施設入所用フォーム(診断書・診療情報提供書)の統一化に向けての当院

施設入所用フォーム(診断書・診療情報提供書)の統一化に向けての当院の取り組み
十和田市立中央病院
○柴崎陽介、善積威、佐伯さつ子、太田緑
簗場理利子、小又恭子、丹野弘晃、松野正紀
現在、老健施設・特養施設などへの施設入所においては、病院側は施設指定の診断書
ないしは診療情報提供書の提出を求められる。この書類は介護保険法施行以前から使用
されているものも多く、各々の施設により書式(フォーム)
・検査項目もマチマチであ
った。また、診断書の内容としても患者像が明瞭に浮かび上がってくるものとは言い難
い面もあった。
フォームが異なるため、書類作成にあたっては電子カルテの診断書作成ツールを使う
ことも不可能で、手書きで対応せざるを得ない状況であった。これにより、作成側では
「作成に手間がかかる」
、
「電子カルテに(スキャン以外で)直接取り込むことができな
い」、という問題点があり、また書類を受け取る施設側としては「記入内容が手書きの
ため場合によっては読めない」ことがあること、また現在の介護保険制度に即していな
い書類であることも大きな問題であった。
以上より、どの施設でも利用できるフォームの作成をすることが望ましいと考えられ、
全国的にも仙台市医師会などでは同様の取り組みがなされ既に報告されている。
当院では、今回、上十三地域で介護に関する地域連携のネットワークを通じて、施設
入所にかかわるフォームを統一すべく、各施設と調整を行った。また、フォームの統一
作業を行う前に、診療情報提供書ないし診断書に必須の項目があるのか?法的根拠はど
うか?などにつき、市・県・東北厚生局に確認を行い、各施設のフォームをすべてとり
よせた上で、とういつふぉーむの「たたき台」を作成。各施設の承認を得て運用、いず
れは電子カルテ上で診断書作成ツールに対応させる予定で取り組んでいる。