CFP ®・AFP実務家のコンピテンシーマップ

CFP®・AFP実務家のコンピテンシーマップ
~専門家に求められる力量の習得に向けて~
Ver.2(2015/11)
コンピテンシーマップのご紹介
1.コンピテンシーマップ作成の目的
当協会は、ファイナンシャル・プランニングの重要性を広く普及し、専門家としてのファイナンシャル・プラン
ナー(FP)を養成・認証することを活動目的としています。力量に満ちた FP を養成・認証するためには、FP 資格の
取得のための教育体系の整備に加え、資格取得後に実務家として活動するための専門能力の維持・向上を支援する
ことが必要です。
当協会会員の資格更新要件でもある各種継続教育においては、FPに必要な知識の最新化が図られますが、継続教育で
得られた知識を応用するためのスキルを含めた専門的力量(コンピテンシー)を体系化し、これらのコンピテンシー
を習得するための道筋を示すことを目的に、
「CFP®・AFP 実務家のコンピテンシーマップ(以下、マップ)」初版を
2013 年に作成しました。
このたび、マップに沿って FP 実務の具体例を説明し、実務研修情報を提供する日本 FP 協会会員ホームページ
「My ページ」の機能をご紹介するなど、より多くの会員に活用いただけるようマップ第 2 版 -Ver.2(2015/11)を作成
しました。
近年、国民の金融リテラシー向上の必要性が認識され、
「金融経済教育推進会議」
(事務局 金融広報中央委員会)を
はじめ国や行政で多くの施策が実施されています。その中で、金融リテラシーの重要分野として、生活設計(ライフ
プランニング)や金融商品の選択における中立的なアドバイスへのアクセスが位置付けられ、それを提供する FP に
対する期待が高まっています。こうした社会のニーズに応えるべく、当協会は各種研修制度の充実を通じて会員の
実務能力向上をサポートしていきます。
2.コンピテンシーマップの特徴
マップでは、日本 FP 協会が加盟する国際 CFP®組織 Financial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)が作成した
「Financial Planner Competency Profile」で示す知識、スキル、能力の各要素から成るコンピテンシーを、ファイナ
ンシャル・プランニングの機能(収集、分析、統合)とファイナンシャル・プランニングの構成分野に分類し、これら
の基礎となる FP 実務に共通するスキルを示しました。
(1)ファイナンシャル・プランニングの機能
ファイナンシャル・プランニングの機能を「収集」、「分析」、「統合」に分類し、これらの機能ごとに必要なコンピ
テンシーを示しました。
「収集」とは、必要な情報を収集し、計算や顧客情報の確認を通じて事実関係を明確化する
ことを示します。
「分析」とは、顧客への戦略提案が可能になるよう収集した情報を精査すること、
「統合」とは、分析
した情報を組成し、顧客への戦略提案を評価してファイナンシャル・プランを完成することを示します。
(2)ファイナンシャル・プランニングの構成分野
ファイナンシャル・プランニングの代表的な実務分野を、FPSB が定める国際基準に準じて「ファイナンシャル・
プランニング実務全般」
、
「キャッシュフロー管理」
、
「金融資産・不動産運用設計」、「リスクマネジメント」、「タック
スプランニング」
、
「リタイアメントプランニング」、「相続・事業承継設計」に分類しました。
(3)FP 実務に共通するスキル
実務分野にかかわらず FP 実務に共通するスキルとして、「専門家としての責任」、「コミュニケーション力」、「情報
収集・分析力」
、
「提案力」
、
「マーケティング」を体系化しました。
2
実務教育研修制度のイメージ
資格の取得
専門家としての知識
専門家としての実務能力
プロフェッショナル FP 研修
(ビジネステーマ別研修/スキル別研修)
FP
レジデンシーコース
(6 ステップ、相談業務)
量
・力
ア
ャリ
のキ
て
とし
FP 実務インターンシップ
(FP 事務所見学)
CFP 資格審査試験
CFP®エントリー研修
(6 ステップ→顧客理解の基本)
CFP®試験対策講座
みなし実務研修
®
2 級 FP 技能検定
AFP 認定研修
継続教育(CFP® AFP)
日本 FP 協会及び認定教育機関が開催する会員向け実務研修の例
1.CFP®エントリー研修
CFP®資格審査試験全課目合格後、CFP®認定を受ける前に受講が義務付けられて
いる研修です。 倫理・コンプライアンス意識の醸成や顧客に対する基本的な実務能
力の向上を主な目的として、FP に求められる倫理・コンプライアンス、FP 実務の 6
ステップの研修や、ベテランの CFP®実務家〔メンター(指導役)〕の指導のもと、
相談事例に基づくロールプレイングなどを行います。
2.レジデンシーコース
FP 実務の 6 ステップをディスカッションやロールプレイングを通じて学べる研修で
す。課題学習のためのインターバルを設けた 3 日間のプログラムで構成され、キャッ
シュフロー表や提案書を作成することで FP 実務能力を習得することができます。
3.プロフェッショナル FP 研修
日本 FP 協会と認定教育機関が連携して企画・運営する実務実践型の研修プログラムです。「退職後の生活設計
プランニング」や「個人事業主・中小企業オーナー向け相続・事業承継プランニング」等の FP ビジネスに直結した
テーマを取り上げる 3 日間のコース(2 ~ 3 ヵ月間の研修期間)のビジネステーマ別コースと、
「コミュニケーション」
や「マーケティング」等をテーマとした 1 日コースのスキル別コースから構成されます。
4.みなし実務研修
認定教育機関が主催する継続教育研修で、ロールプレイング等の模擬実務を中心にプログラムが構成されています。
また、CFP®認定に必要な実務経験が不足している場合、この研修を受講することにより、それぞれの研修により
定められた実務経験年数として申請することができます。
3
コンピテンシーマップの使い方
「CFP®・AFP 実務家のコンピテンシーマップ」は、FP に求められる専門的
力量(コンピテンシー)を体系化し、このコンピテンシーを習得するための
道筋を示したものです。
以下の STEP に沿って、ご自身の実務能力の向上にご活用ください。
STEP 1
コンピテンシーマップに基づき、
FP に必要な実務能力の全体像を
FP に求められる専門的力量
理解しましょう!
