魚津市立片貝小学校 学校だより 第3号 さわらび 平成27年6月29日(月)発行 <学校教育目標> 豊かな心とたくましい体をもち 学びを楽しむ子どもの育成 な :仲間を大切にする子(協力・奉仕) か :体をきたえる子(健康・体力) ま :学びを楽しむ子(自主・創造) 授業で思いっきりツィ-ト(つぶやき)しよう! 教務主任 6年担任 吉森由美子 私たち教員(担任)の1日の仕事の大半は、もちろん学校での「授業」です。私が毎日の授業の中で意識しているのは、「子 供のつぶやきや発言で創る授業」です。 4月。6年生の国語は、重松清さんの「カレーライス」の教材から始まります。主人公の「ぼく」は、1日30分の約束を破った ためお父さんにゲーム機のコードを抜かれます。その出来事をきっかけに、2人の間には溝ができます。翌日、お母さんの 仕事の都合で、お父さんが夕食にカレーライスを作ってくれますが、2人の間にはどうも気まずい雰囲気が漂います。思春 期の入り口で、誰もが通る父親と息子のすれ違いを描いた作品です。 その授業の中で「主人公の気持ちの変化について考えてみよう」という問いかけに対して、 1人の子供が「うざい」と、ぼそっとつぶやきました。私は内心「よしよし、しめしめ」と思いました。 すぐに、「うざいって?どういうこと 。」と問いかけました。 「主人公のぼくは、最初はうざいと思ったと思います。」 「最初って?」 「うーん 。『うざい』から始まる。」 「何が始まるが?」 「この話は父親に対する『うざい』という気持ちから始まるけど、最後はなんていうか・・・違う気持ちで終 わる感じ?そういう気持ちの変化かな 。」 「そうそう 。」(子供たちが一斉にうなづく) 「いいね!他の人も○○さんが言いたいことや、主人公の気持ちの変化を言葉や文をよく読んで、もっと深く 考えてみようよ。」 もちろん教科書には「うざい」という表現はありませんし、その表現自体、私自身あまりなじみがないので、 日常では使いません。しかし、この物語のテーマに迫るうえで、このつぶやきはとても貴重なものでした。 ある日の道徳の授業でした。閉館時間の過ぎた美術館に現れた母娘。その2人のお願いに悩む警備員の「コ ジマくん」を通して、きまりを問い直し、その意味について考えるというねらいの授業でした。コジマ君は何 に困っているのか、どうしたらよいかをグループで話し合いました。 「年寄りのお母さんはやっと病院から一時帰宅の許しが出たんだから、入れてあげればいい。」 「前に来た若いカップルとは違って、もう先がないのだから・・・」 「このまま帰すのはかわいそう。」 「でも、美術館に入れたらコジマ君は警備員を辞めさせられ るかもしれない。」 「コジマ君はそのくらい覚悟してるんじゃないの。」 「・・・そういう問題かなあ?」 2日(木) 清流小学校スクールバス・学 いろんな考えが出ていました。グループだと気楽だし、安心し 童保育等の説明会 19:00 ~ てどんなことでもつぶやけるみたいです。 育成会全体委員会 19:40 ~ 道徳では、他の教科と違ってお互いに自分の中にある人間と 7日(火) 委員会活動 しての弱さに共感し、そこから一歩進んで、「なぜきまりはある 14日(火) 戦争と平和についてのお話会 のだろう」「誰にも認められなくても、自分のできることを精一 (5,6年生) 杯する人がいるのはなぜだろう、何がその人をそうさせるのだ 〃 クラブ活動 ろう」と考えて、仲間と思いを伝え合うということを大切にし 15日(水) 地区児童会 ています。 20日(月) 海の日 あるグループで S 君がつぶやきました。 21日(火) 育成会AED講習会 19:00 ~ 「もし、コジマ君が入れてあげて、そのおばあさんが絵を見 22日(水) 川遊び集会 ている時に具合が悪くなって、絵に寄りかかって破けたら…? 23日(木) 1学期給食最終日 もう誰もその絵見れんがなるぜ 。」 24日(金) 終業式 おばあさんの差し迫った状況を理解しながらも 、「きまりは 25日(土) 夏季休業開始~ 8/31 他の人の権利を守る約束事」でもあるということを考えさせる 31日(金)~8/2日(日) つぶやきになりました。 東京社会体験学習(4,5,6 年) 5月に行いました「かたかいチャレンジ7」の結果です。80%を目安とすると! 1年 2年 3年 4年 100.0 100.0 80.0 80.0 60.0 60.0 40.0 40.0 20.0 20.0 0.0 0.0 下学年では、1,2年生は大変よくできましたが 3年生が少し残念だったようです。特に項目として お手伝い、就寝時刻、読書ができませんでした。 5年 6年 上学年は、全体的によかったようです。どの項目 も平均して80以上でした。しかし、残念ながら5 年生で就寝時刻があまり守れなかったようです。 これまでと同様に、就寝時刻が遅いようです。それぞれいろいろな原因があると思いますが、やはり小学 校時代の睡眠不足や不規則な生活は、心や体の成長に大きく影響を与えてきます。 子供たちを見ていますと寝不足気味な子は 、「やろう。がんばろう 。」という意欲がなく、学習していて もすぐにあきらめたり、面倒がったりします。それが積み重なってすぐに「面倒」だからやらないという心 つながっていきます。 昨年度から清流小学校開校に向け、子供たちがスムーズに学校生活に入れるようにいろいろな交流活動を 行ってきました。本年度は、多人数での授業体験として合同授業を行っていきます。子供たちは日頃の授業 と違っていろいろなことを感じたと思いますので、ぜひ聞いてあげてください。少しずつ環境の変化にも適 応できる力を身に付けてほしいと願っています。2学期にも計画をしておりますでぜひ参観してください。 児童の感想から 児童の感想から 児童の感想から ・ちょっときんちょうしたけど、とな りの人に助けてもらいほっとした。 この空気になれたら楽しくなってき ました。 ・意見が言えて楽しかったです。友だ ちが3人もふえたのでよかったです。 ・発表のとき拍手がうれしかったです。 ・人が多かったです。ロッカーが小さか ったです。 ・グループで自分の考えが言えたのでよ かったです。 ・教室がたくさんありました。でもせま たっかです。 ・吉島小の人は、静かにいているし意 見をいっぱいだしているのでみなら いたいと思いました。 ・楽しく仲良くふれあうことができま した。 ・しんけんに授業ができたし、発表も できたのでよかったです。 園児をやさしく 手伝っています。 授業参観の後、学校保健 委員会を行いました。 保健環境美化委員会の児童が「携帯・ゲーム等 の使い方について」発表しました。また、「親子 でケータイ教室」と題して、専門家からお話を聞 きました。親子で使い方をしっかり話し合ってほ しいですね。
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