BSC CASE PRESENTATION AWARD 2015

第2日
BSC CASE PRESENTATION AWARD 2015
10:40~12:15
(ケースプレゼンテーションアワード)
文野 弘信
■ 略歴
1990 年
1993 年
1994 年
1999 年
東京 DIO 文野矯正歯科
東京歯科大学卒業
New York 大学大学院修了(Master of Science)
永田矯正歯科勤務(京都市)
文野矯正歯科開設(東京都)
ガミースマイルを伴う上下顎前突症例
症例の概要
上下唇の突出とガミースマイルを主訴に来院された成人女性。アーチフォー
ムは上下 Ovoid Arch で、僅かな正中のズレと下顎第2大臼歯に乱れがある
以外に問題はない。L1 to Apo は 9mm と下顎前歯は著しく突出している。上
顎第3大臼歯は抜歯済みで下顎第3大臼歯が半埋伏状態である。正貌より下
顎骨の僅かな右側偏位が認められる。側貌より上下顎骨ともに後退型を示す。
Facial pattern は Dolico を示す。機能的問題としては舌の前方突出癖があり、
異常嚥下癖も認める。口唇閉鎖時には口腔周囲筋およびオトガイ筋の著しい緊
張があり口呼吸を呈す。
治療上の要点
機能的問題の改善として口呼吸、舌低位、異常嚥下癖に対してアウェアネス
トレーニングを終始行いつつ、上下第 1 小臼歯抜歯による本格矯正治療を行っ
た。上下大臼歯は最大固定として Reversed Porter Holding Arch を装着し、
上下前歯の遠心移動とガミースマイル改善のため上顎前歯の圧下とトルクコン
トロールを行った。Facial pattern は Dolico を呈するため、下顎骨の後下方へ
の回転(チンコントロール)に充分配慮しつつ治療を行った。
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