(コンピテンシー)を理解する
本書 12 ページ以降の具体例を
STEP 2
見ながら習得する FP 実務を確認
習得する FP 実務を確認する
しましょう!
STEP 3
習得する FP 実務が決まったら、
「My ページ」上で該当する
該当する FP 実務の研修を探す
実務研修を検索してみましょう!
4
STEP 1
FP に求められる専門的力量
(コンピテンシー)を理解する
世界の CFP®認定団体が加盟する国際組織 Financial Planning Standards Board Ltd.
(FPSB)は、
2007 年 10 月に、
「Financial Planner Competency Profile(以下、プロファイル)」を公表しました。
「コンピテンシー」とは一般に「力量」を意味しますが、プロファイルは、ファイナンシャル・プランニングを業と
する者が実務を遂行するうえで身につけておくべき専門的力量の基準を記したものです。これは、世界で CFP®資格を
導入しているすべての国・地域の FP に適用されるベンチマークとなります。
FPSB のプロファイルは、①知識、②スキル、③能力、の 3 要素で構成されています。これらの効果的な組み合わせ
がファイナンシャル・プランニングの顧客サービスに不可欠であり、3 要素が揃った FP が「コンピテント」である
(=専門家として力量を備えている)と定義されています。
また、プロファイルでは、FP に求められる能力を、「収集」、「分析」、「統合」の 3 機能に分類しています。これら
の基礎となる専門家としての責任、コミュニケーション力等が FP 実務に共通するスキルとして示されています。なお、
日本国内においては、
「FP 学習ガイド」で CFP®・AFP 実務家に求める知識を詳細に示しています。
FP を取り巻く法令・規制やマーケット環境は各国・地域により異なります。このため、各国の CFP®認定組織は、
地域固有の要件を独自に定め、これらが国際基準とともに施行されています。
「CFP®・AFP 実務家のコンピテンシー
マップ」も、FPSB のプロファイルが示す専門的力量の基準に従って当協会が作成しました。
「FP のコンピテンシー」
(イメージ図)
分析
ャル・プランニング実
ンシ
務全
ナ
般
様々な機会と
ァイ
情報を分析する
フ
制約を考慮する
リスク
タックス
プランニング マネジメント
収
金融資産・
キャッシュフロー
不動産運用
管理
設計
定量的情報
相続・
リタイアメント
顧客にとって
を収集する
事業承継設計 プランニング
最適なファイナンシャル・
プランを作成する
定性的情報
を収集する
統
集
5
合
STEP 1
FP に求められる専門的力量(コンピテンシー)を理解する
まずは「CFP®・AFP 実務家のコンピテンシーマップ」で FP に求められる専門的
力量(コンピテンシー)の大枠について確認してみましょう!
ファイナンシャル・プランニング・プロセス(6ス コンプライアンスの重要性を理解し、FP実務に関す
テップ)に基づきFP実務を行う
る法令の知識を活用する
ファイナンシャル・プランニングに関する顧客の考
え方や行動について十分に検討する
職業倫理観をもって顧客等と接する
ファイナンシャル・
プ ラ ン ニ ン グ の 倫理原則、実務プロセス、行動規範を順守する
原則、プロセス、 コミュニケーション力を高める
スキル
顧客のリスクに対する姿勢を理解する
ファイナンシャル・プランニングの実務を適切に管理する
情報収集・分析力を高める
マネーの時間価値を考慮する
提案力を高める
公的年金制度、企業年金等について説明を行う
関連する規制、経済、政治的環境に関する知識を活用する
フ ァ イ ナ ン シ ャ ル・
プランニング実務全般
1.収集
ファイナンシャル・プランの作成に必要な定量的情報及び定性的情報を収集する
顧客の目的、ニーズや価値観、税制上の制約を明確に 顧客の姿勢や先入観、行動を決める要因と、金融に関
し、時間や資金の特性や優先順位を考慮する
する知識レベルを明確にする
ファイナンシャル・プランの作成に必要な情報を確認 顧客の個人的状況やファイナンスに関する重要な変化
する
を確認する
金融資産・不動産
運用設計
リスクマネジメント
ファイナンシャル・プランニングの構成分野
キャッシュフロー
管理
ファイナンシャル・プランに影響を及ぼす顧客の法的
分析を可能にするために情報を整理する
事項を確認する
顧客の資産と負債に関する情報を収集する
貯蓄に関する顧客の姿勢を明確にする
顧客のキャッシュフロー、収入や借入金の返済義務に
消費・支出に関する顧客の姿勢を明確にする
関する情報を収集する
収支計画を立てるために必要な情報を収集する
借入に関する顧客の姿勢を明確にする
顧客の資産・負債の明細及び収支計算書を準備する
保有する資産の明細を作成するために必要な情報を収
顧客の資産運用の目的を明確にする
集する
顧客の現在の資産配分を明確にする
資産運用に関する顧客のリスク許容度を明確にする
資産運用に振り向けることができる資金と、資金の流 顧客が考える資産運用の前提条件及び期待する収益を
動化計画を明確にする
明確にする
