山形大学COC推進室が目指すもの~東京一極集中社会の克服と地方創生

大学名
山形大学 COC推進室
表 題
地域と大学の協働による「自立分散型(地域)社会システム」の構築
概 要
山形大学COC推進室が目指すもの~東京一極集中社会の克服と地方創生
自然環境に恵まれた本学は、これまでも「自然と人間の共生」をモットーに、地域に根ざした
教育・研究・社会貢献に取り組んできました。1年生を主な対象とした基盤教育の科目群「山形
に学ぶ」では、学生は自分たちが過ごす「山形」という地域について主体的に学ぶことで、こ
れからの時代をたくましく生き抜いていくための力を養います。また、大学本部直轄の研究機
関である「東北創生研究所」では、大学の研究を「研究のための研究」に終わらせず、地域が
抱えている様々な課題を地域住民とともに悩み、解決するための活動を進めています。
平成25年度に文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に本学が採択され、山形大学COC
推進室が設置されました。COC推進室では、地域と大学のつながりをより強くすることで、地
域に根ざした教育・研究・社会貢献を質・量ともに向上させることを目的に、地域を志向した
科目数の増加、地域との共同研究の推進、リカレント教育の強化等に取り組んでいます。ま
た、県内7つの連携自治体と定期的に「COC地域推進部会」を開催して、活動内容をより良い
ものにしていくために活発な議論を交わしています。更には、地域課題の解決に向けて地域志
向教育研究を40件採択し、地域と大学が協働して取り組んでいます。
一例として、「観光まちづくりによる中心市街地の再生」のテーマで山形県上山市の温泉街
の活性化に取り組む事業を展開し、学生が現地に宿泊する等フィールドワークを中心とした授
業を通じ、学生目線により若者を温泉街に呼び込むための観光まちづくりによる中心市街地の
活性に取り組みました。最終の報告会では、県・市・温泉組合等関係者に学生が作成したSN
Sを活用したモデルコース等の発表が行われ、実際のモデルコースを2次元バーコードで閲覧
するシステムを発表するなどユニークな温泉街活性化のための方策が報告されました。
山形大学が地域の方々から信頼され、頼られる「地(知)の拠点」となるために、大学と地
域をつなぎ、大学を地域にとってより身近なものにすることが私たちの使命です。
これから地方の大学に強く求められるのは、地方創生により積極的に関わっていくことで
す。山形大学が、その一つのモデルとして、地域や他大学等と緊密に連携して、一層の取り組
みを進めていくこととしています。
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【地域志向科目数の増設状況】
URL
http://www.yamagata-u.ac.jp/coc/