2015 年 8 月号 2015 年 8 月 1 日発行 第 156 号 司祭 ディミトリイ 田中 仁一 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町四丁目 4-1 TEL/FAX : 0465-22-2792 携帯 070-5079-3408 E-mail: [email protected] 日本ハリストス正教会教団 HP: http://www.orthodoxjapan.jp/ 郵便振替口座: 00270-6-15226 けんえいさい 主の変容（顕栄祭） この出来事はマトフェイ(マタイ)17 章 1-9 節に記録されている。 イコンはそ の出来事を神学的な意味も込めて描かれている。 右のイコンの中央で白く変容 した主ハリストスの光の源は何色で描かれているか。多くの場合、黒かそれに 準ずる色である。真の神の光の源は色で表すことができないからだ。いつか私 たちが神の御前に立つその時まで、神の輝きは知り得ないのである。敢えて人 となった神はこのようにして、人が神の御前に立つ時のことを予め示された。 ●五旬祭後第九主日聖体礼儀 8 月 2 日 (日) 10:00～ (9:30 痛悔) 第 8 調 コリンフ前 3：9-17 福音経：マトフェイ 14：22-34 ●顕栄祭（主の変容祭）主日聖体礼儀・月例パニヒダ・ 聖歌練習と講話 果物の成聖をしま す！ご自宅用の 果物もぜひ持っ てきて下さい。 月例パニヒダの時間から 30 分、キッズタイムがあるよ！ 8 月 16 日 (日) 10:00～ (9:30 痛悔) 祭日調 ペトル後 1：10-19 福音経：マトフェイ 17：1-9 ●生神女就寝祭聖体礼儀 8 月 30 日 (日) 10:00～ (9:30 痛悔) 祭日調 使徒経：フィリッピ 2：5-11 福音経：ルカ 10：38-42、11：27-28 2015 年度東京大主教教区「教区会議」報告 2015 年 6 月 28（日）午後 1 時 30 分より、東京・ニコ た。特記事項としては、①宣教企画委員会よりレイン ライ会館ホールにて開催。委任も含めて出席者 68 ボーシリーズ全 7 巻の完結（最終第 7 巻のテーマは 名。司祭管轄区（小田原・伊豆・静岡）からは司祭田 日本の亜使徒大主教聖ニコライ）及び今後の宣教企 中の他、小田原から神谷忠明兄（執事長）、日比野正 画委員会の活動方針の概要説明、②諸規則検討委 男兄（教区理事・執事）の 2 名（山本保兄は欠席）、静 員会より日本ハリストス正教会「教団規則」の認証完 岡からは近藤伊理彌兄（執事長・教区理事）、近藤聡 了に伴い、これと整合する「新教団憲法」草案の作成 兄（新聖堂建設委員会委員長・執事）、近藤健太兄 （言い換えれば教団憲法の改訂）が挙げられる。 （新聖堂建設委員会委員・執事）の 3 名が出席、修善 10 分の休憩を挟んで、2014 年度決算報告と監査 寺教会の山田亨兄（執事長）と柏久保教会の雨宮博 報告が行われた。決算報告では、一部未収入金の 兄（執事長）の両名は欠席された。 問題が取り沙汰されたが、ダニイル府主教座下の調 停により決着した。決算報告全体を通じで改めて痛 議事概要 感したことは、宣教活動費のあり方である。高額な予 開会祈祷後、ダニイル府主教座下による開会宣言。 算を設定しても実績はわずか半分である。教区は利 教区会議役員選出の後、ダニイル府主教座下より訓 益団体ではないので、最終的な収支が財政運営の 示を賜る。今回、府主教座下は、正教信仰の根幹に 最大の関心ではないはずである。教区が教団に納 関わる最も重要な神学的テーマでありながら、これま 付する教団納付金が教区内の各教会が納める教区 で日本正教会ではほとんど体系的に取り上げられて 分担金より常に金額的に多いと言われても、残念な こなかった「生神女マリア」に関する『マリア論』に言 がら200万円以上の余剰金が計上されている現状は 及された。私たちが有する一般的な生物学的知識の 充分に説明されていない。 範囲を超えて子を宿し産んだ女性、「父なくして」救 この後、2015 年度の教区業務計画案及び予算案 世主ハリストスを生んだ永遠の潔き童貞女マリアを 審議が行われた。