顧客の資産運用経験と資産運用に関する姿勢を明確に
顧客の目的達成のための運用期間を明確にする
する
顧客の現在の保険契約に関する情報を収集する
顧客の家族関係やライフスタイルに関連する事項を明
確にする
将来にわたる保険料の負担を明確にする
顧客の健康に関する事項を明確にする
顧客のリスクマネジメントの目的とリスクの水準を明 ライフスタイルや健康問題等を踏まえたリスクマネジ
確にする
メントに関する顧客の積極性を明確にする
タックス
プランニング
顧客のリスク許容度を明確にする
顧客の税負担に関する顧客の状況を把握するために必
現在から将来にわたる税負担を明確にする
要な情報を収集する
リタイアメント
プランニング
課税対象となる資産と負債を明確にする
顧客の税負担に影響を及ぼす関係者を明確にする
顧客の保有口座の税金の取扱いを明確にする
タックスプランニングに関する顧客の姿勢を明確にする
退職後の収入見込みについての情報を収集する
退職に関する顧客の姿勢を明確にする
退職後の支出見込みについて情報を収集する
リタイアメントプランニングの前提条件に関する顧客
の考えを明確にする
相続・
事業承継
設計
顧客の退職後の目標を明確にする
相続・事業承継設計に影響を与える契約や文書を収集 相続・事業承継に影響を与える可能性がある家族関係
する
や取引関係を明確にする
顧客の相続・事業承継の目的を明確にする
6
2.分析
ファイナンシャル・プランを検討するために、収入、資産、負債、金融商品や保険の特徴等について、様々
な機会と制約を考慮し、情報を分析する
ファイナンシャル・
プランニング実務全般
顧客の目的、ニーズ、価値観及び個人的情報を分析
経済、政治や法令・規制の影響を考慮する
し、ファイナンシャル・プランの構成を検討する
ファイナンシャル・プランの各構成要素の相互関係
を考慮する
収入、資産、負債、金融商品や保険の特徴等につい
て、機会や制約を比較し、ファイナンシャル・プラン
の構成要素について収集した情報を評価する
キャッシュフロー管理
顧客が収入の範囲内で生活できているかどうかを明確
非常時の資金が適切かどうかを評価する
にする
金融資産・不動産運用設計
リスク
マネジメント
ファイナンシャル・プランニングの構成分野
顧客の資産と負債に関する問題点を明確にする
収入と支出が将来変化した場合の影響を評価する
顧客の非常時の必要資金を明確にする
キャッシュフロー上の問題点を明確にする
キャッシュフロー管理について複数の戦略を検討する
ファイナンス上の他の選択肢を検討する
顧客の目的を達成するために必要な実質収益率を算出 投資収益の期待値が顧客のリスク許容度、適合性と
する
矛盾していないか評価する
タックス
プランニング
運用商品の特徴を明確にする
顧客の保有資産がリスク許容度や必要な収益率と矛
盾していないか評価する
資産の取得及び売却が顧客に及ぼす影響を明確にする
顧客の現在の保有資産を分析する
金融資産・不動産運用設計について複数の戦略を検討する
複数の投資手段を検討する
現在の保障内容の特徴を明確にする
現在の保険やリスクマネジメント戦略でカバーされ
ているリスクを明確にする
現在及び将来のリスクマネジメントの戦略を検討する
保障内容を見直した場合の影響を検討する
顧客にとっての経済的リスクを推定する
顧客のリスクマネジメントのニーズに優先順位をつける
関連する税務書類を確認する
タックスプランニングの他の選択肢が及ぼすファイ
ナンス上の影響を検討する
現在のタックスプランニングが適切かどうかを評価し、
タックスプランニングについて複数の戦略を検討する
リタ イアメント
プランニング
必要な収入と資金の隔たりを含む現状を基に、ファ ライフデザイン実現のために退職時のファイナンス
イナンス上の予測を作成する
上の必要条件を明確にする
相続・事業承継設計
顧客の退職後の目標が現実的かどうかを明確にする
予測した前提条件の修正が及ぼす影響を検討する
リタイアメントプランニングについて複数の戦略を検討する
退職後の目標を達成するための妥協点を検討する
死亡時の純資産を算出する
被相続人の死亡時に予測される支出と税負担を算出する
顧客の相続・事業承継設計の目的を達成するうえで
相続人の特定のニーズについて検討する
の制約を考慮する
相続・事業承継設計について複数の戦略を検討する
7
被相続人の死亡時に換金できる遺産を評価する
STEP 1
FP に求められる専門的力量(コンピテンシー)を理解する
3.統合
顧客にとって最適なファイナンシャル・プランを作成する
フ ァ イ ナ ン シ ャ ル・
プランニング実務全般
ファイナンシャル・プランを構成する各分野の提案を検討し、顧客にとって最適なプランにする
顧客と協働できるよう、提案に続く実行のステップをファイナンシャル・プランに組み入れる
ファイナンシャル・プランで示す目的の実現に向けた進展度合を明確にする
ファイナンシャル・プランの見直しを行うプロセスとサイクルを明確にする
キャッシュフロー管理
キャッシュフロー管理について複数の戦略を作成する
それぞれの戦略の長所と短所を評価する
顧客にとって最適なキャッシュフロー管理の提案を作成する
顧客がキャッシュフロー管理の提案を実行することを支援するために、プラン実行のステップを明示する
