2015年はUNESCO創設70周年

2015 年1月1日発行
(1、4、7、10 月の 1日発行・年 4 回)通巻1147 号 昭和 26 年11月 24 日 第三種郵便認可 ISSN1340-6442
1147
vol.
△
2015.1
1945 年 11 月 UNESCO 設立会議 ロンドン ©UNESCO
CONTENTS
1
新年のごあいさつ
3
TOPICS
2
5
UNESCO 創設 70 周年を迎えて
寺子屋のいま
●
7
8
寺子屋からごあいさつ
書きそんじハガキ・キャンペーン 2015
未来遺産運動
「プロジェクト未来遺産」3 プロジェクト決定 !
●
9
13
15
ユネスコ活動の広場
●
各地ユネスコ協会の活動
●
2014 年度ブロック活動研究会レポート
活動報告
お知らせ
2015 年は UNESCO 創設 70 周年
1945 年 11 月 16 日、ロ ン ド ン で ユ ネ ス コ 憲 章 が 採 択 さ れ ま し た。
2015 年、UNESCO は創設 70 周年を迎えます。
70 周年の記念行事は既に始まっており、キックオフ・イベントと
して 2014 年 10 月 31 日(金)、故ネルソン・マンデラ氏追悼記念行事
(Homage to Nelson Mandela at launch of UNESCO’ s 70th anniversary
celebrations)が UNESCO 本部で開催されました。ボコバ UNESCO 事務
局長は、マンデラ氏の功績をたたえ「世界的な重要性をもった人物で
あり、ユネスコの理念や人間の尊厳を体現し、寛容と平和理念で社会を
変革した人物であった」と述べました。
UNESCO 創設 70 周年の一連の記念行事は、2015 年 11 月まで続きます。
新年のごあいさつ
みんなで力を
合わせましょう!
日本ユネスコ協会連盟 会長
松 田 昌 士
新年明けましておめでとうございます。
戦後 70 周年を迎える今年は、UNESCO 創設 70 周年の年でもあります。
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
この一文で始まるユネスコ憲章は、平和を求める人びとの心に響き続け、共感の輪となって世界中
に広がっています。70 周年の節目の年に、民間ユネスコ運動も思いを新たに、
「絶対に戦争を起こさ
ない」という決意を再確認し、具体的な活動に取り組んでまいりましょう。
日本ユネスコ協会連盟は、昨年 5 月、理事会のもとに民間ユネスコ運動発展委員会を設置しました。
委員会は、連盟というネットワークを活かした組織的活動を強化していくための方策を検討する組織
活動部会と、連盟全体の財務と事業について検討する財務運営部会とから構成され、さらに 6 つの小
部会に分かれて担当理事が活発な議論を展開してきました。また、11 月からは世界寺子屋運動部会
も加わり、国際協力事業の柱である世界寺子屋運動の将来展開についての議論を開始しました。
昨年 12 月には小部会の成果のひとつとして、
「ユネスコ協会運営の手引き」が完成し、
「ユネスコ協
会設立の手引き」と合わせて全国のユネスコ協会にお届けしました。ユネスコ協会の運営は、各ユネ
スコ協会の理事会の自立運営に任されていますが、今回の手引きが、ユネスコ協会が共通に抱える課
題について情報共有を促進し、円滑な運営のお役に立つことを期待します。
ユネスコ運動の未来を見据えるとき、識字、文化的多様性、環境保全、生物多様性、防災・減災、地
域活性化など、山積する地域や地球規模の課題への取り組みが重要です。私たちの夢は、こうした現
代社会の困難を乗り越え、イノベーションによって希望の未来を切り拓いていこうとする意欲ある若
い世代を育てることです。
「心の中に平和のとりで」を築こうという意志を持ち、持続可能性に不安の
ある課題に果敢に挑戦し、明るい未来を描こうという意欲と勇気をもった青少年を育てることが、
いま世界に求められていることです。日ユ協連は「青少年ユネスコ活動助成」、
「寺子屋/世界遺産
スタディツアー」、
「青年ユネスコ研修補助制度」、
「ESD パスポート事業」など、青少年が社会課題を
主体的・体験的に学び、社会を変革していく主体として成長していく機会を数多く提供しています。
この方針は今年もさらに強化していきたいと思います。
機関誌「ユネスコ」は昨年 10 月号からページを増やし、各地ユネスコ協会の活動情報を増やしまし
た。各地のユネスコ協会が実施するユネスコ活動の中から好事例を取り上げ、よい事例を参考にする
ことによって全国の活動を活性化していきたいとの願いからです。先達の熱い思いに敬意を表しなが
ら、ユネスコ活動の情報共有を図り、他のユネスコ協会へと広げていくことによって、全国のユネス
コ協会が一体となった運動を展開してまいりましょう。
ユネスコ会員綱領のひとつは、
「世界を友愛と信頼の絆で結ぼう」です。平和とは人と人との友愛と
信頼の中で育まれます。民間ユネスコ運動が友愛と信頼の絆によって地域社会をよりよく変革してい
く “カッコいい " 活動の場となり、それが全国、世界へと広がっていく魅力を持つことによって、青少
年のみならず、多くの心ある人びとを会員に惹きつけるよう工夫と研鑽を重ねましょう。 皆さん、今年もご一緒にユネスコ活動によい汗を流し、力を合わせて夢と希望のある未来を切り
拓いていこうではありませんか。
1
ユネスコ 2015.1
2015 年 1 月 1 日
UNESCO 創設 70 周年を迎えて
れた。また、ブラヒミ前国連特使が、マンデラ氏の自伝「Long
WalktoFreedom」の一節を朗読した。
悪名高かった南アのアパルトヘイト撤廃に生涯を捧げ、27
今年は UNESCO 創設 70 周年を迎える。
年におよぶ想像を絶する苦難の獄中生活から解放されると、
2005 年 11 月に創設 60 周年記念シンポジウムがパリで開
民族融和を訴え、南ア史上初の全人種参加の選挙を経て 1994
催された際、この企画・実施を担当したのが UNESCO 本部の
年、大統領に就任。1991 年にユネスコ平和賞、1993 年にノー
アーカイブ(公文書室)であるが、今回の 70 周年の一連の記
ベル平和賞を受賞。2013 年 12 月、95 歳で逝去。追悼式には、
念行事の企画を主管するのも同アーカイブのようである。
(な
日本の皇太子、米国のオバマ大統領など世界の国家元首・元
お、私は 60 周年記念シンポジウムに招待され、分科会で、世
首級が多数参列した。文字通り、ユネスコの「平和の文化」を、
界に先駆け日本で生まれた民間ユネスコ運動の歴史と活動の
身をもって体現した偉大な人物であったといえる。
概況を発表させていただいた。2006 年の機関誌ユネスコ 1 号
なお、2014 年は「平和の文化」の概念が打ち出されてか
vol.1101参照)
ら 25 周 年 に あ た っ た。UNESCO は、こ の 概 念 が 生 ま れ た
70 周年キックオフ・イベントとして、2014 年 10 月 31 日
Yamoussoukro(コートジボワール)で 25 周年記念の国際会
(金)、故ネルソン・マンデラ追悼記念行事が UNESCO 本部で
議を開催し、
4 半世紀にわたる関連の活動を概観するとともに、
開催された。この行事には、ハイチの大統領をはじめ多くの
さらなる発展を呼びかけて、
「Yamoussoukro + 25 宣言」を
要人が参加し、南アフリカの芸能団を含む歌やダンスに彩ら
採択したことを付記しておきたい。
(理事長:野口 昇)
