シャットネラ属のシスト発芽能確認試験

シャットネラ属のシスト発芽能確認試験
平成27年5月1日
水産技術開発センター
有害プランクトンのシャットネラ属は,低水温期にシス
トという形態になって海底の泥の中で越冬し,翌年春以降
の水温上昇とともに発芽して栄養細胞(海中で浮遊,遊泳
する状態)となります。
当センターでは八代海に存在するシャットネラ属シスト
の発芽能を確認するための試験を,4月22日より開始しまし
た。八代海で採取した底泥を,17,18,19,20,22℃の5段階
の水温で9日間培養し,発芽した栄養細胞を計数します。
この試験により,八代海のシストが発芽する水温と,発
芽能力のあるシストの数を推定し,今後の赤潮の動向を判
断する材料の一つとして役立てています。
底泥をろ過(4/22)
遮光したアルミ箔を除き,培養開始(4/28)
試験管に分注(4/22)
培養状況(4/28)