金融資産・不動産運用設計について複数の戦略を作成する
顧客にとって最適な金融資産・不動産運用設計の提案を作成する
提案した戦略を実行するため適切な投資手段を選択する
顧客が金融資産・不動産運用設計の提案を実行することを支援するために、プラン実行のステップを明示する
投資方針を作成する
定期的な報告書を作成する
リスクマネジメント
タックスプランニング
ファイナンシャル・プランニングの構成分野
金融資産・不動産運用設計
それぞれの戦略の長所と短所を評価する
リスクマネジメントについて複数の戦略を作成する
それぞれの戦略の長所と短所を評価する
顧客にとって最適なリスクマネジメントの提案を作成する
顧客がリスクマネジメントの提案を実行することを支援するために、プラン実行のステップを明示する
タックスプランニングについて複数の戦略を作成する
それぞれの戦略の長所と短所を評価する
顧客にとって最適なタックスプランニングの提案を作成する
顧客がタックスプランニングの提案を実行することを支援するために、プラン実行のステップを明示する
リタ イアメント
プランニング
リタイアメントプランニングについて複数の戦略を作成する
それぞれの戦略の長所と短所を評価する
顧客にとって最適なリタイアメントプランニングの提案を作成する
顧客がリタイアメントプランニングの提案を実行することを支援するために、プラン実行のステップを明示する
プランの前提条件の変化が及ぼす影響について顧客と話し合う
相続・事業承継設計
相続・事業承継設計について複数の戦略を作成する
それぞれの戦略の長所と短所を評価する
顧客にとって最適な相続・事業承継設計の提案を作成する
顧客が相続・事業承継設計の提案を実行することを支援するために、プラン実行のステップを明示する
8
FP 実務に共通するスキル
◦専門家としての倫理・行動原則
顧客第一、誠実性、専門家意識、他の専門家との連携等
専門家としての責任
◦専門性の維持
継続学習を通じた専門性の維持・向上
◦コンプライアンス
FP 実務に関連する法令・規制の理解と順守
◦顧客相談
要点の理解、意思疎通、非言語的要素等
コミュニケーション力
◦プレゼンテーション
情報伝達、倫理性等
◦情報技術(IT)
データ分析、情報管理ソフトの活用等
◦顧客のライフプラン、キャッシュフロー
定量的及び定性的情報の収集と分析
情報収集・分析力
◦時間価値
終価係数、現価係数等の応用
◦ファンダメンタルズ、外部環境
内外の経済指標、市場動向、法令・規制、各種制度等の理解
◦ファイナンシャル・プランの検討と作成
プランの構成要素の評価と統合
提案力
◦ファイナンシャル・プラン実行の支援
実行ステップの明確化
◦ファイナンシャル・プランの見直し
環境変化と見直しサイクルの明確化
◦ビジネスモデルの明確化
市場環境、専門分野、顧客ニーズ、提供する価値の明確化
マーケティング
◦マーケティング
調査、広告、顧客獲得
◦ネットワーキング
ビジネスパートナー、他の専門家、専門家組織との協働
9
STEP 1
FP に求められる専門的力量(コンピテンシー)を理解する
「CFP®認定者の倫理原則」
専門的力量の第一が、「専門家としての責任」を果たすスキルであり、この基本を
示しているのが「CFP®認定者の倫理原則」です。これは CFP®認定者が実務を
提供する場合に、順守しなければならない倫理基準であり、国際組織 FPSB が 8 つの
原則を定めています。対外的にも公表されており、AFP 認定者もこれらを理解して
規範とすることが望ましい倫理基準です。
第1原則-顧客第一
顧客の利益を最優先させなければならない。
第2原則-誠実性
誠実性をもって専門的サービスを提供しなければならない。
第3原則-客観性
客観的に専門的サービスを提供しなければならない。
第4原則-公平性
専門家としてのすべての関係において、公平で道理を
わきまえていなければならない。
また、利益相反を開示し、管理しなければならない。
第5原則-専門家意識
専門家としての模範的な態度で行動しなければならない。
第6原則-専門的力量
専門的力量に満ちたサービスを提供するために、
必要な能力、スキル及び知識を維持しなければならない。
第7原則-秘密保持
顧客のすべての情報を保護しなければならない。
第8原則-勤勉性
勤勉性をもって専門的サービスを提供しなければならない。
10
FP の6ステップへの倫理原則の適用
8つの倫理原則は、FP の6ステップのそれぞれで実践しなければなりません。
以下を把握し、FP 専門家として倫理原則を実践するスキルを習得しましょう。
第1ステップ-顧客との関係確立とその明確化
第4原則 顧客に業務上の重要情報を開示する。
第8原則 顧客のニーズを十分に把握する。
第2ステップ-顧客データの収集と目標の明確化-収集
第3原則 顧客情報を客観的に収集する。
第8原則 顧客情報を十分に入手する。
第3ステップ-顧客のファイナンス状態の分析と評価-分析
第1原則 顧客の利益のために分析・評価する。
第3原則 顧客の財務状態を客観的に分析・評価する
第6原則 顧客の財務状態を分析・評価する力量を持つ。必要な場合に他の専門家と協働する。
