〔Ⅰ〕「岐路に立つ日本 3つの国難の正体」

〔Ⅰ〕「岐路に立つ日本
3つの国難の正体」
<1> グローバル化の正体・「世界を動かす人々」
初めに、戦後の世界史には日本の常識と違ったものがあり、日本だけが世界情
勢と異なったことを信じ込まされて来たことが公開情報によって分かりました。
これを解明するには、世界金融支配システム・世界統一政府(NWO)を目指す金
融資本家たちの国際ネットワークの存在を知る必要があります。
これまで一般的に、世界は国家単位で世界の情勢が動いているということを、
180 度思想転換しないと世界の実態が理解できない。
例えば、竹島や尖閣問題を日韓・日中の対立、またアメリカを加えた図式だけで
は情勢を正しく理解できない。
世界は 200 年以上前からグローバル化という妖怪が徘徊し、翻弄されており、
国の際がなく自由な移動を実現し、世界を自由市場経済で統一しようとしていま
す。
グローバル化の主役は、民間の国際銀行家やグローバル企業等で国の、また政
府の規制を排してグローバルスタンダード(世界秩序)のもと、経済活動を行うこ
とを求めています。
グローバル化と共産主義は根は 1 つの共通するイデオロギーで、国際主義者で
あり、また貧富の二極化した社会の支配構造も同じです。
世界がグローバル経済化することは、超格差社会が世界的に進行し、特権的民
間資本による世界政府が樹立されようとしており、それは 1773 年メイヤーロス
チャイルドの世界革命行動計画からスタートし、フリーメイソン・国際金融資本
家が核になって現在も進展しています。
昨今、日本は国際金融資本家たちが推進しているグローバル化の標的になって
おり、日本の直面する国難の正体はグローバル化です。今、日本は島国・ガラパ
ゴス化か、グローバル化の選択の岐路に立っており、ようやく安倍政権はグロー
バル化に方向を定めました。
1.フラット化する世界
進展するグローバル化は、19 世紀型のグローバル化(帝国主義)ではなく、双方
向のグローバル化です。
今後は、経営のリソース(資源)をどのように世界市場に配分するか、つまり「相
互依存」を発展させるものです。そして「ワン・ワールド」
「NWO(ニュウーワールドオー
ダー)」いわゆる「世界統一政府」を意味することで、グローバル化において地球
規模でのグローバルスタンダード(世界秩序)による「相互依存経済」が進展した
状況のことを指します。そして、相互依存主義の関係の浸透において世界規模で
の賃金平準化を始め、経済・社会において世界はフラット化が進展し、この点か
ら今後先進国のデフレ脱却は困難と見られます。
2.世界を動かす「スモール・ワールド」のクローズアップ
国境を意識しない利益によって結びついた集団であるスモールワールド・ネッ
トワークが経済を動かす、その「スモール・ワールド」ネットワークが世界をつ
なぐ時代に向います。つまり「アメリカの世界独占が終わる」ことになります。
そして近代の国民国家(ナショナリズム)の枠組みが崩れてきています。ということは、
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いずれにせよ欧米の多国籍企業のネットワークが世界を支配するでしょう。ここ
で、ロシアや中国、アラブという地域大国が欧米と協調するのか、対決するのか
重要であり、ウラの支配者の存在がそのイニシアチブを握っていると云われます。
今後のグローバル経済の行方については、東京オリンピックの終わった 2020
年以後に将来の方向が見えてくるのではないかと云われます。
混乱の 21 世紀か、またグローバルな「世界統一政府(ニュウーワールドオーダー)」へ進展
するかは、世界を動かす人脈・組織(スモールワールド・ネットワーク)が握っています。
3.シェールガス台頭による世界の変化
エネルギー資源のバランスが崩れつつあり、世界全体に分布するシェールガス
の台頭とともにエネルギー資源をベースにしたアメリカの国際安全保障・世界警