松田会長 ボコバ事務局長を表敬訪問
2014 年 10 月 21 日(火)、松田昌士会長が UNESCO イリー
ナ・ボコバ事務局長を表敬訪問した。野口昇理事長と川上千
春事務局次長が同席。ボコバ事務局長は日本ユネスコ協会連
盟が日本国内で UNESCO への支援を訴えていること、また、
国内で UNESCO の理念を普及するにあたって、地域のユネス
コ協会の活躍があることに対して感謝の意を表された。また
11 月の「ESD に関する UNESCO 世界会議」や、今年 3 月仙台
で行われる「第 3 回国連防災世界会議 in 仙台」への出席のた
め訪日されることについて、それぞれの会議に対する期待や、
記念メダルを授与される松田会長
2012 年に仙台を含む被災地東北を訪問したことが、いまも
栄なこと」と語った。
深く心に刻まれている旨を話された。
今回の UNESCO 訪問では、この表敬訪問のほかに、教育部門
なお、このたび、日ユ協連の UNESCO に対する協力に関し
の ADG(AssistantofDirectorGeneral)の Mr.Tang、世界遺産
て、ボコバ事務局長から松田会長に記念メダルが手渡された。
センターの Mr.Rao 所長や関連各部署の担当者との打ち合わ
松田会長は「これは民間ユネスコ運動に関わる全ての皆さま
せの時間をもち、直近の課題などについて情報共有を行った。
へのメダルです」と話し、代表して授与されたことを「大変光
ボコバ事務局長
あいさつ
(広報・ファンドレイジング部:間辺 初夏)
2014 年 11 月 8 日(土)、来日中のイリーナ・ボコバ事務局長をお迎えして、民間ユネスコ
運動に携わるユネスコ協会会員はじめ関係者が一同に会し、東京・飯田橋のホテルで来日歓
迎レセプションを行った。
(協賛:イセ食品株式会社、
協力:獺祭、
PIECE OF PEACE 実行委員会)
その際にあいさつしたボコバ事務局長のメッセージ(抜粋)を紹介します。
(広報・ファンドレイジング部:本間 雅子)
「2005 年~ 2014 年は、国連の「持続可能な開発のための教育の 10 年」でした。2014 年は
その最終年に当たりますが、日本から多くの支援を受けておりますし、UNESCO は主導的役割
を担ってまいりました。ユネスコ ESD 世界会議が今回日本で開催されるのは、単なる偶然で
はありません。この会議は、前回の UNESCO 総会で採択された、ESD に関するグローバルアク
ションプランについて協議することになりますが、今後は、それぞれの国が ESD に関わる国家
戦略を策定し、指導させ、世界的な取り組みとして大きな躍進が期待されます。
日本が担った ESD の役割に
ついて語るボコバ事務局長
今後も日本がこの分野にさらなるリーダーシップを発揮していかれることを望みますし、
いままでのリーダーシップにも感謝申し上げます。
」
ユネスコ 2015.1
2
T O P I C S
国 内
ESD の 10 年を引き継ぐ
グローバル・アクション・プログラム(GAP)
国連は、2005 年からの 10 年間を、環境やエネルギーの問
題など地球規模の課題を解決する人材育成を目指す「持続可
能な開発のための教育(ESD)」の浸透を図るための強化期間
と位置づけ、さまざまな形で推進してきた。この 10 年の事例
を踏まえ、2015 年以降の ESD 推進の枠組みについてまとめ
た「グローバル・アクション・プログラム(以下 GAP)」が発
表された。GAP は「ESD の 10 年」の後継プログラムとして位
置付けられ、政策的支援/包括的取組/教育者の育成/若者
みまさか
8300 枚~」に、岡山県美 作高校の生徒 38 名が棚田再生ボラ
ンティアに参加した。同校は本年度より英田上山棚田団と連
携し、過疎・高齢化で荒廃した棚田の再生事業に取り組んで
いる。
この日は、津山ロータリークラブの方々と一緒に、棚田の
稲刈り、石垣の除草・整備に汗を流した。生徒たちは作業を
ひとつひとつ教わりながら、農業の大変さや楽しさを学び、
終了後には ESD パスポートに記入した。津山ユネスコ協会
(岡山県)では今後も、棚田再生事業を ESD パスポート事業
の一環に位置づけ、活動を続けて行く。
(津山ユネスコ協会:本郷 統章)
の参加の支援/地域コミュニティの参加の促進の 5 点を優先
分野としている。
(広報・ファンドレイジング部:本間 雅子)
ESD パスポートを使って
ユネスコスクールと未来遺産のコラボレーション
日ユ協連は、GAP として「ユネスコ協会 ESD パスポート」
の普及による ESD の促進を目指している。今後、ユネスコス
クールとの連携の観点からも、ESD パスポート事業を広げて
いく。
9 月 27 日( 土 )、第 5 回 プ ロ ジ ェ ク ト 未 来 遺 産 に 登 録 さ
あいだうえやま
たなだ
れた「英 田上山 棚 田再生プロジェクト~未来へつなぐ棚田
実りの棚田で力をあわせ、気持ちよい汗を流した
2014 年 11 月に行われた「ESD に関するユネスコ世界
(担い手)の一環として、11 月 8 日(土)、
「ユネスコスクー
会議」の一環として、岡山市、公民館・CLC 会議実行委員
ル世界大会(第 6 回ユネスコスクール全国大会)」が、岡
会、文部科学省の主催により「ESD 推進のための公民館−
山市の岡山大学で開催された。
「ESD の更なる発展を目
CLC 国際会議」が開催された。また、ステークホルダー会
指して」と題し、1000 人を超す参加者が集まった。全体
合として、文科省、日本ユネスコ国内委員会は、UNESCO
会、分科会の後「ESD 推進のためのユネスコスクール宣
などとの共催で、ユネスコスクール世界大会におけるユ
言」を採択して幕を閉じた。
「宣言」は、ユネスコスクー
ネスコスクール全国大会を実施した。
ルの「ESD10 年」の「成果」、
「推進への誓い(決意)」、
「提
ESD 推進のための公民館− CLC 国際会議
言」で構成されている。ESD を日本の教育を変える原動
力としてとらえる視点、ユネスコスクールの地域との連
2014 年 10 月 9 日(木)~ 12 日(日)、
「ESD 推進のた
携・協働が、これからの重要な課題として強調されてい
めの公民館- CLC 国際会議~地域で学び、共に作る持
る点が注目される。
(理事:米田 伸次)
続可能な社会~」が岡山市で開催された。日本を中心に
29 ヵ国から約 650 名が参加し、
「岡山コミットメント(約
束)2014」を採択して無事閉幕した。
この会議は、国連「持続可能な開発のための教育の 10
年」最終年会合の一環として開催されたもので、環境保
全、防災・減災、収入向上・社会的起業・地域活性化、
文化的多様性・対話・世代間交流、リテラシー、エンパワー
メント、政策決定・管理・能力開発の各テーマで話し合
いが行われ、
「すべての人びとに質の高い教育と生涯に
わたって学ぶ機会を提供する」ため、今後とも公民館-
CLC がコミュニティに根ざした学びを推進していくこと
が約束された。
(事務局長:寺尾 明人)
第 6 回ユネスコスクール全国大会
「ESD に関するユネスコ世界会議」のステークホルダー
3
ユネスコ 2015.1
ユネスコスクール世界大会 Student(高校生)フォーラムに参加
した高校生たち 国 内・海 外
第 29 回 韓国ユネスコ協会全国大会 in 済州島
T O P I C S
世界ユネスコ協会クラブ・センター連盟(WFUCA)の世界大
会(World Congress)終了後、ユースフォーラムを開催する
