「外国から来た子どもたちに 漢字をどう教えたらいいのか」 小・中学校スタッフ合同勉強会(7月4日 市民会館和室にて) -見城慶和先生を講師にー 外国人に日本語を教える立場の者にとって これは大きな課題である。膨大な漢字を どのように、又どの程度教えたらいいのか、見城先生をお迎えして勉強会をもちました。 ★ 見城先生のプロフィール ・東京公立の夜間中学で国語教師。「えんぴつの会」で指導。 ・松戸自主夜間中学創立に関わる。 ・山田洋二監督の映画「学校」のモデルの一人 ・吉川英治文化賞受賞。 TV番組「徹子の部屋」に出演 「夜間中学校で目指す国語<ことば>の力」 この資料をもとに 漢字の指導に入る前に学ぶこと(基礎的教育内容)があるとし、 1.ひらがなが正確に早く読める、書ける。(条件反射的に) 2.清・濁・半濁音に続いて拗・長音、促音の読み書きができる。 3.カタカナが読めて、書けて、使い方がわかる。 4.ひらがな・カタカナのできかた(字源)の違いを知る。 についての説明がありました。次に漢字についてです。 5.生活基本漢字381字(自主教材テキスト)が読める。 夜間中学で学ぶ人は多くが社会人として仕事をしている。生活に必要な漢字 を身につけなければならない。職を求めている人は履歴書が書けなければな らない、また郵便局や病院で用が足せなければならない、そこで生活基本漢字 を選定した。(基礎 履歴書 衣食住 身体 病院 公共施設 学校生活 標識 等・・・14 項目)この漢字を用いて読み物テキストも作り、読み書きを徹底させ、 条件反射的にできるようになることを目標にしていった結果、漢字の力が飛躍 的に伸びていった。 漢字は 5 万とあっても、しょせんは砂漠の砂、ダイヤモンドのような「生活基本漢字」 を身につければ必要な漢字は、磁石が砂鉄を吸いつけるように、必要に応じて、漢字 の方からどんどん身についてきます。 ―資料より抜粋― 「生活基本漢字」のテキストを貸してくださったので、コピーして(本当は複製不可) 活用させていただくことにしました。外国から来て小学校や中学校に入る子どもたち は、日常会話は早く覚えても、教科の勉強は大変です。スタッフも日々苦労しながら 教えています。きょうのお話はわたしたちNPOの指導にも十分生かせる内容でした。 いただいた貴重な資料をしっかり読んで 子どもたちとの学びに役立たせていきたい と思います。見城先生 ありがとうございました。
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