう少し安定してほしいと
そうなると化学製品メーカとしては消費地に近いところ
いう考えもあります。」
で生産したいというのは当然のことだと思います。我が
中村業務委員長がかかわっている市場ではどのような
国の製造業は円高の時代を通じて海外シフトを進め、そ
状況が見られるのでしょうか?
の対策というべきバックグラウンドは完成されていま
中村 「私どもが取り扱っている商品に空冷式熱交換器
す。そのため、いざ円安になったからといってそうした
がありますが、
『エネルギー供給構造高度化法』という新
システムを元に戻すということはあり得ないのではない
たな法律ができたこと、更に石油精製関連各社の再編が
かと思います。今後は既存のシステムの中で、国内外の
進んでいることと併せて、ある程度設備更新需要が出て
研究開発及び生産をいかにしてバランス良く行っていく
くるのではないかと推測していましたが、予想以上に多
のかが重要ではないかと思います。
」
重技術委員長はどのようなお考えをお持ちですか?
重 「ここにきて景気回復が謳われてはいますが、私の
印象としては全体的に良くなっているということはあま
り感じていません。どちらかというと局部的な業界が突
出しているといった状況ではないかと思います。これは
当社の場合、取引先が極めて多岐に渡っているためそう
感じるのかもしれません。市場の動向やその瞬間の景気
動向も含めて、うまくタイミングを捉えることができた
企業が注目されているということです。そうした状況を
総合すると全体としてはやや上向き、かつ仕事を確保で
きているということだと思います。
」
吉川 孝 Takashi Kikkawa
月島機械株式会社
取締役常務執行役員 産業事業本部副本部長
海外市場において大切なことは
現地のサービス拠点の整備
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中村 克平 Kappei Nakamura
株式会社 ササクラ
東京支社長
海外市場においてはきめ細かなサービス
こそが収益構造におけるコアな分野になる
場で流通させるといったスタイルを採るようになった例
も少なからず見られました。しかし、それが円安になっ
たことで、予想外に利益を圧迫するといった状況も現れ
ているようです。だからといって今更日本国内に製造拠
点を新設するのは現実的ではなく、利益構造のコントロ
ールも含めて難しい舵取りを強いられている企業が多い
ように思います。」
化学機械部会の技術委員長という立場で、今後行うべ
き事案はありますか?
重 「例えば熱交換器ですと、現在市場をリードする立
場にあるのはアメリカのTEMAという規格ですが、こ
の内容をいかにしてJISに反映させるかということ、更
には大型熱交換器に関する規格もJISに取り込むことは
06
くの案件が動いています。また、LNG関連ではLNG基
できないかと考えています。実際、大型の熱交換器が我
地向けの超低温バタフライバルブも新設と更新それぞれ
が国でどれだけの需要があるのかというのは微妙なとこ
において一定の案件がありました。採算性は依然として
ろではありますが、少ないながらも堅調な市場は存在し
厳しいものの予想以上の仕事量があるという意味では現
ている分野でもあり、しっかりとやっていきたいと思い
状はそう悪い状況ではないと思いますが、今後の展開に
ます。もう一つは、設備更新について技術委員長として
ついては、市場予測が難しいものの新規物件は減少して
の立場でお話させていただければ、熱交換器については
いくと考えています。
」
消耗品として捉えているお客様と、寿命いっぱい使い切
製造にまつわる様々なコストが上昇傾向にあるという
ってやむなく交換というスタンスのお客様がいます。い
話を耳にしますが、業界としてはどのような対策を考え
ずれにしてもこの分野での商談の難しいところは、更新
ているのでしょうか?
したからといってそれが会社の収益に即反映されるとい
吉川 「まずプラント建設に伴うゼネコンや配管工事、
う性格のものではないところです。むしろコスト的には
その他のコストは人件費も含めて上がっています。これ
圧迫要因でしかないので、商談的にはできるだけ安くと
は東京オリンピックの影響が相当に作用していることは
いう話から始まらざるを得ません。こうした状況で我々
間違いありませんが、これについては、しばらくは高騰
は何ができるのか?例えばプロセスに少し手を入れて、
したままだと思うのでそれを前提に予算立てを行うこと
より良い効率は実現できないか?かけたコストに見合っ
が重要だと思います。製品の製造コスト上昇については
ただけのメリットは出せますといった提案もできるよう
かつての円高の状況下、各社が海外への生産拠点シフト
な仕組みを考えていくことが重要だと思います。できる
を進め、一部の商品については海外生産品を日本国内市
だけ安くだけでは将来的な発展性はありません。そのた
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重 洋一 Youichi Shige
木村化工機株式会社 エンジニアリング事業部 東京営業部長
ただ安くだけでは将来的な発展はない
メリットを生み出す提案が必要不可欠
めには、新たな更新意欲を生み出すという意味での高効
率化追求に対する公的な補助金が必要だと思います。」
冒頭にお話が出ましたが、海外市場の現状は?
吉川 「先ほども少しお話しましたが、基本は日系企業
の進出に合わせてお手伝いするというのが基本です。以
前から現地のローカル企業をお客様に取り込もうという
話がないわけではありませんが、色々な問題を想定する
と今ひとつ踏み切れない、現実的ではないという判断を
している例が大半だと思います。現状での市場規模につ
いては活況を呈しているかというとそれほどではなく、
かといって沈滞しているというわけでもなく一定の市場
は確保されているという状態だと思います。加えて日系
企業ですので、ある意味国内市場での競争をそのまま海
外に持っていっているという構造ですので、なかなか利
セールスポイントになる一方、それを理解していただけ
益を出しにくい状況であることは間違いありません。海
るのは日系企業だけで、例えば中国のローカル企業等で
外でのプラント建設については、品質の高い工事かつ納
はまずイニシャルコストありきというのが現状です。
期を守って施工してもらえるローカルの会社を見つけ、
我々が重要視しているランニングコストについてはなか
そうした会社といかにして良好な関係を構築していくか
なか理解してもらえません。」
といったことが重要であり、会員各社はその辺りについ
最後に吉川部会長から会員各社に向けてメッセージを
てはリサーチに力を注いでいると思います。」
お願いします。
海外進出している化学機械関連業界において、将来有
吉川 「現状において国内市場はやや厳しい状態が続い
望な分野というのはどういったものがあるのでしょう
ていますが、製造業にとって日本国内でのものづくりを
か?
絶やさないようにするというのは極めて重要なことであ
中村 「私がこの職業に就いた頃は輸出すれば一定の利
ると認識しています。そうした体制を維持しつつ、海外
益が生じる世界でしたが、もはや時代が違います。現状
市場におきましては日本国内と同じレベルのサービスを
は海外に建設したプラントをいかに効率良く動かすこと
安定して提供できるような体制を現地のサービス拠点も
ができるか?メンテナンスも含めて日本の企業ならでは
含めてしっかり整備していくことが重要だと思います。
のノウハウと共に実力を発揮していくことが重要ではな
そうした体制を構築する上で他業種の皆様と連携するこ
いかと思います。即ち、サービスこそが今後の収益構造
となども念頭に置きつつ、業界全体を盛り上げるべく今
におけるコアとなる分野だということです。」
後も頑張っていく所存です。どうぞご協力をよろしくお
吉川 「日本的なきめ細かなアフターサービスは大きな
願いします。」
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特集
化学機械
燃料デブリ取出工法と装置の概念検討
木村化工機株式会社
エネルギー・環境事業部
技術部
木村化工機株式会社
エネルギー・環境事業部
技術部
吉井 友彦
岩井 朗
公益財団法人
原子力バックエンド推進センター
企画部
公益財団法人
原子力バックエンド推進センター
企画部
一般財団法人
日本クリーン環境推進機構
河西 善充
五十嵐 幸
1.はじめに
東京電力福島第一原子力発電所1号機~3号機は、
2011(平成23)年3月に発生した東日本大震災の津波
で全電源喪失となり炉心冷却機能を失った結果、炉心燃
料が溶融して燃料デブリ(核燃料と炉心構造物が溶融固
化した物質)となり、炉心部から原子炉圧力容器下部及
08
技術参与 今津 彰
概念検討と要素技術の実現可能性検討)
」の補助事業の
ひとつとして、冒頭表記の当社、センター(RANDEC)
及び機構(JCEP)の三者で構成した協同グループ(以下、
当グループ)で実施したものである。
2.燃料デブリ取出工法の概要
⑴ 燃料デブリの状態
び格納容器内(ペデスタル床等)に流下・滞留している
燃料デブリ取出工法を検討する際のベースとなる福
と推定されている。この燃料デブリを取り出す工法とし
島第一原子力発電所1号機~3号機の原子炉内の燃料
て、原子炉圧力容器及び格納容器内を水で満たして燃料
デブリの状態については、これを直接観察する装置は
デブリからの放射線を遮蔽した状態で、原子炉上部から
開発中であり、実際の炉内状況は把握されていない。
アクセスして燃料デブリを取り出す工法(冠水工法)が
燃料デブリの存在位置・状態は、溶融事故解析結果
検討されている。しかしながら、燃料溶融事故による高
と米国スリーマイルアイランド2号機(TMI-2)の炉
温・高圧状態で格納容器の一部が破損しており、高放射
心溶融事故情報、及びミュオン(宇宙から飛来してく
線・狭隘下で、破損個所を補修し水漏れを確実に防止す
る微粒子)を利用した炉心部透視観察結果から、1号
る工事が困難なことも考えられる。
機については、図1に示すように、燃料デブリは炉心
このため、冠水工法に替わる燃料デブリ取出工法とし
部になく原子炉圧力容器底部に滞留し、その一部は圧
て、原子炉及び格納容器内に水を張らずに、気中にて鋼
力容器下鏡を溶融貫通して圧力容器を支持するペデス
球遮蔽材を原子炉内に充填した状態で燃料デブリを取り
タル部床に落下・滞留し、更にペデスタル外まで流出
出す工法と装置について概念検討を行った。本概念検討
していると推定されている。2号機、3号機の燃料デ
は、経済産業省の2013年度(平成25年度)補正予算「廃
ブリは、圧力容器内及びペデスタル内床上に滞留して
炉・汚染水対策事業補助金(燃料デブリ取出代替工法の
いるが、ペデスタル外への流出の可能性は小さいと推
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特集:化学機械
原子炉格納容器
ド及び蒸気乾燥器等の炉内構造物を撤去した後、第3
章⑵に述べる燃料デブリ取出装置を原子炉上部に設置
し、図3⑵のように、マニプレータ装置を原子炉内に
原子炉圧力容器
CS系
降ろして原子炉内の燃料デブリを切削し取り出す。
⑺~⑻では、原子炉圧力容器下鏡と制御棒駆動装置
を一体構造で取り外した後、図3⑶のように、燃料デ
給水系
燃料デブリ
図1 1号機の燃料デブリの推定位置
定されている。
⑵ 取出工法の概要
当グループが検討した取出工法は、格納容器を水で
満たさずに、鋼球遮蔽材を原子炉内等に充填し、気中
にて原子炉上部からアクセスし、燃料デブリを取り出
す方法である。本工法による燃料デブル取り出しの基
⑴原子炉圧力容器内への遮蔽材充填
本シナリオ、手順は、図2に示す通りである。
⑴~⑷では、燃料デブリ取り出しの前作業として、
原子炉建屋のオペレーションフロア(オペフロ)上の
落下物の撤去と除染後、原子炉上部を覆うバリア等を
設置した後、シールドプラグを穿孔し、原子炉キャビ
ティ、格納容器蓋等に付着したCsを高圧水で除染す
ると共に、図3⑴に示すように、原子炉内に鋼球遮蔽
材を充填し放射線を遮蔽する。
⑸~⑹では、第3章の⑴に述べる上部構造物撤去用
マニプレータで格納容器蓋、原子炉圧力容器上部ヘッ
⑵原子炉圧力容器内のデブリ取り出し
⑴ 準備作業、シールドプラグ(CSP)の穿孔
⑵ 原子炉キャビティ(RC)内壁、上部構造物の除染
⑶ シュラウドヘッド(SH)までの穿孔と上部構造物内部の除染
⑷ SH上、RC内等への遮蔽材充填
⑸ CSP、格納容器蓋、ミラーインシュレータ、原子炉圧力
容器上部ヘッド、蒸気乾燥器、気水分離器の取り外し、
及び炉心部への遮蔽材充填
⑹ 原子炉内燃料デブリの取り出し
⑺ 原子炉圧力容器下鏡と制御棒駆動機構の一体撤去
⑻ ペデスタル部内外の燃料デブリの取り出し
図2 燃料デブリ取り出しのステップ
⑶ペデスタル部のデブリ取り出し
図3 燃料デブリ取り出しの状態図
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ブリ取出装置をペデスタル床まで降ろし、燃料デブリ
リア内の移送クレーンで使用済み燃料プールに移送す
を切削し取り出す。ペデスタル外の燃料デブリは、ペ
る。
デスタルの作業員通路から自走マニプレータを入れて
⑶ 自走マニプレータ等
その他、燃料デブリがペデスタル外に流出している
取り出す。
3.燃料デブリ取出装置等の概要
燃料デブリ取出しに必要な主な装置として、次の装置
の概念検討を行った。
⑴ 上部構造物撤去用マニプレータ
本装置は、図4に示すように、伸縮する2本の切削
工具付きマニプレータを回転台に搭載した構造で、原
場合にペデスタル作業員通路を通ってデブリを回収す
る自走マニプレータ、鋼球遮蔽材を充填する装置等を
検討した。
4.燃料デブリ取出しに係る安全上の考慮事項
燃料デブリを安全に取り出す際に考慮すべき事項とし
て、以下の事項を検討した。
子炉内のデブリ取り出し前に格納容器蓋と原子炉圧力
① 燃料デブリと炉内構造物からの放射線及び事故時
容器上部ヘッド、及び蒸気乾燥器と気水分離器等の上
に放出され格納容器内面等に付着したCsからの放
部構造物を切断、撤去する装置である。本装置は、ス
射線の遮蔽
ライド遮蔽板に搭載され原子炉キャビティからDSピ
② 臨界安全性
ットの間を移動する。
③ 燃料デブリの冷却性
⑵ 燃料デブリ取出装置
本装置は、図5に示すように、マニプレータ装置と
④ 燃料デブリ切削粉等の漏えい防止
⑤ 耐震安全性
これを吊って原子炉上部からペデスタル床までの間を
①遮蔽については、当グループが行った炉内線量率の
昇降させる張力トラスクレーン装置から構成する。マ
評価結果では最大約400Sv/hとなる。燃料デブリ取出
ニプレータ装置は、図6に示すように、複数台のマニ
装置等を原子炉上部のオペフロ上に設置し燃料デブリ等
プレータ、切削器具(コアボーリング機等)、切削し
の取出作業を行う際に、オペフロ上に作業員が接近でき
たデブリを収容する収納缶を置く台等を回転台に搭載
る線量率(約1mSv/h以下)に低減させる必要がある。
した構造とし、原子炉内からペデスタル床までの任意
当グループでは、遮蔽方法として、燃料デブリ等の形状
の場所の燃料デブリ、炉内構造物等を切削し収納缶に
と放射線強度に応じて柔軟に遮蔽できるように、磁性を
収容する構造としている。
持つステンレス鋼またはクロムコーティングした炭素鋼
燃料デブリを収容した収納缶は、燃料デブリ取出装
置でDSピットに持ち上げ、遮蔽付き容器に入れ、バ
の中実鋼球(外径約2.5cm)またはこれを入れた遮蔽袋
及び中空鋼球(外径約5cm、10cm)の遮蔽材を用い、
これらを原子炉内及び格納容器上部等に充填・設置して
遮蔽する方法を検討した。この遮蔽材の充填・回収は、
燃料デブリ取出装置のマニプレータに装着した電磁石で
吸着して行う。また、格納容器内面等に付着したCsに
ついては、取り出し前に高圧水洗浄等により除染する方
法を検討した。
②臨界安全性については、当グループの評価結果では、
燃料デブリ密度がTMI-2のデブリ密度程度(約8.4g/
cm³)であれは、冷却水中に浸かっていても臨界になら
ないが、燃料デブリ取出作業では、念のため、臨界監視
モニタを設置すると共に、冷却水に天然ホウ素を約
図4 上部構造物撤去用マニプレータ
10
1,000ppm含む水を使用することとした。
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特集:化学機械
張力トラス
クレーン装置
オペフロ
DSピット
原子炉
キャビティ
原子炉
圧力容器
⑥
⑤
④
マニプレータ
装置
格納容器
①
②
③
ペデスタル
①マニプレータ
③収納缶台
⑤昇降機
図6 マニプレータ装置
図5 燃料デブリ取出装置
③燃料デブリ冷却性については、取出開始目標時期
(2020年頃)の崩壊熱による燃料デブリ温度を評価した
②切削器具
④回転台
⑥ウォータジェット装置
5.おわりに
結果、自然空冷の場合300℃以上になることから、約
当グループは、福島第一原子力発電所の燃料デブリ取
1m³/h程度の冷却水を炉内に供給・循環させる。この
り出しに関する工法、装置・システム及び安全上の考慮
冷却水には、燃料デブリ取出時のウラン・プルトニウム
事項等について幅広く検討し、その成果を報告書にまと
等を含む切削粉及びイオン状FP等が含まれることから、
めて国に提出した。今後得られる原子炉内及び格納容器
これを取り除くフィルタ及び浄化設備を持つ燃料デブリ
内の燃料デブリの実際の状態に合わせて、より安全かつ
冷却浄化システムを検討した。
確実な取出工法・装置等の検討、開発が不可欠であり、
④漏えい防止については、燃料デブリを気中で切削す
る場合、その粉塵が気中に飛散することから、燃料デブ
当グループとしても随時その検討、開発に寄与していき
たいと考えている。
リ取出装置に粉塵を吸込み濾過する装置を搭載すると共
燃料デブリの取り出しと廃炉完遂までの道程は長期に
に、原子炉上部のオペフロ上にバリアまたはセルを設置
わたるものと想定されるが、国内外の英知の結集の下、
し、内部を負圧維持するこことで粉塵を含む汚染気体が
安全・確実に遂行され、福島の環境回復と復興に結実さ
環境に漏えいしない管理システムを検討した。
れることを切望する。
⑤耐震安全性については、既存原子炉建屋等に加わる
荷重として燃料取出装置等の概略重量を計算した(建屋
構造の耐震性評価は、建屋側で行う)
。放射線を遮蔽す
る鋼球遮蔽材は、遮蔽機能を持つ中実鋼球と空隙を埋め
る機能を持つ中空鋼球を組み合わせて充填し、建屋等へ
の荷重を軽減するようにした。
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特集
化学機械
スチームチューブドライヤの特徴及び
解析技術を用いた設計改善手法の紹介
月島機械株式会社
産業事業本部 プラント計画部
産業機械グループ
佐藤 澄人
1.はじめに
2.STDの特徴
月島スチームチューブドライヤ(STD)は、1958(昭
STDは蒸気等の熱媒で加熱されたチューブで原料を
和33)年の1号機納入から数々の改良・改善を重ね、
加熱し乾燥させるタイプ(間接加熱型乾燥)の乾燥機で
2015(平成27)年9月現在で540基の納入実績を有す
あり、次のような特徴をもっている。
る、当社の主力機器のひとつである。納入先は中国、イ
⑴ 大量処理が可能
ンド、アメリカ、EU等世界21ヶ国に及ぶ。また、適用
内部に多数のチューブが設置されることから、単位
処理物としては、テレフタル酸・ポリアセタール・ポリ
容積当たりの伝熱量が他の乾燥機に比べ大きい。
また、
エチレン等の樹脂類、石炭をはじめとする鉱石類、異性
シンプルな構造で大型化しやすいため、大量処理が可
化糖工場のコーン副製品、石膏、排水スラッジ等多岐に
能である。
わたっている。
⑵ 運転が容易
本稿ではSTDの特徴、構造の説明に加え、近年設計
滞留時間が十分にとれ、調節も容易なので処理量や
の最適化のため活用されているコンピュータ解析を用い
原料水分の変化に対応できる。また、滞留量も機内の
た設計改善手法の紹介を行う。
充填率を変更(リテーナーダンパの操作)することに
写真1 テレフタル酸用STD
(シェル径3,800mm×長さ20,500mm)
12
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特集:化学機械
より調整可能である。運転も原則、熱源の管理(蒸気
支持させるための2本のタイヤ、ローラを備え、駆動
圧力の調整)のみなので容易である。
モータの回転力はガースギヤ、ピニオンを介して本体
を回転させている。
⑶ 外気遮断が可能
特殊シール構造の採用により内部からのガス漏れや
チューブには蒸気等の熱媒が入り、原料供給部から
外気の流入がないため、溶剤回収が容易であり、不活
送られてきた原料は回転する円筒でかき上げ、撹拌さ
性ガスの使用量もわずかである。
れながらチューブの熱伝達を受ける。本体は出口側に
少し傾斜しているので、乾燥製品は回転と共に次の排
⑷ 排気量が少ない
間接加熱型のため、キャリアガスは蒸発水分の排気
出部に向かって送られていく。また、蒸発した液分は
に必要な量だけ供給すればよく、熱風を熱源とする直
少量のキャリアガス(同伴ガス)と共に系外に排出さ
接加熱型に比べ、排ガス処理設備、脱臭設備をコンパ
れる。このキャリアガスは乾燥原料の性状、乾燥特性
クトにすることができる。
の違いから、原料供給側から排出される場合(向流式)
と製品排出側から排出される場合(並流式)の2種類
⑸ 省エネルギー
間接加熱型のため熱効率が高い。また、直接加熱型
に比べ、送風機等の付帯設備を含めた乾燥設備全体で
がある。
本体出口側には蒸気供給、スチームコンデンセート
排出の共通ヘッダとなるマニホールドを備えており、
の消費電力が小さい。
蒸気は乾燥機出口のロータリージョイントから入りマ
3.STDの構造
ニホールドを介して各チューブに分配され、熱交換後
STDの構造は大きく分けて原料供給部、乾燥機本体、
はスチームコンデンセートとしてマニホールドに回収
され再びロータリージョイントから排出される。
製品排出部の3つからなっている(図1参照)。
⑶ 製品排出部
⑴ 原料供給部
スクリューコンベアやシュートから構成されてお
り、原料を乾燥機本体に供給する部分となる。
乾燥された製品を乾燥機から排出する部分である。
製品排出部はPD型、CD型、S︲CD型の3タイプあり、
乾燥機に要求される機密性、保守性、設備全体の操作
⑵ 乾燥機本体
本体には回転する円筒の全長にわたってチューブが
性等を考慮して選択される。
同心円状に1~6列並んでいる。その本体全体を回転
原料供給部
(スクリュ―コンベア)
乾燥機本体
(シェル・チューブ)
マニホールド
製品排出部
(出口スクリューコンベア)
S︲CD型
本体支持部
(タイヤ・ローラ)
CD型
本体駆動部
(モータ・ギヤ)
PD型
充填率の保持・調整
(リーテーナーリング
&ダンパ)
蒸気供給・コンデンセート排出
(ロータリージョイント)
図1 S-CD型STD構造図
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4.解析技術を用いた設計改善手法
STDは当社における50年以上の歴史において様々な
※離散要素法は個々の粒子同士の接触力を逐一計算するもの
であり、計算結果より微小時間に各粒子の座標を描画するこ
とで全体の運動状態を知ることができる。
改善が行われてきている。本稿においては、現在では
図2にて分かる通り、解析結果は実験のそれとほぼ
STD設計に欠かせないツールとなっているコンピュー
同じ挙動を示していることが確認された。本解析手法
タ解析を用いた設計改善手法について紹介する。
の妥当性が証明されたことから、以下に示すSTD仕
⑴ 内部挙動の可視化による仕様の最適化検討
様の最適化検討が容易に行えるようになった。
STDに供給された原料は本体及びチューブの回転
・チューブ配列
に伴い、かき上げと撹拌作用により乾燥が促進される
・充填率
が、それらの作用についてはこれまで実験や運転実績
・リフター(かき上げ羽根)形状及び有無
等を通じて確認を行ってきていた。近年、粒子挙動の
・シェルの回転速度
解析技術が進んだことから、STD内部挙動を粒子挙動
の解析手法のひとつである離散要素法※を用いて解析、
比較のため同条件の実験も併せて行った(図2参照)
。
また、STD仕様を変えた場合の駆動動力の推定も
併せて可能となった。
今後は、上述の仕様に加えて、原料性状(付着性、
粒度分布)の影響等、より現実に即した処理条件にお
ける本解析の有効性について検証を行っていく予定で
ある。
⑵ スチームコンデンセート排出改善検討
STDの加熱源である蒸気は、チューブ内で熱交換
されることによりスチームコンデンセートとなり、マ
0回転
ニホールドを介して排出される。マニホールドはチュ
ーブから流れてくるスチームコンデンセートを自身の
回転と重力により確実に排出できる機構であることが
求められるが、STDの大容量処理化、シェル回転数
の高速化等に伴い、従来構造のマニホールドでは排出
能力に支障をきたすことが経験的に予想されていた。
0.5回転
このような背景の下、より確実にスチームコンデンセ
ートの排出を可能とするマニホールド形状の検討が必
要となったことから、マニホールド内のスチームコン
デンセートの流れについて流体解析を実施した。図3
(乾燥機入口側)
スチーム入口
(3ヶ所)
1回転
スチームコンデンセート出口
(3ヶ所)
2回転
解析結果
実験結果
図2 内部挙動に関する解析と実験比較写真
14
図3 マニホールド解析モデル
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特集:化学機械
残留水の量
(kg)
40
40
凝縮部1
凝縮部2
凝縮部3
残留水の量
(kg)
50
30
20
10
0
0
120
240
360
480
回転角度
(deg)
600
720
凝縮部1
凝縮部2
凝縮部3
30
20
10
0
0
120
240
回転角度
(deg)
改善前
360
改善後
凝縮部
(スチームマニホールド)
での残留量が少なくなっている。
図4 スチームコンデンセートの排出解析結果
に解析対象として作成したマニホールドのモデルを、
に応力集中が発生している箇所については板厚の変更
図4にはマニホールド形状の改善前後での残留量の解
や補強の追加、応力集中軽減のための特殊加工等を施
析結果を示す。
すことで発生応力の適正化を図っている。また、これ
解析の結果、検討したマニホールドでは従来に比べ
スチームコンデンセートの残留量が少なくなり、改善
効果があることが確認された。また、本解析結果は実
際に大型のSTDマニホールド構造に反映され、20t/h
らの解析結果は当社設計の妥当性を示す資料として顧
客への説明資料としても活用されている。
5.おわりに
を超えるような、従来に比して非常に大量なスチーム
STDはその優れた特徴より、販売開始から半世紀以
コンデンセート発生下においても、排出不良を生ずる
上経った現在でも多くの顧客から導入検討の依頼を受け
ことなく運転が可能であることが確認されている。
ている。その中には従来のSTDに比して高効率、大量
⑶ 乾燥機本体の応力低減検討
処理、コンタミレス、低動力といった既存技術では対応
STDはシェル内に多数のチューブが設置されてお
が困難な要望も多く含まれている。本稿では解析技術を
り、同時に、内容物を保持しながらシェルが回転する
用いた設計改善手法について紹介したが、今後も従来の
機構であること等から、曲げ、ねじれ、せん断等各構
考え方に縛られない新たな取り組みを続け、顧客のニー
造部材に種々の力が作用する。これらの力により発生
ズに応えるべく、技術的ブレークスルーを目指す所存で
する応力については、今日の構造設計では一般的とな
ある。
った有限要素法を用いた解析を標準的な設計ツールと
〈参考文献〉
して採用し、検討を行っている。図5は本体及び内容
1 伊藤正康・小池恒夫「スチームチューブドライヤ」
、
『月島機械100年
物の重量による変形を示し、図6はシェルに発生した
2 諏訪聡『TSK技報』、2005年、April、pp.26-33
