渋皮が簡単にむける[ポロタン栗]や[倉方甘栗]の加工法

渋皮が簡単にむける[ポロタン栗]や[倉方甘栗]の加工法
<注> 生のままでは簡単には むけません。熱いと簡単にむけます。
※注意事項
1) 包丁を扱う場合、柄に近い刃元によって鬼皮面に傷を入れる方法では作業しやす
い。が、刃先による方法では滑りやすく危険。
2) 加熱により栗の実内に蒸気が充満して破裂するので、蒸気抜きのため、加熱始め
る前に鬼皮に傷が入れてあることを必ず確認する。
*凡例
・ [鬼皮]とは、栗の実を覆っている光沢ある赤褐色のきれいで丈夫な外皮。
・ [座]とは、栗の実を覆っている外皮のうち、お尻の部分(灰色ザラつき面)。
1 熱湯に多数の栗実を短時間浸け、一括して渋皮をむく方法
(1) 各実を右写真のように包丁の刃元で座の中
央に、果肉に達する深さで長目に傷を入れる。
→ 鬼皮と一緒に渋皮も むき易くするため。
(2) 沸騰中の熱湯に、多数の実を一緒に入れ、2~3分間ゆでてから引き上げる。
(3) 皮の切れ目に指を掛けて、指や刃物で、皮をむく(冷え過ぎると、むけにくい)。
(4) 渋皮の一部が残る場合や、むけにくい場合は、更に再度1~2分間ゆでる。
(5) むけた果肉は表面だけは火が通っているが、内部は生のままである。
(6) 食べるには更に加熱調理が必要 → 栗ごはんなどを作るのに便利。また、
冷蔵しておいてからキントン作りなどにも…。
2 すぐに食べるため、オーブンで焼きグリのように鬼皮のまま調理する方法
(1) 事前に上の写真のように実に深く傷を入れる → 水蒸気による破裂防止策。
(2) 実をアルミホイルで(実が多数では一緒にして)包む。
(3) オーブンに入れ、160℃で1時間焼く。
(4) 渋皮の切れ目に指を掛けて指や刃物で温かいうちに鬼皮と渋皮とをむく。
直ぐに食べられる。
3 電子レンジにより 調理してすぐに食べる方法(手軽だが、水分が抜けて硬い)
(1) 事前に上の写真のように実に深く傷を入れる → 水蒸気による破裂防止策。
(2) 実の数を少なく、1~2個の実を電子レンジに入れる。
(3) 電子レンジを強め(700W程度など)に設定して1~2分間加熱する。
(4) 渋皮の切れ目に指を掛けて指や刃物で温かいうちに鬼皮と渋皮とをむく。
直ぐに食べられる。
4 上記[3]項に似た手軽な方法により 栗ごはん作り用に渋皮をむく方法
(1) 事前に上の写真のように実に深く傷を入れる → 水蒸気による破裂防止策。
(2) 実の数を多めに、数個の実を電子レンジに入れる。
(3) 電子レンジを強め(700W程度など)に設定して数分間加熱する。
(4) 渋皮の切れ目に指を掛けて、指や刃物で、温かいうちに鬼皮と渋皮とをむく。
(5) 果肉はやや硬い。栗ごはん作りなどに向く。
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