自立した個人・自立した国たるために、今憲法を語ろう

市民立法フォーラム設立記念討論会「市民立憲を語り合おう」
自立した個人・自立した国たるために、今憲法を語ろう
経済同友会 憲法問題懇談会
委員長 髙坂 節三
1.経済同友会が憲法問題に取り組んだ背景
①2000 年 12 月衆議院・参議院憲法調査会設置
②冷戦体制崩壊後の国際社会の急激な変化に対する懸念
→2年間の調査・研究の後、2003 年4月に「憲法問題調査会意見書」を発表
2.なぜ憲法改正が必要か
①「国民主権」の行使としての憲法改正
・
「主権在民」を謳いながら自らの意思で憲法を作ったことのない国民
・
「お上依存」と「国家アレルギー」を排して、自立した個人が作る日本へ
②戦後 60 年の変化を踏まえた「この国のかたち」の再検討
・
「世界における日本」
:敗戦国から経済大国への目覚しい変化
・海洋国家、貿易立国として生きる前提:世界の平和と繁栄
・先送りや弥縫策とは決別し、国際社会に主体的に参画する国へ
3.具体的論点に関する考察
①憲法の顔、前文の見直し(日本の個性、国際社会における主体性)
②象徴天皇制の堅持
③外交・安全保障に関する考え方(喫緊の課題への対応と本質論からの再検討)
④国民の権利・義務と公共の福祉(権利・義務に関する誤解の解消、新しい「公」
意識の醸成)
⑤統治機構に関する問題
⑥憲法を活かしていくための方策(憲法改正手続き、憲法裁判所の設置)
4.終わりに
・21 世紀の国際社会において、日本はどう生きるか
・国民一人ひとりが「この国のかたち」を考え、議論に加わることが最重要
以上