の技術』、2005年、pp.118-125
応力の分布を示している。
解析より得られたデータは詳細な分析が行われ、特
図5 シェルの荷重による変形
図6 シェルの応力分析
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特集
化学機械
耐熱樹脂のアプリケーション
ホソカワミクロン株式会社
粉体システム事業本部
技術統括部 大阪技術部
課長 渡邊 慶幸
1.はじめに
2.粉体原料へのアプローチ
近年、強度に加え耐熱に優れた樹脂の需要が急増し、
今後も伸び続ける分野であると考えられるが、この分野
で当社が担う工程は、
原料樹脂の乾燥及び熱処理である。
耐熱樹脂原料の性状には、大きく分けて以下の3種類
がある。
樹脂の乾燥及び熱処理は、原料を高温で装置内に長時
間滞留させなければならない。
この工程を効率的に進めるには、融点に近い温度で取
り扱い、可能な限り短時間で目的に達する製品を得られ
れば、イニシャル、ランニング双方のコストを抑えるこ
① 粉体状
とができる。
② ペレット状(撹拌に強いもの)
ここで力を発揮するのがホソカワ/ビーペックス ト
③ ペレット状(撹拌に弱いもの)
ーラスディスクである。本機は、外面にジャケットを擁
ここでは当社の耐熱樹脂に対する様々なアプリケーシ
するU型ベッセル内に、ロータシャフト自体を伝熱面と
ョンの中から代表的な3例を紹介する。
する複数のディスクが並んだ形状の機械である。
本機は、原料粉体をU型ベッセル内に溜め、ロータシ
ャフトが回転することにより効率的な熱交換を行う。
図1 ペレット原料
16
図2 トーラスディスク構造
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特集:化学機械
図3 トーラスディスクによるフロー例
この時、粉体温度は熱源温度に限りなく近づくが、融
点近くに上限が決められた設定温度についても容易に調
節することができる。
また、本機は1台で温度設定を2段階設定できる。よ
って熱処理を行うに従って融点が上昇する性質を持つ原
料に対し、2段階でステップアップ昇温することが可能
③ キャリアガス分散性が高い
④ 粉化させることなく処理することが可能
等が挙げられる。
また、ホッパドライヤに原料を投入する前に、小型ト
ーラスディスクを設置する。
これにより、ホッパドライヤにおける乾燥、熱処理温
度まで、速やかに樹脂温度を上げることができ、ホッパ
である。
3.ペレット状原料へのアプローチ
(その1)
ここでは、ペレット自体が撹拌に強いものについて紹
ドライヤ内で原料を昇温するエネルギーが不要となる。
よってホッパドライヤに投入するキャリアガスは、極限
まで抑えることができる。
即ち、キャリアガス関連の機器全てを小型化すること
介する。
前述の粉体原料では採用できないが、ペレットの特徴
を活かしたアプリケーションも提案可能である。それが
ホッパドライヤ(ホッパリアクタ)である。
ホッパドライヤの長所は、
① 構造がシンプル
② プラグフロー性が高い
ができ、ここでもイニシャルとランニングの両コストを
低く抑えることが可能となる。
4.ペレット状原料へのアプローチ
(その2)
ここでは、撹拌に弱い(撹拌機内でペレットが損傷す
る)原料のアプリケーションについて述べる。
第3章で述べたアプリケーションでは、トーラスディ
スク内でペレットが壊れてしまう。
この場合、ホッパドライヤのみで乾燥、熱処理を行う
プロセスとする。
原料を常温から昇温、その後一定の時間で乾燥、熱処
理を行わなければならない。
ホッパドライヤのみで処理を行う場合、熱源はキャリ
アガスのみとなる。第3章で紹介したプロセスと比較し、
ガス量は10倍程度必要となる。
しかし当プロセスは、原料のプラグフロー性を維持す
るためにキャリアガス風量が多い条件においても良好な
結果を得るための設計が容易である。
図4 ペレット原料用フロー例
(その1)
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17
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⑵ 充電式電池容器
充電式であるため、充電と放電を繰り返すことにな
るが、充電の際、電池自体が高温になることは避けら
れない。
この場合、耐熱性の高い金属容器を使用することが
一般的であったが、これを樹脂に変えることができれ
ば、電池自身の重量を大幅に軽量化することが可能に
なる。
これを自動車に用いれば、燃費向上に役立ち、スマ
ートフォン等ポータブル電子機器に用いれば、持ち歩
く際の負担が軽減できる。
⑶ フィルム
図5 ペレット原料用フロー例
(その2)
スマートフォンや最近急激にシェアを増している
4Kテレビ等のディスプレイは、複数の原料から構成
5.耐熱樹脂の用途
される多層状になっている。そのうちのいくつかの層
には樹脂製品が用いられている。ディスプレイが単層
樹脂の長所は、軽量で加工がしやすいことだが、耐熱
性に大きな弱点があり、金属製品を用いなければならな
ではなく多層で構成されるには理由があり、耐久性、
い分野が多く存在する。
耐光性、導電性等ディスプレイに不可欠な性質を持ち
合わせたものが採用され、優れた製品に仕上げるため
しかし、近年の技術開発により、耐熱性の高い樹脂が
に役立っている。
開発され、用途が格段に広がっている。
その主要な用途例は下記の通りである。
6.おわりに
⑴ 電子部品のコネクタ
近年ではスマートフォンのコネクタが最大消費先と
なっている。
今回、耐熱樹脂にターゲットを絞って述べたが、当社
は汎用樹脂、エンジニアリングプラスチック、更には弱
元来、樹脂は絶縁性が高いものが多く、電子部品の
熱性樹脂に対する実績も豊富に所有している。
基盤等に多く使用されていたが、耐熱性が上がること
により、格段に用途が広がっている。
これらの経験を活かし、樹脂に関するアプリケーショ
ンの発展について常に努力し続けたいと考える。
表1 耐熱樹脂納入事例
18
アプリケーション
原料
処理能力
トーラスディスク+ホッパリアクタ
ペレット
3MT/D
トーラスディスク
粉体
375kg/h
ホッパリアクタ
ペレット
350kg/h
備考
小型ホッパリアクタ
ペレット
ー
テストプラント
小型トーラスディスク
粉体
ー
テストプラント
トーラスディスク
粉体
1,000kg/h
ホッパリアクタ
ペレット
700kg/h
加熱器+ホッパリアクタ
ペレット
10MT/D
バッチ式
粉体
ー
トーラスディスク
粉体
1,500kg/h
トーラスディスク+ホッパリアクタ
ペレット
10MT/D
テストプラント
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企業の枠を超えて部会を代表する4人が語る
タンク業界が現状より、更なる上昇のために
取り組むべき課題について考える
国内石油業界における新設がほぼ見込めず、経営統合等
っています。そうした中での原油安であり、やや大きな
によるメンテナンス需要の減少、耐震補強工事の終了と
インパクトに晒された結果としての現時点での足踏み状
厳しい状況にあるタンク業界。この状況を打破するために
取り組むべき課題について、柳川徹部会長(トーヨーカネ
ツ株式会社)
、村松道浩副部会長(JXエンジニアリング株
式会社)
、田中寛海幹事長(トーヨーカネツ株式会社)
、技
態であると認識しています。一方、国内に目を向けてみ
ると、先日発表されました出光興産㈱と昭和シェル石油
㈱という石油元売り大手の経営統合を見るまでもなく、
術分科会の橋本直也分科会長(株式会社 石井鐵工所)の4
より一層の経営効率化を目指した統廃合が進むものと思
人に語ってもらった。
われます。そうした状況であれば石油業界における新規
タンク建設がほぼ見込めない今、何とか既存施設のメン
それでは最初に、柳川部会長からタンク業界について
テナンスと老朽化更新を中心に事業展開してきました。
の概況解説をお願いします。
加えてここ数年で相応の受注があった、浮屋根タンクの
柳川 「ここ1年の中で、業界に大きな影響を及ぼした
耐震補強工事も2017年度に終了することとなります。新
事例としましては、原油価格の低下が挙げられると思い
規建設は皆無、経営統合でメンテナンス需要の減少、新
ます。これにより国内外、特に海外市場においては計画
たな法規に基づく耐震補強の終了、これらが全て訪れる
されていた設備投資について一時停止、もしくは中止と
のが来年度以降とすれば、見通しは厳しいと言わざるを
いう案件が出始めています。これまでASEAN(東南ア
得ません。」
ジア諸国連合)は、エネルギー関連については基本的に
村松副部会長はいかがお考えでしょうか?
輸出国でしたが、今や輸入国に転じようとしています。
村松 「現状における大まかな流れとしては、柳川部会長
そうした背景には昨今の経済発展と内需拡大により、石
がお話くださった現状分析に私もほぼ同意見です。何と
油・ガス共に需要が大幅に伸びていることが挙げられま
いっても我々タンク業界は石油元売りとその周辺の景況に
す。一方で、電力やその他のインフラ整備がまだ十分で
大きな影響を受けざるを得ません。そうした状況を考える
はないこと等複数の理由が作用し、そのような状況にな
と、現在の原油安は深刻な影響を及ぼしています。それ
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ならば石油化学関連はどうかといいますと、なかなかタン
において検討会が設けられています。これらの報告を踏
ク関連にまでは投資意欲が及んでいないのが現状です。
」
まえ、解決すべき問題を慎重かつ丁寧に関係者の方々と
田中幹事長はどのような印象をお持ちでしょうか?
話し合いをしていかなければならないと思います。
」
田中 「私どもの周辺はお二方のご指摘通り、原油安の
そうした厳しい状況の中、今後の方向性としてはどの
影響を大きく受けているという状態です。原油以外、例
分野が有望であるとお考えでしょうか?
えば我々が手がけている低温タンク等を見ても、減少し
柳川 「キーワードになるものがあるとすれば、それは
ているとはいえプロジェクト自体はゼロになることはあ
政府主導の国土強靱化計画にあると思います。我が国に
りません。少数ながら手堅い需要はありますが、その一
は現時点で多数のエネルギーターミナルが存在していま
方での印象としては、これまでは何とか“線”で需要が
すが、その安全性について将来起こりうるとされる地震
あったのが“点”になりつつあるということは言えるか
やその他の自然災害に対して安全性をしっかりと担保で
と思います。
“点”になってしまったプロジェクトの間を
きるのかということです。仮にその一部でも崩壊し、ス
どのようにしてつなぐかというのが現在の課題であると
ムーズなエネルギー供給が途切れた場合、それは我が国
言っていいでしょう。この部分を埋めるのはメンテナン
の存亡にかかわることにもなりかねない事態が予想され
ス関係という図式でしたが、それも先細り感は否めませ
ます。安全にこれで終わりというものはありませんので、
ん。この先、どう舵を取っていくかが業界全体に課せら
より良いものに変更していくことが重要だと思います。
れた問題であると認識しています。
」
もう一つ、タンクの安全性というものは製造工程の正確
橋本分科会長はこれまでの話しを受け、どのようなお
さと品質管理によって担保されているのですが、現時点
考えをお持ちでしょうか?
においてもいわゆる熟練溶接工による匠の技に依存して
橋本 「皆様のお話のポイントは、基本的には新規需要
いる部分が少なからずあります。ところが昨今の新規需
が望めず、現状のタンクをどのようにして更新していく
要の大幅減少に伴い、熟練溶接工の高齢化と新人への技
かということになるかと思います。先ほど柳川部会長の
術伝承がどうにも上手くいっていないという事実があり
お話に出ました浮屋根の耐震検討及び改修については、
ます。これについては自動化を進めるといった別のアプ
逐次耐震評価と適切な補強工事が進められており、2年
後には耐震改修期限を迎えます。今後は他の既存タンク
をどのようにメンテナンスし、あるいは改修していくか
が課題となってきます。中・小規模のタンクを含め、タ
ンクの健全性維持と保守点検時の安全を確保できるよう
に、タンクの運用状況に応じた補修・改造を行う必要が
あると考えます。また、2011(平成23)年に発生した東
日本大震災を踏まえ、現行のタンク耐震基準には特に問
題がないとされています。しかし、近い将来起こりうる
とされている東海地震、東南海・南海地震のような大規
模地震に対しタンクの耐震安全性確認のため、現在、国
柳川 徹 Toru Yanagawa
トーヨーカネツ株式会社
代表取締役社長
タンク業界は経済成長が望める海外への
シフトが加速することは間違いない
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村松 道浩 Michihiro Muramatsu
JXエンジニアリング株式会社
取締役 常務執行役員 営業本部長
タンクの補修については、お客様に負担の
少ないメニューを開発することが必要
とり規格が技術を伝えるよりどころとなるように心がけ
て、引き続き情報収集や技術検討に取り組んでいます。
」
村松副部会長は今後の方向性については、どのような
展望をお持ちでしょうか?
村松 「私としては技術伝承も重要な課題であると考え
る一方、これまで浮屋根タンクの耐震補強工事を行って
きたことで思ったことは、タンク全般にかかわる一般的
な問題で相当数が製造から30年を超えて老朽化が進んで
いるということに危機を感じました。現状での補修方法
は痛んだ部分に対するパッチ充てが基本であり、果たし
てそれでタンク本来の強度が保てているのか?というこ
とも含めて、老朽化問題については法規をクリアするこ
ローチがある一方で、頂点のコアの部分は未だに人の手
とは当然のこととして、お客様の意向も含めてしっかり
が頼りというのが我々の業界であり、こうした技術伝承
とより良い方法を分かりやすく提案し、更にできるだけ
をしっかり行う上でも、国家プロジェクトとして熟練工
負担の少ない方法で補修更新を行うメニューを開発する
が新人と共に技術を継承する場を作っていただきたいと
ことが必要であると考えています。」
強く申し上げたいと思います。
」
橋本分科会長は、技術伝承の問題についてはどのよう
なお考えをお持ちでしょうか?
橋本 「ベテラン技術者の高齢化と跡を受け継ぐ後継者
をいかにして育てるかということについては、私どもも
常に頭を悩ませています。私たちが技術の伝承を側面か
ら支えるものとして、タンクの設計・製造に関する規格
である“JIS B 8501”を最新の技術水準に整備することが
急務と考え、ここ数年にわたりその見直し・発行に取り
組んでまいりました。とは言いましても、第一線の技術
は日々進んでいます。そこで仕事に携わるエンジニアに
田中 寛海 Hiromi Tanaka
トーヨーカネツ株式会社
機械・プラント事業部 国内営業本部長
異業種のエンジニアの方々と情報交換を行い
総合的な補修メニューを考える必要がある
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田中幹事長はいかがお考えでしょうか?
田中 「東日本大震災以降というもの、一口に耐震補強
や老朽化補修といってもタンクメーカだけでは老朽化具
合を判断しかねる場合が多々表れてきています。具体的
にお話しますと、タンクというものはそれ単体での強度
や安全性はメーカの技術者が判断できても、タンクが乗
っている基礎の部分については専門の土木業者の判断を
仰がなければなりません。今後はそうした異業種のエン
ジニアの方々とも情報交換を行いつつ、総合的な補修メ
ニューを考えることが必要になると思います。」
そうした新たな方向性を定めるには今後何が必要にな
って来るとお考えでしょうか?
田中 「まずどのようなお客様であれ、基本は競争環境
の中で事業を展開しておりますので、事業計画の中で付
けられた優先順位と我々がメーカとして提案したい優先
順位は必ずしも一致しない。そうした状況下でもお客様
に時間を無駄にすることなく理解いただける指標のよう
なものを国として定めることも必要なのではないかと考
えています。もう一つは、実際に作業に従事する人材の
問題であり、東京オリンピック開催の影響もあってその
橋本 直也 Naoya Hashimoto
株式会社 石井鐵工所
生産・技術本部 技術部長
コストは上昇する一方です。そうした問題に対して国と
設計・製造に関する規格は、
してどう立ち回るのか?外国人労働者の緩和も含め、
技術を伝えるよりどころとなる
我々だけではどうしようもありませんので、これらにつ
22
いても国の決断が必要です。
」
人材に関する最大の問題点は、国内には新規建設需要が
柳川 「すべてにおいて何をするにしても理解が得にく
ほぼ望めないということですので。」
いという背景にあるのは、タンクという設備は製造業に
村松 「私もまったく同意で、親会社も含めて東南アジ
は必須なものである反面、それ自体には生産性がないと
アへの進出は早急な課題となっています。
」
いうのが一番ネックになっている気がします。即ち、何
田中 「まさにその通りであるとしか言えないわけです
らかの製造プラントであれば新型に更新し効率を上げれ
が、これまでもその話題は常に出ており、結局のところ
ばそれは収益につながります。しかし、タンクにはこう
時間だけが過ぎてしまっています。時間がもう少しあれ
した性格はありません。そうした設備に対してコストを
ば、より良い方策が導入できたのにと言う話はいくつも
かけてくださいとは言いにくいわけです。このジレンマ
耳にします。」
を解消するためには、国家としてのエネルギー計画を出
最後に柳川部会長から会員各社の皆様に向けてメッセ
していただくことが重要ではないでしょうか。更に付け
ージをお願いします。
加えると、今後は閉塞感が拭えない国内から経済成長が
柳川 「現状において、我々の業界はやや低迷している
望める海外へのシフトが加速することは間違いありませ
のは事実だと思います。そうした現状を打破し、明るい
ん。その上で、国家戦略として日本企業が他国のエネル
将来を迎えるためにも、政府に対しての働きかけはもち
ギー政策に積極的に関わることができるスキームを構築
ろんのこと、我々にできることは地道に粛々と進めてい
していただきたいと強く思います。そうすれば人材育成
きたいと考えています。そのためには皆様の協力が必須
や技術継承の問題も同時に解決されます。何といっても
であり、力を合わせて頑張っていきたいと思います。
」
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特集
タンク
中国海南向けLNGタンクについて
株式会社IHI
エネルギー・プラントセクター
プラントプロジェクトセンター
プラントプロジェクト統括部 海外プロジェクトグループ
株式会社IHI
エネルギー・プラントセクター
プラントプロジェクトセンター
エンジニアリング部
タンク設計グループ
プロジェクトマネージャー 内藤 力
主査 渋谷 一幸
プで、杭支持浮き床構造である。
1.はじめに
海南島は設計地震が比較的大きい地域であるため、地
当社は2014(平成26)年に中海石油海南天然気有限
公司殿向けにLNGタンク2基を納入した。契約は2011
震発生時の内槽底板浮き上がりを防止するために、9%
Ni鋼製のアンカーストラップが設置されている。
(平成23)年であり、台湾のエンジニアリング企業CTCI
また、万一内槽からLNGが漏洩した際、基礎スラブ
Corporationと、中国のエンジニアリング企業Wuhuan
と外槽側壁接合部を保護するため、基礎スラブから5m
Engineering Co., Ltd.との3社コンソーシャムで受注
の高さまでの内槽と外槽の間に、9%Ni鋼と保冷材(セ
し、LNGタンクに関しては設計を当社、調達を3社、
ル ラ ー グ ラ ス )で 構 成 さ れ る Thermal Corner
建設を当社とWuhuan Engineering Co., Ltd.で実施し
Protection(TCP)と呼ばれる液密カバーが設置され
た。以下にLNGタンク建設工事の概要を紹介する。
ている。
LNGタンクの詳細仕様を以下に示す。
2.LNGタンク構造及び仕様
① 設計基準:BS EN 14620:2006
LNGタンクの構造は、内槽9%Ni鋼、外槽プレスト
レスコンクリート(PC)製のフルコンテインメントタイ
② 有効貯蔵容量:160,000kℓ
③ 設計最低温度:−165℃
写真1 LNGタンク全体の完成写真
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② 契約納期
④ 内槽内径:76.32m
本工事は2011(平成23)年8月に契約調印、発
⑤ 外槽内径:78.32m
⑥ 設計液位:36.755m
効でLNGタンクの完成は1基目が2014(平成26)
⑦ Thermal Corner Protection(TCP)材料:9
年5月、2基目が2014(平成26)年6月であった。
⑵ 本工事の特徴
%Ni鋼、セルラーグラス
① 設計上の特徴
⑧ 内槽材料:9%Ni鋼
ⅰ)
アンカーストラップ及びTCPのFEM解析
⑨ 外槽材料:プレストレスコンクリート(PC)
本LNGタンクには、地震時の内槽底板浮き上
⑩ 保冷材:底部:RCリングコンクリート、セルラ
がりを防止するためにアンカーストラップが設置
ーグラス、ドライサンド
側部:グラスウール、パーライト
されている。しかし、図1の内槽アンカーストラ
屋根部(吊屋根上)
:グラスウール
ップ付PCフルコンテインメントLNGタンク概略
⑪ 耐震構造:内槽アンカーストラップ支持
構造図に示す通り、内槽と外槽の間にTCPが設
LNGタンク全体の完成写真を写真1に示す。
置 さ れ て い る た め、 ア ン カ ー ス ト ラ ッ プ は、
TCP底板を貫通させる必要があり、液密性確保
3.本工事の概要及び特徴
のため、その接合部を溶接する必要がある。通常
⑴ 本工事の概要
運転時、TCP底板の温度は−150∼−90℃とな
① 契約概要
り、約60mm程度タンク中心方向に熱収縮する。
本工事はLNG貯蔵・出荷基地の建設の一部であ
その影響により、アンカーストラップとTCP底
り、基地全体の設計及びLNGタンク2基の設計、
板の接合部及びアンカーストラップ下端に、大き
調達、建設、試運転をコンソーシャムで担当、タン
な応力が発生する。また、巨大地震時にはアンカ
ク以外の基地の機器調達・建設・試運転はお客様が
ーストラップに大きな引張り荷重が加わり、更に
担当した。
大きな応力が発生する。
そこで、図2に示す通りアンカーストラップ、
外槽タンク
(プレストレストコンクリート)
内槽タンク
(9%Ni鋼)
Thermal Corner
Protection
(TCP)
(9%Ni鋼+セルラーグラス)
内槽アンカーストラップ
(9%Ni鋼)
図1 内槽アンカーストラップ付PCフルコンテインメントLNGタンク概略構造図
TCP側板
側部保冷
アンカーストラップ
開口部
TCP底板
底部保冷
図2 アンカーストラップ及びTCPの3次元FEM解析モデル
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特集:タンク
TCP及び保冷材をモデル化し、3次元FEM解析
者は春節前後含め、約1ヶ月現場を離れるものが多
による強度評価を実施し、応力の発生を最小限に
く、工事進捗に大きな影響を与えるため、工程計画
抑え、十分な強度を有する構造を検討・確立して
及び費用の点で最初から春節の影響を見込んでおく
いる。
ことが望ましい。
具体的には、工程の調整が可能であればその時期
ⅱ)
鋼製屋根座屈解析
外槽屋根は、鋼製屋根板・鋼製屋根骨で構成さ
に大量の溶接士が必要にならないようにする、事前
れた鋼製屋根の上面にコンクリートを打設し、屋
に作業者を確保するため春節中の作業従事者には割
根全面がコンクリートで覆われた構造となってい
増賃金、ボーナスを考慮する、あるいは逆に春節前
る。
後にプログレスを目いっぱいあげられるよう工程調
従って、建設時には、鋼製屋根に対しコンクリ
ート打設荷重が外圧として作用することとなり、
座屈発生の危険を伴う。図3に示す通り、鋼製屋
整、人員増員を計画する必要があると考える。
4.おわりに
根全体(360度)をモデル化したFEMによる座屈
本工事は海南島西岸の洋浦経済開発地区において実施
解析を実施し、コンクリート荷重に対し十分な座
され、約3年の工事期間中に8個の台風襲来を受けたが、
屈強度を有する鋼製屋根の構造を検討・確立して
おかげさまで工程に影響するような大きな被害もなく、
いる。
契約工期でタンク建設を完了することができた。洋浦は
図4に、FEM解析によって得られた座屈モー
ドの例を示す。
域で天候にも恵まれた。
② 中国独自の特徴
本工事では工期確保のため立上げ時の杭工事着工、期
中国での工事施工については春節の影響を考慮し
ておく必要がある。
限厳守の完了に特に注力したが、着工許可、材料・機材
搬入が滞りなく実施できたことに対しお客様の多大な援
カレンダー上の休日はほぼ1週間だが、工事作業
屋根板
(せん断パネル)
近くに古塩田という遺跡があり、もともと雨の少ない地
助に感謝する。
屋根骨
(梁要素)
コンプレッションリング
(シェル要素)
図3 鋼製屋根座屈解析モデル
図4 座屈モード
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特集
優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
油煙除去装置
集塵装置株式会社
技術営業部
テクニカルマスター 大川 智雄
1.開発経過
モータのロータ、ステータに塗布された電気絶縁ワニ
スは加熱硬化炉で乾燥・硬化され、乾燥する過程で高温
を遠心力を利用してサイクロン壁面で旋回、冷却するこ
とで油煙の粒子を大きくし分離することとした。
その結果、油煙を油脂状に固まる前のオイル状にて回
収することができるようになった。
の油煙が発生する。工場内環境や火災、人体への影響を
この方式によって常に安定した運転が可能となり、従
考慮し、油煙を除去する方策がH社においても取られて
来の方式と比較して捕集性能が上がると共に保守はオイ
きた。
ル回収だけで済むので、手間がかからなくなった。
⑴ バブリング式湿式集塵機の採用
水で油煙を冷却、捕集するだけでは、油脂の塊が発
生し、集塵機内に油脂が付着・固化する。そのため、
除去性能が低下し、機内掃除の手間もかかるため、却
2.装置説明
⑴ 構造、原理
中~大型モータのコイルに電気絶縁ワニスを塗布
下となった。
⑵ フィルタ式油煙除去の採用
数日でフィルタに油煙が付着して圧力損失が増加
し、吸引風量がダウンして硬化炉から油煙が漏れてし
まうため、頻繁にフィルタを交換することが必要であ
った。そのため、メンテナンス費用とフィルタ交換の
手間が増大した。
H社では油煙を除去し、メンテナンス費用と手間がか
からない装置を求めていた。
当社では、油煙は冷えるといったん液状になってから
油脂状になって固まるという物性を利用して、まず排ガ
スを外気にて冷やし、油煙温度を下げることにした。
次に、水冷ジャケット式サイクロンで排ガス中の油煙
26
写真1 冷却ジャケット付サイクロン外観
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特集:優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
排気
t₃
INV
油煙除去システム
(水冷ジャケット付サイクロン)
M
吸引ファン
t₂
外気1次冷却
ダンパ②
t₁
ダンパ①
加熱
M
循環ファン
チラーユニット
絶縁ワニス加熱硬化炉
液化ワニス
溜め
給水
M
制御盤
ポンプ
冷却水
図1 システムフロー
し、加熱硬化炉において乾燥・硬化させる。乾燥・硬
炉からの吸引状態の変化もなく、安定した運転が可能
化の工程は約10時間をかけており、乾燥中に高温か
