PAUI Oasis 取扱マニュアル

取扱マニュアル
PAUI Oasis 取扱マニュアル
Vol.2
PAUI
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取扱マニュアル
目次
1. 回転球体フレーム……P. 3
2. スペック……P. 5
3. 球体フレームの⽀える重量……P. 7
4. ⾶⾏時間……P. 8
5. 開封……P. 9
6. 球体フレームの組⽴……P. 10
7. 機体の取り付け、取り外し……P. 12
8. ⾶⾏⼿順……P. 14
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1. 回転球体フレーム
(1) 特徴
①PAUI Oasis は機体の周りに回転球体フレーム(ジャイロスコープ
を応用したジンバル構造)を搭載しています。
②これにより回転球体フレームがあらゆる方向に回転しても機体は
水平を保ちます。
※ PAUI Oasis
http://paui.jp/drone/
※ジャイロスコープ
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(2) 機能
①PAUI Oasis は対象物に当たっても安全に⾶⾏します。
②PAUI Oasis は対象物に近接または接着回転しながら点検します。
③PAUI Oasis は対象物を傷つけません。
(3) 点検対象物
・ 大規模建築物
・ 鉄塔
・ 太陽光発電、風⼒発電
・ 煙突
・ プラント
・ 倉庫内上部
・ 橋梁
・ トンネルなど
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2. スペック
PAUI Oasis
(1) 機体総重量: 約 2500g+バッテリー重量
(2) ペイロード(安定⾶⾏総重量): 3500g
(3) 回転球体フレーム: 最大直径 94cm
(4) 風への対応: 風速 8m/s まで⾶⾏可
(5) ⾶⾏時間: 8 分〜10 分
(6) ホバリング精度(GPS モード)
: 垂直:+/-0.8m、水平:+/-2.5m
(7) 最⾼速度: 10 m/s≒36 km/h
(8) 最大上昇速度: 5 m/s
(9) 最大下降速度: 3 m/s
(10) 操作温度: 0°C 〜 40°C
(11) バッテリー: 6S LiPo 4500mAh(670g)〜6000mAh(870g)
機体制御
DJI NAZA-M V2 with GPS
ジンバル
DJI Zenmuse H4-3D
送受信機
DJI Lightbridge2
https://store.dji.com/ja
http://www.dji.com/ja/product/lightbridge-2
映像伝送機
(オプション)
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(1) 機体制御周波数: 920.6MHz~928MHz
(2) 映像伝送周波数: 2.400GHz~2.483GHz
(3) 伝送距離: 2 キロ
モニター
iPAD Air
http://www.apple.com/jp/shop/buy-ipad/ipad-air
(オプション)
カメラ
GoPro HERO 4 Black
http://jp.shop.gopro.com/APAC/cameras
(オプション)
⾃動⾶⾏
DJI Ground Station(DJI 2.4G Datalink)
(オプション)
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3. 球体フレームの⽀える重量
回転球体フレームは、機体総重量(バッテリー等全て含みます)2600g
まで搭載する(⽀える)ことができます。
※回転球体フレームの⽀える重量は離陸および着陸時のみ問題とな
ります。⾶⾏中は逆に回転球体フレームが機体本体にぶら下がっ
ている状態なので問題となりません。
※着陸時に乱暴に落とすような着陸をすると、過度な衝撃で回転球
体フレームが壊れる可能性がありますので、ご注意ください。
始めは軽い 6 セル 4500mAh(670g)を搭載して離着陸の練習を⾏
い、慣れてきたら 6 セル 6000mAh(870g)等を搭載するのもご一
考です。
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4. ⾶⾏時間
(1) 6 セル 4500mAh(670g)…約 8 分
(2) 6 セル 6000mAh(870g)…約 10 分
(3) ⾶⾏時間テスト
⾶⾏時間は機体搭載内容により異なります。上記を目安として必ず
⾶⾏時間のテストを⾏ってください。
具体的には 5 分の⾶⾏テストを⾏ってバッテリー残量を確認してく
ださい。そしてバッテリー残量 20〜30%となる⾶⾏時間を計算して
ください。それが⾶⾏時間となります。
※特に冬はバッテリーの消耗が早くなるのでご注意ください。
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5. 開封
(1) 回転球体フレームは、たて 100cm×よこ 100cm×⾼さ 50cm の段
ボールに入っています。
※カッター等で深く切り過ぎないように開封してください。
※中のテープを剥がす際に、転倒して球体フレームを壊す可能性が
ありますので、ご注意ください。四方の段ボールを全て取り外す
と作業は容易になります。
(2) PAUI Oasis 本体その他は、たて 40cm×よこ 80cm×⾼さ 30cm の段