方向で合意。詳細は 3 ヵ国で詰めていく予定だ。
(事務局次長:川上 千春)
ANA と UNESCO の取り組み
2013 年 9 月、UNESCO 公 式 サ ポ ー タ ー と な っ た ANA は、
UNESCO の国際協力プログラムへの協力と啓発活動に、日本
ユネスコ協会連盟とともに取り組んでいる。2014 年 10 月
30 日(木)には、国際線運航機材に「UNESCO ロゴ」と「We
SupportUNESCO」という文字をラッピング(貼付)した飛行
世界遺産センターにて
11 月 20 日(木)・21 日(金)、上記大会が開催され、日ユ
機の運航を開始。世界初の取り組みで、
今後 22 機のラッピングジェットが大
協連からは松田昌士会長、野口昇理事長ほか、全国の 7 ユ協
(岩国、開倫、鎌倉、岐阜県、杉並、目黒、まちださがみ)から
17 名が参加した。はからずも日ユ協連会長の出席は 20 年以
上ぶりとなったが、中国、カザフスタン、モンゴルの会長や
連盟事務局員も参加し、国際色豊かな大会となった。日本と
姉妹関係を結んでいるユ協の多い韓国連盟は、全国 20 のユ
ネスコ協会から成り、本大会には約 400 人が出席した。
今回の訪問では「日中韓青年交流」の可能性についても代
表者間で協議され、2015 年 7 月 21 日~ 24 日に開催される
22 機のラッピングジェットが飛ぶ予定だ
空を飛ぶ。また、ANA マイレージクラブ
や寄附つき機内販売など、さまざまな形
で UNESCO の活動を支援するプログラ
ムを実施している。
●
ANA グループによる環境保全活動
2014 年 10 月 5 日( 日 )に は、ANA グ
ループの環境・社会貢献活動として、山
ふしのがわ
口県山口市の中心を流れる椹野川流域で
の環境保全活動を実施。
「プロジェクト
未来遺産」に登録されている「椹野川も
り・かわ・うみを再生し人と人をつなぐ
プロジェクト」として、山口湾干潟で、総
勢 64 名のボランティアが干潟の再生指
標であるアサリの生息状況を観察し、環
境改善作業を行った。カニ、
エビ、
シャコ、
カブトガニの幼生なども見つかり、子ど
もたちも大喜び。ほかにも、小学生を対
象とした航空教室 & 世界遺産教室を静
岡・広島で実施するなどしている。
(広報・ファンドレイジング部:間辺 初夏)
山口湾干潟で自然に親しむ参加者たち
ユネスコ 2015.1
4
寺 子 屋 か ら ご あ い さ つ
世界寺子屋運動では今年も 3 ヵ国で活動を続けている。それぞれの国で新年の始まる日付は違うが、寺子屋運動を現地で進める
べく日夜、努力しているスタッフからあいさつが届いた。普段顔を見ることの少ないスタッフも写真でご紹介します。
カンボジア Cambodia
(教育文化事業部:関口 広隆)
日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所
カンボジアでは年 3回正月を祝う。1月1日は世界に合わせた
日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所は、アンコール
新年。2 月の節分には中国式の正月。そして、一番賑やかなのは
ワットなど世界的に有名な遺跡が点在するシエムリアップ州
4月のクメール正月だ。
の中心部にある。30 代が主力のフレッシュな顔ぶれがそろう。
メッセージ
2014 年も、私たちの現場では素晴らしい成功に満ち
た 1 年となりました。日ユ協連カンボジア事務所職員
と寺子屋のある地域住民を代表して、いつも我々を支
えてくれる全国のユネスコ協会をはじめとする支援者
の皆さまに、これらの成功をささげます。世界寺子屋
運動でカンボジアの弱い立場の人びとに基礎教育を届
ける活動が続けられるのは、皆さまの惜しみないご努
力のおかげです。
新年を迎えるにあたり、皆さまからの温かいご支援、
ご協力に改めて感謝申し上げます。そして新たな年の
ページをめくり、これまで以上に挑戦し、希望をもち、
成功を見ることを楽しみにしております。
皆さまにとって、2015 年が幸福、健康、成功に恵ま
れた年となりますように。
ネパール Nepal
左から、ソバーン、ミャット、ケオ、ノン・ブッタ所長、ソミット、バンタイ、
ヤム
ネパールノンフォーマル教育リソースセンター
ネパールの新年は4 月。とはいえ多民族国家のネパールでは、
ンターは、首都カトマンズの隣、ラリットプール市にある。また
民族ごとに新年が違うという複雑な事情がある。世界寺子屋運
地域事務所は、釈迦の誕生地ルンビニにある。写真でわかると
動のパートナー団体のネパールノンフォーマル教育リソースセ
おり、女性パワーが横溢したスタッフ構成となっている。
メッセージ
世界寺子屋運動を支援していただいている日本の皆
さまへ。ナマステ(こんにちは)。
ネパールの寺子屋にご親切にも支援をいただき、篤
く感謝申し上げます。ネパールでの寺子屋プロジェク
トは 2002 年から始まっていますが、皆さまに継続し
てご支援をいただいていることは、非常にありがたく
思います。村で寺子屋に関わる人たちからも、心から
のお礼を伝えてくださいとのことです。皆さまの多大
なご支援の結果、私たちはネパールに「寺子屋のモデ
ル」をつくり上げることができました。これからもネ
パールの寺子屋を通じて村の人びとの生活をよくして
いくための活動に、ご支援を続けていただけましたら
幸いです。皆さまもどうぞネパールにお越しください。
ネパールと日本の友情が末永く続きますように。
5
ユネスコ 2015.1
後列左から、スクラ、サヌ、ラジェシュ、カマル、ジャムラ、タンカ、シーラ、シャ
ンティ。前列左から、リーナ、サパナ、カリヤニ、ディル・バハドゥール・シュ
レスタ理事長。枠内は左から、ラジェンドラ、トゥルシラム、スミトラ、ジート
アフガニスタン Afghanistan
日本ユネスコ協会連盟カブール事務所
アフガニスタンの新年は 3 月。子どもたちが凧揚げをして
多民族国家アフガニスタンの民族事情を反映して、パシュ
遊ぶ。イスラム教国である同国にはイスラム教の新年も別に
トゥーン系、タジク系、ウズベク系、ハザラ系と、事務所の中
あり、こちらは毎年日付が異なる。
も多民族。仲よく仕事している。
日ユ協連カブール事務所は、首都カブール市街にある(タ
昨年 10 月に退職したアレフ・ハシミ所長に代わり、現在は
リバンに破壊されたバーミヤン県には地方事務所もある)。
ヤマ・フェロジ職員が所長代行を務めている。
メッセージ
まず初めに、アフガニスタンの寺子屋運動にご協力を
いただいている皆さまにお礼を申し上げます。
私は、ヤマ・フェロジと申します。日ユ協連カブー
ル事務所に 12 年間勤務してきました。この 12 年、プ
ログラムオフィサーとして働き始め、上級プログラム
オフィサーを経て、現在カブール事務所の所長代行と
なりました。
皆さまの親切なご支援のおかげで、私たちは貧困地
域で寺子屋を設置し、文字の読み書きのできない男女
に対して、学習の機会を提供しています。何千もの人
びとが、寺子屋での学びを通して職につき、よりよい
生活水準を得られました。改めて、皆さまのご支援に
感謝するとともに、アフガニスタンを忘れず、これか
らもご支援を賜りますようお願いいたします。
後列左より、バスィール、トーリアライ、バシール、ナウィーン、マンスール
前列左より、アフザル、サキダッド、ヤマ・フェロジ所長代行、ファリッド。
枠内はアリ
ユネスコ 2015.1
6
書きそんじハガキ・キャンペーン 2015
今年は タンス遺産3兄弟 が 大活躍!
