宮古島市教育大綱 平成27年１１月 宮 古 島 市 宮古島市教育大綱 １ ．大綱策定の趣旨 「地方教育行政の組織 及び運営に関する法 律の一部を改正する 法律（平 成 ２ ６ 年 法 律 第 ７ ６ 号 ）」 が 、 平 成 ２ ７ 年 ４ 月 か ら 施 行 さ れ 、 新 た な 時 代に 対応 し た教育 の在り 方が につい て、地 域の実 情に即 した教 育、学 術 及び 文化 の振 興に関 する総 合的施 策の策 定が求 めら れてい る。 宮 古島 市 は、市 町村合 併に より、 行政組 織が再 編成さ れたこ と、地 方 分権 が大 幅 に進展 しつつ ある こと、 少子・ 高齢化 の急速 な進展 に伴い 核 家族化が進みつつ あること等、社会情 勢は大きく変化して いる。 こ のよう な中、 幼児教 育は 、人格 形成の 基礎を 培う重 要性を 踏まえ 、 その 充実 を 図ると ともに 、幼 稚園に おける 子育て 支援へ の取り 組みが 求 められている。 学 校教 育 におい ては、 学力 向上へ の取り 組み、 増加傾 向にあ る複式 学 級への対応及び環 境学習導入等への的 確な対応が求められ ている。 社 会教育 につい ては、 多様 化、高 度化す る市民 の学習 ニーズ に応え る 学習 の機 会 の提供 及び関 連施 設の充 実とと もに青 少年の 健全育 成を図 る 必要がある。 併せて、スポー ツ及び文化の振興に 努めていく必要があ る。 そのため、本大 綱を策定し、教育行 政の指針とする。 ２ ．計画の期間 本計画の期間は 、平成 ２７年度から平成２ ９年度までの３年間 とする。 ３ ．基本理念 宮 古島市 総合計 画では 、教 育・文 化に関 係する 基本目 標とし て「個 性 豊かな文化をはぐ くみ、一人ひとりが 輝く島」を掲げてい る。 これを踏まえ、 沖縄県教育振興基本 計画との整合性を図 りつつ、 『郷 土の 自 然と文 化に誇 りを 持ち、 心豊か で創造 性・社 会性・ 国際性 に 富む人材の育成 と生涯学習の振興』 を基本理念とする。 ４ ．目 標 基本理念に沿って 次に掲げる３つを目 標に施策を推進する 。 ○幼児・児童・生 徒の自ら学ぶ意欲を 育て、学力の向上を 目指す。 ○誇 りある 郷土文 化の継 承・ 普及に 寄与す るとと もに、 島の未 来を拓 く 新たな時代に対 応できる創造性溢れ る人材育成を目指す 。 ○学 校・家 庭・地 域社会 が相 互に連 携を密 にし、 生涯学 習社会 の実現 を 目指す。 ５ ．重点施策 基 本理念 に基づ く目標 達成 に向け 、幼児 及び学 校教育 並びに 社会教 育 の重点施策を推進 する。 （１）幼児教育 【基本方針】 人格 形成の 基礎を 培う 幼児教 育及び 幼稚園 におけ る子育 て支援 活 動の充実を図 る。 （ ア）幼 稚園教 育の質 の向 上と多 様な教 育活動 の充実 を図り 、各幼 稚 園の特色あ る教育を推進する。 （ イ）幼 児期の 教育に 関す る相談 や保護 者間の 交流な ど、子 育て支 援 活 動を推 進する 。 （ ウ）教 育課程 外保育 （預 かり保 育）の 充実を 図ると ともに 、認定 こ ど も 園等幼 児教育 と保 育を総 合的に 提供す るため の仕組 みづく り に取り組む 。 （ エ）幼 稚園教 諭の研 修等の 充実を図 る。 （ オ）保 育所や 小学校 と連 携した 研修会 や行事 を通し 、相互 理解を 深 める 。 （２）学校教育 【基本方針】 健康 で、高 い知性 と徳 性を身 につけ 、広い 視野と 豊かな 想像力 を 有する人間性 豊かな児童・生徒の 育成を目指す。 ①義務教育 （ ア） 小 中一貫 校の推 進等 、創意 ある教 育課程 の編成 及び特 色ある 教 育活動を展 開し、開かれた学校 づくりを推進する。 （ イ）キ ャリア 教育の 視点 を踏ま えた確 かな学 力の育 成を推 進する 。 （ウ）生命を大 切にし、豊かな心・ 健やかな体の育成を 推進する。 （ エ）外 国語教 育の充 実を 図り、 国際性 豊かな 人材育 成を推 進する 。 （オ）関係機関 と連携し、教育相談 体制の整備・充実に 努める。 ②教職員の資質 向上 （ ア）教 育に関 する実 践的 研究の 取り組 みの強 化及び 研修の 拡充を 図 る。 （ イ）児 童・生 徒の理 解力 向上の ための 指導方 法の創 意工夫 を図る 。 ③家庭教育の充 実 （ア）学校と家 庭の連携を図り、家 庭での学習支援を推 進する。 ④教育環境の整 備 （ ア）学 校規模 適正化 や新 たな教 育課程 に対応 した施 設の整 備及び 維 持管理を図 る。 （イ）学校給食 施設の整理統合を推 進する。 （３）社会教育 【基本方針】 市民の学習ニーズに応じた多様な学習機会を提供するとともに、 社会教育施設 の充実及び指導者の 養成・確保を図る。 併せ て、文 化・芸 術活 動の推 進及び 文化財 の保存 活用に 努める 。 ①社会教育 （ ア）市 民のニ ーズに 対応 した学 習活動 の支援 及び学 習成果 の発表 の 場を提供し 社会教育活動の充実 を図る。 （ イ） 青 少年団 体、女 性団 体及び ＰＴＡ 等社会 教育関 係団体 の育成 及 び活動を促 進する。 （ ウ）図 書館機 能の充 実と 図書資 料及び 生涯学 習人材 登録（ リーダ ー バンク）の 充実を図る。 ②青少年の健全 育成 （ ア） 家 庭、学 校、地 域及 び関連 機関と 連携し 、児童 ・生徒 の非行 防 止に努める 。 （ イ）青 少年問 題協議 会の 活動を 強化し 、青少 年を取 り巻く 諸問題 の 解決に努め る。 （ ウ） 学 習やス ポーツ ・文 化活動 等の体 験活動 を推進 して放 課後子 ど も教室の充 実を図るとともに総 合的な放課後対策に 取り組む。 ③スポーツの振 興 （ア）生涯スポ ーツの推進 ・社 会体育 指導員 の充 実を図 るとと もに総 合型ス ポーツ クラブ の 育成を図 る。 ・スポーツ 施設の充実と市民の 利活用を促進する。 （イ）競技スポ ーツの推進 ・競 技者の レベル 向上 のため の各種 競技大 会を積 極的に 誘致す る。 ・競技力向 上のための講師招聘 及び実技指導に努め る。 ・各 種スポ ーツ団 体の 活動を 支援し 、スポ ーツ人 口の拡 大を図 る。 ④文化の振興 （ア）文化・芸 術活動の充実 ・文化・芸 術施設を充実させ 、豊かな 創造性と情操の育成 を図る。 ・地域文化 の保存継承と新たな 文化の創造に努める 。 （イ）文化財の 保存と活用 ・文 化財に 関する 資料 の収集 ・保管 ・調査 研究等 を行う ととも に 文化財保 護思想の普及、啓発 に努める。 ・地 域に伝 わる祭 事や 風俗、 伝統芸 能や伝 統工芸 を支え る技能 ・ 技術の保 存に向け、伝承者の 育成を支援する。 ・文化財の 保存と周辺環境整備 に努める。
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