となった。1ヶ月経過後においても機内部への油脂状
つ微粒子の油煙(1μm以下)が発生する。炉内の乾
の固着や機外部への油脂の漏れがなく、サイクロン内
燥用空気は150~170℃で循環されており、その一
の清掃も一切必要なくなった。
部が排気される。その排気中の油煙を除去する装置で
ある。
排気された油煙を①外気を導入して1次冷却し、②
水冷ジャケット付サイクロンに移す。排気中の油煙は
水冷ジャケット中を流れる冷却水とは向流で冷却され
る。
油煙は、サイクロンの遠心力で壁面にて更に2次冷
却されながら旋回することで集合してオイル状にな
り、サイクロン壁面を流下して液化ワニス溜めに集め
られ回収される。
水冷ジャケット付サイクロンの円筒部は通常サイク
ロンの2倍とし、冷却面積を増やすことで冷却を促進
して捕集性能を上げている。冷却水はチラーユニット
で冷却しながら循環使用する。
また、内部にワックス状の付着等があっても清掃容
易な設計となっている。
⑵ 特許の有無
特許出願中「冷却型成分除去サイクロン装置」
(特願
-2014-005652)
⑶ 性能
水冷ジャケット付サイクロンにて、約10時間の乾
燥・硬化の工程を1週間行った結果、オイル状の回収
量は約7リットルであった。回収量は定量で安定し、
⑷ 維持管理
水冷ジャケット付サイクロン方式の維持管理につい
ては、以下の通りである。
① 運転・操作性
機内の変化、排気ガス量、ガス温度の変動が生じ
ないため、いったん調整すれば後は調整する必要は
ない。
② メンテナンス性
機内への付着や消耗品がないため、1週間~10
日に一度、液化ワニス溜めのオイル回収を行うだけ
でよい。
③ 維持管理コスト
交換部品や消耗品が一切ないため、オイル回収費
用と年1度の保守点検で年間約10万円程度である。
従来のバブリング式湿式集塵機やフィルタ式油煙除
去機では捕集、運転・操作性(機内の油脂付着、フィ
ルタ目詰まり)、メンテナンス性(清掃時間、フィル
タ交換頻度)、維持管理コスト(年間225万~300万
円)等、全てにおいて問題があるため、水冷ジャケッ
ト付サイクロン方式が秀でていると考える。
⑸ 経済性
装置の耐用年数を7年と考え、導入コスト(本体価
格)と維持管理コスト(7年間分)を計算した(装置排
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ガス処理量:5.5m³/min)
。
かしながら、装置の安定性・捕集性能・維持管理・経
≪水冷ジャケット付サイクロン方式(合計270万円)≫
済性が課題となっており、油煙を含むガスは冷却され
・導入コスト:200万円(本体価格)
時間が経つと油脂状(塊)となり、フィルタの目詰ま
・維持管理コスト:70万円(10万円×7年)
りや機内へ付着することが問題であった。
従来のバブリング式湿式集塵機は、維持管理コスト
当社の技術課題は、1μm以下の油煙粒子を油脂状
が1,675万円(本体価格+保守7年通算の維持管理コ
に固化する前にオイル状で回収することであったが、
スト)と高く、またフィルタ式油煙除去機も2,150万
水冷ジャケット付サイクロン方式でこれらの課題を克
円(本体価格+保守7年通算の維持管理コスト)と高
服することができた。特に、装置の安定性、ほとんど
い。結果、水冷ジャケット付サイクロン方式が経済性
ノーメンテナンスで油煙を除去できることが継続して
で秀でていると考えられる。
採用される結果につながっている。
⑹ 将来性
加熱硬化炉が設置されているのは、主に中型~大型
モータ製造企業であるが、当社開発の水冷ジャケット
3.応用分野
以下の通り、製造工程において発生する油煙の除去が
付サイクロンが導入されているのはまだ1社である。
可能と思われる。
しかし、導入メリットが高いことから既に5セット採
⑴ ゴムの2次加硫炉向け油煙除去
用されている。モータはあらゆる産業に必要不可欠な
製品のため、
海外メーカの工場にも展開が期待される。
⑺ 独創性
従前よりオイルミストを捕集する装置はあるが、高
温(100℃以上)に対応できる製品はバブリング式湿
オイルシール、Oリング等の製造で、ゴム強度を増
加するため加硫・加熱工程で発生する油煙への対応
⑵ フィルム製造工程向け油煙除去
フィルム状に伸ばすテンター工程で加熱炉内で加熱
した時に発生する油煙への対応
式集塵機、またはフィルタ式油煙除去機であった。し
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特集
優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
高水銀酸化型触媒を用いた脱硝装置
三菱日立パワーシステムズ株式会社
環境プラント総括部 呉環境開発部
脱硝触媒開発グループ
グループ長 今田 尚美
境 保 護 局 ) は MATS(Mercury and Air Toxics
1.開発経過
Standards)で石炭火力発電所からの水銀排出規制値を
当社が1963(昭和38)年に世界に先駆けて開発した
設定、2015(平成27)年より順次施行され、遅くとも
酸化チタン(TiO₂)系脱硝触媒は、各種固定発生源から
2016年4月には規制値への応諾を義務付けており、ま
排出される窒素酸化物(NOx)の低減に幅広く活用され、
た、国内でも2013(平成25)年10月には水俣市で水
急速な経済成長に伴い発生した日本の公害問題の克服に
銀国際会議が開催され、石炭火力発電所が水銀排出源の
貢献すると共に世界で主流の技術になっている。
1つに指定されたことを受け、今後ともベース電源とし
て期待される石炭火力に対しては世界的に高度、かつ経
近年、米国をはじめ各国で石炭火力発電所からの水銀
済的な環境対策が求められるものと思われる。
排出量低減対策が活発に議論されている。米国EPA(環
水銀の蒸気圧の低下、
水銀化合物の溶解性増加
金属水銀の酸化
電気集塵器と脱硫で排ガスからの
酸化水銀の分離。再放出の防止
ボイラ
脱硝
石炭中の
水銀
エア
ヒータ
脱硫
電気
集塵器
誘引ファン
水銀
HCℓ、NH₃、H₂O
SO₂
水銀(酸化物)
脱硫スプレー
水銀(酸化物)
煙突
再放出
灰粒子への
吸着
脱硝触媒
▶水銀酸化触媒(TRACⓇ)
による酸化水銀への転換
Hg+2HCℓ+1/2 O₂→HgCℓ₂+H₂O
SO₃
HgCℓ₂、SO₂
(吸収)
Hg
粒子状水銀
金属水銀
酸化水銀
(HgCℓ₂)
図1 高水銀酸化型脱硝触媒の効果
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29
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当社ではこうした市場の動きに対して2003(平成
ガス中の極微量の金属水銀をハロゲンとの触媒反応で
15)年より高水銀酸化型脱硝触媒の開発に着手、後述す
蒸気圧が低く溶解度の高い酸化水銀に転換できる。酸
るCo-benefit技術として、当該高水銀酸化型脱硝触媒
化水銀は電気集塵機や湿式脱硫装置で効率良く安定・
と既設の排ガス処理システムによって高効率に水銀を除
固定化され、大気への排出量が大幅に低減される。
去する方式を掲げて触媒開発を進め、2008(平成20)
⑵ 性能
年に米国で実用化後、これまで24基に納入し順調に稼
当社では開発した触媒を実用化する場合、実際の石
働している。
炭燃焼排ガス条件下で一定期間、耐久性を評価するこ
とが重要と位置付けている。そこで、米国ウイスコン
2.装置説明
シン州にあるwe energy社のご協力を得てパイロッ
ト試験を行うこととした。パイロット実証試験は図2
⑴ 構造、原理
当 社 で は、 開 発 し た 高 水 銀 酸 化 型 脱 硝 触 媒 を
に示すような構成で、実機発電所の排ガスを一部抜き
TRAC®
(TRiple Action Catalyst)と命名した。図
出すことで2005(平成17)年末より2007(平成
1には、当該TRAC®を用いた排煙処理システムの構
19)年春まで約1年間実施した。図3に示すように、
成、水銀除去メカニズムをまとめている。石炭中に存
開発した触媒は約8,000時間試験後も大きな性能低下
在する微量の水銀は火力発電用ボイラ等の高温燃焼過
がなく、耐久性に優れていることが確認された。この
程で気化し、金属状水銀で燃焼器から排出され、その
結果を受けて2008(平成20)年5月に第1号機の
大半は金属状のまま煙突から排出される。しかし、高
TRAC®を納入するに至った。
水銀酸化型脱硝触媒(TRAC®)を使用すると従来触媒
TRAC®の外形図を図4に示す。図4に示すように、
と同等の脱硝を行いつつSO₂酸化率を抑制し、加えて
TRAC®の外形は従来脱硝触媒と変わらないため、市
TE
既設
脱硝装置
DP
Control
valve
IDF
パイロット
試験装置
TE
図2 米国火力発電所でのパイロット実証試験装置の構成
20
100
酸化Hg
15
Hg
酸化率
濃度
Hg
μg
m³N
Hg酸化率:90%
10
60
40
(%)
5
20
0
入口
Hg:水銀
30
80
金属Hg
出口
0
0
5,000
運転時間
(hr)
10,000
図3 約1年間の実証試験結果
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特集:優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
に示す方法がある。活性炭を石炭排ガス中に添加し水
銀を吸着・除去する方法の場合、活性炭は高価であり
運転費が膨大となる一方、活性炭添加量にもよるが集
塵灰の再利用ができなくなること、活性炭が混入した
集塵灰の処理コスト(廃棄や埋立費用)が嵩む等運転
費に課題がある。
上記の技術は、水銀除去に特化したもので新たな設
備費が必要となる。これらに対してTRAC®は既設脱
硝装置の触媒を交換するだけで済むため、既設脱硝装
図4 高水銀酸化型脱硝触媒
(TRAC®)
の外形図
場、顧客ニーズに対して既設触媒との交換がスムーズ
に行える。
置がある場合には追加費用は限られたものになる。
3.応用分野
当該技術は、石炭焚き火力発電所向けに開発された技
⑶ 経済性
術であるが、発電所以外でも水銀排出が課題になる排ガ
既に商用化されている水銀低減技術としては、表1
ス発生源は対象となり得る。
表1 水銀低減技術の特徴と課題、経済性
技術
主要項目
利点
ー高い水銀除去効率
吸着
活性炭注入
課題
ー運転コストが高い
ー灰の廃棄が困難
ー設備投資が必要
ー運転・保守管理が難しい
ー高硫黄炭では利用率低下
ー設備がシンプル
ハロゲン添加 ー高い水銀除去効率
ー比較的コストが安い
ー湿式脱硫装置が必要
ー運転コストが安い
ー追加設備が不要
ー交換が容易
ー運転の信頼性が高い
ー湿式脱硫装置が必要
酸化
触媒酸化
経済性評価
運転コスト
約6億円/年
(@650MW規模)
運転コスト
約2千万/年
(@650MW規模)
運転コスト
基準
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特集
優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
次世代型旋回流動床焼却システム
荏原環境プラント株式会社
プラント建設事業本部 設計統括部計画室
計画第一グループ
副参事 岡本 有弘
に加え、低空気比燃焼、高効率発電及び発電・送電の高
1.はじめに
度安定化という新たな特長を備えたシステムである。
近年の廃棄物処理においては環境負荷・ライフサイク
ルコストの低減と、エネルギーの有効利用が重要なニー
ズとして挙げられている。
2.装置説明
⑴ 特長
「次世代型旋回流動床焼却システム」は、これらのニ
ーズに対応すべく、当社が長年培ってきた旋回流型流動
床焼却炉の技術をベースに、流動床ガス化溶融炉にて得
本システムのプロセスフローを図1に示す。
従来、流動床ごみ焼却システムは以下の特長を備え
ていた。
られた知見や新技術等、当社の最新技術を注ぎ込んだ新
・起動・停止が容易で非常停止時も安全
しい流動床焼却システムである。
・幅広いごみ質に対応可能
本システムは、従来の流動床焼却システムが持つ特長
・炉内脱塩・脱硫による排ガス中塩化水素(HCl)硫
図1 次世代型旋回流動床焼却システムのプロセスフロー
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特集:優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
② 高効率発電
黄酸化物(SOx)の発生抑制
プラントからの放熱量を最小化し、蒸気タービン
以下に、新たに加わった特長について詳細に記す。
への送気量を最大化するために、機器のインバータ
① 低空気比燃焼
化を促進すると同時に、以下の技術を採用している。
流動床ガス化溶融システムにて確立した低空気比
ⅰ)
排ガス再加熱器の不採用
(1.3∼1.4)燃焼技術をベースに以下の各要素を適
流動床炉の大きな特徴である炉内脱硫機能によ
用した。
り排ガス中のSOx濃度は極めて低く、集じん装
ⅰ)
ごみの粗破砕及び定量供給システム
ごみに簡易破砕処理を施し、焼却炉へのごみの
置出口では1ppm以下である。このため硫黄分
定量供給性を向上させることで、流動床ガス化溶
による触媒劣化は些少であることから、本施設で
融炉と同等の低空気比安定運転が実現可能となっ
は触媒反応塔入口での排ガス再加熱は行わず、再
た。
加熱用の蒸気利用を削減している。
ⅱ)
不燃物排出系からの熱回収
ⅱ)
レーザ式酸素濃度計、制御系の充実
流動床焼却炉では炉内の不燃物を流動媒体と共
燃焼空気量制御の検出端として、時定数が極め
て短く、メンテナンス性に優れ、高温場でも使用
に抜き出し、流動媒体と不燃物とを分級した後、
可能であるレーザ式酸素濃度計を火炉の後段に設
流動媒体は炉内へ戻しているが、循環系機器の冷
置した。
却が熱ロスとなっていた。本施設では当該機器を
ボイラ水で冷却することでボイラ効率を高めてい
このレーザ式酸素濃度計とフレームセンサ(火
る。
炎からの放射光を検知する手段で、炉内の燃料切
③ 発電量・送電量の高度安定化
れを判断する)との併用による燃焼空気量制御に
より、燃焼変動に対する燃焼空気投入の追従性が
流動床焼却炉の「燃焼速度が速い」という特徴が
向上し、低空気比燃焼においても空気不足に陥る
利点となり、ボイラ蒸発量をごみ供給量で制御する
ことがなくなり、常に安定した燃焼状態を実現で
ことが容易である。この特長を用いて、発電量及び
きるようになった。
送電量の変化量に応じて蒸気タービンへの供給蒸気
ⅲ)
排ガス再循環の採用
量及びボイラ蒸発量を制御することで発電量・送電
量を制御・安定管理することが可能である。
低空気比運転による炉内温度の上昇を抑えるた
めに、集じん装置出口の排ガスを焼却炉のフリー
3.性能
ボード部に循環させた。炉内温度をこの循環ガス
量によってコントロールすることで炉内温度は
本システムを採用した納入1号機(施設規模:315t/d
1,000∼1,050℃の範囲に安定に保たれ、局所高
(105t/24h×3炉)、以下1号機)における実績により、
温場生成によるクリンカの発生もなく安定した低
本システムの性能について紹介する。
200
2.0
180
1.8
160
1.6
140
1.4
120
1.2
100
1.0
排ガスCO濃度
80
0.8
燃焼空気比
60
0.6
40
0.4
20
0.2
0
8:00
8:20
8:40
9:00
9:20
9:40
10:00
10:20
10:40
11:00
11:20
11:40
燃焼空気比
(−)
排ガスCO濃度(ppm)
(O₂12%換算)
空気比運転を実現している。
0.0
12:00
図2 燃焼空気比と一酸化炭素トレンド例
産業機械 2015.11
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33
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は発電端効率は平均19.5%、送電端効率は平均13.6
⑴ 燃焼空気比
%と高い効率を保持している。
1号機における燃焼空気比と一酸化炭素(CO)との
関係を図2に示す。ボイラ酸素濃度計として採用した
なお、1号機はプラント排水を減温塔での蒸発処理
レーザ式酸素濃度計の効果によりO₂濃度が降下して
することでプラント排水のクローズドシステムを成立
も瞬時にその変化を捉え燃焼空気量を制御でき、低空
させているが、排水を別途放流する施設であれば、更
気比でもCO濃度等の上昇が抑制でき、燃焼空気比と
に効率を高めることができる。
しても1.4での操業が行えている。なお、TIFGにおけ
ま た、 プ ラ ン ト 所 内 動 力 に つ い て は 通 年 平 均 で
る燃焼空気比は概ね1.3∼1.4程度で運転されており、
111kWh/tを達成した。所内動力を下げるために、
安定した低空気比運転が継続されている。
大型送風機や空気圧縮機等にインバータを積極的に採
用したことにより、所内動力削減に寄与できた。プラ
⑵ 電力収支
1号機における竣工後1年間の電力収支を表1に示
ント動力については処理負荷や外気温度による影響
す。ごみ搬入量やピット残量を考慮して、1炉当たり
(低圧蒸気復水器や冷却塔の動力)がある。今後操炉
の負荷の増減、操炉数の変更を行っており、年間通し
運用の適正化を進めることによって更に改善できるも
て遅滞なくごみ処理が行えている。また、電力関係で
のと考える。
⑶ 発電量・送電量の高度安定化
表1 電力収支
(2013/10∼2014/09)
① 発電量制御
2013/10∼2014/9累計
MWh
受電電力
87
太陽光・非発
発電量制御は発電量の設定値とプロセス値の偏差
kWh/ごみton
1
に基づくPID制御にて、所望の発電量が得られるよ
うに各ボイラの蒸発量設定値を調節している。つま
3
0
発電電力
34,949
506
所内電力
10,636
154
(プラント動力)
7,641
111
応じて上下するが、それに追従するようにボイラ蒸
(建築設備動力)
2,251
33
発量制御の設定値を変化させ蒸発量をカスケード制
744
11
御している。
24,403
353
(ロスその他)
送電電力
り、ボイラ蒸発量設定値は発電量制御PIDの出力に
図3に納入1号機にて実施した発電量制御を実施
発電端効率
19.5%
送電端効率
13.6%
した際の発電量と送電量のトレンドを示す。発電量
ごみ発熱量
9,347kJ/kg
設定は4,200kWを基本として短期的に4,300kW
外気温
17.2℃
と設定を変更したが、設定変更にも十分追従し安定
発電量
Generated
power
発電量・送電量(kW)
Generated/Transmitted power
4,500
4,000
送電量
Transmitted
power
3,500
3,000
2,500
2,000
12/1
発電量4,200kW設定
Power generation
set to 4,200kW
12/6
12/11
発電量4,300kW設定
Power generation
set to 4,300kW
12/16
発電量4,200kW設定
Power generation
set to 4,200kW
12/21
12/26
図3 発電量制御時の発電電力・送電電力トレンド例
34
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
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特集:優秀環境装置②/日本産業機械工業会会長賞
るようになった。今後は、新電力会社に求められる
した制御が行えていることが分かる。
「30分同時同量」制度である需要量と供給量の差分
② 送電量制御
送電量制御は、所内動力の変化に伴い発電量の設
が±3%以内を目標に掲げ、更なる送電量の安定化
定を変えていく制御となる。つまり、所内における
(変動の抑制、負荷追従性の確認等)を目指す所存
である。
動力の大きな機器(例えばごみクレーンやごみ破砕
機等)の稼働状況や、外気温変化による機器の動力
4.おわりに
変化に応じて発電量を制御し追従させる。
図4に納入1号機にて実施した送電量制御を実施
流動床焼却炉は、液体・固体の区別なく廃棄物を焼却
した際の発電量と送電量のトレンドを示す。所内動
可能であり、対応可能な発熱量の幅も広いため、多種多
力が最大でも±150kW低度の振れ幅があるが、送
様な廃棄物を同時に混合処理できるという特長を持つ。
電量制御の際にはこの所内動力の変動を吸収するた
次世代型旋回流動床焼却システムは、将来の廃棄物処理
め発電量が可変しており、送電量は安定的に設定値
ニーズの変化に確実に応えられる強靭な技術であり、長
である2,800kWを保持している。
期にわたって地域の廃棄物処理を支える技術として極め
これにより、需要家の要望による送電量をコント
て有効である。
ロールすることが可能であり、従来のごみ発電シス
更に、ごみ発電施設等の再生可能エネルギー発電施設
テムより高機能な、発電所としての役割を果たすこ
のネットワーク化によるグリーン電力供給への期待が高
とが可能となった。
まる中、このように精緻な発電量制御が可能な本装置を
定量性の高いごみ供給システムを採用し、流動層
一定の割合で導入することにより、ネットワークにおけ
温度を比較的低温に維持することによって、燃焼量
る電力需給の安定化が図られ、ひいては従来以上に経済
の制御性が飛躍的に向上したため、狙い通りの蒸発
的なグリーン電力供給システムの運営が可能となるもの
量と発電量・送電量を安定して維持することができ
と期待される。
発電量・送電量
(kW)
Generated/Transmitted power
6,000
発電量
Generated
power
発電量4,200kW設定
Power generation
set to 4,200kW
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
8/2
送電量2,800kW設定
Power Transmittion
set to 2,800kW
送電量
Transmitted
power
8/4
8/6
8/8
8/10
8/12
8/14
8/16
8/18
図4 送電量制御時の発電電力・送電電力トレンド例
産業機械 2015.11
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35
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産業・
機械遺産
を巡る旅
vol.23
門形平削り盤
(愛知県)
機械編
日本は世界最大の工作機械輸出国であり、世界シェアの約3割を占める。
2014(平成26)年の輸出額は過去最高額の9,619億円を記録した。工業
製品の材料・部品の製造・加工に不可欠な工作機械は「マザーマシン(母
なる機械)
」とも呼ばれる。この工作機械の国産化にいち早く取り組んだ
のが工部省赤羽工作分局であった。
博物館明治村所蔵・門形平削り盤
末から明治にかけて、欧米列強に
場監督に就任し、それまでのフランス式
一定の役割を果たした赤羽工作分局だが、
対抗するための軍事力強化は国家
技術体系からイギリス式の機械工業技術
採算性は芳しくなく、1880(明治13)年
的課題であった。特に海防が重視され、
の導入へと方針を転換した。また予算や
の官営民間払下概則以降、多くの官営工
船と大砲の量産が目標とされた。そこで
技術的な限界もあり、軍事的な機械製造
場や鉱山が払い下げられる中、1883(明
政府は、まず原料となる鉄を作り(製鉄)
、
から民生品の製造工場へと軸足を移し、
治16)年には赤羽工作分局も廃止が決
それを加工する機械を作り(造機)
、そし
鉄具の製作等にも応じるようになった。
定、海軍省兵器局へと引き継がれた。
て造船・鋳砲を行うという一連の技術体
機械工場として再出発した赤羽工作分
門形平削り盤は、1879(明治12)年に
系の導入を目指した。
局では、官民問わず様々な機械の生産が
工部省赤羽工作分局で製造された。6フ
こうした構想の下、1871(明治4)年
行われた。1881(明治14)年発行のカタ
ィート型の平削り盤でトップビームに3
に設置された工場が工部省赤羽工作分局
ログ「製造機械品目」にはエンジン、ボ
つの菊花紋章が付けられている。この平
であった。釜石製鉄所、横須賀造船所と
イラ、ポンプ、各種工作機械、門扉、シ
削り盤は、同所のカタログ『製造機械品
共に「製鉄→造機→造船・鋳砲」という
ャンデリア等が掲載されており、西洋化
目』の中から岩手県が発注、北上川の船
技術体系の国産化という役割を担って誕
の進む当時の社会のニーズに合わせて操
舶修理所の設備機械として使用された。
生した。しかし、原料となる銑鉄を生産
業していたことがうかがえる。また内国
その後、岩手県立実業学校(現・岩手県
するはずの釜石製鉄所は操業が軌道に乗
勧業博覧会への出品や広告活動等のマー
立盛岡工業高校)に実習用として引き継
らず、鉄の量産に失敗する。また、横須
ケティングも積極的に行い、更に工学寮
がれ、現在は愛知県にある博物館明治村
賀造船所が海軍省の管轄に移ってしまっ
生徒の実験場に使用される等、工業教育
に保存、展示されている。日本機械工業
たため、赤羽工作分局の位置付けは大き
の場としても供されたという記録も残っ
の黎明期の技術を今に伝え、国産工作機
く変わらざるを得なくなってしまった。
ている。
械の歴史を象徴する貴重な遺産である。
その頃、イギリス人技師ダイエルが工
このように明治期の機械工業の発展に
幕
周辺一押し情報
名鉄犬山駅
▶所在地:〒484-0000 愛知県犬山市字内山1番地
▶電話:0568-67-0314
名鉄犬山線
博物館明治村
16
名神高速道路
↑多治見
小牧東IC
小牧JCT
東名高速道路
名鉄名古屋本線
名鉄名古屋駅
豊橋→
←名鉄岐阜
東海道新幹線
JR名古屋駅
←新大阪
東京→
機械遺産は一般社団法人 日本機械学会が認定したものです。
36
入鹿池
小牧IC
▶開村時間:9:30∼17:00
(季節によって変動あり)
▶休村日:8月、12月∼2月は休村日あり。
施設に直接問い合わせください。
41
27
▶交通機関:名鉄犬山線・犬山駅下車、バスで20分
▶入館料:大人
(18才以上)
1,700円、大学生・65才以上
1,300円、高校生1,000円、小・中学生600円
博物館
明治村
中央自動車道
Information
2016年1月9日
(土)
∼
3月31日
(木)
・渥美半島菜の花まつり
2016年1月14日
(木)
・小牧神明社 左義長
(どんど焼き)
2016年2月11日
(木)
・田峯田楽
五穀豊穣を祈って開催される三
河田楽のひとつ
「田峯田楽」
写真提供:博物館明治村、愛知県観光協会
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15/11/13 15:13
Part
1
ドイツ駐在記
(月島機械株式会社 経営企画部次長 海外ヨーロッパ駐在員事務所副所長 吉田 明弘)
ますが、現地雇用のアシスタント、BOKELA、及び本
1.駐在員事務所設立の経緯
社のサポートを経て、滞りなく進捗することができ、ほ
我が駐在員事務所は所長、副所長、小職と現地雇用の
っとしています。
アシスタントを含めて総勢4名で運営しています。昨年
*BOKELA概要
12月にドイツのろ過機専門メーカーであるBOKELA
*
GmbH(以下、
BOKELA)
を買収したことが契機となり、
当社として今までなかなか手が届いていない欧州、アフ
リカ、中近東等のマーケットの調査を目的として、3月
に事務所を設立いたしました。設立後まだ8ヶ月しか経
っておらず、当社の中で最も新しい事務所となります。
・1986年設立 ・従業員は約80名
・事業内容はろ過機及び周辺機器を含むユニットの設計・製作・
調達・製造・アフターサービス
・インド、ブラジル、オーストラリアに子会社を保有し、また販
社・製造委託先をグローバルに保有
2.カールスルーエとは??
