太平洋戦争後半期の航空機関連工業増産政策〝

薩学譲葉 第5§巻第2号 簿齢年12月
凝論文墜
太平洋戦争後半期の航空機関連工業増産政策’〉
霞 崎 志 郎
は じ め に
太平洋戦争芋の軍需嚢貴紅おいて航空機産業はその中軸的部門であった。とりわけ確率雛8年には
いる類から航空機増産の要請は熾烈化し,いわゆる麟空機非常増産慧勢が摸索されていく。こうし
た中で航空機麗連産業も極めて重要な嚢羅づ轄をもって非常増産態勢醸み込まれていった。航空
機産業は農範な経連産業の圭に立つ高護な緩立産業という性格を持っておむ,この態勢は労務,生
産設驚原越料,建設費耕,電力・ガス・燃料,輸送力の確録など極めて濱範繧な動員にならざる
を得なかった。しかし,欝究史は資料的鱗約も手飯って経連産業嚢体やその産業的連縫を売分に験
討もていない鱒。健って蒙た全縫会的動員紅まで発展した軍鴬動員態勢において,その中軸的顧
域での産業動員の購造が敢然として霧かとされていないと言えよう。本稿はこうした航空機関連産
業の中でも主として機械工業を中心に,しかもあらゆる勤襲方策が集索的に実施された露年度以降
について,その生産購造と塔産薄策,集中翫当政策を険証する。
罵難のようにこ6)時鰍嫡工省から軍需省への行政機織嘱繍されるとと鰻こ,鶴来の続審緻策
にもいくつか重要な転換がなされた。濤工省でも7月23露「航空機製造驚機難緊急増産輯策」瞬
を決定し, 「生産推進機関葺の設置,経連工業の工場管運などによる陸海軍,晦−省の「多元的統
麟」の莞服 r緊急物癒鰐策要綱」の急速な実施による簸賂麟激的増産政策などぶ控ち畿され,9
月3碁には軍露行政〃)一元化,軍需会桂麟穫導入を蔚鍵とした, 「航空機関係工業ノ飛躍的生産塔
強帽途継ノ映戦経済方策要綱(豹劫群成されているり.航空機関連産業拡充の諸課題は
こうした動員体麟の再編成をもたらす軸となっていた点にも留意したい.
b本稿綜琴馨に発表する「太平洋戦争後睾難の麟空機塔産致策」罫土地懸綾史学絆鍵号,嬉雛年i還所叡と
直接鍛連続性をもっている。欝せて参黙されたい。
2〉鞍後免較釣はやい時難に繊された一連の戦整爆撃講壷羅穀告(紺本戦争経済の趨壊遜馨本評論鮭 鯵59
隼 瞬本の麟空工業」 罫現代史資舞遍太平洋戦争繕>みすず書勝 欝75年懇,」.磐.コーヘソζ戦時戦
後の蔭本経済磨圭下(大内兵衛訳〉岩波書落欝欝,玉年,東洋経済薮報縫罫確報産業史雲第至善「航空機工業、
(撰越二郎}などは蓋要懸1空機企業の縷誘を中心にしていた。
3)磁工雀罫嫉空機増産擁策資料(一〉違 (ゼ墨策醗究会文書露Ca一玉,東京大学醗藏〉醗蝦.
4)繭工省野離空機増蓬薄策(二〉邊 (蜜藻策癖究会文書違Ca−2〉醗駿。これらは9月2藤の薪現薦勢ギ
ニ於ケル蟹致運営要綱」紅沿って策定された蕎工省施策方針r決戦経済運営捲鐙要綱」(9鷲2娼嫌二緩み込
まれ実庭されていくが,糞蝿体舗の総鯵鶴再籏翼題は震蕪藝太平洋戦争後学簸における動費棒誕の再編」
(磯島大学匿商学論集嚢露一魂 簿盛年3月〉で験討する。
i
商 学 講 集
第硲巻第2号
ところで航空機関連産業の重点化政策を擾う場合,これを勉の産業と区疑しその範繧を璽定しな
ければならず,また実際部門闘の差鱗化政策を実施する上でもこの区分は嬢重かつ厳蜜になされね
ば妨勧めた。この点蠣して毒ま塗緯硝爾の職麗強金業整備要職5疑溢って企醸,
陸海軍,繭正雀を中心に縷織された第二種工業藻門協議会(軍難・五大重点産業部門)が換討を行っ
ておむ,ここでもこの区分に依った。協議会は穣空機に関わる工業を航空機工業,麟空機関係素材
工業,饒空機麗連工業に数分し,経連工業の籍露を①航空機工業霧機械(工作機械,糖蜜灘定機及
試験器,工具,醗麟誘,産業機械〔承涯機.鎚機,獲延機,鍍金及機械プレス等3,電気機械[電
動機3〉製造業,②航空燃料製造業,③航空潤滑瀬製造業,④辮爆凝及縫係工業としており6),
その後これに基づき噺管各省で一連の搭麗が実施された。以下ではこのうち主に①の諸工業を籔う
ことになる。
亙 工体機織工業の麟溌
艇空機経連工業の中でも工作機械不建は主要な生産手段であるだけに極めて深灘なもので,当該
鱗には航空機工業紅麺敵する麩置付を与えられ増産薄葉がとられることになった。尤も工作機械工
業は生産力拡充産業として蔑にその計璽構想盛擁よ今積極的な拡充鰐策がなされ,昭秘2年春頃に
は資難局や蕎工省を中心に,工作機械の質的量的欝立を騒撰して五ヶ年計露の検討が始められてい
る7)。捻年3月には工作機械製造事業法が公姦され,一定規摸以、との業者に鰐する監督・跡絞を
通じ盛該事業の確立と発展が覆られてきた。そしてその一方当蒔簇生を見た中小工作機械業者によ
る糧製乱造と不急事業への供給を規髄する§的から紹趣意年7月には工作機械供給舗隆規難,M年
9月には工作機械設鶴翻限規羅ぶ施行されその技術的水準の維持食上も捲講されてぎた。また,直
接的な技術詣導としては懲年8月の工作機械技術委員会の設置,工作機械試作奨励金交付規鑓の施
行亨地方検定施設の設置等の施策が行われシ更に米蟹の薄舞工作機鍼輸鎧禁鑑に鷲癒して,欝年稔
月には総動貴試験羅究命令を発動し輸入機種の霞産化を推進してぎた。こうした施策を通じて,一
定の質的海上を確保しつつ急速な増産を実現してぎたといえる8〉。表iは生産力拡充計蚕に基づ
く生産の推移と輸入の実績であるが,工作機械生産はこの問計錘魑を常に超過する実績を挙げると
5)紹灘認年6月2蔭霞議決定,羅立公文書館漸蔵倉敷購韓戦馬の最終島蚕での生産堰強策として全産業を逸
じた徹底した金運髭を持ち畿し,労務・工雛・設欝4〉転活矯や金羅洪鐵に大きく寄与する織綾・食舞贔工業,
金翼・化学工業の一難などの第一蔀鷲,緊急に拡充を要する軍需・五大重点産業などの第二翻鋒,その縫転
懸灘鉱質藏の小さい馨璽贔・雑贔工業などの第三認轡を設達した上で,第一藻弩には徹癒した企業整薦を実
施し,第二離遡江は幕無擁係の強化,穰互の麗聯の下紅生産の増強を懸る施策ぶ取られた。
6〉第二種工業鶴霧雛議会「麟空機工業及其ノ麗連工業ノ範懇二鷺スル件(案〉ゴ曙藤灘年9月i舞麟揚蓼航
空機増産薄策資料(一〉選醗駿。
7〉沢井実「戦鋳経済統麟の展鑓と霞本工鐸機械工業一蕪虜鞍争難を率心に一」 副後会科学醗究麟3§一圭,
欝経年7月,及び総合麹な生産力拡充誹錘の立案経緯とそめ特質に就いては,搬稿「猛産力鉱変i計錘の展騰
過程」 (近代舞本醗甕会ゼ戦時経済遜一九八七年瞬毅)を参懸されたい。
8〉橋井霞謬三舞機械と嚢嚢車統雛虐紹憩墾年2月 灘一蔦3頁脅 「工誓機敏行政経遺」嚢工雀『工作機械行
政議瞬資料盛醸憩鰺年7擦2嬢(畿姦墾機欝孫生産壊強策露, 匡遜策醗究会交書懇Ca−i亜〉極数。
2
霞 鱗:太平洋戦争後半難の航空機麗連工業増産政策
ともに,輸入の急、藏分を補ってぎたことがわか
褒董 王難機敏生産鉱売誹錘i・輸入実績(千購)
る。
年度1生産計錘
しかし,5月3曝閣議漢定を見たr昭瀦十八
里3
年度生産拡充謙遜雌の工作機織生産嚢標ぶ,羨
年5)3億5千万霧から一挙に6臆霧に上った事
簿からも窺えるように,毒}年度半ば頃よむ工作
機械需要は激増していた。 i7年度4〉生産額は当
龜鑑実績
輸入実績
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鐵辮:麟撮ドエ{乍機械行敬経遜盤紹憩隻8年7月2§翼
麦2 工作機械工業受注現産高(至8.i.29時点〉
縫懸盤高〔台・欝‘継諺、綴鹸嫉熊雛莚舗総醜2κ
ノ1ク 饗彗 鍛
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醸藪:饒掲罫工作畿械行政読聡資料藷。
[参考誕8年3羅末需要額は機械島ヂ工撃機械二麗スル資料」(C3一叢一9〉紹隷懸年§羅欝欝,薦捲罫航
空機麗係生産増強策雲霧蝦。
擁計錘を2割以上も上露る実績を示しているにも拘らず,18年i昼時、燕の需給状溌は裏2から覇霧
するように蔑に深灘な逼迫状態であった。捻万台近い22億沼に上る工作機織総受漣額は年産能力の
5焙に達する巨額のものであったが,この63%が藻空機都門の緊急性の高レものであった。更に霊
要額になると,内示分を含め3弩の時点で52億門もの額に上った。また8月の調査では鯵年度陸海
軍零要(含航空機縫係/は陸軍藩§,馨倉§台,海軍エ87,β総台で,平均難懸から推して38乃至39癒霧に
達していた§)。そして後の軍需省馬長会韓でも「既等ノ生産能力ヲ無幌シタル受注氾濫ノ責ハ素
逝タ発,受注者震方二在1タト難モ其ノ結集ハ不当ナル羨受金ノ叡受及流罵,納難ノ遅麺,資材及製
品懸路二関スル閣事灘,製品ノ争奪等幾多ノ弊害ヲ誘発スルコト多書ヲ要セズ昼善意ノ発,受淫考
二於テモ能力以上ノ発往押込及製最納簸ノ督促工無罵ノ労力ヲ瀦費スルノ弊ハ闘係者ノ斉シク訴フ
ノ麟ナ薦鐙猛鞍告隷ている。
9〉軍需省機敏総準工誓機械行政機要」昭藤聾年2趨8糞『島長金離第一巻薩 (選轟産業雀所載穂工政策史鑛
纂資料2i53〉 疹妻華∼。
麟舞圭。
3
臨 学 論 集
第59巻第2号
年産能力を遙かに上騒る受注を生産謙遜に縛み込むことなど不馨籠であったが,5月鋳、煮の商工
省機械局の調査でも茎8年麟の要納入分はi幡肝珊,1鋒度分はi蠣肝万職鐘している葺〉.
しかも「戯二中約九〇%ハ軍ノ発註二鐡ヅルモノニシテ飽モ悉ク計醒産業藻霧ノ緊急需要」であり
容易尋こ轟彗縅し難く,また「戯:ノ盤エテ推移セソカ著シキ需給ノ不均衡ヲ来スハ瞬ニシテ決1戦下必須
ノ麟空機,艦毅等ノ増産二致命釣鐘擬ヲ与フルノ虞ア1月と難告されていた。
こうした需給逼迫の状溌下,濤−雀では総務愚生産絋発諜を中心に工作機織工業の生産計錘,統
麟政策に凝する全般的考査を実施している轡。以下ではこの調査報告を後討し,当該産業の諸種
の問題状溌をみておこう。
葉.売ず労縁者確深に就いてみると,i7年9月に行われた労務緊急売足捲麗が「機ネ良好ナル成
績諜を皺めたものの, r其ノ後穏当数ノ退職者ヲ鐡シタルコトト超重点産業方面工鰐スル下獺党是
搭羅ノ影響ヲ受ケタルコト等二敏夢最近ノ亮是状浅ハ機シテ良好ナラズ」とされている。調査時で
は資材不足の方が穏鰐的に深灘な状溌であるためさしあたり要員不定が表面化していないものの,
生産の叢鍵的増強,二交代麟汐)箋施などに終い,今後蟻業に慰する籔驚6)実施など特購な手段を取
らざるを得なくなることが指摘されていた。その二交代麟は考査時点では一般に「掛ケ声ノミ高ク
其ノ具捧的実施方法二付統麟会ニモ工場灘ニモ見ルベキモノナキ状態」であ弩,一編の工場で工程
上婁釜蕗となった機械擁■1(歯舞盤,横中グ穿鑿,歯牽欝欝盤,大型単離盤等〉や綴立灘墨1グ溺乍業に
於て離分的に実施されているに過ぎなかった。そしてその実施には資誘確採,多量生産方式の採罵
と謹んで技術者,労務者住宅,食糧確保などの労務管運懸の条件が整簾されることを必要としてい
た.しかしこうした労務者に鰐する生活勃資の醗給や賃金支給の方式に聾して工作機械工業は「航
空機関係工場二化シ不利ナル取擾」を受けるなど不勝が§だち, r仮令労務ノ充足ヲ行フモ之が確
深ハ容易ナラザルモノト思料」されるとしていた。
2.次に工修機械罵資材,付属部品の入手軟泥に就いてみよう。先ず工作機械生産に要する普通
鋼材中主要材料と誉える中間鑛み入手状濁が不良であった、中でも舞立縞機では昭秘露年度割当数
量紅蝿して中鷺鑛の入手率が38%に過ぎなかった。こうした原獲は,①綻来製鋼業者が特に中弱鑓
として生産をなさず,瞬じ炭素成分を有する弾曳鑛等グ)規格品生産にお鐘る発生晶をこれに充当し
瞬機紙轟産業機織諜注霧機械ノ生産増強二縫スノレ艀」繧秘8年5勉鋸,羨捲r工馨機械行政説窮資織
饒駿。
王2)薦工省ヂ工鐸機械生産状濁考査銀奮書」羅灘欝年月28慧(蟹立公文書賠内幾文筆所蔵〉.この考査計癬鐘
5鍔26饗の省議淡定に基づき,機械講,工作機嫉麗係工務窟,繕密機械統篶会縫鐵資料を基紅考査実施総蒙
が設定され,6擁26諺より7月緯紅かけて実施され,いわば省レベルの行敷査察とみることができる。しか
し工作機織工業全般の考査は窯に鯖密機織統鱗会からグ)報魯を基に行われ,実蘇の工場提察は㈱渠立続機我
孫子工場,㈱遽員鉄工飛撰鋳工場,㈱大購鉄工醗萩野工場,㈱大賢本工機欝太毒工霧の獲つの大震縷工場紅
とどまった。各々の生産蔑摸嫁,鋸年農実績で見た場合,纂立籔,4鐙予鍔(第i笹〉,漣舞2導,彪4千門(纂
2泣),大購鐙,総§千欝(第6盤),大8本工機驚,2鎗千門(第畦盤〉である(企醸醗ド灘秘幸八年魚産鉱
充実施詩嚢」紹趣鰺年8月)、、また行政査察と違い,考糞轟霞が軍曹運の頻域に充分鑑み送んでいないなど
の離昇がある一…芳,本趨麹な鴛敵機講の再纏を先取今する意緩からか,考査鞍魯に示された種々の致策鍵言
に隷,鋳癒した鍵来の管理・続髄を趨工省・統鰹会麗孫の強免を通εて再緩しようという薦工省の思惑渉見
られるのが舞鍛である、魯これらの点に留意もつつ,以苧工作機極工業の状滉については薄紅漉詳しない覆り
本鞍岱霧に敏っている。
由 麟:太平洋戦争後半擬の航空機欝連工業増産政策
ていたものの,透時この発生品が減少していること,②鋼叛,蕎管等醸定贔種の増産によって棒鋼
が激減したこと,蒋紅中閥鑓の大量製造業看たる欝本鑓管(月産i,§暮春トソ〉がその生産を中塗し
たこと,③工作機織爾中間鑛の品種,寸法が多酸に亙る上,需要も区々なため製鑛業者の・一ノレ単
位に達せず,弓1受を忌避されることなどが撫摘されていた。そこでこうした状溌の打麗策として,
鍵本製鉄以下逢縫に機械購造罵毅素鑛,雑工具罵炭素鑛5,暮暮倉トソの特定契約を絃ぱせるなどの援
