ステージラボ北九州セッション 募集要領 1 目 的 ステージラボは、地域の文化・芸術に携わる公共ホール・劇場等並びに地方公共団体の職員の方々を対象とした研修プログラムです。少 人数のゼミ形式によるセミナー、グループ討論、ワークショップなど双方向の研修で、地域における創造的な表現活動の環境づくりに取り組 む人材の育成と、相互交流の促進を目指して実施します。 2 開催期間 平成28年2月16日(火)から2月19日(金)まで 〔4日間〕 16日(火) 14:00~20:00・17日(水) 10:00~19:30・18日(木) 10:00~19:00・19日(金) 10:00~16:00(予定) (プログラム内容等により、各日の開始時間及び終了時間は変更となる可能性があります。) 3 会 北九州芸術劇場(北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11) 場 ※ステージラボに関するお問合せ先 03-5573-4068 [一般財団法人地域創造 4 開催体制 主催:一般財団法人地域創造 清宮・宇野] 共催:北九州市、公益財団法人北九州市芸術文化振興財団 5 実施コース・対象者・募集定員 【ホール入門コース】 … 募集定員20名程度 ≪コーディネーター≫ ≪対象者≫ ≪内 容≫ 能祖將夫 (北九州芸術劇場プロデューサー/桜美林大学教授) 公共ホール・劇場(開館準備のための組織を含む。)において、業務経験年数1年半未満程度(開館準備のための 注 組織にあっては年数不問)の職員○ ホールの扱う「舞台芸術」なるもの、果たしてコイツの正体や如何に?それを探りながら、さらに〈地域〉と〈市 民参加〉という視点を絡ませて、ゆるやかに、体感的に、今私たちに必要なこと、欠けているものに迫っていきた いと思います。 【音楽コース】 … 募集定員20名程度 ≪コーディネーター≫ 仲道郁代 (ピアニスト / 地域創造理事) ≪対象者≫ 自主事業を実施している公共ホール・劇場で、音楽の自主事業に積極的に取り組みたいと考えている、業務経験年 数が2~3年程度の職員 ≪内 容≫ 「音楽を使って公共ホールができること」公演を成功に導くだけが目的ではない、「公共」としての役割があるのではないで しょうか。その方法の多様性を探りたいと思います。 【演劇コース】 … 募集定員20名程度 ≪コーディネーター≫ ≪対象者≫ ≪内 容≫ 内藤裕敬 (劇作家・演出家 /南河内万歳一座 座長) 自主事業を実施している公共ホール・劇場で、演劇の自主事業に積極的に取り組みたいと考えている、業務経験年 数が2~3年程度の職員 アウトリーチのプログラム、その有効性と内容の良し悪しの考察。演劇・音楽・美術作品をどのように評価し、取り上げるべき か。自主事業の具体的作業とその流れの検証。それらを体験型WSで実施する4日間。 注 3コースともに、原則として所属の組織形態が株式会社及び有限会社の方は対象外とさせていただきます。 ○ 6 申込方法・申込期限 地域創造ホームページ(http://www.jafra.or.jp/)から「参加申込書」及び「アンケート回答票」をダウンロードし、必要事項をご 記入のうえ、電子メールでお申し込みください。 申込期限:平成27年12月6日(日)必着 メール:[email protected] ※申込書の受信連絡は行いません。確認が必要な場合は、お問合わせいただくか、メール送信の際、必ず「開封確認」の設定をお願い申し上げます。 7 参加者の決定 アンケート記載内容、参加希望者の経験、応募状況などを考慮のうえ(アンケート重視 )、参加コースと参加の可否の調整を行 い、平成28年1月上旬頃、申込者あて文書によりご連絡致します。 8 参 加 費 研修費用は無料です(交通・宿泊、食事はご自身で手配、費用負担いただきます)。 <参加申込送付先(問合せ先)> 一般財団法人地域創造 芸術環境部 清宮・宇野・角南 E-mail: [email protected] Tel: 03-5573-4068 Fax: 03-5573-4060 ステージラボ北九州セッション コーディネーターからの募集メッセージ ホール入門コース コーディネーター 能祖 將夫 人は誰でも、日々の暮らしの中で何かが欠けていると感じることがあります。お金、愛、やりがい、安らぎ、刺激、冒険、仲間・・・?人 によって違うとは思いますが、その、たとえ一部でもホールで補うことが出来るものがあるとしたら、それは何か?そしてどうやっ て?そこを探ることで、逆にホールの存在意義を炙り出してみたいと考えます。虎穴に入らずんば虎児を得ず、ではホールに入らず んば得られないものは何か?劇場、音楽堂を巡る最近の情勢は、法整備もあって、勢いづいています。それ自体は大変結構なので すが、ともすれば、行政や法律、学問の堅苦しい言葉に気圧されて、実感に裏付けられた体温のある言葉が薄まっているように感じ ます。ホールが何故、必要なのか、それを、アーツマネージメントの言葉を踏まえながらも、各々の実感、体感の中から探り出したい と考えます。キーワードは〈地域〉と〈市民参加〉、そして〈自分自身〉。演劇、音楽、ダンス、群読など幅広い領域を横断的に扱いながら、 ラボの前半は講義や事例紹介、ディスカッションを行い、後半はみなさん自身が参加する実際の作品作り(ワークショップ)を経て、最 終日には簡単な発表を行います。目からウロコ、ヒョータンからコマ、案ずるより産むがヤスシ、大いに楽しみましょう。 音楽コース コーディネーター 仲道 郁代 これまで以上に地域とのつながり、地域に果たす役割を求められる公共ホール。 実は、音楽にはその役目を担うことができる大きな力があります。音楽は、感動をもたらす、とは皆が知っている概念です。でも、そ の力を、どのように社会の中で説明し発揮できるかということは、各地のホール音楽事業担当の皆様の頭を悩まし、皆様が模索して いることだと思います。 公演、アウトリーチ、ワークショップと音楽にかかわる様々な手法の意味と役割を定義付け、啓蒙の方法論を考える。そんな時間を 持ちたいと思います。 私は今年、演奏活動30年を迎えます。これまで各地で見聞きしたことをお伝えし、行ってきたことを踏まえ、みなさんと今後の公共ホ ールにおける音楽事業のあり方について考えてみたいと思います。 演劇コース コーディネーター 内藤 裕敬 公共ホールに求められる文化興行、教育、芸術の提供、地域の歴史・観光財産の広報。それらの拠点となるべく存在するのが公共 ホール。その為に建設された。つまり公共ホールとは、その建物のことではありません。その事業・活動のことです。その実行に拠点 となる公共ホールが必要なのですが、どうも、この順番がひっくり返っていることが多々ある。頭初の基本構想は御立派だが、いつ の間にか、それが宙に浮く。仕方ねえ!できることからやりましょうや。予算だの、地域性だの、役所が、首長が、上が、下がと、いろ いろ御事情はございましょうが。ここは一つ、本来、劇場事業ってやつは楽しむもんだという原点に帰りましょう! ステージラボ北九州セッション コーディネータープロフィール ホール入門コース コーディネーター 能祖 將夫(のうそ まさお) 北九州芸術劇場プロデューサー/桜美林大学教授 1958年、愛媛県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、劇団四季を経て、青山劇場・青山円形劇場プロデューサーとして、数多くの演劇、 音楽作品を手がける。2001年から2011年まで美野里町(現・茨城県小美玉市)四季文化館芸術監督、2002年から現在まで北九州芸術 劇場プロデューサー。地域に立脚した作品創りを積極的に行っている。