編 修 趣 意 書 伝え合う言葉 中学国語 1

編
修
趣
意
書
(教育基本法との対照表)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26-10
中学校
国語科
国 語
第1学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
国語
教出
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 1
730
1.編修の趣意及び留意点
本教科書は,教育基本法に示された「教育の目標(教育基本法第二条の第1∼第5号)
」と,学習指導要
領に示された教科目標の達成を目ざし,以下の方針に基づいて編修しています。
☆国語で扱う三つの領域(教材例)
○話すこと・聞くこと
フリップを用いて報告する...................................... 42
友達のスピーチを聞く ..........................................158
アイデアを出して話し合う ..................................206
○書くこと
身近な言語活動を通し
て,幅広い知識と教養を
身に付けます。(p.207)
体験したことを文章にする...................................... 28
芸術作品の鑑賞文を書く.......................................... 70
行事などの案内文を書く ........................................ 98
意見文を読み合う....................................................160
図表を用いて報告する............................................178
「通学路安全マップ」を
作り,報告する活動を通
して,公共の精神に基づ
いた主体的な社会参画を
促します。(p.43)
○読むこと
音を追いかけて.......... 20
古典の扉を開く....... 104
ベンチ.......................... 50
少年の日の思い出... 190
花の形に秘められたふしぎ..148
言葉がつなぐ世界遺産..........166
言葉の上達は競技を上達させる
..............................................210
自然の仕組みを題材にした
教材を通して,生命を尊び,
自然を大切にする心を育て
ます。(p.150)
自己の価値を尊重
し,創造性を培うた
めマッピングの手法
を採用。(p.28)
世界遺産の日光「東照宮」
を題材に,我が国の伝統文
化を尊重する態度を養いま
す。
(p.166 ∼ 167)
ユダヤ人の差別と迫害の歴史を知
り,国際社会の平和と発展に寄与
する態度を養います。(p.57)
1
☆ 国語科の三つの領域を支える一つの事項
▼p.104
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
[古典教材]生徒に親しみのある教材と,豊富な写真,
及び,資料を掲載し,我が国の伝統文化を尊重する態度
を育むことができるよう考慮しています。
現代にも通じるユーモアにあふれた「川柳」と『東海
道中膝栗毛』で小学校の学習を振り返るとともに,中学
校最初の古典学習の扉を開きます。
『竹取物語』では,ス
トーリーの展開に合わせ絵巻の写真を多数掲載し,学習
▶p.32
者の興味と関心を喚起します。また,古典教材の次に,
近代文学へと学習者をいざなう読書教材を設けたり,日
本の豊かな四季と言葉を結びつける美しい写真とともに
構成した「四季のたより」を設定したりするなど,古典
から現代へとつながる豊かで幅広い知識と教養を身に付
けられるよう配慮しています。
[言語教材]言葉に関する幅広い知識と教養を,日常生
活の中から楽しく身に付けられるよう,脚本仕立てのコ
▶p.45
▲
ラムを,導入ページとして設定しました。
〔巻末折込・見返し〕
巻末折込 ∼
教科書巻末の折込,見返しには,教室の実態に合わせ
て,日本の伝統的な言語文化についての幅広い知識と教
▼巻末折込 ∼
養を育み,我が国の伝統と文化を尊重する態度を育てる
ことに寄与する豊富な資料を掲載しています。
①『小倉百人一首』では,百人一首の百首を全て掲載。
②『古典作品へのいざない』では,
『古事記』『伊勢物語』
の一節を掲載。
③『伝統芸能へのいざない』では,落語の基礎知識を丁
寧に紹介。
④『自己を知り,自己を深める』では,中世から近現代
にわたって読み継がれ,生徒の道徳心を育む日本の
名著の一節を多数紹介。
⑤『
「ふるさと」を巡る』では,文学作品にゆかり
のある風景を,3学年にわたって都道府県別に
紹介。文学を通して郷土を愛する心を育みます。
▲巻末折込
∼
▶見返し ∼
2
2.編修の基本方針
本教科書は,教育基本法第二条に示す教育の目標及び学習指導要領の目標を達成するために,構成・内容
と教材の選択について,以下のような方針で編修しました。
教材の選択
☆友達と話し合ったり,書いたりする活動を通
して,自他の敬愛と協力を重んずる態度を養
えるものを精選しました。
☆我が国と郷土,日本語を愛するとともに,現
代の私たちと古人との言語文化の共通点や相
違点を探ることのできる教材と資料について
考慮しました。
構成・内容
☆生徒が表現の豊かさや美しさを感じ取ること
ができるように,幅広い知識と教養を身に付
けられる構成・内容としました。
☆生徒一人一人が個人の価値を尊重して,その
能力を伸ばし,創造性を培うように配慮しま
した。
☆各領域とも幅広い言語活動を通して,国語の
学習の基礎的・基本的な能力や思考力・判断
力・表現力を育成することができるように,
系統的な単元構成・内容としました。
☆さまざまな言語活動を通して,言葉への興
味・関心を喚起するように配慮しました。
☆教材は,古今東西の名作をはじめ,幅広いジャ
ンルの中から話題を選び,親しみやすくかつ
学習指導要領の各指導事項に即したものを精
選しました。
☆我が国の自然や四季の美しさを感じ取れるも
の,今ふれてもなお,いにしえの時代に思い
をはせることができるものを厳選し,掲載し
ました。
3.対照表
図書の内容・構成と教育基本法第二条の第1号から第5号との対応を示します。
教育基本法第二条
〈第1号〉幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健
やかな身体を養うこと。
〈第2号〉個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,
職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。
〈第3号〉正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に
社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。
〈第4号〉生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。
〈第5号〉伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国
際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
話すこと・
聞くこと
書くこと
フリップを用いて報告する
●「通学路安全マップ」を作り,報告する活動を通して,公共の精神に基づき,主体的に p.42 ∼44
社会に参画しようとする態度を養えるよう配慮しました。〈第3号〉
友達のスピーチを聞く
● 社会の形成と発展の基盤となる「人の話を聞く」態度を身に付け,自他を敬愛する態 p.158 ∼159
度を養えるよう配慮しました。〈第3号〉
アイデアを出して話し合う
●「この一年を漢字で表す」ことを通して,我が国の伝統と文化を尊重し,郷土を愛する p.206 ∼209
態度を養えるよう配慮しました。〈第5号〉
体験したことを文章にする
●「体験したことを随筆に書く」ことを通して,自己の価値を尊重するとともに,創造性 p.28 ∼30
を培えるよう配慮しました。〈第2号〉
芸術作品の鑑賞文を書く
●「芸術作品の鑑賞文を書く」ことを通して,幅広い知識と教養を身に付け,芸術そのも p.70 ∼72
のに対する豊かな情操を培えるよう配慮しました。〈第1号〉
3
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
書くこと
読むこと
行事などの案内文を書く/
図表を用いて報告する
●「行事などの案内文を書く」
「図表を用いて報告する」ことを通して,主体的に社会の形 p.98 ∼99 /
成に参画し,自他の協力のもと,その発展に寄与しようとする態度を育成できるよう配 p.178 ∼181
慮しました。
〈第3号〉
意見文を読み合う
●「よい言葉を未来へ残したい」というテーマの意見文を書くことを通して,言語的な伝 p.160 ∼161
統と文化を尊重し,それを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うことができる
よう配慮しました。〈第5号〉
ふしぎ
● 現代の人々の共感を集める童謡詩人の詩にふれることによって,他者を尊重する態度を育 p.14 ∼15
てることができるよう配慮しました。
〈第3号〉
音を追いかけて
● 中学校に入学した生徒たちが,主人公と同じ目線で読むことのできる作品と出会うこ p.20 ∼27
とによって,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心が培うことができるよう
配慮しました。〈第1号〉
笑顔という魔法
● 未知の課題に取り組む筆者の研究者としての姿勢を通して,幅広い知識と教養を身に p.34 ∼41
付け,真理を求める態度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
ベンチ
● 本から情報を得る方法を学習するとともに,「紹介図書」を付して,幅広い知識と教養 p.50 ∼61
が身に付くように配慮しました。〈第1号〉
● ユダヤ人の差別・迫害問題を素材にした教材を通して,差別の不当さ,平和の大切さ
を実感できるよう配慮しました。〈第3号〉
写真と言葉が生み出す世界
| メディアリテラシー入門 |
● 表現活動を通して写真と言葉の関係性について考え,表現することの真理を求める態 p.62 ∼69
度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 教材を通して社会の歴史と労働者の技術について知り,職業と生活との関連に思いを
はせて勤労を大切にする態度を養えるよう配慮しました。〈第2号〉
● 写真と言葉を組み合わせた表現活動を通して,メディアの功罪について知り,社会の