事務所はBOKELAの社屋の一室を借りて活動しており、
カールスルーエは、なかなか日本人には馴染みが薄い
カールスルーエという町にあります。立ち上げに際して
街だと思います。フランクフルトから車で1時間ほどの
は、赴任者の住民登録・VISAの取得、納税手続きに始
南西に位置し、人口は30万人程度です。カールスルー
まり、事務所の登記、口座の開設等、様々な作業があり
エ工科大学や音楽大学、最高裁判所もあり、学園都市さ
写真1 300周年フェスティバルの様子
産業機械 2015.11
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37
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ながらの閑静な街並みとなっています。また、名門サッ
BOKELAを訪れた顧客が当社のブースを訪問するなど、
カーチームのカールスルーエSCがあり、現在は、元ジ
相 乗 効 果 は あ っ た と 思 い ま す が、 や は り 知 名 度 は
ュビロ磐田の山田選手
(その昔は名キーパーのオリバー・
BOKELAが当社を断然上回る状況にあり、顧客からの
カーン)が所属しています。先期はハンブルグFCとの入
引き合いも多く、ブースは熱気に包まれていました。
れ替え戦に出場しましたが、一勝一敗の得失点差でブン
当社もBOKELAのメーカー専業ならではの仕事の仕方
デスリーガ1部への再昇格を逃しました。今年は是非、
を学び、機器メーカーとしての存在感をしっかりとアピ
1部復帰を果たしてほしいものです。
ールしていかねばと感じました。
街の名称の由来はカールス(カールのkarls)とルーエ
(休息所、ruhe)であり、そのうち「カール」の語は、18
世紀のカール3世ヴィルヘルムにちなんだものです。今
BOKELAとは業務面以外にも定期的な交流を行って
年は、カールスルーエ設立300周年にあたり、6月中
います。大きなイベントとしては、夏のサマーフェスタ
旬~9月末の約4ヶ月にわたり、カール3世が住んでい
と冬のクリスマスパーティーがあります。今年のサマー
たお城を中心にフェスティバルが行われていました。も
フェスタは、従業員のみならず、その家族や友人を招き、
ちろん、我々もフェスティバルに参加し、地元のビール
総勢80名が参加しました。
を飲みながら、お城をスクリーンに見立てて上映される
9月上旬にカールスルーエ近隣のブラックフォレスト
映画(ディスプレイマッピング)を堪能しました。
という森に集合し、ハイキングとディナーを堪能しまし
3.現在の活動
た。当日は5~6つのパーティーに分かれ、ガイドさん
の説明を聞きながら、ブラックフォレストをハイキング
当社は蒸留・晶析・ろ過・分離・乾燥・焼却という要
しました。ドイツ語の説明はなかなか理解できなかった
素技術を担う機器を保有するメーカー兼エンジニアリン
ものの、素晴らしい景色と美味しい空気は非常に思い出
グ会社です。今回のBOKELA買収に伴い、ろ過技術の
に残るものとなりました。
強化と共に、メーカー専業ならではのマーケティング方
BOKELAのメンバーはほとんどが英語を話せるため、
法も学んでいます。
日常のコミュニケーションは英語で行われていますが、
そのひとつが展示会の有効活用ですが、先日、6/15
街角での買い物やカントリーサイドにある名所への旅行
~ 19 に ド イ ツ の フ ラ ン ク フ ル ト で 行 わ れ た
など、より深いドイツの世界を堪能すべく、駐在員は皆
ACHEMA2015に当社はBOKELAと共同出展しまし
ドイツ語の勉強に励んでいます。次回、もしご報告の機
た。約16万人の訪問者が集まる、最大級の展示会に当
会があれば、是非、ドイツ語を交えた紹介を行ってみた
社も初めて出展したわけです。
いと考えています。
写真2 ACHEMAの共同出展にて
38
4.BOKELA社員との交流
写真3 BOKELA主催のサマーフェスタの様子
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Part
2
駐在員便り in ウィーン
〜海外情報 平成27年11月号より抜粋〜
(ジェトロ・ウィーン事務所 産業機械部 藤田 侑士)
皆さんこんにちは。ウィーンは、このところ冬に向か
スを拠点に活動している日本人建築家、阿部仁史氏によ
って気温や日照時間などが日増しに変化してきていま
り設計されています。フランスのミルフィーユ菓子に触
す。緑だった街路樹も赤や黄に色づき始め、最高気温も
発されたといわれるその重層的な建築はモノクロのクラ
最近では17℃前後、最低気温は一桁台になることもし
シック調にまとめられた色調と相まり、穏やかな雰囲気
ばしば見られるようになりました。日照時間も夕方6時
を醸し出しています。全体のテーマが「緑」ということ
半頃には日没を迎え、夜9時頃まで明るかった数ヶ月前
もあり、広大なキャンパス内には芝生や樹木が豊富にあ
が懐かしく思うほどです。10月25日の土曜にはこちら
り、観光都市ウィーンにおける新たな観光名所として期
での夏時間が終了して冬時間が始まり、日本との時差が
待されています。
現在の7時間から8時間になりました。
次に、9月の休暇を利用して行ったクロアチア旅行に
9 月 26 日 ~ 10 月 4 日 ま で、 ウ ィ ー ン 市 内 各 所 で
ついて紹介したいと思います。オーストリアからは飛行
“Vienna Food Week”が開催されました。このイベン
機で1時間半ほどの近隣国ですが、出張も含め訪問した
トはウィーンの多様な食文化を紹介するイベントで、市
ことはこれまでなかったため、念願叶っての訪問となり
内各所に設置された会場で試食会やガストロノミー・イ
ました。旅行先は、宮崎駿監督の映画「魔女の宅急便」
ベントが開催されました。メインイベントとしては、
の街の参考にもなったといわれるドブロブニクです。旅
10月2日~4日に、
“Good Good Festival”がマルク
行時期が、ちょうどクロアチアへ中東からの難民の流入
ス・ホール(3区)で開催され、数々のフードトラック
が取り沙汰されていた時期と重なり、どうなることかと
やスタンドが並び、多彩な料理や厳選されたワイン、ビ
案じていましたが、現地では特に混乱もありませんでし
ール、スピリッツ、ノンアルコール製品などが提供され
た。
ました。
今回の旅行は全体的に見れば天候に恵まれ、9月末に
最近、ウィーンのプラーターエリアにウィーン経済大
も関わらず気温は25℃程度あり、出発時に着用してい
学の新キャンパスが移転し、その超モダンな国際的キャ
た長袖が不要なくらいで、晴天の中「アドリア海の真珠」
ンパスが話題となっています。サッカー場12面ほどの
とも呼ばれる地中海の海や街並みを楽しむことができま
広大な敷地に5棟のキャンパスが散在しており、その中
した。1979年に世界遺産にも登録された旧市街は赤い
のD2棟と学習センターは宮城県出身で現在ロサンゼル
屋根を基調とした美しい街並みで、歴史的に海洋貿易で
スルジ山の山頂から望むド
ブロブニク旧市街とアドリ
ア海です。スルジ山山頂に
は、昔ナポレオンがこの街
を制圧したときに寄贈した
と言われる十字架が建てら
れています。
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発達した発達した街ということもあり、内陸国のオース
ープウェイで結ばれており、これを使えば約5分程度で
トリアではあまり食べられない魚介類も、手頃な価格で
往復することができます。
食べることができました。最も感動したのは、ドブロブ
また、この街は観光業が非常に盛んで、旧市街周辺及
ニクの旧市街後方に佇むスルジ山からの景色であり、展
び空港間にはバスの送迎網が張り巡らされていたり、地
望台からのアドリア海のパノラマはまさに絶景でした。
元スーパーであるKONZUMは日曜であるにも関わらず
旧市街からは徒歩で1時間半ほど歩くと山頂へ行くこと
営業していたりと、非常に観光者に優しい街だと感じま
ができますが、麓から標高412mの山頂の展望台までロ
した。
check
Point in
現地に本社がある有名企業は?
オーストリアに本社がある有名企業として、今回は以下の3社を紹介
したいと思います。
1.BLUM社(写真1)
引き出しにシリコン等の緩衝材を用い、勢いよく閉めても最後にブレ
ーキが働き、スムーズな開閉を実現している機構のことを
“ブルモーショ
ン”と呼ばれています。この動きを制御する機構は、オーストリアの
BLUM社により考案され、現在ではドイツ等の高級キッチンだけでなく
日本のシステムキッチンにも普及しています。
2.リーデル社(写真2)
同じワインでも異なる形状のグラスで飲むと香りや味わいが変化する
ということに着目したリーデル社は、世界中のワイン生産者と共同しブ
ドウの品種ごとに理想的な形状のワイングラスを開発しました。同社の
グラスは、創業から250年経った今では、世界中のワイン愛好家から
大きな信頼が寄せられています。
3.IMCO社(写真3)
1918年よりオーストリアのウィーンでライターの製造を開始した
IMCO社は、そのシンプルで機械的なライターで根強い人気を誇ります。
主力製品である“トリプレックススーパー”は元々戦地で兵士が使用する
ものとして製造され、創業以来一貫して改変が加えられませんでした。
現在では同社はライターの製造から退きましたが、2012年に日本の柘
製作所さんがIMCOブランドを引継いでいます。
Part
3
40
駐在員便り in シカゴ
【上】
(写真1)
BLUM社のブルモーションを用いた引出し
【中】
(写真2)
リーデル社製のワイングラス
【下】
(写真3)
IMCO社製のライター
〜海外情報 平成27年11月号より抜粋〜
(ジェトロ・シカゴ事務所 産業機械部 高橋 貴洋)
10月に入ると外の風景は秋から冬に様変わりします。
まれた落ち葉と綺麗になった庭先を見ながら一時は自分
郊外にある自宅の前の街路樹も半分は落葉し、黄色と茶
の仕事に満足するのですが、翌日になるとまた同じ惨状
色の落ち葉が辺り一面に敷き詰められています。もちろ
を目にし、世の中の世知辛さを感じることになります。
ん、
「淹れたての湯気の立つコーヒーを片手に、冷たい
秋も深まり、冬の前の最後の外遊びの時期になりまし
秋風に吹かれ散りゆく葉の様を眺めながら、世知辛い世
た。今回は、秋限定で郊外の農場地帯に出現する
「コーン・
の中を思いつつ感傷に浸る」という間はなく、秋の休日
メ イ ズ 」に 行 っ て き ま し た。 コ ー ン・ メ イ ズ(Corn
のお仕事である落ち葉掃除にさっそく取りかかることに
Maze)はその名の通り、
「トウモロコシ畑の迷路」であ
なります。一通り作業が進むとゴミ袋いっぱいに詰め込
り、高さ2.4メートルほどに育ったトウモロコシ畑を使
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った迷路です。通常、郊外のトウモロコシ農場などで9
ており、もはやチェックポイントなどどうでもよくなっ
月~10月までの約2ヶ月間限定でオープンしています。
てきます。ちょうど秋にしては天気が良い日で、気温は
シカゴ郊外には色々な場所に大小様々なコーン・メイズ
26℃を超えて暑かったのですが、途中には休憩場所ど
があるのですが、今回は、世界一の広さ!が売り文句の
ころかベンチもトイレもない。風景は相変わらず360
「リチャードソン・ファーム・コーンメイズ」に行ってき
度トウモロコシ。これは、ちょっとした拷問に感じられ
ました。
ます。最後はとりあえず、迷路から抜け出すことを目的
シカゴ市内から車で2時間ほど北西に向かった郊外の
にひたすら進み、1時間半ほどでなんとかクリアとなり
農場地帯にお目当てのコーン・メイズがありました。お
ました。なお、地図には書いていませんでしたが、迷路
昼の開園を前にして、すでに農場前の駐車場は満車。受
の後半には先人の猛者が作ったと思われるショートカッ
付窓口の前はたくさんの家族連れの人々による長い列が
ト(近道)がいくつかありました。きっと、迷路後半にな
できていました。今年のリチャードソン・ファームのコ
って我慢できなくなった人達が作ったものでしょう。最
ーン・メイズは、地元シカゴのアイスホッケーチーム「ブ
後に藁をも掴む、いや、モロコシをも掴みたくなる気持
ラックホークス」のマークをモチーフにした迷路でした
ちは非常に良くわかります。
(写真参照)
。約33エーカーの広さ(東京ドーム3個分)
さて、コーン・メイズのデザインにはなりませんでし
に全長約15キロメートルの迷路ということで、目安の
たが、同じ、地元シカゴのスポーツチームであるメジャ
所要時間は約2時間と掲示されています。
ーリーグのシカゴ・カブスが久しぶりに大活躍しており、
受付で入手した迷路の地図を頼りに、迷路の途中にあ
地元シカゴでは大盛り上がりになっています。メジャー
る全24ヶ所のチェックポイントを全て回り、スタート
リーグはアメリカンリーグとナショナルリーグの2つの
地点に戻ってきます。チェックポイントにはそれぞれ違
リーグに分かれていますが、4月から9月までのレギュ
う形の小型の穴あけパンチが置いてあり、地図について
ラーシーズンの成績により、3つの地域ごと(東地区、
くるチェックポイントシートに24個の穴を開けていき
中地区、西地区)に地区優勝チームが決まります。この
ます。迷路終了後に受付に提出することで、コーン・メ
地区優勝の3チームに、同リーグの1チームを加えた4
イズ達成の証明書を受け取ることができます。
チームでトーナメント戦を行い、トーナメント戦の優勝
最初こそ、リアル体験の迷路に我が家の子供達も活き
チームがリーグ優勝となります。トーナメント戦に加わ
活きと楽しんでいましたが、何しろ迷路は非常に長い。
る残りの1チームは、地区優勝チームを除いてレギュラ
行けども、行けども我がゴールまったく見えずで、既に
ーシーズン中の勝率の高かった上位2チームによる1度
1時間が経過。その頃になると、すでに足がだいぶ疲れ
きりの決定戦(ワイルドカードゲーム)により決まります
33エーカーの広さを誇るコーン・メイズの様子と達成証明証
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41
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が、シカゴ・カブスはワイルドカードゲームに勝ち、ト
した。
ーナメント戦に出場する権利を得ました。決定戦は、同
シカゴ・カブスは、近年、リーグ5位と低迷しており、
じ中地区の宿敵ピッツバーグ・パイレーツとの試合とな
1945年を最後にリーグ優勝から遠ざかっています。そ
ったため、球場の内外に多くのファンが詰めかけ、ダウ
のため、70年ぶりのリーグ優勝、更には107年ぶりの
ンタウンのスポーツ・バーでも多くのファンが声援を送
ワールドチャンピオンに向けて、多くのファンが期待し
るなど、さながらシカゴ全体が応援団のようでした。こ
ています。スポーツニュースでは大穴と言われているカ
れで負けたら、明日は会社や学校を休む人が続出するの
ブスですが、果たしてどこまで行くか、非常に楽しみで
ではと少し心配になったものですが、無事、シカゴ・カ
す。
ブスは試合に完勝し、見事ワイルドカードを手に入れま
check
Point in
現地に本社がある有名企業は?
シカゴ郊外のシャンバーグはモトローラ社の本社があった場
所として知られています。モトローラ社は、日本では馴染みが
薄いですが、携帯電話端末などを製造する大手通信機器メーカ
ーであり、1990年代には携帯電話のシェア約60%、従業員
数約15万人という巨大企業でした。現在、モトローラ社は通
信機器のモトローラ・モビリティと事業者向け通信サービスの
モトローラ・ソリューションズの2つの会社に分割され、シャ
ンバーグにある本社はモトローラ・ソリューションズに引き継
がれています。もう一方の、モトローラ・モビリティの本社も
シカゴ郊外のリバティビルにありますが、会社自体は2012年
にGoogle社に買収された後、2014年にGoogle社から中国
のパソコンメーカー大手のレノボ社に売却され、現在はレノボ 【左】
シャンバーグにある旧モトローラ社の本社
(現モトローラ・ソリューションズ本社)
社の完全子会社となっています。
【右】
世界初の携帯電話
(DynaTAC、1973年)
(出典:開発者Martin Cooper氏)
海外情報-産業機械業界をとりまく動向-目次
平成27年11月号
調査報告
(ウィーン) EUにおけるバイオガスの利活用などの状況
(シカゴ)
世界の鉄鋼需給と米国の鉄鋼市場の動向について
情報報告
(ウィーン) World Water Week 2015
(ウィーン) 欧州における2030年に向けての風力発電シナリオ
(ウィーン) 欧州環境情報
(シカゴ)
米国環境産業動向
(シカゴ)
最近の米国経済について
(シカゴ)
化学プラント情報
(シカゴ)
米国産業機械の輸出入統計
(2015年7月)
(シカゴ)
米国プラスチック機械の輸出入統計
(2015年7月)
(シカゴ)
米国の鉄鋼生産と設備稼働率
(2015年7月)
※海外情報は当工業会ホームページでもご覧になれます。
(http://www.jsim.or.jp/)
42
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今 月の新 技 術
高効率ターボ冷凍機による
省エネルギー
― 二国間クレジット
(JCM)
事業化の
経験から―
A New technology of this month
荏原冷熱システム株式会社
海外事業統括部 技術営業室
奥田 敏宏
我が国政府は東日本大震災以降、原子力発電所の再稼
1.はじめに
働が遅れていることも鑑み、
「攻めの地球温暖化外交戦
日本工営㈱(以下、日本工営)と当社は、我が国環境
略(ACE)
」を発表し、GHG排出量を2050年までに世
省の2013年度の二国間クレジット制度(JCM:Joint
界全体で50%、先進国で80%削減する目標を改めて掲
Crediting Mechanism)を利用したJCM設備補助事業
げた。このACEの実現に向け、GHG削減のための様々
にインドネシアでの工場空調の省エネルギー化を提案
なアプローチ(FVA)のひとつとしてJCMをUNFCCC
し、採択を受けている。本件は高効率ターボ冷凍機を導
など国際社会に向けて提案している。
入しインドネシアの紡績工場の空調・プロセス設備の省
エ ネ ル ギ ー 化 を 図 る こ と で、 温 室 効 果 ガ ス(GHG:
Greenhouse Gas)の削減も目指す事業である。
3.インドネシアにおける高効率冷凍機に
係るJCM事業
当社は日本工営と共同で、環境省による平成25年度
2.JCM事業の背景
二国間クレジット制度(JCM)実証案件組成調査(以下、
外務省が2010(平成22)年に発表した「京都議定書
JCM案件組成調査)
「高効率冷凍機システムの導入によ
に関する日本の立場」より、削減義務を課される国の排
る省エネルギー」、及び平成25年度二国間クレジット制
出量は世界の総排出量の27%に過ぎず、不公平かつ実
度を利用したプロジェクト設備補助事業(以下、JCM設
効性が低い枠組みとなる危惧から、我が国は2020年ま
備補助事業)
「工場空調及びプロセス冷却用のエネルギ
での京都議定書の第二約束期間に参加しないことを表明
ー削減」
(以下、本事業)に応募した。
している。
表1 JCMの主な特徴
項目
ガバナンス
JCMの特徴
・中央集権的構造
(京都議定書締約国会合、CDM理事会)
から分権的
構造
(各国政府、合同委員会)
とし、審査を現地化、円滑化、迅速化
対象セクター/プロジェクトの
・省エネルギーなどを含む、より広範な対象範囲
対象範囲
プロジェクトの妥当性確認
・妥当性確認を実施した機関が検証を行うことを可能とし、審査を円
滑化・迅速化
・客観的に判断可能な適格性要件を用いることによりプロジェクト承
認の不確実性を低減
排出削減量の計算
・スプレッドシートの提供、保守的なデフォルト値の採用により削減
量の不確実性及びモニタリング負担を低減
クレジットの取り扱い
・取引を行わないクレジット制度として開始
出典:新メカニズムプラットフォームページ
「二国間クレジットの最新動向」
により作成
(http://www.mmechanisms.org/document/20150724_JCM_goj_jpn.pdf)
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⑴ JCM案件組成調査
る旧式冷凍機2基(230冷凍トン、250冷凍トン)を、
本調査は、JCM登録を目指す事業の形成を目的と
高効率冷凍機1基(500冷凍トン)に更新することで
し、事業の実施・資金計画の策定、及び当該事業に適
発電由来CO₂を削減することを目的として、JCM設
用可能な方法論(GHG排出削減効果を定量的に算定
備補助事業に応募した。
するための計算式)の開発を行うものである。JCMを
⑶ MRV実施支援業務など(モニタリング及び妥当性
通じ高効率冷凍機の導入を進めることがエネルギー起
確認支援など)
源CO₂排出削減に有効である。調査の背景と成果を表
上記⑴及び⑵にて実施したインドネシア紡績工場で
2に示す。また、表3に方法論の概要を整理する。
の高効率冷凍機の更新事業に関するJCMの諸手続き
⑵ JCM設備補助事業
を 進 め る た め の 支 援 と し て、 第 三 者 機 関( 以 下、
JCM設備補助事業は、途上国において優れた技術
TPE)に よ る 妥 当 性 確 認 と、PT. Primatexco
などを活用してエネルギー起源CO₂排出削減事業を行
Indonesiaによる継続的なモニタリング実施を担保す
い、JCMによるクレジットの獲得と我が国の削減目
るためのキャパシティ・ビルディング(現地における
標達成への活用を目指すものである。当社は、PT.
