女性医師再チャレンジプログラム:総合診療科

複数診療科ローテーションコース
総合診療科(女性医師
再チャレンジプログラム)
1.はじめに
多くの優秀な女性医師は、出産・育児のためにやむを得ず仕事を一時中断し、その後再
就職することが多いのですが、休職期間が長くなるとなかなか復帰に踏み切れず、そのま
ま再就職されずに過ごされるケースも多いのが現状です。このような女性医師の現場復帰
を容易にするための活動がやっとみられるようにはなりましたが、現実にはまだまだ十分
な体制ができているとはいえません。
当院では「女性医師 再チャレンジプログラム」を作成し、臨床現場に復帰したいがし
ばらくブランクがあり、いまひとつ自信がないという女性医師をしっかりバックアップし
たいと思っています。これからの日本の医療を支えるためには、ぜひとも多くの優秀な女
性医師の皆さんに臨床現場に復帰していただきたいと願っています。
当院は広島市および広島県北部、島根県の総合病院および診療所、救急隊と密接な診療
提携を行う地域の中核病院で、患者層は様々であり、疾患も多種多様にわたります。
各科の垣根は低く、院内の複数科が連携しながら平日日中の初診患者さんに対して適切
な初期診療を行っていますが、その中心的役割を担っているのがわれわれ総合診療科です。
家庭を持ち、子育てしながら臨床現場でしっかり活躍している総合診療科 原田副部長
が皆さんをしっかりサポートしてくれます。女性医師の皆さんが自信を持って日常診療に
復帰するための十分な研修ができるものと思っています。
2.概要
研修責任者
加藤雅也(臨床研修プログラム責任者、内科・総合診療科主任部長)
平成元年 広島大学卒業
広島大学医学部臨床教授
日本内科学会認定総合内科専門医
日本循環器学会専門医
日本超音波医学会超音波専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本高血圧学会高血圧指導医
腹部大動脈ステントグラフト指導医
日本心臓病学会特別正会員(FJCC)
日本プライマリケア連合学会会員
1
植込み型除細動器・ペーシングによる心不全治療研修修了
指導医
福本 晃(内科・総合診療科部長兼消化器内科部長)
平成 10 年 広島大学卒業
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会地方会評議員
日本消化器内視鏡学会地方会評議員
日本消化管学会胃腸科認定医
日本カプセル内視鏡学会暫定認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
緩和ケア研修会終了
指導医
小田 登(内科・総合診療科副部長兼循環器内科副部長)
平成 11 年 愛媛大学卒業
日本内科学会認定内科医・指導医
日本循環器学会循環器専門医
日本不整脈学会認定不整脈専門医
日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士
植込み型除細動器・ペーシングによる心不全治療研修修了
介護支援専門員
指導医
原田 和歌子(内科・総合診療科副部長)
平成 11 年 自治医科大学卒業
日本内科学会認定総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本プライマリケア連合学会認定プライマリケア認定医
日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
指導医
行武 正伸(内科・総合診療科部長)
平成 15 年 広島大学卒業
日本内科学会認定内科医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
2
① 医師数
指導医 5 名、後期研修医 2 名(1 名は女性です)
。内科の全医師が指導協力
者。
② 研修指導協力者
集中治療部(三次救急、ICLS 講習):世良昭彦(集中治療部主任部長)
神経内科(脳卒中治療):山下拓史(神経内科主任部長)
消化器内科(肝臓治療):辻 恵二(健康管理部主任部長)
循環器内科(高血圧治療)
:佐々木正太(循環器内科主任部長)
消化器内科(内視鏡検査・治療)
:永田信二(内視鏡内科主任部長)
呼吸器内科(喘息治療、気管支鏡検査)
:
菅原文博(呼吸器内科部長)
ほか
3.研修目標
市中病院や診療所で、自信を持って Common disease を診療できる技を身につけること。
4.研修内容
Common disease の検査
①
腹部エコー検査
②
心エコー検査
③
頸動脈エコー
④
上部内視鏡検査
⑤
JMECC・ICLS 講習
Common disease の治療
① 高血圧の治療:処方の選び方
② 糖尿病の治療:インスリン導入方法
③ 脂質異常症の治療:スタチンの使い方
④ 睡眠時無呼吸の治療:CPAP 導入・管理
⑤ 気管支喘息の治療
⑥ 肺炎の治療
⑦ 心房細動の治療:抗凝固療法、レート・リズムコントロール
⑧ 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療:ピロリ菌の除菌、薬の使用法
⑨ 心不全の治療:急性期治療および慢性期の管理
⑩ 脳卒中の治療:心原性塞栓の早期診断・治療、薬の使い分け
小児科、産婦人科、整形外科といった領域での Common disease の対応も可能です。
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5.研修プログラム
総合診療科の外来診療もしくは救急診療を行いながら、上記の非侵襲的検査を修得しま
す。希望により内科系診療科の専門的検査・治療に入ることもできます。
6.修得できる専門医制度
日本内科学会認定医および総合診療専門医
その他、各内科専門分野の資格を取得可能です。
7.その他
当然、勤務形態の個別対応を行っています。平日日勤帯のみの勤務(定時に帰宅、当直
なし)など、希望の条件をご提示ください。いきなり臨床現場に復帰するには自信がない
という方にも、ゆったりと診療のできる環境を考慮致します。
当院で働く女性医師
35名(全医師25%が女性です)
① 常勤医 23名(臨床検査部・病理部主任部長、産婦人科部長、麻酔科部長、放射線
科部長、総合診療科副部長、代謝内分泌内科副部長、心臓血管外科副部長、小児科副
部長、内科医師、産婦人科医師、皮膚科医師、眼科医師、麻酔科医師)
② 後期研修医 8名(内科、小児科、産婦人科、精神科)
③ 初期臨床研修医 4名
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