平成27年度 川根本町商工観光委員会 会議録

(様式第2号)
会
議
録
1 会議の名称
川根本町商工観光委員会
2 会議の日時
平成27年1月14日(水) 午前10時00分から正午まで
3 開催場所
川根本町文化会館 2階 会議室
4 出席した者の氏名
(1)委
員
菊池松巳委員長、諸田武男副委員長、野口直次委員、望月孝之委員、池下長三郎委員、
井澤玉枝委員
(2)執行機関(事務局)
商工観光課長 野崎郁徳、観光室長 藪下和英、観光室主任主査 鈴木章生
商工交流室長 池本智安、商工交流室主任主査 山岸厚史
(3)そ の 他
なし
5 議題
(1)委員長、副委員長の互選について
(2)商工業振興事業について
(3)観光関係事業について
(4)その他
6 会議資料の名称
・ 平成26年度商工交流室事業関係資料
・ 平成26年度観光室事業関係資料
・ 大井川鐵道㈱「きかんしゃトーマス」運行に関する状況
・ 平成26年度観光入込み調査
・ 川根本町商工観光委員会規則
・ 川根本町商工観光委員会名簿
7 発言の内容
【議事】 進行 商工観光課長
(1)委員長、副委員長の互選について
商工観光委員会規則第4条に基づき委員の互選により選出。意見を求めるも、委員から
の発言なし。
菊池松巳委員を委員長に、諸田武男委員を副委員長に推薦する旨の事務局案を提示、委
員全員の同意を得る。
以降の議事進行は菊池委員長による。
(2)商工業振興事業について
① 事務局より、平成26年6月から10月まで行われた大井川鐵道による機関車トーマ
スの運行状況について説明。
・7月12日から10月13日までの間で運行された。
・乗車人数は60,535人。幼児を含めると約65,000人の乗車があった。
・昨年までの機関車利用者は42,570人で、単純比較で大きく増加している。
・期間中の千頭駅周辺への入り込みは、マイカー、普通電車などを含めると20万人と
推測される。
・昨年の年間観光入込み客は40万人であり、今年はこの短期間に昨年の半分の入り込
みがあったということになる。
・音戯の郷は、前年同期の3倍の入り込みがあった。商工会へお願いしたブース出店に
ついては、8月中頃までは暑さのため売れ行きが振るわなかったが、8月下旬からは
滞在時間も伸び、全体としては大きな経済効果があった。
・マイカー利用の観光客が非常に多く、交通渋滞が大きな問題となった。その他、暑さ
対策、授乳所やおむつ交換場所の確保といった反省点が出てきている。
(委員長) 商工会会員も出店させていただき、前半は苦戦したが、後半は大きく持ち直
して総体的には良かった。今年の反省を来年に生かしていきたい。大井川鐵道
にも協力を依頼していく。今回のようなチャンスは町として初めてのことで、
経済効果が非常に大きい。ぜひ町全体で活用していきたい。
(委 員) 来年は、行政も町民も「トーマスがあって良かった」と思えるように、今年
の反省を生かして取り組んでいただきたい。
(事務局) 来年度については、観光協会、商工会など様々な関係者とともに対応を検討
していきたい。
② 事務局より、商工業振興事業について説明。
・町内事業者の支援として、川根本町商工会の事業経費のうち県補助対象経費の25%
を町補助金として交付している。
・直接的企業支援として、借入資金の利子の一部を「短期経営改善資金利子補給金」と
して直接金融機関に交付している。
・小規模事業者が設備改善をする際に資金等の借入をした場合、利子補給を行う商工会
に対し「商工業施設設備資金利子補給金」を交付する。
・商工会を中心とした事業者支援のための補助制度は、次年度も継続していきたい。
・経済対策事業としての「住宅リフォーム事業費補助金」
、
「売れるものづくり事業費補
助金」
、
「おもてなしの店づくり事業費補助金」についても継続する方向で進めていく。
・補助金の見直しについては3年を目処に行っており、平成27年度に検証及び見直し
を行いたい。委員にも意見を伺う予定としている。
・環境事業として、エコツーリズム、ユネスコエコパークを所管している。
・エコツーリズムに関しては、職員1名、臨時職員1名で対応している。会員は63名
に増え、年間プログラムも軌道に乗り始めている。またリピーターが増え、プログラ
ム参加者も増加傾向にある。将来的にエコツーリズムネットワークが独立できるよう、
支援を行っている。
・ユネスコエコパークについては、平成26年6月にユネスコの登録承認を受け、町民
向けの研修会を開催するほか、対外的なPRを進めている。平成27年2月には登録
証の授与式がある。
(委員長) 商工会長として、商工会への補助、町内事業者支援の政策に会員ともども感
謝している。商工会への補助はもとより、住宅リフォーム事業費補助金など、
事業者と住民の双方に喜ばれている。
商工会の問題点として、後継者不足と高齢化による廃業で会員が減っている
状況にあり、来年は商工会の体制も人員の削減により大変厳しい状態になる。
更なる行政の支援をお願いしたい。
(3)観光関係事業について
事務局より、観光関係事業について説明。
・道路交通渋滞対策として、交通規制を業者委託により実施する。春は国道362号の小井
平・崎平間、秋は県道77号の奥泉・寸又間の規制を行う。