察力が後退しつつあります。それとドル基軸通貨とアメリカの経済抑止力のバラ
ンスが注目される中、アメリカの一極支配の時代は終わったと云われていますが、
エネルギー資源におけるシェールガスと石油の力のバランスも注目されます。
4.闇の支配者の正体
(1)世界革命行動計画 25 ヶ条(1773 年 マイヤーロスチャイルドの世界戦略) → 別紙
マイヤーロスチャイルド・・・「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そ
うすれば誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い」は金融資本主義の
象徴。
その後、闇の支配者達は、まさにこの計画を忠実に実行している。
(2)闇の支配者 イルミナティ(フリーメイソン)の中核
* ロスチャイルド系一族:金融支配・金等貴金属・ウラン・マスメディア
* ロックフェラー一族:石油・マネー・日本を支配
* ブッシュ:
“パパブッシュ”戦争・武器・麻薬、世界のマフィア
* 英国王室:食料、ドイツ系一族、日本皇室・北朝鮮に影響力
* ローマ法王(バチカン):情報(神をダシに民衆を操作)・不動産
(3)人工的な世紀末感
戦争・疫病・食料危機・天災地変等=世界人類牧場化計画(シオンの議定書)
→ 闇の支配者が目指す「新世界秩序・ニューワールドオーダー」
食料(カネ)の管理、暴力の管理(CIA)、情報(メディア)の管理
→ 新世界政府 = 闇の理想郷、ニューワールドオーダー(NWO)
ICチップで個人管理し、家畜化された人間をつくる・国民総背番号制
※ 現在すでに資源利権を握り、軍産複合体支配を確立し、また国際金融資本を
操っている;TPP、集団的自衛権、秘密情報保護法、マイナンバー制等
5.「ニューワールドオーダー」とは
“ニューワールドオーダー(NWO)は、世界政治の潮流である。これは否定し
ようがない現実であり、アジェンダ(政治日程・行動計画)と言うべきである。ワ
ンワールドオーダーとも解釈されるNWOについて理解することは、現在の世
界情勢を理解するためには欠かすことが出来ない”
これは、ジョージ・ブッシュ大統領が議会演説で公言して表面化し、有名にな
った。これは重要なことだが長く隠されていたことから、あまり知られていな
い。現実にあらゆる国際機関が、その秩序によってなりたっている。
また、このNWOは 5 つの系列でコントロールされていると言われる。その 5
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つとは、ロスチャイルド系、ロックフェラー系、パパ・ブッシュ系、英国王室系
とバチカン(ローマ法王)系の 5 つである。彼らは世界に於いて役割を分担して
いると言われる。
また、“ニューワールドオーダー(新世界秩序)、またはワンワールド(新世界
政府)とも言いますが、影の政府=スモールワールド・ネットワークによって、世界のほぼすべ
ての政策は決定されている。アメリカの大統領は皆「影の政府」によって選任
され、彼らの都合の良いように動かされてきた。これは政府だけではない、メ
ディアも彼らの手駒のひとつ、すべて彼らの思い通りに進められている。”ア
メリカの共和党 ロン・ポール上院議員が 2007 年その存在を暴露しました。
6.驚くべき世界の正体 etc.(馬渕睦夫/ベンジャミン・フルフォード著等より)
(1)戦後冷戦等の闇の支配者に仕組まれたトリック
① 米・ソの冷戦の八百長
第 2 次大戦後に米・ソ冷戦、二つの超大国が世界の覇権を争った戦後世界の基
本構図、これはメディアが報じ、学者が研究課題にし、また我々も教科書で習
った。そして、それぞれの国々がどちらかの国の選択を求められた。
しかし、アメリカに対峙するソ連の実体は、悲惨なまでに脆弱すぎた。この
ソ連を支えたのが、アメリカの資本家たち(ロックフェラー・キッシンジャー・