昨年から新しく登場した「書きそんジロー」。
場した。名付けて「タンス遺産3兄弟」。電通・社会貢献部の
誰でも気軽に参加できる国際協力「書きそんじハガキ・キャ
ご協力で制作していただいた応援キャラクターだ。彼らが、
ンペーン」に、もっと身近に楽しく参加してもらえるよう、今
チラシやフェイスブックなどに登場して、書きそんじハガ
年は新たに「貼りそんジロー」
「使いそんジロー」が登場した。
今回の書きそんじハガキ・キャンペーンでは、ハガキ以外
キ・キャンペーンを盛り上げていきます。
150 万枚の回収を目指します!
昨年度の書きそんじハガキ・キャンペーンでは、約 126 万
にも使っていない切手やプリペイドカード(Quo カード、未
枚のハガキが集まった。ハガキを集めてくださったユネスコ
使用テレホンカード、図書カードなど)、図書券、おこめ券や
協会の皆さま、企業や各種団体の皆さま、一般の皆さまにお
ビール券をはじめとした商品券も積極的に集めている。そん
礼申し上げます。
な、ご家庭のタンスに眠っている「タンス遺産」が、世界寺子
今年度のキャンペーンは 150 万枚を目指して、メディアを
屋運動への募金となる。書きそんじハガキと一緒に、ぜひお
使いながら、多くの人にアピールしていく予定だ。
送りください。
今年、カンボジアのシェムリアップ州スレイ・スナム郡に
貼りそんジロー、使いそんジローも登場
寺子屋を建てることができれば、シェムリアップ州の全 12
キャンペーンを応援するべく、おなじみ「書きそんジロー」
郡に、1 軒以上の寺子屋ができることになる。書きそんじハ
に加えて、未使用切手をモチーフにした「貼りそんジロー」、
ガキが出るこの時期、皆さまの温かいご支援をよろしくお願
プリペイドカードをモチーフにした「使いそんジロー」が登
いいたします。(広報・ファンドレイジング部:本間 雅子)
カンボジアの
寺子屋に通う
子どもからの
お手紙
日本のお友だちの皆さま、こんにちは。
私はいま、皆さまに感謝を伝えたくてお手紙を書いています。皆さまの
支援のおかげでエクイバレンシー(復学)クラスの授業に参加できる
ようになりました。本当に嬉しいです。このような支援をしてくださっ
たこと、感謝しています。本当にありがとうございます。皆さまの幸
運と成功をお祈りします。
7
ユネスコ 2015.1
未来遺産運動
2009 年度に始まり、6 回目を迎えたプロジェクト未来遺産。2014 年 12 月 8 日(月)、東京大学で
未来遺産委員会を開催し、以下の 3 プロジェクトの登録が決定した。
第 6 回の選考を終えて
今回の申請は、少数精鋭でレベルが高かったことが印象的でした。これまでは地域のボランティアグループや
NPO 団体が中心でしたが、今回は、NPO に近い活動を行う団体をはじめ、学校が学校の範囲を超えて活動して
いるなど、さまざまな組織からの申請がありました。そして、いろいろな形で、地域のために活動を行っている
という広がりを感じました。今後は、ほかの地域にも参考になるよう、現在の活動だけでなく、将来的な広がりを
意識した戦略も視野に入れた申請が増えていくことを期待しています。
未来遺産委員会委員長
西村 幸夫(東京大学教授・東京大学先端科学技術研究センター 所長)
プロジェクト名
首都圏の大規模緑地・見沼たんぼを 100 年後の子ども達に残す
[団体名]未来遺産・見沼たんぼプロジェクト推進委員会
[所在地]埼玉県さいたま市
[内 容]埼玉県川口市からさいたま市にかけて、市街地の東側に広がる 1260
ヘクタールの田園地域と、その周辺の大規模な田園緑地。この地域を
対象に、20 もの市民団体と 3 つの教育機関との連携によって、地域の
共有財産として「見沼たんぼ」の保全活動、農業体験学習、歴史文化の
継承活動を行っている。
プロジェクト名
「雑司が谷がやがや」プロジェクト ~歴史と文化のまちづくり
[団体名]雑司が谷・歴史と文化のまちづくり懇談会
[所在地]東京都豊島区
[内 容]東京のターミナル駅・池袋のすぐ近くに位置し、雑司が谷霊園、法明寺、
鬼子母神などの伝統的な文化・自然が残っている雑司が谷。伝統行事で
ある「鬼子母神・御会式」の伝承、
「雑司が谷案内処」の設置・運営、伝統
工芸品「すすきみみずく」の制作ワークショップなど、地域住民が主体と
なって、自治体や学校との強い連携のもと、雑司が谷の自然・文化を継承
し、まちづくりを推進している。
プロジェクト名
被爆樹木が世界に伝える未来へのメッセージ「平和・希望・共生」
[団体名]グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ
[所在地]広島県広島市
[内 容]原爆が投下された爆心地から約半径2キロメートル以内に残る約 170 本の被
爆した樹木の種・苗の育成を通じてヒロシマの平和、希望、共生のメッセー
ジを発信している。長い間草木も育たないと考えられた状況下で、原爆投下
から、わずか数ヵ月後に見られた草木の新しい芽吹きは、人びとを強く勇気
づけた。日本国内のみならず、アフガニスタンなどの紛争国へも種子を贈り、
平和の象徴として育成されており、平和・希望のメッセージを発信している。
ユネスコ 2015.1
8
Open space for UNESCO activities
ユネスコ活動の広場
※とくに明記のないものについては、日付はすべて 2014 年のものです。
可能性を伸ばそう
青少年向け事業
甲府ユネスコ協会(山梨県)は、富士山が世界文化遺
産に登録されたことを記念し、県内の小中学校に呼びか
け「富士の国やまなし絵画コンクール」を開催した。表
彰として、グランプリに小学生 2 名、中学生 2 名の「パリ・
UNESCO 本部表敬訪問招待」を掲げ、さらに県知事賞・
各市町村賞など、22 の賞状と賞品を用意したところ、県
内 121 校から 814 作品の応募が寄せられた。
表彰式の模様は、テレビや新聞を通して全県に発信さ
れ、山梨県内でユネスコの知名度の上昇に貢献したよう
だ。またグランプリに選ばれた子どもたちは、3 月末か
ら 4 月初旬にかけての 6 日間、パリ・UNESCO 本部を表
敬し、UNESCO 日本政府代表部の門司健次郎大使の歓迎
門司大使の歓迎を受ける子どもたち(甲府ユネスコ協会)
を受けた。大使は子どもたちに、UNESCO の活動につい
て説明し、一人ひとりと写真撮影をした。子どもたちは
る事業だ。市内 6 校から 12 個人と 2 団体が参加し、外国
パリ市内散策やベルサイユ宮殿、ルーブル美術館などの
語指導助手 6 人が英語能力、内容、態度を審査した。
見学も行い、忘れられない一時になったようだ。
