活用シーン集

光ライブラリHL200
活用シーン集
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大容量4K/8K放送サービスに向けた効率的な
データ保存
1. 4K/8K放送の対応でますます増える映像データ
地上アナログ放送が2011年に終了し、地上デジタルに完全に移行して数年が経ちましたが、すでに次世代の4K/8Kの放送の実
用化に向けた動きが加速しています。
総務省は2014年に高解像度の「4K」および「8K」の放送サービスについて、BSでの試験放送を2016年に始めることを盛り込んだ
中間報告案を正式に公表しました。また、本放送についても2018年に始める予定を明記しています。その経済波及効果は約39
兆円の市場規模となる見込みだそうです。
また、映像編集の現場ではファイルベースのデータ量が急激に増加しています。
その背景には、MXF映像ファイルフォーマットが規格化されファイルベース化に
よる作業の効率化が進んだことや、ノンリニア編集の普及により編集現場だけ
でなく収録現場でもテープレスの時代を迎えたことがあげられます。
このように、映像の電子データが今後ますます増えていくことが予想されます。
2. 4K/8Kの映像データで直面する問題点
急激に増加する映像ファイルデータの取り扱いについては、従来と同じやり方ではさまざまな問題が生じてしまいます。どのような
課題があるか見てみましょう。
課題1 運用コスト
すべて映像データをHDDで保存すると運用費用もデータ量に比例して急激に
増加します。また、HDDは定期的なデータ移行が必要になるため、さらに追加の
費用がかかってしまいます。
課題2 ファイルへのアクセス性
最近では過去の映像を2次利用するケースが増えていますが複数のユーザが
それぞれ使いたいファイルにアクセスする場合にはランダムアクセス性が重要に
なります。磁気テープではファイルのアクセス毎に巻き戻しが発生するため複数のファイルを同時にアクセスする場合に時間がか
かるという課題があります。
課題3 データの管理、保管
映像データを長期に渡って保管する際に重要なのが管理のし易さとメディアの信頼性です。磁気テープに記録内容を記載した
ラベルを貼り、棚で保管することは実際によくあるケースです。しかしながら、後になって、必要なデータの場所を探している間に無
駄な時間を過ごしてしまったという経験もお持ちではないでしょうか?
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3. 大容量データを効率的に保存するには?
これらの課題を解決する手段として光ディスク使用したアーカイブソリューションを
ご紹介します。
■光ディスクの特徴
特徴1 長期データ寿命
アーカイブ専用に開発された光ディスクは50年のデータ寿命を持つため、定期的
なデータの移行が発生しません。アクセス頻度が低いデータをHDDから光ディスク
に移行することでストレージシステムの大幅なコスト低減が可能です。
特長2 ランダムアクセス性
光ディスクはドライブ内で高速に回転し、磁気テープのような巻き戻しが不秒とHDDに近い値であり、磁気テープの50秒と比較
しても圧倒的に優れています。2次利用を想定したファイルのアクセス性で光ディスクの高いランダムアクセス性が有効です。
特長3 データの管理のしやすさ
光ディスクを使用した光ライブラリは拡張性に優れ、ライブラリ単位で増設が可能です。また、標準バンドルのソフトウェア機能
によりファイルの検索も可能です。さらに、光ディスク自体が温度や湿度などの環境変化に強いため、磁気テープのような厳
密な温度管理も不要です。
まとめ
今後ますます増加する映像データを長期に渡って効率よく保存することが重要なストレージ要件となっています。
光ディスクは50年の長期保存と高いランダムアクセス性、環境変化への耐性などの特長を持っているため、お客様の
貴重な映像データを長期にわたり効率的に保存します。
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実験・研究データを長期間、安全に保存するには
1. 求められる研究データの長期保存への取り組み
研究データの保存に関しては長期保存と改ざん防止が重要な要素になります。特に長期保存に関しては国全体の取り組みとして
積極的に進める動きがあります。
日本学術会議は2015年2月、論文発表した研究データの保存期間を原則
10年とする内容を盛り込んだ研究不正対策をまとめました。この背景にある
のは近年の研究不正などがあり、文部科学省からの依頼があったことによる
ものです。
また、観測・実験データ、画像・写真データなど保存すべきデータ量は今後
ますます増える傾向にあります。
2. 研究データの長期保存に対する不安の声
このように、増え続ける観測・実験データを長期的に安全に、効率良く保存したいという要望は最近多く聞かれるようになってきま
した。しかし、大量のデータを保存するのに今までと同じストレージ環境で、はたして問題ないでしょうか?
