第6章 第6章 介護保険サービス等の見込み 介護保険サービス等の見込み 国の示す介護保険事業計画用ワークシートを基に保険料を推計しました。介護保険 サービスの事業量及び保険料設定を行ううえで以下のような流れで行いました。 推計の流れ 給付実績(サービスごとの利用者数、利用回(日)数、給付費の平成 24 年度、 平成 25 年度及び平成 26 年度実績見込み)の整理 ○介護保険事業状況報告を活用した給付実績の整理。 A 人口及び要介護認定者数の推計 (平成 27 年度~平成 29 年度、平成 32 年度、平成 37 年度) ○推計人口と現状の認定状況の推移を踏まえて自然体推計。 ●自然体推計した認定者数に保険者ごとの施策を反映して推計。 B 施設・居住系サービスの見込み量の推計 (平成 27 年度~平成 29 年度、平成 32 年度、平成 37 年度) ○居住系サービスは、推計した要介護認定者数から、現状の推移を踏まえ、利用者数を自然体推計。 ●施設・居住系サービスの利用者数については、各市町村における整備計画、介護療養型医療施設 からの転換意向等を踏まえ、利用者数を設定して推計。 C 在宅サービス等(施設・居住系を除くサービス)の見込み量の推計 (平成 27 年度~平成 29 年度、平成 32 年度、平成 37 年度) ○要介護認定者数からBの利用者数を除いた対象者数から、現状の推移を踏まえ、利用者数等を自 然体推計。 ●自然体推計した利用者数に保険者ごとの施策を反映して推計。 D 介護給付等サービス見込み量の推計 (平成 27 年度~平成 29 年度、平成 32 年度、平成 37 年度) ○推計した見込み量について、介護報酬改定率等の影響を反映。 E 保険料の推計(平成 27 年度~平成 29 年度、平成 32 年度、平成 37 年度) ○施策反映後のサービス見込み量等をもとに保険料を推計。 73 第6章 1 介護保険サービス等の見込み 高齢者人口及び要介護認定者等の将来推計 (1)高齢者等の人口推計 本町の総人口は、年々減少し、平成 29 年度で 12,189 人、高齢者人口は 4,031 人、 高齢化率は 33.1%と予測されます。今後も高齢化は進行し、団塊の世代が 75 歳以上 となる平成 37 年度には 4,120 人、高齢化率は 37.2%に達するものと予測されます。 [高齢者等の人口推計] 区分 (単位:人) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 12,423 12,310 12,189 11,802 11,069 40 歳未満 4,310 4,205 4,081 3,787 3,385 40~64 歳 4,277 4,177 4,077 3,847 3,564 高齢者人口 3,836 3,928 4,031 4,168 4,120 1,952 1,989 2,045 2,109 1,776 65~69 歳 1,115 1,205 1,238 1,064 781 70~74 歳 837 784 807 1,045 995 1,884 1,939 1,986 2,059 2,344 75~79 歳 688 699 728 753 947 80~84 歳 554 579 583 578 629 85 歳以上 642 661 675 728 768 30.9% 31.9% 33.1% 35.3% 37.2% 前期高齢者 15.7% 16.2% 16.8% 17.9% 16.0% 後期高齢者 15.2% 15.8% 16.3% 17.4% 21.2% 総人口 前期高齢者 後期高齢者 高齢化率 ※人口推計については、新潟県作成の推計シートを活用して推計しています。 ※推計値等については、端数処理の関係上、内訳と合計など一致しない場合があります。 74 第6章 介護保険サービス等の見込み 【 高齢者等の人口推計 】 (人) 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 12,423 12,310 12,189 11,802 4,000 2,000 11,069 1,884 1,939 1,986 2,059 2,344 1,952 1,989 2,045 2,109 1,776 0 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度 総人口 前期高齢者 後期高齢者 【 高齢化率の推計 】 40.0 (%) 35.0 30.0 25.0 20.0 31.9 33.1 15.7 16.2 16.8 17.9 15.2 15.8 16.3 17.4 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 30.9 37.2 21.2 15.0 10.0 35.3 16.0 5.0 0.0 高齢化率 前期高齢化率 75 後期高齢化率 平成37年度 第6章 介護保険サービス等の見込み (2)要介護認定者数の推計 高齢化に伴い、要支援・要介護認定者数(第1号被保険者)も増え続け、平成 29 年度には 785 人、認定率は 18.7%と見込まれます。また、認定者数も年々増え続け、 認定率は 21.9%に達するものと見込まれます。 [要介護認定者数の推計] 区分 (単位:人) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 高齢者数 3,836 3,928 4,031 4,168 4,120 認定者数 678 721 785 886 935 第 2 号被保険者 23 27 31 32 30 第 1 号被保険者 655 694 754 854 904 17.1% 17.7% 18.7% 20.5% 21.9% 要支援 1 89 97 107 122 125 要支援 2 61 65 71 78 86 要介護 1 147 164 182 207 222 要介護 2 121 127 139 157 170 要介護 3 98 92 95 110 111 要介護 4 113 127 140 156 166 要介護 5 50 48 51 56 54 認定率 ※推計値(認定者数)については、端数処理の関係上、内訳と合計など一致しない場合があります。 76 第6章 2 介護保険サービス等の見込み 介護保険サービス事業量等の見込み (1)介護サービス見込み量 介護サービス事業量、給付費の見込みについては平成 24 年度、平成 25 年度の実 績及び平成 26 年度の見込みを基に認定者数、各種サービスの利用率、日常生活圏 域ニーズ調査を加味して算出し、計画期間における各サービスごとに見込んでいま す。 ① 居宅介護サービス [居宅介護サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、回、日、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 訪問介護 給付費 41,281 47,903 54,783 回数 15,742.8 18,327.6 20,982.0 人数 852 960 1,044 給付費 4,474 5,629 6,761 回数 391.2 493.2 594.0 人数 48 48 60 25,309 26,792 28,545 回数 3,988.8 4,202.4 4,351.2 人数 744 696 672 給付費 2,075 2,408 2,564 回数 681.6 810.0 885.6 人数 48 48 48 398 520 650 72 84 96 178,658 185,538 195,008 回数 22,411.2 23,427.6 24,696.0 人数 2,328 2,364 2,400 訪問入浴介護 訪問看護 給付費 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 給付費 人数 通所介護 給付費 77 第6章 介護保険サービス等の見込み [居宅介護サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、回、日、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 通所リハビリテーション 給付費 30,446 32,928 40,919 回数 3,528.0 3,781.2 4,651.2 人数 516 576 708 135,261 140,958 146,631 日数 16,381.2 17,030.4 17,596.8 人数 1,992 2,028 2,016 給付費 1,649 1,909 2,256 日数 162.0 186.0 222.0 人数 24 24 12 0 0 0 日数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 23,924 24,508 25,351 2,532 2,724 2,868 1,333 1,475 1,534 60 60 72 4,554 4,805 4,941 48 48 48 48,669 50,155 50,845 264 276 288 48,772 52,629 53,291 3,624 3,912 3,924 短期入所生活介護 給付費 短期入所療養介護(老健) 短期入所療養介護(病院等) 給付費 福祉用具貸与 給付費 人数 特定福祉用具購入費 給付費 人数 住宅改修 給付費 人数 特定施設入居者生活介護 給付費 人数 居宅介護支援 給付費 人数 78 第6章 介護保険サービス等の見込み ② 地域密着型サービス [地域密着型サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、回、日、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 0 0 0 回数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 49,881 58,752 58,752 204 240 240 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 夜間対応型訪問介護 認知症対応型通所介護 給付費 小規模多機能型居宅介護 認知症対応型共同生活介護 給付費 人数 地域密着型特定施設入居者生活介護 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 0 0 回数 0.0 0.0 人数 0 0 看護小規模多機能型居宅介護 地域密着型通所介護 給付費 79 第6章 介護保険サービス等の見込み ③ 施設サービス 施設サービスの利用者数は現在の施設数で見込んでいます。 [施設サービス利用者数の推計] 区分 (単位:月平均人数) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 介 護 老 人 福 祉 施 設 要介護 1 8 8 8 要介護 2 8 8 8 要介護 3 32 32 32 要介護 4 37 37 37 要介護 5 30 30 30 計 115 115 115 介 護 老 人 保 健 施 設 要介護 1 7 7 7 要介護 2 10 10 10 要介護 3 11 11 11 要介護 4 22 22 22 要介護 5 8 8 8 計 58 58 58 要介護 1 0 0 0 要介護 2 0 0 0 要介護 3 1 1 1 要介護 4 7 7 7 要介護 5 3 3 3 計 11 11 11 184 184 184 介 護 療 養 型 医 療 施 設 3 施設サービス合計 [施設サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 介護老人福祉施設 給付費 人数 323,722 323,097 323,097 1,380 1,380 1,380 177,607 177,264 177,264 696 696 696 48,675 48,581 48,581 132 132 132 介護老人保健施設 給付費 人数 介護療養型医療施設 給付費 回数 80 第6章 介護保険サービス等の見込み ④ 介護予防サービス [介護予防サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、回、日、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 介護予防訪問介護 給付費 5,888 6,100 660 336 336 36 0 0 0 回数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 給付費 3,282 3,483 3,544 回数 666.0 711.6 724.8 人数 144 132 132 0 0 0 回数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 11,704 12,862 1,083 384 408 24 8,094 8,356 8,854 168 180 180 748 836 904 日数 103.2 123.6 134.4 人数 72 96 72 人数 介護予防訪問入浴介護 給付費 介護予防訪問看護 介護予防訪問リハビリテーション 給付費 介護予防居宅療養管理指導 介護予防通所介護 給付費 人数 介護予防通所リハビリテーション 給付費 人数 介護予防短期入所生活介護 給付費 81 第6章 介護保険サービス等の見込み [介護予防サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、回、日、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 介護予防短期入所療養介護(老健) 給付費 0 0 0 日数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 0 0 0 日数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 1,776 1,945 2,448 468 516 660 501 552 611 24 24 24 2,533 2,605 2,799 24 24 24 1,221 1,219 1,219 12 12 12 給付費 5,093 5,314 5,490 人数 1,200 1,248 1,296 介護予防短期入所療養介護(病院等) 給付費 介護予防福祉用具貸与 給付費 人数 特定介護予防福祉用具購入費 給付費 人数 介護予防住宅改修 給付費 人数 介護予防特定施設入居者生活介護 給付費 人数 介護予防支援 82 第6章 介護保険サービス等の見込み ⑤ 地域密着型介護予防サービス [地域密着型介護予防サービスの見込み] 区分 (単位:千円/年、回、日、人/年) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 介護予防認知症対応型通所介護 給付費 0 0 0 回数 0.0 0.0 0.0 人数 0 0 0 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 給付費 0 0 0 人数 0 0 0 給付費 0 0 人数 0 0 介護予防小規模多機能型居宅介護 介護予防認知症対応型共同生活介護 介護予防地域密着型通所介護 83 第6章 介護保険サービス等の見込み (2)介護サービス・介護予防サービスの給付費等 必要サービス量に基づいて算出されたサービスごとの介護給付費・予防給付費等 の総給付費は次のとおりです。 (単位:千円) 区分 総給付費 (一定以上所得者負担の調整後) 介護サービス給付費 介護予防サービス給付費 一定以上所得者の利用者負担 の見直しに伴う財政影響額 特定入所者介護サービス費給付 費等(資産等勘案調整後) 特定入所者介護サービス費等 給付費 補足給付の見直しに伴う財政 影響額 高額介護サービス費等給付額 高額医療合算介護サービス費等 給付額 算定対象審査支払手数料 標準給付費見込額 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 合計 1,184,444 1,224,266 1,244,398 3,653,109 1,146,688 1,185,851 1,221,773 3,554,312 40,840 43,272 27,612 111,724 3,083 4,856 4,986 55,412 52,639 53,720 161,772 61,400 63,000 65,000 189,400 5,987 10,360 11,279 20,800 25,000 25,000 70,800 2,000 3,000 3,000 8,000 1,060 1,068 1,080 3,208 1,263,717 1,305,974 1,327,198 3,896,890 (3)地域支援事業費の見込み 介護予防事業や日常生活支援総合事業、包括的支援事業、任意事業等にかかる 3 年間の事業費を見込んでいます。 (単位:千円) 区分 地域支援事業費 介護予防事業・日常生活支援 総合事業費 包括的支援事業・任意事業費 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 13,800 35,000 40,000 88,800 10,000 25,000 30,000 65,000 3,800 10,000 10,000 23,800 84 合計 第6章 介護保険サービス等の見込み (4)介護保険事業費の見込み 標準給付費及び地域支援事業費の総事業費を見込んでいます。 (単位:千円) 区分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 1,263,717 1,305,974 1,327,198 3,896,890 地域支援事業費 13,800 35,000 40,000 88,800 介護保険事業費 1,277,517 1,340,974 1,367,198 3,985,690 標準給付費 3 合計 介護保険料の推計 (1)介護保険料の方針について 第6期介護保険料(平成 27 年度~29 年度)については、第6期計画期間 3 ヵ年 の介護保険サービス見込み量を設定し、介護保険事業費を算定した上で、保険料算 定の諸要件及び国の指針を基に算定しています。 ① 第6期の保険料の内訳 ■ 第1号被保険者の介護保険料負担率 21% 第5期財源内訳 → 22% 第6期財源内訳 第2号 保険料 28.0% 第2号 保険料 29.0% 公費 50.0% 公費 50.0% 第1号 保険料 22.0% 第1号 保険料 21.0% ② 保険料に関する国の指針 介護給付費の増加に伴い保険料負担も増加している中で、より安定的な介護保険 制度の運営のために、それぞれの被保険者の負担能力に応じて、保険料負担の段階 設定をする必要があります。第5期では第6段階でしたが、第6期においては、所 得水準に応じてきめ細かな保険料設定を行うため、標準の段階設定を9段階に見直 し負担軽減を図ります。 85 第6章 介護保険サービス等の見込み (2)第1号被保険者の保険料推計 平成 27 年度 第 1 号被保険者数 平成 28 年度 平成 29 年度 合計 3,836 人 3,928 人 4,031 人 11,795 人 前期(65~74 歳) 1,952 人 1,989 人 2,045 人 5,986 人 後期(75 歳~) 1,884 人 1,939 人 1,986 人 5,809 人 所得段階別加入割合補正後 被保険者数 3,867 人 3,960 人 4,064 人 11,891 人(a) 標準給付費見込額 1,263,717,273 円 1,305,974,261 円 1,327,198,825 円 3,896,890,359 円 地域支援事業費見込額 13,800,000 円 35,000,000 円 40,000,000 円 88,800,000 円 281,053,800 円 295,014,337 円 300,783,742 円 876,851,879 円 63,185,864 円 65,298,713 円 67,859,941 円 196,344,518 円 5.17% 5.05% 4.75% 後期高齢者加入割合補正係数 0.9850 0.9904 1.0034 所得段階別加入割合補正係数 1.0073 1.0073 1.0078 65,334,000 円 65,952,000 円 64,467,000 円 第 1 号被保険者負担分相当額 調整交付金相当額 調整交付金見込交付割合 調整交付金見込額 195,753,000 円 準備基金の残高(平成 26 年度末) 94,320,000 円 準備基金取崩額 63,000,000 円 保険料収納必要額 814,443,397 円 (b) 予定保険料収納率 98.50% (c) 保険料基準月額(b÷c÷a÷12) 5,794 円 ① 介護保険料(第1号被保険者) 保険料基準額 第5期 年額 57,600円 第6期 年額 69,600円 (月額4,800円) (月額5,800円) 86 第6章 介護保険サービス等の見込み ② 保険料段階の設定について 所得水準に応じてきめ細かな保険料設定を行い9段階としています。 世帯非課税(第1段階)については、新たな公費による軽減の仕組みを導入し、 更なる負担軽減を図ります。第7段階は本人が市町村民税課税者で合計所得金額 120 万円以上 190 万円未満、第8段階は 190 万円以上 290 万円未満、第9段階は 290 万円以上で負担能力に応じた保険料率を設定します。 [段階別保険料] 所得段階 対象者 料率 第 1 段階 ・生活保護被保護者 ・世帯全員が市町村民税非課税の老齢福祉 年金受給者 ・世帯全員が市町村民税非課税かつ本人年 金収入等 80 万円以下 0.50 34,800 第 2 段階 ・世帯全員が市町村民税非課税かつ本人年 金収入等 80 万円超 120 万円以下 0.75 52,200 第 3 段階 ・世帯全員が市町村民税非課税かつ本人年 金収入等 120 万円超 0.75 52,200 第 4 段階 ・本人が市町村民税非課税(世帯に課税者 がいる)かつ本人年金収入等 80 万円以下 0.90 62,600 ・本人が市町村民税非課税(世帯に課税者 がいる)かつ本人年金収入等 80 万円超 1.00 69,600 第 6 段階 ・市町村民税課税かつ合計所得金額 120 万 円未満 1.20 83,500 第 7 段階 ・市町村民税課税かつ合計所得金額 120 万 円以上 190 万円未満 1.30 90,400 第 8 段階 ・市町村民税課税かつ合計所得金額 190 万 円以上 290 万円未満 1.50 104,400 第 9 段階 ・市町村民税課税かつ合計所得金額 290 万 円以上 1.70 118,300 第 5 段階 (基準段階) 87 年額保険料(円) 第6章 4 介護保険サービス等の見込み 介護保険制度を円滑にするために (1)費用負担の見直し 低所得者の保険料軽減を拡充するとともに、保険料上昇をできる限り抑えるため、 所得等のある人の利用者負担を見直します。 ① 低所得者の保険料軽減 ○低所得者の保険料軽減を図ります。 給付費の 5 割の公費に加えて別枠で公費を投入し、低所得者の保険料の軽減割 合を拡大します。 保険料の低所得者軽減強化 介護保険の1号保険料について、給付費の 5 割の公費とは別枠で公費を投入し、低所得者 の高齢者の保険料の軽減を強化します。 平成 27 年 4 月 所得段階 保険料基準額に対する割合 第1段階 現行 0.5 → 0.45 ② 重点化・効率化 ○従来の一律 1 割の利用者自己負担において、負担能力がある一定以上の所得が ある人の自己負担割合が 2 割になります。 ○低所得者の施設利用者の食費・居住費を補填する「補足給付」の要件に資産な どを追加します。 (2)地域支援事業の見直し 予防給付のうち、訪問介護・通所介護については、平成 29 年度末までに介護予 防・日常生活支援総合事業へ移行します。 ① 地域支援事業の充実 ○地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実 ◆在宅医療・介護連携の推進 ◆認知症施策の推進 ◆地域ケア会議の推進 ◆生活支援・介護予防サービスの基盤整備の推進 88 第6章 介護保険サービス等の見込み ② 重点化・効率化 ○全国一律の予防給付(訪問介護・通所介護)を市町村が取り組む地域支援事業 に移行し、多様化します。 *段階的に移行(平成 29 年度~) *介護保険制度内でのサービスの提供であり、財源構成も変わりません。 *見直しにより、既存の介護事業所による既存サービスに加え、NPO、民間 企業、住民ボランティア、協同組合等による多様なサービスの提供が可能と なり、これにより効果的・効率的な事業も実施可能となります。 (3)介護保険サービスの見直し 介護保険制度の持続可能性の確保という考えのもと、制度の見直しが行われます。 ① 居宅サービス等の見直し 平成 28 年 4 月から、通所介護のうち、利用定員が国が定める数未満のものにつ いて、地域密着型通所介護として地域密着型サービスに位置付けられます。 ② 施設サービスの見直し 介護老人福祉施設に係る給付対象は原則、要介護 3 以上となります。 *要介護 1・2 でも一定の場合には入所可能 (4)介護給付適正化事業 ○要介護認定の適正化 認定調査員の現任研修を実施し、認定調査員の平準化を図ります。 ○ケアプランの点検 利用者の自立に向けたプラン作成を目指し、抽出したプランについて介護支援 専門員との面談・振り返りを通して適正なサービス利用へつながるよう働きか けます。 ○住宅改修の点検 利用者の自立を支援するための改修となるよう、申請書類の審査の中で現地調 査が必要と思われるケースについて訪問し、適正な改修を確認します。 ○医療情報との突合・縦覧点検 国保連の適正化システムを利用し、情報の突合・縦覧点検を行っていきます。 89 第6章 5 介護保険サービス等の見込み 見込み量確保のための方策 (1)居宅介護給付に係るサービス 居宅サービスの介護給付・予防給付サービスについては、今後もサービス利用は 増加する見込みとなっていますが、近隣市の事業者からのサービス提供もあり、サ ービス必要量は確保できる見込みです。介護が必要になっても在宅生活を続けてい けるよう、高齢者一人ひとりに応じたサービス提供や 24 時間対応等のサービス提 供ができるよう、事業者に働きかけを行っていきます。 (2)施設・居住系サービス 施設サービスについては、介護老人福祉施設を 50 床整備することにより、重度 の待機者の解消を図り、必要サービスを確保していきます。 施設・居住系サービスについては、計画的な整備を検討するとともに、施設にお ける重度者への重点化を推進していきます。 (3)地域密着型サービス 地域密着型サービスについては、地域包括ケアを推進していく上で、在宅生活の 継続を支えるサービス基盤の整備を進めるとともに、既存のサービス利用の促進を 図ります。 また、事業拠点はまだまだ少ないことから、参入への働きかけを行い、サービス 基盤の充実に努めます。 90
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