第4章 計画の基本的な考え方

第4章 計画の基本的な考え方
第4章 計画の基本的な考え方
1 計画の基本理念
本町は、第五次大泉町総合計画における将来都市像「ずっと住みたい私のまち
おおいずみ」を実現するため、「みんなで考え、みんなで進めるまちづくり」を基
本理念として、まちづくりを進めています。
子どもは社会の希望であり、未来をつくる存在です。子どもの健やかな成長と子
育てを社会全体で支えていくことは、一人ひとりの子どもや保護者の幸せにつなが
ることはもとより、本町を発展させるための未来への投資となります。
本町の現状と課題を踏まえ、社会全体で子育て支援の質・量を充実させ、笑顔あ
ふれる元気なまちづくりのために、「大泉町子ども・子育て支援事業計画」の基本
理念を次のように定めます。
「 健やかに みんなで 子ども育む 大泉町 」
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2 計画の基本的な視点
本町の置かれている現状・課題と後期計画の基本的な視点を踏まえ、本計画の推
進にあたっての「基本的な視点」を以下の8つとします。
(1)子どもの視点
子どもを町民のひとりとして尊重し、子どもの視点に立って、子どもの幸せ
を第一に考え、子どもの利益を最大限に尊重した計画とします。
(2)次代の親づくりという視点
長期的な視野に立ち、豊かな人間性、自他に対し責任を持った自律、次代の
親となるという自覚を持って自立できる子どもたちを育む環境づくりを進め
ていきます。
(3)すべての子どもと家庭への支援という視点
子育てと仕事の両立支援のみならず、専業主婦や専業主夫、ひとり親家庭や
障害のある子どものいる家庭など、すべての子どもと家庭を支援します。
(4)サービスの質とサービス利用者の視点
利用者が安心してサービスを利用できる環境を整備するためには、サービス
の量を確保し、質を向上させることが重要です。
このため、サービスの質を評価し、向上させていくといった視点から、サー
ビスに関わる人の資質の向上を図るとともに、情報公開やサービス評価等の取
組を進めます。
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第4章 計画の基本的な考え方
(5)結婚・妊娠・出産・育児の切れ目のない支援という視点
結婚・妊娠・出産・育児に対する希望の実現と、子どもを産み育てたいと思
えるまちづくりのために、ライフステージ(年齢にともなって変化する生活環
境)の各段階に応じたきめ細かい、切れ目のない支援を実施します。
(6)仕事と生活の調和の実現という視点
仕事と生活の調和を実現することは、結婚や子育てに関する希望を実現する
ための取組のひとつとして重要になっています。事業者や町民一人ひとりが、
仕事と生活の調和の重要性を理解し、働き方を見直す契機となるよう、町と企
業が連携して仕事と生活の調和の実現に取り組んでいきます。
(7)社会全体による支援という視点
子育ての基本は家庭にあるという認識のもとに、町や企業、地域社会などあ
らゆる分野におけるすべての構成員、すべての町民が協働し、社会全体で支援
していける仕組みづくりを推進します。
(8)地域特性と社会資源の効果的な活用という視点
本町の地域特性である外国人比率の高さ(平成 22 年国勢調査より、本町の
外国人比率は 13.0%で群馬県第1位、全国第3位)も考慮し、日本人の家庭
はもちろん、外国籍の家庭に対しても生活習慣や価値観の違いを考慮したうえ
で、人材や施設などあらゆる社会資源を活用しながら、すべての家庭に健全な
子育て環境を確保します。
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3 計画の基本目標
本計画の「基本目標」は、「基本理念」を実現するものとして、以下の5つとし
ます。
(1)子どもが健やかに生まれ育つまち
子どもが健やかに生まれ育つまち
1
本町に生まれ育つ子どもが、愛情に包まれ健やかに成長するなかで、自分の
個性をのびのびと育み、能力を最大限に高め、発揮することができるまちづく
りに努めます。
(2)子どもの生きる力を育むまち
子どもの生きる力を育むまち
2
次代を担う子どもたちが、さまざまな体験活動や地域活動を通し、たくまし
く心豊かに育つよう支援します。
(3)子育て家庭を支えるサービスが充実したまち
子育て家庭を支えるサービスが充実したまち
3
子育て情報の提供・相談体制の充実、子育てと社会参加の両立支援など、す
べての子育て家庭を対象に、子どもの年齢に合った質の高いサービスを切れ目
なく利用できる体制づくりを進めます。
(4)子どもと子育て家庭が、楽しく安心して暮らせるまち
子どもと子育て家庭が、楽しく安心して暮らせるまち
4
地域に子育て交流・支援の輪をつくることを促進するとともに、子どもと子
育て家庭にとって快適な居住空間や、安全な地域環境の充実に努めるなど、楽
しく、安心して暮らせるまちづくりを進めます。
(5)地域の特性を生かし、社会全体で結婚から子育てを支えるまち
地域の特性を生かし、社会全体で結婚から子育てを支えるまち
5
地域において活動するNPO法人、行政区、地域活動組織等との連携をより
一層促進していきます。また、学校施設、公民館、児童福祉施設等の各種公共
施設や、さまざまな社会資源を十分に活用した取組を進め、社会全体で結婚か
ら子育てを支えていきます。
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第4章 計画の基本的な考え方
4 計画の施策体系
基本理念、基本目標に基づいた施策の体系は以下のとおりです。
図 23 本計画の施策体系
基本理念
基 本 目 標
(1)
施
子どもが健やかに
健健健健やかに みんな で 子子子子ども育育育育むむむむ 大泉 町
生まれ育つまち
(2)
子どもの生きる力
を育むまち
(3)
子育て家庭を支える
サービスが充実したまち
(4)
策
①
母子の健康の確保
②
障害のある子どもとその家庭への支援
③
要保護児童・家庭への支援
④
子どもの人権擁護の推進
①
生きる力の育成に向けた教育環境の整備
②
放課後の教育環境づくり
③
家庭や地域の子育て力・教育力の向上
①
幼児教育・保育の充実
②
仕事と生活の調和の支援
③
経済的支援の推進
①
地域の子育て支援の充実
②
子どもに安全・安心なまちづくりの推進
③
子育て支援をする生活環境の整備
①
子どもの居場所・活動の場の充実
②
家庭を持つための支援
③
地域の人材、施設、社会資源を活用
子どもと子育て家庭が、
楽しく安心して暮らせる
まち
(5)
地域の特性を生かし、
社会全体で結婚から
子育てを支えるまち
した子育て支援
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