第8原則 顧客の財務状態の分析・評価を勤勉に⾏う。
第4ステップ-プランの検討・作成と提示-統合
(1)複数の選択肢の検討の作業
第1原則 顧客の利益のために選択肢を検討する。
第3原則 客観的に選択肢を検討する。
第5原則 専
門家としての信頼に応えるよう選択肢を検討する。
第6原則 顧
客に適した複数の選択肢を提案できる力量をもつ。
第8原則 顧客に適した複数の選択肢を勤勉に検討する。
(2)最良のプランの提示
第1原則 顧客の利益のために最良のプランを提示する。
第3原則 客観的にみて最良のプランを提示する。
第5原則 専門家としての信頼に応えるべく最良のプランを提示する。
第6原則 顧客に適した最良のプランを提案できる力量をもつ。
第8原則 最良のプランを迅速・勤勉に検討・提示する。
(3)わかりやすく正確な伝達
第2原則 誠実にプランを伝え、虚偽や誤解を招く説明をしない。
第3原則 客観的にプランを伝える。
第5原則 専門家としての信頼に応えるよう説明する。
第 5 ステップ-プランの実行援助
(1)実行責任についての合意
第4原則 実行支援に際して、改めて代理店関係等、自らの情報開示を行う。
第5原則 実行に際して専門家としての信頼に応える行動を行う。
第6原則 適切な力量を持って実行支援を行う。
第8原則 迅速・勤勉に実行支援する。
(2)商品とサービスの選択
第1原則 顧客の利益のために商品とサービスを選択する。
第3原則 客観的に商品とサービスを選択する。
第4原則 商品等の選択に際して、代理店関係・利益相反等、自らの情報開示を行う。
第5原則 商品等の選択に際して法令等を順守し、専門家としての信頼に応える行動を行う。
第8原則 迅速・勤勉に商品・サービスの選択を行う。
第6ステップ-プランの定期的見直し
第8原則 迅速・勤勉に定期的見直しを行う。
11
STEP 2
習得する FP 実務を確認する
マップの大枠に沿って、ファイナンシャル・プランニングの各構成分野における具体的な実務の内容を確認しま
しょう!
ここでは各構成分野ごとの FP 実務例をご紹介します。
※ FP 実務はこれらに限られるものではありません。
例えば、
「キャッシュフロー管理」において「収集」すべき情報とは、収入面では「顧客の給与収入や公的年金収
入、不動産所得等の収入」であり、支出面では「生活費、生命保険料や損害保険料、住宅ローン返済額」等に関する
情報になります。
一方、適切なプランニングのためには「顧客の健康状態やライフスタイル、家族構成」等の定性的情報も顧客とその
家族を深く理解するために「収集」が不可欠の情報です。
FP 実務に共通するスキルでは、専門的な職業に携わるすべての専門家に共通のスキルとして、CFP®認定者諸規程や
会員倫理規程等について十分に理解するといった「専門家としての責任」や、顧客の発言を注意深く聴き、その要点を
理解するといった「コミュニケーション力」が示されています。
FP は、専門家として単独又は弁護士や税理士等の他の専門家と協調して行動する際に、知識とスキルと能力を
効果的に組み合わせて総合的な実務レベルを向上させることが重要です。
習得する FP 実務が決まったら、STEP3 において「My ページ」上で該当する実務研修を検索してみましょう!
食費
光熱費
交際費
家計
相続
キャッシュフロー
相続・事業承継
金融
金融・不動産
○○
生命
退職
保険
税金
リタイアメント
プランニング
リスクマネジメント
タックスプランニング
12
□○
生命
○◇
生命
◇◇
生命
ファイナンシャル・プランニングの構成分野
収集
分析
統合
▪顧客の給与収入や公的年金収
▪顧客の収入や金融・不動産資
▪様々なパターンの収支を検討
活費、生命保険料や損害保険
費や保険料、住宅ローンの返
ト、デメリット、リスク等を
入、不動産所得等の収入、生
キャッシュフロー管理
料、住宅ローン返済額等の支
出に関する情報を収集する。
産の保有額を踏まえて、生活
済額が過大となっていないか
明確にする。
▪顧客の金融資産や不動産資
▪顧客の収入が急に途絶えて
資金借入額等の負債に関する
だけの適正な貯蓄額を保有し
産、住宅ローン借入額、教育
情報を収集する。
▪顧客の健康状態やライフスタ
イル、家族構成等に関する情
報を収集する。
も、当面家族の生活を支える
ているか明確にする。
▪顧客の家計収支を踏まえて、
顧客の生活目標や人生の目標
し た 中 で、 対 策 案 の メ リ ッ
明 確 に し た う え で、 顧 客 に
とって最適なキャッシュフ
ロー表を提案する。
▪顧客の収入の変動、子どもの
成長に合わせた教育費支出額
等の変動等が生じることを勘
案して、キャッシュフロー表の
見直しサイクルを明確にする。
の実現に向け、収入を増加さ
せる方策、支出を削減させる
方策を検討する。
▪保有する金融資産(預貯金、 ▪金融資産における資産配分は
株式、債券、投資信託等)の
種類や時価等を確認する。
金融資産・不動産運用設計
▪顧客の金融商品の運用目的や
株式等に対する知識・経験、
リスク許容度を明確にする。
▪住宅の種類や特徴、不動産に
関する法規、税制、評価、権
利関係等に関する情報を収集
する。
適切か、手元流動性は十分確