モニタリングの試行など)が、いずれも環境省委託業
Primatexco Indonesiaの紡績工場で現在使われてい
務の一環として実施された。
表2 調査の背景と成果
主要な項目
概要
(i)
インドネシアの高い経済成長に伴う着実な冷凍機市場の拡大(工場や大
規模商業施設など)
①冷凍機のニーズ (ii)30~40年前からインドネシアに進出している日系紡績工場などにお
が拡大している
ける冷凍機更新ニーズの高まり
調査の背景
(iii)
環境への負荷が大きい冷媒の規制強化の流れ
(i)
インドネシアを含む途上国市場では比較的安価かつ通常の効率の冷凍
②高効率冷凍機の
機が普及
(米国製が高いシェアを占めている)
普及には至って
(ii)
高
効率機は、定期点検の努力などが評価され徐々に普及しているが、
いない
一般的な冷凍機に対し初期費用が高額であることが課題
調査の成果
①方法論案の開発
②モニタリング計画を含むプロジェクト実施計画書
(PDD)
案の作成
表3 JCM方法論の構成
44
#
内容
A
方法論タイトル
概要
B
用語の定義
本方法論におけるターボ冷凍機、冷凍能力、定期点検という用語の定義
C
方法論概要
排出削減の方法、リファレンス排出量とプロジェクト排出量の計算方法、モニタリング項目の概要
D
適格性要件
以下5つの適格性要件
(本方法論を適用するための条件)
が定められた。
⑴ 1,250冷凍トン未満のターボ冷凍機であること
⑵ 冷凍機の成績係数
(効率)
が一定の温度条件で6.0より大きいこと
⑶ 年間5回以上の定期点検が行われること
⑷ 冷媒のオゾン破壊係数
(ODP)
がゼロであること
⑸ 既存及び新規
(更新含)
の冷凍機の冷媒を大気放出しない計画を立てること
E
GHG排出源及び
GHG種類
F
リファレンス排出量の
設定と算定
導入冷凍機の消費電力×導入冷凍機の効率÷リファレンス冷凍機の効率×使用電力(グリッドまたは自
家発電)の排出係数
G
プロジェクト排出量の
算定
導入冷凍機の消費電力×使用電力
(グリッドまたは自家発電)
の排出係数
H
排出削減量の算定
I
事前に確定した
パラメータ
高効率ターボ冷凍機の導入による省エネルギー
算定の対象とするのは電力由来のCO₂のみ
リファレンス排出量
(F)
-プロジェクト排出量
(G)
自家発電の排出係数、リファレンス冷凍機の成績係数
(効率)
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と規定している(2013(平成25)年当時。現在は納
4.JCM設備補助事業
入機器の日本における法定耐用年数がモニタリング期
間となっている)。
⑴ 応募動機
⑶ 冷凍機技術の紹介
当社は、2013(平成25)年5月に開催された「平
成25年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民
今回納入されたターボ冷凍機は、以下の省エネルギ
間団体)
」によるJCM設備補助事業の説明会に参加し
ー対策を取っている。
た。JCM設備補助事業では、省エネルギーに貢献す
① エコノマイザサイクルの採用
ることでCO₂排出削減に寄与できる優れた技術が応募
② 冷媒過冷却サイクルの採用
の条件であった。当社はPT. Primatexco Indonesia
③ ODPがゼロのHFC245fa冷媒の採用
社へ参加を打診し、初期投資が補助金で支援されるこ
④ 冷媒の排出を最小限に抑えた抽気装置の採用
(活性炭で排気冷媒を吸着し、ヒーターと凝縮で
と、また省エネルギー効果により運転費の削減ができ
冷媒をほぼ全量回収再利用)
ることから共同での応募を決めた。
⑷ 本プロジェクトにおける実際のJCM作業手順と工程
⑵ JCM設備補助事業の流れ
JCM設備補助事業では、第3章に示した方法論を
試運転(2014(平成26)年2月10日~18日)を実
適 用 の 上、MRV( 測 定・ 報 告・ 検 証 )を 実 施 し て
施し、冷凍機及び改修設備とも性能を満足しているこ
GHG排出削減から得られるクレジットの登録を行う
とを確認、現在は通常運転に移行している。
こととしており、モニタリング報告は2020年度まで
また、2014(平成26)年6月12日に行われたイ
表4 JCM設備補助事業実施の流れ
主体
時期
2013年5月下旬
環境省/GEC
事業の公募、公募説明会の開催
当社
説明会への参加、提案書の作成
―
公募提案書の提出
2013年6月中旬
2013年6月中旬
提案書の仮審査
―
提案書ヒアリングの実施
ヒアリングへの出席
提案書の採否審査
―
2013年7月上旬
採択内示
―
2013年7月~8月
―
交付申請書作成
2013年8月下旬
交付申請書の審査
交付申請書提出
2013年9月上旬
交付決定
―
設備補助事業の契約手続
設備補助事業の契約手続
―
PT.PrimatexcoIndonesiaとの冷凍機の正式契約、冷凍機製作開始
2013年10月下旬
―
冷凍機を出荷
―
冷凍機現地着、据付開始
2013年12月中旬
冷凍機の中間検査を実施
冷凍機の中間検査を受検
2013年12月中旬
―
中間検査の報告書提出
2014年2月上旬
冷凍機の最終検査を実施
冷凍機の最終検査を受検
2014年2月中旬
―
冷凍機の試運転
(1週間)
、通常運転への移行
2014年2月下旬
―
冷凍機の正式運転開始
(2月19日)
2014年2月下旬
―
実績報告書の提出
2014年3月下旬~4月
補助金の確定検査を実施
―
2014年4月下旬
補助金の支払
―
表5 冷凍機の効率比較
既設冷凍機
リファレンス冷凍機
新設冷凍機
冷凍能力(USRt)
230+250=480
(1,688kW)
500
(1,758kW)
500
(1,758kW)
消費電力(kW)
200+150=350
246.8
229.5
CO₂削減量*
(t-CO₂/年)
既設と比較
Δ636
Δ743
リファレンスと比較
―
Δ107
*グリッド排出係数:0.741
(t-CO₂/MWh)
、年間運転割合
(95%)
で計算
出典:方法論、PDD案より作成
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45
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ンドネシア側JCM事務局の現地確認調査でも、当社
(Verification)した実際のモニタリング結果から削減量
製冷凍機の品質・性能のみならず、最新技術に関する
を確定することが必要である。以下がJCMプロジェク
現地技術者への技術移転に対して高い評価を得た。
トの登録までの流れと、今後のGHG削減量の検証に向
けた計画である。
5.JCMプロジェクトの登録・検証
手続きについて
今後、2015(平成27)年11月までにモニタリング
レポートの提出と検証(Verification)などを実施し、
JCM設備補助事業を活用して高効率ターボ冷凍機を
納入し運転を開始したが、これだけではGHGの削減認
定と日本政府への削減量の移転には結びつかない。まず、
その時点までのCO₂削減量を確定する予定である。
6.おわりに
前述の方法論を用いてGHG削減を行うためのプロジェ
当社では、インドネシアの経験を基に、これまでにイ
クト設計書(PDD:Project Design Document)を準
ンドネシアで3件、バングラディシュで1件の合計4件
備し、日尼両国政府にて構成される合同委員会が認定し
のJCM設備補助事業を実施している。今後もGHG削減
たTPEによる妥当性確認(Validation)を経て、プロジ
のため努力するつもりである。
ェ ク ト の 登 録 を 得 る こ と、 そ し て TPE が 検 証
表6 登録までの流れ
月日
46
活動
2014年9月17日
方法論の承認
9月24日
PDD案の完成
9月25日
〜10月28日
PDD案に対するパブリックコメントとTPEによる
妥当性確認報告書
(Validation Report)
の作成
10月28日
JCMプロジェクト登録申請
10月31日
第3回日尼JCM合同委員会にて登録
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Company Topics
企業トピックス
都市ごみ焼却用廃熱ボイラ蒸気の
高温高圧化
株式会社 神鋼環境ソリューション
環境プラント事業部
技術統括部
部長 木下 民法
1.はじめに
施設規模及び都市ごみと混焼している対象物の異なる2
施設で実施しました。評価に用いた試験装置を写真1に
世界的なCO₂削減活動に加え、我が国では東日本大震
示します。既設のマンホールを利用し、一般的に400
災をきっかけに、より一層の再生可能エネルギーの活用
℃級ボイラの過熱器に用いられているSUS 310S を評
が求められています。固定価格買取制度(FIT)による太
価材料として選定しました。評価材には管表面温度測定
陽光や風力発電の目覚ましい普及に加えて、都市ごみ焼
用熱電対を設置し、排ガス温度測定用熱電対及び排ガス
却処理に伴う廃熱ボイラ蒸気を利用した廃棄物発電は、
測定用ノズルをマンホールに取り付けています。この試
季節、時間、気象条件に影響されることなく安定供給可
験装置を、ボイラ内排ガス温度の異なる2ヶ所のマンホ
能な地産地消型基盤電源として注目されつつあります。
ールに設置し、排ガス温度の影響についても確認しまし
廃棄物発電をはじめとするエネルギー回収の高効率化
た。
のため、施設の大型化やボイラシステムの最適化等の対
プローブ内には加熱空気を流すことで蒸気温度450
策が講じられており、蒸気の高温高圧化も主要なひとつ
℃を想定した管表面温度に維持できるよう調整しまし
であると考えられています。ところが、ごみに含まれる
た。試験は約1.5年間継続し、この試験期間中の延べ暴
塩類などによるボイラ構造部材の高温腐食の懸念から、
露日数は400日弱に達しています。
高温高圧ボイラといえば過熱蒸気温度400℃が標準と
評価プローブ材表面温度及び取付位置の排ガス温度は
なっているのが現状です。
暴露期間中連続測定を続け、メンテナンスで操業を一時
当社でもこれまで、主蒸気温度400℃の都市ごみ焼
却施設を複数建設してきており、4年以上経過しても過
熱器管の減肉量が0.1mm以下に抑えられている実績も
あります。そこで本稿では、400℃を超える蒸気の高
温高圧化を目指し、450℃の実現に向けた実証試験を
実機廃熱ボイラで行いましたので、その主要な結果につ
いて紹介します。
2.腐食評価のための実機暴露試験
実機を用いた評価プローブ材の暴露試験は、都市ごみ
処理向け流動床式ガス化溶融炉の廃熱ボイラを利用し、
写真1 評価プローブ材暴露試験装置
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3.0
平均減肉量
(mm)
材質:SUS310S
排ガス温度:520~540℃
管表面温度:460~480℃
2.0
施設A
施設B
1.0
0
−0.5
0
50
100
150
200
250
暴露日数
(日)
300
350
400
図1 腐食減肉量測定結果
停止する度に、評価材を取り出して付着飛灰のサンプリ
堆積灰
ング・分析を行うと共に、管材料の一部を切断し肉厚の
固着灰
測定に基づく腐食減肉量の評価と、管表面の組織観察な
スケール
どを行いました。
3.プローブ試験結果と各種評価・解析結果
2ヶ所のマンホールのうち低温域に設置した評価プロ
ーブ材の管肉厚の減肉状況を図1に示します。試験装置
評価プローブ材
を設置した2施設とも400日弱の期間、実排ガスに暴
図2 評価プローブ材の断面模式図
露しても減肉はほとんど認められませんでした。このこ
とから、排ガス温度が520~540℃域では蒸気温度を
450℃に加熱しても過熱器管は高温腐食減肉がほとん
100
どなく、
実用的に問題ないことが確認できたと言えます。
果を示します。
サンプリングした評価材の飛灰なども含む断面を模式
的に図2に示します。管表面には腐食スケールと呼ばれ
る薄い層が形成されています。腐食スケールのごく近く
の飛灰はいったん溶融した後に固着しており、これを
「固着灰」 と呼ぶこととします。更にその上には容易に
重金属
Al+Si
80
灰の組成
(mol%)
次に、腐食減肉の進行しない理由について検討した結
その他
Ca
60
S
40
Cl
20
K
Na
0
堆積灰
固着灰
図3 固着灰と堆積灰の成分分析結果
(低温域設置評価材)
払い落とすことのできる飛灰が堆積しており、これは「堆
48
積灰」 と呼ぶこととします。これらを採取し、組成分析
腐食減肉速度が著しく増加することが示されています。
をした結果を図3に示します。図に示されるように灰の
固着灰中のCl含有割合は、試験装置の設置部位における
種類により、その組成が大きく異なり、固着灰の塩類成
排ガス温度に依存して大きく異なると共に、固着灰の融
分(Na、 K、 Cl、 S)の含有率は堆積灰に比べて高いこ
点によっても異なり、融点が610℃の場合にはCl含有
とから、塩類成分が濃縮されていることが分かります。
割合が高く腐食減肉が激しいのに対し、700℃までの
ただし、固着灰へと変化する過程で、Sが増加する一方
範囲に融点が見当たらない場合にはCl含有割合は低く、
でClは減少する様子が見られます。
腐食減肉もほとんど進行していないように見えます。こ
また、固着灰中の成分比率と腐食速度の関係を図4に
れは、排ガス温度520~540℃程度の低温排ガス域で
示します。固着灰中のCl含有割合が大きくなるにつれて
は過熱器管周辺の飛灰が溶融塩を生成した後、固着する
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2.0
4.おわりに
高温排ガス域
(固着灰融点約510℃)
高温排ガス域
(固着灰融点約610℃)
低温排ガス域
(固着灰融点700℃以上)
平均腐食減肉量
(mm/3month)
1.5
国内における都市ごみ焼却炉の廃熱ボイラを用いた廃
棄物発電の更なる高温高効率化の方法として、過熱蒸気
温度450℃を想定した評価プローブ材を実機廃熱ボイ
1.0
ラに設置し、暴露試験を行いました。管表面に堆積・固
着した飛灰の性状と評価材の腐食減肉との関係を調査し
0.5
た結果、流動床炉においては、排ガス温度520~540
℃の温度域に過熱器を配置すれば、高温腐食の発生は極
0
めて軽微であり、高級材料を使うことなく450℃程度
−0.5
0
50
Cl/
(Cl+S)
比
(mol%)
100
までの過熱が可能であると実証できました。
蒸気の高温高圧化に加え、低空気比燃焼などのエネル
図4 固着灰中のCl/
(Cl+S)
比と腐食減肉の関係
ギー回収効率向上策を併用することにより、処理規模
過程で溶融塩を形成しない組成へと変化することが原因
150トン/日の比較的中小規模の都市ごみ焼却施設に
であると考えられます。即ち、今回暴露試験を行った流
おいて、蒸気条件を現状の4MPa×400℃から6MPa
動床式ガス化溶融炉の廃熱ボイラにおいては、過熱蒸気
×450℃レベルまで高温高圧化することにより発電効
温度を450℃まで高温化しても、排ガス温度520~
率が向上し、送電端効率を20%以上向上させることが
540℃の範囲に設置した場合の高温腐食は非常に軽微
可能と考えています。
である可能性を示唆しています。
これからも、都市ごみ焼却施設の発電用廃熱ボイラの
主蒸気条件を現状の400℃でとどまることなく可能な
限り高温高圧化し、高効率発電による経済性の向上と
CO₂排出量削減に貢献していく所存です。
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イベント情報
●エコプロダクツ2015
会 期:12月10日(木)∼12月12日(土)
開 催 概 要:消費財や産業資材、エネルギー、金融、各種サービスまで、あらゆる分野のエコプロ
ダクツやエコソリューション、環境・エネルギー関連技術、環境への取り組み等を紹
介し「持続可能な社会の実現」に向け、最先端の技術と知恵を結集した展示会。
会 場:東京ビッグサイト
連 絡 先:日本経済新聞社 文化事業局イベント事業部「エコプロダクツ2015担当」
TEL:0120-261-122(フリーダイヤル)
URL:http://eco-pro.com/2015/
●ENEX2016(第40回地球環境とエネルギーの調和展)/
Smart Energy Japan 2016
会 期:1月27日(水)∼1月29日(金)
開 催 概 要:省エネ・低炭素社会を実現するために必要な、エネルギー効率向上を促進する省エネ
機 器・ 設 備、 ソ リ ュ ー シ ョ ン に 関 す る 専 門 展 示 会。 同 時 開 催 の Smart Energy
JapanはIT、エレクトロニクス技術を活用したエネルギーシステム構築の設計・開
発に関する展示会。
会 場:東京ビッグサイト
連 絡 先:㈱ICSコンベンションデザイン ENEX/SEJ展示会事務局
TEL:03-3219-3569
URL:http://www.low-cf.jp/
●テクニカルショウヨコハマ2016(第37回工業技術見本市)
会 期:2月3日(水)∼5日(金)
開 催 概 要:
「未来をひらく新技術」をテーマに、
「ビジネスソリューション」、
「生産(加工技術、
機器、
装置、製品)
」
、
「環境・エネルギー/健康、医療、福祉」
、
「産学公・企業間ネットワー
ク連携」の5つの出展分野を設け、独創性、先進性に富んだ最新の技術・製品や研究
成果を発信する総合見本市。
会 場:パシフィコ横浜
連 絡 先:公益財団法人 神奈川産業振興センター テクニカルショウヨコハマ事務局
TEL:045-633-5170
URL:http://www.tech-yokohama.jp/tech2016/
●第19回高度技術・技能展 おおた工業フェア
会 期:2月5日(木)∼7日(土)
開 催 概 要:一般機械器具製造、金属製品製造、電気機械器具製造、樹脂製品製造、各種加工業、
IT関連分野等、大田区の優れた技術・技能を一堂に会したフェア。
会 場:大田区産業プラザ(PiO)
連 絡 先:公益財団法人 大田区産業振興協会
TEL:03-3733-6477
URL:http://www.pio-ota.jp/k-fair/19/
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工業会情報
行事報告
行事予定
本 部
第31回運営幹事会(9月15日)
書籍・報告書情報
⑶ リスクアセスメント
鉱山機械部会
9月25日 骨材機械委員会
次の事項について審議及び検討を行った。
佃会長の挨拶の後、経済産業省 製造産業局 産業機械
⑴ リスクアセスメント
課長 佐脇紀代志 殿より「我が国製造業の展望と課題」の
⑵ 骨材機械に関する情報交換
講演があった。
⑶ 生産性向上設備投資促進税制
次いで、議長から議事録署名人が選定され、次の事項
について審議を行った。
⑴ 統計関係報告(平成27年7月分)
統計資料
化学機械部会
9月4日 技術委員会
① 産業機械の受注状況
JIS B 8249(多管円筒形熱交換器)の改正ついて検
② 産業機械の輸出契約状況
討及び審議を行った。
③ 環境装置の受注状況
9月25日 施設調査及び委員会
⑵ 工業会の活動状況(平成27年8月分)
⑴ 施設調査
⑶ 海外情報(平成27年9月号)
㈱KYOWA(大分県大分市)を訪問し、熱交換器
⑷ 平成28年度税制改正要望(案)
用管板等の穴明機械の説明及び視察を行った。
第565回理事会(書面)
(9月28日)
平成28年度税制改正要望について承認した。
第42回優秀環境装置表彰 審査委員会(9月8日)
委員長の選出、募集方法及びスケジュールの審議を行
った。
風力発電関連機器産業に関する調査研究委員会
(9月17日)
平成27年度の活動について検討を行った。
⑵ 委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
① 技術委員会の活動
② 平成27年度下期事業計画
環境装置部会
9月3日 環境ビジネス委員会 3Rリサイクル研究会
及びWG並びに講演会
⑴ 研究会
活動状況と今後の進め方について報告及び検討を
行った。
⑵ WG
部 会
ボイラ・原動機部会
9月9日 部会幹事会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ ボイラ受注統計
⑵ 東西合同会議の開催内容
⑶ 秋季施設見学会の開催内容
9月14日 技術委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ TC161(熱発生装置の制御及び安全装置)国内
対策委員会の経過
⑵ 秋季施設見学会の開催内容
活動状況と今後の進め方について報告及び検討を
行った。
⑶ 講演会
次の講演会を行った。
「EUにおける資源効率性(RE)政策に関
テーマ:
する最新動向」
講 師:公益財団法人 日本生産性本部 エコ・マ
ネジメント・センター長 喜多川和典 殿
9月10日 環境ビジネス委員会 3Rリサイクル研究会 リサイクル技術WG 施設調査
⑴ 豊田メタル㈱(愛知県半田市)を訪問し、ASR(自
動車シュレッダーダスト)リサイクルについて調査
を行った。
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行事報告
行事予定
⑵ 新日鐵住金㈱ 名古屋製鉄所(愛知県東海市)を訪
行った。
問し、ASR・プラスチックリサイクルについて調
⑵ 講演会
査を行った。
⑶ ㈱アビヅ(愛知県名古屋市)を訪問し、ASRから
のフォーミング抑制剤製造、固形燃料製造等、金属・
プラスチックリサイクルについて調査を行った。
9月11日 部会幹事会及び講演会
統計資料
次の講演会を行った。
テーマ:
「CO₂を原料とする有機化学品合成に使
える新触媒の開発と実用化への課題」
講 師:国 立研究開発法人 産業技術総合研究所
触媒化学融合研究センター 官能基変換
チーム 研究チーム長 富永健一 殿
⑴ 幹事会
次の事項について報告及び検討を行った。
① 活動状況
② 平成27年度秋季総会の開催内容
プラスチック機械部会
9月10日 特許委員会
次の事項について報告及び検討を行った。
⑵ 講演会
次の講演会を行った。
⑴ 射出成形機に係る米国の特許
テーマ:
「環境ビジネスのヒントにするための審
⑵ 射出成形機に係る中国の特許及び実用新案
議会情報について」
講 師:㈱三菱総合研究所 環境・エネルギー研究
⑶ 射出成形機に係る欧州の特許
⑷ 国内特許法改正等の動き
本部 環境価値戦略グループ 主任研究員
9月29日 技術委員会
髙島由布子 殿
次の事項について報告及び確認を行った。
9月24日~25日 環境ビジネス委員会 施設調査
⑴ 別海バイオガス発電(北海道別海町)を訪問し、
バイオガス発電施設について調査を行った。
⑵ 日本家畜貿易㈱(北海道帯広市)を訪問し、国内
⑴ スライドクランパの安全対策
⑵ 射出成形機の運用段階ごとの残留リスク
風水力機械部会
初の堆肥燃焼型バイオマス発電所について調査を行
9月2日 ポンプ技術者連盟 拡大常任幹事会
った。
次の事項について報告及び審議を行った。
⑶ 日本CCS調査㈱(北海道苫小牧市)を訪問し、苫
⑴ 第18回技術セミナーの総括
小牧地点におけるCCS大規模実証試験について調
⑵ 平成27年度秋季総会の開催内容
査を行った。
⑶ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿確認
9月28日 環境ビジネス委員会 バイオマス発電推進
分科会及び講演会
9月4日 メカニカルシール委員会 技術分科会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ メカニカルシール講習会の開催内容
⑴ 分科会
活動状況と今後の進め方について報告及び検討を
⑵ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿確認
9月7日 ロータリ・ブロワ委員会
行った。
次の事項について報告及び審議を行った。
⑵ 講演会
次の講演会を行った。
テーマ:
「日本の再生可能エネルギー政策の現状
と課題」
講 師:名 古屋大学大学院 環境学研究科 教授
高村ゆかり 殿
9月29日 環境ビジネス委員会 有望ビジネス分科会
及び講演会
⑴ 分科会
活動状況と今後の進め方について報告及び検討を
52
書籍・報告書情報
⑴ 施設見学会の開催内容
⑵ 平成27年度秋季研修会の開催内容
⑶ 新規事業の内容
9月9日 プロセス用圧縮機委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ 平成27年度秋季総会の開催内容
⑵ 講習会の内容
⑶ ISO/TC118(圧縮機)への対応
⑷ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿確認
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
9月11日 汎用ポンプ委員会
9月16日 昇降機委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
今後の審議テーマとしてISO 25745-2(昇降機のエ
⑴ 国土交通省「公共建築工事標準仕様書」の改定
ネルギー性能の測定法と区分)のJIMS化に向けた内容
⑵ 平成27年度秋季総会の開催内容
検討を行った。
9月15日 汎用送風機委員会
9月16日 コ ン ベ ヤ 技 術 委 員 会 JIS B 8825 改 正
WG
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ 国土交通省「公共建築工事標準仕様書」の改定
JIS B 8825(仕分コンベヤ)改正について検討を行
⑵ 平成27年度秋季総会の開催内容
った。
⑶ 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会「機器性能
9月17日 コンベヤ技術委員会
確認指針」の改定
次の事項について検討を行った。
9月16日 排水用水中ポンプシステム委員会
⑴ リスクアセスメント
次の事項について報告及び審議を行った。
⑵ コンベヤ関係JIS規格改正
⑴ 平成27年度秋季総会の開催内容
⑵ 国土交通省「公共建築工事標準仕様書」の改定
⑶ 水中ポンプのリスクアセスメント
⑶ ベルトコンベヤ設備保守・点検業務に関するガイ
ドラインの見直しと作成
9月18日 コンベヤ技術委員会 JIS B 0140、JIS
B 0141改正WG
9月17日 送風機技術者連盟 拡大常任幹事会
次の事項について報告及び審議を行った。
JIS B 0140(コンベヤ用語-種類)、JIS B 0141(コ
⑴ 平成27年度秋季総会の開催内容
ンベヤ用語-部品・付属機器他)改正について検討を行
⑵ 平成27年度連盟優秀製品表彰の受賞製品
った。
⑶ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿確認
9月18日 流通設備委員会 クレーン分科会 ⑷ 第13回技術講習会の役割分担
特別アセスメントについて検討を行った。
9月17日 送風機技術者連盟 第13回技術講習会
次の講習会を開催した。
⑴ テーマ:
「疲労設計の基礎」
講 師:㈱ 日立製作所 インダストリアルプロダ
動力伝導装置部会
9月17日 減速機委員会
次の事項について報告及び検討を行った。
クツ社 機械システム事業部 主管技師
⑴ 今後の業界動向
成瀬友博 殿
⑵ 海外研修会の開催
「JIMC C-2006(ファンの効率分類)に
⑵ テーマ:
ついて」
講 師:荏原ハマダ送風機㈱ 取締役工場長 釣井
誠殿
業務用洗濯機部会
9月10日 技術委員会
日本クリーニング用洗剤同業会と合同で最近の技術動
9月25日 ポンプ技術者連盟 若手幹事会
向について技術交流会を行った。
次の事項について報告及び審議を行った。
9月11日 技術委員会
⑴ 冬季施設見学会の開催内容
「クリーニング機械の基礎技術」の改正について検討
⑵ 第18回技術セミナーの総括
及び審議を行った。
運搬機械部会
エンジニアリング部会
9月16日 流通設備委員会 建築分科会
9月28日 企画委員会
次の事項について検討を行った。
平成27年度下期事業計画について検討及び審議を行
⑴ 「ユニット式ラック構造設計基準」解説書の発刊
った。
報告及び今後の対応
⑵ 平成27年度活動内容
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行事報告
行事予定
委員会
政策委員会
書籍・報告書情報
統計資料
⑵ 施設調査の企画
⑶ 「2015年度版エコスラグ有効利用の現状とデー
タ集」の編集企画
⑷ 平成27年度活動内容及びスケジュール
9月10日 委員会
9月14日 JIS A 5302幹事会
次の事項について報告及び審議を行った。
次の事項について報告及び検討を行った。
⑴ 統計関係報告(平成27年7月分)
① 産業機械の受注状況
⑴ 下水汚泥溶融スラグのサンプリング施設
⑵ JIS A 5032(一般廃棄物、下水汚泥又はそれら
② 産業機械の輸出契約状況
の焼却灰を溶融固化した道路用溶融スラグ)改正原
③ 環境装置の受注状況
案の作成
⑵ 工業会の活動状況(平成27年8月分)
⑶ 平成28年度税制改正要望(案)
環境委員会
9月3日~4日 委員会及び施設調査
⑴ 委員会
⑶ 平成27年度活動内容及びスケジュール
9月28日 委員会幹事会
次の事項について報告及び検討を行った。
⑴ 「2015年度版エコスラグ有効利用の現状とデー
タ集」の編集企画
⑵ 自治体連絡会の開催
低炭素社会実行計画(フェーズⅡ)及び平成28年
⑶ JIS A 5032改正原案の作成
度事業計画等について検討を行った。
⑷ 平成27年度活動内容及びスケジュール
⑵ 施設調査
中間貯蔵・環境安全事業㈱ 北海道PCB処理事業
9月28日 JIS A 5302幹事会
次の事項について報告及び検討を行った。
所(北海道室蘭市)
、㈱日本製鋼所 室蘭製作所(北
⑴ 下水汚泥溶融スラグのサンプリング施設
海道室蘭市)
、ニッカウヰスキー㈱ 北海道工場 余
⑵ JIS A 5032改正原案の作成
市蒸留所(北海道余市郡)を視察した。
⑶ 平成27年度活動内容及びスケジュール
産業機械工業規格等調査委員会
9月8日 委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ 各部会の規格関係の活動
⑵ トップランナーモータ制度
エコスラグ利用普及委員会
⑷ 国土交通省「リサイクルガイドライン」の内容
関西支部
委員会
政策委員会
9月7日 JIS A 5031、5032合同本委員会
9月28日 委員会
次の事項について報告及び検討を行った。
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ JIS A 5031(一般廃棄物、下水汚泥又はそれら
⑴ 統計関係報告(平成27年7月分)
の焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラ
① 産業機械の受注状況
グ)改正原案の作成
② 産業機械の輸出契約状況
⑵ ロット管理WG進捗状況
③ 環境装置の受注状況
⑶ 一般廃棄物溶融スラグの化学分析結果
⑵ 工業会の活動状況(平成27年8月分)
⑷ 施設見学会の企画
⑶ 海外情報
9月9日 利用普及分科会 ⑷ 平成28年度税制改正要望(案)
次の事項について報告及び検討を行った。
⑴ 自治体連絡会の開催
54
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
本部部会平成26年度事業報告及び平成27年度事
部会
業計画について報告を行った。
ボイラ・原動機部会
9月11日 定例部会及び講演会
⑵ 講演会
次の講演会を行った。
テーマ:
「ITを駆使した付加価値技術の革新」
