情報活用の実践力/必要な情報の主体的な収集・判断・表現・処理・創造/情報の整理・分析・判断 題 材 名 複数のグラフから読み取ろう 対象学年 小学校 高学年 指導時間 10分 情報活用能力育成の視点 複数のグラフの情報を組み合わせて考えるよさに気付かせる。 主な活用の仕方 【社会】複数の図やグラフ等から得た情報を組み合わせて考える活動の際に,授業の冒頭で活用 する。 指導例 ステップ 段階 1分 Ⅰ 指 導 の 流 れ 留意点(○)資料の活用(※) 1 課題を提示する。 【課題】いくつかのグラフから読み取れることを組み合わせると, どのようなことが分かるのかを考えましょう。 2 グラフから読み取った情報を組み合わせて考えるよさを知らせ ○グラフから読み取れる数の変化を短 る。 時間で確認する。 ※掲示資料【折れ線グラフ(携帯電話, 【発問】これらのグラフは,1つは携帯電話の契約数と家に備え 固定電話)】【折れ線グラフ(公衆 付けて使う固定電話の契約数の変化のグラフ,もう1つ 電話)】を提示する。 は公衆電話の設置台数の変化のグラフです。これらのグ ラフからどんなことが分かりますか。 ・携帯電話の契約数は,だんだん増えている ・固定電話の契約数は,だんだん減っている ・公衆電話の設置台数は,だんだん減っている ステップ 6分 Ⅱ 【発問】このグラフは,どの電話機を使って電話を掛けたのかを まとめたグラフです。このグラフから,どんなことが分 かりますか。 ※掲示資料【棒グラフ】を提示する。 ・携帯電話で電話をする人が多い ・携帯電話からの電話は,固定電話や公衆電話からの電話の約2倍 【発問】3つのグラフから読み取ったことを組み合わせて考える と,どんなことが分かりますか。 ・携帯電話の契約数が増えたので,携帯電話で電話をする人が多い ・携帯電話で電話をする人が多いので,固定電話の契約数や公衆電 話の設置台数が減った 【説明】それぞれのグラフから読み取ったことを組み合わせて考 えると,携帯電話で電話をする数が多い理由や,固定電 話と公衆電話が減った理由が分かりました。 ステップ 3分 Ⅲ 3 課題のまとめをし,複数のグラフから読み取った情報を基に組み 合わせて考える学習活動につなげる。 【まとめ】いくつかのグラフから読み取れることを組み合わせる と,1つのグラフでは見えなかった変化の理由が分か ります。組み合わせて考えるよさを生かして読み取り をしましょう。 【その後の展開例】 ○ 教科書や資料集にあるグラフ等から読み取った情報を基に,組み合わせて考える学習に取り組ませる。 ○ 収集したグラフや表から読み取った情報を基に,組み合わせて考える学習に取り組ませる。 宮城県総合教育センター 板書例 指導の流れ・掲示資料について ○ ステップⅡの掲示資料【折れ線グラフ(携帯電話,固定電話)】【折れ線グラフ(公衆電話)】【棒グラフ】の 読み取りは,短時間で行えるように契約数や設置台数等の増減を確認する活動として位置付けています。 ○ ステップⅢでは複数のグラフだけではなく,年表や図表等も組み合わせて考えることができることを児童に気付 かせると,意欲的に,情報を整理・分析・判断する学習活動に取り組ませることができます。 ○ 本授業モデルで使用している統計資料は,平成 23 年度までのものです。最新の統計資料が発表された場合は,最 新の統計資料を使用すると,児童にとってより身近に感じられ,効果的です。最新の統計資料に関しては,総務省 Web ページ「通信料からみた我が国の通信利用状況」を参照ください。(http://www.soumu.go.jp) ○ 掲示資料は,プレゼンテーション版で提示する方法も考えられますが,3つのグラフを比較しやすくするために 拡大印刷して掲示すると,より効果的です。 ワークシートについて ○ ワークシートは,グラフの数値や目盛りを児童に確認させながら取り組ませる際に活用してください。 ○ 児童の実態に応じて,グラフから読み取れることや,読み取ったことを組み合わせて分かったことをワークシー トに記入させる活動も考えられます。 情報活用能力の系統性【情報の整理・分析・判断】 小学校低学年 小学校中学年 収集した情報をみんなで 収集した情報を整理し 比べたり,まとめたりす て,必要な情報を取り出 ることができる。 すことができる。 小学校高学年 中学校 高等学校 収集した情報を整理・分 収集した情報を多様な方 収集した情報に対して批 析・判断することができ 法で整理・分析・判断する 判的な思考をもち,整理・ る。 ことができる。 分析・判断することがで きる。 宮城県総合教育センター
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