Daiwa ストラテジーセミナー 年後半の米利上げを見据えた株式相場動向 ∼グローバルの投資マネーが向かう先∼ 2015年6月10日 大和証券 投資戦略部 チーフ グローバル ストラテジスト 壁谷 洋和 0 <プロフィール> 入社以来、一貫して株式市場調査に携わる。 株式デリバティブのクオンツ分析、日本株需給 分析、米国エネルギーセクター・アナリストを経 て、現在はグローバル・ストラテジーを担当。 年初来では世界の株式市場の7割超が上昇 年初来株価騰落率(%、年初∼6/5) 中国 深セン総合 ブダペスト証取 アルゼンチン メルバル OMX コペンハーゲン20 ポルトガル PSI全株 イタリア FTSE MIB モスクワ ブルーチップ TOPIX オーストリア ATX アイルランド ISEQ全株 テルアビブ 25種 香港 ハンセン サウジアラビア タダウル全 フランス CAC40 OMX タリン OMX ICEXメイン ドイツ DAX アムステルダム AEX Tanzania All Share スロバキア株価 ノルウェー OBX株価 ボツワナ国内企業株 チュニジア TUNINDEX ベルギー BEL20 OMX ビリニュス OMX リガ OMX ストックホルム30 OMXヘルシンキ全株 韓国総合株価 スペイン IBEX35 ドバイ金融市場総合 ベトナム VN ベオグラード BELEXライン ブラジル ボベスパ プラハ PX カラチ KSE100 NZX50種グロス ワルシャワ WIG ルーマニア BET ガーナ総合 FTSE/JSE アフリカ トップ FTSE100 フィリピン 総合 メキシコ ボルサ S&P トロント総合 マスカット MSM30 レバノン BLOM ボスニア BIRS S&P 500種 S&P/ASX200 モロッコ CFG25種 FTSE/JSE ナミビア総合 スイス SMI 加権 アンマン ジェネラル タイ SET スロベニア優良株 クロアチア CROBEX FTSEブルサマレーシアKLCI シンガポール ST ウクライナ株価 ナイジェリア全株 スリランカ コロンボ全株 DSE 30 Index カタール QE S&P・BSEセンセックス クエート証券取引所加重 ジャカルタ 総合 バーレーン 全株 アテネ 総合 カザフスタン証券取引所 パレスチナ証取 モーリシャス SEMDEX Nairobi SE 20 Share エジプト ヘルメス ブルガリア SOFIX キプロス ゼネラルマーケット マケドニア MBI-10 イスタンブール100種 -10 1 111% 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 17 42 45 49 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 -5 0 5 10 15 20 25 30 中国 深セン総合 ブダペスト証取 アルゼンチン メルバル OMX コペンハーゲン20 ポルトガル PSI全株 イタリア FTSE MIB モスクワ ブルーチップ TOPIX オーストリア ATX アイルランド ISEQ全株 香港 ハンセン フランス CAC40 ドイツ DAX FTSE100 S&P トロント総合 S&P 500種 アテネ 総合 カザフスタン証券取引所 パレスチナ証取 モーリシャス SEMDEX Nairobi SE 20 Share エジプト ヘルメス ブルガリア SOFIX キプロス ゼネラルマーケット マケドニア MBI-10 イスタンブール100種 35 111.9% 32.0% 30.7% 30.0% 22.9% 20.1% 18.4% 18.1% 17.0% 16.9% 15.7% 14.5% 13.7% 3.6% 2.2% 1.6% -4.6% -4.6% -4.7% -4.9% -6.4% -6.5% -7.0% -8.0% -10.0% -10.3% 40 45 金融緩和で潤う株式市場/景気の先行きは先進国に安定感 日米欧の中央銀行のバランスシート 550 500 (07年1月=100) 中国の政策金利と預金準備率の推移 23 (%) FRB (%) 20 450 8.0 7.5 預金準備率(左軸) 400 17 7.0 14 6.5 11 6.0 350 300 日本銀行 250 200 貸出基準金利(右軸) 150 ECB 8 5.5 100 5 50 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年) (出所)日銀等より大和証券作成 (注)15年3月以降は各中銀の金融政策から推計 