講 師:㈱木村鋳造所 代表取締役社長 木村寿利 殿
⑴ 定例部会
次の事項について報告及び審議を行った。
① 受注統計
② 本部幹事会の活動状況
③ 東西合同会議
④ 7月見学研修会収支報告(案)
⑤ OBM会
⑵ 講演会
次の講演会を行った。
テーマ:
「最近の近畿経済の動向について」
講 師:経済産業省 近畿経済産業局 総務企画部
調査課長 奥田泰光 殿
化学機械部会
9月17日 部会総会及び講演会、研修会
⑴ 部会総会
次の事項について報告及び審議を行った。
① 役員の改選
② 本部部会の活動状況
⑵ 講演会
次の講演会を行った。
「IoTによる「生産性革命」に向けて」
① テーマ:
講 師:経済産業省 近畿経済産業局 製造産業
課長 森下剛志 殿
「ハイエンド3Dプリンタの現状と製品
② テーマ:
づくりへの活用状況」
講 師:㈱NTTデータエンジニアリングシステ
ムズ 営業本部 AMビジネスユニット 前田寿彦 殿
⑶ 研修会
㈱NTTデータエンジニアリングシステムズ AM
デザインラボ(大阪府箕面市)を訪問し、積層造形
の現場を見学した。
風水力機械部会
9月3日 部会総会及び講演会
⑴ 部会総会
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55
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工業会情報
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
12月15日 政策委員会
〃
プラスチック機械部会
風力発電関連機器産業に関する調査研究
委員会 第2回委員会
16日 運営幹事会
12月上旬
ISO/TC270射出成形機分科会
〃
技術委員会
1月7日
新年賀詞交歓会(本部)
〃
特許委員会
新年賀詞交歓会(関西支部)
輸出委員会
8日
下旬
風水力機械部会
部 会
ボイラ・原動機部会
12月2日
ロータリ・ブロワ委員会
4日
ポンプ技術者連盟 拡大常任幹事会
真空式下水道システム委員会
12月9日
ボイラ幹事会
7日
1月7日
ボイラ幹事会
11日 汎用送風機委員会
ボイラ技術委員会
〃
25日
鉱山機械部会
12月上旬 部会幹事会
ポンプ技術者連盟 冬季施設見学会
12日 ポンプ技術者連盟 若手幹事会
14日 汎用圧縮機技術分科会
15日 送風機技術者連盟 拡大常任幹事会
〃
ボーリング技術委員会
16日 排水用水中ポンプシステム委員会
骨材機械委員会
17日 汎用ポンプ委員会
1月中旬
化学機械部会
12月22日 技術委員会
環境装置部会
12月7日
上旬
1月中旬
排水用水中ポンプシステム委員会
20日 汎用ポンプ委員会
22日 メカニカルシール委員会 技術分科会
27日 汎用圧縮機委員会
運搬機械部会
環境ビジネス委員会 水分科会 第5回
分科会
12月上旬
コンベヤ技術委員会 コンベヤ用語JIS
改正WG
環境ビジネス委員会 先端技術調査分科
会 第4回分科会
〃
流通設備委員会
環境ビジネス委員会 有望ビジネス分科
〃
ISO/TC111国内審議委員会
会 第5回分科会
中旬
コンベヤ技術委員会
環境ビジネス委員会 バイオマス発電推
〃
部会幹事会
進分科会 第4回研究会
〃
流通設備委員会 クレーン分科会
〃
調査委員会 第3回委員会
〃
昇降機委員会
環 境ビジネス委員会 3Rリサイクル研
1月中旬
コンベヤ技術委員会
究会 第4回研究会
〃
流通設備委員会 クレーン分科会
環境ビジネス委員会 水分科会 第6回
〃
昇降機委員会
分科会
〃
巻上機委員会
環 境ビジネス委員会 3Rリサイクル研
流通設備委員会 産業用ラックJIS改正
〃
〃
中旬
1月中旬
下旬
下旬
WG
究会 第5回研究会
〃
調査委員会 第4回委員会
タンク部会
12月15日 技術分科会
56
統計資料
〃
コンベヤ技術委員会 コンベヤ用語JIS
改正WG
〃
コンベヤ技術委員会 仕分コンベヤJIS
改正WG
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行事報告
行事予定
動力伝導装置部会
12月下旬
減速機委員会
1月中旬
減速機委員会
業務用洗濯機部会
書籍・報告書情報
関西支部
部 会
ボイラ・原動機部会
12月11日 定例部会
12月11日 定例部会
1月13日
技術委員会
1月下旬
新年賀詞交歓会
21日
委員会
統計資料
定例部会
環境装置部会
12月15日 正副部会長会議
エコスラグ利用普及委員会
12月上旬
エコスラグ利用普及委員会 幹事会
〃
エコスラグ利用普及分科会 編集WG
〃
エコスラグ利用普及分科会 施設調査
中旬
JIS A 5032幹事会
〃
JIS A 5031、JIS A 5032ロット管理
委員会
政策委員会
12月22日 委員会
WG
〃
エコスラグ利用普及分科会
1月中旬
エコスラグ利用普及委員会 幹事会
〃
JIS A 5032幹事会
〃
エコスラグ利用普及分科会 編集WG
JIS A 5031、JIS A 5032改正合同原
下旬
案作成委員会
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57
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工業会情報
行事報告
行事予定
会員名簿2015
頒 価:1,080円(税込)
連絡先:総務部(TEL:03-3434-6821)
工業会会員の本社と支社所在地、取扱機種の一覧等をま
とめたもの。
風力発電関連機器産業に関する調査研究報告書
頒 価:5,000円(税込)
連絡先:環境装置部(TEL:03-3434-7579)
風力発電機の本体から部品などまで含めた風力発電関連
機器産業に関する生産実態等の調査を実施し、各分野に
書籍・報告書情報
統計資料
(2006年10月発行)。
メカニカル・シールハンドブック
初・中級編(改訂第3版)
頒 価:2,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
メカニカルシールに関する用語、分類、基本特性、寸法、
材料選定等についてまとめたもの(2010年10月発行)
。
風水力機械産業の現状と将来展望
— 2011年〜2015年 —
おける産業規模や市場予測、現状での課題等を分析し、
頒 価:会員/1,500円(税込)
会員外/2,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
本報告書にまとめた。
1980年より約5年に1度、風水力機械部会より発行し
平成25年度 環境装置の生産実績
ている報告書の最新版。本報告書は、風水力機械産業の
代表的な機種であるポンプ、送風機、汎用圧縮機、プロ
頒 価:実費頒布
連絡先:環境装置部(TEL:03-3434-6820)
セス用圧縮機、メカニカルシールのそれぞれの機種毎に
日本の環境装置の生産額を装置別、需要部門別(輸出含
需要動向と予測、技術動向、国際化を含めた今後の課題
む)
、
企業規模別、
研究開発費等で集計し図表化。その他、
と対応についてまとめている。風水力機械メーカはもと
前年度との比較や過去28年間における生産実績の推移
より官公庁、エンジニアリング会社、ユーザ会社等の方々
を掲載。
にも有益な内容である。
2014年度版 エコスラグ有効利用の現状と
データ集
頒 価:5,000円(税込)
連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579)
化学機械製作の共通課題に関する調査研究報
告書(第8版 平成20年度版)
〜化学機械分野における輸出管理手続き〜
全国におけるエコスラグの生産状況、利用状況、分析デ
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
ータ等をアンケート調査からまとめた。また、委員会の
化学機械製作に関する共通の課題・問題点を抽出し、取
活動についても報告している(2014年5月発行)。
りまとめたもの。
道路用溶融スラグ品質管理及び
設計施工マニュアル
頒 価:3,000円(税込)
連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579)
2006年7月20日に制定されたJIS A 5032「一般廃棄
物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融個化した道路用
溶融スラグ」について、溶融スラグの製造者及び道路の
設計施工者向けに関連したデータを加えて解説した
(2007年9月発行)
。
港湾工事用エコスラグ利用手引書
今回は強化されつつある輸出管理について、化学機械分
野に限定して申請手続きの流れや実際の手続きの例を示
した。実際に手続きに携わる者への参考書となる一冊。
JIMS H 3002業務用洗濯機械の性能に係る
試験方法(平成20年8月制定)
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
ユニット式ラック構造設計基準
(JIMS J-1001:2012)解説書
頒 価:800円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
頒 価:実費頒布
連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579)
ユニット式ラックの構造設計を行う場合の地震動に対す
エコスラグを港湾工事用材料として有効利用するため
る考え方をより理解してもらうための解説書として、
に、設計・施工に必要なエコスラグの物理的・化学的特
JIMS J-1001:2012と併せた活用を前提として発行
性をまとめた。工法としては、サンドコンパクションパ
した。JIMS J-1001:2012を解説・補足する位置付け。
イル工法とバーチカルドレーン工法を対象としている
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行事報告
行事予定
物流システム機器ハンドブック
頒 価:3,990円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
書籍・報告書情報
統計資料
ラック式倉庫のスプリンクラー設備の解説書
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
(1)各システム機器の分類、用語の統一
平成10年7月の消防法令の改正に伴い、
「ラック式倉庫」
(2)能力表示方法の統一、標準化
の技術基準、ガイドラインについて、わかりやすく解説
(3)各機器の安全基準と関連法規・規格
したもの。
(4)取扱説明書、安全マニュアル
(5)物流施設の計画における寸法算出基準
コンベヤ機器保守・点検業務に関する
ガイドライン
ゴムベルトコンベヤの計算式
(JIS B 8805-1992)計算マニュアル
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
現行JIS(JIS B 8805-1992)の内容は、ISO5048に
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
準拠して改正されたが、旧JIS(JIS B 8805-1976)
コンベヤ機器の使用における事業者の最小限の保守・点検
と計算手順が異なるため、これをマニュアル化したもの。
レベルを確保するためガイドラインとしてまとめたもの。
チェーン・ローラ・ベルトコンベヤ、
仕分コンベヤ、
垂直コンベヤ、
及びパレタイザ検査要領書
ユニバーサルデザインを活かしたエレベータ
のガイドライン
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
ユニバーサルデザインの理念に基づいた具体的な方法を
ばら物コンベヤを除くコンベヤ機器については、検査要
ガイドラインとして提案したもの。
領の客観的な指針がないため、設備納入メーカや購入者
のガイドラインとして作成したもの。
バルク運搬用 ベルトコンベヤ設備保守・点検
業務に関するガイドライン
東京直下地震のエレベーター被害予測に
関する研究
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
東京湾北部を震源としたマグニチュード7程度の地震が
頒 価:500円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
予測されていることから、所有者、利用者にエレベータ
コンベヤ機器を利用目的に応じて、安全にかつ支障なく
ーの被害状況を提示し、対策の一助になることを目的と
稼動させるには日常の保守点検は事業者にとって必須条
して、エレベーターの閉じ込め被害状況の推定を行った
件であり、義務であるが、事業者や事業内容によって保
もの。
守・点検の実施レベルに大きな差が在るのが実情である。
本ガイドラインは、この様な情況からコンベヤ機器の使
用における事業者の最小限度の保守・点検レベルを確保
するためのガイドラインとしてまとめたものである。
バルク運搬用 ベルトコンベヤ検査基準
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
バルク運搬用ベルトコンベヤの製作、設置に関する部品
プラスチック機械中期需要予測
(平成27年2月発行版)
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
射出成形機、押出成形機、ブロー成形機に関する平成
27年、28年の需要予測を取りまとめたもの。
2014年度 環境活動報告書
ならびに設備の機能を満足するための検査項目、検査個
頒 価:無償頒布
連絡先:企画調査部(TEL:03-3434-6823)
所および検査要領とその判定基準について規定したも
環境委員会が会員企業を対象に実施する各種環境関連調
の。
査の結果報告の他、会員企業の環境保全への取り組み等
を紹介している。
産業機械 2015.11
P058-059_書籍・報告書.indd 59
59
15/11/13 15:14
工業会情報
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械受注状況(平成27年8月)
企画調査部
1.概 要
8 月 の 受 注 高 は 4,539 億 2,000 万 円、 前 年 同 月 比
138.3%となった。
内需は、2,464億6,300万円、前年同月比135.5%と
なった。
内需のうち、製造業向けは前年同月比114.3%、非製
2.機種別の動向
①ボイラ・原動機
外需の減少により前年同月比95.7%となった。
②鉱山機械
建設の減少により同96.1%となった。
③化学機械(冷凍機械を含む)
造業向けは同154.1%、官公需向けは同167.9%、代理
外需の増加により同177.1%となった。
店向けは同104.7%であった。
④タンク
増加した機種は、ボイラ・原動機(192.5%)
、プラ
その他非製造業の減少により同44.0%となった。
スチック加工機械(113.8%)
、ポンプ(101.2%)、送
⑤プラスチック加工機械
風機(128.3%)
、運搬機械(111.9%)
、変速機(100.3
その他製造業、外需の増加により同114.3%となった。
%)
、その他機械(243.8%)の7機種であり、減少した
⑥ポンプ
機種は、鉱山機械(98.3%)
、化学機械(97.8%)、タン
外需の減少により同98.0%となった。
ク(30.2%)
、圧縮機(99.7%)
、金属加工機械(98.3%)
⑦圧縮機
の5機種であった(括弧の数字は前年同月比)。
外需の増加により同148.6%となった。
外需は、2,074億5,700万円、前年同月比141.8%と
なった。
プ ラ ン ト は 4 件、220 億 2,800 万 円、 前 年 同 月 比
26.4%となった。
増加した機種は、化学機械(293.7%)
、タンク(100.7
⑧送風機
外需の増加により同210.0%となった。
⑨運搬機械
その他輸送機械、運輸・郵便、官公需、外需の増加に
より同115.7%となった。
%)
、プラスチック加工機械(114.6%)
、圧縮機(227.4
⑩変速機
%)
、送風機(441.7%)
、運搬機械(127.2%)、変速機
情報通信機械、建設、運輸・郵便、外需の増加により
(123.4 %)
、 金 属 加 工 機 械(326.7 %)
、その他機械
同103.5%となった。
(101.0%)の9機種であり、減少した機種は、ボイラ・
⑪金属加工機械
原動機(34.3%)
、鉱山機械(80.7%)
、ポンプ(88.3%)
外需の増加により同189.5%となった。
の3機種であった(括弧の数字は前年同月比)。
60
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
P060-067_統計資料1-受注状況.indd 60
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表1)
産業機械 需要部門別受注状況
①製造業
②非製造業
③民需計
④官公需
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
⑤代理店
⑥内需計
⑦外 需
(金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比)
⑧総 額
(金額) (前年比) (金額) (前年比)
平成24年度
915,798
947,389
75.3 1,863,187
80.5 580,038
96.3 330,381
114.8 2,773,606
86.5
1,819,559
66.9 4,593,165
77.5
25年度
957,925
104.6 1,101,713
116.3 2,059,638
110.5 625,079
107.8 293,640
88.9 2,978,357
107.4
1,796,987
98.8 4,775,344
104.0
26年度 1,061,676
110.8 1,436,606
130.4 2,498,282
121.3 699,550
86.6
111.9 296,944
101.1 3,494,776
117.3
2,580,415
143.6 6,075,191
127.2
941,328 (73.1) 1,914,451 (82.4) 567,157(101.3) 327,629
117.1 2,809,237
88.8
2,429,994
115.6 5,239,231
99.5
101.6 606,571
106.9 301,841
92.1 2,852,683
101.5
1,921,557
79.1 4,774,240
91.1
122.7 2,186,914
112.5 690,679
113.9 294,419
97.5 3,172,012
111.2
2,525,574
131.4 5,697,586
119.3
214,470
112.0
434,464
109.0 192,426
174.6
68,865
100.2
695,755
120.4
555,867
173.9 1,251,622
139.5
331,034
120.2
588,515
107.6 169,896
111.0
75,107
99.5
833,518
107.5
945,910
185.7 1,779,428
138.5
236,170
125.0
477,746
111.7 130,741
79.6
77,767
101.3
686,254
102.6
398,293
116.4 1,084,547
107.3
142.6
654,932
146.9
997,557
145.4 206,487
104.5
75,205
103.5 1,279,249
133.7
680,345
108.8 1,959,594
123.9
320,935
145.9
206,595
96.3
527,530
121.4 120,783
62.8
62,920
711,233
102.2
405,928
73.0 1,117,161
89.3
H27.4~8累計
489,704
135.7
364,332
97.3
854,036
116.1 209,233
73.7 114,039
96.9 1,177,308
103.5
744,668
59.1 1,921,976
80.2
H27.1~8累計
832,329
138.4 1,019,264
124.2 1,851,593
130.2 415,720
86.3 189,244
99.4 2,456,557
117.3
1,425,013
75.6 3,881,570
97.5
平成27年6月
99,601
111.6
85,848
114.4
185,449
112.9
52,538
101.9
23,004
90.7
260,991
108.2
208,796
76.7
469,787
91.5
7月
92,136
124.8
66,911
66.1
159,047
90.9
34,084
57.5
26,481
104.4
219,612
84.6
131,283
23.5
350,895
42.9
8月
76,633
114.3
90,826
154.1
167,459
132.9
54,366
167.9
24,638
104.7
246,463
135.5
207,457
141.8
453,920
138.3
平成24年
973,123
93.8
25年
943,541
97.0 1,000,730
106.3 1,944,271
26年
959,391
101.7 1,227,523
平成26年4~6月
219,994
106.1
7~9月
257,481
94.8
10~12月
241,576
101.2
平成27年1~3月
342,625
4~6月
91.4
【注】
平成23年4月より需要者分類を変更したことから、
②非製造業③民需計④官公需の金額に不連続が発生している。なお、
括弧の比率は前年の実績を新分類に再集計して計算している。
(表2)
産業機械 機種別受注状況
①ボイラ・原動機
金額
前年比
③化学機械
(冷凍機械を含む)
②鉱山機械
金額
前年比
金額
前年比
③-1 内 化学機械
金額
前年比
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
④タンク
金額
⑤プラスチック加工機械
前年比
金額
前年比
⑥ポンプ
金額
前年比
平成24年度
1,325,304
78.9
23,174
148.1
1,365,436
65.8
1,001,296
58.5
27,723
36.4
166,375
89.6
333,281
111.8
25年度
1,490,041
112.4
20,999
90.6
1,271,667
93.1
888,732
88.8
99,283
358.1
181,716
109.2
335,427
100.6
26年度
1,808,803
121.4
22,597
107.6
2,097,399
164.9
1,737,117
195.5
29,958
30.2
193,808
106.7
336,423
100.3
平成24年
1,327,448
76.2
23,341
158.5
1,961,627
139.2
1,591,207
152.7
26,960
32.0
174,247
98.4
325,328
111.1
25年
1,428,416
107.6
19,076
81.7
1,409,687
71.9
1,030,503
64.8
41,305
153.2
177,243
101.7
337,085
103.6
26年
1,562,247
109.4
21,787
114.2
2,043,526
145.0
1,691,306
164.1
79,973
193.6
187,182
105.6
331,029
98.2
平成26年4~6月
276,271
131.7
5,621
126.3
454,210
178.3
365,290
221.9
6,014
114.1
44,064
98.6
68,720
94.6
7~9月
426,585
88.5
4,865
106.4
875,124
273.3
788,792
374.9
5,234
132.7
46,877
101.1
84,151
95.9
10~12月
330,768
122.8
5,140
88.4
264,008
107.1
176,554
115.4
3,967
15.7
46,865
113.6
89,839
103.6
平成27年1~3月
775,179
146.6
6,971
113.1
504,057
112.0
406,481
112.7
14,743
22.8
56,002
113.4
93,713
106.1
4~6月
329,598
119.3
10,807
192.3
251,868
55.5
160,094
43.8
26,211
435.8
50,375
114.3
76,519
111.3
H27.4~8累計
499,487
99.6
14,566
161.8
544,180
49.7
374,227
39.4
28,099
281.4
81,222
110.5
136,571
115.1
H27.1~8累計
1,274,666
123.7
21,537
142.0
1,048,237
67.9
780,708
59.5
42,842
57.3
137,224
111.7
230,284
111.3
平成27年6月
126,197
127.1
2,515
102.1
118,330
45.4
76,324
34.8
19,415
729.3
19,926
130.2
32,442
121.9
7月
72,877
58.8
2,115
126.5
101,362
19.0
57,404
11.3
872
52.5
15,335
96.5
35,746
142.1
8月
97,012
95.7
1,644
96.1
190,950
177.1
156,729
204.4
1,016
44.0
15,512
114.3
24,306
98.0
会社数
19社
9社
⑦圧縮機
金額
43社
⑧送風機
前年比
金額
41社
⑨運搬機械
前年比
金額
4社
⑩変速機
前年比
金額
11社
⑪金属加工機械
前年比
金額
前年比
18社
⑫その他機械
金額
⑬合計
前年比
金額
前年比
平成24年度
242,285
76.6
26,036
124.1
339,694
96.3
43,810
79.6
165,484
73.0
534,563
85.6
4,593,165
77.5
25年度
283,510
117.0
24,028
92.3
289,804
85.3
46,035
105.1
141,883
85.7
590,951
110.5
4,775,344
104.0
26年度
266,975
94.2
27,945
116.3
354,728
122.4
49,745
108.1
162,018
114.2
724,792
122.6
6,075,191
127.2
平成24年
255,589
82.7
23,572
113.0
348,945
101.4
45,395
79.2
176,401
72.3
550,378
96.7
5,239,231
99.5
25年
270,381
105.7
26,110
110.8
308,640
88.4
45,154
99.5
142,674
80.9
568,569
103.3
4,774,240
91.1
26年
274,389
101.5
27,822
106.6
315,481
102.2
48,161
106.7
131,378
92.1
674,611
118.7
5,697,586
119.3
平成26年4~6月
63,186
97.4
5,544
103.5
78,810
114.1
11,751
106.1
23,426
77.0
214,005
171.1
1,251,622
139.5
7~9月
63,577
93.7
5,989
101.1
71,926
95.5
11,447
96.4
29,152
60.6
154,501
118.0
1,779,428
138.5
10~12月
63,892
95.3
9,335
161.1
88,897
127.8
13,260
116.6
46,050
150.3
122,526
80.9
1,084,547
107.3
平成27年1~3月
76,320
91.1
7,077
101.8
115,095
151.7
13,287
113.5
63,390
193.6
233,760
127.3
1,959,594
123.9
4~6月
60,506
95.8
5,747
103.7
85,979
109.1
13,127
111.7
44,037
188.0
162,387
75.9
1,117,161
89.3
H27.4~8累計
106,573
108.8
11,117
118.5
142,044
124.6
21,509
111.3
73,708
183.3
262,900
85.0
1,921,976
80.2
H27.1~8累計
182,893
100.7
18,194
111.4
257,139
135.5
34,796
112.2
137,098
187.9
496,660
100.8
3,881,570
97.5
平成27年6月
22,641
110.1
2,381
126.5
34,393
187.1
4,379
108.3
25,320
384.7
61,848
112.6
469,787
91.5
7月
22,598
119.3
1,875
86.3
35,829
202.6
4,553
117.8
16,478
167.6
41,255
64.3
350,895
42.9
8月
23,469
148.6
3,495
210.0
20,236
115.7
3,829
103.5
13,193
189.5
59,258
190.8
453,920
138.3
会社数
17社
7社
26社
5社
13社
35社
207社
【注】⑫その他機械には、業務用洗濯機、メカニカルシール、ごみ処理装置等が含まれているが、そのうち業務用洗濯機とメカニカルシールの受注金額は次の通りである。
業務用洗濯機:1,095百万円 メカニカルシール:1,942百万円
産業機械 2015.11
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61
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表3)
平成27年8月 需要部門別機種別受注額
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(単位 : 100万円)
※平成23年4月より需要者分類を改訂しました。
機種別
需要者別
冷凍機械
プラスチック
加工機械
タンク
ポンプ
圧縮機
送風機
運搬機械
金属加工
機 械
変速機
その他
合
計
製
品
工
業
840
0
1,193
296
0
0
42
94
15
564
49
4
421
3,518
維
工
業
69
0
26
161
0
88
37
22
0
33
11
4
133
584
紙・ パ ル プ 工 業
342
0
95
147
0
31
20
20
16
19
45
0
79
814
業
1,469
0
1,862
666
13
904
274
755
17
875
161
26
334
7,356
石油・石炭製品工業
学
工
民
業
鉄
土
鋼
264
0
9,596
589
511
40
154
323
0
29
38
0
46
11,590
石
45
530
281
147
0
0
9
5
19
48
81
68
6
1,239
業
482
0
776
295
29
0