形成および参画に生かせるよう配慮しました。〈第3号〉
● アメリカの移民労働者の現状を通して世界の諸問題に思いをはせ,その平和と発展に寄与
する態度を養えるよう配慮しました。
〈第5号〉
河童と蛙
● 幻想的な,
「河童」と「蛙」の織りなす世界を描いた作品を読むことを通して,幅広い p.76 ∼79
教養や豊かな情操を育むことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 個性的な言葉と豊かな発想で書かれた詩にふれることによって,我が国の言語と文化
を尊重する態度を育てることができるよう配慮しました。〈第5号〉
オツベルと象
● 正義と責任,人権や平等といった課題について,自ら考える態度をもつとともに,公 p.80 ∼97
共の精神を追求し続けることができるよう配慮しました。〈第3号〉
蜘蛛の糸
● 充実した「紹介図書」を付し,幅広い知識と教養が身に付くよう配慮しました。〈第1号〉 p.124 ∼133
●「カンダタ」と「お釈 様」との関係を通して,善悪をめぐる問題について深く考える
ことができるよう配慮しました。〈第3号〉
● 近代以降の日本を代表する作家の名作を読むことによって,我が国の伝統文化を尊重
する態度を育てることができるよう配慮しました。〈第5号〉
電子レンジの発想
●「電子レンジ」という便利で身近な器具を取り上げ、その発想を捉えることで,真理を p.138 ∼141
求める態度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
言葉のゆれを考える
● 客観的なデータと個人の言語使用のあり方を意識させる教材を通して,社会と個人の p.142 ∼147
結びつきや自分自身のあり方について考えることができるよう配慮しました。
〈第2号〉
花の形に秘められたふしぎ
●「花の形」と「訪れる昆虫」の対応関係を読み取り,
自然の不思議と出会うことによって, p.148 ∼157
生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うことができるよう配
慮しました。〈第4号〉
言葉がつなぐ世界遺産
● 世界遺産である日光の「東照宮」の保護には,
「言葉」が重要な役割を果たしていると p.166 ∼176
いう筆者の主張にふれ,我が国の伝統と文化,及び日本語を尊重する態度を育てるこ
とができるよう配慮しました。〈第5号〉
四季の詩
● 優れた表現で書かれた国内外の著名な詩にふれ,幅広い教養を身に付けたり,豊かな p.184 ∼185
情操を育んだりできるよう配慮しました。〈第1号〉
● 国内外の著名な詩を読み,作品を通して我が国の伝統と文化を尊重するとともに,他
国の伝統と文化も尊重する態度を育むことができるよう配慮しました。〈第5号〉
少年の日の思い出
● 少年の日の苦い思い出を抱えて生きてきた「客」とそれを受け止める「私」との間に,ど p.190 ∼205
のような関係性を見いだせるのかを考えることによって,自我の芽生えと発達を経験して
いく中学生が,自主および自律の精神を養うことができるよう配慮しました。
〈第2号〉
言葉の上達は競技を上達させる
● 世界のトップレベルで活躍するアスリートが自分の力をどのように伸ばしていったの P210 ∼211
かを学び,その生き方から自主及び自律の精神を養い,自らの生活との関連を図るこ
とができるよう配慮しました。〈第2号〉
古典の扉を開く | 百年後,千年後 ● 生徒が興味をもって接することができるよう親しみやすい作品を厳選するとともに, p.104 ∼123
美しい絵や写真を掲載するなど,我が国と中国の本格的な伝統文化にふれることがで
の友人であるあなたへ | /
物語の始まり | 竹取物語 | /
きるように,さまざまな工夫を施しました。〈第5号〉
故事成語 | 中国の名言 | 国語の
特質
日本語の音声/日本語の文字/
言葉の単位/文の成分/
単語のいろいろ
付録
● 日本語に関する基本的な知識と教養を通して,日常用いる言語を客観的に分析し,社 p.45/102/
会性や法則性に自ら気づくことができるよう配慮しました。〈第1号〉
73/164/186
● 日本語の学習を通して,日本はもとより,他国の文化も尊重する態度を養うことがで p.214∼239
きるよう配慮しました。〈第5号〉
古典作品へのいざない/伝統芸能への ● 落語についての解説や先人の作品や言葉の紹介を通して,伝統的な言語文化について 巻末折込
いざない/自己を知り,自己を深める
の知識や教養を高めることができるように,さまざまな工夫を施しました。〈第5号〉
4
4.上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色
▲
本教科書は,教育基本法に示された義務教育の目的
p.80∼81
や,学校教育法に示された義務教育の目標などを達成
するために,特に以下の点に意を用いて編修していま
す。
▼p.70∼71
☆特色1 見やすく,わかりやすい紙面
全体を通しての統一感や一体感,読みやすさ,わか
りやすさを意識したフォントやレイアウト,安心感と安
定感のある色づかい,トーンバランスを心がけました。
☆ 特色2 小学校国語や高等学校国語との関連
第1学年では,中学校での国語の学びを励ます詩,
小学校国語で学んだことの振り返りと中学校国語で学
▶p.310∼311
ぶことを学習の「導入単元」として設置し,小学校国
語と中学校国語の無理のない接続を目ざしました。ま
た,幅広いジャンルから多数の図書を取り上げ,読書
を通して国語の基礎的な能力を養い,生活を明るく豊
かにするよう図りました。さらに,第3学年では,高
等学校「国語総合」でよく取り上げられる作者・筆者
の作品を集めた「送り出し」単元を設定し,高等学校
国語との接続も意識しました。
▲p.16∼17
☆ 特色3 学びのユニバーサルデザインの実現と
環境への配慮
▼p.149
カラーユニバーサルデザインや特別支援教育への対
応…色覚等の特性をふまえた,判読しやすい配色やレ
イアウト,表現方法,文字などの工夫により,全ての
生徒にとって学びやすい紙面づくりに配慮していま
す。カラーユニバーサルデザイン(CUD)は第三者
機関による審査及び認証を受けています。
環境への配慮…教科書の印刷にはグリーン電力を使
用し,地球環境への影響を少な
くするように配慮しています。
また,再生紙と植物油インキを
使用しています。
▲
▲
p.332
5
p.144
編
修
趣
意
書
(学習指導要領との対照表,配当授業時数表)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26-10
中学校
国語科
国 語
第1学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
教出
国語
730
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 1
1.編修上特に意を用いた点や特色
本教科書では,学習指導要領の目標及び内容を,具体的な活動を通して達成することを目ざしました。特
に以下の点に意を用いて編修しています。
○「言語能力」と「話題」を組み合わせた,新たな国語単元の創造
一年間の学習を,各領域の学習内容や活動過程に即して単元ごとに設定しています。また,各教材の学習
内容の重点や言語活動の過程を明確に示し,学びが具体的に見えるように図りました。
○単元展開のイメージ
導入 言葉と出会う
4月
小学校の
振り返り
小学校の学びを振り返り,中学校の国語学
習を始めます。
第1単元
1 言葉で意味づける
日常の経験を,言葉で表現し,異なる世界
へと広げます。
第2単元
2 関係を見いだす
自分自身を自分から距離をおい
て捉え,自分と他者との新しい関
係を見いだします。
第3単元
3 世界をひらく
現在と過去,物語と映像など,さ
まざまな関係を捉えることにより,
世界を豊かに解釈して活用します。
主として「習得」の段階
主として「活用」の段階
▼p.28
▲p.35
1
3月
▼p.16
▲p.62
学習のスパイラル
〔1学期〕
▲
4 表現に立ち止まる
第4単元
文字や声の一つ一つの背後に息
づくイメージを,受け手として豊
かに想像し,思考を深めます。
第5単元
5 古典と出会う
古典との出会いを通して,日本
語の昔や日本文化の昔を大切に受
け継ぐ心を育てます。
p.76
▲
〔2学期〕
p.79
▲p.121
6 説明を比べる
複数の文章を比較して読むこと
によって,それぞれの特徴や内容
を明らかにできることを学びます。
▲p.104∼105
○三つの文章を組み合わせて教材化しました。
▼p.138
▼p.142
▼p.148
▲
第6単元
p.160∼161
2
〔3学期〕
第7単元
7 発想を広げる
▼p.178∼179
言葉を題材とした文章や,図表などの資
料を使うことで,自分の発想を広げます。
▲p.181
▲p.169
第8単元
▶p.190∼191
8 考えを共有する
作品に描かれた情景や心情を豊かに読
み,自分の考えを周りの人と交流します。
2年の国語
学習へ
▲p.206∼207
○ 思考力・判断力・表現力を高める,新しい「学習の手引き」の開発
課題を発見し,自分で考え,解決する,という課題解決の道
筋にそって学習が進められるように,
「学習の手引き(みち
しるべ)
」を構成しました。また,学習のポイントをわかり
やすくまとめたコラム「ここが大事」を設定したり,表現領
域や言語教材との関連,関連図書の紹介を示したりするな
ど,思考力・判断力・表現力を高める工夫をしました。
▲
〔「学習の手引き」の構成〕
p.95
目標と振り返り 教材の目標と自己評価
確 か め よ う 情報の取り出し(何がどう書かれているか)
深 め よ う 内容の解釈(なぜそう書かれているか)
考 え よ う 考えの形成・表現(自分はどう考えるか)
こ こ が 大 事 学習の重点
言 葉・ 表 現 言葉と文章内容・表現との関連学習
「書くこと」
との関連学習
領 域 関 連 「話すこと・聞くこと」
▲p.96∼97
読んでみよう 教材に関連する図書紹介
3
○ 「情報活用」と「近代文学」の2系統で設定された読書教材
▲
具体的な読書交流の言語活動を通して,多
p.58
様な情報活用の力が身に付くように図って
います。
我が国を代表する作家や作品にふれ,名作
▶
の世界に興味をもつように図っています。
▶
p.55
p.131
○ 豊富な写真と充実した周辺資料を備えた,ビジュアルで親しみやすい古典教材
▲
多様な古典作品について,文章だけでなく,
p.136
関連する写真や図版などの豊富な資料を掲
載し,今日まで受け継がれている作品の価
値を認識できるように構成しました。
四季折々にまつわる作品や行事,先人が残
してきた言葉などを通して,古典の
世界に多角的にふれることができる
ようにしています。
▲
折込 ∼
☆ 学びのユニバーサルデザインの実現と環境への配慮
カラーユニバーサルデザインや特別支援教育への対応
環境への配慮