新年度の教区分担金は予算 『神の母』、『セオトコス』と呼ぶことについての神学的 49.233.000 万円である。続いて、教会再建関連報告 議論の歴史的展開を概説された後、府主教座下は、 で山手、静岡、前橋の案件が報告された。静岡の新 『神はご自身と人間との間に仲保者を必要とされた。 聖堂建設計画が公式に発表された。司祭田中が挨 それは人の側からの神への呼びかけに応えるもの 拶し、近藤伊理彌執事長が建設計画実行に至る経緯 である。人が母性の寛大さをあてにして母を呼ぶとき、 を説明、近藤聡建設委員長が巨大地震に対応する 実は同時に母が有する神秘的な力をも期待して母を ための聖堂建設の緊急性を訴えた。近藤健太建設 呼んでいる。私たちはその具体的な証言をカナの婚 委員からは府主教座下に最新の新聖堂の図面とイコ 宴の場面に見ることができる。「人は神の近くに、神 ノスタスの図案が提出された。なお、すでに新聖堂 の母は人の近くに」という二点の交わりは、生神女マ 建設に着している前橋教会は 2015 年 11 月 3 日に リアが神と人との架け橋になっていることを示してい 成聖予定。教区はこれを信徒交流の大切な機会と位 うつ る。しかもこの橋は豊である。人が永遠の生命に転る 置づけて協賛する。この他、新年度も財務部会は継 とき、私たちはこの豊かな橋を渡っていくことを改め 続し、小田原からは司祭田中と神谷忠明執事長、静 て実感したい』という主旨のお話をされた。 岡からは近藤伊理彌執事長が委員として参加する。 続いて 2014 年度教区業務報告及び教団設置各 以上 委員会報告（宣教企画・献金・諸規則検討）が行われ （報告者：司祭田中仁一） 2 2015 年度全国公会報告 2015 年 7 月 11 日（土）・12 日（日）の両日、東京・ が金十字架・ナベドレンニクの佩用、カミラフカ・ス ニコライ会館ホールにて開催。委任も含めて出席 クフィヤの戴帽を祝福された。聖体礼儀後、セルギ 者 63 名。今年度の公会代議員は、司祭田中（神品 イ府主教永眠七十周年記憶パニヒダが行われた。 代議員・小田原）の他、近藤伊理彌兄（教団会計監 続いて議事再開。2014 年度収支決算報告及び監 事・静岡）、神谷忠明兄（信徒代議員・小田原）、近 査報告の後、2015 年度予算案上程及び質疑が行 藤健太兄（信徒代議員・静岡）の計 4 名である。 われた。続いて会計監事選任が行われ、請願建議 案が提出された。建議案の内容は、古川正教会跡 議事概要(第一日目) 地処分の件と故デミトリエフ・マリヤ姉遺贈不動産処 開会祈祷後、ダニイル府主教座下による開会宣言。 公会役員選出の後、ダニイル府主教座下より訓示 分の件の二件。それぞれ了承された。 最終議案「その他」では神品教役者の異動が府 を賜る。府主教訓示の主旨は東京教区会議のそれ 主教座下から発表された。以下は公会で発令され とほぼ同じなのでここでは割愛する。 た人事のまとめ。 続いて、2014 年宗務総局報告（宗務総局長大浪神 ◇転任◇(辞令 2015/8/1 付発令) 父）及び教団設置各委員会（宣教企画・献金・諸規則 1. ミハイル対中秀行司祭、盛岡から東京復活大聖 検討）報告が各委員会委員長（大阪・水口神父、徳 堂教会に転任。 島・小川神父欠席により一関・小池神父、山手・桝田 2. ダヴィド水口優明司祭、大阪から盛岡正教会に 神父）。報告事項としては、①レインボーシリーズ全 7 転任。（遠野、北鹿、岩谷堂、山田教会兼務） 巻の完結（最終第7 巻のテーマは日本の亜使徒大主 3. ゲオルギイ松島雄一司祭、名古屋から大阪正 教聖ニコライ）及び今後の宣教企画委員会の活動方 教会に転任。（広島兼務） 針の概要説明、②教区分担金の三教区合計を１億円 4. 名古屋正教会：及川信宗務局長と松島雄一師 とする計画の終了と分担金増額の凍結、③昨年度認 で協議の上、兼務。（名古屋正教会代表役員は、当 証された教団規則との整合性を確保するための「新 面、松島師のままで変更無し。） 教団憲法」草案の作成。