参加した中学生たちは平和やふるさと、自らが心を動
氷見ユネスコ協会(富山県)は、8 月 19 日(火)に第 38
かされた体験などをテーマに、身振り手振りを交えて英
回氷見市中学生スピーチコンテストを開催。中学生の英
語で発表し、後に英語のグループトーキングが催された。
語表現力を高め、国際理解につなげようと毎年行ってい
来年度以降も継続して開催する予定だ。
多様な文化を知ろう
井の魚/自然に魅せられる旅」とした。和食がユネスコ世
スタディツアー
界文化遺産に登録されたのを受け、若狭の海の幸、縄文文
山口県青年ユネスコ連絡協議会は、9 月 27 日(土)、筑豊
発酵食品であるサバの「へしこ」をつくっている「湖上
炭坑の歴史と文化を訪ねるフィールドスタディを開催し
館・パムコ」を訪れた際には、製造者から伝統的なへしこ
た。参加した 10 名は、直方市石炭記念館で館長の解説を聞
づくりについての話や、苦労話を聞くことができた。さら
いたり、田川市石炭・歴史博物館が所蔵する、ユネスコ世
に 1 樽 90 本のサバを漬け込んだ数多くのへしこ樽を見、受
界記憶遺産である山本作兵衛の炭坑記録画を見たりした。
け継がれる発酵食品の技を見聞きした。次に一行が訪れた
ほかにも一行は飯塚の石炭王の屋敷であった旧伊藤伝右
のは、長い年月をかけて湖底に堆積した、水月湖の「年縞」
衛門邸、国の登録有形文化財である嘉穂劇場、千鳥屋本家
が見られる若狭三方縄文博物館。この年縞は世界のどの年
などを巡った。
縞よりも精度が高いものとして評価されており、その研究
化などに触れることが目的。会員 22 名が参加した。 ねんこう
記念館では、石炭の発見が近代日本の産業や交通だけで
は気候変動や文明の変遷の解明にまでおよぶものだ。
なく、教育、科学、文化の発展に大きく貢献したことを学ん
今回も、御食国・若狭を知り、縄文人の知恵と暮らしに
だ。山本作兵衛の炭坑記録画は、作兵衛本人の実体験を精
学び、年縞という宝に触れることのできた実り多いスタ
密に描写したもので、見ごたえのあるものだったそうだ。
ディツア-となった。
みけつくに
また、筑豊地区の石炭王たちに限らず、日本経済の近代化
に貢献した先人たちは、学校をつくるなど教育の分野にも
力を注いでいたことがわかったという。
ふくいユネスコ協会(福井県)が行っているスタディツ
アー「身近な宝の道を歩いてみよう!!」シリーズは、10
月 11 日(土)に第 10 回を迎えた。第 10 回は特別企画とし
ねんこう
て、
「若狭に “和食” の原点を探る!縄文の遺産/年縞/福
9
ユネスコ 2015.1
若狭の豊かな海の幸 に見入る参加者たち(ふくいユネスコ協会)
皆さまからのお便りをお待ちしています。
東 京 都 ユ ネ ス コ 連 絡 協 議 会 は 10 月 17 日( 金 )・18 日
宝塚ユネスコ協会(兵庫県)は、専属の合唱団として「宝
(土)、川井キャンプ場で青年研修キャンプを開催。自分た
塚ユネスコ合唱団」を創立。現在の団員は 30 名で、宝塚ユ
ちの活動は、本当に平和に寄与するものなのだろうか、と
協の総会や、
「平和の鐘」除幕式などで合唱した。この創立
いう疑問を抱えた関東の大学生を集め、ユネスコや平和に
によって会員数が増えたという。合唱団は今後も宝塚ユ協
ついてともに考えることが目的だ。 のイベントで公演する予定で、近隣ユネスコ協会の行事に
参加したユネスコ協会や大学ユネスコクラブの青年は、
も花を添えたいとしている。
飯ごう炊飯やキャンプファイアーを通して親睦を深めた
岩国ユネスコ協会(山口県)は 11 月 1 日(土)、来日した
ほか、分科会では自分たちのユネスコ活動について学び、
韓国の小中学生 30 名と日本の高水学園の中高生 20 名との
あらためて振り返った。
「このキャンプでできたつながり
交流会を実施。国際社会における柔軟な考え方や、コミュ
を続けていくためには、直接会って交流することが大事
ニケーション能力を養うことを目的とした国際交流事業
だ」と実行委員の富澤明久さん。これからも精力的に活動
だ。子どもたちは、互いの国の文化紹介や楽器演奏、クイ
していきたいという。
ズなどを行い親睦を深めた。
また高水高校と同ユネスコ協会は 11 月 4 日(火)
、ユネ
スコスクール世界大会を機に岩国を訪問したガーナ、ブラ
ジル、ロシア、そして韓国からの高校生と教師の合計 20 名
との交流会を開催した。高水高校の生徒たちの指導のもと、
参加者は日本の伝統文化である茶道、邦楽、書道、和服を
体験した。その後、市内の各高校の生徒や岩国ユ協の会員
なども参加して、約 100 名の親善交流(夕食会)を行った。
親睦を深めながら平和について考えた
(東京都ユネスコ連絡協議会)
大田ユネスコ協会(東京都)は、写真展、世界遺産や地
域遺産に関する講演会、伝統工芸の継承のための麦わら細
工講習や、国内外の世界遺産巡りを継続して行っている。
異民族、異文化および地域の歴史文化を紹介することで、
外国籍の人びとが増加した際の寛容さを促し、地域のコ
ミュニケーションを深めながら、ユネスコ精神の普及に努
めている。
第 45 回ユネスコ子どもキャンプ in 岐阜
子どもたちは韓国の小中学生と積極的に交流した
(岩国ユネスコ協会)
メッセージは 平和への「いっ歩」
2014 年 8 月 6 日(水)~ 9 日(土)岐阜市少年自然の家で全
歩」は踏み出せる。前でも後ろでも大事な「いっ歩」である、
国から小中学生 46 名、スタッフ 53 名、看護師 3 名、実行委員
ということを子どもたちに伝えたいという思いを込めた。
10 名、計 112 名が参加し、第 46 回ユネスコ子どもキャンプが
今年はとくに、ハイキングをしながらさまざまなミッショ
開催された。台風の影響もあったが、施設職員、保護者の協力
ンを乗り越え、自分たちだけの食材を調達し、考えて料理す
のもと、4 日間、怪我や事故なく運営された。今年のテーマは
る「おれごはん」、岐阜の文化を学ぶ「郷土料理づくり」、
「紙
「いっ歩~知らない自分み~つけた!」
。いつでも最初の「いっ
すき」などを行った。子どもたちは自然に触れ、協共生活を通
じて、自然に対する感謝の気持ち、仲間と協力することの必
要性を感じ、家族や友だちについて考えるきっかけとなった。
実行委員長の石川航さんは、子どもたちに次のようなメッ
セージをおくった。
「私もあなたも、それを取り巻く環境も、見方を変えればま
た違う世界となります。見方ひとつで、ささいな争いやいざ
こざはなくなるように感じます。このキャンプを通じて、家
庭や学校で、
『いっ歩ずつ』胸を張って歩んでいくことが、何
