Document

家庭数
さいたま市立上小小学校
9月号
平成27年9月1日
教育目標
◎ 心豊かな子
◎ 進んで学ぶ子
◎ 健康な子
〒330-0855 さいたま市大宮区上小町 1337-1
HP http://kamiko-e.saitama-city.ed.jp/ TEL:048-644-6251
人にやさしく 物にやさしく
校 長
小林 真理子
猛 暑・酷 暑 と い う 言 葉 が 連 日 の よ う に 聞 か れ た 夏 休 み も 終 わ り 、元 気 一 杯
の 子 ど も 達 が 学 校 に 戻 っ て き ま し た 。上 小 の 子 ど も 達 は 、2 学 期 の 学 習 や 運
動 に 、心 身 共 に 一 回 り 大 き く な っ た 姿 を 見 せ て く れ る こ と で し ょ う 。楽 し み
にしています。
さて、私事ですが、夏休みに今年80歳を迎えた母が、家に遊びに来ました。
「1泊して帰るから」という予定でしたが、昔話に話が弾み、母は結局2泊し
て3日目の夕方帰って行きました。
私は子どもの頃、祖父母と両親、妹と弟の7人家族で過ごしていました。明
治生まれの祖父母からは、その時代に生きた人の苦労話をたくさん聞くことが
できました。祖母は、雨が降ると外で遊べない近所の子ども達を家に呼んで、
田舎まんじゅうを作って食べさせたという人で、老若男女多くの人から愛され
ていたことを子ども心に憶えています。
母は祖母をお手本に、人や物を大切にすることを心掛けてきたと言います。
今の母は、畑で作ったキュウリやナスとともに、煮カボチャや五目豆などの料
理を友人・知人に届けるのが楽しみの一つです。高齢の友人の多くは料理をす
ることが難しくなり、昔ながらの味付けで届けてくれるおかずをとても喜んで
くれるそうです。母は、家では食べきれないカボチャを大なべで料理して、小
分けして、まだ温かなうちに届けて回るのが最近の日課であると話します。
人や物を大切にする祖母や母の姿を本当に立派であると思います。人や物を
大切にすることを言い換えて、私は子ども達に「人にやさしく、物にやさしく」
と話します。
これからの時代を担う子ども達には、本当の意味での心の豊かさが必要です。
今、いじめの問題や命の大切さについて考える機会が多くなりましたが、学校
でも家庭でも言葉ばかりの「いじめはいけない、命は大切に」は空虚です。
大人達が「人にやさしく、物にやさしく」、具体的に何かをして見せることが、
人や物、そして命を大切にする子ども達を育てることにつながるのではないで
しょうか。
保護者・地域の皆様には、今月も変わらぬご支援・ご協力をどうぞよろしく
お願いいたします。