ハリマン等)であった。
また、ソ連政府の 8 割以上がアメリカから渡って来たユダヤ人であり、世界
のユダヤ人がソ連を支援した。
また、アメリカは独立直後から金融的にイギリス(闇の支配者)の支配下に置
かれていた。
この冷戦は、ソ連の独占的経済秩序への実験場であり、ソ連共産党書記長 ゴ
ルバチョフが実験終了の役割を担った。この冷戦の目的は新世界秩序の樹立で
あり、以後今日までいろんな図り事すべてが新世界秩序(NWO)への道である
と言って過言ではない。この冷戦の幕引きがベルリンの壁の崩壊であった。
② 冷戦のトリックⅡ 中華人民共和国建国の謎
もう一つの東西冷戦が米・中冷戦の仕組まれた謎であり、毛沢東対蒋介石で、
弱体の共産主義の毛沢東が自由主義の強者・蒋介石に勝ったのも謎でもある。
アメリカが共産党に大量の武器や物資を送り支援した。これは大統領特使の
マーシャル将軍の行動が、公開資料とともに証明されている。つまり、アメ
リカの中国政策は一貫して中国に共産党政権を樹立することにあった。それ
は、共産中国をアメリカと対等な強国に仕立て上げるために、中国をソ連の
衛星国にする狙いであった。そして、中国をソ連に従属させるために、やが
て朝鮮戦争が起こることになる。そして同時にアメリカは蒋介石を台湾で生
き延びさせ、共産中国を牽制するレバレッジ(テコ)とした。つまり、中国に
台湾という紛争の火種を残した。
③ 朝鮮戦争の謎
1950 年 アチソン演説で「中国から台湾侵攻があっても、台湾防衛のためア
メリカは介入しないし、アジア地域の防衛線には南朝鮮を含めない」との演
説をした。その 3 ヶ月後から北朝鮮は 38 度線を突破し、釜山まで侵攻、その
後アメリカ・中国が介入し、3 年後に 38 度線で休戦協定が締結された。
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この戦争の謎は、アメリカが当然勝てた戦争なのになぜ勝とうとしなかった
のかということです。
マッカーサー司令官は回想録の中で、マッカーサーの作戦行動の詳細は、ラ
スク国務次官補を通じてイギリスに流出し、そしてイギリスからソ連・インド
を通じて中共軍と北朝鮮に流れていた。この謎もアメリカがイギリスに支配
されていることから自ずと解ける。
戦後の謎には何か裏があるはず、マッカーサーを始め、グロムイコ、蒋介
石等の回顧録から、何か不明な暗い影に背後から操作されているとある。
朝鮮戦争後、アイゼンハワー大統領が離任演説において軍産複合体の危険
をアメリカ国民に警告した。
④ ベトナム戦争の謎
1960 年代の私の学生時代は、安保闘争で全学連などの学生運動の明け暮れ
で、私もよく下駄履きで参加し、1 日で下駄が割れる程でした。まさに最近の
中東やアジア・香港での民主化運動のはしりであったと思います。
丁度その頃、ベトナム戦争が勃発し、安保と合わせてベトナム戦争の反戦活
動に熱狂させられました。この戦争も謎の多い戦争であり、ベトナムの兵士・
国民の何百万人もの犠牲者を出しました。
アメリカも約 10 年間ベトナム戦争の泥沼に巻き込まれ、兵士数万人の犠牲
者、また莫大な費用を費やし、結果負けるはずのない戦争に敗北しました。
朝鮮戦争と共に勝てる戦争に勝たなかったとのことです。この裏には、ベト
ナムを支援するソ連に最も激しい戦時に大々的な経済協力(約 300 億ドル)を
し、この資金がすべてベトナムへの戦略物資となりました。このことは後に
グロムイコ回想録に、このことを世界がもっと真剣に受け止めていればベト
ナム戦争のからくりを知ることが出来、以後の茶番的戦争も回避出来たかも
しれないと述べています。
⑤ 第 4 次中東戦争と石油危機の謎
石油危機を演出したキッシンジャーの策略
⑥ 湾岸戦争の謎
* フセインのクエート侵攻の理由は
* コソボの独立と湾岸戦争の隠された目的
⑦ アフガニスタン戦争の謎
⑧ イラク戦争・東欧のカラー革命・中東の春の謎
