資料1 アンケート - 栃木県教職員協議会

アンケート
徳島県教職員団体連合会では共同実施・学校現場実態を把握するため、徳教団定期大会参加者、
徳島市教職員連盟定期大会参加者及び徳教団給与法制部参加者を対象にアンケートを行った。
回答数は徳教団会員の一割弱にあたる 342 名であった。
全国教研第 1 分科会提案に関するアンケート回答 徳島県教職員団体連合会
※ 該当事項に○を付してください。 回答数 342
貴方の校種は 小学校(212 校) 中学校(128 校) その他(2 校)
貴方の職種は 教諭(305 名) 養護教諭(18 名) 学校栄養職員(2 名)
学校事務職員(11 名) 助教諭(6 名)
●今、学校事務の共同実施ということが言われていますが、貴方は「共同実施」という言葉を
聞いたことがありますか?
ある(72 名) ない(245 名) 分からない(25 名)
●「共同実施」という言葉からどのようなことを想像しますか。
(複数回答可)
・ 事務職員がいなくなる(131 名)
・ 事務の負担が増える(137 名)
・ 事務が軽減される(70 名)
・ 緻密な事務対応がされなくなる(93 名)
・ 教育活動に専念できる(22 名)
その他
・ 分からない
・ 初めて聞いたのでイメージできない
・ 学校間の事務職員の連携
・ 学校職員と教員との事務に関する壁を取り除き、事務職域をお互いが遂行する
・ 新しい運営の考え方である
・ 事務処理の効率化が図られることにより、学校運営にも果たすべき役割が大きくなって
いく
●人が代わると事務が変わるといわれますが、人事異動により事務職員が代わると事務の負
担に変化がありますか。
ある(163 名) ない(78 名) 分からない(79 名)
●貴方は校務分掌に負担を感じますか。
感じる(210 名) 感じない(119 名)
負担を感じる校務分掌は何ですか(複数選択可)
学年主任(16 名) 学級担任(31 名) 教科主任(11 名) 教科担任(7 名)
生徒指導(56 名) 部活動(65 名) 特別活動(26 名) 成績処理(15 名)
学籍管理(9 名) 学級・学年会計(43 名) その他各種会計(59 名)
PTA(42 名) 接遇(8 名) 清掃営繕(14 名)
背説設備管理(27 名) 時間割編成(13 名) 行事計画(31 名)
授業時間管理(32 名) 募金(10 名) 就学援助(9 名) 統計調査(19 名)
その他
・ 校外からの募集 ・アンケート ・報告 ・地域子ども会 ・給食事務
・ 生協 ・広報関係 ・栽培、飼育 ・安全教育 ・人権関係 ・購買会計
・ 特別支援コーディネーター ・事務職員未配置校の給与、旅費処理 ・情報主任
・ 複数の校務が重なる場合に負担を感じる
・ 教職員数が少ないと自然に1人にかかる業務が複数化し、物理的に対応できないことに
ストレスを感じる
●貴方が所属している校務分野で事務職員がした方が良い(効率的)と思うものを挙げてく
ださい。
・ 学年集金、会計 ・諸集金 ・募金 ・学級会計 ・電話 ・部活動会計
・ 人権教育会計 ・図書の管理(選択は別) ・就学援助 ・給食会計
・ 転出入児童生徒の指導要録送付、学籍管理 ・メールチェック ・子ども貯金
・ PTA 会計の一括集金(集金後、各会計に振り分ける) ・特殊教育奨励費
・ 教科書事務 ・教科用副読本、ワーク類注文 ・行事の会計
・ 学校評議員運営 ・学校運営協議会
・ 教育課程全般にわたる使用承認願・届等の報告ならびに調査
・ 未納集金の回収
●今、
「指導力」
「教師力」が求められていますが、
「教師力」を高める充分な研修時間があり
ますか。
ある(30 名) ない(183 名) どちらとも言えない(114 名)
●貴方の学校では校長・教頭による職場研修(OJT)がされていますか。
されている(128 名) されていない(169 名)