護が採られたが,これを以てしても半年分の需要すら発達し得ず,垂被以外の中縄鍛生産確傑に麗
しても溺途瞬策を要するとしていたび
また特殊鑛の入手状溌も「極メテ不褻」と報告され,大嚢本工機ではi7年農割感量2綴トソに薄
し,実擦の入手量は皆無であった。こうした鶏題の主たる原獲は,特殊鋼生産の勢%を取得してい
る軍の需要分が特殊鑓需給統麟規難から適矯縫外されているためであったαその結果「軍ハ独窪ノ
立場二於テ生産指示ヲ行ヒ以テ之が確録二努ムル為甕需二灘シテハ毎鰯鉄鑛統議会ヨ婆生産割当ヲ
実施スルモ軍ノ割込二依婆民需ノ生産実績ハ生産割盛数量二達セザル」状溌ぶ生じ,本来民需の掻
いを受ける工作機械灘の鉄絵に霧滑さを欠くことになった。
更に主要薄霧薬最中最も重要と言える竜戴1機の入手難も工作機械生産の盤鶏を形成しつつあった。
これ関しては工作機械零要が激増した蕪年半ばよ鯵開題が表懸化し,紹藤賀年7月には工作機械罵
電気機器鬱結要鑛,i2舞には工作機械稽特殊電気機器醗給要領(特定機種に就ぎ生産再演繭紅内示
書を以て発涯可能とする)が電気機械統麟会との闘に協定され亨統鱗合間の需要資材の清算,移管
鱗が実施されていた。しかし実際には資材難箆通しなどによる現場における漉鼠や生産再演の遅延
などによって「中央ノ蟻ル協定ハ乗ダ必ズシモ其ノ実効ヲ発揮シ艦ラザル」状溌であるとされてい
た。
こうして資赫鬱結統麟は弩滑を欠ぎ,鰺年5月重での普選鑛貿年度翫給実績では発券量震,§騒ト
ソに対して入手量は鶏,嬉7トソ,入手率磐.5%にとどまった。この繕果浮遊窮符が大量に発生する
こととなり,これが憂に醍絵規麟の大ぎな障害となりつつあった窃。
後遠のように割当に鰐する入手率は鍔符の溶化分を撫しており,実擦の入手状溌はそれよりも多
い場合がある渉,それでも工作機織矯主要資材の入手状混は,直接的軍需優先の状溌下で重点醍分
から外れていたことによって,飛躍的増産を騒る上で深灘な事態紅立ち至っていた。また工作機械
矯資材の一一蟻買い入れ醗絵機縫として7舞業務を醗始した精機資材鬱結株式会鮭鱒は夢業務綿飴
二売立チ当然鴛ハレルベキ各物資籔売統舗会娃トノ具体的協定モ未ダ締結シ終うザルが醸キ状態」
とされ,號発券の割当証購書を全て羅馭し,業務簾嬉鋳に穰当量の鑛紡を繰有するという企緩も充
分実現していなかった.とりわけ2月グ)五大重点産業携定以後,飽藻稗がしわ寄せを受けた結集こ
うした麟海が顕著に理れてきたとされている0
3.次に協力工場の振定,鵜灘懸濁を見よう。周知のように,工作機械工業も健来より燦工工程
の多くを下請け業者へ発捜しており,昭灘器年犯月の機械鉄鎚製品工業整簿要綱に墓づぎ蟻業でも
麟表掲「工館機鐡行政機要」。
董燈講縫は「幕機資紐醸絵雛式会縫設立要縫」晒鞍鰺年3月(繭捲郵工作機械霧政謙霧資料塞藤蝦〉に基づい
て設立されたもので,鞠資勧餐訂毒に設定された資材の買入・醗給の躰,陸離軍よ確工作機械羅として移管・
払い下げを受けた現麹の一抵受入・醐総を誓う機襲である。
5
繭 学 講 集
第5§巻第2号
協力工場の指定が実施された。しかしその指定献溌は麟護発足から2年以上経過しながら,飽産業
と瞬様なかなか進捗を見せなかった。この原霞は①指定に葎う観工場の発注義務問題,②指定する
ことによる稽益が観工場,協力工場共にないことの外,本来的な舗痩土の問題として,③協力工場
機織設薦藻そもそも親−場発漉と整合すべく設欝されていない以上,鶴力工場設欝を全癒的紅務絹
する如く発狂することが不可能なこと,④工作機械工業港依然大量生産方式紅なく,鍍金簾工など
プレス作業紅藍ぎ,一工場を専属させ全悪的菰これを翠購1するだけの発涯が纏蓑らないこと,⑤協
力工場設簿善こは綬工場の瀦矯し露ない劣悪設欝を養していることなどが挙げられていたむ
下請・協力工場の罵羅状溌を見ると,工作機械欝台,工員鎗名,観工場よ鯵の発狂年額董万欝以
上という協力工場捲定基準以下の小規模工場を灘漏するケースが多く,こうした工場との関係も必
ずしも不安定なものとは言えないとされている。そしてド我羅ノ実権に於テハ之等小工場ノ数極メ
テ多ク全体トシテハ其ノ生産能力モ軽視スノレヲ得ザルヲ以テ其ノ培養育成ノ程度,方法ハ馨ラ異ル
ベキモ之等小工場ヲ無視スルハ妥当ナラザル」と小規模工場の生産籠力を評纐していた。ところが
優良な下請け簾工業考に鰐する需要が逼迫する状混下, 「疑二協力工場トシテ1稗鶏シ居婆タルモノ
が五重点産業二依嘆悪影響ヲ蒙蓼航空機工業,這般工業方面二餐食サレツヅアル」事が鞍告され,
とりわけ名古麗地方にある大賎鉄二£霧でこの績陶が顕著であった。これは,①工作機械工場は資材
不足の為,麟空機工場に乾して協力工場に鰐する充分な発淫ができないことう②航空機工業,造毅
工業に箆して下請け翻工1賃ぶ低廉であることによるもので,重要産業鷺の協力工場争奪の鋳掛が急
務であるとされた。
4.更に鋳勅部品の入手開題も,■業整輪方針の不具合から重大免しつつあり,外註業者の重要
性が改めて指摘されている.考査麟象工場に依って詫率は異なるが,鋳物の「一部ハ必ズ外註二依
存セル実構斐であり,しかも外註鋳物の場合でも「入手率ハ自家矯鋳物ヨ婆必ズシモ悪カラズ」と
工作機械工業にとって外註業者の役割を認めている。ところが質年6月工作機械,内燃機魏灘など
の轟轟按徳を有する鋳梅工場に関して「鋳物工業整欝要綱涯が決定され,轟穫:鋳勃の生産を指定工
場に隆寇し,撰定工場σ)生産品種を高度品種に獲足したため,健来からの発注・取引が停鑑せられ
る一方,遊抹殺講の発生などの髭毒しが生じる恐れもあることが指摘された。実際墨8年3月の■1場指
定の結果,大購鉄工霧では多年取横縫係にあった鋳勃工場の指定藻認められず鋳物入手上の支瞳が
生じるとの不満が示されたという。
豪た銑鉄,鉄橋,コークスなど鋳物濡資誘の入手状溌は欝家生産,外註何れの場合でも悪く,
彩特二銑鉄及コークスニ付テハ特段ノ猫置ヲ講ズルニ非レバ鋳物ノ生産二重大ナル支障ヲ及ボス虞
ア臼としていた。
一方懸格敬策上の問題も指摘された。響ちr現在ノ鋳勃ノ公定癒格ハ重量ヲ基準トシテ淡定セラ
レ居ルヲ以テ重量軽クシテ手数ヲ饗スル鋳麹ノ生産八麟益少ク鋳勧工場ハ之ヲ喜バザル」結集,
野重量小ニシテ手数ヲ要スル鋳物ハ入手円滑ナラズ」と隷告されている。
5.以上の縁かこの間行われてぎた統麟諸政策の機能とそび)問題状溌を見ておこう。この瞬の計
遜生産の根幹をなしてきたのは綴知のように生産拡充暴露である。この実施懸濁は兜に捲摘したよ
うに急速な拡充の実現紅依って計霞を遠戚し,実施途上にある設備菰充計嚢も考糞蝿象工場に蕊い
ては,総動員試験命令に基づく騒立縞機のプラットホイットニー璽歯牽醗磨盤や大舞本工機のピッ
凄 騎:太宰洋戦争後半鵡の麟空機欝連工業増産政策
トラー璽タレット饒盤も懸折はあるものの橡ぼ計薩達疲の見通し渉あることが鞍皆されている。
しかし,生産拡充計錘本来の主鷺たる設備拡充・資材確採・生産・醗給などの計薩性紅就いては,
大幅な逸鋭がみられた。舞えば銘年度生産実績が当密計癒に比して盤産台数で蓬割,魎賂で2割以
上も多かったことについて,馨魯では機械局の言う「昭稀十七年第三及第醒,霞半簸二軍還婆鋼材
露,九〇〇懸ノ移管」があったという議騨を退け,堤物化の難関,生産鰯閥を考摩すれぱこの移管
による生産は「殆ド無シ」とし,擁も統舗会を通じた計藤的資材醗嘉が行われていないことが瞬ら
かにされている。これは即ち,愛実にはかな琴似蔚より薩接の発達老たる軍よ鯵概要資材を薩接現
物の形で支給されていることを示唆している。ig年2月の軍需省渇長会鞍では露年欝月に摘発され
た年産台数の6分のiにも盛たる闇機械歪万台の7割が需要表からの過剰支給資緯を流締したもの
であったとし, r物勤上特掲セラレ居夢現物支給等ヲ為シ得ザル性質ノモノナルモ需要者ノ必要二
敏讐之ヲ為ス擁多シ」と,やは琴陸海軍の現物支給力観給湿鼠の主要原霞であることを指摘してい
る紛。また生産拡充謙遜の立案方式紅就いても,普通鑛鍛材中運転罵の3万トソを基準に,卜y
蚤疹2万円として6億門の醤標額を設定するような現行のものでは,現物化難問,盤産難問を考慮
すれば「鍵材醗蚤数量が醗チニ瞬年度中ノ生産量ヲ決定スルトハ認メ難シ」とし,その再検討潜必
要とされた。しかし,工場毎の生産籠力,とりわけ機種の綴欝溺能力の艶握は野機械局,統鱗会共
二見分ナラズ」とされ,許再会藍以外の生産能力になると全生産計錘の3分の歪を占めるにも拘ら
ず麟「単二推定ヲ行ヘル三座ル」とされていた。
次にi7年度第3圏半類より実施された生産可淡麟の施行状溌はどうであったか。これは健来の蕎
工省機械馬または軍の発洩証瞬書を基準に資紡割当を決定した方式に,工場生産縫方と割り盛て資
材の羅離などの問題藩あったため,工場生産実績に基づいて籔辛簸計嚢を立案する方式に転換した
ものである。各工場は当該残業懇の6ヶ月蕪に統鱗会に薄し計薩案を礎思し,商工省において工作
機械連絡会議に,講参勃資動員計錘重を基準紅1計癒の査定を行い統麟会を通じこれを計錘尋ヶ月蔑に
各製造業に通知し(生産再演〉,資材割当をなす。そして照準簸の翌月生産実績に基づいて統舗会
で計癒との照建1のま二割当資誘の清算を行うというものであった。しかし実需慧こはi8年度第i贋半鰯
は玉ヶ月半蕪,第2懸半懇はi選幾蔚紅生産再演潜通知されるということになった結果,各製造業
者は可決1の有無に麗孫なく生産を行い, 「生産可決:ノ意義ヲ単二盛該羅半難文ハ其ノ以前二野二製
造セラレタル機械ノ断要資耕ノ裏付ケ乃至運転矯資韓一般ノ補震程獲ニシカ考へ農ラズ蚤該難ノ生
産可決機卜実際二製造完了機卜合致スルや否やニ付テハ殆ド意二介セザル状態涯が生じた。侮えば
大羅本工機繕太織工場鴛年度第4醒半鰯の生産工作機械内訳は可決機2塞,肉離簗繰越分が塊割で
あ辱,その勉は全て可決機外の生産であった。簾えて,計醸と実績の照臨審査による「割当資材量
ノ清算ハ未ダー護モ鴛ハレ居ラザル実状」であった。かくてこの生産酵決舗は薪殆ド中央ノ紙上計
爵二過ギズ其ノ実施ノ実状ハ著シク之卜兼i離重していた。先び)工作機械稽電気機器の入手に麗して
も,こうした実態の生産可決麟を前挺にしている以上,本来の灘総統舗に乗った形での入手が獲難
なのは当然であった。
蔦〉鋳掲ヂ工鐸機械行政機要」G
i6〉企醗鶴「羅灘十八年生産拡充実施計爽盛躍穂i8年8舞。
7
轟 学 論 集
第5§巻第2号
資耕・製贔の翫給実態が上遠の難き状態である以上,本来的生産・資材醒給管還のためにあった
各統麟会,工務官麟綾が機能する余地は極めて銀建されざるを得なかった。軽告では工務官は機械
局との連絡,工場の箋繋1握握ともに不十分とされ,また機械局に薄する統講会の協力も不円滑であ
るとされたゆ舞えば大騒‡工機などは紅当初…{婆海畢二青鮫セラレ殊三新機種ノ試作審査モ海軍航
空技術蔽三飯琴実施セラレタル結果資樗ノ支鎗其ノ勉万般ヲ総べテ海軍二敏頼シ晦工省文ハ工務官
二薄シテハ機シテ冷淡」であるとされ,また続舗会も㌶年度第3残半難(第i縁〉生産再演表の提
鐵を求められながら,紅軍トノ関係工藷霞シテ容易二之ヲ実行セズ」,難末の鎗月28無縫鐵を見た
とき紅は蔑に活環の方法がなかったこと等が報告されていた。
こうした行政上の灘鼠と統舗の不徹底の中で,繭玉省一続灘会一会嚢企業という奉来の統翻系統
は大きく蚕食され,実像に工作機械生産を促進(と霧時に混鼠〉させているのは軍6)強力な発窪窪
力と必要資材み斡旋能力紅なっていた。綴えば「軍ノ発注証瞬が物動ノA,Bノ枠ヲ無視シテ発行」
されるなどの強引なやり方に代表されるように,r工場現場二対スル庭接発註巻タル軍鐵先官庁ノ
妊力ハ極メテ大ナルモノアゆ其ノ聞数年先ノ生産ヲ見越シテノ発註ノ争奪(飛語内示饒覆ノ濫矯)
製品ノ納顔ノ繰上』要求等熾桑審二行ハレ董1場農彗ハ顛ノレ春曇分二常二嬢ハサレ、iるほどで,実葬祭軍が発漣・
資誘を独占的に掌握することで,工作機械生産や完了機の醍麗などは全く計露紅饗われず,薦軍の
必要に応じて猿轡に生産の綻進と完成贔4)争奪が行われていたのである。
翼 −作機織緊急増産輯策
こうした事態に麟癒して種々の模索が醗始されていた。先の商工省調査報魯では,①工作機械工
業管理に絶して生産と醗分を分離し,主要工作機械工場の生産に関しては一元的に臨工省管蓬とす
る,②それに基づいて生産可快・資材醍当・労務動員の実懇に慰した実施,③糖機資材醍給株式会
被の運営強化,④外注鋳物の指定麟霞では麟獲グ)繭提となる定常酌取弓翻係4)設定と共に公定懸格
を薄塗討し企業採算を確保させる,⑤協力工場詣定を可能な猿袴推進し,主要資材のみでなく魏資
樋・電力・労騰力確謀に麓いて,親工場と…擁して魑覆し,系列を強化するなどの方策を提起もて
いた。豪た蟹頭に示した「航空機製造積機雛緊急増産鰐策」でも工作機械工業に関しては,①これ
を超重点産業と講 褻こ援い,労務,資材,電力を集中的に動員すると共に,②完滅1機工作機械の航
空機部門への集中供給,③麟空機翻門受渡機の優究生産縁か,先の艱苦書の中で指摘されていた④
繕機資材醗給株式会被の強化,⑤二交代舗の全面的採溺,⑥聡艶設簿に鮮する饒工場・協力工場稀
矯,⑦生産・試作機種の整遷,⑧生産指示麟,⑨麟空機専絹工作機織の製造促進,⑬癒格形成によ
る塔産綻進,@工場事業場管理令に基づく工場管運麟護の採罵とそれに畔う現員徴絹の実施,賃金・
生活物資の航空機工業壷援いなど蕃挙げられる一方,第i難半難を過ぎたばか鯵の生産絃充計醗も
「航空法1戦ノ見地ヨ婆可換討ヲ撫へ餓空機製造驚聡艶機種二関シテハ重点的捲置ヲ講ジテ完成ヲ能