* やはり石油が目的、しかしその石油から距離を置き始めたアメリカ
*「中東の春」を恐れる中国・ロシア
⑨ 香港の民主化運動の謎
(2)超大国「アメリカの正体」;NWO(世界政府)各種国際機関の存在
① アメリカの世界戦略は誰が決めているか
* ロックフェラー財団の当主 ディビット・ロックフェラーの告白
端的に言えば、外交問題評議会(CFR)がアメリカの外交政策を左右し続
けている理由は、ホワイトハウスや国務省との秘密のパイプラインではなく、
委員の質、拠点の立地と述べ、外交問題評議会(CFR)がアメリカの外交政
策を実質的に支配していることを確認している。つまり、ニューヨーク・マ
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ンハッタンに本部を置く民間の国際問題の研究機関(CFR)がアメリカの
対外関係を牛耳っているというのです。
* CFR・外交問題評議会とは、またメンバー
国際政府機関の一つで、イギリスの王立国際問題研究所(RIIA)とは姉
妹機関で、モルガン財閥やロックフェラー財閥の支援を受け 1921 年に設立
された。また、CFRの創立メンバーは銀行家や実業家がほとんどで、多く
はイギリスと深い関係がある。いわばロックフェラーを筆頭にした、ユダヤ
系フリーメイソンが大半のメンバー構成と考えられる。彼らは、第一次世界
大戦、ベルサイユ講和会議、ソ連国家の承認、第二次世界大戦等アメリカ外
交の重要案件に決定的な影響を及ぼして来た。
* RIIA・王立国際問題研究所とは
イギリス東インド会社を引き継いだ機関であって、イギリス王室のシンク・
タンクとして活動し、CFR等世界機関に多大な影響力を持っている。
* 軍事戦略もイギリスの影響下にある
アメリカの外交・軍事等のキーマンであるキッシンジャーの告白
「私は、ニクソン・フォード政権時代、アメリカ国務省よりイギリス外務省
の方を頼りにし、主要な外交政策はイギリス外交を手本にして策定した」と
述べる。また約 40 年間に渡り、軍事戦略立案の責任者であったマーシャル
もキッシンジャーの配下にあった。
“イギリス権力の本質には外に見えない秘密の部分があり、それはアメリカ
資本だけでなく、世界資本を支配するイギリス多国籍企業の資本家たち”で
ある。つまりアメリカの資本家とイギリスの資本家であり、表裏一体のロン
ドンシティの銀行家たちが闇の支配者であろう。
② アメリカ連邦準備制度FRBを民間銀行が支配
* 1776 年 アメリカ独立宣言、しかし独立戦争は 7 年間続き 1783 年独立国家に
* イギリス・ロンドンの銀行家たちのアメリカへの金融支配工作、中央銀行設
立への駆け引き
* リンカーン大統領の暗殺(1865 年)、イギリスのロスチャイルドたち銀行家
の意向に反した
◎ 1913 年(アメリカ独立国家 140 年後)連邦準備銀行(FRB)創設
アメリカ合衆国銀行(中央銀行)への財務省との攻防のポイント
第 1、アメリカをロンドンの金本位制にする
第 2、アメリカの通貨発行権の掌握
ロスチャイルドたちのイギリス銀行家とモルガンやロックフェラー財閥
のジキル島秘密会合で「主権を奪われた国家アメリカの悲劇」が始まる
* 連邦準備制度=アメリカ中央銀行の仕組みの総称のポイント
第 1、通貨発行権などアメリカ通貨の管理を民間人が所有する銀行(連邦
準備銀行)に渡すこと
第 2、この連邦準備銀行の株主は民間銀行のみで、アメリカ政府は 1 株も
所有できない
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第 3、自国の国の通貨を印刷するのにアメリカ政府は、連邦準備銀行の株
主である民間銀行に借金し、利子を払う=FRBがドルの通貨発行権を持
つ
* ケネディ他 4 人の大統領 暗殺の謎、リンカーン(初め)、ケネディ(4 人目)
(3)日本「国難」の正体
① GHQの日本洗脳