特に、宣教企画委員会報告 5. 半田正教会：イサイヤ酒井以明師(豊橋)、兼務。 では、信仰の継承と教勢の拡大というテーマに関し （半田正教会代表役員は、当面、松島師のままで変更無し。） て、教団は神品教役者のみが構成するのではなく、 なお、名古屋及び徳島の二教会に関しては、自給 信徒もまた教団の一員であることを自覚し、積極的に 司祭叙聖の方向で調整中。 宣教に関わるべきとの意見が出されたことを明記す 閉会訓示において、セラフィム大主教座下は、 る。これで第一日目の議事は終了、続いてセラフィム 「教役者には神学や聖書の知識だけではなく、一 大主教座下司祷による主日及び聖使徒ペトル・ 般社会と充分に渡り合うための知識や経験も必要 パウェル祭前晩祷が行われた。 である。正教信仰の一般社会への浸透、すなわち 議事概要(第二日目) 宣教という教会としての最重要課題に取り組むため 午前 9 時 30 分より主日及び聖使徒ペトル・パウェル には、バランスのとれた正教信者としての自覚を養 祭聖体礼儀。祈祷中、豊橋正教会のイサイヤ酒井 う必要がある。神品にかぎらず、信徒一人ひとりが 以明師と東京復活大聖堂のイオアン小野貞治 師 これをしっかりと認識して日々の教会生活に勤しん が長司祭に昇叙、飾十字架・パリツァの佩用を祝福 でほしい」という主旨の訓示を賜られた。 以上 された。また、前橋正教会のステファン桑原建夫師 3 （報告者：司祭田中仁一） 最 近 の出 来 事 ・消 息 小田原 v 聖体礼儀・2015 年度信徒総会 7 月 19 日（日）五旬祭後第7主日聖体礼儀・月例パニヒダの後、昼食 をはさんで、2015 年度信徒総会を行いました。昼食は婦人会 がシーフードカレーを用意して下さいました。今年は出席で きない方々のうち委任状を出された方が増加しました。お手 数だったとは思いますが、皆さまのご協力に心より感謝致しま す。信徒総会はその日の参祷者がちょうど 30 名のところ、総 会出席者は世帯数で数えるため 17 軒、委任状が 26 軒の計 43 軒でした。現在、小田原教会の総戸数は 72 軒です。委任状提出者には総会資料を送付します。 柏久保 7 月の定例の祈祷はありませんでした。次回の集会は 8 月 8 日（土）18 時より晩課を行い、続いて 2015 年度信徒総会を行います。ご多忙のこととは存じますが、ご出席をお願い申し上げます。 静岡 聖体礼儀 7 月 26 日(日)、五旬祭後第8 主日聖体礼儀を行いました。昼食後には 2015 年度信徒総会お よび婦人総会が行われました。 修善寺 聖体礼儀 7 月 5 日（日）五旬祭後第 5 主日聖体礼儀を行いました。この月は第一主日に聖 体礼儀が行われました。祈祷後は参祷者で昼食をとり、連絡事項の伝達を行ったあと、しばらく親睦の 時間をもって解散しました。 平塚 感謝祈祷・信徒総会 7 月 18 日（土） 1 0 時より、横田姉宅に集まった。はじめに聖ニコライ の感謝祈祷を行い、ついで 2015 年度平塚教会信 徒総会を開催しました。出席者は 5 名でした。信徒 総会では過年度の活動報告・決算報告そして新 年度の活動予定・予算が報告され、出席者が承 認致しました。また課題点として、年間の教区負 担金が信徒の定額献金を上回っていること、世帯 の高齢化などが挙げられました。この日のために軽 食とお菓子とお茶を用意して下さったエリザベタ横田祥子姉とイオアン達也兄に感謝申し上げます。 総会資料は重田明執事長が、出席できなかったご家庭にも届けに行ってくださいました。 教区会議 6 月 28 日（日）14 時 00 分より、教区会議が開催されました。小田原教会からは、ミハイル 神谷忠明執事長とディミトリイ日比野正男執事（教区理事）が出席しました。教区会議の報告は会報 2 ページに記載されています。 全国公会 7 月 11 日（土）・12 日(日)聖ペトル・パウエル祭およびセルギイ府主教永眠 70 年に合わせ て、全国公会が開催され、各地より、神品・代表者が東京復活大聖堂に集いました。小田原教会から は、ミハイル神谷忠明執事長が出席しました。