事 時代 大 和 時 代 奈 良 時 代 柄 官撰の国史 6 世 紀 中 『 帝 紀 』( 天 皇 の 系 譜 )・『 旧 辞 』( 神 話 ・ 伝 承 ) 620 『 天 皇 記 』・『 国 記 』 聖 徳 太 子 が 蘇 我 馬 子 と と も に 編 纂 · 645 年 の 蘇 我 氏 滅 亡 に 際 し 焼 失 681 天 武 天 皇 、 国 史 編 纂 事 業 に 着 手 · 『 古 事 記 』・『 日 本 書 紀 』 の 出 発 点 712 『 古 事 記 』( 神 代 ~ 推 古 ま で を 万 葉 仮 名 で 記 す ) 天武の命で稗田阿礼が暗誦、これを元明天皇の詔で太安万侶が筆録 713 『 風 土 記 』( 地 誌 ) の 撰 上 を 諸 国 に 命 ず る 『 日 本 書 紀 』( 六 国 史 の 第 一 ) 720 六国史=律令国家編集の6つの史書、いずれも勅撰で漢文編年体 書 名 日 本 書 紀 続 日 本 紀 日 本 後 紀 続 日 本 後 紀 日本文徳天皇実録 日 本 三 代 実 録 平 安 892 成立年代 内容範囲 720 797 840 869 879 901 神代~持統 文武~持統 桓武~淳和 仁 明 文 徳 清和~光孝 『 類 聚 国 史 』( 六 国 史 を 内 容 別 に 分 類 記 述 関 連 事 項 舎人親王らの撰 奈良時代の根本史料 藤原冬嗣らの撰 藤原良房らの撰 藤原基経らの撰 藤原時平らの撰 菅原道真編) 物語風の歴史 時 11 世 紀 歴史物語=歴史事実を主題とした私撰・仮名書きの物語 『 栄 華 物 語 』( 藤 原 道 長 の 栄 華 を 中 心 に 回 想 ・ 賛 美 、 編 年 体 ) 『 大 鏡 』( 世 継 翁 の 回 顧 談 の 形 式 で 藤 原 氏 の 歴 史 を 批 判 的 に 叙 述 、 列記体、四鏡の一) 四鏡=大鏡・今鏡・水鏡・増鏡 代 (軍記物の先駆 軍記物=戦争を主題とした歴史風の物語) 『 将 門 記 』( 平 将 門 の 乱 を 記 す )、『 陸 奥 話 記 』( 前 九 年 の 役 を 記 す ) 鎌 史論と軍記物 『 愚 管 抄 』( 天 台 座 主 慈 円 の 史 論 書 、 道 理 と 末 法 思 想 に よ り 歴 史 を み る ) こ の こ ろ 『 吾 妻 鏡 』( 1180 ~ 1266 ま で の 鎌 倉 幕 府 の 記 録 ) こ の こ ろ 『 平 家 物 語 』( 軍 記 物 の 代 表 作 、 平 家 一 門 の 盛 衰 を 仏 教 的 無 常 観に基づき和漢混淆文で叙述、盲目の琵琶法師 が平曲として語り継ぎ、民間に普及) 軍 記 物 で は こ の 他 『 保 元 物 語 』『 平 治 物 語 』『 源 平 盛 衰 記 』 1322 『 元 亨 釈 書 』( 臨 済 僧 虎 関 師 錬 の 漢 文 体 に よ る わ が 国 最 初 の 仏 教 通 史 ) 1220 倉 時 代 南 北 朝 時 代 室 町 時 代 1339 『 神 皇 正 統 記 』( 北 畠 親 房 の 史 論 書 、 常 陸 国 小 田 城 で 執 筆 、 神 代 ~ 後 村 上天皇までの歴史の推移を述べ、朱子学の大義名分論 と神国思想の観点から南朝の正当性を強調) こ の こ ろ 『 梅 松 論 』( 室 町 幕 府 の 正 当 性 と 足 利 一 門 の 繁 栄 を 強 調 ) 『 太 平 記 』( 南 朝 の 立 場 で 、 南 北 朝 の 動 乱 を 描 い た 軍 記 物 ) 『 増 鏡 』( 鎌 倉 時 代 に つ い て の 編 年 体 の 歴 史 物 語 、 四 鏡 の 一 ) 1466 『 善 隣 国 宝 記 