Sample Reload Adjustment 本機能を用いることで、多点タイムラプスなどでステージ登録をしたディッシュ等に対して、イ ンキュベーターに戻すために一度顕微鏡ステージから外し、再度ステージに載せて多点タイムラ プス撮影などを再開する場合に、ディッシュの取り外しから発生する XY 方向のズレ量を補正す ることが可能です。 なお、本機能を使用する場合、予め撮影を行うディッシュに固定された 2 点のマーカーが必要で す。 基準ポジションの登録 (標本をステージから外す前) 1. 撮影を行う標本をステージに設置し Device メニューから Stage を選択して頂き、その中のリ ストより Sample Reload Adjustment を選択してください。 2. 設定ウィンドウの左にあるタブより Initial Reference Points をクリックし、ウィンドウ下に ある Live ボタンを押してください。 Molecular Devices Japan KK/ Imaging Team (1/5) 3. Live ボタンを押しますと、サンプル画像の上に視野中心部で交差する赤い十字線が表示され た Live 画像が表示されますので、十字線の交差点、つまり視野の中心にマーカーの片方が来 るように、電動ステージを動かして下図の様に調整してください。 サンプル R1:マーカー1 R2:マーカー2 4. 調整が完了しましたら、Point1 の Set to Current ボタンを押してマーカー1 の位置情報を登 録します。 5. マーカー1 の登録が完了しましたら、同じようにマーカー2 を視野の中心に置き、Point2 の Set to Current ボタンを押して登録してください。 登録の際、Point1 と Point2 を間違えて登録しないように注意してください。 なお、Move to Position ボタンを押すことで、登録された位置に電動ステージを動かすことが 出来ますので、登録の確認にご利用下さい。 6. Save Settings ボタンを押して、現在の設定を任意の名称をつけて保存して頂いた後、ウィン ドウ左端の Close ボタンを押して、設定ウィンドウを閉じてください。 Molecular Devices Japan KK/ Imaging Team (2/5) 7. ここまでの操作が完了しましたら、Multi Dimensional Acquisition 等で多点撮影の設定を行 ってください(Multi Dimensional Acquisition の使い方は別途マニュアルをご覧下さい) 多点撮影の設定が完了しましたら、必ず、登録したステージポジションデータを保存してく ださい。 *Multi Dimensional Acquisition でのステージポジションデータの保存は、Stage 設定ダイ アログの右端に Save ボタンがございます 8. 以上の設定が完了しましたら、通常通り、多点撮影を開始してください。 Molecular Devices Japan KK/ Imaging Team (3/5) 登録されたポジションの更新 (一度標本をステージから外し、載せ直した後) 1. ステージに取り出した標本を載せなおします。この際、取り外す前の位置状態から大きくず れないようにしてください。 *35mm ディッシュの場合、弊社から販売しています Chamlide ディッシュ固定ホルダセッ トをご使用頂くと大変便利です 標本の設置が完了しましたら、撮影前に保存したステージポジションデータを Load してくだ さい。 2. Device メニューより Stage→Sample Reload Adjustment を選択してください。 表示される設定ダイアログの下にある Load Settings を押して、先ほど保存した設定データを Load して頂き、Update Reference Points をクリックし Live ボタンを押してください 3. 移動前の基準点登録と同じように、マーカー1 を視野の中心において Position1 にある Set to Current ボタンを押して登録、マーカー2 についても同様の操作をしてください。 この際、マーカー1 と 2 の再登録の際、入れ替えたりしないように注意してください。 サンプル R1:マーカー1 R2:マーカー2 Molecular Devices Japan KK/ Imaging Team (4/5) *Set Initial Points to Update Points について Point1,Point2 で Set to Current ボタンを押してポジションを登録しなおした後、こちらのボ タンを押すことで、現在のポジションが Initial Reference Points(サンプル移動前の基準位置) に置き換わります。 この機能を使うことでステージメモリリストを開きなおす必要が無いため、標本のステージ からの脱着を繰り返す実験では操作が用意になりますが、多点撮影の為に登録されたステー ジポジションの補正がかかりませんので、繰り返しによる位置ズレの誤差が累積することが ございます。 精度を求める場合は本機能を使用しないで下さい。 4. 2 点の再登録が完了しましたら、設定ウィンドウの左のタブから Update Stage Position(s)を クリックしてください。以下の表示に切り替わります。 Stage position(s) to adjust より、位置補正を反映させたいステージポジションデータの種類 をリストから選択した後、Apply ボタンを押すことでステージポジションデータに登録された 位置情報が全て補正されます。 ここまでの操作が完了しましたら Close ボタンを押して設定ウィンドウを閉じてください。 5. Multi Dimensional Acquisition 等で再び多点撮影を行ってください。 ステージポジションは全て補正がかけられましたので、再度登録する必要はございません。 Molecular Devices Japan KK/ Imaging Team (5/5)
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