全国公会の報告は会報 3 ページに記載されています。 4 アリマフェアの義人聖イオシフ 記憶日8 月１３日/7 月３１日（新暦） アリマフェアの義人聖イオシフはサンヘドリンのメンバーで ありながら主イイスス・ハリストスの隠れた弟子であった。サ ンヘドリンとは、ローマ帝国時代、ユダヤ人の中の 71 人から 成る最高裁判権を持った組織であった。主ハリストスを裁判に かけ、ローマの帝国の地方総督だったポンティ・ピラトに主の 身柄を引き渡したのもサンヘドリンであった。そのような組織 の一人であった聖イオシフは主ハリストスに関する一連の裁判 には出席しなかった。 主ハリストスが十字架に架けられて死んだ後、義人聖イオシフは、勇気を持ってピラト総督の前 に進み出て、主の体を自分に渡してくれるよう要求した。そしてもう一人の隠れた弟子ニコディム と共に墓に埋葬するのであった。彼らは主を十字架の木から降ろして真っ白な布に包み、ゲッセマ ネの園の中にある、まだ誰も埋葬されたことのない新しい墓に埋葬した。この墓はもともと、イオ シフ自身のために用意していたものだった。埋葬には、生神女マリヤと他の女たちが立ち会い、丸 くだり い大きな石で墓の入り口を塞いだ。この 行 が、毎年復活祭前の週、聖大金曜日晩課（葬りの晩課） と聖大土曜早課でトロパリとなっていて歌われる。 またこのような祈りもある。 （聖大金曜日晩課より） このような気持ちで主を埋葬した聖イオシフは、間もなくユダヤ人たちに捕まって投獄された。 牢屋の中で復活した主ハリストスが顕れ、聖イオシフは主が復活したことを知った。聖イオシフは ．．．．．．．． その後釈放されたが、祖国からも追放された。こうしたことで世界各地を巡り、人として人によっ ．．．．．．．．．．．．．．．． て十字架に架けられた主ハリストスは、私たち人を救うためにこの世に降った真の神であるこ とを人々に伝えた。 アリマフェアの義人聖イオシフは最後イギリスにまで福音を宣教し、その地で穏やかに永眠 した。 5 6 8 月の永眠者一覧（敬省略） 永眠日 聖名 氏名 １日 オリガ 神谷 和子 ２００５年 神谷 武夫 ４日 ペトル 渡辺 邦雄 １９９５年 渡辺 和枝 ５日 トリフォン 山本 勝五郎 １９１７年 川﨑 俊夫 １９９０年 川﨑 晃 ５日 永眠年 縁故者 山本 やす江 ５日 ウエラ 加藤 八重子 １９７９年 加藤 宏 ６日 モイセイ 渡辺 銀次郎 １９１２年 渡辺 宏 ７日 エウドキヤ 中島 八重子 １９５２年 ９日 サモン 渡辺 紫郎 １９７９年 １０日 エレナ 日比野 キク １９４４年 日比野 正男 １１日 フェクラ 廣石 １９７３年 廣石 １３日 イリナ 日比野 貞子 １４日 ペトル 荒井 久作 １９６９年 １４日 ニーナ 長澤 ニイナ １９８０年 １５日 ルカ 中島 栄吉 １９７８年 中島 八千代 １６日 ディオニシイ 廣石 祐一 １９７７年 廣石 真太郎 １７日 イリナ 山口 良子 １９２３年 山口 ２１日 フィリップ 勇 １９４４年 日比野 ２１日 ロマン 信一 １９９４年 岡野 ２４日 ソサンナ 樋口 ユリ子 １９１８年 樋口 ３１日 オリガ 阿久津 貞子 １９２５年 阿久津 八重子 献金報告 日付 6/28 7/5 村松 内藤 小杉 由良 荒井 日比野 中島 7/20 現在 氏 名 伸子様 直樹兄 英男兄 キン子姉 讓兄 摘 要 感謝献金 感謝献金 感謝献金 会報献金 感謝献金 キヨ 氏 名 廣石 和子姉 康子 渡辺 宏 和子 日比野家 荒井 譲 晃 勇 康子 喜久江 日付は会計処理日です。ありがとうございました。 日付 7/12 7/19 氏 名 千葉 清明兄 千葉 清明兄 岡野 康子姉 渡辺 和枝姉 神谷 幸夫副輔祭 安達 紀彦兄 廣石 清子姉 摘 要 復活祭献金 降誕祭献金 感謝献金 ロウソク献金 パニヒダ献金 パニヒダ献金 パニヒダ献金 n n k 婦人会献金： 日付 6/21 岡野 i 摘 要 感謝献金 n 7 けます。 詳しくは同封の冊子をご覧ください。 8
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