237
127
129
774
223
1,867
69
5,008
造
非
鉄
金
属
324
0
134
295
0
6
23
11
19
213
14
86
88
1,213
金
属
製
品
77
0
294
153
0
0
9
58
0
165
90
506
197
1,549
はん用・生産用機械
1,784
40
195
3,555
0
73
309
2,642
8
661
180
116
1,147
10,710
械
656
0
177
3,181
0
4
28
4
17
9
0
0
140
4,216
械
769
0
1,245
2,991
0
111
35
167
12
212
41
197
25
5,805
情 報 通 信 機 械
59
0
4
169
0
22
325
4
0
373
198
18
1,844
3,016
業
務
間
電
用
気
自
動
機
機
車
業
業
75
0
494
1,032
0
1,248
20
115
208
646
182
558
524
5,102
業
785
0
426
484
0
0
61
132
1
617
68
99
238
2,911
その他輸送機械工業
19
0
7
6
0
107
31
1
0
1,127
53
4
579
1,934
そ の 他 製 造 業
306
140
1,935
6
0
3,046
379
166
57
881
680
118
2,354
10,068
造
工
船
需
非
製
造
業
計
8,365
710
18,740
14,173
553
5,680
1,993
4,646
518
7,246
2,114
3,671
8,224
76,633
農
林
漁
業
13
0
4
125
0
0
0
5
5
3
5
0
24
184
鉱業・採石業・砂利採取業
1
362
53
0
0
0
22
31
0
32
1
2
1
505
396
57
504
0
0
41
402
13
44
175
4
1,478
3,789
製
建
設
業
675
電
力
業
61,081
0
2,492
▲1
0
0
697
254
131
6
29
0
184
64,873
運 輸 業・ 郵 便 業
57
0
163
1,116
0
0
82
32
12
1,600
289
2
869
4,222
業
869
0
4
31
0
0
▲1
0
1
0
0
0
4
908
卸 売 業・小 売 業
501
0
43
1,065
0
0
1,375
186
16
1,684
0
218
410
5,498
金 融 業・保 険 業
247
通
信
造
要
22
0
0
147
0
0
3
71
1
2
0
0
1
業
0
0
0
1
0
0
1
0
1
5
27
1
0
36
情 報 サ - ビ ス 業
160
0
66
147
0
0
2
0
6
3
2
0
0
386
業
0
0
1
2
0
0
0
2
0
0
0
0
0
5
そ の 他 非 製 造 業
1,787
0
783
1,111
2
4
2,227
253
144
1,424
20
39
2,379
10,173
不
動
業
リ
間
産
ー
非
製
需
ス
造
要
業
合
官
計
65,166
758
3,666
4,248
2
4
4,449
1,236
330
4,803
548
266
5,350
90,826
計
73,531
1,468
22,406
18,421
555
5,684
6,442
5,882
848
12,049
2,662
3,937
13,574
167,459
209
公
運
輸
業
0
0
0
0
0
0
0
0
145
0
0
0
64
防
衛
省
689
0
0
12
0
0
0
0
0
0
3
0
78
782
0
839
0
25
1
0
5
48
1,096
48,850
需
国
家
公
務
38
0
140
0
0
地
方
公
務
891
0
8,884
299
6
0
4,382
159
174
1,132
2
4
32,917
そ の 他 官 公 需
527
0
140
491
0
22
1,466
10
8
320
353
2
90
3,429
計
2,145
0
9,164
802
6
22
6,687
169
352
1,453
358
11
33,197
54,366
要
21,250
176
124,119
4,057
455
9,491
5,422
13,743
1,917
5,471
618
9,085
11,653
207,457
店
86
0
1,040
10,941
0
315
5,755
3,675
378
1,263
191
160
834
24,638
計
97,012
1,644
156,729
34,221
1,016
15,512
24,306
23,469
3,495
20,236
3,829
13,193
59,258
453,920
官
海
公
外
代
62
化学機械
繊
窯
受
鉱山機械
食
化
民
ボイラ・
原動機
需
需
理
注
額
合
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械輸出契約状況(平成27年8月)
企画調査部
1.概 要
③化学機械
8月の主要約70社の輸出契約高は、1,968億5,200
中 東、 南 ア メ リ カ の 増 加 に よ り、 前 年 同 月 比
万円、前年同月比141.5%となった。
1,955.0%【19倍】となった。
プ ラ ン ト は 4 件、220 億 2,800 万 円、 前 年 同 月 比
④プラスチック加工機械
26.4%となった。
ヨーロッパ、北アメリカの増加により、前年同月比
単体は1,748億2,400万円、前年同月比314.2%とな
109.9%となった。
った。
⑤風水力機械
地域別構成比は、南アメリカ43.1%、アジア26.8%、
ア ジ ア、 北 ア メ リ カ の 増 加 に よ り、 前 年 同 月 比
中東20.4%、北アメリカ6.3%、ヨーロッパ2.9%、オ
156.1%となった。
セアニア0.3%となっている。
⑥運搬機械
中東の増加により、前年同月比132.5%となった。
2.機種別の動向
⑦変速機
⑴ 単体機械
アジアの増加により、前年同月比123.2%となった。
①ボイラ・原動機
⑧金属加工機械
アジア、中東の減少により、前年同月比50.4%と
中東、北アメリカが減少したものの、アジアの増加
なった。
により、前年同月比100.4%となった。
②鉱山機械
⑨冷凍機械
南アメリカの減少により、前年同月比74.9%とな
アジアの減少により、前年同月比95.6%となった。
った。
⑵ プラント
アジアの減少により、前年同月比26.4%となった。
(表1)
平成27年8月 産業機械輸出契約状況 機種別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円)
単 体 機 械
①ボイラ・原動機
金額
前年比
②鉱山機械
金額
③化学機械
前年比
金額
④プラスチック加工機械
前年比
金額
前年比
⑤風水力機械
金額
前年比
平成24年度
411,062
69.7
9,169
313.1
248,426
122.4
84,673
84.4
175,281
25年度
405,562
98.7
4,128
45.0
293,374
118.1
99,978
118.1
211,792
120.8
26年度
419,940
103.5
3,906
94.6
197,635
67.4
99,236
99.3
177,879
84.0
平成24年
440,543
78.0
9,638
388.0
158,322
36.4
93,592
100.1
176,362
25年
461,854
104.8
2,907
30.2
273,868
173.0
95,021
101.5
209,943
119.0
26年
352,600
76.3
4,052
139.4
203,384
74.3
97,092
102.2
180,831
86.1
平成26年4~6月
97,739
183.0
1,214
148.8
34,851
79.9
21,675
92.5
39,175
7~9月
52,253
25.0
737
55.7
▲4
ー
23,819
89.6
10~12月
129,868
184.2
359
145.9
31,613
82.0
23,847
平成27年1~3月
140,080
192.6
1,596
91.6
131,175
95.8
4~6月
76,335
78.1
553
45.6
29,003
83.2
H27.4~8累計
102,921
81.8
760
42.8
161,112
H27.1~8累計
243,001
122.4
2,356
67.0
平成27年3月
75,416
189.9
1,025
4月
10,502
44.5
5月
15,278
6月
50,555
7月
21,402
8月
5,184
⑥運搬機械
金額
77.3 111,852
前年比
⑦変速機
金額
前年比
⑧金属加工機械
金額
前年比
114.7
7,185
60.3
53,467
101.6
70,937
63.4
6,851
95.4
64,205
120.1
88,201
124.3
7,432
108.5
52,759
82.2
77.9 108,875
115.2
8,301
65.4
69,924
118.6
88,211
81.0
6,798
81.9
57,345
82.0
70,934
80.4
6,819
100.3
47,998
83.7
82.8
17,632
98.1
1,737
102.1
6,497
59.4
38,216
79.5
16,785
78.7
1,736
88.3
10,108
38.1
107.3
41,004
75.9
18,245
136.6
1,687
110.7
18,218
134.1
29,895
107.7
59,484
95.3
35,539
194.5
2,272
136.9
17,936
136.1
25,640
118.3
42,820
109.3
17,568
99.6
2,090
120.3
8,585
132.1
337.4
40,373
115.5
79,289
132.7
30,420
123.0
3,466
122.4
16,185
135.9
292,287
158.3
70,268
112.1
138,773
113.6
65,959
153.4
5,738
127.8
34,121
136.0
66.9
12,004
36.9
6,628
67.5
29,470
82.7
20,039
301.0
952
144.9
5,480
85.1
153
364.3
6,075
98.9
7,068
106.0
8,724
45.7
4,630
162.4
672
128.5
2,245
124.2
48.6
118
37.8
9,854
122.7
8,328
104.0
15,559
210.9
5,554
50.3
629
107.5
2,867
105.9
118.5
282
32.8
13,074
63.2
10,244
146.5
18,537
145.8
7,384
196.9
789
125.4
3,473
175.1
120.1
73
19.2
9,217
139.3
7,293
112.2
20,653
197.8
8,315
226.6
759
128.0
4,975
178.0
50.4
134
74.9
122,892 1,955.0
7,440
109.9
15,816
156.1
4,537
132.5
617
123.2
2,625
100.4
産業機械 2015.11
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63
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
単 体 機 械
⑨冷凍機械
金額
⑩その他
前年比
金額
⑫プラント
⑪単体合計
前年比
金額
前年比
金額
統計資料
⑬総 計
前年比
金額
前年比
平成24年度
65,495
91.6
95,817
92.6
1,262,427
86.5
452,244
39.5
1,714,671
25年度
56,655
86.5 122,435
127.8
1,335,917
105.8
333,494
73.7
1,669,411
97.4
26年度
56,264
99.3 133,693
109.2
1,236,945
92.6 1,210,208
362.9
2,447,153
146.6
平成24年
66,587
92.1
94,958
88.1
1,227,102
73.5 1,094,037
117.3
25年
56,529
84.9 111,593
117.5
1,364,069
26年
58,193
102.9 137,163
122.9
1,159,066
平成26年4~6月
15,691
115.3
29,487
121.9
265,698
112.1
7~9月
12,895
107.0
31,786
139.7
188,331
42.4
10~12月
12,030
89.6
34,720
101.2
311,591
119.1
50,514
平成27年1~3月
15,648
89.0
37,700
91.6
471,325
119.8
4~6月
12,494
79.6
52,089
176.7
267,177
H27.4~8累計
28,099
113.2
76,666
150.8
H27.1~8累計
43,747
103.2 114,366
平成27年3月
5,213
77.9
4月
4,771
76.5
5月
3,756
6月
65.8
352.0
2,321,139
436,343
39.9
1,800,412
77.6
85.0 1,231,059
282.1
2,390,125
132.8
475.2
525,341
180.2
726,173 2,019.1
914,504
190.6
104.9
362,105
116.9
173,878
89.3
645,203
109.7
100.6
103,045
39.7
370,222
70.5
539,291
140.0
148,896
18.0
688,187
56.8
124.3
1,010,616
129.8
322,774
31.6
1,333,390
74.1
16,720
123.6
172,947
112.9
37,073
30.5
210,020
76.4
8,147
106.2
52,987
71.0
7,111
ー
60,098
80.5
74.7
13,088
103.2
75,031
86.0
42,319
40.1
117,350
60.9
国 内
3,314
15.0%
3,967
89.7
30,854
337.6
139,159
134.0
53,615
34.8
192,774
74.7
海 外
8,431
38.3%
7月
11,548
235.7
13,055
128.4
97,290
152.3
23,823
4.9
121,113
22.2
その他
10,283
46.7%
8月
4,057
95.6
11,522
102.9
174,824
314.2
22,028
26.4
196,852
141.5
合計
22,028
100.0%
111.2
259,643
(備考) ※8月のプラントの内訳
(件数)
1.
発電
(金額)
1
14,116
2. 製鉄非鉄
2
5,658
3.
その他
1
2,254
合計
4
22,028
(金額)
(構成比)
(表2)
平成27年8月 産業機械輸出契約状況 機種別・世界州別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円)
( 単 体 機 械)
ア
ジ
①ボイラ・原動機
件数
金額
②鉱 山 機 械
前年同月比
件数
金額
件数
金額
④プラスチック加工機械
前年同月比
件数
金額
⑤風 水 力 機 械
前年同月比
件数
金額
前年同月比
ア
20
2,660
58.5%
18
86
204.8%
112
3,032
114.9%
56
4,075
84.2%
1,106
10,172
176.7%
東
1
329
12.6%
0
0
ー
52
35,589
1,879.0%
4
79
1,316.7%
262
2,711
143.4%
ヨーロッパ
3
▲ 25
ー
0
0
ー
4
120
7.7%
25
663
354.5%
70
82
8.8%
北アメリカ
7
1,365
70.4%
0
0
ー
15
507
291.4%
75
2,373
164.9%
226
2,447
284.9%
83,639 491,994.1%
2
95
45.2%
40
184
141.5%
1
20
ー
37
163
417.9%
5,900.0%
中
南アメリカ
1
687
477.1%
0
0
ー
88
ア フ リ カ
1
44
64.7%
2
1
33.3%
3
オセアニア
15
19
316.7%
5
47
783.3%
ロシア・東欧
1
105
30.3%
0
0
ー
49
5,184
50.4%
25
134
74.9%
合
計
( 単 体 機 械)
ア
ジ
⑥運 搬 機 械
件数
金額
3
ー
0
0
ー
1
111
188.1%
12
59
4
2
ー
4
24
77.4%
12
▲2
ー
278 122,892
1,955.0%
168
7,440
109.9%
1,765
15,816
156.1%
⑦変速機
前年同月比
件数
金額
⑧金属加工機械
前年同月比
件数
金額
⑨冷 凍 機 械
前年同月比
件数
金額
⑩そ の 他
前年同月比
件数
金額
前年同月比
ア
40
2,476
135.3%
26
393
159.1%
50
2,515
198.0%
5
1,435
65.4%
172
10,073
東
2
1,313
ー
0
0
ー
1
7
1.2%
2
209
137.5%
4
7
8.6%
ヨーロッパ
8
28
6.6%
3
38
41.8%
4
7
140.0%
3
1,653
129.2%
96
795
44.7%
北アメリカ
7
673
82.2%
11
158
119.7%
14
64
10.1%
2
267
104.7%
165
611
86.3%
南アメリカ
1
36
16.6%
2
23
153.3%
9
32
28.6%
1
54
135.0%
3
15
1,500.0%
ア フ リ カ
0
0
ー
0
0
ー
0
0
ー
1
86
136.5%
0
0
ー
オセアニア
2
3
20.0%
1
5
33.3%
0
0
ー
1
353
135.8%
2
11
78.6%
中
ロシア・東欧
合
計
1
8
7.0%
0
0
ー
0
0
ー
0
0
ー
1
10
ー
4,537
132.5%
43
617
123.2%
78
2,625
100.4%
15
4,057
95.6%
443
11,522
102.9%
⑪単 体 合 計
ア
金額
⑫プ ラ ン ト
前年同月比
件数
金額
⑬総 計
前年同月比
件数
金額
前年同月比
構成比
ア 1,605
36,917
115.4%
2
15,854
19.8%
1,607
52,771
47.1%
26.8%
東
328
40,244
554.5%
0
0
ー
328
40,244
554.5%
20.4%
ヨーロッパ
216
3,361
48.7%
1
2,254
ー
217
5,615
81.4%
2.9%
北アメリカ
522
8,465
121.7%
1
3,920
114.9%
523
12,385
119.4%
6.3%
南アメリカ
147
84,765
8,684.9%
0
0
ー
147
84,765
8,684.9%
43.1%
ア フ リ カ
45
317
181.1%
0
0
ー
45
317
181.1%
0.2%
オセアニア
39
608
161.3%
0
0
ー
39
608
161.3%
0.3%
ロシア・東欧
23
147
14.4%
0
0
ー
23
147
14.4%
0.1%
計 2,925
174,824
314.2%
4
22,028
26.4%
2,929 196,852
141.5%
100.0%
中
合
ジ
116.9%
61
件数
64
③化 学 機 械
前年同月比
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
P060-067_統計資料1-受注状況.indd 64
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
環境装置受注状況(平成27年8月)
企画調査部
8月の受注高は、501億9,500万円で、前年同月比
2.装置別の動向(前年同月との比較)
185.4%となった。
①大気汚染防止装置
1.需要部門別の動向(前年同月との比較)
電力向け排煙脱硫装置、電力、海外向け排煙脱硝装
①製造業
置の増加により、352.2%となった。
食品、石油化学、機械向け産業廃水処理装置、鉄鋼
②水質汚濁防止装置
向け汚泥処理装置の増加により、109.8%となった。
官公需向け産業廃水処理装置、下水汚水処理装置、
②非製造業
し尿処理装置、汚泥処理装置の減少により、69.7%
電力向け排煙脱硫装置、その他向け事業系廃棄物処
となった。
理装置の増加により、320.6%となった。
③ごみ処理装置
③官公需
官公需向け都市ごみ処理装置の増加により、404.9
都市ごみ処理装置の増加により、192.1%となった。
%となった。
④外需
④騒音振動防止装置
排煙脱硫装置、排煙脱硝装置の増加により、287.0
そ の 他 製 造 業 向 け 騒 音 防 止 装 置 の 増 加 に よ り、
%となった。
123.3%となった。
(表1)
環境装置の需要部門別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
①製造業
②非製造業
③民需計
④官公需
⑤内需計
⑥外需
⑦合計
(金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比)
※ 平成24年度
53,318
84.7
28,040
40.8
81,358
61.8
372,269
89.6
453,627
83.0
35,868
79.4
489,495
82.7
25年度
46,231
86.7
40,943
146.0
87,174
107.1
412,955
110.9
500,129
110.3
15,475
43.1
515,604
105.3
125.9
26年度
55,062
119.1
48,826
119.3
103,888
119.2
506,221
122.6
610,109
122.0
39,189
253.2
649,298
平成24年
53,584
82.1
35,412
51.1
88,996
66.1
366,845
98.9
455,841
90.1
46,372
187.2
502,213
94.7
25年
48,924
91.3
32,559
91.9
81,483
91.6
412,746
112.5
494,229
108.4
29,583
63.8
523,812
104.3
26年
49,881
102.0
33,080
101.6
82,961
101.8
474,586
115.0
557,547
112.8
26,579
89.8
584,126
111.5
平成26年4~6月
11,093
100.5
5,906
87.2
16,999
95.5
154,108
211.0
171,107
188.4
12,895
275.8
184,002
192.6
7~9月
15,664
136.8
5,081
42.9
20,745
89.1
118,858
103.8
139,603
101.3
3,133
112.7
142,736
101.5
10~12月
10,898
94.6
6,060
96.1
16,958
95.1
88,188
78.7
105,146
81.0
8,238
144.4
113,384
83.7
平成27年1~3月
17,407
142.4
31,779
198.2
49,186
174.1
145,067
127.9
194,253
137.1
14,923
645.2
209,176
145.3
67.0
4~6月
13,530
122.0
10,862
183.9
24,392
143.5
85,767
55.7
110,159
64.4
13,082
101.5
123,241
H27.4~8累計
21,654
120.3
16,386
191.2
38,040
143.2
145,885
65.7
183,925
74.0
18,294
115.9
202,219
76.5
H27.1~8累計
39,061
129.2
48,165
195.8
87,226
159.1
290,952
86.7
378,178
96.9
33,217
183.5
411,395
100.7
平成27年6月
7,459
158.5
4,978
255.3
12,437
186.8
37,931
97.7
50,368
110.7
2,576
35.9
52,944
100.5
7月
3,409
130.4
1,750
117.7
5,159
125.8
19,032
40.9
24,191
47.8
4,592
171.7
28,783
54.0
8月
4,715
109.8
3,774
320.6
8,489
155.2
41,086
192.1
49,575
184.6
620
287.0
50,195
185.4
※平成25年4月、5月環境装置受注状況の平成24年度の金額と前年比に誤りがありました。関係各位にご迷惑おかけしましたことをお詫び申し上げます。
産業機械 2015.11
P060-067_統計資料1-受注状況.indd 65
65
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表2)
環境装置の装置別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
①大気汚染防止装置
(金額)
②水質汚濁防止装置
(前年比)
(金額)
③ごみ処理装置
(前年比)
(金額)
④騒音振動防止装置
(前年比)
(金額)
⑤合計
(前年比)
(金額)
(前年比)
※ 平成24年度
52,268
85.8
180,537
76.2
254,810
87.2
1,880
107.8
489,495
82.7
25年度
42,575
81.5
178,749
99.0
291,890
114.6
2,390
127.1
515,604
105.3
125.9
26年度
57,424
134.9
197,413
110.4
392,728
134.5
1,733
72.5
649,298
平成24年
50,536
77.3
191,792
82.0
257,919
112.4
1,966
109.1
502,213
94.7
25年
47,281
93.6
196,223
102.3
278,261
107.9
2,047
104.1
523,812
104.3
26年
41,737
88.3
191,533
97.6
348,723
125.3
2,133
104.2
584,126
111.5
平成26年4~6月
16,954
159.7
35,121
124.8
131,517
233.8
410
79.5
184,002
192.6
7~9月
5,723
59.3
58,626
95.6
77,902
112.8
485
94.5
142,736
101.5
10~12月
5,503
63.0
60,065
116.5
47,394
63.5
422
77.4
113,384
83.7
平成27年1~3月
29,244
215.7
43,601
115.6
135,915
147.9
416
51.0
209,176
145.3
67.0
4~6月
13,142
77.5
28,135
80.1
81,789
62.2
175
42.7
123,241
H27.4~8累計
21,500
104.9
52,907
80.7
127,411
71.7
401
62.8
202,219
76.5
H27.1~8累計
50,744
149.0
96,508
93.5
263,326
97.7
817
56.2
411,395
100.7
100.5
平成27年6月
6,530
72.9
15,746
86.2
30,628
120.8
40
37.4
52,944
7月
4,762
189.5
12,582
97.4
11,319
30.0
120
83.9
28,783
54.0
8月
3,596
352.2
12,190
69.7
34,303
404.9
106
123.3
50,195
185.4
※平成25年4月、5月環境装置受注状況の平成24年度の金額と前年比に誤りがありました。関係各位にご迷惑おかけしましたことをお詫び申し上げます。
(表3) 平成27年8月 環境装置需要部門別受注額
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(単位:100万円)
需要部門
民
間
造
業
製
機種
集
食品
じ
石油
化学
化学
窯業
鉄鋼
非鉄
金属
機械
その他
小計
電力
鉱業 その他
小計
地方
その他
自治体
計
要
外需
小計
合計
大気汚染防止装置
9
8
3
1
6
13
14
165
32
82
90
423
11
8
141
160
583
5
0
5
28
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
排 煙 脱 硫 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
5
5 1,727
0
0 1,727
1,732
0
0
0
78
1,810
排 煙 脱 硝 装 置
0
7
0
0
15
0
0
0
0
2
4
231
0
2
233
261
6
0
6
243
510
排ガス処理装置
0
0
0
0
0
10
0
41
0
0
22
73
0
0
33
33
106
35
0
35
2
143
関
器
0
0
0
0
0
0
0
0
0
334
31
365
97
0
2
99
464
11
0
11
42
517
9
15
3
1
21
23
14
206
32
418
152
産業廃水処理装置
892
0
34
89
436
90
5
82
5
872
741 3,246
下水汚水処理装置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
し 尿 処 理 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
汚 泥 処 理 装 置
59
0
0
0
0
0
0
215
0
6
海洋汚染防止装置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
関
0
0
0
0
0
5
0
0
0
13
機
計
水質汚濁防止装置
連
小
機
器
計
28
894 2,066
8
178 2,252
616
ごみ処理装置
3,146
57
0
57
393
3,596
112
0
3
115
3,361
124
6
130
67
3,558
0
0
0
5
5
5
4,879
37
4,916
0
4,921
0
0
0
0
0
0
452
0
452
0
452
3
283
0
0
0
0
283
1,819
103
1,922
0
2,205
0
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
1
8
26
0
0
23
23
49
789
55
844
160
1,053
752 3,555
112
0
32
144
3,699
8,063
201
8,264
227 12,190
0
0
161
161
25 31,758