すでに、現場では将来のデータ保存についての不安の声が聞かれています。
・実験の1次データや2次データに加え、その時の実験プロトコールを
10年以上保存する必要があるが、HDDでは長期保存の面の不安がある。
・観測データは同じデータを二度と撮れないのでデータプロテクションと
原本保障が重要だが、最適なソリューションが見つからない。
・大容量記憶システムの最下層媒体としてテープを使用しているが特に小さい
ファイルの複数アクセスが遅い。
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3. 用途に合わせたメディアの選択が効果的
光ディスクは長期保存と耐久性に優れ、データの改ざんが物理的にできない特性をもっています。そのため、アクセス頻度は
それほど高くないが、長期にわたって確実にデータを保存する媒体としては光ディスクが最適です。
研究・実験データの長期保存に適した光ディスクの特長
(1) 長寿命
アーカイブ専用に開発された50年以上のデータ寿命をもつため定期的なデータの移行が発生しません。
また、温度や湿度などの環境変化や水に対して高い耐性をもっています。
(2) 改ざんの防止
光ディスクやHDD、テープ、それぞれの媒体でWORM(Write Once Read Many)に
対応し、書き換えができないものがあります。しかし、HDDやテープはソフトウェアの
機能を使って書き換えを不可能にしているのに対し、光ディスクはレーザ光の照射
による記録膜の溶解でデータを記録する不可逆性の方式のため、データ改ざんが
物理的に不可能です。
(3) 高速なランダムアクセス
テープは巻き戻しに1分程度の時間がかかりますが、光ディスクは1秒以下でデータにアクセスすることが可能です。
*テープ、光ディスクとも媒体がドライブに装填されている状態のアクセス時間
まとめ
昨今データの長期保存の要求がますます強くなる傾向があります。
日本学術会議は論文の実験データや実験ノート、画像データ、などは論文発表後、原則10年間保存することを発表して
います。
光ディスクは50年の長期保存と環境変化に対する耐性、原理的に改ざんができない特長を持っているため、研究・観測
データの長期保存に最適なソリューションを提供します。
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製造データの長期保存ソリューション
1.ますます高まる製造データ保存の必要性
1995年に施工された製造物責任法(PL法)により、製造者は製造物の欠陥により生じた損害の責任を負うことになりました。
この欠陥とは、「設計上の欠陥」「製造上の欠陥」「指示、警告上の欠陥」に分類されます。
これらの欠陥のうち、製造上の欠陥による損害を防ぐためには、製造時のデータを管理、
保存することが有効です。
製造時のデータには、「製造時期」「製造工場」「使用部品のロット」「出荷検査の結果」などが
あります。これらの製造データを管理することにより、製造上の問題が発生した場合はすぐに
対策がとれるほか、万一事故が発生した場合でも、製造上の問題であるかどうか切り分けが
可能になります。
また、製造データを蓄積、解析することで製造物の不具合点を改善することが出来るため、生産
性の向上、品質の向上を図ることができます。また、生産実績を新製品へのフィードバックする
ことで、よりよい製品を開発することも出来ます。
このように、製造者にとって製造データの保存は、ますます重要になってきています。
2.製造データを長期保存する場合の問題点
しかし、製造データの管理保存を行う場合、以下のような問題があります。
・日々増加する製造データのために、ストレージが圧迫されてしまう。
・ほとんどアクセスしないデータなのに、ストレージ装置に電力を使うのはもったいない。
・製品が使われている間は、製造データを保存したい。しかし、ストレージ装置の寿命は
製品より短い。
光アーカイブシステムは、こうした問題を解決するソリューションを提供いたします。
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3.製造データの長期保存に適した光アーカイブシステム
製造過程で取得したファイルサーバ上の製造データは、一定期間が過ぎるとアクセス頻度が低下します。こうしたデータは、
光アーカイブシステムに移動することによりファイルサーバの空き容量を増やすことが出来ます。ファイルサーバから光ディス
クにデータ保存することで容量当たりの保存コストも下げることが出来ます。
光アーカイブシステム自体の容量増加方法には、2つの方法があります。1つは、光ライ
ブラリを追加する方法。もう1つは、光ディスクが入ったカートリッジだけを追加し、カート
リッジをオフライン管理する方法です。アクセス頻度が少ない製造データの保存は、オフ
ライン管理することで、保存期間中の電力も不要です。
ファイルサーバに使用されているHDDは一般に3~5年程度で寿命となるため、新しい
HDDにデータコピー(マイグレーション)をする必要があると言われています。しかし、
光アーカイブシステムに使用している光ディスクには、長期保存に適したアーカイブグレードのBlu-ray DiscTM *1)を使用して