フ張鯵早ムルト共二不急ト推定サルル機種ハ鈍ノ際之ヲ打切ルコト」などが淡定された。
こうした中でとりわけ航空機絹工作機械の緊急増蓬の…つ8)鍵とみられたのが専罵工作機織の柱
になる戦鋳型工作機械の採霧であり,これによる生産機種の縫素姥,単能化であった。三菱重工名
古屋発嚢機製作所長深尾淳二謎ま政府縫係者への説瞬矯資料と思われるr生産灘機械特二王作機械二
8
趣 麟:太平洋繊条後半覇グ)航空機縄達工業増産政策
鰐スル緊急薄策」恥の中で,溌溺工作機械は整った生産設備,熟練工員と多大の欝欝を持って生
産さ耗高嚢醸鍍:,機檎を有しているにも拘らず,曝空麗孫二於ケノ機械工場二在野ハ,是
等ノ流露工作機械ノ大多数ヲ専馬工作機械トシテ綾羅シテ居ルノデア夢マス響チ翻贔数量ノ激増セ
ノ嚇果連胴一作業ヲ繰腿シツツアルが敏二,其工作機械ノ持ツ性饒ノー譲分ノミヲ優罵シテ居
ル二選ギナイノデア夢マス」と遽べており,具体的に旋盤のヘッドストック懸転数は鎗数種の内王
種,ツールレスト送り速穫:は数鑓種の内のi種のみが整われ,テールストック等付属品も殆ど硬罵
されていないことなどが示された。そして「鈍事ハフライス盤二於テモボール盤二於テモ又藩磨盤
二於テモ購様」であり,種々の簡素化,単能化紅よって鍵材,歯車,電動機など大幅な締約寮可龍
となると共に,生産難問も徹薮した短縮が可能であるとし,−作機械増産の叢も有効な方策として,
「溌罵工作機械ノ匿戦蒔{縫ヲ籔得スベシ」と主張していた.また戦時型機種への移行に際しては
緬椿政策にも変憂を簾える必要搭指摘されていた.邸ち従来からの万能の糧嚢,速穫:,電動機馬力
などに応じた評麺規格では必要以上グ)獲鰭を添滅し,資材を豊富瞬瞬覧た機種へ生産がシフトし
がちであるので,戦時型機種に生産6)重点が移行すべく適正鱗格を設定する必要があった。蚕た資
材供給面でも戦時型生産に薄し優遇捲麗を求めている。一方工作機械需要岩盤彗にすれば戦後の経営
の上で戦鋳璽機種の設置は望豪しくない以上,瀦承巻にはヂ蟹策トシテ之だ採嬬ヲ強鑑窮する必要
があるとしていたi8)。
しかし一方でこうした商工省管選一元化を軸とした改善案に濁し,軍鱗でも疑に進行してぎてい
る需要独占,資材醍給への発言力を背景とした軍曹還の外延的拡大を更に推進しようとする動ぎが
みられた。さきの騰工省考査報告に依れば「最近海軍二於テ灘軍工業会ヲシテ地織麗二講会関係会
鮭ヘノ資材二支給二当ラシメソトスル計睡ア彗工作機械灘孫ヲモ之二包含セソトスル意向ナル三韓
シ統議会そ之ヲ承認スルニ頷キツツア剣と異聞綴の中にもその方講を受け入れる向ぎがあること
が示されていた。当然こうした勤ぎに麟して藤工省は強く覆発を示し,「難クノ熱キハ本会縫(縞
機資材醗給株式会鮭)設立ノ趣旨二背馳スルハ購ニシテ到籔譲歩スベカラザル事項ナル二村強硬ナ
ル態度ヲ以テ臨マシメ本会琶ヲシテ真ノ資舞一抵購入機関タルノ実ヲ欝ヘシメザルベカラズ」とし
ていた。
侮れの主張も重要物資に関して一元的管選の下で魑建されねばならないという点では一致してお
り,癖者の差異は産業甥の察治績鱗を軸とする統麟会方式を雄持し,主要産業閥の全般的な生産連
関紅一定の考慮をするか,主要軍需品の生産管理を軸とし,関連諸産業を編成する工業会方式を拡
充し,軍需贔生産へのあら痩る物資・労力の徹底釣な動員を懸るかという点であったといえる。こ
茎7)専穆委員深尾淳二r生産罵機織讐二工作機織二薄スル緊急薄策」紹秘8年5穣鰻,葎エ省ζ企業整備誰
(『羅策醗究会文書邊Ac−9〉瞬毅むそして更に,購紅三舞機織ノ緊急塔産卜戦詩聖工葬機械ノ採駕二藍
テ購戦時璽工鐸機械ノ具体策」紹翼羅8年8月里5舞(1毒資斜懸叡〉ではよ弩詳纈1こ各種工作機鍼の舞矯状溌
を報器転戦時璽を採濃した場合の妙果を試算している。翼ち樗料では工誓機械i台蚤移9.5乃至i.7トソ,
全体として3{}驚を簸減,電動機では鐙馬力のものを7.5馬力にするなど一段小さい形践を穂濡しン所要鋸の
2{跨ぎを第葉蔑, 窟た歯華の場合旋盤垂ま3分のi㌶一F, フライス盤鉱遵分グ)i以下,ポーノレ盤は2分のi以下に
簸滅することが百態であるとしていた。
溶〉蒲掲「工作機械ノ緊急鱗産ト戦時墾工作機織ノ採矯二藍テ 瞬戦織塗工俸機械ノ真棒策」。
§
薦 学 論 集
第59巻第2秀
の点は後遠の醜く,差し追った麟空機葬常増産という課題に薄籍して,基本的に後妻の方殉難ち軍
需省設置,鮫空工業会設立という形で決蒼がついていく.そしてさしあたりこうした措置の羨段と
して8月蓬醤には「航空関係工業ノ飛躍的生産塔強方策ノ実施二縫シ軍令軍政薦当馬ト生産糧当庁
トノ連絡土ノ特磯捲鐙二関スル件」麟が発令され,大本営内に麟議決定に準ずる快走権醸を有す
る盤産作戦本認が設けられ,ここで麟空機及びその関連工業の叢躍的増産上必要な事項の大綱を定
めることなど解決定された。
こうした種々の工作機械塔産財策の検討を踏まえ,8月3預には「航空機ノ堵産確保ノ為必要ナ
ル工作機械二関スル慈急撥鏤ノ件」脇が麟議決定されるのである。政策的捲置の中身は先の諸方
策を総会したもので,戦鋳攣工作機械の採罵,大量生産方式の採驚,発注統麟の強化,二交代舗の
実施,重要工作機械工場に薄する工場管理と五大重点産業藁擾い等であった2i}。
そしてこの閣議決定に基づいて商工省では工場管理,戦鋳型採駕,企業系残強化,労務・資韓確
録等の点で欝月には籍たな政策鑑置を実施に打つすべく闘係各省庁,統麟会との協議に移ったので
ある。このうち増産施策の中心の一つとなった戦鋳型機種の採矯と企業集懸化による生産体鰹の形
成を中心に蕎工省・軍需省の旛策について見ておこう。8月3灘の幾議決建を受けた工作機械緊急
鰐策幹事会は,今後のとりくみを協議し,工場管理は9月率紅管蓬要綱,管還範雛を確定の上,陸
海軍ほか各省協議を経て欝舞i露管理令書転達,戦鋳型採驚嫁9房中に採罵形式漢定,需要表協議
を経て,簸月まiでに試作完了,契約劔鯵替えを実施し,i2月には転換を完了する,これと豊行して
企業集鑓については九舞中に集懸案霧成,各地薮(東京,新潟,大藪,名霞餐〉懇談会を実施鉱
欝月末企業集懸を結蔵する,労務・資材確像についても統麟会,関係各省の協力の下に電動機,鋳
秘確繰,労務特磯充足,寄霧舎手翫を進めるなど,急速な麟慈が企懸された蹴。このうち工場管
理に.就いては予定逓む鎗鍔実施され紹藤欝年i月豪でに77工場が翠雲雀管運工場に指定された。戦
詩型試作については鍵盤8機種,フライス盤紛機種が選定され,憩鮭に鰐しその試作命令ぶ発せら
れた。試作完成はやや遅れたが,犯月までに試鐸を要しないものなどを除き主要な葺機種が完蔵し
た。企業集懸についても試作擾当企業などを中心紅粉月末まで紅欝,その後穂年i月までに2集懸
が結成された。そグ)購成は蓑3の黎くである。試作機の性能・特性については「従来ノ機種二鰐シ
侮等ノ遜毯ナク,部品数及製作工数二於テハ機ネi/2乃至2/3概要資材工於テハi/3乃至玉/
2ノ籔織豊となるとされた。そして試作の進鐵に瞬癒して資材の蕪渡しも難,鴛鴦に実施され,縣
玉9)商工憲霧航空機増産灘策資料(二〉退 (匿羅策暴究会文書遜C寂一2〉断叡。
2窃紹懲懲年匿公文類集磨 (馨立公文書露艇蔵〉勝駿e
2葺この鰻議洩定には銑に示した方策の縁か善こは,嚢たな捲鐙嫁示されなかったが,馨議紅鍵鐵されながら廃
案となった姦工書起案文審〔講上資料辮薮〉紅よれば王難機械工業需要資轡を確実に入手するため,陸海軍
に資縁管還を移管も,陸海軍解義鞠を確課した上で,積機資耕醗総株式会鮮紅撰き渡すことなどの方策が示
されていた。資耕磯課に聾する力縫係の実態を反験した鯨慈策とみることもできる藩,工作機械矯資麸を働
資動員数錘上事実あ翠霞掻いすることになるこの案垂こは,謄かの鷺接飽草露たる機械工業との襲係や,驚機
資秘麓総株式会縫が軍の直接飽管建にないなどの点で陸離軍蜷からの岡意解得られなかったのであろうと悪
われる。
22ン商工欝機械藩新ζ航空機ノ塔蓬蓬蘇ノ為必要ナル工鐸機械二灘スル癒急推選ノ欝欝二墓ク捲置実施予定表」
昭憩鰺年§月璽馨 繭揚『航空機縫孫生産増強策薯勝鍍。
一鐙一
霞 麟:太平洋戦争後半難の醸空機経連工業増産政策
径璽からの転換を促進すると共に各集懸■1場の負担を軽減するため疑往i肇半製贔,藻分晶,治具,
工具等の産業設簿営羅による買い上げも実施された。こうした生産体擬の整簿の結果,鰺年度中に
戦鋳型董,昌G暮台の生産(内航空畿空兵器総局醒分65、3駕〉が見込窟れるとともに,中央工作機械連
絡会議は戦鋳型−作機械の鰺年度生産計
麦3 戦時璽工作機械製鐸企業集疑
雲を旋盤28,3縫台,フライス盤欝,倉§O台,
集 隣 名
言騒7,騰春台とし,欝年度計魑に績み入れ
た。この数量は集鐵工場の鰺年獲生産量
醗当謙遜化として,軍難省発達の一つの
焦点であった発症一元化も鴛年董月簸讐
の閣議決定「発注調整実施要綱」によっ
の原秘料及びその飽軍需品に関し,①需
要者緯勃動議’錘に基づぎ次年度の発淫数
量を種欝驚,蔑格寸法磯,納入簸懸に草
叢省に提示,②軍需省にて調整をなし生
産者聡割当及び生産顯韓1を定め生産者瓢
生産指示を行い,霊要憲に。その養連絡,
③こ麹こ基づぎ零要者は生産者蛮たは縫
係醗給機縫と契縛,④需要考への製品の
棄京フライス盤第一集鐡
棄京フライス盤第二集醸
率蔭立驚機
ウ皿コ製件燐
遅覆工業
*遠灘機繊
義陸フライス盤集藝奮
静欝フライス盤集懸
名吉屋フライス盤第一集獲1
名古盤フライス盤第二築繊
大籔フライス盤第一集獲
大藪フライス盤第二集獲
大薮フライス盤第三集墾
大藪フライス盤第菱璽集1翼
大鞍工鷲
豊秘工作機織
毒大叛機工
*木下鉄工懸
興亜機械工業
京趨工作機織
9
6
3
2
玉
て一悪の実翼を見た。これは主要軍需品
*池舞鉄工渓
贔舞購機
*島奉鉄工概
新潟鉄工湧
理醗工業
審麹舞鉄工飛
審大購鉄工駈
堵ワシノ製機
*羅運工群緩
大鰹本工機
*三菱工作機繊
67達638
§蓬i垂5圭73唾3
また生産可決翻紅代わる機械工業生産・
東京旋盤第一集鍵
棄京旋盤第二集鑓
詫簸襲盤第一集嚢
鷺睦綻盤第二集嚢
龍睦旋盤第三集羅
静欝旋盤集震
名毒盤襲盤第一集鐵
名古墨旋盤第二集縫
大籔旋盤第一集睡
大飯旋盤第二集羅
大薮綻盤第三集羅
集騒工瘍数
工
に比して工作機械約2賠,フライス盤3
1溺難趨当する紛であった23〉、
責廷工揚
墨漸:軍霧婁機械局r戦時工鐸機械ノ製群進捗二灘スル件涯
躍穣緯年董選27蒙 薦捲ゼ縁長会鞭第一巻邊辮毅。
濫:*は試作蓬当企業
醗当,崖荷顯粒』は軍需省より生産業者ま
たは縫係醗絵機縫に指示,⑤発窪,醍当,串荷の適鑑化のため軍霧省に発注講整協議会を設けると
いうもので,実現はされなかったが軍需大疑による直接発漉を§指す奉来の発注一元化の羨段酌捲
置とされた鋤。これに基づぎ2眉28嚢には後述の鍛緩機械緊急増産薄策とも鰐慈しつつ鍛涯機械
計錘生産実施要綱が, 3舞に壱ま工作機織驚電嚢機やその繰脅…灘欝1閉器i等に関する溌簿1電気機械需給
講整実施要頷が淡定され,4月までに艦空機工業に関運の深い工作機械をはじめとする機械工業機
器を中心に25贔§がこうした発漣講整の鰐象とされた。これによって舞えば溌罵電気機械では発荘
講整,生産指示によった製贔は電気機械醒給統麟会鮭が一捲買取り,発淀調整協議会機械部闘の査
定に基づき羅・半鰯磐彗の需要藻門響鞭羅当を決定することとなった⑪また駈要資材はi§年穫:よ鯵物勧上
特掲することが決められ,企業整騰に依って鐵た電動機も可能な漿り転罵することなど潜決められ
2瞬軍需省機械総「獣鋳璽工舞機械ノ製舞進捗二縫スル韓」紹藤聾年亜縁27饗,蔑掲「工舞機械行致機要」
醜握ζ愚長会鞍第一巻盛辮駿。
2嶺 『賢庫産業経済薯羅癩欝年里鑓鷲難,霧需省「騒長会難記録」露瀦盤年臆月3報ぽ轟長会難(其ノロ〉葦
(姦工致策史綴纂資料i333〉羨駿。
昼
藏 学 論 集
第59巻第2号
た25)。と撫・えこの発註調塾焔謝畔難の数胡灘濡要機械の瞬綴を決定して勧徽ければ
ならないという手続ぎ上の問題をひとまずおくとしても,陸海軍,航空兵鷺総懸から資樗支給で発
狂される機撫こつも・てはこ瞬鍍から除継れているとい嘩大雄堺を有していた籏。しかも25
贔§中電気雑具類の6贔§の需給調整は欝湾になって第2露竿鰯に.灘って実施されてお吟舗度グ)立
ち上が純悪かった27〉。実際麹識空機関連工業魎拡範に軍からの資繕の支給が行われていた
ため,統…的観点からの調整から外れる藻分がかなりあったとみられる。
また工作機械驚電気機器確保のため,鰺年欝薄には工作機嫉罵電気機器誹議生産実施要領が快走
され,鰺年度より鯖密機械統鱗会から提示された工作機械稽電気機器年度需要計睡表,霊要瞬綴等
に基づき電気機械統舗会が工作機械駕の生産欝懸を磯醒に設定し会員に耕し生産割当を実施するこ
ととなった。航空機生産計錘を起点に部品・素材へ逡る形で,機械工業の中に一屡説雨性をもった
生産・翫結鱗嚢:が成立し,算年7月,鎗月の蕎統翻会商の醗給協定にとって代わった28〉。
陰跳工作機械についても欝年i月製作を握当する37鮭を招き,中興工作機械連絡会議現地会議を
聡催し,製作機種の整運,一般機種の製作を先の企業集羅分業工場に移行させることなどを快走し
た。そしてタレヅト旋盤録か3嘆の欝蕗機種の生産を露年度第3霞単離実績の玉,歪38台から第護照業
購,艦董台,欝年度第i聾半難3,墨鍵台,第2瞬半簸3,836台,第3瞳半鰯4,5落合,第逢羅単離4,8繋
台とすることが言振藝された2勢。
かくして先の工作機械生産状溌考査の際「実施スベキ重要事項雌とされた工場管理,生産捲示は
じめ多くの点は「機ネ実施」に移されつつあったものの,資材供給の藤では欝年にはいっても俵然
