35 日立化成の価値創造プロセス マテリアリティ報告 組織 知的財産戦略 基本的な考え方 日立化成は、知的財産を事業戦略推進に不可欠な重 高い優位性を実現できる価値ある技術を的確に把握 要な資産と位置付けています。 し、知的財産として蓄積を図り、積極的に活用すること 中長期的な企業価値の向上に向けて、市場における で、技術力と製品競争力をさらに強化していきます。 日立化成の特徴 日立化成は、 「事業戦略に対応した国内外での有効 財産を日立化成の知的財産戦略室で管理しています。 特許の取得と積極的な活用」の方針に基づき、 「技術・ さらに、知的財産に関する意識向上を目的に、グルー 製品の優位性の確保」 「権利侵害への毅然とした対応」 プ会社を含めて従業員への継続的な教育活動に努めて 「 他 社 特 許 権 の 尊 重 」の 3 つ のパテントポリシーを掲 げ、社内規程を整備しています。また、専任部署(知的 財産戦略室) を設けて知的財産に関する諸活動を行っ ており、2015 年からは日立化成グループ全体の知的 います。 知的財産に関する教育活動 対象 主な教育内容 技術者向け 特許出願、特許権に関わる法知識 特許明細書作成(演習)、拒絶理由対応 知的財産管理体制 執行役社長 新事業本部 筑波総合研究所 特許情報検索 営業向け 技術情報の漏えい防止対策 ビジネス活動への特許の活用方法 全従業員向け 知的財産に関する基礎知識(新人研修) 技術情報の漏えい防止対策、 パテントクリアランス (コンプライアンス) 知的財産戦略室 2014年度の取り組み 技術・製品の優位性の確保 日立 化 成は技 術・製 品 分 野ごとに P P M(P a t e n t Portfolio Management) を実施しています。その黎 明期・発展期・成熟期および競合の状況などに応じて、 事業支援効果の高いグローバルな特許網を構築し、当 社が開発した技術・製品の優位性を確保しています。 他社特許権の尊重 特許検索システムの整備と特許検索エキスパートの 受取ロイヤリティ額 (百万円) 2,000 1,500 KPI 知的財産について、グループ会社以外からの受取ロイ ヤリティ額は、2014 年度は約 16 億円となりました。 Annual Report 2015 2011 2012 1,532 2013 1,626 2014 (年度) 特許出願件数 / 特許保有件数 (件) 2,500 極的な対抗策を講じています。なお、当社が保有する 2010 0 査および分析を緻密に実施し、他社の知的財産を尊重 当社の権利を侵害する企業に対し、グローバルで積 1,389 500 3,000 権利侵害への毅然とした対応 1,348 1,000 育成により、研究開発の段階から他社技術・特許の調 しつつ、当社技術の差別化を支援しています。 1,395 2,000 2,983 1,957 2,040 1,500 1,734 1,000 788 500 0 2,205 698 2010 保有件数 (日本) 841 2,371 2,174 2,582 2,406 727 727 816 724 665 2011 2012 保有件数 (日本以外) 2013 出願件数 (日本) 2,518 801 651 2014(年度) 出願件数 (日本以外)
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