IMFの世界経済見通し(2015年4月) 2014 世界 先進国 日本 米国 ユーロ圏 新興途上国 中国 インド ブラジル ロシア 3.4 1.8 ▲0.1 2.4 0.9 4.6 7.4 7.2 0.1 0.6 2015 4月 時 点 1月 比 3.5 2.4 1.0 3.1 1.5 4.3 6.8 7.5 ▲1.0 ▲3.8 0.0 0.0 0.4 ▲0.5 0.3 0.0 0.0 1.2 ▲1.3 ▲0.8 2016 4月 時 点 1月 比 3.8 2.4 1.2 3.1 1.6 4.7 6.3 7.5 1.0 ▲1.1 0.1 0.0 0.4 ▲0.2 0.2 0.0 0.0 1.0 ▲0.5 ▲0.1 (出所)IMFより大和証券作成 (注)数字は前年比のGDP成長率で、単位は% 2 5.0 07 08 09 10 11 12 13 14 15 (年) (出所)CEIC、中国人民銀行より大和証券作成 世界のGDP成長率の推移 10 (前年比:%) 8 6 4 2 0 世界全体 先進国 -2 新興国 -4 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15E (出所)IMFより大和証券作成 (注)2015年以降はIMFによる予想 (年) 欧州・中国に異変なければ基調は不変 相場サイクルにおける各地域の位置づけ 金融相場 業績相場 欧州 緩和 ↑ 金融政策 ↓ 引締め 中国 日本 新興国 (アジア) ウェイト(%) 3 投資収益率 5/21現在 地域 大和推奨 AC World (現地通貨建て、%) DM World ex 日本 DM or EM World 前四半期 (1-3月期) (米ドル建て、%) 今四半期 (4-6月期) 前四半期 (1-3月期) 5/21まで 今四半期 (4-6月期) 5/21まで Developed Markets 北米 ややOver 56 54.3 60.7 66.5 1.5 3.3 0.9 3.5 英国 Neutral 7↑ 7.2 8.0 8.8 4.0 4.3 -0.9 10.1 欧州ex英国 Neutral 15↓ 15.8 17.7 19.4 15.4 2.4 5.7 6.2 11.5 -0.9 - 中東 新興国 (非アジア) 逆業績相場 米国 英国 アジアex日本 日本 Kokusai(DM World ex 日本) DM World - 0.2 0.2 0.2 Neutral 4 4.1 4.6 5.0 8.0 0.2 3.2 2.4 ややOver 9 7.8 8.8 - 10.4 6.8 10.3 9.1 5.7 1.7 - 82 81.6 91.2 100.0 4.5 3.0 1.8 4.5 4.6 - 91 89.4 100.0 - 5.0 3.4 2.5 ラテンアメリカ - - 1.6 14.8 - 1.3 5.6 -9.5 ヨーロッパ/中東/アフリカ - - 1.8 17.3 - 5.7 3.7 2.0 8.4 - - 0.8 7.9 - 5.1 6.0 1.9 14.0 - - 7.2 67.9 - 5.7 4.5 5.3 5.2 Emerging Markets ヨーロッパ アジア 9.0 EM World ややUnder 9 10.6 100.0 - 4.9 4.5 2.3 6.3 AC World - 100 100.0 - - 5.0 3.5 2.4 4.8 後退← 景気・企業業績 →回復 逆金融相場 一時的要因で減速する米国景気 6 実質GDP成長率と項目別の寄与度(前期比年率) (%) 4 2 0 -2 -4 個人消費 設備投資 住宅投資 在庫 純輸出 政府支出 実質GDP成長率 -6 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 2011 (出所)米BEAより大和証券作成 4 Q2 Q3 2012 Q4 Q1 Q2 Q3 2013 Q4 Q1 Q2 Q3 2014 Q4 Q1 2015 冬場の悪天候が経済活動の一時的な停滞をもたらす 冬季の寒冷度合い比較 2500 1000 13-14年冬季 900 2400 14-15年冬季 800 2300 過去10年間の平均 700 2200 600 2100 500 2000 400 1900 300 200 1800 100 1700 0 1600 10月 11月 12月 1月 2月 3月 (出所)米海洋大気庁より大和証券作成 (注)暖房度日は暖房を必要とする度合いを示す指標 で、数値が大きいほど気候が寒いことを意味する。 