r極メテ不良」とされた。縞機資材醗給株式会桂の業務が進捗し,工作機械罵中開鑛の優先涯延が
実現したことなどから「不十分乍ラモ醸次改善」したとはいえ,鴛月までの購被の盛年褻鬱結実績
を見ると,物嚢計醸数量37,灘倉トソに対して,消費割当量24,7縫トン,入手量灘,8鎗トソ,入手率
麟%,第嘘醤半難入手予灘8,56倉トソ,通年入手率見込み78、5%とされた謝。
璽 昭秘認隼度修正生産誹薩,槍隼度生産誹面の立案
一方諸種〃)増産韓策を含む,総合的な増産計錘の立案はどうなっていたのか。五月決定をみた
「紹隷十八年度生産撚莞謙遜雛では工作機械工業は薦年穫:講錘の達.7鰹,実績の}.4藩に1上る増産計
25〉 謄本産業経済露華霧秘欝年2丹29饗,3月箆蔭,峨月29講,輩需省機械局「航空機ノ増産確銀ノ為必要ナ
ル電嚢機及其ノ礫群羅鰐祭器ノ緊急増産欝置二縫スル件」羅秘娼年鎗擁2鰻, 「馬長会鞍記録」醗隷欝年聖
月2駐響蕪揚罫羅長会鞍第一巻選断鍛。なお発註講整経嚢への勢替え瓢よって工舞機織会麺が従来発症官庁,
企業から受取っていた薦受金(推定5億欝}が蟹駿される上,籍たな納入捲示ぶ決定される豪で蕪受金が受
取れないなどの資金難に薄もては,売掛金支払の縫進捲置や塔資で鰐慈させるほか,取撰銀髯,戦鋳金雛金
臨を通じて蔚受金整遷資金を醸通することとなった(罫舞塞産業経済磨昭棒欝年5月鋸鋤、、
26〉輩需省軍需官菊池淳一「機械の露給講整」中 ゼ橋本産業経済誰聡灘姶年5弩欝欝。
27〉 狼本産業経済嚢瞬秘欝年鎗鍔i28。
28〉 細末産業経済幽紹i郵8年i嫉i i超。
29}麟掲「工誓機械背政機要ゴ。
3燐繭遇「工作機械行政擾要」。無し第達聾半類入手実績は確認できない。
一i2一
識 麟:太平洋戦争後半難の航空機経連工業増産政策
画を緩み込んだものであった(麦藁)。中グ婆盤,醗磨盤,欝欝盤,フライス盤等は揮も生産量の
i菱4 工作機械隻産講灘
貿年度盤産実績
台数
嚢額
台数
髄額
台数
憾額
旋 盤
i5,2盤
i32,3総
23,235
i68,嘆23
器,32春
騰5,(獅
灘,§7i
25,2憩
2i3,蟹3
67,総3
薦亀225
ボール盤
中ぐ触盤
3,鰯
2魂,7驚
6,観
27,745
5,667
29,3欝
52,7総
6,227
認,765
i翫(騰
鐙,23§
毒2i
璽,総3
螂
3董,5馨7
玉,3鮎
53,67§
総,3弱
i,違7i
72,628
瓢3総
難,729
フライス盤
6,鵬
総,護鱒
7,盤2
78,i63
8,82i
i2駕儘
i52,毅5
§,3(詑
i簿,5磁
3乱総2
籏,総5
磯 磨 盤
珪,魂蟹
毒53襲
5,87§
6§,2器
8漆5ア
ii8,3畦7
i77,5蟹
7,難5
玉総,5鍵
臆,i2轟
i42,3捲
歳 籔 盤
68至
i2,薦遵
i,382
鱗,董3春
蟄,蓬35
董,蝿
鐙,6鎚
i,7麓
29,3騰
平 麟 盤
嵯3嵯
7,囎9
紹
鰯
王2,835
ii,欝5
麟
i2,猛5
27,9鎗
槻
董6,73墨
緬
27,i7{》
形 麟 盤
9畦6
5,5i7
i,9ig
i2,§47
i,757
ii,5蟹
臆,5§5
i,§32
i2,73蓬
3,i韓
臆遵欝
竪 醗 盤
爾
唾,6磁
7亙7
6,97i
妬7
逢,7磁
i2,232
達75
荏,9蟹
王,蔓灘
i2,9韓轡
金離鋸盤
72§
i,757
978
3,363
i,蓼72
6,23ま
婚,鰯
i,3麗
8,(き7i
i,{欝
3,玉器
ブ窟一チ盤
G
舗
雌7i
聡
董,5絡
3β薔
72
2,35§
i75
2,6鎗
そ の 縫
合 計
i,亜37
嘆,麟3
2洛器
7,5醗
2,蹴
縫,22§
i3,9騒
2,555
i2,醗5
i,齢
i5,2鎗
灘,7毒6
簸),㈱
駐,騒2
姐9,{溺
57,672
灘},麟
鱒5,i2i
58,52至
7灘,㈱
玉35,欝5
i,i8§,52む
魯
葺年慶生産詩嚢
鰺年護当無誰醗
i8年農生 至修覆当撫見送紳 難年穫敬欝欝腰越*
産能力鼓
講†函* 台数
緬 額
緬額 台数
鐵瞬:鶴樽r王難機械行政説醗資料」紹秘ε年7月2総機械穏r工作機械二馨スル資料」躍穣8年§惣灘,繭掲
蓼麟空機縫鎌生産堪強策毒勝毅。
荘:*r工礁機織鶏給釈溌」(r工作機絨二麗スル資料j勝物より。緋r工伜機械行政説窮資種よ静。纏*鰹i
秘ナ允年度緊急増産璽籠額」(窪作機械二欝スル資料」蔭麟よ今。i7年護実績が企謡続r紹灘十八年度盤産
鉱充実籏講郵羅秘8年8融5馨寵載の数縫と荘子異なるだ,瞬実態樋は5薄末の各分科会淡建を集紛したも
のであることから,ここでは7月作成の庫1資舞の数纏をそのま重採濡した。
ウェイトが轟いにも拘らず一屡飛躍的な増産が計麹されていた。しかしこの鷺の航空機欝工作機械
の膨大な緊急充足要求に駕しては,瞬らかに過小なものとなり,先の「航空機製造欝機霧緊急塔産
鰐策」の中で指摘された麟く工作機械生産力拡充訪露も新た紅立案が進められた。表4にはこの閤
グ)航空機驚工作機械の緊急売足要求に態癒して策定された鰺年度生産§擦及び簿年度増産蘇龍目標
額を示した印躍趣鰺年度生産撚充計癒の閣議決定から礎か4ヶ月にして,かってない程の大輪な増
産甦擦へ変更設定されている。これにより露年度言纏郵灘7年縫実績の2馨強,当務計霞のi.5倍に
膨れ上がり,侮れの機種も需要緩濁に臨じて次ぎく§漂が鱗ぎ上げられた。歯切盤のみ当初計遜と
殆ど変更がなかったが,これは寧ろそ6)露要の緊急性が早くから認識され当初誹醸鋳点で大幅な拡
充計璽が策定されていたためである。緊急充足が求められた特殊機種の中には当勧旋盤の麺く鷲年
度箋績の欝倍に近い露標を掲げられたものもあった3葺。
欝年産設醗も鰺年穫鯵蕉計薩と共に策定が進められた。臆年の物資働員計画の準鶴舞業として7
月鴛蕪「紹瀦一一九年物資動員欝錘大綱事務設定要領」が纏年紅ない異擁の早さで策定され32),8
舞2麟にはr躍稲十九年度睡家動員誹画策定二関スル件」が連絡会議了解になるなど,鰺年度計霞
6)修正と鰺年痩暴露の策定はいわば戦島の最終島薇ダ)施策として取り纏めて進める方向が打ち鐵さ
れており,工作機械生産拡充謙遜もこうした対癒の一環として策定されていった。8月欝馨には
3麟薩一£省機織局r工作機械二騨スル資料」畷憩捻年§月蔦弩,蔑撮『航空機麗孫生産壊強策灌辮駿。
32!藤縄罫馨本戦争経済秘史璽3劔頁。
董3一
晦 学 論 集
第灘巻第2号
「昭隷十九年度工鐸機械生産力拡充計醸大綱」謝が策定され,設繕拡充計露の纏案が承された。
しかし,これは全般的な設簿拡充を舞指すものではなく,①総動無試験醗発令に基づき施策を命じ
られた歯車関係機械,中グ琴盤等の聡鋒機種罵設欝,②戦蒔璽工作機械増産に必要な設備,③羅存
設備稼動率の最大化に畔う緯立−場の補充的鉱交等に羅定された。それでもなお,工場溺設繁拡充
計颪を覧ると,工事完成の多くが欝無難羅以縫であり,拡充購資誘の半ば以上が来年穫の物資動員
詩趣翫当に依存していることなど多くの難点があった。機械工業の場合,装鐙産業などと異なり工
事完絞を待たずに藻分的に稼動を醗始でぎるという事薦もあるが,欝年度半ば以縫に完成する工作
機械生産設購に航空機増産め緊急課題紅どの程度寄与でぎるのか疑問グ)あるもグ)だった。が,これ
はこの段贈に至っても工作機械を直接航空機産業の薬品糠工藻穆に転換しえない縁どの工作機械へ
の高い需要を反験したものであり,それ慧また熊内を遙か紅超えながらも至上命題となった畿空機
増産要言善に.よるものであったの
一方欝年慶生産計懸では9月欝欝「紹藤十九年護緊急増産可能嚢標」繍が作成される。稔万5
千台,豊玉癒8千万門にも上る計薩数量も膨大な需要の一部を講たすに過ぎないものであったが,そ
れでも7月2頒鋳点で作成された聾年度冤込みを6割近く,岡鋳に策定された鱈年度修正詩嚢を3
割…と騒る計醸であった。そしてこのための運転罵・補修騰・絃充罵所要資材要)馨垂ま大韓紅膨らみ。,
鑓耕麓当では露年度当襖計錘の32,魏5トソに鰐し欝年度要求は93,35倉トソに達した鍛。鑛耕生産
実績簿がi8年度伽万トソ,i簿麗ε8万トソと急減していた当該勲蹴混下でエヂ機械曙鑓材は
次第に窮羅となり,2月時、燕の欝年痩計甕では大纒な戦時璽への転換を含みつつ簸2,3奪奪台(内戦
時型翻,3む暮台〉に修蓮され,鋼材醗給も73,7鉛トンとされた。
またこの計懸を実現するための労務
表5 王難機械工業労務完走要求(狢年産末〉
計遜では,管運工場等での二交替舗の
…
奄W年8月1鴛年3擁迄 き現雀数・新撰増隷要員
実施をはじめ聾年3月までに表5のよ
鍵,278 毅,魂3尊
47,i84
P 圭7,鱗2︸
S,至i6 i7,757
1 5,75倉︸1 玉85︸
これξよ豊8年8月グ〉現在数95,394名の6
男女
うに,蔦4,585名を擁する必要があ弓,
臆年3月逡 i i蜂3舞遽
a髭補充要員 v発達要餐
害擁組歌る⑩だった・このため董8 詳、§5灘1跳9i 至鰯165溺
年度第3囲峯簸8,552名塀緊急充足」
が実施され,鰺年度第璽醗半麺には
「一般割当憾として23,7総(内女子2轡,麟魯春
名〉,籔鱗5,欝書名が割当られたが,
鐵残 :軍篶雀機織蕎i工作機械鴛敵機要」昭秘玉9年2擁8辣
蕪撮『島長倉鞍第一巻雲勝醸。
淫
現窪数は糖蜜機械統擬会索の遵欝工場分。新蔑増澱要員の
露訳は鉄筆の通鯵。管蓬工場一襲全運転要員慧,§87,縄一
鶴二交替要員聾,7縫,企業集鐡分業工場充足懲,紹5,その
楚董嚢要工場謬6,3i8。
それでも聾年3月濠での党是要員数の
65,鴛6名には及ばず,
航空機離門よりの醗通を求めざるを得ないというものだった37〉。 獲みに圭8
33〉 菖寒揚 ζ青葱空機馨慧孫生産増強策選 舜奪取。
3婚蕪捲r工作機械二襲スル資糧。
35}繭蝿r工作機械二襲スル資料」。な濤工作機鍼薬稗の灘年農鑓緯醗当計聾は全癒院擁籟十八年度生産絃
充実施謙嚢」紹穣鰺庫8月25舞では37,5今春トソ跨5,暮昏§トソは陸海軍よ婆の移管となってお辱、本資舞と若
千の薦違がある。
36〉経済安定峯蕪産業蕎r震紹秘幸三年褻至紹職二十年度鞠資嚢員計醸総鬚表」紹隷26卑3鷲よむ。
37)薦掲「工鐸機械行政撮要」。
鍵一
戯 麟:太平洋戦争後半簸の蕊空機麗連工業塔座敷策
年獲第逢騒・半獺労務麗当詩趣は需要総数憩9万人に薄して醗盛総計556,◎倉倉人,内航空機i劔,倉倉倉人,
生産拡充産業篤,鰯人,騨75,鵬人,畷兵器28,蹴人など拡って納麟,生産絃充産業分
から工作機械に振り分けられた分29,G容§人のほかに鑛,昏β倉人余鯵を醸空機割盛分から求めることに
なったΦそして更に欝年度中には拡充分,誠耗補充分を会わせ,77,倉倉暮乃至99,0む§名の要曇補充を
要するとされた3鱗。こうした年農計画を受けて,4月淡定を見た昭i穆臆年度物勤第i蟹半難譜面
では,臆,3β穆台,222,総G千種を見込むことになった鋤。
しかし継馬これも達成が璽難と考えられたようで,5月動員藻が蓑とめた欝年度生産計画では765,
魯e倉千需,第i照準難i髄,倉9《}千門とされており,欝億門を超える欝錘から§叢ぐるしく変更を重ね
つつ大編に緬1・されていった麟。
鐸 工作機械増産政策の実施遍程
立案の段欝で,過大とも患われる生産計薩を策定せざる得ないのは,無識至上命題と化した統空
機藻門への緊急充足を少しでも多く満たすためであった。軍需鞠資の本賂的贈産が揖肉され始めた
晒穣賀度年第3罎半鱗以後の麟空機蕊穆への工作機械醗当実績は蓑6の麹くである。変動はあるが,
鰺年度第i鷹峯難までにその魏率は臆数駕と高重ってぎていることが分かる。しかし9月新たに策
定された麹年護生産目標に薄癒した工作機械醗姦計薩を表7によってみると航空機藻門翫嘉は一挙
に65.6驚へ弓繰上げられた。これは大嬢な増産分の大鋸分をそのまま航空機部門へ遺勲蔑嘉すると
(千織 褒7茎8年慶工織羅当譲轍
表6饒窒機工業へ納入の工鐸機械
納入工作機絨
薄全額銃%
(手簿)
麺 額
箆%
23.8
台 数
髭%
28.8
ig§,豊3毒
i5、7
i3遵,§28
蕪.i
璽.5
333漆58
灘、駐
35.護
重7年護第3醗単襲
17年護第壕難業難
淫,騒6
遵2,ig5
5,韓書
喚8,66窃
23,28騒
台数 緬額 陸軍麟空承認
陸軍兵欝行政本離 i2β3書
37.8 婚瀞 小舞
36,蟹暮
蝿、9 49マ 灘軍憲腔本藻
29,66{}
3§.8
295,8導5
鰺年護第i難半簸
5,焉4
嬉8,587
塁5、5
蕪i 灘軍その飽
鎗,i欝
i2、5
i39,違85
iε.7
S2,9鱒
塵鱗,93s
§5.6
5§・2 李詩
3§,78容
馨.3
遵35,2鱒
52.1
台数
i8年護生産予建(再演〉分
i8年度罎薮機械醍当
懸額
8艇
達3.罎
罠灘
鐵漸=繭エ省r統空機驚工作機械非常増産薄策二襲スル資
謬航聖機堪産薄策資料
糾」懇秘8年§月
@ 淫露(藪撮
(一一藩勝取〉よ辱孕
爾纏空本認瀦
告焉
5,縫§
暮.2
§6,552
8.§
52,9麓
65.毒
蓬騒診35
59.2
W亀8§春
T蓼
W35,騨9倉
T§
灘駈1蔚撮郵航空機罵工作機械葬鴬堪産薄策二護1スル
資料」より。
窪:総講髄が蓑§の紹秘露年度生産髭力駿欝計懸(9
月i5鍵〉と若干異なるむ董, 9擦違舞の藪至当書を錘で
は盤年度生産能力をこの総讃纏と昆寂していた。
38)軍需省聡覇黄繰網藤+八年綾第響,圏糠騒鷺鼓洪総数」,r麗長会鞍記鋤聡秘g年玉穣膿軍欝
省ζ局長会鞍第一巻糞霧薮。
3§〉灘織ヂ工作機織行政擬要」。