色覚等の特性をふまえた,判読しやすい配色やレイアウ
教科書の印刷にはグリーン電力を使用
ト,表現方法,文字などの工夫により,全ての生徒にとっ
し,地球環境への影響を少なくするよ
て学びやすい紙面づくりに配慮しています。カラーユニ
うに配慮しています。また,再生紙と
バーサルデザイン(CUD)は第三者機関による審査及
植物油インキを使用しています。
び認証を受けています。
4
2.対照表
配当時数
教科書の単元配列
( )内は,含まれる
領域の時数
学習指導要領の内容
該当箇所
言葉と出会う
【詩】 ふしぎ 金子みすゞ/声を出そう
感想を伝え合おう
記録をしよう
1
話聞1
書1
C(1)ア,(2)ア/伝国(1)イ(イ)
A(1)オ,(2)イ
B(1)ア,(2)イ
14 ∼ 16ページ
17ページ
18ページ
4
書5
話聞1
*
C(1)ア・ウ,(2)ア
B(1)ア・イ
A(1) ア・イ,(2)ア
伝国(1)ア(ア)
20 ∼ 27ページ
28 ∼ 30ページ
31ページ
32ページ
5(話聞1)
一 言葉で意味づける
【物語】 音を追いかけて まはら三桃
体験したことを文章にする
対話への扉 お気に入りの一品を紹介する
四季のたより 春
二 関係を見いだす
フリップを用いて報告する
言葉の小窓1 日本語の音声
話聞4
2
漢字の広場 1 漢字の部首
1
C(1)ア・イ,(2)イ/伝国(1)イ(ウ)/ 34 ∼ 41ページ
A(1)ア
A(1)ア・イ・ウ,(2)ア
42 ∼ 44ページ
伝国(1)イ(ア)
45ページ・
214 ∼ 217ページ
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
46 ∼ 47ページ
4
C(1)カ,(2)ウ
50 ∼ 61ページ
4(書1)
C(1)カ,(2)ウ/B(1)ウ
62 ∼ 69ページ
書4
2
B(1)ウ,(2)ア
伝国(1)イ(エ)
*
伝国(1)ア(ア)
70 ∼ 72ページ
73ページ・
223 ∼ 225ページ
74ページ
1
7
書4
1
2
C(1)ア・ウ,(2)ア/伝国(1)イ(オ)
C(1)ア・ウ・エ
B(1)エ,(2)ウ
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
76 ∼ 79ページ
80 ∼ 97ページ
98 ∼ 99ページ
100 ∼ 101ページ
102ページ・
218 ∼ 222ページ
3
伝国(1)ア(ア),(イ)/C(1)ウ,(2)ア
104 ∼ 109ページ
3
3(書1)
3
*
伝国(1)ア(ア)/C(1)ウ,(2)ウ
伝国(1)ア(ア)/C(1)ウ,(2)ウ/B(1)イ
C(1)カ,(2)ウ
伝国(1)ア(ア)
110 ∼ 119ページ
120 ∼ 123ページ
124 ∼ 133ページ
136ページ
2
3(書1)
5(書1)
話聞4
書4
1
3
C(1)ア・イ,(2)イ
C(1)ア・イ,(2)イ/B(1)ウ
C(1)ア・イ・エ,(2)イ/B(1)イ
A(1)エ,(2)ア
B(1)オ
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
内容の取扱い2(1)イ
138 ∼ 141ページ
142 ∼ 147ページ
148 ∼ 157ページ
158 ∼ 159ページ
160 ∼ 161ページ
162 ∼ 163ページ
164ページ・
226 ∼ 233ページ
6(書2)
書6
*
C(1)イ・エ・オ,(2)イ/B(1)ア
B(1)ア・イ・ウ・エ・オ,(2)イ
伝国(1)ア(ア)
166 ∼ 176ページ
178 ∼ 181ページ
182ページ
【詩】 四季の詩
(安西冬衛/ジャン=コクトー 堀口大學 訳/
八木重吉/三好達治)
文法の小窓3 単語のいろいろ
1
C(1)ウ,(2)ア
184 ∼ 185ページ
3
伝国(1)イ(エ)
漢字の広場4 熟語の構成
【小説】 少年の日の思い出
ヘルマン=ヘッセ 高橋健二 訳
アイデアを出して話し合う
言葉と仕事 言葉の上達は競技を上達させる 平井伯昌
1
7(話聞1)
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
C(1)ウ・オ/A(1)オ
186ページ・
234 ∼ 239ページ
188 ∼ 189ページ
190 ∼ 205ページ
話聞4
*
A(1)オ,(2)イ
C(1)カ
206 ∼ 209ページ
210 ∼ 211ページ
【説明】 笑顔という魔法 池谷裕二
三 世界をひらく
【読書】 ベンチ
ハンス=ペーター=リヒター 上田真而子 訳
【メディア】 写真と言葉が生み出す世界
| メディアリテラシー入門 |
芸術作品の鑑賞文を書く
文法の小窓1 言葉の単位
四季のたより 夏
四 表現に立ち止まる
【詩】 河童と蛙 草野心平
【物語】 オツベルと象 宮沢賢治
行事などの案内文を書く
漢字の広場2 画数と活字の字体
言葉の小窓2 日本語の文字
五 古典と出会う
【古文】 古典の扉を開く
| 百年後,千年後の友人であるあなたへ |
【古文】 物語の始まり | 竹取物語 |
【漢文】 故事成語 | 中国の名言 |
【読書】 蜘蛛の糸 芥川龍之介
四季のたより 秋
六 説明を比べる
【説明】 文章の構成や表現の特徴を捉えて読む
1 電子レンジの発想 古田ゆかり
2 言葉のゆれを考える 三井はるみ
3 花の形に秘められたふしぎ 中村匡男
友達のスピーチを聞く
意見文を読み合う
漢字の広場3 漢字の音と訓
文法の小窓2 文の成分
七 発想を広げる
【報告】 言葉がつなぐ世界遺産 橋本典明
図表を用いて報告する
四季のたより 冬
八 考えを共有する
(計)話聞
書
計
16時間
30時間
116時間 (*印の教材は,適宜扱う)
5
編
修
趣
意
書
(教育基本法との対照表)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26︲50
中学校
国語科
国 語
第2学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
国語
教出
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 2
830
1.編修の趣意及び留意点
本教科書は,教育基本法に示された「教育の目標(教育基本法第二条の第1∼第5号)
」と,学習指導要
領に示された教科目標の達成を目ざし,以下の方針に基づいて編修しています。
☆国語で扱う三つの領域(教材例)
○話すこと・聞くこと
図表を用いて提案する.............................................. 34
話を聞いて自分の考えと比べる............................172
役割を決めて討論する............................................224
写真から物語を創作する
活動を通して,自己の価
値を尊重し,創造性を培
います。
(p.99)
○書くこと
「福祉施設への訪問」を
話題に発表する活動を通
新聞の投書記事を書く.............................................. 48
写真から物語を創作する.......................................... 98
お礼の手紙を書く....................................................130
意見文を読み合う....................................................174
四コマ漫画から意見文を書く................................188
○読むこと
タオル.......................... 18
夢を跳ぶ...................... 54
敦盛の最期............... 106
水の山 富士山....... 152
して,公共の精神に基づ
いた主体的な社会参画を
促します。(p.35)
ガイアの知性........... 160
学ぶ力....................... 178
走れメロス............... 204
言葉は私の聴診器... 228
身近な言語活動を通し
て,幅広い知識と教養を
身に付けます。
(p.132)
人間の動物に対する態度を考える教
材を通し,生命を尊び,自然を大切
にする心を育てます。
(p.164・166)
試練を乗り越えて
生きる作者の文章
を読み,自他の敬
愛と協力を重んず
る態度を養いま
す。
(p.54)
世界遺産の富士山を題材に,我が国
の伝統文化を尊重する態度を養いま
す。(p.154 ~ 155)
1
☆ 国語科の三つの領域を支える一つの事項
▼p.126~127
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
[古典教材]生徒に親しみのある教材と,豊富な写真,及び,
資料を掲載し,我が国の伝統文化を尊重する態度を育むこ
とができるよう考慮しています。
現代でも源平の戦いのドラマが楽しまれている『平家物語』
や,多くの教訓を与えている『論語』では,独特の文章の調
子を声に出して読んだり,図版や絵巻,写真などの充実した
資料を参照したりすることで,学習者の興味と関心を喚起し
▲
p.107
ます。また,古典教材の次に,近代文学へと学習者をいざな
う読書教材を設けたり,日本の豊かな四季と言葉を結びつけ
る美しい写真とともに構成した「四季のたより」を設定した
りするなど,古典から現代へとつながる豊かで幅広い知識と
▲p.147
教養を身に付けられるよう配慮しています。
[言語教材]言葉に関する幅広い知識と教養を,日常生活の
中から楽しく身に付けられるよう,脚本仕立てのコラムを,
導入ページとして設定しました。
〔巻末折込・見返し〕
教科書巻末の折込,見返しには,教室の実態に合わせて,
▲p.38
日本の伝統的な言語文化についての幅広い知識と教養を育
み,我が国の伝統と文化を尊重する態度を育てることに寄
与する豊富な資料を掲載しています。
①『近代文学史年表』では,
日本の近代文学の代表作を紹介。
p.133
▶
② 『古典作品へのいざない』では,
『方丈記』
『源氏物語』
の冒頭を掲載。
巻末折込
₄~₅
▶
③ 『伝統芸能へのいざない』では,歌舞伎の基礎知識を丁
寧に紹介。
④ 『他者を知り,ともに生きる』では,
上代から近代にわたっ
て読み継がれ,生徒の道徳心を育む日本の名著の一節を
多数紹介。
⑤『
「ふるさと」を巡る』では,文学作品にゆかりのある風
景を,3学年にわたって都道府県別に紹介。文学を通し
て郷土を愛する心を育みます。
▲巻末折込
₉~�
巻末折込
�~�
▶
▲
見返し�~�
2
2.編修の基本方針
本教科書は,教育基本法第二条に示す教育の目標及び学習指導要領の目標を達成するために,構成・内容
と教材の選択について,以下のような方針で編修しました。
教材の選択
☆友達と話し合ったり,書いたりする活動を通
して,自他の敬愛と協力を重んずる態度を養