保されているか明確にする。
▪保有する住宅の修繕状況や抵
当権等の権利関係、居住用財
産の譲渡の特例等の適否など
明確にする。
▪顧客ニーズを踏まえた住宅の
所有や賃借に関する総合的な
戦略を検討する。
▪顧客の家族構成や資産の状
▪顧客が期待する投資利回りを達
まえ、不動産投資に振り向け
資となっていないか分析する。
況、不動産に関する知識を踏
られる資金額やリスク許容
成するため、過度な不動産投
度、期待投資利回りを明確に
する。
13
▪顧客のリスク許容度や期待利
回り、運用に関する知識・経
験等をもとに、金融資産の運
用プランを作成する。
▪顧客が置かれた個人的状況や
生活目標、ニーズ、お金に対
する価値観、老後の生活設計
等をもとに、対策案のメリッ
ト、デメリット、リスク等を
明確にしたうえで、住宅の所
有や投資、有効活用プランを
作成する。
▪経済指標や株式市場、中古住
宅市場等の変化を勘案して見
直しサイクルを明確にする。
STEP 2
習得する FP 実務を確認する
ファイナンシャル・プランニングの構成分野
収集
▪顧客が加入している保険(生
命保険・損害保険等)の約款
等を収集する。
分析
▪加入している保険の保障額、 ▪ 顧 客 が 置 か れ た 個 人 的 状 況
保障内容の条件や特約等を明
確にする。
リスクマネジメント
▪顧客の健康状態やライフスタ
▪顧客の家族構成や子どもの教
報を収集し、医療・介護・死亡
な準備の状況等を踏まえて適
▪加入している保険商品の内容
▪特約も含めた的確な商品選択
イル、家族構成等に関する情
保障等のニーズを明確にする。
に対する顧客の知識レベルを
明確にする。
統合
育プラン、身体状況、経済的
切な保険設計戦略を検討する。
を検討する。
▪顧客にとって最もカバーしな
け れ ば な ら な い リ ス ク( 死
(収入、家庭環境等)や医療
保障、死亡保障ニーズ、住ま
い・身体の状況等をもとに、
対策案のメリット、デメリッ
ト、リスク等を明確にしたう
えで、必要保障額や保険の見
直しについて提案する。
▪個人や企業を取り巻く状況の
変化を勘案して、保険設計の
見直しサイクルを明確にす
る。
亡、就業不能、災害等)につ
いて明確にし、複数の商品の
中からリスクマネジメント戦
略を検討する。
▪税制改正の情報について収集
する。
▪顧客に影響を及ぼす可能性の
ある税制改正点を確認する。
▪顧客の所得の種類、所得税、 ▪確定申告書や財務諸表を分析
タックスプランニング
住民税の情報や確定申告書を
収集する。
▪法人の財務諸表や同族会社の
状況、役員に関する情報等を
収集する。
▪顧客の今後の状況変化に関す
する。
▪ 顧 客 の 状 況 変 化( 結 婚、 出
産・ 育 児、 離 婚、 住 宅 計 画
等)を踏まえて、いくつかの
タックスプランニングを検討
する。
る情報を収集する(結婚、出
▪複数のタックスプランニング
画・リフォーム契約・売却・
に及ぼす影響を検討する。
産・育児、離婚、住宅取得計
買換え計画、法人設立等)
。
が顧客の家計収支、資金計画
▪他の専門家との連携の必要性
を確認する。
14
▪経済状況や税制改正、顧客の
家族構成、ライフプランや価
値 観 を も と に、 対 策 案 の メ
リット、デメリット、リスク
等を明確にしたうえで、顧客
の求める生活目標を実現でき
る最適なタックスプランニン
グを提案する。
▪税制改正等を勘案して、見直
しサイクルを明確にする。
ファイナンシャル・プランニングの構成分野
収集
分析
統合
▪顧客の退職後の生活目標、旅
▪収集した情報に基づいて、資
▪顧客の退職後の公的年金等の
行やゴルフ等の趣味、お金に
リタイアメントプランニング
対する価値観、どこに誰と住
む計画なのか等を明確にする。
▪退職後にも見込まれる子どもの
生活費や教育費、住宅ローン
の返済額等の情報を収集する。
▪顧客の公的年金、企業年金、
健康保険、健康状態、家族構
成等の情報を収集する。
▪保有している金融資産、加入
中の保障内容等について確認
産や負債のバランスについて
問題点を分析する。
収入や住宅ローン返済等の
支出、顧客の健康状態や家族
構 成 等 を も と に、 対 策 案 の
▪各種の収入形態を踏まえて
メリット、デメリット、リスク
等)、顧客の退職後の生活目
の求める生活目標を実現でき
(年金、退職金、不動産所得
標等について現実的かどうか
を明確にする。
等を明確にしたうえで、顧客
る最適なリタイアメントプラ
ンニングを提案する。
▪将来の経済社会変化の予想を
▪ イ ン フ レ 率 の 変 動、 税 制 改
数のキャッシュフロー表を作
勘案して、見直しサイクルを
反映した妥当と考えられる複
成する。
正、公的年金等の制度改正を
明確にする。
する。
▪相続財産としての資産や負債
▪相続財産の範囲、法定相続人
▪顧客の法定相続人の状況や遺
関する情報を収集するととも
容、財産の評価額等を明確に
報 等 を も と に、 対 策 案 の メ
に関する情報、法定相続人に
に、遺言の有無・その内容を
相続・事業承継設計
確認する。
▪家族構成・家族関係の情報を
収集し、小規模宅地等の評価
の特例が適用できるかを確認
する。