5200 5000 米小売売上高の推移 (億ドル) (%) 4800 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 (出所)米海洋大気庁より大和証券作成 (注)各年の1-3月の暖房度日のみを抽出。 10 0 4400 120 110 5 4600 100 90 15 (年) 消費者信頼感指数の推移 ミシガン大学 カンファレンスボード 80 4200 -5 4000 3800 70 60 -10 3600 3400 小売売上高(左軸) 3200 前年同月比(右軸) 3000 前年同月比 年平均(右軸) -15 08 09 10 11 (出所)トムソン・ロイターより大和証券作成 12 13 14 50 40 30 -20 2800 5 各年の1-3月の寒冷度合い 15 (年) (年) 20 07 08 09 10 11 (出所)トムソン・ロイターより大和証券作成 12 13 14 15 住宅市場や企業の生産活動にも寒波の悪影響 住宅着工建設と中古住宅販売の推移 600 (万戸) (万戸) (万戸) (万戸) 中古住宅販売(左軸) 住宅着工件数(右軸) 550 中古住宅販売在庫と新築住宅販売の推移 120 60 新築住宅販売(左軸) 中古住宅販売在庫(右軸) 100 50 400 350 500 80 40 300 450 60 30 250 400 40 20 200 350 20 10 150 0 0 300 11 12 13 14 15 (年) (出所)Bloombergより大和証券作成 105 (%) (2007年=100) 100 12 13 14 15 (年) (出所)Bloombergより大和証券作成 鉱工業生産の推移 110 100 11 6 5 コア資本財受注額の推移 800 (%) 700 20 コア資本財受注額(左軸) 4 鉱工業生産指数(左軸) 25 (億ドル) 3 600 15 90 2 500 10 85 1 80 0 400 5 75 -1 300 0 -2 200 -5 95 前月比(右軸) 70 65 -3 60 -4 55 -5 07 08 09 10 (出所)Bloombergより大和証券作成 6 11 12 13 14 15 (年) 前月比(右軸) 100 -10 0 -15 07 08 09 10 (出所)Bloombergより大和証券作成 11 12 13 14 15 (年) 労働市場では量的な改善続く/賃金も上昇傾向 非農業部門雇用者増加数と失業率 平均時給とインフレ率 11 4.5 10 4.0 40 9 3.5 平均時給 20 8 3.0 インフレ率(PCEコア) 0 7 2.5 -20 6 2.0 5 1.5 -60 4 1.0 -80 3 0.5 2 0.0 80 (万人) (%) 60 (前年同月比,%) 失業率(右軸) -40 非農業部門雇用者増加数(前月比、左軸) -100 07 08 09 10 11 (出所)トムソン・ロイター等より大和証券作成 12 13 14 15 ・足元の景気減速は一時的な要因を反映したも の。適切 な金融政策のもとで景気は緩やかな 回復に向かう ・労働市場がさらに改善し、インフレが中期的に 2%の目標に向けて回復すると合理的に確信で きた時に利上げ開始 ・政策変更の時間軸については示されず。その ため、 6月利上げの可能性も残る 08 09 10 11 12 13 14 今後のFOMC日程 2015年 6/16-6/17 7/28-7/29 9/16-9/17 10/27-10/28 12/15-12/16 2016年 1/26-1/27 0.9 FF金利先物のフォワード・カーブ 0.8 2014年9月 2014/12/26 2015/2/25 2015/3/25 2015/4/29 2015/5/27 2015/6/8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 (限月・年/月) 15/1 2 3 4 (出所)Bloombergより大和証券作成 7 (年) (%) 0 (出所)各種資料より大和証券作成 15 (出所)トムソン・ロイター等より大和証券作成 FOMC声明文のポイントと今後のFOMC日程 4月FOMC−声明文のポイント 07 (年) 5 6 7 8 9 10 11 12 業績見通しの軌跡はV字からU字の形状に/ 原油価格上昇でエネルギー・セクターに上方修正余地 S&P500増益率予想の推移 (前年同期比:%) 10 業績見通しの変遷 18 12 (%) 13Q3 14Q1 14Q3 15Q1 16 コンセンサス予想 14 8 12 6 10 4 8 6 2 4 0 2 -2 0 (年) -4 ⅰ ⅱ ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ 12 ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ 13 ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ 14 ⅲ ⅳ 15 ⅰ 16 (出所)トムソン・ロイター等より大和証券作成 (注)6/4時点。