0 31,919
951
0
34
89
436
95
5
297
5
891
都市ごみ処理装置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
事業系廃棄物処理装置
1
0
17
0
0
0
0
0
0
0
141
159
0
0 1,217 1,217
関
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
2
0
17
0
0
0
0
0
0
0
141
160
0
0 1,378 1,378
騒 音 防 止 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
106
106
0
0
0
0
106
0
0
0
0
106
振 動 防 止 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
関
連
小
騒音振動防止装置
66
官 公 需
非 製 造 業
置
小
装
パルプ 石油
・紙 石炭
要
重・ 軽 油 脱 硫 装 置
連
ん
繊維
需
機
器
計
連
機
器
0
0
161 31,733
1,376
886
0
886
0
2,262
1
121
0
121
0
122
1,538 32,740
25 32,765
0 34,303
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
計
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
106
106
0
0
0
0
106
0
0
0
0
106
合 計
962
15
54
90
457
118
19
503
小
37 1,309 1,151 4,715 2,178
8 1,588 3,774
8,489 40,860
226 41,086
620 50,195
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
P060-067_統計資料1-受注状況.indd 66
15/11/13 15:14
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
化学機械 需要部門別受注状況
(平成17~26年度)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
上段:金額(百万円) 下段:前年度比(%)
H17年度
製
造
業
非 製 造 業
民 間 需 要
合 計
官
公
需
代
理
店
内 需 合 計
海 外 需 要
受 注
合 額
計
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
332,933
377,416
372,156
221,898
189,978
185,150
230,171
169,789
162,519
135.1
113.4
98.6
59.6
85.6
97.5
124.3
73.8
95.7
215,996
132.9
39,721
98,077
85,207
112,612
53,481
89,959
122,932
68,422
66,223
94,922
83.3
246.9
86.9
132.2
47.5
168.2
136.7
55.7
96.8
143.3
372,654
475,493
457,363
334,510
243,459
275,109
353,103
238,211
228,742
310,918
126.7
127.6
96.2
73.1
72.8
113.0
128.4
67.5
96.0
135.9
256,804
237,078
218,671
164,007
159,557
168,389
176,190
129,713
139,890
137,558
74.9
92.3
92.2
75.0
97.3
105.5
104.6
73.6
107.8
98.3
10,153
2,351
1,502
1,018
195
2,529
1,852
9,274
11,549
17,219
103.8
23.2
63.9
67.8
19.2
1,296.9
73.2
500.8
124.5
149.1
639,611
714,922
677,536
499,535
403,211
446,027
531,145
377,198
380,181
465,695
98.9
111.8
94.8
73.7
80.7
110.6
119.1
71.0
100.8
122.5
1,320,892
913,689
755,190
592,129
685,269
450,619
1,181,677
624,098
508,551
1,271,422
182.7
69.2
82.7
78.4
115.7
65.8
262.2
52.8
81.5
250.0
1,960,503
1,628,611
1,432,726
1,091,664
1,088,480
896,646
1,712,822
1,001,296
888,732
1,737,117
143.1
83.1
88.0
76.2
99.7
82.4
191.0
58.5
88.8
195.5
冷凍機械 需要部門別受注状況
(平成17~26年度)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
上段:金額(百万円) 下段:前年度比(%)
H17年度
製
造
業
非 製 造 業
民 間 需 要
合 計
官
代
公
理
需
店
内 需 合 計
海 外 需 要
受 注
合 額
計
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
133,597
142,506
147,017
138,543
121,539
133,654
118,466
106,835
147,992
103.3
106.7
103.2
94.2
87.7
110.0
88.6
90.2
138.5
127,486
86.1
40,736
45,866
45,584
39,867
38,259
39,836
36,156
32,557
41,304
40,145
118.8
112.6
99.4
87.5
96.0
104.1
90.8
90.0
126.9
97.2
174,333
188,372
192,601
178,410
159,798
173,490
154,622
139,392
189,296
167,631
106.5
108.1
102.2
92.6
89.6
108.6
89.1
90.2
135.8
88.6
7,294
7,209
7,661
8,144
7,730
8,655
7,000
6,134
7,345
6,506
111.8
98.8
106.3
106.3
94.9
112.0
80.9
87.6
119.7
88.6
145,664
135,121
138,351
132,187
112,346
119,820
130,538
153,074
128,361
129,285
116.1
92.8
102.4
95.5
85.0
106.7
108.9
117.3
83.9
100.7
327,291
330,702
338,613
318,741
279,874
301,965
292,160
298,600
325,002
303,422
110.7
101.0
102.4
94.1
87.8
107.9
96.8
102.2
108.8
93.4
81,905
89,645
120,723
90,355
59,501
72,315
71,542
65,540
51,933
56,860
80.0
109.4
134.7
74.8
65.9
121.5
98.9
91.6
88.4
98.1
409,196
420,347
459,336
409,096
339,375
374,280
363,702
364,140
382,935
360,282
102.8
102.7
109.3
89.1
83.0
110.3
97.2
100.1
105.2
94.1
タンク 需要部門別受注状況
(平成17~26年度)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
上段:金額(百万円) 下段:前年度比(%)
H17年度
製
造
業
非 製 造 業
民 間 需 要
合 計
官
公
需
代
理
店
内 需 合 計
海 外 需 要
受 注
合 額
計
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
10,689
17,179
16,714
21,490
14,473
11,887
14,733
13,835
13,302
80.5
160.7
97.3
128.6
67.3
82.1
123.9
93.9
96.1
12,544
94.3
3,350
3,356
26,623
17,407
14,622
3,801
39,512
3,030
8,859
13,673
179.5
100.2
793.3
65.4
84.0
26.0
1,039.5
7.7
292.4
154.3
14,039
20,535
43,337
38,897
29,095
15,688
54,245
16,865
22,161
26,217
92.7
146.3
211.0
89.8
74.8
53.9
345.8
31.1
131.4
118.3
141
396
175
255
100
123
730
421
173
139
23.8
280.9
44.2
145.7
39.2
123.0
593.5
57.7
41.1
80.3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
14,180
20,931
43,512
39,152
29,195
15,811
54,975
17,286
22,334
26,356
90.1
147.6
207.9
90.0
74.6
54.2
347.7
31.4
129.2
118.0
57,905
22,147
49,489
10,505
9,075
17,677
21,100
10,437
76,949
3,602
154.6
38.2
223.5
21.2
86.4
194.8
119.4
49.5
737.3
4.7
72,085
43,078
93,001
49,657
38,270
33,488
76,075
27,723
99,283
29,958
135.5
59.8
215.9
53.4
77.1
87.5
227.2
36.4
358.1
30.2
産業機械 2015.11
P060-067_統計資料1-受注状況.indd 67
67
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械機種別生産実績(平成27年8月)
(指定統計第11号)
付月間出荷在庫高(経済産業省 大臣官房調査統計グループ 鉱工業動態統計室調)
生産
製品名
数量
(台)
容量
金額(百万円)
ボイラ及び原動機(自動車用、二輪自動車用、鉄道車両用及び航空機用のものを除く)
84,783
ボイラ
11,177
一般用ボイラ
644
862t/h
2,548
水管ボイラ
581
820t/h
2,463
2t/h未満
421
215t/h
384
2t/h以上35t/h未満
159
520t/h
1,635
1
85t/h
444
35t/h以上490t/h未満
490t/h以上
ー
ー
ー
その他の一般用ボイラ(煙管ボイラ、鋳鉄製ボイラ、丸ボイラ等)
63
42t/h
85
舶用ボイラ
13
39t/h
120
ボイラの部品・付属品(自己消費を除く)
…
…
タービン
8,509
17,354
蒸気タービン
14,360
一般用蒸気タービン
34
320千kW
舶用蒸気タービン
25
35千kW
330
蒸気タービンの部品・付属品(自己消費を除く)
…
…
9,658
ガスタービン
内燃機関
4,372
17
283千kW
2,994
245,487
6,865千PS
56,252
生産
製品名
数量
(台)
重量
(t)
金額(百万円)
土木建設機械、鉱山機械及び破砕機
鉱山機械(せん孔機、さく岩機)
1,470
1,393
27
596
破砕機
製品名
生産
数量(台)
化学機械及び貯蔵槽
化学機械
6,470
金額
(百万円)
生産
数量
(台)
重量
(t)
金額(百万円)
11,000
9,480 混合機、かくはん機及び粉砕機
3,998
4,470
ろ過機器
100
233
542 反応用機器
分離機器
397
206
531 塔槽機器
2,336
798
1,706 乾燥機器
200
315
898
461
1,216
61
2,000
1,520
99
151
47
237
269
362
1,064
14
1,763
1,252
集じん機器
熱交換器
とう(套)管式熱交換器
その他の熱交換器
68
重量
(t)
製品名
2,317 貯蔵槽
235 固定式
2,081 その他の貯蔵槽
323
754
2,420
75
520
538
106
428
528
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
P068-072_統計資料2-生産実績.indd 68
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
生産
製品名
数量
(台)
重量
(t)
製紙機械・プラスチック加工機械
金額(百万円)
11,937
製紙機械
17,623
ー
ー
ー
プラスチック加工機械
1,179
11,937
17,623
射出成形機(手動式を除く)
1,032
10,645
13,728
322
819
2,091
型締力100t未満
〃 100t以上200t未満
391
2,138
3,473
〃 200t以上500t未満
249
3,630
3,641
70
4,058
4,523
28
284
1,098
押出成形付属装置
73
552
1,347
ブロウ成形機(中空成形機)
46
456
1,450
〃 500t以上
押出成形機(本体)
製品名
生産
数量(台)
販売
重量
(t)
ポンプ、圧縮機及び送風機
ポンプ
(手動式及び消防ポンプを除く)
金額
(百万円)
数量
(台)
月末在庫
重量
(t)
31,458
金額
(百万円)
数量
(台)
重量(t)
33,693
184,884
7,251
18,053
222,266
8,183
19,394
266,033
6,744
うず巻ポンプ(タービン形を含む)
42,527
4,558
8,334
42,045
4,625
8,482
50,140
2,625
単段式
34,004
2,659
3,917
33,274
2,686
4,005
43,887
1,698
多段式
8,523
1,898
4,418
8,771
1,939
4,477
6,253
927
軸・斜流ポンプ
34
497
1,903
37
502
1,925
13
136
回転ポンプ
22,572
352
788
22,787
363
827
11,686
248
耐しょく性ポンプ
63,184
375
3,115
61,314
381
3,053
43,167
163
水中ポンプ
33,751
932
1,687
70,194
1,763
2,791
127,481
3,210
汚水・土木用
31,453
819
1,307
68,102
1,652
2,388
123,352
2,978
2,298
113
379
2,092
111
403
4,129
232
22,816
537
2,226
25,889
548
2,317
33,546
363
3,934
…
2,647
3,983
…
2,983
1,743
…
圧縮機
17,778
3,051
8,000
18,716
3,424
8,482
13,058
2,936
往復圧縮機
15,208
775
1,135
15,803
844
1,269
10,625
754
可搬形
14,439
386
549
14,977
405
613
10,443
342
その他の水中ポンプ(清水用を含む)
その他のポンプ
真空ポンプ
定置形
769
390
586
826
439
656
182
413
回転圧縮機
2,549
1,995
3,747
2,892
2,299
4,094
2,433
2,182
可搬形
1,059
915
1,177
1,279
1,147
1,396
1,546
1,422
定置形
1,490
1,080
2,569
1,613
1,152
2,698
887
760
21
281
3,118
21
281
3,118
ー
ー
19,454
1,778
2,759
19,395
1,707
2,834
15,257
1,058
遠心・軸流圧縮機
送風機
(排風機を含み、電気ブロワを除く)
回転送風機
6,521
480
1,009
6,458
455
963
1,263
313
遠心送風機
11,251
1,089
1,320
10,961
1,037
1,406
12,844
569
軸流送風機
1,682
208
430
1,976
214
465
1,150
177
産業機械 2015.11
P068-072_統計資料2-生産実績.indd 69
69
15/11/13 15:14
行事報告
製品名
行事予定
書籍・報告書情報
生産
数量(台)
重量
(t)
運搬機械及び産業用ロボット
数量
(台)
重量(t)
金額(百万円)
75,169
39,049
クレーン
天井走行クレーン
8,592
8,139
4,877
528
1,140
チェーンコンベヤ
2,316
1,491
2,476
ローラーコンベヤ
20,685
2,668
2,204
その他のコンベヤ
831
3,905
2,319
2,475
18,946
15,896
5,966
ベルトコンベヤ
349
2,130
2,478
340
333
橋形クレーン
32
1,650
870
車両搭載形クレーン
1,564
1,759
1,542
ローダ・アンローダ
ー
ー
ー
99
844
743
38,449
2,956
エレベータ
(自動車用エレベータを除く)
エスカレータ
162
…
2,227
機械式駐車装置
214
…
1,218
自動立体倉庫装置
107
…
2,647
産業用ロボット
36,120
198
…
1,464
シーケンスロボット
359
…
1,329
38,251
…
1,492
プレイバックロボット
7,897
…
19,146
数値制御ロボット
舶用ウインチ
チェーンブロック
28,709
6,723
10
その他のクレーン
コンベヤ
2,054
ジブクレーン
(水平引込、塔型を含み、脚部の橋
形を除く)
巻上機
2,037
…
11,733
知能ロボット
50
…
204
部品・付帯装置
…
…
3,708
生産
数量(台)
動力伝導装置
重量
(t)
21,668
30,627
429,118
11,431
16,943
モータ付のもの
196,767
5,578
5,610
モータなしのもの
232,351
5,852
11,333
重量
(t)
8,953
3,824千m
4,566
4,731
数量
(台)
月末在庫
重量
(t)
金額
(百万円)
数量(台)
重量(t)
160
36
64
43
…
…
…
…
…
…
…
117
…
…
…
…
…
2,745本
7,138
3,835
2,793本
7,428
4,023
614本
…
第二次金属加工機械
ベンディングマシン(矯正機を含む)
5,671
3,995
圧延機械
鉄鋼用ロール
金額
(百万円)
金額(百万円)
18,834
金属一次製品製造機械
圧延機械の部品(ロールを除く)
スチールチェーン
重量(t)
9,423
販売
金属加工機械及び鋳造装置
圧延機械(本体又は一式のもの)及び
同付属装置(シャーはせん断機に含む)
数量
(千個)
歯車
(粉末や金製品を除く)
(自己消費を除く)
生産
数量(台)
生産
製品名
金額
(百万円)
固定比減速機(自己消費を除く)
製品名
10,638
10,408
48
648
827
45
589
720
9
33
液圧プレス(リベッティングマシンを含み
プラスチック加工用のものを除く)
129
2,203
2,177
126
1,846
1,794
359
3,983
数値制御式(液圧プレス内数)
100
1,174
956
98
1,005
869
298
3,490
機械プレス
174
6,257
6,378
174
6,535
6,498
174
3,947
100t未満
134
1,195
1,544
128
1,099
1,462
156
2,371
31
1,341
1,736
37
1,427
1,756
14
330
9
3,721
3,098
9
4,009
3,280
4
1,246
100t以上500t未満
500t以上
70
生産
製品名
金額
(百万円)
運搬機械
製品名
統計資料
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
P068-072_統計資料2-生産実績.indd 70
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行事報告
製品名
行事予定
書籍・報告書情報
生産
数量(台)
統計資料
販売
重量
(t)
金額
(百万円)
数量
(台)
月末在庫
重量
(t)
金額
(百万円)
数量
(台)
重量(t)
金属加工機械及び鋳造装置つづき
数値制御式(機械プレス内数)
47
2,059
1,650
せん断機
5
110
鍛造機械
15
278
ワイヤーフォーミングマシン
38
1,936
1,553
151
2,349
114
5
…
650
15
…
125
1
…
779
16
…
19
…
492
ー
…
19
251
492
169
3,483
4,201
ダイカストマシン
57
1,725
2,213
…
…
…
…
…
鋳型機械
30
471
1,234
…
…
…
…
…
砂処理・製品処理機械及び装置
82
1,287
754
…
…
…
…
…
鋳造装置
製品名
生産
数量
(台)
冷凍機及び冷凍機応用製品
重量
(t)
販売
金額
(百万円)
数量
(台)
123,337
重量
(t)
月末在庫
金額
(百万円)
数量(台)
168,517
冷凍機
1,374,952
26,181
1,399,498
28,922
1,195,418
圧縮機(電動機付を含む)
1,368,610
22,522
1,392,936
24,907
1,186,327
209,297
5,680
162,133
3,635
819,493
1,159,313
16,842
1,230,803
21,272
366,834
14
259
10
217
14
100
694
102
703
9
6,228
2,706
6,450
3,095
9,068
冷凍機応用製品
1,157,503
94,277
1,835,403
136,431
1,853,706
エアコンディショナ
1,124,122
79,939
1,779,132
121,288
1,760,655
電気により圧縮機を駆動するもの
552,255
54,317
1,199,720
92,429
1,684,896
セパレート形
550,640
52,818
1,197,783
90,643
1,680,761
シングルパッケージ形(リモートコンデンサ形を含む)
1,615
1,499
1,937
1,786
4,135
エンジンにより圧縮機を駆動するもの
9,422
3,752
13,369
6,117
25,615
562,445
21,870
566,043
22,742
50,144
13,584
5,395
15,460
6,380
32,754
フリーザ
(業務用冷凍庫を含む)
6,079
1,471
16,380
1,870
14,789
除湿機
1,728
386
9,753
519
34,364
製氷機
6,420
1,259
7,052
1,342
5,498
チリングユニット(ヒートポンプ式を含む)
1,079
2,549
694
2,255
1,471
冷凍・冷蔵ユニット
4,491
3,278
6,932
2,777
4,175
補器
9,402
2,354
9,890
2,630
11,141
527
525
519
534
678
一般冷凍空調用
乗用車エアコン用(トラック用を含む)
遠心式冷凍機
吸収式冷凍機(冷温水機を含む)
コンデンシングユニット
輸送機械用
冷凍・冷蔵ショーケース
冷凍・空調用冷却塔
産業機械 2015.11
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71
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行事報告
行事予定
製品名
書籍・報告書情報
生産
数量
(台)
重量
(t)
自動販売機、自動改札機・自動入場機
及び業務用洗濯機
統計資料
販売
金額
(百万円)
数量
(台)
8,027
重量
(t)
月末在庫
金額
(百万円)
数量(台)
8,804
自動販売機
19,818
5,849
20,370
6,780
37,312
飲料用自動販売機
18,656
4,752
19,165
5,619
35,066
たばこ自動販売機
56
16
179
67
1,356
切符自動販売機
368
657
368
657
10
その他の自動販売機
738
424
658
437
880
自動改札機・自動入場機
666
1,384
747
1,438
15
業務用洗濯機
500
794
485
586
710
製品名
生産
数量
(t)
金額
(百万円)
鉄構物及び架線金物
鉄構物
126,400
34,278
鉄骨
89,700
18,134
軽量鉄骨
13,349
3,306
橋りょう(陸橋・水路橋・海洋橋等)
16,086
9,058
鉄塔(送配電用・通信用・照明用・広告用等)
4,224
1,322
水門
(水門巻上機を含む)
2,084
2,210
957
248
鋼管
(ベンディングロールで成型したものに限る)
架線金物
10,584
(千個)
3,335
この統計にある記号は、下記の区分によります。
—印:実績のないもの …印:不詳
末尾を四捨五入している為、積上げと合計が合わない場合があります。
72
INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
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貴社名:
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産業機械 2015.11
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けると幸いに存じます。ご寄稿に関するお問い合わせにつきましては下記までご連絡ください。
(お問い合わせ先)
一般社団法人 日本産業機械工業会 編集広報部
TEL:03-3434-6823 FAX:03-3434-4767
E-mail:[email protected]
編集後記
■11月号は、
「化学機械」
「タンク」
「優秀環境装置②」の
3つの特集を組ませていただきました。
「化学機械」
「タ
ンク」では座談会をはじめ、多くの技術・事例について
紹介させていただきました。座談会ご出席者、ご執筆者、
関係各位には多大なご協力を賜り、誠にありがとうござ
いました。また、
「優秀環境装置②」では、去る6月23
日に開催しました第41回優秀環境装置表彰式において
日本産業機械工業会会長賞を受賞された3件の装置を紹
介させていただきました。受賞会社の皆様に心よりご祝
福申し上げると共に、特集号へのご寄稿等多大な協力を
さ、細かさ、堅さ、柔らかさの程合いが良いことです。
賜りましたことを深く御礼申し上げます。
色彩は黒色または暗い藍色で、豊かな光沢があり、石肌
はなめらかです。
◎今月号の伝統工芸品は「雄勝硯」
(おがつすずり)です。
(歴史)
(作り方)
雄勝硯は、室町時代の昔より銘硯として称賛され、以
雄勝硯の歴史は大変古く、室町時代の初期に遡ると言
来600年の歴史と伝統を誇っています。昔ながらの手
われています。伊達政宗公が遠島(牡鹿半島)に鹿狩りに
作りの製法により、硯職人の腕ひとつ、呼吸ひとつで丹
行った折、硯を二面献上して大変称賛され、褒美を授か
念に彫り上げています。
ったとされています。また、二代目の伊達忠宗もその巧
(作り手から一言)
みな技に感服し、硯師を伊達藩に抱え、硯を原料が採れ
雄勝硯の原石となる雄勝石は、黒色硬質粘版岩で、石
る山を「お止め山(お留山)
」と称し、一般の者の採石を
質は中国の銘硯端渓石と羅紋石の特徴を備え、黒色もし
許さなかったと伝えられています。
くは暗い藍色のなめらかな石肌をもち、墨の発色も良好
(特徴)
で優美さを感じる逸品です。
墨をする際に歯の役割を果たす「鋒鋩」は、硯にとっ
(主要製造地域)
宮城県/桃生郡雄勝町
て最も大切な部分です。雄勝硯の特徴は、この鋒鋩の粗
(指定年月日)
昭和60年5月22日
産業機械
No.782 Nov
平成27年11月13日印刷
平成27年11月20日発行
2015年11月号
発行人/一般社団法人
日本産業機械工業会 中澤 佐市
ホームページアドレス http://www.jsim.or.jp
発行所・販売所/本部
(機械振興会館4階)
〒105-0011 東京都港区芝公園3丁目5番8号
TEL:
(03)3434-6821 FAX:
(03)3434-4767
販売所/関西支部
(堂ビル2階)
〒530-0047 大阪市北区西天満2丁目6番8号
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編集協力/株式会社 ダイヤ・ピーアール TEL:
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印刷所/株式会社 内外リッチ ■本誌は自然環境保護のため再生紙を使用しています。
(03)6272-3103 FAX:
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(工業会会員については会費中に本誌頒価が含まれています)
●無断転載を禁ず
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INDUSTRIAL MACHINERY 2015.11
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平成27年11月20日発行(毎月1回20日発行第782号)ISSN0558−4809
一般社団法人 日本産業機械工業会
Nov 2015
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平成 年 月 日発行︵毎月1回 日発行第 号︶
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﹁化学機械﹂﹁タンク﹂﹁優秀環境装置②﹂
特集﹁化学機械﹂﹁タンク﹂﹁優秀環境装置②﹂
特集﹁化学機械﹂﹁タンク﹂﹁優秀環境装置②﹂
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700
頒価
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2015 Nov
円︵消費税別 円︶
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No.
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