鱒〉軍需省薪昭報十九年度麺資勤負爵癒第…露半縷実施説懸」曜郵欝年4舞欝欝 養簿繕書癡癒嚢家総麟員史遺
資料纏第二 76i頁噂
4葺零露省動員二課「躍憩十九年護生産欝標鰐前年農建較蓑j曝穣欝年5薄靄目 『生産力鉱禿暴錘資料遜第
一(通商産業嘗醗蔵〉駈駿。
一i5一
薩 学 論 集
第5§巻第2暑
いうものであった。一一方当務のi8年度物資動舞計錘ではi28,5暮春千円,2i.4%認められていた民需
C辮駆の醗唾2憶,66,親綱,跳へ大懸麟ぎ下滴れた.献群星ではあるが,至緯
度図取工作機械の灘当計癒でも,そび獲3.4%,865台が航空機薬舗魏当となった43〉。
簿年度にはいると畢くも工作機械工業等の一藩を直接的兵器都贔製造藻闘に振海砂ることが穣討
され,工舞機械から航空機薬品の製造・擁工への生産転換が金殿された。懲年の春には糖蜜機械続
舗会傘下勢鮭が機体,発動機等の政策に転換している。こうして7惣預には工作機械工場動員実
施要鎮,設欝機械緊急修遷実施要覆が幾議決定され,①工作機械第2鰻半鱗納入捲示分は幾定説露
通尋とし,航空機関係分は極力繰合.とげ納入,②第3囲帯筋以降航空機蕊贔生産中心の生産転換,
⑧工作機械難要翻錫の拡充計錘グ)調整,④これらに関連して現有設備の全運転を難した修建饒力の
磯保の方針が示された44〉。 「工作機械工業ハ其ノ大藩分ノ工業力ヲ以テ痙チニ離空機薬品ノ生産
ヲ撞当」することとされ,工作機械工場設欝機械畦万台中3万台を航空機薬品生産に動聾すること
になった。このため8.羅に軍鶏省動貴蕩が作絞した生産見通しでは運転資繕物勤醗当計露が大きく
麟滅されることを受けて第2獲半難総6,G春容子霧,第3懇半顛§5,§§春千響,第4羅半簸23,8倉暮千円,
雄年度計5§8,欝9千胃と,大幅な縮減が予灘された輸。しかし依然として工作機械に韓する需要は
高く,簿年穫第3暖帯簸各藻潮の最少露要量は航空機藻門i繕,簿2千欝,陸軍57,倉§§千円,海軍25,
5菊千霧,堅造麟部門i7,2総千瞬とされていた。このため結縁7鱒の馨議淡定にも拘らず,表8の
雍{く工作機械生産計露紅はそれほどドラスティックな転換はみられない。この闘の事祷はあまり瞬
氓T,526
鰍S,3玉3
i8年爵…癖剣
57,672 18,955
欝
i6,鐙6
王4β暮暮
普C欝§
鰍U,3総
@H G貌
登g驚
@“貯蟹
i旙%
@ }58,327 i乳3921 } 積蕃鉱 09脅イ
ヨ遜鰯
i麟鯨
@皇r髪
85鬼
燈蔓%1
92%1
i麟鱗茎2,6561 5 婁q彰1
i6,822
懸
鍾,889
(台,千思〉
薮
膨
氏C236
i鍾驚
ヒ転
欝
ム自敬 臨
箆
翌2,鰺5
ll盤箕輪艦1
i8年穫i
璃
表8工作機械隻産欝爽(上鋤及び生産実績(下段〉
難隼慶欝
63,66豊
U5,5錘
88矧
欝2驚
@1費つ毒■
劉搬ll讐謝騨壽lll繊麗響lll盤1陽翻1麗lll郷魏1
鐘 鵬 至麟 欝5% 93% 醜196%鋒27% i醜 99鱗茎蘇
蜜辮:軍需省ヂ曙憩十八年護生産撚充晶暮毒邦地機燐生産実績講」紹秘g年7月欝欝,講「躍憩十兎年護六
層分重要麹資生産実績速鞍」灘憩鯵年7鍔7蓑,購「曜職十九年護十二月分重要麹資生産実績速鞍」
紹搾2食年i薄給雛,鐸「紹糠十九年慶三舞分重要勃資生嚢輿績速難」紹憩%年5還i韓,軍需省蓼生
産力鉱発謙遜資料曇 (遜嚢産業雀瞬蔵〉駈叡。
確ではないが,墾月8資の軍需省局長会鞍では①鎗月実績は勃勃以外に陸海軍からグ)現物支給によっ
て計轟を超過達成した,②航空機薬品生産への転換は予定動員の鎗%が転換し,第4懸半簸には鴨
鬼に達する莞込みである,しかし③工作機械一[場の設備蓬置上完全な転換は鑛来ず,準繕・試作な
42〉醜遜「自昭憩十正年農至羅瀦二十年農麹資動員謙遜聡抵表一i。
麟晦工雀r競空濃霧工作機絨非常増産瞬第二縫スル資料」紹秘8年9鑓垂馨 鋳掲罫航空機増産薄策資料
(一)誰飛級。
4勇朝響新纏縫罫輕蒙経済年虫垂紹鞍昔・昔一年飯 醗秘22年2幕 麗質。 『聾本産業経済遷昭報簿年7月25
霞0
45〉軍需省勤嚢認褻二/一九以鋒C2麗係主要笏資生産見透」曜灘雄牛8薄縁浸,麟立公文書鑓蕩藏。
茎6一
幽 麟:太平洋戦争後半簸の航空機麗連工業増産政策
どのため一定の難問を要する,④醗空機薬品素材紅余力がなく,転換工場と航空機関係工場の連絡
が悪い,⑤空襲の結集復醸薦工作機械の大量注文潜入ってきているなどグ)事濤が承され,美濃藻機
械穏長は[工作機械製造ノ能力ヲ殆ド余地ナクスルノハ問題デア夢,麗係方面二協議セント思フ」と
遠べている輸.いず癩礎羅糊敏設定醸姓産§禦羅実に減少したとはいえ,礁機
械工業の生産転換は当初の決定より大輪に遅れ,航空機謡晶生産への実質的貢蔽は筐かなも磁こと
どまったとみられる響)。
また裟i8から鰯毎の平均単鰹の轟きをみると,i8年第3灘半難重では謙遜紅示された公定単極と
実績纏の単緬に大ぎな里離がみられないが,第4囲半幾以後公定単優嶺上げの轟きを上露る実際単
緬の上昇がみられる。侮等かの形で籔諮の上乗せが認められたか,高簸趨機種に生産がシフトした
ことが考えられるがいずれにせよ依然懸総懸での麟激政策が饑いていたことを窺わせている。
次に工作機械計錘増産圭,鋳鉄,鋳鑛と謹んで聡鋒を形成するとみられた電動機等の入手事濤を
考察すべく汎驚電動畿電磁羅闘器等の生産状混や発注調整実績を見よう鱈。溌矯電嚢機欝年獲
第i藝畢簸6)醍墨譜画数は騒,G暮暮台,生産実績は欝,G縫台であった。しかし今難の鐵荷分の内23,
664台は経遜的措置として醗発窪分に充当されたため,発漉調整によって醗当された分は謙遜の2暮
露,8,6鰻台であった、欝年獲一L難を通した翫当計魑と実績では各翻稗への罰当総数鐙3,23§台に録
し灘蘇数謎,蛇2(内達荷手醗中欝,捻§台)と計錘の3罅塗ことど変った。翻門毎の醗楽譜爽達絞率を
みると,第工羅半難では陸軍慧驚,海軍欝驚に対して航空機25%,甕需28%と29驚を超え,工作機
械など生産鉱発藻門への一定の翫懸がみられる。7月i2鷲には精密機械統鯵会,電気機械統擬会,
軍需省機械易関{系者4)懇談で工作機械稽電気機器ぴ)露給調整量こ関わる手続ぎ事務,勝要資轡の移管
を迅速に実施すること,今後毎月定懇的に達鶏糞倉会を醜くことなどが合意されている遂9}。至難
を通じた灘闘溺達成率でも陸軍鑛驚,海軍鎗%,麟空機38驚,工作機織32%,鍛猛機械23%と,鍛
狂機械を除いて大きな畢離がなく,ある程度発淫調整解機能していたことを窺わせる.とはいえ醍
当実績自体は大きく謙遜を下藝っていた。この計聾未達成6)理密としては珪素鑓叛,電線,舛漣癬
王蟲などの資材入手難と輸送難が挙げられていたが, ド完成贔」の蜜ま納難が大幅に遅れるなど電
動機不足が鯵年度を通じて工作機械生産を大きく舗約した、
薦〉軍需婁「馬長会鞍寵録1贈称難年簸月8臓罫島長会鞭(其ノー〉講 (灘工政策史纏纂資料i33虜摂取。
嘆7〉二トヘンゼ戦時戦後の馨本経灘烹2翼翼,299一謝認識§鍛2月に工作機械工業の大転換が行われ,
2緯琶,247工場が斌纂,鍍空機生産に転換し,工作機嫉工業に残ったのは磐籔になったとしている解, 『8
奉産業経済遜聡報艶年1撫醸,2月董銀は2月詩点で大手企業の転換濾2,3工務で,纈釈きの中小工場
が蕩贔協力王難に転換したに過ぎないとしている。しかも治工具整霧,生産麟函もなく無建発な工業動員の
絃果無統鯛状態を誘致したと藪じている。
コーヘソは合衆羅が麗戦漉後から生産転換を実癒したの毒こ鰐して,興本の工作機鍼工業では「馨塞の鍛錬
計錘を阻害するに至る程長く,資材と熟練労繰巻を濫費、iしたと畠選嚢投資丼を銚聡しているが,鞍争継続
霧懇,難戦計趣,鮫空機整簿計画(雛垂統麟翼題)と麟空機及び経連産業の生産能力塔強(霧務鶏題〉の整
合性がない以上,そもそも適憂な転換の糧嚢iと速度糞体液蛮陰欝ないものだった。
墾)監理総統簾課r一/一九発波講整実施講」繕穣欝隼9薄i8羅 軍需省『馬長会鞭(五〉凄 (藏工敷策史簾
纂資舞舞3醗醜数,機織島1“澱羅電勢撥鏤講釈渓一覧表一 (簿年9鐸欝欝現窪/藏掲匿馬長会鞍(其ノー)雲
残級。
49〉 『弩本産業経済壽離憩総年7月欝欝。
一i7一
第59誉第2号
藏 学 論 集
電磁闘闘器は第至羅半難謙遜数蟄,8搾台,生産実績稔,善書む台に暖し鐵荷数はi,585台と,謙遜の賛
驚にとどまった。藻門毎の達蔵実績では陸軍鷲驚,海軍6驚,航空機25%,民需8驚とバラつぎが
あ肇,航空機優先とはいえ発注調整機能は余り梁たされていない。ここでの最大の問題は,鐡荷数
に箆られるように輸送力の欠麺であった。輸送力闘題意この外銑鉄・鑛材・特殊鋤嚢翻材等でも
指摘され,原料・資材難と叢んで次第に大きな生産隆雛とな移つつあった。
また麟空機増産薄策士最も難待された戦時獲工作機械製作の企業集懸は,その後最終的に23集懸
に達したが,集鐘化によっても資材不建が解溶しなかったこと,一部戦時型機種の需要が減少した
ことなどから,玉9年度半ばにはその罐とんどが事実上解消するに至った。鰺無難舞の時点で分工場
を編蔵している責任工場は地貫,嚢立,大阪機工,三菱,興亜機織,木下で,しかも本来の趣鴇の
分業生産を実施しているのは,麟綾発足以譲より講法式を採濡していた臨翼のみであった。そグ)魑
は集羅を解消し単独で生産するか,あるいは戦鋳型の生産嚢体を中藍し,普選機種を再離するなど,
急速増産の課題紅は薄徳できなかった。また分業工場綴でも藻贔撫工専業免を避暁完蔵品生産に
執養し,集懸内連携も強力ではなかった鋤。
菱9 工作機織認許讐震醗分実績
(台,千羅,鬼〉
蟹
嚢
さ
欝 婚年縷: 誕12倉年度 至
i8年護鞘灘年綾至
1
鯉機i2,護52(謝絶,i85(63)浦,9護8(騒〉一6,4鰍52〉i,茎72麟〉25,7垂5総ii,567(遵3〉
台蕪軍、2,i玉7(i2〉2,6瞬5〉巨,5雛2)・2,8纏3〉§22(32)・7,8観7}li,2§3(33)
灘軍2謹38(璽2〉3灘(i7}13灘(28)2潅董5(黙 淫7§(慈〉§灘(2i)15377(至5〉
数異霧i麟織 §77(鱗齢(6〉鰹幡 3蟹跨饗2(6〉i376鰯
辞 董7,83墨(聯〉、圭77,7鰍購〉ii2,925(鵬滋2,35??(購〉・2,8繊鵬〉,囎,9§3(魏/3,§83(獅)
怒
機軍駕
籤陸海
空
鱗
甕 難1
@ 計
麺3,55毒(6遵〉搬29,鍵9(δ舞)欝i,942(58〉
亙(き8,37{) ({∼3〉
23,至7垂(鐙){2?,8総⑬i7,鰯㈱
29,2垂2(里4〉
誰ll襟留1欝2霧lll灘2馨
53,圭i5(2暮〉
狐733(8〉i222,§磐雛鰍
重2,935(6)
至i・8矧7〉}i3ほ5碁7〉i圭76,59{}(i蓼β〉i2{》5,878(至倉倉〉i }
i5,董澱(7〉
襲垂,699 (5i) 35§,〔}3(} (56擁 3〔3,825 (魂5〉
婚,縦(26〉、8婆,7玉6⑬li8,8s3(28)
嘆,226(i瞭嵯8,継(23海,267(鋤
4,865(至2〉襲,7鱒(7/i7,294纏)
4,865{至2擁 違魂・7§暮 鶏 1タ1 4294 、Hタ
R8,§5蚕i鰍
Qi5,総8(盈§曇〉
P巷3乳23雛鰯鑓聯聯〉
旗艦:晦正雀工務騰「工鐸機械籔半鱒鍵蕪要認靉靆醗分状濁」曝秘2§年欝欝罫中小機織工業ト増産二就イテ遜
(商工政策史簾纂資料総6〉瞬駿。
註:鰺年度第4残楽簸櫨挙筋のトレンドの点で不善然な動きを示すが漂資料め窟ま。
最後に工作機械生産量に占める航空機都跨集中獲を見ておこう。表9の醜く鰺年度第4照準難の
7割水準から次第に蓬割台へ低下していった。これは陸海軍醗裏を一定に舞え,増産藻分を航空機
部稽醗当紅振滲向けようとした馨譲見解生産の停器に敏って瞬難とな鯵,この上陸海軍露分の麟減
も不藩籬だったことを示している5i〉。懲年度から実施された発蓬調整による割当範韓する翻稗毎
5㊧ 国警本産業経済薯羅隷簿年簸月6讐,29年愛用魂羅。
5の麦8の生産実績と表§の翫分実績傷動陶をみると,生産台数が欝年度第3鑓半難蛮で建較離高い承準を維
持している鵬麟し,醗分台数鰹雛2琶畔簸こ27%,第廼半懸こ7鷹と二段欝で急落している・電勇機
不逞,輸送力塗鴎による墨荷の遅延藩考えられるぶ,疑隠嫁残る。また一方で,コーヘソは工作機械生産の
ピーク垂ま台数で至8年穫:第蓬霞繋牛糞馨,鰹1額でig年波:第i羅藩王簸とし,i§年穫:生産を53,8畦4台,723,378千’野暮と
している(翼著罫戦時戦後の欝本経済遜あ 297−8頁〉。戦鋳下の速報蕪の集議方法と戦後の集計方法が異
なることに錬るものともみられるが,いずれにせよ生産詳露の達成率隷確定し難く,今後の課題としたい。
一生8一
山 綺:太平洋戦争後半簸の蔽空靉靆連工業増産政策
の麓当実績についても見ると,舞隣した第i囲畢鰯には,陸軍捻4驚,海軍76%,麟空機72驚,民
需94鯨と,饒当認遡江よってかなむグ)乗離が見られ,工作機械ではこの麟嚢でも渥給の潟鼠が避け
綾)れていないことが窺える52〉。
V 鍛窪機織工業の遜譲と増産繋策
餓空機蓬業に関連する多くの簾王・総立−業の中でも,工作機械工業と謹んで緊急の課題となっ
たものの一つが鍛涯機械の緊急塔産であった、鍛緩機械の増産に関しても欝年度より,重要機械の
一環として生産鉱蕪†郵)拡充翻紅青鮫られたほか53),i碑5肋重要機械製造事業法儘年
i月施行/に基づいて無業に耕する指導,監督購行われ,自給棒舗の確立が指向されてきていた。
しかし,鍛罷機械製造工業の手持ち受注額は蓑鱒の麟く賀年末の時、薫の集計でも露年度設講能力を