えるものを精選しました。
☆我が国と郷土,日本語を愛するとともに,現
代の私たちと古人との言語文化の共通点や相
違点を探ることのできる教材と資料について
考慮しました。
構成・内容
☆生徒が表現の豊かさや美しさを感じ取ること
ができるように,幅広い知識と教養を身に付
けられる構成・内容としました。
☆生徒一人一人が個人の価値を尊重して,その
能力を伸ばし,創造性を培うように配慮しま
した。
☆各領域とも幅広い言語活動を通して,国語の
学習の基礎的・基本的な能力や思考力・判断
力・表現力を育成することができるように,
系統的な単元構成・内容としました。
☆さまざまな言語活動を通して,言葉への興
味・関心を喚起するように配慮しました。
☆教材は,古今東西の名作をはじめ,幅広いジャ
ンルの中から話題を選び,親しみやすくかつ
学習指導要領の各指導事項に即したものを精
選しました。
☆我が国の自然や四季の美しさを感じ取れるも
の,今ふれてもなお,いにしえの時代に思い
をはせることができるものを厳選し,掲載し
ました。
3.対照表
図書の内容・構成と教育基本法第二条の第1号から第5号との対応を示します。
教育基本法第二条
〈第1号〉幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健
やかな身体を養うこと。
〈第2号〉個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,
職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。
〈第3号〉正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に
社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。
〈第4号〉生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。
〈第5号〉伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国
際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
話すこと・聞くこと
図表を用いて提案する
役割を決めて討論する
● 地域を活性化するための討論を行うことを通して,職業および生活との関連を身近なものとし p.224 ~227
て重視し,勤労を重んずる態度を育成することができるよう配慮しました。〈第2号〉
書くこと
●「福祉施設への訪問」を話題として取り上げ,社会全体の幸福に対して敬愛と協力を重んじ,主 p.34 ~36
体的に社会の形成に参画しようとする態度を養うことができるよう配慮しました。〈第3号〉
新聞の投書記事を書く
●「新聞の投書記事を書く」ことを通して,公共の精神に基づき,主体的に社会の形成に参画しよ p.48 ~49
うとする態度を育成することができるよう配慮しました。〈第3号〉
写真から物語を創作する
●「写真から物語を創作する」ことを通して,個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性 p.98 ~100
を培うことができるよう配慮しました。〈第2号〉
話を聞いて自分の考えと比 ● 自然と人間との関わりについての話を聞き,自分の考えと比べることによって,生命や自然の p.172 ~173
べる
大切さを主体的に考え,環境の保全に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第
4号〉
3
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
●「お礼の手紙を書く」ことを通して,豊かな情操と道徳心を培うことができるよう配慮しました。 p.130 ~132
〈第1号〉
● 職業体験に関わる学習活動を通して,職業と生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養
うことができるよう配慮しました。〈第2号〉
● 「手紙を書く」という伝統的な通信の方法や形式を学ぶことを通して,我が国の伝統と文化を
尊重する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
意見文を読み合う
● 自然に関する意見文を書き,互いに読み合うことで,生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に p.174 ~ 175
寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。
〈第4号〉
書くこと
お礼の手紙を書く
四コマ漫画から意見文を書 ● 意見文のテーマとして「文字」や「手書き」について考えることで,伝統と文化を尊重し,そ p.188 ~ 193
れらを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
く
● 鮮やかな「虹」のかかる風景から人間の「幸福」について気づくといった内容を読むことを通 p.14 ~16
して,真理を求める態度や豊かな情操を培うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
タオル/走れメロス
●「家族」「友情」「真実」といった中学生に身近でありながら,深遠な意味をもつことを素材とし p.18 ~33 /
た文学を読むことを通して,個人の価値を尊重し,その能力を伸ばし,創造性を培うことがで p.204 ~223
きるよう配慮しました。〈第2号〉
日本の花火の楽しみ
● 日本の花火の特性と,それを受容する日本人の美的感覚を解き明かすことを通して,我が国と p.40 ~47
郷土を愛する態度を養うとともに,各国の花火文化の相違に目を向けることで,他国を尊重し,
国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこともできるよう配慮しました。〈第5号〉
夢を跳ぶ
● 図書館やインターネットの情報を活用することで,幅広い知識と教養が身に付くよう配慮しま p.54 ~63
した。〈第1号〉
● 試練を乗り越えて生きる作者の文章を読むことで,正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協
力を重んずる態度を育むことができるよう配慮しました。〈第3号〉
物語を読み解く
| メディアの解釈 |
● 物語の特性について,小説と映像の表現手法の違いを手がかりに考えるなど,真理を求める態 p.64 ~76
度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 絵コンテを活用し,『ごんぎつね』の解釈を交流させることで,個人の価値を尊重し,その能力
を伸ばし,創造性を培うことができるよう配慮しました。〈第2号〉
近代の短歌
● 優れた表現で書かれた近代の短歌を読むことを通して,幅広い知識と教養を身に付け,豊かな p.82 ~85
情操を培うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 日本の優れた詩歌,中でも近代の短歌にふれることで,我が国の伝統と文化を尊重する態度を
養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
夏の葬列
● 個の自立と他者や社会との関係性とをふまえ,生きるうえで倫理や正義の問題を考える作品を p.86 ~97
読むことを通して,正義と責任,公共の精神に基づいて主体的に社会参画に寄与する態度を養
うことができるよう配慮しました。〈第3号〉
坊っちゃん
● 個の自立と他者や社会との関係性とをふまえ,生きるうえで倫理や正義の問題を考える作品を p.134 ~149
読むことを通して,正義と責任,公共の精神に基づいて主体的に社会参画に寄与する態度を養
うことができるよう配慮しました。〈第3号〉
● 近代以降の日本を代表する作家の名作を読むことによって,我が国の伝統文化を尊重する態度
を育てることができるよう配慮しました。〈第5号〉
水の山 富士山
● 世界文化遺産に登録された富士山の,保水の仕組みから自然と環境との強い関係を追求してい p.152 ~159
く過程の理解を通して,幅広い知識と教養を用いて,真理を求めていく態度を養うことができ
るよう配慮しました。〈第1号〉
● 富士山をめぐる水という生命を支える物質の動きを追求することを通して,自然を大切にし,
環境の保全に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第4号〉
ガイアの知性
● 地球規模,世界規模で現代の生命や知性を捉え直そうとする筆者の問題提起を,動物の興味深 p.160 ~ 170
い行動に着目して推論を積み重ねながら読むことを通して,真理を求め,豊かな情操と道徳心
も養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 人間の動物に対する態度を考えていくことを通して,生命を尊び,自然を大切にし,環境の保
全に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第4号〉
学ぶ力
● 学びの先達からの知的な意見に学ぶことを通して,豊かな道徳心を培うことができるよう配慮 p.178 ~186
しました。〈第1号〉
● 「学ぶ」という人間においてもっとも特徴的で知的な姿勢について,中学校2年生という進路
選択の意欲,学習意欲の高まる時期に読むことを通して,個人の価値を尊重し,その能力を伸
ばし,創造性を培う態度,そして,職業と生活との関係を正面からとらえ直す態度を養い,
「学び」
の中で自主及び自律の精神を伸長することができるよう配慮しました。〈第2号〉
レモン哀歌
● 著名で優れた近代の詩を読むことを通して,幅広い知識と教養を身に付けたり,豊かな情操を p.198 ~199
培うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 日本の優れた詩歌,中でも近代の詩にふれることで,我が国の伝統と文化を尊重する態度を養
うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
言葉は私の聴診器
● 精神科医による言葉を通じた患者との関わり方を学ぶことを通して,個人の価値を尊重して,職業 p.228 ~229
と生活との関係をとらえ直し,
勤労を重んずる態度を養うことができるよう配慮しました。
〈第3号〉
読むこと
虹の足
敦盛の最期 | 平家物語 | / ● 多様な古典作品を読むことを通して,幅広い知識と教養を身に付け,豊かな情操や道徳心を培 p.106 ~129
随筆の味わい | 枕草子・
うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
徒然草 | /