よりの平和への『いっ歩』であると信じています」。
夕食の材料を手に入れるため、さまざまなミッションに挑戦した
ユネスコ 2015.1
10
Open space for UNESCO activities
ユネスコ活動の広場
2 0 1 4 年 度
ブ ロ ッ ク 活 動 研 究 会 レ ポ ー ト
北海道ブロック・ユネスコ活動研究会
業 遺 産 群 」が、世 界
10 月 25 日( 土 )に
文化遺産登録を果た
札幌市で開かれ、100
したことで、全般的
名が 参 加 し た。テ ー
に弾みがついた内容
マは「 希 望 の 未 来 を
になった。
拓 く、ESD・ ユ ネ ス
オープニングセレ
コ 活 動 ~ 地 域・ ス
モニーに始まり、ユ
クールとの連携を目
ネ ス コ 国 内 委 員 会、
指して~」。道内のユ
日ユ協連の報告と続
ネスコスクール登録
き、元 UNESCO 事務局長の松浦晃一郎氏より基調講演をい
校 3 校が発表した。登別明日中等教育学校の立野雄二郎さ
ただいた。
んは、夏に日本ユネスコ協会連盟主催の高校生カンボジア
第 1 分科会「世界遺産・地域遺産」では、富岡ユネスコ
のぼりべつあけび
おやふる
ツアーに参加した経験について発表した。石狩市立生 振
協会による現地富岡の世界遺産活動などの発表。第 2 分科
小の児童は書きそんじハガキ回収について、札幌市立札
会「 ESD・ユネスコスクール」では、中学校・高等学校な
幌大通高校生 4 名は、札幌市の都市開発の歴史の調査結果
どの発表。第 3 分科会「異文化理解・国際交流」では渋谷・
などを発表。また、札幌市が UNESCO 創造都市ネットワー
大泉ユネスコ協会の活動報告、第 4 分科会「ユネスコ活動
ク(メディアアーツ分野)で加盟が認められたのを受け、
運営・活性化」では草加・太田ユネスコの報告。各分科会
上田文雄札幌市長が札幌市の取り組みについて特別講演
が 80 名ずつに分かれ、研究事例活動を元に参加者の活発
を行った。
な議論が行われた。来年度は、栃木県佐野市で開催を予定
(組織部:古澤 真理子)
している。 (広報・ファンドレイジング部:杉田 研一)
東北ブロック・ユネスコ活動研究会
11 月 18 日( 土 )・
中部東ブロック・ユネスコ活動研究会
19 日( 日 )青 森 市 で
10 月 25 日( 土 )・
開 催 さ れ、約 180 名
26 日(日)、長野県木
が 参 加 し た。大 会
曽町で開催され、約
テー マ は「 持 続 可 能
130 名 が 参 加 し た。
な未来のために つ
大会テーマは「未来
なげよう平和の心 の子供たちのために
ESD と私たちのユネ
持続可能な社会の構
ス コ 活 動 」。日 ユ 協
築を目指す」。信州大
連・大津和子理事を講師に迎え、従来の活動を ESD の視点
学 は じ め、ESD に 取
でとらえた上で、世界が直面する諸課題とのつながりなど
り組む中学校・高等学校・大学の生徒や教員からの発表
を考える場となった。地元・青森の活動報告は、ガールス
など、青年の取り組み事例を会員とともに学ぶことができ
おおわに
カウトの高校生、国際交流団体のルーマニア人男性、大鰐
た。2 日目は、
「豊かな環境が地域を育てる~ユネスコエコ
町立大鰐小学校の教員と児童(ビデオ出演)など、会員だ
パークを考える~」について、横浜国立大学長・鈴木邦雄
けでなくユ協と連携した立場から発表され、それぞれがユ
氏に基調講演いただいた。続いて、6 月にエコパークに登
ネスコの理念に共感し、学びを得たことが伝えられた。懇
録された福島県只見の事例について、只見町ブナセンター
親会では、津軽手踊りや青森ねぶた囃子など、青森の風情
館長・鈴木和次郎氏が紹介した。来年度は静岡県清水市で
あふれる演出が参加者を大いに楽しませた。
開催される。(広報・ファンドレイジング部:本間 雅子)
(教育文化事業部:宍戸 亮子)
関東ブロック・ユネスコ活動研究会
中部西ブロック・ユネスコ活動研究会
11 月 29 日(土)・30 日(日)、福井県福井市で開催され
10 月 25 日(土)に群馬県高崎市で開催され、280 人が参
た。ふくいユネスコ協会が毎年一般公開で実施している
加した。6 月 21 日(土)、群馬県にある「富岡製糸場と絹産
ESD フォーラムを組み込み、1 日目は会員・非会員合わせ
11
ユネスコ 2015.1
各地のユネスコ協会が取り組んでいるさまざまな取り組みを紹介します。
て約 150 名が出席し
彰をはじめ、未来遺産登録団体である NPO 法人英田上山
た。大会テーマは「地
棚田団の西口和雄理事による基調講演、岡山県美作高校や
みまさか
わけしずたに
域ユ ネ ス コ と ESD」。
和気閑谷高校による ESD 活動の発表が行われた。
漁業・農業といった
今回のブロック研究会は津山ユネスコ協会の事務局が
第一次産業におけ
ある美作高校で開催され、高校生が司会や参加者の誘導な
る ESD 上の課題や現
どの運営面に積極的に関わっていた。
状、大学やユネスコ
次回は米子ユネスコ協会の主管で 2015 年秋に開催予
協会と協働して実施
定。
(組織部:鴨志田 智也)
中の学校現場におけ
る ESD 活動など、ESD 実践現場の「いま」が語られた。ま
四国ブロック・ユネスコ活動研究会
た、ユネスコ活動の基礎編から応用編まで、楽しく復習で
11 月 22 日( 土 )・
きるクイズなども。来年度は岐阜県で開催される。
23 日( 日 )、愛 媛 県
(広報・ファンドレイジング部:間辺 初夏)
松 山 市 で 開 催 さ れ、
約 180 名 が 参 加 し
近畿ブロック・ユネスコ活動研究会
た。テ ー マ は「 地 域
10 月 21 日( 土 )・
の文化と教育力を
22 日(日)、兵庫県神
育む~地域に根差し
戸市 で 開 催 さ れ、約
た ESD とユネスコス
200 名 が 参 加 し た。
クール~」。
「子どもたちの未来
初日は子規記念博物館・竹田館長が、俳人・正岡子規が
へ… 今、そ し て こ れ
明治時代から女子教育の重要性をつづっていたことを紹
からのユネスコ運動
介し、2014 年ノーベル賞を受賞したマララ・ユスフザイ
~ ESD とユネスコ活
さんのスピーチを引用しながら基調講演を行った。その
動~」の テ ー マ の 通
後、スタディツアー報告、2 つの分科会など、地域から展
り、ESD とユネスコ活動に関する米田伸次日ユ協連理事の
開する ESD 活動を考える機会となった。来年は丸亀ユネス
基調講演や、兵庫県内ユネスコスクール 3 校の生徒・教員