●貴方の学校では学級経営や授業運営、生徒指導で困った時 校長・教頭がアドバイスする
体制がありますか。
ある(237 名) ない(27 名) 分からない(59 名)
●また、それが実際に機能していますか。
している(192 名) していない(33 名) 分からない(113 名)
●貴方の学校の校長・教頭は OJT やアドバイスをするゆとりがあると思いますか。
ある(248 名) ない(「63 名」 分からない(124 名)
●学校事務が効率的に処理されるシステム(共同実施)が導入され校務分掌が軽減されると
したら、貴方の学校に事務職員が常時いなくても学校運営(教育活動)は円滑に推進できる
と思いますか。
思う(15 名) 思わない(251 名) どちらとも言えない(63 名)
●学校運営、共同実施について思う事があればご自由にお書きください。
・ 現場では、事務職員の方から少し話しを伺うだけで、情報や内容がうまく周知されてい
ない。
・ 学校事務職員の共通理解と意識の向上がより必要だと思う。
・ 共同実施は、新しい改革的な考えに基づいたものであると思うが、人に勝るものはない
という考えがあり、共同実施を全面的に受け入れるという気持ちにはなかなか至らない。
・ 学校運営そのものではないが、職員の福利厚生面での様々なシステム改革についての説
明であったり、その手続きであったりといった点で、手軽に相談できなくなるのではない
か。
・ 学校事務職員はやはり一校に1人は必要である。
・ 随時、不慣れな事務に関わるアドバイスが頂けなくなると思うので事務職員の不在は不
安である。
・ 今でも事務職員の方は、手一杯なのに何校もの事務が可能なのか疑問である。
・ 意味はよく分からないが、経費(人件費)削減ということではないのか。
・ 職員間でお互いの仕事をチェックしていくのは大事なので、校務分掌のオープン化は必
要である。
・ 効率化重視による人材削減は、よくないと考える。
・ 電話の応答、来客への対応等、事務処理以外の仕事もやってくれている事務職員の方の
削減は学校にとって良くないと思う。
アンケート考察
●共同実施全般
共同実施の認知度は徳島の特徴として共同実施が未計画で広く説明されていないので回答者
の 21%しか知らない。
共同実施に関する説明が無い状況での共同実施のイメージは、良くなると思う項目「事務が
軽減される」
「教育活動に専念できる」は全回答数の 20.8%しかなく、悪いイメージが先行し
ている。
●事務の均質化
事務職員が代わっても事務職員に付される校務分掌の変化は無いが、回答者の半数が事務職
員の移動で事務に変化があると感じている。
一人配置で属人的に事務処理される事が多いためと考える。
●校務分掌
回答者の 3 分の 2 近くが校務分掌に負担を感じている。またその内容は会計事務を中心に文
部科学省の事務の共同実施に関する研究指定に示されている、事務職員がすることが効率的・
効果的な事務に該当している。
事務職員配置が少ないため事務職員がすべき事務が教員負担になっている。
●研修時間確保等
研修時間がとれると回答したのは 7.7%しかなく、授業や校務分掌処理に時間を取られてい
る事の表れ。
また個人的研修の OJT は 28.7%しかされていず、校務分掌による多忙と共に自主研修や管理
職による個別的・随時研修の時間確保も難しい。する側される側の多忙が原因と考えられる。
●全般
徳島県における学校事務職員への期待が事務処理だけでなく校務全般にわかる事から、事務
職員不在に対する不安が有るようだ。
結果修正・考察
・ 現場実態の中から研修(リアルタイムの OJT)実践
・ 多忙(感)解消の方策
・ 求められる教育充実の方策
・ 教員の教師力を高めるために校長(教頭)として、していること
・ 教員指導の実態
・ 多忙化・多忙感の原因
・ 校内研修・教頭校長による OJT の実態