います。アーカイブグレードBlu-ray DiscTMは、50年以上の寿命があり*2)、製造データの保存期間(約10年)であれば、デー
タマイグレーションに必要なコストも発生しません。
まとめ
昨今、製品の安全性に対して消費者から厳しい視線を向けられるようになりました。
また、グローバル化が進み、製品は国内、海外問わず使用されるようになってきました。このため、製品の欠陥に対する訴訟、
その賠償金額も増加しており、事業継続に重大な影響を与えるリスクになっています。製造者が製造物の品質を管理し製造
上の欠陥を起こさないために、製造データ保存の重要性は今後ますます増加してきます。
光アーカイブシステムはこうした製造データを長期に保存するソリューションを提供いたします。
*1) Blu-ray DiscTMは米国およびその他の国におけるBDA の登録商標です。
*2) 弊社加速度試験の結果であり、性能を保証するものではありません。
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保険の契約者情報、統計情報の長期保存のための解決策
1.時代とともに変化する保険業界の電子データ
近年、ビックデータを活用し、事業を開拓する動きが急速に高まっています。保険業界においても例外ではなく、急ブレーキや急
発進の回数といった運転者の傾向を保険料に反映させるテレマティクス保険を検討する企業が増えています。
また、従来、紙ベースで行われてきた保険の申し込みは最近ではタブレット端末を使用し、ペーパー
レスで行うケースが増え、電子データの増加がますます強まる傾向です。
ますます増える電子データ
・保険申込書や必要書類(本人確認書類、健康診断書、車検証控など)
・人口統計分析結果や過去の自然災害の記録
・急ブレーキや急発進の頻度などといった車の走行情報
・コールセンターの問合せ内容
2.急増する契約情報を保存する場合の問題点
驚くほどの勢いで増加するこれらのデータは長期間にわたって保存する必要があります。大量のデータをHDDのみで運用するのは
運用コストの面で効率的ではありませんし、データの保護の観点からも有効とは言えません。大容量データ保存に関して具体的に
どのような課題があるのでしょうか?
課題1 運用コスト
増加し続ける大量のデータをすべてHDDで保存するのは費用がかかってしまいます。また、HDDは
定期的なデータ移行(マイグレーション)が必要になるため、さらに媒体の費用や移行の手間が
増えることになります。
課題2 事業継続性の確保
地震や火災といった災害があっても速やかに事業を復旧させる事業継続計画(BCP)をいかに確保
するかが保険業界では重要です。バックアップを取っていてもバックアップした媒体自体が災害に
弱かったり、同じ種類の記録媒体にバックアップをしていると同じく災害の影響を受けるリスクが
高まります。
課題3 データの保管、廃棄
契約内容や個人情報は契約中においては絶対に改ざんやデータの消去は許されません。また、契約終了後においては確実に
データを廃棄する必要があります。
データの保護・改ざん防止をサポートするソフトウェアもありますがライセンス費用が高いという問題があります。
また、HDDのデータを確実に消去するのも専門業者に依頼するとそれなりの費用がかかってしまいます。
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3.将来を見据えたデータ保存の新しい形
大量のデータでも90日後には80%のデータはアクセスされなくなると言われ、このアクセスされない80%のデータをいかに効率良く
管理するかが重要となります。この課題を解決する手段として光ディスク使用したアーカイブソリューションを提案します。
<光ディスクの特徴>
特徴1 長期データ寿命
アーカイブ専用に開発された光ディスクは50年のデータ寿命をもち、アクセス頻度が低い
データを光ディスクに移行することでストレージシステムの大幅なコスト低減が可能です。
また、テープのような16℃~25℃の温度管理が不要で空調のコストを長期に渡り低減
できます。
特長2 高い耐久性
光ディスクは記録膜がカバー層で覆われているため、温度や湿度などの環境変化や水に高い耐性を示します。HDDやテープの
ような磁気記録ではないので磁界の影響も受けません。そのため、災害対策やディザスタリカバリ用途のストレージ媒体として有効
です。
特長3 データの管理のしやすさ
HDDやテープはソフトウェアの機能を用いて書き換えを防止していますが、光ディスクはレーザ光の照射による記録膜の融解で
データ記録を行うため、書き換えが原理的に不可能であり、高い堅ろう性を実現します。
また、光ディスクは市販のシュレッダーでも物理的な破壊が可能であり、契約終了後の不要なデータを確実に、費用をかけずに
消去することが可能です。
まとめ
契約内容や個人データなど、大量のデータを長期に渡って保存する要求がますます強くなる傾向があります。
光ディスクは50年の長期保存と環境変化に対する耐性、原理的に改ざんができない特長を持っているため、保険業務に関する
データの長期保存に最適なソリューションを提供することが可能です。
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