コ協会の主管で開催予定。
(総務部:渡辺 大修)
による ESD の事例発表、またオープニングやコーラスなど
に、地元の小中学生が出演するなど、次世代を意識したブ
九州ブロック・ユネスコ活動研究会
ロ研となった。
11 月 15 日( 土 )・
その後 3 つの分科会(国際交流と寺子屋運動、ともに
16 日( 日 )、佐 賀 県
歩む復興とその役割、青年の今後のユネスコ)に分かれ、
多 久 市 で 開 催 さ れ、
熱心な議論が交わされた。2 日目は一般市民にも開放し、
た く
約 40 名が参加した。
前 UNESCO 全権大使で日ユ協連顧問の木曽功氏が、
「富
「ユネスコ活動の活
士山の世界遺産登録の経緯」と題した記念講演を行った。
性化と ESD 教育」の
来年度は京都府福知山市で開催される。
テーマのもと、ユネ
(組織部:尼子 美博)
スコスクール教員に
よる ESD の実践発表
中国ブロック・ユネスコ活動研究会
をはじめ、岡山ユネスコ協会副会長・池田満之氏をコー
11 月 15 日( 土 )・
ディネーターに、九州ブロック・ユネスコディスカッショ
16 日(日)、岡山県津
ンとして、ブロック内のユネスコスクールとの連携や ESD
山市 で 開 催 さ れ、約
に関する取り組みを発表。よりよい地域づくりのための熱
110 名 が 参 加 し た。
心な議論が展開された。
ESD と ユ ネ ス コ ス
2 日目は、
「ユネスコ活動の活性化を目指して」と題し、
クールを中心テーマ
各協会の課題や解決方法などについて議論した。最後に、
に据 え、中 国 地 方 で
それぞれの協会が今後の活動の活性化に対する決意表明
ESD 活動を推進して
を行い、来年の大分での再会を誓って閉会となった。
いる団体や個人の表
(教育文化事業部:青山 由仁子)
ユネスコ 2015.1
12
活動報告
東日本大震災 子ども支援募金
● アクサ ユネスコ協会減災教育プログラム 教員研修会報告
修会は、
「アクサ ユネスコ減災教育プ
修を通して、減災(防災)教育における
命保険株式会社の協力を得て、岩手県
9 月 15(月)~ 17 日(水)、アクサ生
ログラム(※)」の一環で行ったもので、
学校の役割の重要性を学んだ。参加教
一関市と宮城県気仙沼市で、東日本大
全国から選出された 20 校・30 名の教
員は、今後日本各地で起こりうる自然
震災の経験をもとにした減災(防災)教
員が東北に参集。防災教育の専門家に
災害に備え、子どもたちの命を守るた
育を学ぶ教員研修会を実施した。本研
よる実践的な講義、地元の先生による
めに、気仙沼市における学校と地域住
震災当時の対応の話、カ
民とが連携した防災教育からの学びを、
リキュラムづくり、授業
自校の取り組みに活かしていく。
見学など、さまざまな研
(総務部:上岡 あい)
※「アクサ ユネスコ協会減災教育プログラム」
:日本各地で減災(防災)教育に
取り組む小・中・高等学校を対象に活動助成を行い、助成校を対象とした教
員研修会と活動報告会を行う事業。
【教員研修会】
主催:日本ユネスコ協会連盟
協力:アクサ生命保険株式会社、気仙沼市教育委員会、宮城教育大学国
際理解教育研究センター、京都大学大学院地球環境学堂、特定非
営利活動法人 SEEDS Asia
プログラムコーディネーター:及川 幸彦氏
教員たちは実践的な防災について学んだ
(宮城教育大学国際理解教育研究センター)
実施協力:気仙沼市立鹿折小学校、気仙沼市立階上中学校
● GUCCI チャリティ・ガラに野口理事長が出席
ラ グ ジ ュ ア リ ー・ ブ ラ ン ド の
ん が 司 会 を 務 め、さ ら に UNESCO ス
た。ガラの開催を通して、GUCCI から
GUCCI が 主 催 し た チ ャ リ テ ィ・ ガ ラ
ポ ー ツ・ チ ャ ン ピ オ ン の 横 綱 白 鵬 関
被災地への継続的な支援の重要性が
(10 月 25 日( 土 )、両 国 国 技 館 )に、
からのビデオメッセージも上映され
発信された。 (総務部:上岡 あい)
日ユ協連の野口理事長が招待された。
同 社 は、か ね て よ り 東 日 本 大 震 災
で被災した子どもたちを支援するユ
ネスコ協会就学支援奨学金事業に継
続 的 に 支 援 を し て く だ さ っ て お り、
今 回 の ガ ラ の 中 で は、上 記 事 業 へ の
寄 附 金 の 授 与 も 行 わ れ た。ま た、世
界寺子屋運動広報特使の久保純子さ
courtesy of Gucci
courtesy of Gucci
M S D サイエンススクール
サイエンススクールは、MSD 株式会社との協働事業。
「いのちと
健康」をテーマに、子どもたちに生命や科学への興味を持ってほし
いと、2011 年度より実施 している出前授業(5、6 年生対象)のプロ
グラムだ。今年度は多くのユネスコ協会のご協力をいただき、13 校
で 1158 名を対象に実施することができた。
授業は 2 時間。最初の 1 時間は、ユネスコについて学んだ後、人
間のからだのしくみや、病気を治すために開発された薬について学
ぶ。さらに、病気の原因を調べ、新しい治療法や薬を発見するため
大切にしている科学者のルール[観察→予想(仮説)→証明]につ
いて、クイズなどを交えながら楽しく学んでいく。2 時間目は、体験
授業として軟膏(実際には薬の成分は入っていない)をつくる。
これらの授業を通して、多くの子どもたちが科学に関心を持つ
きっかけにしてほしい。
13
ユネスコ 2015.1
(組織部:尼子 美博)
軟膏づくりを体験する子どもたち
活動報告
世界遺産活動
バイヨン寺院 彫像修復プロジェクト
本プロジェクトは、1994 年からカン
的なものであり、いまでは他国のチー
ボジアで修復・調査・研究を行ってき
ムからも注目され、その技術が導入さ
た日本政府アンコール遺跡救済チーム
れつつある。
同プロジェクトでは、彫像や欄干の修
人材育成について
復 の み な ら ず、JASA に よ っ て 約 20 年
(JASA)の技術協力のもと、
〝アンコー
ル遺跡の保全と周辺地域 の持続的発展
もうひとつの基本理念は【人材育成】
内でも中心的な役割を担っている。
日本ユネスコ協会連盟と JST との共
をかけて養成された人材から次の世代
のための人材養成支援機構″(JST /
である。1994 年以来、カンボジアの芸大
へと、“カンボジア人によるカンボジア
カンボジアの NGO)との共同事業であ
生とその卒業生を対象とした考古学、建
人へ " の技術継承を進め、将来にわた
る。今号では、20 周年を迎えた JASA の
