vol.5 糖尿病ともうひとつの合併症

小山イーストクリニックから糖尿病とあゆむあなたへ
Vol.5 2015年 6月
糖尿病ともうひとつの合併症
合併症といえば
合併症といえば、
といえば、網膜症・腎症・神経障害のいわゆる三大合併症が知られて
います。これらは高血糖により細い血管が痛められることが大きな原因です。
しかし、高血糖
高血糖の
『動脈硬化』
高血糖の影響は
影響は細い血管だけでなく、太い血管にも『
動脈硬化』
という形であらわれます。
人は血管から
血管から老
から老いると言
いると言われます。
われます。
血管の状態はその人の肉体年齢を表します
が、糖尿病になると肉体年齢以上の深刻な
血管の老化がおこります。血管
血管の
血管の老化は
老化は
血管の
血管の壁が厚く硬くなって血管
くなって血管が
血管が細くなり
血液の
血液の通り道が狭くなってしまった状態
くなってしまった状態。
状態。
これが「
この現象が
現象が
これが「動脈硬化」
動脈硬化」です。
です。この現象
心臓で
心臓で起こると狭心症
こると狭心症や
狭心症や心筋梗塞、
心筋梗塞、脳で
起こるのが脳梗塞
こるのが脳梗塞です
脳梗塞です。
です。糖尿病のほかに
糖尿病のほかに、
のほかに、
高血圧、
高血圧、脂質異常症、
脂質異常症、肥満、
肥満、喫煙、
喫煙、ストレス、
ストレス、
加齢によってこれらが
加齢によってこれらが互
によってこれらが互いに絡
いに絡み合うと
動脈硬化の
動脈硬化の進行を
進行を早めてしまいます。
めてしまいます。
HbA1cが
HbA1cが6.5%
6.5%くらいからでも
特に食後血糖が
食後血糖が高い患者さん
患者さんは
さんは心臓病や
心臓病や
脳梗塞の
脳梗塞の発症率が
発症率が高くなっています。
くなっています。
近年の
近年の研究で
研究で空腹時の
空腹時の血糖が
血糖が正常でも
正常でも食後高血糖
でも食後高血糖は
食後高血糖は
動脈硬化を
動脈硬化を進行させることがわかっています
進行させることがわかっています。
させることがわかっています。
動脈硬化を
動脈硬化を防ぐためには食後
ぐためには食後の
食後の血糖値を
血糖値を
しっかりコントロール
しっかりコントロールすることもとっても
コントロールすることもとっても大切
することもとっても大切です
大切です。
です。
あなたの今日の食後の血糖値
食後
時間
㎎/㎗
メタボリックシンドロームを
ご存知ですか?
メタボリックシンドローム(
メタボリックシンドローム(=代謝異常症候群)
代謝異常症候群)とは、
とは、内臓脂肪肥満をもとに
耐糖能障害・脂質代謝異常・高血圧・高尿酸血症・脂肪肝・
睡眠時無呼吸症候群などが重なり合って起こる状態です。
メタボリックシンドロームを
メタボリックシンドロームを構成する
構成する病態
する病態はすべて
病態はすべて
動脈硬化の
動脈硬化の危険因子でもあります
危険因子でもあります。
でもあります。また、
また、
内蔵脂肪の
内蔵脂肪の蓄積はそれ
蓄積はそれ自体
はそれ自体が
自体が動脈硬化を
動脈硬化を引き起こす
原因になることもわかっています
原因になることもわかっています。
になることもわかっています。
からだの中の脂肪は活動エネルギーを蓄える大切な役割がありますが、
内臓のまわりにより多くの脂肪が溜まっている状態=内臓脂肪型肥満
内臓脂肪型肥満は
内臓脂肪型肥満は
インスリンに
インスリンに対するからだの反応
するからだの反応を
反応を低下させます
低下させます(
させます(インスリン抵抗性
インスリン抵抗性)
抵抗性)。
お腹のあたりがポコッと出てきたら自分の内臓脂肪に関心をもちましょう
内臓脂肪はつきやすくおちやすいという特徴があります
《内臓脂肪セルフチェック
内臓脂肪セルフチェック》
セルフチェック》
気をつけの姿勢
をつけの姿勢で
姿勢で立ち,おへそのまわりのお肉
おへそのまわりのお肉をギュッとつかんでみましょう
ュッとつかんでみましょう
A.つかめるお肉は少ないけれどお腹が出ている
→内臓脂肪が
内臓脂肪が多め
B.分厚くつかめるお肉があり、つかんだ状態でお腹が出ている
→内臓脂肪も
内臓脂肪も皮下脂肪も
皮下脂肪も多め
動脈硬化を取り巻く病気はほとんど自覚症状に現れず進行しますので
定期検査が欠かせません。1.
1.心電図
2.眼底検査
3.上腕動脈と
1.
2.
3.
足関節上部で測定する血圧の比、脈拍の触れ方、左右差の検査が
心臓・脳・下肢の動脈硬化の程度を知る手がかりになります。触診で
動脈の硬さや走行具合をまた、胸部レントゲン写真で動脈の石灰化を
チェックできます。当院でも行えます。