環境モニタリングのための 時系列比抵抗トモグラフィ 時系列比抵抗トモグラフィの適用対象 比抵抗トモグラフィを使って地盤の比抵抗を • 環境モニタリング( 汚染物質の移動・拡散) • 地下水流動状況の把握 経時的に測定することで、汚染物質が地盤中 に移動、拡散あるいは蓄積していく様子を調 • グラウト効果判定 • 石油・ガス・地熱貯留層モニタリング べることができます。このような探査を時系列 比抵抗トモグラフィと呼びます。 時系列トモグラフィの高精度解析 汚染物質による微小な比抵抗変化を捉えるためには、従来のトモグラフィ解析の精度では不十分です。 当社で開発した比抵抗解析システムEE -Tom oは、微小な比抵抗変化を精度良く検出するための新しいアル ゴリズムを採用しております。これにより、偽像の少ない精度の高い解析結果が得られるようになりました。 塩水塩水) 低比抵抗物質( 従来法による解析結果 データ(1回目) 差(比)データ 偽像 データ(2回目) 偽像 リファレンス断面 シミュレーション データ 比抵抗変化 (%) 差トモグラフィ データ たとえば1回目の断面 逆解析 初期モデルとして 差トモグラフィ データ リファレンス断面 比抵抗の変化方向に 制約をつけることもできる 新しい方法による解析結果 修正 イタレーション 比抵抗変化 時系列トモグラフィの高精度解析アルゴリズム 低比抵抗物質(塩水)によるケーススタディ 右上に示した事例は、地下の空洞に塩水を注入したときの比抵抗変化を測定したものです。塩水を注入 して地盤の比抵抗が低下したにもかかわらず、通常の解析結果では比抵抗が上昇している領域(高比抵 抗偽像) が広範に認められます。新しい解析方法を使うことによって、このような偽像の発生が押さえられ、 塩水の浸透範囲を精度良く検出することができました。 測定1→測定2 塩水 測定1→測定3 塩水 横坑の天端から流出した滴水 の電気伝導度変化 ? 比抵抗変化率(%) 滴水による電気伝導度の上昇 塩水トレーサーの移動をモニタリングすることで、 水みちを調べることもできます。
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