共鳴現象について

共鳴現象について
食べ物の水は共鳴によって激しく振動し熱くなるのであるが、この場合大事なことは、水
が共鳴を起こす前からもともと波動として存在しているということである。二つの振動体
の固有振動がほぼ同じである場合に共鳴が起こるのだが、共鳴が起こる場合、エネルギー
の移動が起こっている。つまり、発信された波動の持つエネルギーが受信側の波動に移動
する。そこで不思議なことが起こっていて、受信側の波動の抵抗係数が極めて小さい場
合、発信側から移動してくるエネルギー、つまり外力とはほとんど関係なく、受信側が共
鳴する波動の振幅は非常に大きくなる。今ここで、私は、発信側の波動を名僧の発する呪
力、受信側が共鳴する波動というのが神が名僧と響き合って発する波動と考えている。名
僧の発する波動と共鳴して発する神の波動は実に振幅の大きい強力な波動であり、「宇宙
の海」において大きな影響を与え、天変地異を和らげたり疫病の蔓延を防いだりするので
ある。自然呪力とは、名僧の強い呪力が起こす神との共鳴現象である。
物質にはその物質固有の振動数というものがある。振動数は周期の逆数なので、物質には
固有の周期というものがあるといっても良いのだが、普通は振動数のという言葉を使う。
その物質が振動を起こしたときに、ある一定時間内に何回振動するか? ゆっくり振動す
るのか、ものすごい早さで振動するのか? それは振動を起こす外力に関係なく、その物
質に固有のものである。
振動を起こすための外力が関係してくるのは、振幅である。激しい振動というのは振幅が
大きい。もともと振動を起こしていないものを振動させるにはエネルギーが必要である。
ブランコの場合、人が乗ったばかりでまだ揺れていない状態から揺れを起こさせるには、
乗っている人がブランコを揺らす運動をするか、後ろから押してやるという運動が必要で
ある。運動はエネルギーのことであるから、ブランコを揺らすためにはエネルギーが作用
している。したがって、揺れているブランコについては、その揺れ(振幅)に応じたエネ
ルギーを持っていることになる。
波動の場合も同じであって、ある波動が存在しているとき、その波動は固有の振動数を
持っていると同時にそれなりのエネルギーを持っている。宇宙は「波動の海」というが、
すべて波動で成り立っている。すべての物質も波動だし、すべての自然現象も波動現象で
ある。宇宙には、どのような波動かは判らないが、いろんな波動が存在していることは現
代科学の常識である。それらの波動がどのようなエネルギーで生じたのかは判らないが、
とにかくそれなりのエネルギーを持った波動が、私たち人間があらたに加えるエネルギー
がなくても、この宇宙にもともと無数に存在している。もちろん、私たち人間は、エネル
ギーを使ってこの地球から宇宙に向かって、新たな波動を送っている。テレビの電波や都
会の光や騒音もそうだ。それらは別としても、 この宇宙にそれなりのエネルギーを持っ
た波動がもともと無数に存在しているのだ。そのことはしっかり頭に入れておいてほし
い。
さて、共鳴という現象だが、私たちは、小さい頃から学校で教えられて、「振動数の等し
い二つの音叉(おんさ)の一方を鳴らせば、他方も激しく鳴りはじめる」ことを知ってい
る。これが共鳴だが、今後「自然呪力」の科学的説明を行うときに、初歩的ではあるが大
事な知識が基礎知識として必要であるで、これから少しだけ共鳴の説明をしたい。
まず電子レンジの仕組みの説明をしよう。電子レンジの場合、電磁波が外力として、食べ
物に作用する。電子レンジの中には、食べ物のほかそれを包むビニールとか食べ物をのせ
たお皿があるが、もちろん電磁波はそれらにも作用する。しかし、食べ物は熱くなるが、
ビニールやお皿は熱くならない。それは何故か? 食べ物の中には水が含まれている。水
は、2450メガヘルツという固有の振動数を持っているが、電子レンジというものは、
2450メガヘルツの電磁波が発せられるようにできている。すべての電子レンジがそう
だ。電子レンジのなかに食べ物を入れてスウィッチをいれると電磁波が発せられて、食べ
物の水に作用する。食べ物の水は、それに作用する外力としての電磁波の振動数と同じで
あるために、振動を起こす。それが共鳴である。ビニールやお皿の固有振動数は電磁波の
それとは異なる値であるので共鳴はしないのである。食べ物の水は共鳴によって激しく振
動し熱くなるのであるが、この場合大事なことは、水が共鳴を起こす前からもともと波動
として存在しているということである。この点は常識として覚えておいて欲しい。
ブランコの場合は、ブランコの固有振動数に合わせて力を加えているが、その外力は波動
ではない。しかし、電子レンジの場合は、波動が外力として作用している。波動が外力と
して他の波動に作用して共鳴がおこるという点が大事な点であるので、しっかり頭に入れ
ておいてほしい。二つの波動があってその一方が他の一方に作用して共鳴が起こるのであ
る。
ところで、ブランコの場合、大きく揺れた後、外力を加えないと次第次第に揺れが小さく
なって、最後には止まってしまう。それを減衰振動というが、もし途中で適度な外力を加
え続ければいつまでも揺れ続く。これを強制振動という。外力はネルギーであるから、エ
ネルギーという言葉を使ってこれら減衰振動と強制振動を説明しよう。減衰振動はその振
動体が持つエネルギーが減衰していく。強制振動の場合、その振動体が以外の外からエネ
ルギーが付加されて、その振動体が持つネネルギーは減衰していかない。共鳴の場合、エ
ネルギーの移動が起こっている、この点も常識として覚えておいて欲しい。
しかし、この世の中には常識では考えられないような不思議な現象もあるようだ。共鳴に
ついても、ちょっと常識では考えられない不思議な現象が起こりうる。まだ科学的な観測
で確かめられた訳ではないが、理論的には起こりうる。
波動に関する大学生向けの教科書で『裳華房テキストシリーズ、物理学「振動・波動」』
(小形正雄、1999年10月、裳華房)という本がある。その教科書で、共鳴した波動
の振幅が外力に比例し、固有振動数と抵抗係数に反比例することが示されている。電子レ
ンジの場合もそうだが、私たちが認識しうる共鳴現象では、固有振動数と抵抗係数はそれ
なりの大きな値を持っている。電子レンジの場合は、電磁波から水に移動したエネルギー
は、水の持つ抵抗係数に応じて熱を発生するのである。抵抗係数とは波動の振動を抑制し
ようとする性質をあらわした数値である。この抵抗係数というものがくせ者で、波動の抵
抗係数が極めて小さい場合、他の波動から移動してくるエネルギー、つまり外力とはほと
んど関係なく、振幅は非常に大きくなる。問題は、そのような抵抗係数の極めて小さいも
のがはたして宇宙には存在するのかどうかである。その存在は現在の科学で確認できては
いないが、私は、ひとつの仮説として、宇宙には極めて小さい抵抗係数しかない波動が存
在するのではないかと考えている。
先に申し上げたように、名僧の発する波動と共鳴して発する神の波動は実に振幅の大きい
強力な波動であり、「宇宙における波動の海」において大きな影響を与え、天変地異を和
らげたり疫病の蔓延を防いだりするのである。自然呪力とは、名僧の強い呪力が起こす神
との共鳴現象である。