MPA選手指定基準要綱 - 日本ライフル射撃協会

MPA(メダルポテンシャルアスリート)選手等指定基準要綱
(2015年度/平成27年度版)
【目的】
1.この基準要綱は、公益社団法人日本ライフル射撃協会(以下「協会」という。)が、
2020年以降の射撃競技国際大会に於いてメダルを獲得し得る選手の発掘・育成を
図る為、MPA(メダルポテンシャルアスリート)の指定に関して必要な基準となる
事項を定めることを目的とする。
【用語の定義】
2.この要綱で使用する用語の定義を次のように定める。
(1)
「MPA(メダルポテンシャルアスリート)選手」
(以下MPA選手という。
)
とは将来的に日本を代表し、国際競技大会に於いてメダルを獲得し得る選手の
育成を図るために指定された選手のことをいう。
(2)
「MPA選手」は、MPA専門部会の指定を受け、活動を行う。
(3)
「MPA選手」は、協会から指定を受けた上で将来的に日本を代表する国際的
な競技力を備える為、人格見識及び射撃技術の習得に旺盛な向上心を有し、恒
常的かつ継続に射撃技術訓練を行い努力する選手をいう。
(4)
「MPA選手」の指定対象期間は指定された当該年度とする。
(5)
「MPAコーチ」はMPA専門部会指定のもと専任コーチングディレクターの
ノウハウを活用し「MPA選手」の発掘・育成にあたるコーチをいう。
【選手の選抜】
3. 21+、U21は基準点を記録した選手の申請により、MPA専門部会が条件を確認
し、指定選手を選抜する。U16については条件対象者を枠内で指定する。U12の
条件対象者はビームライフル並びにデジタルピストルの選手も対象とする。U21、
U16、U12のMPA選手にあたっては、親権者の同意書を提出する。
【カテゴリー】
4.各カテゴリー最大数は以下の通り。
(カテゴリー区分における条件は<表1>の通り)
21+ (21歳以上26歳以下/1989~1994 年生まれ)
:R4名、P2名
U21(当該年誕生日21歳未満/1995 以降生)
:R12名、P8名
U16(当該年誕生日16歳未満/2000~2003 年生)
:R10名・P6名
U12(当該年誕生日12歳未満/2004 年以降生)
:ライフル・ピストル合わせて20名
※ISSFルールに基づき2015年12月31日において、U21は20歳以下つまり
21歳未満の選手と対象とする。同様にU16は15歳以下つまり16歳未満、U12は
11歳以下つまり12歳未満の選手を対象とする。
【指定条件】
5.<ライフル指定条件>
(1) AR所持者。
(21+、U12はこの限りではない)
(2) ランキングの平均点が基準点をクリアした選手。基準点は<表2>の通り。
(3) 2020 年東京オリンピックにてメダル獲得目標に競技継続の意思のある選手。
(4) 週に5日以上(出場試合日含む)の練習環境を確保出来る選手。
(U16は週 2 日以上、U12は月 4 日以上)
(5) 21+はNT選考対象試合への75%以上の出場が条件
(6) U21はNT選考対象試合への50%以上の出場が条件
(7) U16は全日本小学生選手権または全日本中学生選手権への出場が条件
(8) U12は全日本小学生選手権への出場が条件
6.<ピストル指定条件>
(1)AP所持者。
(U12はこの限りではない)
(2) 対象試合<表 2>において、基準点<表3>を 1 回以上記録した選手。
(3) 2020 年東京オリンピックにてメダル獲得目標に競技継続の意思のある選手。
(4) 週に5日以上(出場試合日含む)の練習環境を確保出来る選手。
(U16は週 2 日以上、U12は月 4 日以上)
(5) 21+はNT選考対象試合への75%以上の出場が条件
(6) U21はNT選考対象試合への50%以上の出場が条件
(7) U16は全日本小学生選手権または全日本中学生選手権への出場が条件
(8) U12は全日本小学生選手権大会への出場が条件
【対象種目】
7. MPA選手(U21、U16)の指定対象とする競技種目は以下の通りとする。
(1)10mAR(男女) (2)10mAP(男女)
8.21+の指定対象とする種目は上記種目に以下の種目を追加する。
(1)50m3✕40M (2)50mP60M (3)50m3✕20M
9.U12の指定対象種目は以下の通りとする。
<ライフル> エアライフル、ビームライフル(自由姿勢・立射)
<ピストル> エアピストル、デジタルピストル(自由姿勢・立射)
【国際大会等への派遣】
10.MPA選手を派遣する国際大会は以下の通りである。選抜方法は次項の通り。
・ワールドカップ (韓国・昌原大会)MQS派遣【4月】
・ワールドカップ (USA・フォートベニング)MQS派遣【5月】
