静岡県川根本町(かわねほんちょう) 面積:496.72 ㎢ 川根本町は、静岡県のほぼ中央部に位置し、町域の約 94%を森林 てかりだけ が占めています。南アルプス最南端である 光 岳周辺は、本州唯一の 原生自然環境保全地域となっており、町域全体がユネスコエコパー クに登録されています。 町域の中央には、南アルプスを源とする大井川がゆったりと流れ、 この地の住民は「水と森の番人」として日々の暮らしを営んでおり、 2009 年には「にほんの里 100 選」にも選定されています。 大井川沿線には SL や日本で唯一のアプト式鉄道が運行し、悠然と 流れる大井川と四季折々の彩りを見せる渓谷の山間には、日本三大 銘茶の一つである川根茶の茶園景観が広がっています。 ■ 川根本町の地域資源 ≪銘茶川根茶の茶園景観≫ 大井川から立ち込める川霧と切り立った渓谷。この地域の自然環 境が上質なお茶を育む土壌となり、農業と環境との共生が評価され 世界農業遺産として認定された伝統農法である「静岡の茶草場(ち ゃぐさば)農法」が銘茶川根茶を作り出しています。 大井川沿いに広がる茶園や高地に存する「天空の茶園」など、多 様な茶畑の景観が広がり、特に新芽が芽吹いた春の茶園は、やわら かな光に照らされ、まばゆいほどに輝きます。人々は摘採・製造に 精を出し、町のあらゆるところから山間の新茶のさわやかな香りが 漂い、町は活気づきます。 川根茶は、町の基幹産業であると同時に町のシンボルであり、こ の地に住む人の誇りとなっています。 ≪国重要無形民俗文化財 徳山の盆踊≫ 徳山地区の「徳山の盆踊」は、毎年8月 15 日に浅間神社の例祭に あわせて境内の特設舞台で奉納されます。 「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂 言」という全く異なった芸能で構成され、小歌踊と狂言を交互に演じ るという特色があります。 この形態は、古歌舞伎踊の初期の仕組みを伝承するもので、これに 動物仮装の風流が添えられているなど、地域的特色にも富んでいるこ とから、1987 年 12 月に国の重要無形民俗文化財に登録されています。 人口:7,643 人
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