GHQ:連合国軍総司令部
第 2 次世界大戦での日本の戦いぶりは、欧米にとって大きな脅威であった
ことから、戦後のGHQの最大の目的は、日本を軍事国家として再起させな
いこと、特に「日本の精神力を徹底的に破壊する」ことにあった。
彼らGHQは、日本の民族的団結力の基盤である日本の歴史、伝統、文化、
習慣やふるさと、国を愛する心を教育制度から排除することで、日本のアイ
デンティティを破壊し、自由主義(リベラリズム)・個人主義を植えつけた。G
HQは日教組を結成し日本洗脳を推進、今もってその存在は大きい。
つまり日本の民族主義(ナショナリズム)を破壊すべく、無国籍化・グローバ
ル化へ向けようと民主化への道を進めたと言えます。
そのために一切のメディアを対象に、言論を検閲すると共に、東京裁判史観の
ラインに沿って日本の過去は侵略国家として、日本の歴史を徹底的に書き換
えられた。これを可能にしたのは、検閲官と非検閲官は共犯者であった。そ
の後も現在も、日本にはメディアにおける言論の自由はないし、また世界も
同様で闇の支配者が操り、報道は統制化にあると云われる。
このことを、白日の下に晒したのが田母神論文、いわゆる「田母神事件」で
ある。つまり、この論文が政府、マスメディア、経済界、学界などが結託し
て日本国民をだましてきた、戦後の利得、利権構造をばらした。この事件は
結果、闇の支配者が圧力で抑えたと云われている。
戦後日本は「GHQの奴隷」になり、日本のアイデンティティを破壊された。
社会、また世代間の断絶が日本人のアイデンティティに大きく影響を与えて
いる。二世代位前まであった倹約・質素・誠実・素直・礼儀・貞節などの倫理・
道徳概念はまさに「GHQの日本洗脳」によって破壊されたと云って過言で
はない。また、その先鋒を担ったのが日教組である。
日本人は戦後の 69 年前に立ち返り、
もう一度教育・福祉・医療・政治・報道等、
日本のかたちを考え、自らの誇りと自立心を取り戻さなければならない。
② 日本と隣国(ロシア・韓国・中国)との紛争の種
1951 年サンフランシスコ講和条約において「日本とこの 3 国が永久的に紛
争する方が英米にとって利益になる」と、つまり日本が独立の際、分割統治
の鉄則である日本と隣国との種を英米が蒔いた結果、紛争が絶えないのです。
* 北方領土
51 年の対日平和条約において、日本に千島列島を放棄させたが、この千
島列島と国後・択捉の範囲を曖昧にした。その結果、ずっと日本とロシアは
争っている。
* 竹 島
51 年講和条約で竹島は朝鮮側から領有権の主張がなかったとして、日本
が放棄する対象とならなかった。その後韓国は李承晩ラインを設定し、竹
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島を一方的に取り込んだ。しかし米国は竹島が日本領だと公にしなかった。
今日の日韓関係はアメリカの意図と云われる。
これはアメリカが韓国において、反日洗脳教育を行うと同時に、日本を
コピーした産業構造をつくり上げました。このことの意図は、アメリカが
韓国をグローバル化モデルに仕上げ、結果、韓国の主要産業は現在、ほぼ
完全に外資が手中にすることにあったようです。そして米韓FTAが施行
になり、韓国経済は一層外資化が進んでいます。
* 尖閣諸島
アメリカのアジア戦略をブレジンスキーは、アメリカの日本と中国に対
する基本政策を「中国には関与」「日本とは同盟」そして「安定的な日中
関係へ向け調整」と表現しています。つまり「日本と中国がアメリカの意
図と離れて勝手に行動しないように監視する」としています。このことか
らアメリカは、尖閣諸島は安保条約の適用範囲であると公言し、しかし尖
閣諸島の帰属問題にはコメントしない、つまり日本の領有権の主張を支持
しないというのがアメリカの立場です。つまり日本が中国との関係で、ア
メリカの後ろ盾を必要とせざるを得ないように仕向けています。
