平成 27 年度 文化政策幹部セミナー 募集要領

平成 27 年度 文化政策幹部セミナー 募集要領
1
目 的
地域創造は、地方公共団体における文化政策担当幹部職員を対象に、文化・芸術による地域
づくりの意義や役割に対する理解を深め、文化・芸術の振興による地域社会の一層の発展を図るた
めの政策立案能力を高めることを目的とした少人数のゼミ形式による双方向型の研修を実施しま
す。
(
「ステージラボ 公立ホール・劇場 マネージャーコース」と同時開催)
2
内 容
(1)テーマ 「自治体の基幹政策としての文化政策の確立に向けて」
これからの日本社会において、文化や芸術は都市や地域社会の持続的な発展の大きな鍵を握り
ます。したがって、地方公共団体にとって、文化政策は部局横断的な重要課題を解決するための総
合的かつ基幹的な政策となっていきます。このセミナーでは文化政策原論となる理論フレームを
ふまえたうえで、2020 年東京大会を視野にいれた第 4 次の「文化芸術の振興に関する基本的方針」
をはじめとする環境変化の中での地方公共団体の文化政策のあり方を検討します。
(2)コーディネーター
片山 泰輔(静岡文化芸術大学文化政策学部教授/大学院文化政策研究科長)
3
開催期間
平成 27 年 10 月 6 日(火)から 7 日(水)まで [2日間]
6 日(火)13:00~19:15(予定)※終了後交流会 7 日(水)10:00~17:45(予定)
4
会 場
一般財団法人地域創造(東京都港区赤坂 2-9-11 オリックス赤坂 2 丁目ビル 9 階)
5
対象者
主に地方公共団体の文化政策担当幹部職員等
6
募集定員
15~20 名程度
7
申込方法・申込期限
地域創造ホームページ (http://www.jafra.or.jp/j/guide/box/)から「参加申込書」及び「アン
ケ
ート回答票」をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、電子メールでお申し込みください。
○参加申込期限 平成 27 年 7 月 26 日(日)必着
メール:[email protected]
※申込書の受信連絡は行いません。確認が必要な場合は、お問合わせいただくか、メール送信の際、必ず「開封確認」の設定をお願い申し上げます。
8
参加者の決定
締切り後、アンケート記載内容、参加希望者の経験、応募状況などを考慮のうえ(アンケート重視)
、
参加の可否の調整を行い、申込者あて文書により連絡させていただきます。
(8 月中旬予定)
9
参加費
無料(交通・宿泊、食事はご自身で手配、費用負担ください。)
10 問い合わせ先
一般財団法人地域創造 担当:清宮、湯澤
〒107-0052 東京都港区赤坂 2-9-11 オリックス赤坂 2 丁目ビル 9 階
電
話:03-5573-4068 FAX:03-5573-4060 Eメール:[email protected]
平成 27 年度 文化政策幹部セミナー メッセージ&プロフィール
コーディネーター 片山 泰輔
(静岡文化芸術大学文化政策学部教授/大学院文化政策研究科長)
メッセージ
一昔前の日本社会では、文化や芸術はカネとヒマのある人のための教養、趣味、娯楽で、不要不急
のもの、といった捉え方も多く見られました。しかし、現代社会において文化や芸術は、社会・経済発
展の重要な基盤、都市や地域のアイデンティティの源であるとともに、人々の基本的な人権でもありま
す。経済的に豊かになり余裕ができたから、次は文化だ、というのではなく、文化によってこそ、経済
的・社会的な真の豊かさは実現できるのだということを認識する必要があります。文化への投資によっ
て地域社会における有形・無形の資本蓄積がなされることで、付加価値の高い産業や魅力的なまちづく
りが実現し、都市や地域の持続的な発展が可能になります。国内外で注目されている創造都市の考え方
はその典型です。したがって、今日の地方公共団体にとって、文化政策は部局横断的な重要課題を解決
するための総合的かつ基幹的な政策となってきています。2015年5月、国の第4次の「文化芸術の振興に
関する基本的方針」が閣議決定されました。そこでは、文化芸術立国の姿が示されました。「2020年東
京大会を契機とする文化プログラムの全国展開等に伴い、国内外の多くの人々が、それらに生き生きと
参画しているとともに、文化芸術に従事する者が安心して、希望を持ちながら働いている。そして、文
化芸術関係の新たな雇用や、産業が現在よりも大幅に創出されている」という姿が記されました。人口
減少が進む中で、これを実現するためには地方公共団体の文化政策における戦略的な取組が不可欠にな
ります。
プロフィール
慶應義塾大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、同博士後期課程単位取得満
期退学。三井情報開発総合研究所 研究員、三和総合研究所 主任研究員、関西学院大学大学院総合政策
研究科客員准教授等を経て現職。慶應義塾大学大学院文学研究科(アートマネジメント分野)非常勤講
師、学習院女子大学大学院国際文化交流研究科非常勤講師等兼務。専門は財政・公共経済、芸術文化政
策。公職として日本文化政策学会 副会長、日本アートマネジメント学会関東部会 委員、文化経済学会
<日本> 理事、文化審議会文化政策部会 部会長代理、静岡県文化政策審議会 委員、東京都港区文化芸
術活動サポート事業審査会 会長、公益財団法人東京交響楽団 評議員、一般社団法人浜松創造都市協議
会 代表理事、クラシカジャパン番組審議委員等。
1995 年、芸術支援の経済学的根拠に関する研究で日本経済政策学会賞、2007 年、著書『アメリカの
芸術文化政策』で日本公共政策学会賞(著作賞)受賞。共編著に『アーツ・マネジメント概論
三訂版』
(水曜社、2009 年)、
『アメリカの芸術文化政策と公共性-民間主導と分権システム』
(昭和堂、2011)等、
共著に『公共インフラと地域振興』
(中央経済社、2015 年)、
『指定管理者は今どうなっているのか』
(水
曜社、2007 年)等。