● 生徒が興味をもって接することができるよう作品を厳選するとともに,図や写真を掲載するな
二千五百年前からのメッ
どして,我が国と中国の本格的な文化伝統にふれることができるようさまざまな工夫を施しま
セージ | 孔子の言葉 | した。〈第5号〉
4
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
国語の特質
方言と共通語/話し言葉と ● 日本語に関する基本的な知識と教養を通して,日常用いる言語を客観的に分析し,社会性や法 p.37/52/
書き言葉/敬語/類義語・
則性に自ら気づくことができるよう配慮しました。〈第1号〉
133/194/
対義語・多義語・同音語/ ● (方言と共通語)地域に根ざした言葉の存在やはたらきを学ぶことを通して,豊かな言語文化
77/176/
活用のない自立語/活用の
をはぐくんできた郷土を愛する態度を育成できるよう配慮しました。〈第5号〉
201
ある自立語/付属語のいろ ● (敬語)敬語の知識と適切な使用について学ぶことを通して,自他の敬愛を重んじ,主体的に p.232 ~ 267
いろ
社会に参画する態度を育成できるよう配慮しました。〈第3号〉
付録
近代文学史年表/古典作品 ● 日本の近代文学の代表作や,歌舞伎についての解説や先人の作品や言葉の紹介を通して,伝統 巻末折込
へのいざない/伝統芸能へ
的な言語文化についての知識や教養を高めることができるように,さまざまな工夫を施しまし
のいざない/他者を知り,
た。〈第5号〉
ともに生きる
4.上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色
本教科書は,教育基本法に示された義務教育の目的や,学校教育法に示された義務教育の目標などを達成
するために,特に以下の点に意を用いて編修しています。
▶
p.86~87
☆特色1 見やすく,わかりやすい紙面
全体を通しての統一感や一体感,読みやすさ,わかりや
すさを意識したフォントやレイアウト,安心感と安定感の
ある色づかい,トーンバランスを心がけました。
☆ 特色2 小学校国語や高等学校国語との関連
第1学年では,中学校での国語の学びを励ます詩,小学
校国語で学んだことの振り返りと中学校国語で学ぶことを
学習の「導入単元」として設置し,小学校国語と中学校国
語の無理のない接続を目ざしました。また,幅広いジャン
p.48~49
▶
ルから多数の図書を取り上げ,読書を通して国語の基礎的
な能力を養い,生活を明るく豊かにするよう図りました。
さらに,第3学年では,高等学校「国語総合」でよく取
り上げられる作者・筆者の作品を集めた「送り出し」単
p.150
▲
p.41
▶
元を設定し,高等学校国語との接続も意識しました。
☆ 特色3 学びのユニバーサルデザインの実現と
環境への配慮
カラーユニバーサルデザインや特別支援教育への対応
…色覚等の特性をふまえた,判読しやすい配色やレイア
ウト,表現方法,文字などの工夫により,全ての生徒にとっ
て学びやすい紙面づくりに配慮しています。カラーユニ
バーサルデザイン(CUD)は第三者機関による審査及び
認証を受けています。
環境への配慮…教科書の印刷にはグリーン電力を使用
し,地球環境への影響を少なくするように配慮していま
す。また,再生紙と植物油インキを使用しています。
5
p.154
▶
▶
p.232
編
修
趣
意
書
(学習指導要領との対照表,配当授業時数表)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26︲50
中学校
国語科
国 語
第2学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
教出
国語
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 2
830
1.編修上特に意を用いた点や特色
本教科書では,学習指導要領の目標及び内容を,具体的な活動を通して達成することを目ざしました。特
に以下の点に意を用いて編修しています。
○「言語能力」と「話題」を組み合わせた,新たな国語単元の創造
一年間の学習を,各領域の学習内容や活動過程に即して単元ごとに設定しています。また,各教材の学習
内容の重点や言語活動の過程を明確に示し,学びが具体的に見えるように図りました。
〔1学期〕
1 言葉が照らし出す
書き手や話し手によって工夫された表現方
法が,ものごと
の新しい側面を
私たちに見せて
くれます。
4月
3月
主として「習得」の段階
主として「活用」の段階
▼p.35
第2単元
2 関係を掘り起こす
自分と世界・ものご
ととはどのような関係
にあるのか,引き出さ
れたものをさまざまに
解釈し,生かします。
第3単元
3 自己をひらく
自分の中に隠れているも
のを引き出して,さまざま
に解釈して活用します。
▼p.18
▲p.48
▲p.54
1
▲p.40
学習のスパイラル
第1単元
○単元展開のイメージ
▲
p.82
〔2学期〕
4 表現を見つめる
文字や音声の表現一つ一つに丁寧に向き
合うと,そこからさまざまな思考や想像が
生まれてきます。
第5単元
5 伝統を見いだす
受け継がれ,読み継がれる作品に息づ
く伝統とは何かを見いだします。
p.98
▲
第4単元
▲
p.107
▲p.132
6 他者と生きる
比べて理解することで,世界を豊かに意
味づけたり,他者と共存したりすることが
可能となります。
p.127
▲
▼p.152
▼p.160
▲p.154
p.172~173
▲
第6単元
2
▼p.178
▼p.188
〔3学期〕
第7単元
7 自己と対話する
社会生活や自分自身の生き方について,
文章をもとに自分の考えをもちます。
第8単元
8 考えを交流する
多様に読める文章から自分の考えをも
ち,周りの人と交流します。
▶p.217
3年の国語
学習へ
▼
p.224~225
○ 思考力・判断力・表現力を高める,新しい「学習の手引き」の開発
て学習が進められるように,「学習の手引き(みちしるべ)
」を構成
しました。また,
学習のポイントをわかりやすくまとめたコラム「こ
こが大事」を設定したり,表現領域や言語教材との関連,関連図書
の紹介を示したりするなど,思考力・判断力・表現力を高める工夫
をしました。
〔「学習の手引き」の構成〕
▼p.222~223
目標と振り返り 教材の目標と自己評価
確 か め よ う 情報の取り出し(何がどう書かれているか)
深 め よ う 内容の解釈(なぜそう書かれているか)
考 え よ う 考えの形成・表現(自分はどう考えるか)
こ こ が 大 事 学習の重点
言 葉・ 表 現 言葉と文章内容・表現との関連学習
「書くこと」
との関連学習
領 域 関 連 「話すこと・聞くこと」
読んでみよう 教材に関連する図書紹介
3
p.221
▲
課題を発見し,自分で考え,解決する,という課題解決の道筋にそっ
○ 「情報活用」と「近代文学」の2系統で設定された読書教材
p.62
▲
図書館やインターネットで調べたことをもとに表現する言
語活動を通して,多様な情報活用の力が身に付くように図っ
ています。
我が国を代表する作家や作品にふれ,名作の世界に興味をも
つように図っています。
▶
p.147
○ 豊富な写真と充実した周辺資料を備えた,ビジュアルで親しみやすい古典教材
p.38
▲
多様な古典作品について,
文章だけでなく,
関連する写真や図版などの豊富な資料を掲
載し,今日まで受け継がれている作品の価
▲
p.108
値を認識できるように構成しました。
四季折々にまつわる作品や行事,
先人が残してきた言葉などを通し
て,古典の世界に多角的にふれる
ことができるようにしています。
▲
折込�~�
☆ 学びのユニバーサルデザインの実現と環境への配慮
カラーユニバーサルデザインや特別支援教育への対応
環境への配慮
色覚等の特性をふまえた,判読しやすい配色やレイアウ
教科書の印刷にはグリーン電力を使用
ト,表現方法,文字などの工夫により,全ての生徒にとっ
し,地球環境への影響を少なくするよ
て学びやすい紙面づくりに配慮しています。カラーユニ
うに配慮しています。また,再生紙と
バーサルデザイン(CUD)は第三者機関による審査及
植物油インキを使用しています。
び認証を受けています。
4
2.対照表
配当時数
教科書の単元配列
一 言葉が照らし出す
【詩】
虹の足 吉野 弘
( )内は,含まれる
領域の時数
学習指導要領の内容
該当箇所
2(書1)
C(1)ア,(2)ア/ B(1)ウ
14 ~ 16ページ
話聞1
A(1)エ,(2)ア
17ページ
6
C(1)ア・イ,(2)ア
18 ~ 33ページ
図表を用いて提案する
話聞4
A(1)ア・イ・ウ,(2)ア
34 ~ 36ページ
言葉の小窓1 方言と共通語
2
伝国(1)イ(ア)
37ページ・232 ~ 235ページ
四季のたより 花
*
伝国(1)ア(ア)
38ページ
対話への扉 質問する力をつける
【物語】
タオル 重松 清
二 関係を掘り起こす
【説明】
日本の花火の楽しみ 小野里公成
5(書1)
C(1)ア・イ,(2)イ/ B(1)ア
40 ~ 47ページ
新聞の投書記事を書く
書5
B(1)ア・イ,(2)イ
48 ~ 49ページ
漢字の広場1 まちがえやすい漢字
1
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
50 ~ 51ページ
言葉の小窓2 話し言葉と書き言葉
2
伝国(1)イ(ア)
52ページ・236 ~ 238ページ
【読書】
夢を跳ぶ 佐藤真海
4(書2)
C(1)オ,(2)ウ/ B(1)ウ
54 ~ 63ページ
【メディア】
物語を読み解く | メディアの解釈 |
3
C(1)オ,(2)ウ
64 ~ 76ページ
文法の小窓1 活用のない自立語
2
伝国(1)イ(エ)
77ページ・248 ~ 253ページ
漢字の広場2 漢字の成り立ち
1
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
78 ~ 79ページ
四季のたより 水
*
伝国(1)ア(ア)
80ページ
【短歌】
近代の短歌
3(書1)
C(1)ア・イ,(2)ア/ B(1)ウ
82 ~ 85ページ
【小説】
夏の葬列 山川方夫
6
C(1)イ・ウ,(2)ア
86 ~ 97ページ
写真から物語を創作する
書4
B(1)ウ,(2)ア
98 ~ 100ページ
漢字の広場3 漢字の多義性
1
伝国(1)イ
(イ)/伝国(1)ウ(ア)
・
(イ) 102 ~ 103ページ
四季のたより 月
*
伝国(1)ア(ア)
【古文】
敦盛の最期 | 平家物語 |
3
伝国(1)ア(ア)
・
(イ)/ C(1)イ,(2)ア 106 ~ 115ページ
【古文】
随筆の味わい | 枕草子・徒然草 | 3
伝国(1)ア(イ)/ C(1)エ
116 ~ 125ページ
【漢文】
二千五百年前からのメッセージ | 孔子の言葉 |
3
伝国(1)ア(ア)/ C(1)エ
126 ~ 129ページ
お礼の手紙を書く
書4
B(1)エ,(2)ウ/伝国(1)イ(オ)
130 ~ 132ページ