大魑に上裁るもθ)になっていた。更に実鰹の董8年慶生産見込みは設簿能力を遙かに下蟹るもので,
玉7年末の需要量の3玉%を満たすに過ぎない懸濁であっ 嚢臆鍛涯機械製造工業受註額(賀年鴛舞〉
た、しかも晦下発注セラレヅツアル雛機械ノ需要 ’生産能力 (千冊
ハ其ノ殆ソド七〇一八○%ハ直接闘接二航空機製造濡
二縫罵セラルベキモノ」であった以上,i7年末か嚇8 鎚 機 鉱778 鰍452
承罷プレスi 鷺7撃7{》8 88竪瓦52
年縫紅かけての航空機増産計錘の立案に俸って更に需 機織プレス 鰺,解3 襲,懸8
給が逼遺していったことは瞬らかであろう。以下では 罷 延 機 擁2謹製 58護鱒
控 貫 機 6§5 茎,⑭87
}8年8月の藤工省の調査騒疑よって,眞牒に継る 勇齪機 2淫,働 玉i,825
蕎貫及聾騒機 i,鎗5 董,357
露給状混とその見違し紅ついてみておこう。まず特に 矯 鑑 機 器,§簿 7,298
需給が逼迫していた圧延機江ついては, 「今蓉幾題ト ロ 一 ル i§ゆ総 3繊272
その飽 艇,536・ 37,慧5
ナレルハ軽合金ノ振舞圧延二関スルモノナ婆先般産業 合 誕 55亀8瓢 3i亀鍵5
機織綾舗会ノ調査二依レバ軽合金涯延材ノ需要約一二 鐡藪:藩王省r鍛窪機械製造工業ノ現浅」罐秘8
年8擦嚢掲鶴麟空機襲孫生産堪強策遷駈駿。
万聴,生産能力ハ年間約三万簸ニシテ甚シキ懸隔アル」
と航空機罵需要の大きさが示され,これに薄しヂ低能率形式ノ機械ヲ高能率ノモノニ振替ル等ノ擾
置」, r現産軽台金厩建設騰ノ駿良及ビ鉄鑛稽連続罷延機ノ羅驚」などにより露給の緩灘紅努める
ものの, 「尚生産力是ラザルハ鱗ラカナルヲ以テ生産力拡売文ハ生産隆跳ノ打雛ニヨ蓼之が陶土ヲ
策シツツアサ」としていた。また水籠プレスについてみると,これには主に鍛造罵声成形,神籤の
3種があるが,1鍛造罵水窪プレスハ少クモ一千簸,大ナルモノハ…万遜雛上二及ビ砲身艦麟橋軸
等ノ大勃ノ鍛造二使霧シ近年需要ノ増大スル見込ア婆」と艦麟鶏需要が高まる一方, 「麟1空機関{系
ニテ最モ需要ノ大ナノレモノハニ,三千遜緩ノ成形水窪プレス及ビ講程度ノ搾鐵水漉プレスニシテ既
52/繭掲/一/一九発窪調整実麹講」借但しこの工作機械謁萱は第i照準難生産台数を欝,逢鍛としてお毎,玉7,
昏§{}台余むとする麺の資料に難してカヴァ!ヌッジが緩いようである。
53〉企遜羨r曙秘†六年嚢生産鉱発実施爵轡」臨穣欝年毘欝欝響,晦正雀讐霧室生産藻琴敬譲生産力紘充誕錘
案i紹秘罵年8鍔5露 臨工雀羅特驚窒立案事項一涯勝載。溝特撰室に麗しては,索軽隆英・原朗雛『現
代史資料羅家総動員一薯解説参懇。
54〉商工雀「鍛琶機械製造工業ノ現濁」躍秘鰺年8月驚賛,蔑掲揮航空機麗係生産増強策遷駈駿。
一i§一
第59巻第2号
蓮 学 講 集
点二絃充ノ窪穰ヲ置クコトニ引声晃生産聡鶏ノ打縫分野ノ錘是等工璽瞬生産力ノ増強ヲ讃嘩膨大ナ
ル需要二尉ゼソトス」としていた。一方機械プレスは「大型ノモノハ生産能力二欠ケル霧アルモ航
空機縫孫ノモノハ小壁ノモノ多キ見込ナルヲ以テ生産力ノ拡充,生産分野ノ錘定,生産聡鶏ノ打簾,
協力工場ノ牽礪等二依婆約二饒ノ増産ヲ懇待ス」としていた。鍛造,藥舞鍛造等に稽いる鎚機につ
いては空気鎚機,蒸気鎚機,落鎚機,双撃鎚機等があるが, 「航空機藻贔ノ型打鍛造二薦ヒラルル
落鎚ハ普通ヨ聴以下ニシテ大ナル製造設騰ヲ要セザルヲ以テ従来ノ製造業者ヲ総動員シ極力飽機種
ノ製作ヲ中塗セシメテ専門化セシメ生産隆鎮ノ打聞特二鋳造晶ノ入手ヲ需澹ナラシメ需要二尉ゼソ
トス尚大型認晶ノ璽打鍛造二耀ヒラルル駁撃縫ハ最透国産化セラレタルモノエシテ之が増産ノ為ニ
ハ大型設備ノ絃充ヲ要ス、1としていた。そしてダイキャスト機については, 「轟性能ヲ有スル大聖
ダイカスト機ハ最近羅産化ヲ晃タルモノニシテ生産力大ナラズ将来之が需要大ナルベキヲ予想セラ
ルルヲ以テ之が絃充ヲ計ル必要ア縫、1としていた。
こうした露結状溌に鰐して,鍛圧機械工業の生産撰進はどうであったか。鍛窪機械を製造する企
業は,産業機械統舗会中およそ稔継起あったが掌この内重要機械製造事業法の旛定工場となってい
る耀当規模以、しの工場は綿羊8月の時点では嶽定予定も含めて蔦に過ぎなかった。また鍛圧及鈑金
購機械の製造を専業としているものは聡であ琴,この内上記め捲定工場にもなっているのは捲定予
定を含め謹かに3工場で,「鍛雛機械製造工場ハ比較的専輿工場二宮ムモ機シテ中小工場二属スノレ
モノ多ク大メーカーハ其ノ数僅少ナ擁という状溌であった。縫って労務動員政策,電力魏給に関
しても鍛驚機械製造企業の多くが第二種以下の顧泣の籔いを受けてきており,「工作機械二鷺スル
トキハ甚シク旺迫セラレタル立場二在1タ…為二最近ノ生産能力壊灘二離害ヲ来シツツアルモノ多数
ナ彗急速二之等顯位ノ引、Lゲヲ必要トス」とされていたむとはいえ,本来小鏡摸工場中心の生産購
造を基盤としている以上,急速に設薄髭方を引ぎとげる余力も実際には乏しく,また鍛蕪機織工業
び)本格,的生産力拡充を急速紅推進するのも露難な状溌にあった。
次に資材入手状溌をみよう。先ず鑛材,銑鉄に聾しては「飽機種二沈較シテ悪キが麟キ状溌ニハ
非ザルモ逐年悪化シツヅア婆特二五重点産業ノ決定ヲ見テ以来之だ影響ヲ受ケヅツア1月としてい
る。そしてここでも「軍発註ノモノ三関シテハ資材ノ現物ヲ支給スル隆夢現物入手ノ心蔑ナキモ統
舗会経密ノモノニ騨シテハ資誘ノ現物化悪シキ為,製造籠率ハ極メテ懇書セラレツツア1擁という
状溌であった。資緯入手状溌を見た表簸によれば,統麟会搬い分を示す醜体及び特定霞要籔い分は
菱縫 鍛罷機械工業(紹穂認年玉∼3穏)鑓耕入手績濁
ムβ
i攣体及び特建需要薮し分・
一般需要籔い分
p
i
廃券副入手細入手率
券ュ券量 入手量1入手率
灘舞欝i贈
中塗鱗8灘i7簸
小聖葎鑛 9脚3…2」総
量食鶏1蜀i織i
り
麟激翻:llti
§ 4灘6i 垂73
@5・鱗i 8至6
18 5・2731蓋鰯
2遵
22 28・3囎隣・3倉4…
計
発券量i 1
阯ハ・入手率
黙難懸till%
鷺 欝,663 12,98毒 , 2§
2倉 2§,互32 、遵,778 垂8
i5 駄524…i8濁春…騰
鐵藩:蕗工省「鍛蓬機織製造工業ノ現溌」羅秘露年8月鋳掲罫麟空機麗係生産増彊策遜斬取。
窪:発券量は稔月末逡ぬ発券分中未入手のもと玉∼3月発券量の合計。
一2暮一
鐵 綺:太平洋戦争後半簸の畿空機麗達工業増産政策
中型型鑓の46%を除き飽の主要品舞では遜めて低講で,統舗会を通じない一般蕪要振い分よ鱗‡や
やよいとはいえ,22驚に邊ぎなかった。全体では縷か2§%にとどまっている。軍からの実際の現物
支給量が覇暖しないが,浮遊化した発券量の大部分を補っているとすれば統舗会経蜜の数賠の鑛材
が軍から支給されていたことになり,奉来の醍給舗度はここでも殆ど機能していないと言うことが
でぎる。次に鋳鑓についてみると「資材中筋モ重要エシテ其ノ量多ク豊入手懸難ヲ来シツツアル」
とされ, 「叢近鋳鋼協議会二於テ生産薯淡舗ヲ採湧シテ以来多少良好トナ夢タ琴トハ難モ磐註シツ
ツアル関係上入手欝欝1ノ確保:二曝難ア蓼藍大型鋳鑓品二至婆テハ設騰ノ麗係土製造業者銀建セラレ
アル為,契約二照難ヲ来シツツア夢小物鋳鑛晶二襲シテハ懸搭ノ関係上(緬格ハ重量エヨ婆決定セ
ラレア夢テ手間ヲ考懸セラレズ〉引受考無ク璽部シアル現状ナIJ之が為ニハ懸格ノ敬欝モ必要」と
していた脅
こうした種々の事態に商工省報告では発注の一元化をはじめ統舗会機能の強化・正常化の必要が
主張されていたが,賎に指摘したように統麟会強化の方向での麟度再霧には進まなかった。
一方こうした状溌の中で,設鱒拡充爵醒及び艇空機藻韓への集中麓当計癒が立案されていた。蓑
i2に瞬らかなように9月策定された露年度醗当では航空機藻門が舞%を轟め,民驚翻門へは墜かに
9駕であった。また瞬時に策定された握年綾生産計薩では現有設備を以てま欝喜万円,63驚増産,
設欝撚売による85翼万欝,磐%増産を見込み,簿年度にはi8年度グ)2焙の増産へ商けて緊急に皺む
縛むことになった。
表至2 艇空機翼連工業甕産計麺及び壷輪講錘
歯 車i不 ゾ }
董8年農家駕産能力
.、
麟ぎ今織空購
雌 駅 扱
@超硬質
電気ぎ弓懸工鳩尾
㈲煖煖
@ 気海接機
縦空機麗係
@ 驚
鍛獲機械
軸 受
3i8,9暮§
2玉7,3郵
簸,7撰
奄V5,9暮暮
Q青谷,§§毒
K,76董
i39,春曇§
灘暮,暮鱒
纏i2,77§
@74.3
@5§、昌
空気工具
宸Q嬉㈱3§,§§倉 茎7遵,難癖倉
3蓉
4§,暮暮倉
i2,懈い輔鱒
W,5翻 欝,欝 i
奄W年農 生産言麺彗
醗
(千鍔〉
R7,愈む倉
}
雛リ鎗榊
Q§蕨 34・7
ii,駐暮暮
}7き講’鷺ll
@器.7
そ蠣 K、9垂9?13倉il1922三9讐,、1?舞
{} 3{},{}{》§ 53,75{} **(3,555
轟 竃7.i‘ 26.9
当.民 霧『蔦,倉§0 82,鱒む 尋,O§{}・
創 i5,9倉麟 薦,25書 3
慰 5鱒 47、§ 灘.8 麟
3, 8.6・ 23」
{
欝年慶生産言魎* 5i,鰯1392,鋤 78,魏 2?,朧‘3辞,㈱3簿,鰻365,鰯 23,694
轟勝:講掲嚢工省畿械舞『航空機縫係生産増強策選躍穂8年9焉。
注:*欝年度計鼕鼕は,鐙革,電気き鯵,麟空機場電気溶接機では生産鰭力の纏である。**電気工具
ヂ蔑塞」隷需要額が承されている。
このため稔舞3馨には「航空機等ノ増産確深ノ為必要ナル鍛圧機械ノ緊急措置ノ件ゴが閣議浪定
され, 8縁の二五作機械に関する揚:置と購様の取1騒がなされることになった。躍ち①軍餐馨省紅よる鍛
圧機織発演舞麟,②生産機種,形式の整運と生産分野の確定による専門生産の婁施,③二交替麟な
どによる醗鶏機種の確保,④低能率工場,飽機種産業機械工場の転換鍾ぴに協力工場の活癒,⑤辮
要資梅の物勤。L特掲,⑥外注鍛狂機械矯鋳鍛鑛及び部品製造工場の一屡の拡発及び専鷺製造工場の
撰定,⑦鍛窪機械及び鍛圧機械驚鋳鍛鍛の緬格の適正化,⑧技術変流の積極化,⑨鍛窪機械工業グ)
重点産業援いによる労務,電力,輸送力の確保,⑱重要工場の軍需省管選工場此等であった55〉。
一2董
第灘巻第2号
薩 学 論 集
これらは機ね欝年度には実施されたとみられるα先遮の熱く①グ)発注統麟は欝年i月の購講演定に
基づいて実施されたが,軍の資材支給による発狂分は除磐されているため不徹底に終わった。②の
生産機種等の整理は婚年2月i舞より工作機械の戦時型に比肩するものとして「縫機,機械プレス,
籏延矯承窪プレス機種形式容量統一実施要綱」が実施され,賎発注文も含め雌ヶ月4)猶予難問をお
いて,生産機種の辛分近くが整理グ)韓象となり,その飽押鐵プレス,成型プレス等について灘次暴
様の捲置が進められることになった56〉.また毅舶稽内燃機,率爾などと重んで工作機械企業集羅
に倣った集懸化捲蟹も実施された訟。
鍛涯機械の欝年度生産誕爽と実績は表意の熱くである。鯵年縫一ヒ難には表稔の鰺年痘生産計癒を
大幅に上経る計遜を立てたものの5乃至
表露 鍛蕪機械生産計遜(灘段〉及び生産実績(ぞ段)(千弩〉
セ順
燕w鰯実績165,6艶 …髭% 65
至§年尊月∼2馨年6月
糠斜 §21
嘘7,燈98
T3,蓬7i
は一貫して減少し続けた⊂、
@鍍2
︷︷多︷5〒多︸
達成率§捧は上がっているが,生産実績
ii董蜂灘
}
欝
は計癬を大ぎく縮小している。この給桑
翼
6講の実績にとどま鯵,第3瞬半覇から
*3融,§§毒
魔Q33,軽§書
@ 6唾
寵叢説藪について,霧鱗した欝年縫第
鐡藩:軍需書夢躍藤十九年嚢第三鰻半縷薫産拡充轟轟生産実績講」
i瞬単離分をみるとやは辱航空機部門集
藏揚ざ生産力菰充嚢麹資轡選概数,商工省工務稔野鍛蕪機
械生産詩嚢壷湿分実績褒」難聴騰年欝月前編『中塗機械工
中が計られ,鎚機67驚,機械プレス73.5
業卜増産二就イテ、1勝毅。
%,麹承涯プレス58.3驚,飯金機械及矯
婁主:*原難中穏年彗月から2奪年{…月までの隻讃・廼垂ま「言牽莚垂擾鱒難,
「実績推定、iとされている。
正機その麹綴%,総会でも鍛羅機械生産
額の68%が航空機認欝へ指示された謝。発狂競争から種々混覆してきた醍給機購の赦善を難して
実施された発灌調整の第玉響単簸の実績を見ると,陸軍,海軍,航空機,民需とも計錘に韓もて騒
然,57%,63驚,磁鬼と,総合実績とグ)輩離は少なく,醍分結果からは大きな波乱なく実施された
と見ることもでぎる。
生産実績が計画に満たなかった原遜としては,特殊鑛管,鋳鉄の資材入手難が挙げられたほか紬,
醐電動機囑当でも欄実緯灘画2甥と鰹囑懲醜しても董眺程入手率力懸かった繍。
磯 軸受工業の献溌と堪産財策
次に軸受工業の航空機関達産業としての増産薄策を見ていこう。そもそも軸受工業の完全§給は
極めて遅く,響中戦争懸よ今本格的な§立敵策がとられた。軍および藏工省は「支蔀事変勃発後毯
55〉 「襲空機等ノ増産確撮ノ為必要ナル鍛蓬機械ノ緊急捲置ノ簿」, ヂ航空機等ノ増産確録ノ為必要ナル鍛罷
機械ノ緊急欝置実施綴騒」紹秘露年『公文類集墓 (馨立公文書餓霧蔵}瞬取。
56) 鰭本産業経済磨聡報欝年2還2蕪。
57) 『醤奉産業経済垂躍稀2書算i羅塵§.
58〉翠蕪省機械餐紅紹秘一九年度簾一羅半鰯分鍛窪機械生産捲示書総懸表」購擁欝年5月3舞 軍需省罫愚長
会馨(三〉露 (藏工政策変縞纂資料欝28〉醗毅。
59)監鰹認統懇諜r一/一九発注講整実施調」紹秘臆算盤月露弩 軍需省罫島長会鞍(五〉選 (藩王敷策史纏
纂資群i33§)渋取む
鱒》蔚鶴野義璽電動機鐵萄状混一覧表」.
