R e s e arch 職種は？給料は？語学力は？今すぐ知りたい！海外就職・転職事情 Q &A 「海外就職 or 転職って本当にアリ？」―― 海外で働きたいと考える人なら誰もが思う疑問を解決するべく調査を開始！その道のプロである海外求人・転職サイトの担当者に、海外就職や転職に関する素朴な質問を投げてみた。海外で働くって難しい？外務省の「海外在留邦人数調査統計（平成 27 年要約版）」によると、2014 年 10 月の時点で、海外に在留する日本人は 129 万 175 人。調査を開始した 1968 年以降で最多だという。海外在住の日本人が増えているということは、当然、海外で働く日本人も増えているということ。ぜひともその波に乗りたいところだが、実際、海外にはどんな仕事があって、給与はいくらくらいもらえるのだろう？自分にもできる職種はあるのか？やはり狭き門なのだろうか……？考え始めると気になることは山とある。そこで、海外就職・転職サイトの担当者に、ズバリ聞いてみた。 ? Q1 求人が多いのは、どこの国ですか？ A1 求人のほとんどが「アジア」からです欧米はビザの面でハードルが高いため、日本人の求人数は少ないのが現状です。その点、アジアはビザが取りやすいとあって、現在、日本で海外就職・転職といえばアジアの国々のことを指していると考えていいと思います。海外転職エージェント neo では、ネオキャリアが展開しているシンガポール、タイ、中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾からの求人情報を取り扱っています。（回答：金原千夏さん） R e s e arch Q2 どういう企業からの求人が多いの？ A2 現地の日系企業が「現地採用」を探しているケースが主流です海外で働く場合、「駐在員」と「現地採用」に大きく分けられます。駐在員は、日本の会社に就職し、その会社に籍を置いたまま、海外支社や現地の日本法人で働く人です。数年間働いたら日本に戻るのが一般的です。一方、現地採用とは、現地（海外）の日系企業などに直接雇用される場合を指します。現地の企業に雇われるため、将来的に日本に戻るということは基本的にありません。現地採用の仕事は、ほかの日系企業を相手にする場合が多いですね。駐在員と異なり、働く国や職種、期間など、すべて自分で選択します。 Working Abroad で扱っている求人の 9 割はアジア圏の日系企業の現地採用です。（回答：篠原裕二さん） R e s e arch Q3 外資系企業（海外にある現地資本の企業など）じゃ働けないの？ A3 十分なキャリアと実力があれば大丈夫ですが…… まず現地資本の企業からの募集自体が、あまりありません。こうした企業が日本人を採用するのは、顧客が日本人、または現地の日系企業である場合に、企業と顧客との折衝役が必要なときですが、こうしたケースは稀（まれ）なことなのです。グローバル企業の海外法人からの求人もあります。日本で十分な実績を残し、技術やスキルがあれば別ですが、初めて海外で働く方にはあまりおすすめしていません。というのも、こうした企業は即戦力を求めているため、一定期間で結果が残せなければ解雇されることもある厳しい世界だからです。（回答：渡部由美さん、花沢真樹子さん） R e s e arch Q4 どんな職種があるの？ A4 最も募集が多いのは「機械・電気」系です国によって多少異なるものの、職種としては機械、電気系の求人がここ数年は安定して最も多く、工場長や技術者、マネージャーなどが求められています。それに次ぐのが、IT 関連や営業、マーケティングなどの職種です。日本で海外転職活動中の人の経験職種は、IT 関連が最多で、営業、マーケティングも比較的多いですね。機械、電気系はニーズに対して、転職希望者が少ないといった状況です。（回答：篠原裕二さん） R e s e arch Q5 年齢や経験の制限はどうなっているの？ A5 年齢・経験不問の募集もあります 30 ∼ 50 歳といった年齢を条件にした求人もありますが、数は少ないですね。一方、職務経験を問われる求人は圧倒的に多いですよ。営業職や、マネージャーなどの募集であれば、数年間の職務経験が求められますし、技術職の場合は、特定のソフトウエアや機械を操れるかどうかが条件になります。しかし、日系企業からの求人でも経験不問のものもあります。その際は、顧客とのやりとりも日本語が中心のため、未経験でやる気のある若い人たちが多く応募しています。（回答：金原千夏さん） R e s e arch