・観光誘客事業をまちづくり観光協会に委託している。
・アプト式鉄道や宿泊施設、関連する事業所を利用したツアー客に対して1人300円、宿
泊についてはバス1台当たり15,000円を助成している。これにより観光関連事業者
の活性化を図る。
・トーマスフェアにおける観光客受け入れのため、千頭駅周辺への看板の設置、テントの設
置、幼児対策等を行う。また、交通渋滞対策として交通規制の実施を予定している。駐車
場対策としては、桑野山町有地の舗装工事を行う。
・塩郷吊り橋の床板取り替え工事を行う。
・町内キャンプ場等観光施設の維持修繕を引き続き行う。
・
「まちづくり観光協会」
、
「奥大井ふるさと祭り実行委員会」に補助金を交付する。
・「町営観光施設誘客拡大事業補助金」は、キャンプ場利用者に町内3ヶ所の温泉施設の割
引券を配布し、その券を使って温泉施設の入浴料の割引を受けた場合に町が利用実績に応
じて1人当たり100円を温泉施設に補助金を支払うもので、町営観光施設の利用促進を
図ることを目的としている。
・「選ばれた観光のまちづくり事業補助金」は、観光振興活動を行った個人や団体に対して
補助を行うもので、おもてなし研修会や合宿等の団体宿泊の誘致などの活動が対象とな
る。
・「SLフェスタ2015開催負担金」は島田市と共催で大井川鐵道沿線への誘客を図る事
業の負担金であり、平成26年度も開催している。平成27年度においても引き続き実施
する。
・音戯の郷の運営管理として、トーマス関連の会場設営や誘客イベントを業者委託により実
施する。ホームページについてもリニューアルし、スマートフォンにも対応できるものと
する。その他、中庭や駐車場からの景観改善として外壁の撤去を行うほか、利用者の利便
向上対策(車椅子、ベビーカーへの対応)として、駐車場中央付近の階段横にスロープを
設置する。
・茶茗舘の運営管理として、施設の維持管理、庭園の管理を業者委託により実施する。施
設修繕として、庭園の門と東屋の修繕、施設内漏水修繕を行う。
・ウッドハウスおろくぼの運営管理は指定管理で行っており、大新東㈱が指定管理者となっ
ている。施設修繕として、2階客室の窓外壁の張替えを行う。
・もりのくにの運営管理は、現在㈱時の栖が指定管理で行っているが、来年度指定管理者の
更新を迎える。引き続き指定管理者による管理運営を行う。施設照明改修を4年計画で進
めており、2年目になる。LED化工事により省エネ、経費削減を図る。
・温泉事業として寸又峡温泉の引湯管布設替を国の交付金を充当して行う。また、接岨峡温
泉の揚湯ポンプの取替工事を行う。
(事務局) 町内の観光産業は決して良い状況ではないが、観光基本計画に基づき、イン
バウンド(外国人観光客の誘致)に対応しながら町内観光産業の活性化を図っ
ていきたい。
キャンプ場などの町有観光施設の指定管理の更新を迎えるため、手続きを進
めている。茶茗舘、音戯の郷のあり方についても、皆様の意見を伺いながら検
討を進めていきたい。
(委員長) 音戯の郷など、過去にも施設の運営について調査を行い、報告書が出ている。
調査を生かした運営が望ましい。
観光事業の中心が旧本川根地区に偏っているが、徳山の桜が素晴らしい。商
工会で2年に1度桜まつりを行っている。観光資源として素晴らしいものであ
るため、行政でも力を入れてもらいたい。
(委 員) 交通規制対策を行っているということだが、新たに開通した藤沢橋を大型車
が間違えて通ると青部地区で交通障害が起こるため、対策をお願いしたい。
(事務局) 今年の秋は無事に過ぎたが、島田土木事務所、建設課など関係者と協議して
いきたい。
(委 員) 観光振興計画の中で、短期にできる事業を提示することになっていた。トー
マスについても早期の実行委員会の立ち上げをお願いしたい。
大井川鐵道の減便による影響、アプト式鉄道の崩土災害が早期に復旧できな
いといった問題がある。また、川根寸又峡線のうさぎ辻から朝日トンネルの区
間に通信会社の電柱が非常に多く建てられている。景観などに考慮した指導を
お願いしたい。
(事務局) トーマスの件については島田市と協議を進めており、何らかの組織を早期に
立ち上げる予定となっている。アプト式鉄道の復旧についても話は伺って
おり、早期復旧に向けて関係者にお願いしている。大井川鐵道の運営に関して
はこの場でお答えはできないが、協議の場で関係者にお願いする。
(委 員) 音戯の郷の外壁撤去は非常に良いことだと思う。もりのくにの指定管理料に
ついては値上げする予定はないか。
(事務局) 指定管理費の増額を予定している。単純に赤字の補填ではなく、管理運営経
費の上昇による増額で、職員人件費は含まれていない。
(委 員) 寸又峡のゲートの入り込みが大きく減っているようだが、原因は何か。
(事務局) 集計表の計算にミスがあった。
(委 員) 寸又峡のゲートの入り込みが年々減少しているように見受けられるが、経費
抑制のためゲート番を置く日数を毎年減らしていることからカウント日数も減
っている。その影響もあると思われる。
(委 員) 町内の観光資源、地域資源をもう一度見直し、その活用を考えていただきた
い。
上記に相違ないことを確認する。
委員長 菊 池 松 巳