世界初!Top-down照射型 Nano-IR2による化学状態マッピング 複合材界⾯などナノ領域の化学状態がわかります ■ Nano-IR2の特徴 Nano-IRは、従来の⾚外分光分析(FT-IR)に⽐べて1/200の 空間分解能(約50nm)を持ち、微⼩部の官能基情報が得られる ⼿法です。このたび、世界に先駆けて2種類のレーザー * を 搭載したNano-IR2を導⼊しました。従来のNano-IRで必須 だった薄⽚化が不要になったほか、単分⼦膜のIRスペクトルを 得ることができるようになりました。 OPO QCL *OPO:Optical Parametric Oscillation QCL :Quantum Cascade Laser ■ Nano-IR2の測定原理 試料に⾚外レーザーを照射すると局所的に熱膨張を起こします。これをAFMカンチレバーの 振幅変化として検知し、フーリエ変換することで、IRスペクトルを得ることができます。 カンチレバー 振幅変化 熱膨張 パスルレーザー 波⻑可変 ●Nano-IR2の特⻑ 1.QCL(量⼦カスケードレーザー)により ウェハ上の単分⼦膜も測定可能 2.Nano-TAにより微⼩部の熱分析も可能 3.Lorentz Contact Resonance(ナノ メカニカル計測)により微⼩部の粘弾性挙動を とらえることが可能 ■ CFRP**のCF/エポキシ界⾯における官能基分布評価 CF界⾯からエポキシに向かって芳⾹族が傾斜的に増加していること、また、CF界⾯付近に アルキルフェニルエーテルが顕著に局在化していることがわかります。 **CFRP: carbon-fiber-reinforced plastic(炭素繊維強化プラスチック) CF エポキシ Nano-IRスペクトル アルキルフェニルエーテル C-O-C 芳⾹環 CH変⾓ (1300) エポキシ C-O-C (1500) (1450) (1250) 芳⾹環 C=C (1600) Epoxy 界⾯ CF 各官能基分布 2.2 ○ 1.8 Infrared dichroic AFM像 ○ □ 1.4 △ + 1.0 ○ □ ○ □ ○ □ □ ○ ○I(1600)/I(1450) 芳⾹環のC=C/CH変⾓振動 □I(1500)/I(1450) 芳⾹環伸縮振動/CH変⾓振動 △I(1300)/I(1450) アルキルフェニルエーテル ( C-O伸縮振動)/CH変⾓振動 ○ □ □ ○ □ △ △ 0.6 0 CF界⾯ 0.5 △ △ 1.0 △ 1.5 △ 2.0 △ 2.5 Distance/μm F0452
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