ボールに入っています。
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6. 球体フレームの組⽴
(1) 開封時の回転球体フレームは大きな半球 2 個と、5 角形の⻘⾊ジ
ョイントに 5 本のカーボン棒が差し込まれたもの(以下「機体出し
入れ口」といいます)2 個に分けられています。
(2) 機体出し入れ口の組⽴
①半球上(上というシールが貼っています)の5箇所の⻘⾊ジョイ
ントの穴に、機体出し入れ口上(上というシールが貼っています)
の 5 本のカーボン棒を差し込んで半球を完成させます。
※機体出し入れ口上は取り外し可能で、ここから機体を出し入れし
ます。
※指し込みと取り外しには多少の⼒が必要です。
②同様に、半球下(下というシールが貼っています)の5箇所の⻘
⾊ジョイントの穴に、機体出し入れ口下(下というシールが貼っ
ています)
の 5 本のカーボン棒を差し込んで半球を完成させます。
※こちらも取り外し可能ですが、以後取り外す必要性はないので付
けたままにしておきます。
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(3) 半球の組⽴
①半球上と半球下を組み⽴てて球体にします。まず半球下の 6 角形
の⻘⾊ジョイント A(A というシールが貼っています)の穴 2 つ
に、カーボン棒 A(2 本あり A というシールが貼っています)を
差し込みます。
②同様に、半球下の 6 角形の⻘⾊ジョイント B(B というシールが貼
っています)の穴 2 つに、カーボン棒 B(2 本あり B というシール
が貼っています)を差し込みます。
③最後に、半球下の残りの 6 角形の⻘⾊ジョイントの各穴に、カー
ボン棒を差し込むと球体になります。
※回転球体フレームは保管・移動の利便性のため通常半球にしてお
き現場で球体にします。ただし保管・移動に⽀障がなければ球体
のままにしておきます。
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7. 機体の取り付け、取り外し
(1) 機体の取り付け
機体本体を回転球体フレームに取り付けます。
【準備】
①機体出し入れ口上を外します。
②回転球体フレームの中の接続部分左(⿊⾊の⻑方形ボックスで左
というシールが貼っています)のマジックテープを剥がし、中の赤
⾊アルミスペーサー(直径 5mm)を引き抜きます。
【取り付け】
③機体出し入れ口上を外したところから機体本体を回転球体フレー
ムの中に入れます。
④機体本体と一体となったカーボン軸の先端右(右というシールが
貼っています)を下側(地面)
、先端左を上側に向けます。
⑤カーボン軸の先端右を、回転球体フレームの中の接続部分右(右
というシールが貼っています)の赤⾊アルミスペーサーに差し込み
ます。
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⑥回転球体フレームの中の接続部分左とカーボン軸の先端左を一直
線の位置に揃えて、赤⾊アルミスペーサーを接続部分左とカーボン
軸の先端左に差し込みます。
⑦接続部分左をマジックテープで塞ぎます。
【最後に】
⑧機体出し入れ口上を取り付けます。
※接続部分左の中の赤⾊アルミスペーサーは極めて重要です。⾶⾏
中に赤⾊アルミスペーサーが外れると、機体本体と回転球体フレ
ームが外れ、即墜落となります。マジックテープで外れないよう
にして⾶⾏させてください。またマジックテープは消耗します。
消耗してきたら新しいマジックテープや粘着テープをご用意くだ
さい。
(2) 機体の取り外し
機体本体を回転球体フレームから取り外す場合は、機体取り付けの
反対の⼿順を⾏います。
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8. ⾶⾏⼿順
PAUI Oasis は DJI システムをベースにしています。したがって⾶⾏
⼿順と操作は基本的に DJI の機体を⾶⾏させる場合と同様です。以
下重要な⼿順を表記します。
(1) 機体の前後左右のバランス
※バッテリー装着時に機体の前後左右のバランスをなるべく均等に
取ってください。離陸時に機体本体が水平になっていると容易に離
陸させることができます。
(2) 通常の送信機電源 ON→バッテリー接続 ON、カメラ電源 ON 等
(3) キャリブレーション
※ バッテリーを交換するたびに必ず⾏ってください。これを忘れる
と機体を制御できなくなることがあります。
(4) 機体を水平な地面等におき、GPS 信号を捕らえるまで待つ
※ 機体を水平な地面等におくことで、メインコントローラー
(NAZA-M V2)に水平位置を記憶させます。これを忘れると機
体を制御できなくなることがあります。
(5) 機体本体を回転球体フレームに取り付け
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※ 「7. 機体の取り付け、取り外し」の⼿順にしたがって機体本体を
回転球体フレームに取り付けてください。赤⾊アルミスペーサー
が外れないようにマジックテープでしっかりと塞いでください。
(6) 通常の離陸、⾶⾏
(7) ソフトな着陸
※ 回転球体フレームに過度な衝撃を与えないようにソフトな着陸
を⾏ってください。
(8) 機体本体を回転球体フレームから取り外し
※ 「7. 機体の取り付け、取り外し」の⼿順にしたがって機体本体を
回転球体フレームから取り外してください。
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