築学といった分野の専門家の育成を行っ
りカンボジア人の手で遺跡を保全して
理念と活動の成果を紹介する。
てきた。参加した学生は、現在では JASA
いくことを目指している。
古代に目を向けた遺跡修復の工法
の修復事業だけでなく、他の修復チーム
(教育文化事業部:青山 由仁子)
アンコール遺跡群が世界遺産に登
録 さ れ た 1992 年 以 降、各 国 か ら 常
時 10 チーム以上が修復調査活動に携
わっている。しかし、修復に関する方
法や理念は共通化されておらず、各国
それぞれの技術や理念のもとで、修復
方法を模索し続けているというのが
実状である。
JASA では、遺跡がつくられた当初の
工法や理念に目をむけた【古代建造技
術の再生と継承】を基本軸に、修復・
研究を行ってきた。古代建造技術を重
視した修復のあり方は、それまでのア
ンコール遺跡修復には見られない画期
2014 年 8 月に行われた JASA の 20 周年記念式典のようす
未来遺産運動
チーム エナセーブ 未来プロジェクト
未来遺産運動では、6 年間にわたり、
活動に、同社社員がボランティアとし
セーブ」を中心とした低燃費タイヤを
地域の文化や自然を守る市民の活動を
て参加した。
普及させるだけでなく、海外における
「プロジェクト未来遺産」として登録し
今後、未来遺産運動では、プロジェク
植樹活動「チーム エナセーブ」を 2009
てきた。2013 年から、この「プロジェク
ト未来遺産の登録を進めるとともに、
年より実施しております。そして 2013
ト未来遺産」登録団体と、未来遺産運動
企業・個人が運動に参画することを積
年、この「チーム エナセーブ」の活動
の理念にご賛同いただいた住友ゴム工
極的に推進していきたい。
を日本国内にも拡大することとし、日
業株式会社との協働プログラム「チー
住友ゴム工業株式会社
本ユネスコ協会連盟との協働で「チー
ム エナセーブ 未来プロジェクト」が
担当者からのメッセージ
ム エナセーブ 未来プロジェクト」を
本格的に始動した。全国 10 ヵ所の「プ
我々ダンロップは、タイヤメーカー
スタートさせました。
ロジェクト未来遺産」登録団体などの
として地球環境に貢献するため「エナ
全国各地の「未来遺産運動」の活動
に参加させていただき、皆さまの思い
に多くの参加者が共感し、
「今後もぜ
ひ参加させていただきたい」
「 地元の貴
重な文化や自然について学び、守って
いきたい」といった感想が寄せられて
おります。100 年後の未来の子どもた
ちのために、
「チーム エナセーブ」の
輪を広げ、今後も皆さまの活動に積極
的に参加させていただければと思いま
す。詳しくはこちらのホームページを
ご覧ください。
http://tyre.dunlop.co.jp/enasave/mirai/
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」の活動地、北海道白老町にて
ユネスコ 2015.1
14
日本ユネスコ協会連盟からのお知らせ
お知らせ
グループ、三菱 UFJ 環境財団が実施する
最新号では、2014 年に登録された「富
環境教育プロジェクト「守ろう地球のた
岡製糸場と絹産業遺産群」および「シルク
第 41 回 NHK 日本賞 企画部門・日ユ協連賞決定
からもの」。その一環として実施している
ロード」を特集し、世界遺産としての価値
「みどりの絵」コンクールに、2 万 4718 点
や、登録にいたるまでの経緯など、ほかに
2014 年 10 月 21 日(火)、NHK の教育コ
もの応募をいただきました。その中から、
はない魅力的な内容になっています。ぜ
ンテンツの国際コンクール「日本賞」授
最 優 秀 賞 9 名、優 秀 賞 36 名 お よ び 入 選
ひご活用ください。 賞式で、
「パイジャルプル村のダリットの
409 名が選ばれました。
少女」を企画したネパールのメディア・
ヘルプ・ラインに対し、加藤玲子副会長
より日本ユネスコ協会連盟賞が授与され
ました。
企画内容は、ダリット(不可触民)の
13 歳の少女が、村の全家庭にトイレをつ
くる運動を起こし、衛生状態を著しく向
上させたというストーリー。日ユ協連で
は、受賞企画の番組制作費として 3000 ド
ルを支援しています。
「私が守りたい身近な自然」部門
日本ユネスコ協会連盟賞 「負けるなおたまじゃくし、かえるになれ!」
吉村 紀香
(学校法人神戸海星女子学院小学校 3 年)
『世界遺産年報 2015』発行
全国の書店でも発売中。
1000 円(税別)発行元/講談社
機関誌 「 ユネスコ 」 改訂について
内容の充実化をはかるため、機関誌「ユ
ネ ス コ 」vol.1146 よ り 全 面 モ ノ ク ロ、16
ページにしました。全国のユネスコ協会
日ユ協連では、1995 年から財団法人日
の活動を「ユネスコ活動の広場」でご紹介
本宝くじ協会の助成を受け、世界遺産に
しています。皆さまの活動にお役立てく
関する最新かつ正確な情報を、広く一般
ださい。引き続きご愛読よろしくお願い
の方々に紹介する目的で『世界遺産年報』
いたします。
を発行し、全国の公共図書館、大学・短大
第 39 回「みどりの絵」コンクール
図書館、公民館などへ約 1 万 1000 部寄贈
日ユ協連と三菱 UFJ フィナンシャル・
しています。
今後の主要事業日程
1月17日
3月14日
2015 5月23日
6月6・7日
6月20日
第499回理事会、
第35回評議員会、
理事・評議員情報交換会、新年懇親会
第500回理事会
第501回理事会、第36回評議員会、理事・評議員情報交換会
第71回民間ユネスコ運動全国大会in和歌山
第502回503回理事会、第66回定時総会
助成金情報
ポーラ伝統文化振興財団
日本の無形の伝統文化の保存、伝承の
ための記録研究などで有益な成果が期待
できるもので助成。単年度(翌年)。
○上 限 額:180 万円
○応募情報:1 / 1 ~ 3 /末
○決 定:7 月単年度(翌年)
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟は、UNESCO憲章の精神に共鳴した人びとによって1947年、世界にさきがけ仙台で始まった、民間ユネスコ運動の日本に
おける連合体です。現在全国に約280のユネスコ協会があります。
2015 年 1月1日発行 通巻第 1147 号 第 3 種郵便物認可(1、4、7、10 月の 1日発行・年 4 回)
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