空き店舗を活用、住民が待ち望む食品スーパーをオープン!!

商店街活性化_事業レポート
空き店舗を活用、住民が待ち望む食品スーパーをオープン!!
商店街名:
三条中央商店街振興組合(新潟県三条市)
1.はじめに
新潟県のほぼ中央に位置する三条市の本町は、
信濃川と五十嵐川が合流する地点であることから、古
くは水運の拠点として人やモノの出入りが盛んなとこ
ろでした。ここに約 500 メートル続く三条中央商店街
は、かつては三条市の中心市街地でした。しかし現在
では高齢化が進み、交通網の発展や郊外に大型店
が進出してきたことなどから衰退の一途をたどり、さら
に追い打ちをかけるように 2007 年に中越沖地震が起
きました。この地震で商店街のほぼ中央にある複合ビ
ルが被害を受けて、中に入っていた食品を扱うスーパ
ーが閉店し、典型的な「買い物難民」を抱える地区に
なりました。
▲三条中央商店街の様子
感謝の気持ちをまごころでつたえる、という意味が込
められています。梅雨さなかの曇天の下、オープニン
グセレモニーは国定三条市長、外山商店街振興組合
2.食品スーパー立上げの経緯
生鮮三品が手に入る食品スーパーの開店が緊急
課題となった商店街は、昨年 10 月に地域商店街活
理事長のあいさつに続き、三条太鼓やバンドの演奏と
終始にぎやかに行われました。
性化法の認定を受け、理事長を筆頭に振興組合のメ
ンバーが一丸となり、また三条市のバックアップも得て
活性化に取り組みました。
その結果約 50 坪の空き店舗に、三条市内に 2 店舗
を営業する食品スーパーを誘致することが決定し、オ
ープンを控えセレモニーの準備も大詰めで、最初に
訪れた時の組合事務所は熱気にあふれていました。
3.「コンパクトストアまごころ」オープン
6 月 26 日、いよいよ待望のオープン初日。店名は
一般公募の結果、小学校 6 年生の少年がおばあちゃ
▲オープン間もない「コンパクトストアまごころ」
んと考えたという「コンパクトストアまごころ」に決まりま
した。この店名には、小さくてもまとまりがあって使い
勝手の良いコンパクトな店であること、お客様に対して
-1㈱全国商店街支援センター
平成 22 年度支援パートナー派遣事業
4.そこに暮らす人たちのためのサービスが充
実
文字通り「コンパクト」なスーパーですが、お総菜は
少量パックで品数豊富、地場の産直野菜を並べたコ
ーナーもあり、商品はぎっしりと充実しています。また
同時に開始する「宅配デポ」というサービスは、店で買
った商品を持ち帰るのが大変なお客さんのために、ス
ーパー奥のロッカーであずかった商品を自宅まで宅
配するというシステムで、1 回あたり手数料は 200 円で
すが「コンパクトストアまごころ」で買ったもの以外でも
一緒にお届けするといううれしいサービスです。
商店街近くで食品を扱う唯一のスーパーが、6 月末
に閉店することもあって不安を抱えていた地域住民の
皆さんですが、散歩がてら毎日のように「コンパクトスト
アまごころ」に足を運ぶ風景が見られるのも遠い日の
ことでは無いと感じました。
▲店内は地域のお客さんで賑わう
(平成 22 年 10 月)
-2㈱全国商店街支援センター
平成 22 年度支援パートナー派遣事業