』( 相 国 寺 の 僧 瑞 渓 周 鳳 の 著 し た 外 交 史 ) こ の こ ろ 『 応 仁 記 』( 応 仁 の 乱 を 描 い た 軍 記 物 ) 実証的歴史 1657 江 1669 1670 戸 1702 1712 時 1716 1798 1819 1827 代 1848 合理主義・実証主義的立場からの修史事業が活発化 『大日本史』編纂開始(神武~後小松天皇までの歴史を紀伝体・漢文で 編纂、水戸藩主徳川光圀が彰考館を設け着手、 南朝の正当性を説き、幕末の尊王論に影響を与 え る 、 1906 年 完 成 ) 『 中 朝 事 実 』( 古 学 派 の 祖 、 山 鹿 素 行 の 歴 史 書 、 政 治 の 理 想 型 を 日 本 古 代の天皇政治にみる日本中心主義を主張、素行には、こ の他、武家政治の正当性を説いた『武家事紀』がある) 『本朝通鑑』完成(将軍家光の命で林羅山が着手、鵞峰にいたり完成し た江戸幕府の官撰史書、神武~後陽成天皇までを編 年体で叙述) 『 藩 翰 譜 』( 新 井 白 石 が 編 纂 し た 大 名 家 の 歴 史 ) 『 読 史 余 論 』( 新 井 白 石 の 史 論 書 、 6 代 将 軍 家 宣 に 進 講 し た 日 本 史 講 義 案、文武天皇~江戸時代にいたる公家の衰退、武家の興 起の過程を述べ、 ( 九 変 五 変 論 )、江 戸 時 代 の 正 当 性 主 張 ) 『 古 史 通 』( 新 井 白 石 の 日 本 古 代 史 研 究 書 、 神 代 史 を 合 理 的 に 解 釈 ) 『 古 事 記 伝 』( 本 居 宣 長 の 主 著 で 『 古 事 記 』 の 注 釈 集 、 古 道 説 ・ 国 学 を 大成) 『 群 書 類 従 』( 盲 目 の 国 学 者 塙 保 己 一 編 集 の 叢 書 、 古 代 ~ 江 戸 時 代 の 文 献を分類収集、歴史・国文研究の重要文献史料) 『 日 本 外 史 』( 頼 山 陽 著 、 源 平 争 乱 ~ 江 戸 幕 府 に い た る 武 家 の 興 亡 を 叙 述、尊王思想を鼓吹) 『 大 勢 三 転 考 』( 紀 伊 藩 士 伊 達 千 広 の 史 論 書 、 神 武 天 皇 ~ 江 戸 幕 府 成 立 までの歴史を骨(かばね)の代・職(つかさ)の代・ 名の代の3つに時代区分) 近代史学 明 治 ・ 大 正 歴史学が科学として成立 ●英米流の文明史観とドイツ流の実証主義的史学の導入 1875 『 文 明 論 之 概 略 』( 福 沢 諭 吉 の 啓 蒙 書 、 従 来 の 歴 史 書 を 単 な る 政 権 交 代 史と批判) 1879 『 日 本 開 化 小 史 』( 田 口 卯 吉 の 著 、 ギ ゾ ー ・ バ ッ ク ル の 影 響 の 下 に 、 経 済と文化の関係を重視した文明史観による日本史を 叙述) 明 治 ・ 大 正 昭 和 東 京 帝 大 に 史 料 編 纂 掛 を お く ( 史 料 の 研 究 ・ 編 纂 機 関 、『 大 日 本 史 料 』 『大日本古文書』などを刊行) このころ 日本史―重野安繹・久米邦武・内田銀蔵・黒板勝美・三浦周行ら 東洋史―那珂通世・白鳥庫吉・内藤湖南ら 西洋史―坪井九馬三ら 民 間 史 学 で は 山 路 愛 山 ・ 徳 富 蘇 峰(『 近 世 日 本 国 民 史 』ら が 活 躍 ) ●皇国史観 万世一系の天皇制支配の正統化をめざす日本史観 平泉澄 1940 津 田 左 右 吉 の 研 究 弾 圧 (『 神 代 史 の 研 究 』 な ど 発 禁 ) 1895
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