一22一
露 麟:太平洋戦争後半難の航空機経連工業塔産政策
訪ノ整簿機械工業発達ノ為白絵嚢是体舗確立ノ必要ヲ痛感シ」劔,昭隷稔年末になってこのため
の講蓋が姥められている。しかし商工省が主務官庁であ弩なぶら馨産軸受の大半が軍蕪贔であるこ
とから設備・運転資耕醍絵,妓籍指導等の点で行政の一元化跡羅難であった。そこで紹隷慧年3月
来藩王省は陸海軍雀と鰯議の上,6撫報材麟,蕊品,成贔を一貫した軸受工業の生産計嚢および
轡灘比率に聾する3省協定r諜軸受及びころ軸受工業指導要領」を繕び,以後そうした形の行政分
掌形式がとられた62〉、この灘生産力絃充撞墨金鮭に関し,轄受完成贔は嚢本鯖工,棄洋ベア婆ソ
グ,光洋繕工を主稽罵工場とし,これに不二越鑛材工業を換えた瞑被に拡充を限定,越精工,桜金
属,沢鑓の3甚は適宜利矯,遅醗重工業には誹癒準正を捲導するとした。また鑓球については,β
本糠工,不二越鑛材工業2琶と新設を予定した東洋ベア婆ソグ,光洋緒工,天汁鑓球製作藩の共隅
饒資金縫の3娃に鰻足し,瞬鮭よ辱各縫及び陸海軍に供給するとして,当鋳箆られた群小工場濫立
の機運を媛舗する方鏡がとられた。この体麟の下,露年度濠でに軸受の懲給達成を羅指して,表M
の無く会鮭辮各年度生産力拡充馨標,睦・灘・民需の利罵箆率等からなる第i次拡充誹霞が決定さ
れた。そして鍛涯機械線様,計露実施上の法的基礎となる重要機械製造事業法に基づいて一定規摸
以一との少数の業表に魅し蕎工省紅よる直接指導・監督・麟成が行われ, 「群小工場ノ濫立ヲ防壷シ
昼餐騒贔トノ競争ヲ可能ナラシムル方鋭ノ下二軸受ノ生産増強3が麟られた働。また慧算当鋳予
灘された露年度の密給達成以降の生産過選分は満文陶けとするとされていた磁1.こうして軸受工
業についても錘年度から事実上生産力拡充計錘産業無様の手続ぎに基づいて,拡充実施計画が策定
されていたわけである.絡年度からは重要機械の一つとして生産撚発計錘産業に擁えられ,照年9
擁の三省連絡会議では各社の拡充進捗度に合わせた絡年度誕露敬慕を含む鰺年度重での生産拡充計
麟が構立された。この鋳需給関係の一腰の逼遷と事業の進展を背景紅,不二越鍛材工業の大幅な誕
函拡大と新たに魑縞工を訪露企業に擁えることが認められている。そして欝年連月の連絡会議では
麟空機藻門需要の急激な拡大にともなって昭瀦欝年度,鎗年度の生産力拡充計露,各紙購趨稽箆率
が決定され.た。
軸受工業の産業組織は昭憩錘年醗総統麟機翼として羅本軸受工業継合を設立した時点でも総合員
数7を数えたに過ぎず,その後i7年i舜に精密機械統鱗会に再霧してからも会員数器(内許擁会被
7/と製造企業解少数に際定された圭,上越企業への集準も轟かった。上位5鮭のシェアを見ると
嚢中戦争,太平洋戦争鱗を通じて縣%蕪後を維持・醸増していた輸.とはいえ轟品種軍需品工場
として少数特定企業6)集約的育成方針からとられた3社中心主義は婚年産から5鮭中心体懸,激欝
欝年痩計霞からは更に桜金属,東窟ベア夢ソグ,聾材精工等後発ぞ位企業をも含み積種的に支援す
る塔産体鱗へと幽かった。一方下請工場,脇方工場の搾業鋤率は享糊しないが,欝年9月現在協力
工場の従業員総数は軸受,鑓球,保持器の計画7殿の33,i83人に鰐し,7,5磁人,23驚であ穆,とり
6静商工省機織轟産業諜r軸受工業ノ現溌」晒稚8年7月,繭揚ζ翫空機縫鎌生産壊強策遜瞬藪。
62〉/艦蓮典罫戦時機織行政遷請文鰹8年i月灘,醗.237頁,坂認豊麗r我が蟹の軸受工業雌ベア夢ソグ
工業会 昭秘29年警月 慧,鱒5−i灘頁。
63)鋳揚 糞工省機械島産業課紅軸受工業ノ現溌、」。
64}蘭越薔我が蜜の鞍受工業郭総頁。
65/韓土8春夏。
一23一
A:勝軍鷺鳳至3:海軍禰比C:驚欝比Dl航窒機用需要擁
褒14 軸受艦産拡充・取得地率状況(上段:計薩,ド段:爽績)
第工次拡充計画(昭獅14雑6月網嚢決楚)
昭秘4年農
昭和i5年臓
紹椥6年度
第2次拡充欝醐(昭稗旙無9月30溝決驚)
改訂16年魔
昭和7年麓
昭秘8年度
(平門,%〉
第3次拡充謙醐(昭獅18驚碍鞍8瞬決驚〉及び魯年改訂計繭
昭神19無機: 数鑓生9年魔
昭鞠20奪農
歌魏0年魔
闘取精工
23,000
39,0〔)o
嘱,000
40,000
68,Gσo
90,000
130.O(X} ユ40,000(P:82)
177,0GO
120,0(X)(r):83)
(N S K)
A:35 黛145 (ン20
A:40 鷺:30 C:30
A14013:30C130
A:3S 亙3:45 (二:20
A135 }3:45 C:20
A:35 }3:45 〔二:2〔)
A:3513:50(⊃:15
A:3β:5():$
刈4,264
23,500
A:42鷺140C;18
34、148
44,鈴2
6崖,暮51(D:6の
A:3513:50C:15A:生OI3:4C:4
88,877(王)184)
A壕113;10C:三2
A:4王3:5C17
100,000
150,00〔} 185,000(D1{35〉
200,ひひo
1go,ooo(1)略3)
A140 鷺:25 C:35
A142 i3二33 (⊃:25 A壕1 鷺: 8 CI i6
A:42r玉:33(⊃:25
A:6王3:17(〕:翅
85,(X)O(D:53〉
1醐,870(D略5)
40,魯α〔) 40,000(D:35〉
50,000
48,000(D133)
A:45 !…皇:35 (.〕;20 A;25 13:23 C:ユ8
A:4$ 鷺135 C:20
A:ig13133C:生5
45,000
45、ooo({)127)
Al菊i3130C125
A:2忽 }垂:29 C:2欝
亙5、ooo
i7,α)0(D170)
A l25丑3150(⊃125
A l6B:12C:i2
東洋ベアリング 20,000
(N T N)
34,000
50,000
55,000
75,000
A:40B:25C130 A:4GI3:20C:40 A:4013:20C:40 A:45器壕8C l37 Al畦5王3120C:35
*26,384
46,生02
27,0(X)
62,039
A19鷺116C:23 A: 3王3:16(二ほ5
A:4()呂:露3C:37
8,100
(l K罫∼)
A135}3:20C:45 A130B:20c:50
* 4,上47
9,000
i2,000
i7,00Q
A:3{) 呂二20 C:50
A:35 }3:25 (二:40
A二35B125C:40 A:3513:25C:40
11,961
17,38窪
7,322
A13013:20C:岱O
(1,000)
(1,350)
q,500〉
(NA()磁)
* 1,220
3、638
34,403(D:42〉
A:4013:24(⊃:18
A:2313115C:20
35,000 48,000(r):23)
13,000
20,000
8,000
A13013130C;⑳ A二30鷺:30C:40 A:30 }3130 (二:40 A:護5B:35C:20Ai42}玉1生5C121
26,963(1):ユ6) 32,631〔D:33〉
13,27{)
8,256
A125}3=8C l5盗
A:30 正弦:30 (ン40
櫨 精 二£
($K i)
* 1,493
28、041(1)1ユ9)
(*2,132)
A l l4欝:豊7(〕:37
17,000(a:脇)
3,呂oO
A12513130C:4昌
4,000
5,000
10,000
A125昼:30(ン45
A:25 蕪:30 (〕;4β
18更3:6(⊃:18
A:25B:50C125Al
3,G49
4,839
7,7M(D:64)
12,922(π):84)
A:16β:7C11善
A:613;5(〕:5
灘
欝
不.滋越鋼材
20,000
9,σσo
韓
一瞬幽一
光洋精『三1
糟
禽
鑓,OOO
堆47,509
82,〔)oO
103,000
1圭8,器00
1.77,000
23器,OOO
365,000 430,000(亙):63)
480,000
420,0{x)(工)=62)
A139R l24c:37
A:39β:24c l3ア
A:39 茎3二29 C:32
A:39 王3:31 C:30
A:37 呂:33 〔〕130
A:40}三:40C:盆O A:16魯:90:i3
A l4013:40C:20
A、8}3:17C:13
103,5ユ6
級2、圭21
206,269(D凋8〉
313,703の165)
Al生6鷺:14C:23
A l7B:13C:i5
β3,830
A:38葺≧:30C:32
( )内は非欝醐企業の離業予潟』齢つぎ計瀬愈計紅禽談ず、)軍雲雀設立以降分離されるよう猷なった航盤機構取傳率は( )内に示した。敵訂19年
度計闘は19年5弩24Eヨ灘驚,改訂20年臨晒は20年2∫毒28E泣漿。
灘雛麟繁い轟娘
嶺所駁部正明(通繭産業枝管)『我が購ク)軸受工麹1日本ベアリング協会,昭稀29年,108∼玉欝霞。
注:*昭獅14年度の焦産輿績は各社とも1∼!2趨分。欝年度鳩精工駕産蜜綾は1∼12搭分,灘計爾企業のため計瀟総計に禽窟ず.第二越錨材工藁の
霞 綺二太平洋戦争後半鱗の麟空機麗連工業増産政策
わけ雛本締工では33%に.とるなど働,協力工場以磐の一般下請工場分を縫いても外濠簾工率はか
なり高かったことが窺える。
豪た鑛球の生産体惣こついては,当初のr球軸受及び軸受工業指導要鑛涯では将来的にi国i鮭
とする方舞が示されたが,業縁鐵資会縫構想の挫新後は東洋ベア婆ング,叉辻が独錘こ鑓琢生産を
進めることになった.以後鑓球に絶しても燐途生産拡充・鐵総計藤が実施された。鐸召:秘露年度の鐸
球露給は表蔦の如くε窪本積工,不二越が壼総体舗を整え,東洋ベア婆ソグ,尭洋縞工,掩精工はか
な鯵の翻分を天汁からの供給に依っていた。
表蔦 昭鞍雄年護鐡球羅総懸溌
(千鋤
需要
7鱒
765 蔓,223 圭,遵23 3,28魂
7,763
3,7(}7
3,ノ(}7
r’ 多 7,嬢鱒
m3,734
5,§麓
Q8,8填8
U,遵3毒…
li2β25
l i,52§
嘆5
@ 2,23亜
@ 3,春鱒 @ 尋,9総
13,284
3,ε磁
ス3・驚η5,58巷
翼A C9茎
黙門 …合 計1
蓋3,艇4
1欝,嬢1 ︸
翼S K
醤丁翼
1
製造 饅SK鷲丁難亙K欝簸。欝SK夏陸軍海軍そめ飽 譜
2垂,573
乳聡3
至3,建2
Q7,637
V3,硲5
灘霧:麟掲匿我が餐の軸受工業蝉嬉頁、 漣:AK Sは美辻鑓琢襲艀璃。
次に資材嚢の供総体麟を見ると,軸受灘特殊鑛は元来馨産乾が極めて麗難とされ,高緩材では全
量スウエーデソ,ドイツから輸入してきたものである。生産撚充計薩も慧年の捲導要額舞果実施さ
れてぎた解,援衛的懸難と幼弱産業としての性格から表絡のように輪鍛で至難醗縫馨内生産シェア
が8割近く,球鑓では軽水製鉄のみで8割以上を姦め,霧饗・供給とも寡占的購造であったことが
窺える。
太平洋戦争に入ってから軸受に鰐する露要は輸入途絶と根盤って急膨張した。これ紅鱒し生産額
は,詩嚢達成率ではやや未達成を残すものの,昭憩n年6,886千門,i4年澱,397千霧,i7年麺3,462
千霧と急堰してぎた硲。しかし,鰺年遵用時点の三省連絡会議の場では建年綾は航空機罵需要の
みでも灘今,§む巷千鶏,更にその飽軍需53,7灘千鍔,鉄鑛・石毅・工作機械・懲動車等疑雲妬,25春子
霧等,全体の軸受需要垂よ器O,巷β倉千円にも上ることが瞬らかになった。このための生産絋充癒策で
は,こうした事欝に対麹すべく,纏の重要経連工業と疑様二交代離の完全実施など生産籠力の引ぎ
上げによって麟空機罵を中心にした緊急需要に応じる方針がとられていた。蓬月の三省連総会議で
快走された第3次生産拡充誕癒では,欝年度生産計薩235,馨暮春千円から,蔓に2魯年度蓑でに2傷に
するというものであった。これに無い航空機罵羅当比率も5罰から6割へ雛ぎ上げている細。
こうした増産計画の実施上の問題点も疑に換試してぎた種々の産業と購様であった。即ち①労務
者の割当が僅少で,募集地域の講銀によって必要労縁者数の確保が癒難であること,②工作機械,
一般機械とも麟当が縷少であること,更に③発窪承認書が発行された後も工舞機械,一般機械とも
66〉麟揚罫我が蟹の軸受工業遜鎗3一嘆頁。
67〉霧一高、
68〉機敏驚「饒空機翼孫工業ノ非常塔産録第二麗スル搾業要脚舞醗雛8年9慰鰯離欝蓼航空機縫孫生産増強
策選瞬鞍。しかも9弩鋭鋒の航空機生産欝錘の一と方鯵豊によって,麟空機藻羅醗当鐘はよ琴高いもの潜求め
られたことが推定される。
一25一
第5§巻第2号
商 学 譲 集
表欝 織受馬鐸紡入手状溌(紹職質年i∼捻鐸実績〉
軸受韓鋸
麓SK
翼丁鍾
霞 鶏 襲 鋸
騒 本 砂 鉄
大 露 製 鐸
不二越鋸軽工業
特 殊 製 鋸
3,88葵,4§各
2,862,§{}倉
三,333,8i7
2,2解,§む巷
i,王2蝋93奪
i,倉7工,暮倉巷
竃藤特殊襲鍵
農本特蘇製鍛
5§3,833
99ゆ倉警
2醗,836
婚7,舜9暮
屡立製艀藤
霞本高麗渡
2i5,58畦
432ゆ倉倉
2L9§2
223,暮春奪
毒 本 繋 工
簿 峯 鑓 管
権 騰 麟 錬
茎KF
2,8鱒
婚6,5醗
SK亙
(逡/
餐AC簸i
亜23,暮9垂
7§3轟33
225
嘆,興乳7総
i2護,違鱒
2圭4,5蔦
2,53春,854
簸7,8i5
2,5i5,982
i,舞9,解7
2遵5,総む
M,7§7
67i,9駁
4,垂紐
65亀836
647,584
i麟,ig8
ig2,99§
i顛,6袴
i,9§2
欝5,む審尋
嘆7,嬢8i
35,35§
i2,§§春
5,総奪
5,春巻奪
7,§9蓬,難§§
3§,35§
28,i鮮
i8,954
i2,{}{矯
8,§22謁麗
尋?,嵯8i
壊6,暮§巷
46,辞書§
9,236
2騒,622
i驚,馨§§
i欝,§魯春
麗蓉スピンドル
鋒 端
5畦2,麺書
35§,§容毒
35むゆ書癖
大 薮 機 械
東 窟 襲 鑓
誕
§,88蓋,§騒
8,§艇
2,5圭5,982
78惑,2§2
計
至77,i縫
大藪特殊製鍛
購総重工業
AKS
37i,3麟
2春9,囎5
3,5欝瀞婚
52玉,§2? 2§,93§,8?i
軸受球鍛
嚢 本 襲 鉄
3§2,蟹6
9蔦,遵55
茎,騒2,齢5
饗本轟聴鍍
魂8,繕9
78,ア2む
i27,37§
大 購 製 鍛