▪相続開始前 3 年以内の贈与財
産や相続時精算課税の選択の
有無を確認する。
▪土地や家屋、株式等の評価額
の相続分や遺言の有無や内
する。
▪顧客の不動産や株式の相続評
価低減の方法を検討するほ
か、資産売却等による納税資
金確保が可能かどうか等、複
数の対策を検討する。
▪顧客の家族構成や居住状況、
今後のキャッシュフロー等を
踏まえて、包括的な視点から
対策を検討する。
に関する資料を収集するとと
もに、他の専門家との連携が
必要か確認する。
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言、家族構成・家族関係の情
リット、デメリット、リスク
等を明確にしたうえで、顧客
の求める生活目標を実現でき
る最適な相続設計、事業承継
設計について提案する。
▪相続税改正や、事業承継に係
る制度改正を勘案して、見直
しサイクルを明確にする。
FP 実務に共通するスキル
▪ CFP®認定者諸規程(倫理原則等)や会員倫理規程等に
ついて十分に理解し、専門家としての役割を認識したう
専門家としての責任
えで適切に業務を実践する。
▪ FP 実務に関連する税制改正、法律改正、制度改正等を
理解し、順守する。
▪認定教育機関や支部主催の継続教育研修や実務研修を受講
し、常に専門性の維持、向上に努める。
▪顧客の発言を注意深く聴き、その要点を理解する。
▪顧客、取引先、連携する他の専門家と良好な関係を構築
コミュニケーション力
する。
▪顧客や関係者が理解できるわかりやすい言葉で論理的に
情報を伝達する。
▪情報技術を駆使し、データ分析等を行う。
▪顧客の収入と支出、資産と負債、納税額等に関する定量的
情報や、顧客の生活目標、健康状態、興味や趣味、家族
構成、お金に対する価値観等の定性的情報を収集する。
情報収集・分析力
▪顧客の住宅取得、子どもの教育プラン、老後の生活プラン
など数値化されたライフプランをキャッシュフロー表に
織り込み、分析を行う。
▪国内外の経済指標や、最新の税制改正、年金制度等を理解
する。
▪顧客から収集した情報をもとに、顧客にとって最適な提案
提案力
書を作成し、提案書に基づいて問題点の指摘や改善策の
提示を行う。
▪顧客を取り巻く環境の変化に応じて、提案書の内容を定期
的に見直す。
▪ FP としての専門分野(金融、不動産、保険、タックス等)
や顧客に提供するサービス(家計管理のアドバイス、資産
マーケティング
運用、保険商品の提供等)等のビジネスモデルを明確に
する 。
▪国内外の市場環境や顧客のニーズ等の市場調査を行うと
ともに、顧客獲得に向けインターネット・マス媒体・セミ
ナー・広告等を活用する。
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STEP 3
該当する FP 実務の研修を探す
習得するFP実務が決まったら「Myページ」上で該当する実務研修を検索してみましょう!
ここで紹介する FP 実務に関する研修は、実務のノウハウを身に付けるだけでなく、同じ志を持
つ FP が集うので、日本 FP 協会会員間のネットワークづくりにも役立てられます。
研修開催の最新情報は「My ページ」や「FP ジャーナル」等でお知らせしていきますので、こま
めにチェックしてみてください!
まずは「Myページ」
にログイン
https://members.jafp.or.jp/
「実務能力を高める」へ
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STEP 3
該当する FP 実務の研修を探す
「継続教育研修情報」
コンピテンシーマップに基づく継続教育研修情報を掲載しています。
高度な専門的スキルを身につけられる実務実践型の研修
「My ページ」→「実務能力を高める」
習得したい
FP 実務の分野を
クリック!
受けたい研修を探してみましょう。
※申し込みは各認定教育機関にお問い合わせください。
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この研修
受けてみよう
かしら・・・
「プロフェッショナル FP 研修」
認定教育機関と連携して企画・運営する実務実践型研修です。
「My ページ」→「実務能力を高める」
①ビジネステーマ別(3日間コース)と
②習得したい実務分野を確認し、
スキル別(1 日コース)を選択
現在申込受付中のボタンをクリック
◇ 主な研修テーマ◇
ビジネステーマ別
退職後の生活設計プランニング
③研修概要を確認し、いよいよ
個人事業主・中小企業オーナー向け
相続・事業承継プランニング
申込みへ!
住宅取得プランニング
受講者の声
金融資産運用プランニング
・自身の業務上、大変有益な研修でした。
・大変ためになった研修だと思う。講師、
など
参加者のレベルが高い。
・ FP 実務の実際を知ることができ、大変
スキル別
良かった。
・様々な業界の方との情報交換もあり、
コミュニケーション
有意義なものであった。
マーケティング
(Ex.)3 日間コースの場合
など
継続教育単位(AFP 認定者 7.5 単位、CFP®認定者
15 単位)みなし実務経験15ヵ月になります!