“ブレジンスキーは、アメリカの世界戦略での日本観は、独立国家として
は行動させない、要するに「日本はアメリカの保護国」である”というこ
とです。
(4)今後の日本の抱える課題・明日の日本の生きる道
①「2050 年の世界」と「グローバル・トレンド 2030」
:世界未来の姿
「2050 年の世界」を視点に、英国「エコノミスト」誌の編集者ジョン・アン
ドリュースは、日本が直面する課題は「人口動態、地政学あるいはナショナ
リズム、そして教育」であると指摘している。日本は下り坂を下る知恵がい
る。
2050 年の世界人口は現在 70 億人が 90 億人に、GDPはアメリカ、中国、
日本の順位が、中国(約 54 兆ドル)、アメリカ(約 38 兆ドル)、インド(約 35
兆ドル)、日本は 8 兆ドルで 5 位以下と予測している。現在ドル建てでは日本
GDPは中国の半分である。
2050 年までに日本の人口は 3 割減の約 9000 万人、有史以来の最長寿社会、
定年を 70 歳に引き上げても、年金・医療制度にとって大きなプレッシャーと
なる、
いや破綻しているだろうと警告している。
国内機関の予測では 2011 年、
日本の社会保障制度は 2033 年には破綻すると発表した。
これまで日本、中国の成長には“人口ボーナス”があった。今後はこの“人
口ボーナス”を得るのはアフリカにシフトするだろう。
また昨年末、アメリカNICの報告書「グローバル・トレンド 2030」に時
代の大きな流れ(メガトレンド)として、
ア. 個(個人)の影響力、パワーの増大、中間所得者層の拡大
イ. 世界が多極化することによる力の分散
ウ. 富と人口の移動
エ. 食べ物、水、エネルギー・環境問題の増大
※ 上記の論点についてはグローバルな観点から「日本の抱える課題」を読む
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ために大事なポイントであり今後機会を見て報告します。
② 日本が抱える諸課題(=安倍政権のスタート時)
ア. 景気経済対策 ・・・・・ * 経済の 6 重苦の解消:円高、法人税軽減、TPP・
FTA等貿易の自由化、労働規制、温暖化抑制、
電力不足
* 金融緩和策、財政健全化、消費税増税、
社会保障制度改革
イ. 統治機構改革 ・・・・・ 官僚による中央集権体制の解体とシロアリ退治、
規制緩和、利権・既得権の見直し、公務員制度
ウ. そ の 他
・・・・・ 憲法改正、安全保障と外交、教育、グローバル化、
震災復興と公共事業(国土強靭化計画)
これら多くの課題の中、まず緊喫の課題は金融・財政と景気対策であり、そ
れと統治機構改革として主に官僚制度による中央集権体制と公務員制度改革
及び憲法改正と安保と外交が大きな争点と考える。
→ アベノミクス三本の矢により、為替は円安 120 円近くになる。また消費税
8%、平成 17 年 4 月より 10%へ。集団的自衛権受け入れ、トップセールス外
交で各国との経済取引拡大、国土強靭化計画による土建業界好転等の成果を
見る。
成長戦略の雇用・賃金の上昇は途についたばかり、企業業績の好転も一部大
企業に限られ、成果は今後 4~5 年は要する。
③ 日本のグローバル化
日本が国際金融資本家の目指すグローバル化にどう対処するのか、グロー
バル化やガラパゴス化という指向でなく、国際貢献指向が国民的指示につな
がるのではないか。
また、グローバル化と日本の経済システムとをどうバランスを取るか、に
ついて国際金融資本家たちの協力を引き出すよう努めることが必要です。
それと、すべての国家、国民が自国を大切に思う心を持てば闇の支配者の
思想に勝つことは可能と考えます。たとえ日本がどこかの国に支配・制圧さ
れても、日本人独自の伝統文化・アイデンティティを保持することが出来れ
ば、民族として生き延びることが出来る。
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