北九州芸術劇場の「合唱物語 わたしの青い鳥」をはじめ、 「群読音楽劇 銀河鉄道の夜」(神奈川県相模原市)、「神楽オペラSHINWA」(大分県豊後大野市)、「音楽物語 わが街 深川」(北海道 深川市)、「マイライフ、マイステージ」(東京都目黒区、東久留米市)等、全国で市民参加作品を創作。実演家としては、絵本や詩の朗 読とジャズやクラシックの音楽を組み合わせたステージで、朗読家として活動。歌曲の作詞も手がけ、「たったひとつの」は木下牧子 氏作曲で「歌おうNIPPONプロジェクト」に採り入れられた。2009年、初の詩集「曇りの日」(書肆山田刊)を上梓、2015年「第4回びーぐる の新人」受賞。 音楽コース コーディネーター 仲道 郁代(なかみち いくよ) ピアニスト/地域創造理事 桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位を受賞。1987年ヨーロッパと日本で本格的にデビュー。 全国各地でリサイタルを開催しており、ショパン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの各シリーズ企画、毎年恒例となったサントリーホ ールでのコンサートなどが好評を得ている。他にも、子どもたちに音楽との幸せな出会いをして欲しいとスタートしたプログラム『不思 議ボール』、近年では、ホールと連携し、地域の小学校へのアウトリーチ活動を行い、演奏を聴くこととファシリテーターたちと共に行 う音楽ワークショップを実施している。レコーディングはソニー・ミュージックジャパンインターナショナルと専属契約を結び多数のCD をリリース。著作には、『ショパン 鍵盤のミステリー』『ベートーヴェン 鍵盤の宇宙』(ナツメ社刊)、『ピアニストはおもしろい』(春秋社 刊)等がある。2003年からは、地域社会の活性化と音楽文化の発展を目指し、一般財団法人地域創造理事、大阪音楽大学特任教授、 2012年からは桐朋学園大学教授としても、積極的に活動している。 演劇コース コーディネーター 内藤 裕敬(ないとう ひろのり) 劇作家・演出家/南河内万歳一座 座長 1959年栃木生まれ。高校の時に状況劇場『蛇姫様』(作・演出/唐十郎)を見て芝居の道へ。1979年、大阪芸術大学(舞台芸術科)に入 学。4年間、秋浜悟史教授(劇作家・演出家)に師事。その間、“リアリズムにおけるインチキの仕方”を追求。1980年、南河内万歳一座 を『蛇姫様』(作・唐十郎/演出・内藤裕敬)で旗揚げ。以降、全作品の作・演出を手がける。現代的演劇の基礎を土台とし、常に現代を 俯瞰した作品には定評があり、劇団外での作・演出も多数。世界的ピアニスト・仲道郁代との共同企画「仲道郁代のゴメン!遊ばせク ラシック」・「4×4」・「窓の彼方へ」で、クラシック音楽と演劇の世界観の融合を模索する作品創りを継続。恩師・秋浜悟史氏の紹介で、 知的障害者施設・あざみ・もみじ寮と出会い、寮生劇「ロビンフッドの冒険」ボランティアを始める。1994年より演出にて参加。秋浜氏 の没後、2006年「ロビンフッド・楽園の冒険」は、作・演出を担当。本拠地となっていた扇町ミュージアムスクエア閉館後、2004年、「天下 の台所改善実行委員会」を立ち上げ、ウルトラマーケット(大阪城ホール・西倉庫)の演劇活用を開始。閉館までの6年間、劇場、劇団 倉庫、稽古場など、南河内万歳一座だけでなく、関西小劇場の創作の場として貢献。2000年、OMSプロデュース『ここからは遠い国』 で、読売演劇大賞・優秀演出家賞受賞。文化庁芸術祭・優秀賞を兵庫県立ピッコロ劇団『モスラを待って』(演出のみ)・南河内万歳一座 『ラブレター』で受賞。演劇の他は、競馬コラムを担当。釣りと競馬が趣味。憧れの人は、映画『大脱走』のスティーブン・マックィーン。 著作に『内藤裕敬/劇風録其之壱(内藤裕敬・処女戯曲集)』『青木さん家の奥さん』がある。2015年4月より、母校大阪芸術大学芸術学 部舞台芸術学科教授。
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