台湾留学記

台湾留学記
帰国後のご報告
今回、台湾にある台北市立陽明病院に研修に行
ってきました(図1)。陽明病院は台湾の中でも
数々の賞を受賞しており、特にリハビリテーショ
ンに積極的な病院として知られています。陽明病
院は海外から多くの医療職が研修に来る病院とし
ても知られています。
台湾においては、セラピストの資格を取ること
が非常に難しく、台湾国内におけるセラピストの
人数は、日本と比較してとても少ないですが、陽
図1.陽明病院
図2.待機する患者様
明病院では理学療法士が 10 名、
作業療法士が 6 名、
言語聴覚士が 3 名勤務しており、積極的なリハビ
リテーションを行っています。1日のリハビリテ
ーションの患者数は約 260 人から 380 人と、とて
も多いです。そのため、常にリハビリテーション
室の外まで患者様が並んで待機している状態です
(図2)
。リハビリテーション室の中では、患者様
だけでなく家族や介護者の方々が協力し合い、積
極的にリハビリに励む姿が見受けられます。その
図3.活気あるリハビリテーション室
ため、リハビリテーション室の中は非常に熱気で
溢れ、活気のある雰囲気です(図3)
。
さらに陽明病院では、日本にもまだ少なく、台
湾にも 3 台しかないリハビリテーションロボット
の「Lokomat」
(図4)を用いて、脳卒中患者様の
治療に役立てています。近年リハビリテーション
分野でロボットの活用が非常に重要視されてきて
います。陽明病院においても、患者様からの需要
が非常に高く、これを目当てに遠くから足を運ば
図4.リハビリテーションロボット「Lokomat」
れる患者様もいます。
当院においても最新のリハビリテーションを提
供し、患者様および身の回りの方々の熱気で溢れ
るリハビリテーション室を創りあげていきたいと
思います。リハビリテーション医ならびにリハビ
リテーションスタッフ、病院全職員の方々にとて
も親切にして頂き、大変有意義な時間を過ごせた
と思います(図5)
。この度は、本当にありがとう
ございました。
図5.集合写真
理学療法士 鈴木正法
作業療法士 牧野洋平