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STEP 3
該当する FP 実務の研修を探す
「レジデンシーコース」
FP 実務の 6 ステップをディスカッションやロールプレイングを通じて
体系的に学べる研修です。
「My ページ」→「実務能力を高める」
①研修内容を確認
継続教育単位(AFP 認定者
7.5 単位、CFP®認定者 15 単位)
みなし実務経験 18ヵ月
になります!
②申込みへ!
◇ コースの特徴 ◇
①プロの FP 実務家が
指導
② FP の相談実務を
体験できる
③有益なネット
ワークが作れる
6ステップに基づいたFPの相談実務の流れを体系的に学習します
受講者の声
・基本的な相談業務の流れが理解できた。
・体験できたことで自信になり、前に進んでいくきっかけになった。
・ 6 ステップの重要性や、顧客を理解することなど再認識ができた。
・実務経験を交えたお話が大変参考になった。
・自分ひとりでは身につけることができないスキルが習得できた。
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「CFP®エントリー研修」
CFP®認定要件の一つで、CFP®資格審査試験全課目合格者を対象に実施
する実務研修です。
① CFP®資格審査試験全課目合格
ベテランの CFP®実務家が
指導します。
②申込み(My ページ→ CFP®になる!)
③ CFP®エントリー研修の受講・修了
CFP®エントリー研修の内容
通信研修
集合研修
・CFP®認定者の倫理原則
・講義
・コンプライアンス
・ロールプレイング
受講者の声
④実務経験申請書の提出
・メンターのお二人から実務のお話を聞
くことができたので、大変満足する内
容でした。
⑤ CFP®認定者へ
・特にロープレの実演ではなかなか気が
つかない点も多々あり大変参考になり
ました。
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STEP 3
該当する FP 実務の研修を探す
「みなし実務研修」
認定教育機関が主催するみなし実務研修の情報を掲載しています。
「My ページ」→
ロールプレイング等模擬実務を中心
「単位を取得する・資格を更新する」
とした研修を検索してみましょう
CFP®認定に必要な実務経験がない場合、
みなし実務研修は、実務経験としてもカウントできます!
(研修1時間につき「実務経験1ヵ月」に換算)
「FP 実務インターンシップ」
「実務家 FP キャリアセミナー」
将来 FP 実務家として活躍を志している会員を対象に実施しています。
CK!!
CHE
「FP 実務インターンシップ」
CK!!
CHE
「実務家 FP キャリアセミナー」
◦毎年 7 ~ 8 月頃開催◦
◦毎年 7 ~ 8 月頃開催◦
FP 事務所を訪れて、FP 業務の
実際を肌で感じるインターン
シップ
FPとして様々な分野で活躍する
方を講師に迎え、どのように
自身の道を開拓したか、業務に
対する姿勢を
聞けるセミナー
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「FP 実務と倫理テスト」
「FPSB 倫理継続教育コース」
FP に対する社会的信頼の向上を目指し、会員の皆様が職業倫理を確立
するための継続教育として「FP 実務と倫理テスト」、「FPSB 倫理継続
教育コース」を提供しています。
会員として
①「My ページ」→「継続教育テスト」
習得しておきたい
「FP 実務と倫理」に関する
②「FP 実務と倫理 Web 講座」
コンテンツが閲覧
できます。
③ FP 実務と倫理テスト
③ FPSB 倫理継続教育コース
FP 実務と倫理 Web 講座を学習しテスト
を受けてみましょう!
5 つの事例について動画を通じ、
「CFP®認定者の倫理原則」の第1原則である
「顧客第一」に適った FP としての倫理的
行動とは何かを考えていきます。
テストに合格すると継続教育単位
3 単位(課目:FP 実務と倫理)
が付与されます!
23
日本 FP 協会が認定するFP(ファイナンシャル・プランナー)資格
CFP® 資格
AFP資格
世界の 24 ヵ国・地域※で導入されている世界
専門家として必要な知識を持ち、顧客に対して
共通水準の資格で、高度な知識とスキルを持ち、
適切なアドバイスを提供できる FP に与えられる
に与えられる資格です。国際 CFP 組織 FPSB
AFP 資格を取得することで、CFP® 資格審査試験
専門家としての確固たる倫理と経験を備えた FP
®
とのライセンス契約の下に、日本では日本 FP
協会が認定しています。
資格で、日本 FP 協会が独自に認定しています。
の受験資格を満たすことができます。
※ 2015 年 10 月現在
世界の主要国の CFP®認定者数(5,000 人以上)
順位
国・地域
CFP®認定者数
1
米国
71,296
2
日本
20,357
3
カナダ
16,738
4
中国
16,653
5
オーストラリア
5,450
※ 2014 年 12 月現在
※日本は 2015 年 10 月現在
特定非営利活動法人(NPO 法人)
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
URL:http://www.jafp.or.jp/
〒 105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス 5F
TEL:03-5403-9700(代表)FAX:03-5403-9701
CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー ® は、
米国外においては Financial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSB とのライセンス
契約の下に、日本国内においては NPO 法人日本 FP 協会が商標の使用を認めています。
AFFILIATED FINANCIAL PLANNER®、アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー ® は、NPO
法人 日本 FP 協会の登録商標です。