第 24 号 - 柏原市立玉手中学校

校 長 室 だ よ り
~出会い、ふれあい、助け合い~
=第 24 号=
平成 27年2月 19 日(木)
柏原市立玉手中学校 校長
小畑 壽
TEL 072-976-1501、FAX 072-976-1680
http://www.tamate-j.city.kashiwara.osaka.jp/
=学校の様子=
2月6日(金)に今橋先生が2年4組で研究授業を行い
ました。数学科の「確率の意味を理解する」というねらい
の授業です。関西外国語大学の中嶋洋一先生に指導助言を
していただきました。
生徒達は授業に集中して取り組み、コインを2枚投げて
表と裏、表と表、裏と裏になる場合を記録し、なぜ表と裏
になる割合が 0.5 になるかを考えていきました。
その後、参観した先生方で授業について研究協議を行い
ました。担当教科ごとにグループに分かれて話し合い、そ
の結果を代表者が発表しました。
最後にその内容を受けて中嶋先生から「言語活動の充実
に向けて」というテーマでお話しをしていただきました。
=トクトクトーク「人間は一生勉強し続けるのです(3)」=
IT機器や携帯電話が普及し、パソコンを持ち歩く時代になっています。写真を撮っ
たりメモを打ち込んだりして記録することが簡単に便利になりました。鉛筆などで絵を
描く文字を書くという機会が減ったように思います。
吉田松陰は「書を読む者はその精力の半ばを筆記に費やすべし」と周りの人に言って
いたそうです。読書はもっとも人の考えを変えるといって読書を勧めています。また、
「読
書して重要なのは学んだ事を実行・行動に移す事が大事だ」とも言っています。テレビ
などからの情報は何気なくしていても与えられますが、読書は読む側に積極性、主体性
が必要になります。自ら学ぼうとする姿勢が必要です。そのようにして得られた知識は
自分の考えを変える、つまり自分自身の生き方をも変えることに繋がります。そのため
には、学んだことを実行することが必要です。本に書かれていたことをノートに書き写
すことが行動することの第一歩になります。
さらに「見たこと、聞いたことは書きとめておくことが肝要」とも言っています。人
の話をひたすら聞くだけにせず、聞いたこと、見たことをすべて書きとめておくことが
大切であるというのです。ペンを持ってノートに書くという行為は、脳に刺激を与え長
く記憶にとどめます。それが大切なことを意識して実践することに影響を与えます。事
実を書く、感想を書く、考えを書くといった行為は思考することになります。
授業中に、板書を写すだけでなく、内容を自分の言葉に変えて表現し直したり、その
場で感じた疑問を素早く書いたりすることで、価値の高い学習に繋がるでしょう。旅行
に行ったときに美しい景色を見たら、下手な絵でもノートにそっと描くと、今までにな
い思い出ができるでしょう。これは大人になっても必要な事だと思います。ちなみに、
私は講演を聞いたとき、内容をメモした横に講師の似顔絵を描くようにしています。後
で講演を振り返るときに内容に対する印象がずいぶんと違ってきます。
参考図書:「吉田松陰『人を動かす天才』の言葉」
楠戸義昭
三笠書房
次の問題が解けたら校長室に来てください。
【問題 20】
下の図において、M は線分 AB の中点である。D は△CMB の辺 CM 上の点であり、
AD=BC である。このとき、∠ADM=∠BCM であることを説明しなさい。
C
D
A
M
B