言葉の小窓3 敬語
2
伝国(1)イ(ア)
133ページ・239 ~ 241ページ
3
C(1)オ,(2)ウ
134 ~ 149ページ
【説明】
水の山 富士山 丸井敦尚
3
C(1)ア・イ・ウ,(2)イ
152 ~ 159ページ
【評論】
ガイアの知性 龍村 仁
5(話聞1)
C(1)ア・イ・ウ,(2)イ/ A(1)イ・エ 160 ~ 170ページ
話を聞いて自分の考えと比べる
話聞4
A(1)エ,(2)ア
172 ~ 173ページ
意見文を読み合う
書4
B(1)オ,(2)イ
174 ~ 175ページ
文法の小窓2 活用のある自立語
3
伝国(1)イ(エ)
176ページ・254 ~ 262ページ
三 自己をひらく
四 表現を見つめる
五 伝統を見いだす
【読書】
坊っちゃん 夏目漱石
六 他者と生きる
七 自己と対話する
【評論】
学ぶ力 内田 樹
104ページ
5(書1)
C(1)ア・イ・エ,(2)イ/ B(1)ウ
178 ~ 186ページ
四コマ漫画から意見文を書く
書6
B(1)ア・イ・ウ・エ・オ,(2)イ
188 ~ 193ページ
言葉の小窓4 類義語・対義語・多義語・同音語
2
伝国(1)イ(イ)
194ページ・242 ~ 245ページ
四季のたより 雪
*
伝国(1)ア(ア)
196ページ
【詩】
レモン哀歌 高村光太郎
1
C(1)ウ・エ,(2)ア
198 ~ 199ページ
反対意見を想定して話すには
*
A(1)イ,(2)ア
200ページ
文法の小窓3 付属語のいろいろ
2
伝国(1)イ(エ)
201ページ・263 ~ 267ページ
漢字の広場4 同音の漢字
1
伝国(1)イ
(イ)
/伝国(1)ウ(ア)
・
(イ) 202 ~ 203ページ
八 考えを交流する
【小説】
走れメロス 太宰 治
6(書1)
C(1)イ・エ,(2)ア/ B(1)ウ
204 ~ 223ページ
役割を決めて討論する
話聞5
A(1)オ,(2)イ
224 ~ 227ページ
言葉と仕事 言葉は私の聴診器 香山リカ
*
C(1)オ
228 ~ 229ページ
伝国(1)イ(ウ)
246 ~ 247ページ
言葉と文法
一年の復習
*
(計)話聞
書
計
15時間
30時間
117時間 (*印の教材は,適宜扱う)
5
編
修
趣
意
書
(教育基本法との対照表)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26-75
中学校
国語科
国 語
第3学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
国語
教出
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 3
930
1.編修の趣意及び留意点
本教科書は,教育基本法に示された「教育の目標(教育基本法第二条の第1∼第5号)
」と,学習指導要
領に示された教科目標の達成を目ざし,以下の方針に基づいて編修しています。
☆国語で扱う三つの領域(教材例)
○話すこと・聞くこと
「広告を批評する」活動
を通して,幅広い知識と
教 養 を 身 に 付 け ま す。
(p.38)
話を聞いて自分の表現に生かす.............................. 54
スピーチで学びを振り返る....................................182
課題を解決するために話し合う............................188
「対話力」とは何か..................................................192
○書くこと
広告を批評する.......................................................... 38
図表などの資料から文章を書く.............................. 98
和歌の鑑賞文を書く................................................122
自己PR文を読み合う...............................................180
自分の作品集をつくる............................................196
○読むこと
自己PR文を読み合うこと
を通して,自己の価値を
尊重し,自主自律の精神
を養います。
(p.180)
私.................................. 24
無言館の青春.............. 60
旅への思い................104
故郷............................162
戦没画学生に関わる
文章を読み,正義と
責任,自他の敬愛と
協力を重んずる態度
を養います。
(p.62)
「新しい博物学」の時代.......... 44
歴史は失われた過去か............ 84
文化としての科学技術............ 88
言葉でつかんだ世界一..........224
世界的・宇宙的な視点から人類の未来を考
えることを通して,主体的に社会の形成に
参画する態度を養います。(p.88 ~ 89)
1
国 際 的 な 問 題 に 対 し て 「課題を解決するために
話し合う」活動を通して,
国際社会の平和と発展に
寄与する態度を養いま
す。(p.189・195)
歴史から生きる力のあり方
を考える教材を通し,我が
国の伝統と文化を尊重する
心を育てます。(p.84)
☆ 国語科の三つの領域を支える一つの事項
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
▼p.106~107
[古典教材]生徒に親しみのある教材と,豊富な写真,
及び,資料を掲載し,我が国の伝統文化を尊重する態度
を育むことができるよう考慮しています。
▶
p.114~115
現代でも多くの名句・名歌が幅広い世代で親しまれて
いる『おくのほそ道』
『万葉集・古今和歌集・新古今和歌
集』や,独特の表現形態をもつ「漢詩」では,作品を声
に出して読んだり,図版や写真などの資料を充実させた
りすることで,学習者の興味と関心を喚起します。また,
古典教材の次に,近代文学へと学習者をいざなう読書教
材を設けたり,日本の豊かな四季と言葉を結びつける美
しい写真とともに構成した「四季のたより」を設定した
▶
p.42
りするなど,古典から現代へとつながる豊かで幅広い知
識と教養を身に付けられるよう配慮しています。
p.147
▶
[言語教材]言葉に関する幅広い知識と教養を,日常生
活の中から楽しく身に付けられるよう,脚本仕立てのコ
ラムを,導入ページとして設定しました。
〔巻末折込・見返し〕
教科書巻末の折込,見返しには,教室の実態に合わせ
て,日本の伝統的な言語文化についての幅広い知識と教
養を育み,我が国の伝統と文化を尊重する態度を育てる
ことに寄与する豊富な資料を掲載しています。
▶p.58
▲
巻末折込₄~₅
①『古典文学史年表』では,日本の古典文学の代表作を
紹介。
▼巻末折込₉~�
②『古典作品へのいざない』では,
『古今和歌集』の「仮
名序」と『土佐日記』の冒頭を掲載。
③『伝統芸能へのいざない』では,狂言の基礎知識を丁
寧に紹介。
④『社会・自然に向き合う』では,
中世から現代にわたっ
て読み継がれ,生徒の道徳心を育む日本の名著の一
節を多数紹介。
⑤『「ふるさと」を巡る』では,
文学作品にゆかりのある風
景を,3学年にわたって都
道府県別に紹介。文学を通
して郷土を愛する心を育み
ます。
▶見返し�~�
▲巻末折込 �~�
2
2.編修の基本方針
本教科書は,教育基本法第二条に示す教育の目標及び学習指導要領の目標を達成するために,構成・内容
と教材の選択について,以下のような方針で編修しました。
教材の選択
☆友達と話し合ったり,書いたりする活動を通
して,自他の敬愛と協力を重んずる態度を養
えるものを精選しました。
☆我が国と郷土,日本語を愛するとともに,現
代の私たちと古人との言語文化の共通点や相
違点を探ることのできる教材と資料について
考慮しました。
構成・内容
☆生徒が表現の豊かさや美しさを感じ取ること
ができるように,幅広い知識と教養を身に付
けられる構成・内容としました。
☆生徒一人一人が個人の価値を尊重して,その
能力を伸ばし,創造性を培うように配慮しま
した。
☆各領域とも幅広い言語活動を通して,国語の
学習の基礎的・基本的な能力や思考力・判断
力・表現力を育成することができるように,
系統的な単元構成・内容としました。
☆さ まざまな言語活動を通して,言葉への興
味・関心を喚起するように配慮しました。
☆教材は,古今東西の名作をはじめ,幅広いジャ
ンルの中から話題を選び,親しみやすくかつ
学習指導要領の各指導事項に即したものを精
選しました。
☆我が国の自然や四季の美しさを感じ取れるも
の,今ふれてもなお,いにしえの時代に思い
をはせることができるものを厳選し,掲載し
ました。
3.対照表
図書の内容・構成と教育基本法第二条の第1号から第5号との対応を示します。
教育基本法第二条
〈第1号〉幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健
やかな身体を養うこと。
〈第2号〉個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,
職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。
〈第3号〉正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に
社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。
〈第4号〉生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。
〈第5号〉伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国
際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
話すこと・聞くこと
話を聞いて自分の表現に ●「今を大切にすること」という話を聞いて自分の表現に生かすことによって,個人の価値を尊重 p.54 ~55
生かす
して,その能力を伸ばそうとする態度や自主および自律の精神を養うことができるよう配慮しま
した。〈第2号〉
スピーチで学びを振り返 ●「中学校で学んだこと」をスピーチし学びを振り返ることによって,幅広い知識と教養を身に付け, p.182 ~184
る
真理を求める態度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
課題を解決するために話 ● 国際的な問題に対して取り組むために「課題を解決するために話し合う」ことを通して,他国を p.188 ~ 191 /
し合う/「対話力」とは
尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉 p.192 ~ 195
何か
● 環境問題を話題とした討論を通して,生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度
を養うことができるよう配慮しました。〈第4号〉
書く
こと
広告を批評する
●「広告を批評する」ことによって,現実の世界に対して幅広い知識と教養を身に付け,真理を求 p.38 ~39
める態度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
3
領域
あてはまる教材名
特に意を用いた点や特色
該当箇所
書くこと
図表などの資料から文章 ● 図表などの資料をもとに文章を書くことによって,社会の仕組みを理解し,主体的に社会の形成 p.98 ~99
を書く
に参画し,その発展に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第3号〉
和歌の鑑賞文を書く
●「和歌の鑑賞文を書く」ことによって,伝統と文化を尊重し,それらを育んできた我が国と郷土 p.122 ~123
を愛する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
自己PR文を読み合う
●「自己PR文を読み合う」ことを通して,自己の尊厳と価値について考え,その能力を伸ばそう p.180 ~181
とする態度を養い,自主及び自律の精神を養うことができるよう配慮しました。〈第2号〉
自分の作品集をつくる
● 自分自身が書いてきた文章を見直し,編集する活動を通して,個人の価値を尊重して,その能力 p.196 ~198
を伸ばし,創造性を培うことができるよう配慮しました。〈第2号〉
春に
● 春をめぐる新鮮な心の揺れを題材とした優れた詩を読むことを通して,豊かな情操を培うことが p.14 ~15
できるよう配慮しました。〈第1号〉
立ってくる春
● 季節と言葉,生活の関係を話題とした作品を読むことを通して,豊かな四季の恵みのある我が国 p.18 ~22
と郷土を愛する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
私
● 社会で生きていくことは,「私」とは何かという問いを考え続けることでもあり,「私」を考える p.24 ~37
ことを通して真理を求める態度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
「新しい博物学」の時代
無言館の青春
● 理科系と文科系の幅広い知識と教養を横断的に関係させて知をとらえ直し,新しい視点で両者を p.44 ~52
連携的にとらえる論法を読むことを通して,真理を求める態度を養うことができるよう配慮しま
した。〈第1号〉
● 我が国の古典文化や,シェークスピアなどのヨーロッパの文化も取り入れて論じている文章を読む
ことを通して,
我が国や他国の文化を尊重する態度を養うことができるよう配慮しました。
〈第5号〉
● 若くして戦争で命を落とした若者たちの青春に思いを馳せることで,正義と責任,自他の敬愛と p.60 ~71
協力を重んずる態度を養うことができるよう配慮しました。〈第3号〉
● 戦争と平和をテーマに,戦没画学生慰霊美術館について書かれた文章を読むことを通して,国際
社会の平和と発展に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
情報を編集するしかけ
● 報道されている内容は第三者によって再構成された事実であることを学ぶことを通して,真理を p.72 ~79
求める態度を養うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
| メディアにひそむ
意図 | ● 日食について取り上げた報道番組と新聞を教材とすることで,自然現象に興味をもち,また,自
然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第4号〉
読むこと
歴史は失われた過去か
● 文化の中で自然のもつ要素にふれ,その重要性について示唆している内容の文章を読むことを通 p.84 ~87
して,
自然を大切にし,
環境の保全に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。
〈第4号〉
● 「歴史の記憶」というキーワードを用いながら,「生きる力」のあり方を論じる未来展望的な論説
文教材であり,我が国の伝統と文化の持っている力を最大限に尊重する記述の態度から,我が国
と郷土を愛する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
文化としての科学技術
● 宇宙飛行士として,世界的・宇宙的な視点から,正義と責任をもって人類の未来を展望しようと p.88 ~96
している筆者の文章を読むことを通して,公共の精神のあり方,主体的に社会の形成に参画し,
その発展に寄与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第3号〉
● 全編を通じて示されているグローバルな視野を捉えることを通して,国際社会の平和と発展に寄
与する態度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
最後の一句
●「願い書」をしたためた「いち」の行動を読むことを通して,自主及び自律の精神を養うことが p.130 ~149
できるよう配慮しました。〈第2号〉
● 近代以降の日本を代表する作家の名作を読むことによって,我が国の伝統文化を尊重する態度を
養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
近代の俳句
● 優れた表現で書かれた近代の俳句を読むことを通して,幅広い知識と教養を身に付け,豊かな情 p.156 ~159
操を培うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 日本の優れた詩歌,中でも近代の俳句にふれることを通して,我が国の伝統と文化を尊重する態
度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
初恋
● 著名で優れた近代の詩を読むことを通して,幅広い知識と教養を身に付けたり,豊かな情操を培 p.160 ~161
うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
● 日本の優れた詩歌,中でも近代の詩にふれることを通して,我が国の伝統と文化を尊重する態度
を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
故郷/バースデイ・ガール ● 変わりゆく時代や社会において,その変化の影響を受けながらも,生きることの意味とは何かと p.162 ~179 /
いう普遍的な問いを投げかけ,生きることの意味について考えることを促す近代の作品を読むこ p.200 ~217
とを通して,正義と責任,自他の敬愛と協力,主体的に社会に参画する態度などを養うことがで
きるよう配慮しました。〈第3号〉
花を贈る
● 生命や存在について考える文章を読むことを通して,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道 p.218 ~221
徳心を培うことができるよう配慮しました。〈第1号〉
自分自身に
● 自己肯定感を高めるすぐれた詩を読むことを通して,個人の価値を尊重してその能力を伸ばすこ p.222 ~223
とができるよう配慮しました。〈第2号〉
言葉でつかんだ世界一
● 試練を乗り越えて生きる作者の文章を読むことで,正義と責任,自他の敬愛と協力を重んずる態 p.224 ~225
度を育むことができるよう配慮しました。〈第3号〉
旅への思い | 芭蕉と『おくのほそ道』 | / ● 我が国の伝統や文化,及び中国の文化について理解を深めたり幅広い教養を身に付けたりできるよ p.104 ~121 /
和歌の調べ | 万葉集・古今和歌集・新古今和
うに教材を選定するとともに,
図や写真を掲載するなどしてさまざまな工夫を施しました。
〈第5号〉 p.124 ~129
歌集 | /風景と心情 | 漢詩を味わう |
国語の特質
和語・漢語・外来語/慣 ● 日本語に関する基本的な知識と教養を通して,日常用いる言語を客観的に分析し,社会性や法則 p.58/80/100/
用句・ことわざ/敬語/
性に自ら気づくことができるよう配慮しました。〈第1号〉
81/101
活用のない付属語/活用 ●(和語・漢語・外来語)日本語の中に多様な国際的な要素が含まれていることを学ぶことを通して, p.228 ~259
のある付属語/文の組み
我が国と郷土を愛する態度を養うとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態
立て/文法的に考える
度を養うことができるよう配慮しました。〈第5号〉
●(敬語)敬語の知識と適切な使用について学ぶことを通して,自他の敬愛を重んじ,主体的に社
会に参画する態度を育成できるよう配慮しました。〈第3号〉
付録
古典文学史年表/古典作品への ● 狂言についての解説や先人の言葉の紹介を通して,伝統的な言語文化についての知識や教養を高 巻末折込
いざない/伝統芸能へのいざな
めることができるよう,さまざまな工夫を施しました。〈第5号〉
い/社会・自然に向き合う
4
4.上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色
本教科書は,教育基本法に示された義務教育の
▼p.18~19
目的や,学校教育法に示された義務教育の目標な
どを達成するために,特に以下の点に意を用いて
編修しています。
☆特色1 見やすく,わかりやすい紙面
全体を通しての統一感や一体感,読みやすさ,わ
かりやすさを意識したフォントやレイアウト,安心
感と安定感のある色づかい,トーンバランスを心が
けました。
☆ 特色2 小学校国語や高等学校国語との関連
第1学年では,中学校での国語の学びを励ます
詩,小学校国語で学んだことの振り返りと中学校
▲p.54~55
国語で学ぶことを学習の「導入単元」として設置し,
小学校国語と中学校国語の無理のない接続を目ざ
▼p.218
▼p.200
しました。また,幅広いジャンルから多数の図書
を取り上げ,読書を通して国語の基礎的な能力を
養い,生活を明るく豊かにするよう図りました。さ
らに,第3学年では,高等学校「国語総合」でよ
く取り上げられる作者・筆者の作品を集めた「送
り出し単元」を設定し,高等学校国語との接続も
意識しました。
☆ 特色3 学びのユニバーサルデザインの実現
と環境への配慮
カラーユニバーサルデザインや特別支援教育へ
▼p.99
の対応…色覚等の特性をふまえた,判読しやすい
配色やレイアウト,表現方法,文字などの工夫に
より,全ての生徒にとって学びやすい紙面づくり
に配慮しています。カラーユニバーサルデザイン
