ジオアーケオロジスト 英国サザンプトン大学地理学環境学部教授 ( 自然地理学 ) トニー・ブラウン博士講演会 「英国・低湿地考古学の最新成果 : 地形学・地質学の視点から」 講演の後、地震や津波、洪水など、日本特有の災害に関わる遺跡のトピックスを提示し、博士とディスカッションを 行います。また、発掘調査を通じてわかった過去の災害について、研究者が果たすべき役割、活動を考えます。通訳付き。 とき : 2015 年 8 月 8 日 ( 土 ) 13:00~16:40 会場 : アネックスパル法円坂・3 階多目的ルーム1 大阪市中央区法円坂 1 丁目 1-35 JR 環状線および地下鉄鶴見緑地線・森ノ宮駅から西へ徒歩 10 分 地下鉄谷町線および中央線・谷町 4 丁目駅から東へ徒歩 8 分 参加費 : 300 円 ※終了後、同館にて博士を囲んで立食パーティを開催します ( 会費 3,500 円 )。 引き続きパーティにご参加頂ける方は 8/5( 水 ) までに下記へご連絡お願いした します。 主催 : トニー・ブラウン博士講演会実行委員会 NPO 法人 WAC Japan・世界考古学会議第 8 回京都大会実行委員会 協力 : 一般財団法人 大阪市教員会館 / 奈良文化財研究所 公益財団法人 大阪市博物館協会 大阪文化財研究所 お問い合わせ先 : 別所秀高 ( 東大阪市文化振興協会 ) [email protected] 大庭重信 ( 大阪文化財研究所 ) [email protected] 先遣隊・ディワカル タパさんと現地からの写真 ネパール大震災教育復興支援写真展 3 階B棟市民ギャラリーにて開催中 © Raj Kumar Lamichhane プログラム 13:00~14:30 第 1 部 トニー・ブラウン博士特別講演 「英国・低湿地考古学の最新成果 : 地形学・地質学の視点から」 ʻMulti-Proxy Wetland and Lake Archaeology: From Human Impact to a Nutritional Approachʼ ジオアーケオロジーは地球科学の方法や概念を考古遺跡の発掘調査に応用する研究手法です。ブラウ ン博士は 1980 年代から遺跡の調査に携わり、過去の地形や気候の復元に寄与してきました。地形学や 地質学の視点から実践した沖積低地や湖沼に埋没する遺跡の調査成果や、ボーリングコアから抽出した sedaDNA からみた過去の食糧資源についてお話しいただきます。 14:30-14:40 休憩 14:40-16:00 第 2 部 災害考古学の現状と展望 基調報告 (14:40-15:00) 斎野裕彦 / 仙台市教育委員会 「仙台平野の弥生時代・平安時代の津波災害痕跡」 事例報告 (15:00-16:00) ①小倉徹也 / 大阪文化財研究所 「福島県南相馬市小高川下流域の 3.11 津波堆積物の状況」 ②井上智博 / 大阪府文化財センター 「中世大阪の景観変遷における洪水の影響」 ③大庭重信 / 大阪文化財研究所 「弥生時代河内平野南部の河道変遷と集落」 ④冨井 眞 / 京都大学文化財総合研究センター 「北白川扇状地の土石流堆積物」 ⑤山崎 健 / 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター 「奈良文化財研究所における災害痕跡への取り組み」 ⑥別所秀高 / 東大阪市文化振興協会 「大阪北部で見られた慶長地震の痕跡」 16:00-16:40 総合討論 講演者紹介 トニー・ブラウン (Tony Brown) サザンプトン大学地理学環境学部教授 ( 自然地理学 ) 沖積低地の河川地形の変遷やそれらに呼応した集落の動き、さらに泥 炭層や湖沼底産出の花粉組成と組み合わせた古気候・古環境変遷など考 古遺跡に関わる多数の研究成果があります。近年は地球に過度の負荷を かけた時代としての anthropocene( 人新世 ) の環境問題にも積極的に 関わっています。 また、わが国の考古学研究者には馴染み深い Wetland archaeology 共同設立者の1人であり、ロンドン考古学協会やロンドン地質学会の フェローにも選出されています。 代 表 的 な 著 作 と し て ケ ン ブ リ ッ ジ 考 古 学 マ ニ ュ ア ル シ リ ー ズ の Alluvial geoarchaeology (1997) があります。 実行委員会 別所秀高 ( 代表 )・井上智博・大庭重信・岡村勝行・小倉徹也・真貝理香・冨井 眞・宮路淳子
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