・ワールドカップ (アゼルバイジャン・ガバラ)MQS派遣【8月】
・ジュニアカップ(ドイツ・ズール)ジュニア種目【6月】
・ユニバーシアード(韓国・光州)ユニバ対象者【7月】
・日韓高校射撃大会(長崎)高校生【8月】
・アジアエアガン10m(インド・ニューデリー)
【9月】
・国際エアガン選手権(ドイツ・ミュンヘン)【1月】
・欧州エアガン大会(欧州)【2月】
【国際大会等への選手選抜方法】
11.派遣選手の選抜方法は以下の通りする。
・派遣対象となる国際大会が決まり次第、日ラ HP で該当する指定試合を公表
<ライフル>
1)MPA指定選手の中から過去1年間の指定試合の成績上位3回の上位者より選抜
する。国際大会毎に対象カテゴリーと<>内に最終指定試合を明記。
・ワールドカップ MQS派遣(4月)
【21+、U21】<2月NT選考会>
・ワールドカップ MQS派遣(5月)
【21+、U21】<3月NT選考会>
・ワールドカップ MQS派遣(8月)
【21+、U21】<6月NT選考会>
・ジュニアカップ(6月)
【U21、EA】<3月全日本選手権>
・ユニバーシアード(7月)
【ユニバ対象者】<3月NT選考会のみ>
・日韓高校射撃大会(8月)
【高校生】<3月高校選抜1-2位、ブロック大会上位者>
・アジアエアガン(9月)
【U21】<6月 NT 選考会>
・国際エアガン大会(1月)
【U21】1月 <11月全日本選抜>
・欧州エアガン大会(欧州)(2月)
【21+、U21】 <11月全日本選抜>
<ピストル>
1)国際大会と選考対象試合は以下の通りである。
・ジュニアカップ(6月)
【U21、EA】<3月全日本選手権>
・日韓高校射撃大会(8月)
【高校生】<5月全国学生・生徒エアピストル射撃大会>
・アジアエアガン(9月)
【U21】<5月全国学生・生徒エアピストル射撃大会>
・国際エアガン大会(1月)
【U21】<10月全日本選抜>
・欧州エアガン大会(2月)
【21+、U21】<10月全日本選抜>
2)派遣選手の選考方法
・国際大会への派遣を希望する選手は、指定試合に参加すること。指定試合に出場資
格が設けられており、人数制限により出場出来ない場合、MPA選手から選考する。
・指定試合において、MPA基準点を超える記録を撃っている選手の中で、上位選手
から順次、当該国際大会の派遣対象選手として内定する。
・指定競技会において、MPA基準点を超える記録を撃っている者が、派遣選手数を
下回っている場合は、残りの派遣選手はMPA選手の中で、当該指定試合の記録を
含めたランキング上位者から順次選考される。
・当該指定試合においてMPA基準点を超える選手がいない場合は、MPA選手の中
で、当該指定試合の記録を含めたランキング上位者から順次選考される。
・当該指定試合の開催日に、国際大会に派遣されているMPA選手については、派遣
時の国際大会での記録を持って当該指定試合の記録とする。
【合宿への参加】
12.MPA選手としてMPA合宿へ派遣する場合、参加者の選抜方法は、MPA選手の
なかから、MPA専門部会が合宿の目的に合わせて、合宿予算人数枠内により選抜する。
【MPA選手の資格停止】
13.以下の事項に該当するものは、MPA選手の資格を即時、停止される。
(1) MPA専門部会の指導方針に反して故意に反発する、また目的に沿わない行動
を意図的に取り是正の求めに応じない者、もしくは合宿・遠征等の活動に関し
て、MPA専門部会の評価に満たなかった者。
(2) ISSF競技資格規定に反する者。
(3) アンチドーピング規則に違反し競技者資格を停止された者。
(4) アンチドーピング規則に定める居場所情報関連提出義務違反を2回累積した者。
(5) MPA選手指定条件を維持できなくなった者。
(6) MPA事業に優先的に参加しない者。
付則
この要綱は平成 27 年 2 月 21 日から実施される。
<表1>指定条件
AR・AP
2020 年以降
基準点
所持者
練習日数
対象試合
継続の意思
21+
○
○
○
週5日以上
75%以上
U21
○
○
○
週5日以上
50%以上
U16
○
―
○
週2日以上
全日本小中
U12
△
―
○
月4日以上
全日本小
<表2>
ライフル指定試合(略称) 【21+】
並びに【U21】
・国際大会(NT/MPAとして出場した大会)
・全日本選手権(10m、50m)
・全日本選抜大会(10m、50m)
・NT選考会
・東日本選手権、
・西日本選手権
・国体
・JOCカップ、
・ジュニアエアガン大会
・全日本中学生選手権
・全国高校選手権、
・全日本学生選手権、
・全日本社会人選手権
・高校選抜大会
・全日本女子学生選手権、
・日本学生選抜大会