維持管理 お客様の安全・安心のために、 24時間365日体制で取り組んでいます。 13 一時も休まない維 持 管 理が、安 全の礎です。 道路清掃 点検は道路維持管理の出発点です。 首都高で拾い集められるゴミや土砂は、1年間に約2千トン。 点検により道路施設の損傷等を早期に発見し、その結果に基づき 空き缶1つでも放置しておけば、大事故に結びつきかねません。お 補修実施の判定を行います。 客様に安全に走行していただくための首都高全線にわたる路面清 また、一時も休まず首都高を支えている各種道路施設の機能を停 掃、 より快適にご利用いただくためのパーキングエリア等の道路施 止することは許されません。 設の清掃を定期的に行っています。 維 持 管 理 きめ細かな点 検と24時間体制の維持 管 理 交通管制、施設管制、料金収受、 トンネル防災、多重通信の各システ ムは、24 時間の常駐体制で監視・運転操作及び維持管理業務を実 施しています。 高所作業車によるトンネル点検 きめ細かな点検作業 トンネル内タイルの清掃 損 傷の補 修・補強と予防保全 緊 急 事 象 への対 応 道路施設を常に健全な状態に保つため、種々の補修・補強工事を実 路面の損傷や交通事故による施設の破損、落下物の回収をはじめ 施しています。発見された損傷を補修するだけでなく、損傷発生前 とする高速道路上でのあらゆる緊急事象に対し、24 時間 365日体 に予防的に補修する方法も取り入れて道路施設の寿命を延ばす工 制で臨んでいます。 夫をしています。 また、適切な道路資産の維持管理を行うため、点検データを活用 し、補修の優先箇所を抽出し、計画的、効率的な補修を実施してい ます。 ノージョイント化工事 緊急補修工事 14 あらゆる側面から、 きめ細かな安全 対策を実 施しています。 鋼 構 造 物の点 検と疲労損傷対策の推 進 首 都 高 安 全月間の実 施 長期間過酷な使用状況にある首都高の構造物のうち、鋼桁、鋼床 6月の1ケ月間を「首都高安全月間」と定め、高架下等を徒歩により 版、 鋼製橋脚等の鋼構造物には疲労損傷が発生してきています。 点検する首都高ウォッチングや補修工事現場等で点検機器に触れ 疲労損傷は目視点検のほか、磁粉探傷試験や超音波探傷試験など る点検・補修デモなどを行い、全社員が安全に対する意識の向上を の非破壊検査により発見します。 目的として活動を実施しています。 大型車交通量の増加等厳しい条件下にある道路の安全性確保のた めに損傷の早期発見に努め、順次必要な補修・補強を実施するな ど、 鋼構造物の疲労対策に積極的に取り組んでいます。 鋼床版の超音波探傷試験 首都高ウォッチング 鋼床版の疲労対策(SFRC舗装)施工状況 鋼桁の磁粉探傷試験 トンネルの防 災 安 全 対 策 トンネル内で火災が発生した場合でも、 お客様に安全・確実に避難し ていただけるようにさまざまな防災施設を設置するとともに、管制 室にて24時間体制でお客様を見守っています。 また、山手トンネル内で の事故等の初期対応を 迅速に行うため、民間企 業では日本初の緊急指 定二輪車である首都高 バイク隊を導入し、都市 内長大トンネルの安全性 を高めています。 首都高バイク隊 社の 員 山本 弘樹 Y am am oto H iroki 東東京管理局 保全設計第二課 東東京地区の老朽化した料金所やパーキングエリアなどの改修・補修 設計や道路管理用施設の耐震診断を担当しています。設計業務では、 首都高の安心・安全の維持のためだけでなく、お客様により快適にご利 用いただける空間となるよう努めています。今後は更なる安全・安心・快 適に加え環境面・景観面を向上させ、親しみやすく魅力的な首都高にし ていきたいと思います。 15 山手トンネル防災設備 維 持 管 理 交通安全対策 首都高を安全にご利用いただくため、注意喚起カラー舗装、薄 層舗装、路面文字、 カーブ警戒ゼブラ板、大型注意喚起看板等 を設置し、お客様への注意喚起、前方の道路形状・交通状況の提 供等を実施しています。また、歩行者等の首都高への立入、 逆走 による重大事故防止のため、各種取組を継続して進めていま す。全出入口部に設置されている立入禁止看板に加え、入口部 における、首都高であることを明示する路面文字の設置、出口 部における誤進入防止のための路面矢印、注意喚起看板、 ラバ ーポール、夜間点滅するLED 立入禁止表示板や大型注意喚起 看板の設置、歩行者等の立ち入りや逆走車の自動検知・即時対 進行方向別に色分けされた看板、路面 (大橋JCT) 歩行者等立入対策 (3号渋谷線渋谷出口) 応を目的とした「立入、 逆 走 検 知・警 告 シ ステ ム」の試行運用等を実施 しています。さらに2015 年度からは、JCT 、入口 等 の 合 流 部におけるU ターン・逆走防止の強化 策として、高輝度矢印板 等の設置等を行います。 注意喚起カラー舗装(9号深川線木場付近) 大型注意喚起看板(湾岸線東海JCT付近) 立入・逆走検知・警告システムの設置 安全 走 行の支 援・啓発 交通安全キャンペーンや講習会の実施など、交通安全に係る啓発活 動を行っています。チラシやポスター、交通安全キャンペーンなどで 安全運転、落下防止等について呼びかけているほか、24 時間体制で の道路パトロール、警察などの関係機関と協力し、車両制限令違反車 両の取締りやルーレット族の取締りへの協力などを実施しています。 また、2007 年 8 月から、コミュニケーションの力で首都高の事故を減 らす、 「東京スマートドライバープロジェクト」をスタートし、イベントへ の参加やキャンペーン展開などで交通安全を呼びかけています。 社の 員 川 真 央 Y o s h i k a w a Ma o 神 奈川管 理局 調 査・環 境 課 銀座柳祭り交通安全イベント 神奈川地区における標識・区画線、交通安全・渋滞対策等を担当してい ます。ご利用いただくお客様の目的地は多岐にわたるため、皆様に安 心して走行していただけるよう、本線上や街路に設置されている案内 標識が出来るだけわかりやすい表示内容となるよう検討を行っていま す。今後も、お客様に安全でより快適に首都高をご利用いただけるよ 交通安全キャンペーン (川口PA) よい運転をほめるパトカー「ホメパト」 う、努めていきたいと思います。 16
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