憾 殊 製 鑛
毒 蕩 製 鑛
38,総6
22護2璽
i2毒88
曜秘讐殊製鋸
大藪特殊製鍵
5,63玉
2嬢,332
垂77,693
388,566
計
3麟,23蓬
38ゆ66
3瓢6亜2
35,i舘
3i,6麦2
29,9§3
遵,96{》
壌,96§
i,縫3,壕35
墨,鱒9轟鱗
鐵辮:商工雀機械騎産業機織課野軸受工業ノ現溌藩醗稗懲年7月。
紅入手難であること,④工場,寄審魯等の建設驚資轡も悉く入手難であること,⑤民需関係の運転
資材の入手難.⑥三省連絡会議においても軸受需要の薦途響恥形式鍵等の具体鯨な需要贔種が不瞬
のため増産鰐策が器難であることなどが挙げられていた硲。こうした状溌に頬し,軸受工業でも
また発莚管建・麓給管理の一元化が指講され,二交代舗実施のため労務者確保,麟ち茸年度末のi8,
鵬人から鰺年度末25,㈱人の確保,資材入手等への両軍の協力,工作機械§千台撚充等,徹底し
た労務・機械・資耕・輸送力・電力に関する優兜鑑量がとられていった勘。これによって当褥5
月末,次いで7月末に主要工場の二交代鰯移行を予定したが,第i羅半難労務充足では必要労騰力
を得ることが鐵来なかった7葺.第2難業驚までの労務動舞でも,鎗年9月現在で計醸7縫の工員
は簸,885人と要求を充分に満たし得ず,鯵年度から激増した学綻動員,挺身駿が7,認尋入紐達した
ことでこれを補完していた72〉。しかし結穏霊、藪5歓及びその協力工場の内9月末紅皿交代謬曇こ移
行でぎたのは獲麟に過ぎず,不熟練,未経験者を多数動員しても,機械漉,醗離磁石などの議資材,
69)繭捲 商工雀機械穏産業課夢軸受工業ノ現灘。
7韓蕊揚ヂ航空機携係工業ノ露営蟻産鰐第二聡スル修業要額3。
7i〉鞍奉産業経済毒昭秘g年2月遵馨,6舞2媚,8舞3鍛。
72〉繭揚ζ義解露の軸受工業畢鍛頁。
一26一
鐵 醗:太平洋戦争後半簸の麟空機麗連工業堰産政策
工具が不定し,裏た石炭・コークスの不足が脇方工場などで鍛造饒力の維持すら露難となり,夢ソ
グとボールの生産不均衡を生じることになっていた職。
生産謙遜及び実績を見ると,一連の諸措置によって鰺年生産は蔚年比蕗%増の2億円に達した。
とはいえ達成率では88驚,鰺年度の設簿拡充計甕グ)あった工場の生産実績は,表賀のように計懸の
8i%にとどまった。にも掬らず婚年度にはいると膨大な麟空機生産計懸に薄癒して,5月には敬訂
年度爵璽が淡定され,第3次詩嚢を上経る蘇年実績の2蟹以上の§繧が設定されたひ欝年度は靉靆
年度L5培の増産を実現したものの,簸溺の計露達成率は9割近くから5割台に急落し,多方藏で
隆鶏紅逢着した結果,第3聾単離をピークに生産額も低下した。とはいえ翻門灘の醍当実績では表
麺よ鱗8年度翫空機蕊罹磐驚に薄し,簿年度には65驚と航空機離羅集中が進み,絶薄額でも2藩の
供給を実現するなど麟空機の集中的増産紅寄与していたことが舞窮する。
嚢貿 軸受生産討錘及び発産実績
零墨3,9i4
*i甑6船
毒灘,騒8
審8春,2驚
魔奄Q,54藝
J獲,67玉
魔奄Q,亜57
魔US,28今
@ 92
@ 鱒
@ 75
@ 麗
覆
*28,驚5
欝年護謙
護
タ績
ゥ36
舞
至
議醗
璽
登
亙
亙8年慶
25,鱒6
簿年蔑
鐸
参考・露年給誹
玉9§,婚9
@ 8i
聾年度讃
辞 醗
77,8毒7
97,3軽
i22,魯27
i36,§22
唾34,欝書
タ績
ヘ鬼
磨魔U9,73i
ヲ*7毒,嵯82
W§,647
V3,i78
R群5,2逢5
@ 87 @ 77
@ 73
@ 53
@ 7§
参考・鯵年総讃
3短,昏7i
濃霧=軍需省「紹瀦手八年度藍藍紙充最難牽難地域購盈豊実績講」畷穂薄年7薙露饗,
疑「醸隷手九年農第三懸半難隻産絃充贔馨生産実績盛紹秘鱒年2月蔦霞,疑
「駆姦二十年簑三舞分露要麹資生産実緩速鞍」繧穣鎗年5月至饗,蔑捲謬盤産
力拡充欝痙資稗盤駈薮,東洋経済新報縫駿窪穣産業史話第i巻,鶴2頁。
註:*駕年護縁談構拡充工場のみの欝醗・実績。緋麗年5月の原資料で欝年産上窮
計は錘2護2む千欝となっている。これ億集訴の謀計鑑されたものと考えられ,
至,登簸の合計と一致し鍛いが,年嚢計では誕豊饒で集謙されているひ
羅 その飽幾連諸産業の増藍繋策
その鰭の関連産業も溝様に,麟空機増産が緊急課題化した鰺年8月から9穣こかけて籔緩した増産
鰐策ぶ換討されていった。以下ではこうした勝連産業のいくつかについて簿単にその施策を見てお
こう。
糖蜜灘定器製造工業では表鰺,欝の麟く,露年7弩の時点で受荘重が婚2,2§2千円と,年産設欝
能力の7啓培に上り,陸離軍航空本蔀からの受注分だけでも2.7悠に達していた。こうした極蟻な需
給逼迫に.蝿し.i8年度の生産額は{董か鎗,G春§千円解見込まれる紅過ぎなかった。また羅総計醸では
軍需認門が蟹》%を占め罠露分は欝%で,航空機縫係分は35%であった。これは蔑紅発注の時、燕で勉
の軍需分などを糧当に絞り込んでおり,飽藻門断惑はこれ以上の涯縮が園難になっているためであっ
73) 麹本産業経済麟躍称聾年欝欝雄馨,臆年i月2濾む
一27一
第59巻第2号
醗 学 論 集
表鰺 主要綾羅灘建器製造業表受註現役藤(鴛年7醗
(千購〉 表難 糖蜜灘定器生産及翫総計薩
(千織髭率
麟空畿額韓受註
受渡総計
A〆駐 極額 %
陸軍航本 灘軍艇庫
韓 本 光学工 業
O井縫機工業
テ上安宅製作湧
ー,553
T,艶6
Q,375
6,懸2
i7,i22
奄〟C縫i
U董,5馨6
U,§28
奄Q,835
@i2
@382
梶C3逢2
@8§6
i韓
@9§5
Q,39董
圭5§
妬§
穏5
i5填
27§
728
辞
26む
75
7§
3,798
2i2
玉,i2恐
亙7轡
95
嘆72
2δ5
25,3鱒.
9,2i8
3魂,6e8
灘2,2§2
@3簿
@39
i§
885
駕駕
35.§ 態年変症産能甥欝誰鱒
Ri、倉 茎$年難産緬1欝,朧54.§ドイツより礁羅踊
28.5
R7、§ 畿航空機蘇 3・購 1差の繍雲藝 5鱒暮
35
R5
その飽需要15,鈴懸 35
当1
叢叢漸漸麟
学 ズ醗醗
学ソ
光 レ難業計
光
穂 学驚三
高八鈴光電
千義盗
ソ瞬化学醗究辮
奄R,985
233
@ B
9399§8
3
8 2
i§3
33
蓬ウ心3
f難箋
〟@津 製 作 残
5,8§§
小謹†A
ま
罠 篶 麦,§5暮 醤
ig鞭生麟幽,㈱
墨霧:麟掲ゼ糖蜜灘建器工業ノ非常贈
産韓第二欝スル群」。
趨霧:籍工欝機械驚産業機械課葬精密灘定羅工業ノ葬常増産薄策二騨スル
件」紹隷鰺年9擁憩繭餐ζ舷空機蝿孫生産贈強策遍醗級。
た葡。健って航空機離門の緊急需要を満たすためには急速に大幅な増産を実現する以磐にはなかっ
た。鯵年度豪でに達成されるべぎ設騰拡充は主要生産者たる三井繕機工業,嚢本光学工業,津、と安
宅製作辮等を中心として,搾,㊤§0千門の設備縫方増とし,そして稼動率の嶺き上げと掘挨ってig年
産には鰺年度の3無塔産を馨指していた。
次にネジ製造工業についてみると,表稔の麹く欝年度生産計錘箋鮭,暮暮倉千需の内航空機藻門麓当
は34.7%をξめる集中湿峯を見込んでいた。ネジに麗しても縫部稽の醗当涯縮は露難である上,搾
も鮫空機罵ネジは高度の糖度を要するため縫部門証雛の効果溝薄いとされていた。そのためやはり
大嬢な生産能力の絃充が必要とされ,舞醗藩磨穏金属工作機械を現状の翼,韓G台に4,鱒O台を追擁
醍臆し,欝年度紅は2籍以上の増産を欝指す乙とになった。しかもこの内航空機矯ネジに麗しては
3藩増産とし,生産総額に占める醗当姥率も騒%に引ぎ上げることなどが求められていた職。
歳事についてみると,鰺年度生産計画鐙ナG青倉千円の内,醗当内訳では航空機縫係2倉駕,その縫軍
需3§%が見込重れていた。しかし種々の機械類で鞍鋳璽機種の採絹が予定されているとはいえ,航
空機矯歯車は高度技術を要するものであるため製造擁能な工場が羅定されていた。許可会祇の指定
を受けている企業も雌縫に過ぎなかった。このため臆年度には設欝能力で稔,○春§千円,二交代麟実
施によって3,6倉§千霧の生産増を日捲し,2籍に上ると推定される航空機部門需要に韓紅しょうと
していた職。
超硬質合金工具は醗発嚢体が近時のものに属すが,航空機の飛躍的増産に欠くことのできない重
要工具として,これも緊急の塔産計懸が策定された。鰺年度の醒当謙遜では生産予定37,§麟倉千湾の
74〉諸王婁機敏羅産業機械課5糖蜜灘定器工業ノ非常増産薄第二麗スル件」紹麹盤年§月鎗馨,薦欝罪麟空機
騰懸盤産増強策盤翫叡。
75〉遜工省機械潟産業機械諜r航空機麗係工業ノ非常塔産対策二灘スル館業要領」 (ネジ欝係〉蒲撮『畿空機
露係生産増強策遜穫叡。
76〉藏正雀機械騒産業機械課「航空機騨係工業ノ非常増産薄第二縫スル残業要譲」 (歯車饗係〉表掲ゼ航空機
欝孫隻産増強策盛瞬駿。
一28一
由 麟:太平洋戦争後半難の航空機灘連工業塔産政策
内航空機都響は鎗%であったが,玉9年度では戯,倉毒心もの大織増産分を全て経連工業を含む艇空機蔀
門に醒蚤することにしていた。この結集全盤産額の67%は髄室機翻響へ蔑蚤されることになった篇。
電気錐の雛発も透織のことであ鯵,銃空機藻門へその9割近くが翫蚤されていたが,これも豪た
生産性の蔑躍酌増強の上で欠くことのできないものとして,欝年度には2焙の増産が計錘され,航
空工業会機械工業会を中心に電気錐試作醗究会による援術策発や,資材確像が鑓られた78〉。
涯縮空気を瀦稽した鋲打ち作業驚の空気工具もまた艦毅・麟空機環として需要遜追は著しく,賂
年度でも航空機都稽需要のみで生産予定額を土醸っていた。更にig年痩分としては,鰺年9樗時点
で妬,7韓千欝(内航空機部鷺25,5鱒千需)の受濫解あった。このため露年痘には蔑存企業で2賠以
上の増産を§指すこととなったが,航空機稽だけでもi6,§騒千露分が不是となり,この不定分は空
気勤鑿岩機製造業者からの転罵,新規製造業者の畜成などで補うという計錘で麟空機離門需要に鳶
職ようとしていた轡。
資材の簾紛の上で重要な役割を持つと指摘されていた墨打鍛造設億の絃充では,蕊空機薬品専業・
兼業の業都羅の生産能力の大鯛捲上げが言廻されている鋤。
航空機絹電気溶接機では,これも航空機生産工程の醸靉靆な合蓬髪手段として遺時雛発されたも
のであったが,i蜂藤こは3悠趣増産が計齪れていた鋤。
こうした航空機関連産業の飛躍的塔産は,難に設簿増設紅よる生産縫方の引き上げといったこと
のみで実現するものでは当然なかった。蔑にあらゆる原材料,労力,電力,輸送力等盤産に関わる
殖ど全ての供給に鰻雰が露呈した懸濁での航空機及び航空機経連工業の増産であるため,これらへ
の生産要素の大犠な追撫投入は機械・金属の強力な繕毅と穣挨って,飽の多くの産業に録する徹甕
的な犠縫を要するものであった。関連工業の非常増産に要する種々の薄策を纏めると,①漂燃料・
資材の一縷の優先的確線,両軍の協力,②二交代舗実施に要する労務・技術者の大魑増員,楚部鍔
からの転驚の綻進,後霧舗の実施,賃金統麟令の適難癖除・緩稀,③電力翫塞上の優先的確蘇,電
力消費蔑鱗第一種鮨定,④小運送を含む輸送力の確録,⑤管礫工場化を含む発溢統麟・生産管理の
実施などのほか,飯空機部門集中のために製品醗当においても可能な羅ηの飽薬門の涯縮が懸られ
た。そして晦工省び)軍需省敢緯以後も,航空兵羅総高がφ心となってこうした重点化政策が縦続的
に強化されていった。
お わ 琴 に
これらの燧々の政策は,その実施過程を見ると,いくつかグ)工業で見てぎたように,結果におい
て手分な成業を挙げ群)れなかった。しかしそうした政策成果の競題とは髪群こ,これら一連の航空機
77〉藏工省機械局産業機械諜「超硬質合金工具工業ノ非常増産薄第二麗スル件」紹麟狢年9携驚醤蔚掲罫鮫空
機麗係生産増強策遜鷲取。
78)舞圭, 鞍本産業経済選畷憩懲年6薄24馨。
7鱗薩工雀機械騰産業機械課「麟空機麗係工業〔空気工具製造工業〉非常増産鰐策」躍私鷺年9擁7彗蕪掲
匿艇空機麗係生産堰強策遜飛薮。
&}〉講上、)
8i〉舞圭。
一2§一
癒 掌 論 集
第欝巻第2号
増産態勢の購築が,太平洋戦争末鰯において徹底した人離,物的な資灘の全桂会的動員を惹起した
灘癒こそ重要であったと考える。こうした動員を支えた鱗痩釣枝解徴驚擬をはじめとする労務嚢員
麟褻であ絵,各種麗給鱗痩,工場管理灘穫等の強権的動員捲置であったことは言う窟でもない。と
は言えかかる大幾摸な動員の中に一定の管遷の“魯こ置かれた溝場機能グ)利耀ぶ繕当籔範紅見られた
ことも見透せない。確かに一般民衆の労務動員は淡定的隆艶であるだけに最も強力に強麟力が発動
された領絨ではある。が,全く不十分とは言え軍需及び軍需経連産業紅おける食糧増醗,建宅確録
への醗慮,賃金蔑舞の廃艦が空襲鍬羨においては,労務動員に一定の嚢機付けを与えたQ更に緊要
となった軍需経連機械・資耕類の集中的生産を考癒した頷斜的擁格設定などは,太平洋戦争後半に
いたっても戦時経済の底流に厳然と存在した幕湯機態を,醸定された鎮竣ではあれその積極的牽糊
を打ち超したものであった。陸離軍が自らの管理い監督工場に対して実施してぎた原材料,資材,
機械等の現物侯与,韓旋も,事業鉱夫を§指す広範な民闘企業を軍需灘連諸産業に強力に引付けて
おり,物的欠乏が激しくなるにつれこの縫係嫁ますます強乾された。箆較的畢くから購想されなが
ら経営麗の強い反発で実施が見送られてぎた軍需会縫舗獲も,賃金,配給,諸手続に麗する種々の
頬雑な規舗の緩秘方策に換骨奪雛された形でその実施が籔られたのである鋤。
とはいえ,軍当局による生産能力を超えた生産計嚢め設定と最終軍需品に弓附けた麗連物資の計
懸化・重点的確保の強引な遂行は,一難で種々の重点主義的捲置と紹挨って航空機縫連産業の増産
を勅激,促進するものの,歓会的均衡を駿壊する過大発症や受渡灘の薄徳郷ち,単懸,買ノトの大
ぎいものに,薄する選好を生み,この結集いわゆる発漣調整の必要性1を異常な蒙でに.高めていった。
こうした施策は簸絡騰貴の被及を選じてやがて破綻する恐れのあるものであ弩,また薬品レベル蓑
での発註調整を籔範に実施することもます蓑す露難になっていった。それでもなお,鰺年度半ば以
降欝年度韓紅その上半難までに戦争継続努力を集中する方針の下で,特定産業への籔籔釣集中政策
が強力に推進され,上遽のような致策機態の欝造を通じて鐵員態勢が隷速化されていった。
82〉美濃灘洋次「戦時串の経済懇題」 (聴取鑓鍛) 蓼盤策醗究会文書麟虻一圭勝叡.
一3§一