(CUD)は第三者機関による審査及び認証を受けて
います。
環境への配慮…教科書の印刷にはグリーン電力
を使用し,地球環境への影響を少なくするように
配慮しています。また,再生紙と植物油インキを
使用しています。
5
▼p.127
編
修
趣
意
書
(学習指導要領との対照表,配当授業時数表)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26-75
中学校
国語科
国 語
第3学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
教出
国語
930
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 3
1.編修上特に意を用いた点や特色
本教科書では,学習指導要領の目標及び内容を,具体的な活動を通して達成することを目ざしました。特
に以下の点に意を用いて編修しています。
○「言語能力」と「話題」を組み合わせた,新たな国語単元の創造
◦一年間の学習を,各領域の学習内容や活動過程に即して単元ごとに設定しています。また,各教材の学習
内容の重点や言語活動の過程を明確に示し,学びが具体的に見えるように図りました。
第1単元
1 言葉を探る
ふだん使っている言葉には,どんな意味や
はたらきがあるのかについて,思考や想像を
めぐらせます。
4月
学習のスパイラル
○単元展開のイメージ
〔1学期〕
3月
主として「習得」の段階
主として「活用」の段階
▼p.38
2 関係を生きる
工夫された表現が生み出す
ものごとの新しい関係を読ん
だり,自分の表現に生かした
りします。
第3単元
3 歴史をひらく
未知の世界と自分とを結び
つけたり,情報を組み合わせ
たりして,さまざまに解釈し
活用します。
▼p.45
p.66~67
▲
第2単元
▼p.31
1
▲
p.84
〔2学期〕
第4単元
4 論理を問う
文章や資料を比べることで筆者の論理
を問い,新しい自分の考えを獲得します。
▲
p.92
▶
p.92
第5単元
5 文化をつなぐ
古典を受け止めるだけでなく,その魅
力を見いだして,自分の言葉で次の世代
に伝えていきます。
▶
p.117
6 語りと向き合う
表現を通して自己や世界を捉え直すこ
とにより,一人一人の豊かな思考や想像
が始まります。
▲p.106~107
▲
p.115
▼p.175
p.180~181
▲
第6単元
2
▼p.160
〔3学期〕
第7単元
(送り出し単元)
▼p.192
▼p.189
▼p.200
▼p.198
7 対話をひらく
これまでに出会ってきた言葉,向き
合ってきた言葉,さまざまな言葉を支え
に,未来に踏みだす意欲を喚起します。
▼p.218
新たなる
世界へ
○ 思考力・判断力・表現力を高める,新しい「学習の手引き」の開発
p.177
▼
◦課題を発見し,自分で考え,解決する,という課題解決の道
筋にそって学習が進められるように,
「学習の手引き(みち
しるべ)
」を構成しました。また,学習のポイントをわかり
やすくまとめたコラム「ここが大事」を設定したり,表現領
域や言語教材との関連,関連図書の紹介を示したりするな
ど,思考力・判断力・表現力を高める工夫をしました。
〔「学習の手引き」の構成〕
▼p.178~179
目標と振り返り 教材の目標と自己評価
確 か め よ う 情報の取り出し(何がどう書かれているか)
深 め よ う 内容の解釈(なぜそう書かれているか)
考 え よ う 考えの形成・表現(自分はどう考えるか)
こ こ が 大 事 学習の重点
言 葉・ 表 現 言葉と文章内容・表現との関連学習
「書くこと」
との関連学習
領 域 関 連 「話すこと・聞くこと」
読んでみよう 教材に関連する図書紹介
3
○ 「情報活用」と「近代文学」の2系統で設定された読書教材
p.68
▲
◦具体的な読書交流の言語活動を通して,多
様な情報活用の力が身に付くように図って
います。
◦我が国を代表する作家や作品にふれ,名作
の世界に興味をもつように図っています。
▲
p.147
○ 豊富な写真と充実した周辺資料を備えた,ビジュアルで親しみやすい古典教材
◦多様な古典作品について,
文章だけでなく,
▲
p.42
関連する写真や図版などの豊富な資料を掲
載し,今日まで受け継がれ
ている作品の価値を認識で
きるように構成しました。
◦四 季折々にまつわる作品や
行事,先人が残してきた言
葉などを通して,古典の世
界に多角的にふれることが
できるようにしています。
▲折込�~�
▲
p.111
☆ 学びのユニバーサルデザインの実現と環境への配慮
カラーユニバーサルデザインや特別支援教育への対応
環境への配慮
色覚等の特性をふまえた,判読しやすい配色やレイアウ
教科書の印刷にはグリーン電力を使用
ト,表現方法,文字などの工夫により,全ての生徒にとっ
し,地球環境への影響を少なくするよ
て学びやすい紙面づくりに配慮しています。カラーユニ
うに配慮しています。また,再生紙と
バーサルデザイン(CUD)は第三者機関による審査及
植物油インキを使用しています。
び認証を受けています。
4
2.対照表
配当時数
教科書の単元配列
一 言葉を探る
【詩】
春に 谷川俊太郎
学習指導要領の内容
( )内は,含まれる
領域の時数
該当箇所
1
C(1)ア・ウ
14 ~ 15ページ
話聞1
A(1)ア・イ,(2)ア
16ページ
【随筆】
立ってくる春 川上弘美
2
C(1)ア,(2)ア
18 ~ 22ページ
【小説】
私 三崎亜記
4
C(1)イ・エ,(2)ア
24 ~ 37ページ
広告を批評する
書3
B(1)ア,(2)ア
38 ~ 39ページ
漢字の広場1 呉音・漢音・唐音
1
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
40 ~ 41ページ
四季のたより 喜
*
伝国(1)ア(ア)
42ページ
対話への扉 一言でまとめ一言から広げる
二 関係を生きる
【評論】
「新しい博物学」の時代 池内 了
5(話聞1)
C(1)ア・イ・ウ,(2)イ/ A(1)エ
44 ~ 52ページ
話を聞いて自分の表現に生かす
話聞3
A(1)ウ,A(2)ア
54 ~ 55ページ
漢字の広場2 熟字訓
1
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
56 ~ 57ページ
言葉の小窓1 和語・漢語・外来語
1
伝国(1)イ(イ)
58ページ・
228~230ページ
三 歴史をひらく
【読書】
無言館の青春 窪島誠一郎
2
C(1)オ,(2)ウ
60 ~ 71ページ
【メディア】
情報を編集するしかけ
3
C(1)ウ・オ,(2)イ
72 ~ 79ページ
言葉の小窓2 慣用句・ことわざ
1
伝国(1)イ(イ)
80ページ・
文法の小窓1 活用のない付属語
2
内容の取扱い2(1)ア
四季のたより 涼
*
伝国(1)ア(ア)
82ページ
【論説】
歴史は失われた過去か 内山 節
3
C(1)イ・ウ・エ,(2)イ
84 ~ 87ページ
【論説】
文化としての科学技術 毛利 衛
5(書2)
C(1)イ・ウ・エ,(2)イ/ B(1)ア
88 ~ 96ページ
図表などの資料から文章を書く
書4
B(1)イ,(2)ア
98 ~ 99ページ
言葉の小窓3 敬語(社会の中での活用)
2
伝国(1)イ(ア)
100ページ・
文法の小窓2 活用のある付属語
2
内容の取扱い2(1)ア
| メディアにひそむ意図 |
231 ~ 233ページ
81ページ・
237 ~ 243ページ
四 論理を問う
234 ~ 236ページ
101ページ・
244 ~ 249ページ
五 文化をつなぐ
【古文】
旅への思い | 芭蕉と『おくのほそ道』 |
3
伝国(1)ア(ア)・(イ)/ C(1)ア,(2)ア
【古文】
和歌の調べ | 万葉集・古今和歌集・新古今和歌集 |
4(書1)
伝国(1)ア(ア)
・
(イ)/ C(1)エ,(2)ア/ B(1)イ 114 ~ 121ページ
104 ~ 113ページ
書3
B(1)ウ
122 ~ 123ページ
【漢文】
風景と心情 | 漢詩を味わう |
3
伝国(1)ア(ア)/ C(1)ア
124 ~ 129ページ
【読書】
最後の一句 森 鷗外
2
C(1)オ,(2)ウ
130 ~ 149ページ
漢字の広場3 異字同訓
1
伝国(1)ウ(ア)・(イ)
152 ~ 153ページ
四季のたより 深
*
伝国(1)ア(ア)
154ページ
【俳句】
近代の俳句
2(書1)
C(1)イ・ウ,(2)ア/ B(1)エ
156 ~ 159ページ
【詩】
初恋 島崎藤村
1
C(1)イ・ウ
160 ~ 161ページ
【小説】
故郷 魯迅 竹内 好 訳
7(書1)
C(1)イ・ウ・エ,(2)ア/ B(1)ア
162 ~ 179ページ
自己PR文を読み合う
書2
B(1)エ
180 ~ 181ページ
スピーチで学びを振り返る
話聞2
A(1)ア,(2)ア
182 ~ 184ページ
漢字の広場4 四字熟語
1
伝国(1)イ(イ)/ (1)ウ(ア)・(イ)
185 ~ 186ページ
話聞4
A(1)エ,(2)イ
188 ~ 191ページ
話聞1
A(1)エ,(2)イ
192 ~ 195ページ
自分の作品集をつくる
書4
B(1)ア・イ・ウ・エ,(2)イ
196 ~ 198ページ
四季のたより 静
*
伝国(1)ア(ア)
199ページ
【小説】
バースデイ・ガール 村上春樹
2
C(1)ウ・オ,(2)ウ
200 ~ 217ページ
【随筆】
花を贈る 鷲田清一
1
C(1)ウ・オ,(2)ウ
218 ~ 221ページ
【詩】
自分自身に 吉野 弘
1
C(1)ア,(2)ア
222 ~ 223ページ
*
C(1)オ
224 ~ 225ページ
文の組み立て
*
内容の取扱い2(1)ア
250 ~ 253ページ
文法的に考える
*
内容の取扱い2(1)ア
254 ~ 259ページ
和歌の鑑賞文を書く
六 語りと向き合う
七 対話をひらく
課題を解決するために話し合う
「対話力」とは何か 多田孝志
言葉と仕事 言葉でつかんだ世界一 国枝慎吾
言葉と文法
(計)話聞
12時間
書
21時間
計
90時間 (*印の教材は,適宜扱う)
5
編
修
趣
意
書
(発展的な学習内容の記述)
受理番号
学 校
教 科
種 目
学 年
26-75
中学校
国語科
国 語
第3学年
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
17
教出
ページ
折込
国語
930
教 科 書 名
伝え合う言葉 中学国語 3
記 述
関連する学習指導要領の内容や
内容の取扱いに示す事項
類型
文語文法活用表
2
6・7
○内容の取り扱い 第3 3(2)ア
国語に対する関心を高め,国語を尊重する態
度を育てるのに役立つこと。
(発展的な学習内容の記述に係る総ページ数 2)
(
「類型」欄の分類について)
1…学習指導要領上,隣接した後の学年等の学習内容(隣接した学年等以外の学習内容であっても,当該学
年等の学習内容と直接的な系統性があるものを含む)とされている内容
2…学習指導要領上,どの学年等でも扱うこととされていない内容
1