増益率は1株あたり利益ベース 2015年通期 セクター別増益率 -2 -4 13/1 13/7 13/10 14/1 14/4 14/7 14/10 金融 (ドル) 10/1時点 S&P500 80 ヘルスケア 70 産業用−財・サービス 消費−ディフェンシブ 60 エネルギー 50 通信サービス 40 公益 WTI原油価格(左軸) -40% -30% -20% -10% 0% 10% 20% (出所)トムソン・ロイター等より大和証券作成 (注)6/4時点。増益率は1株あたり利益ベース 105 90 ドル・インデックス(右軸) 85 80 30 -50% 15/7 (年/月) 95 90 6/4時点 15/4 100 100 テクノロジー 15/1 原油とドルインデックスの推移 110 消費−シクリカル -60% 13/4 (出所)トムソン・ロイター等より大和証券作成 (注)5/22時点。増益率は1株あたり利益ベース 120 素材 8 13Q4 14Q2 14Q4 15Q2 75 12/1 12/4 12/7 12/10 13/1 13/4 13/7 13/10 14/1 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 (年/月) (出所)トムソン・ロイター等より大和証券作成 WTI原油価格は60ドル台を回復 ブレント原油・WTI原油の価格とスプレッドの推移 120 米EIAが想定するWTI原油価格の推移 30 (ドル) 120 (ドル) 実績 ブレント原油(左軸) 100 EIA予想 110 25 WTI原油(左軸) 80 20 100 90 80 60 15 70 64 60 ブレントとWTIの価格差(ブレント−WTI、右軸) 40 10 20 5 57 50 40 30 0 0 14/4 5 6 7 8 9 10 11 (出所)Bloombergより大和証券作成 9 12 15/1 2 3 4 5 (年/月) 20 14/1 14/7 15/1 (出所)EIAより大和証券作成 15/7 16/1 16/7 (年/月) シェールオイルに押し上げられる米国の原油生産 1000 • 米国の原油生産量は2014年10月に日量900万バレルを突破。そのうちの約4割、同 350万バレルはシェールオイルからの生産。 • シェールオイルの増産が寄与して、米国の原油生産量が、2017年頃までに世界一に なるとの見方が現実味を帯びる。 米国における原油生産量 (日量万バレル) 900 その他 テキサス州 800 ノースダコタ州 700 ダラス 600 500 オースティン(州都) 400 サンアントニオ ヒューストン 300 200 イーグルフォード 100 0 50 53 56 59 62 (出所)EIAより大和証券作成 10 65 68 71 74 77 80 81 84 87 90 93 96 99 02 05 08 11 14 OPECは日量約3,000万バレルの生産量を維持 中東・北アフリカ産油国にとっての財政収支上の採算原油ライン 140 • OPEC全体の生産量のうち、サウジアラ ビアの生産量が3分の1を占める。 (15年4月時点で日量約1,000万バレル) (ドル/バレル) 120 100 80 60 • 40 20 EIAによる 予想 カ タ ー ル OPEC加盟国の2015年4月の生産量 (日量万バレル) 余剰生産能力 1200 4 ク ウ ェ ー ト 1400 U A E 5 オ マ ー ン (出所)IMFより大和証券作成 OPECの余剰生産能力(単位:日量100万バレル) サ ウ ジ ア ラ ビ ア イ ラ ク リ ビ ア ア ル ジ ェ リ ア バ ー レ ー ン 0 イ ラ ン それ以外のOPEC加盟国は短期的に生 産量を増やせない一方で、減らすことも 現実的ではない。 2015年4月生産量 1000 3 800 OPECの中で減産の余地が 大きいのはサウジアラビア 600 2 400 1 200 15 16 (出所)米エネルギー情報局[EIA] (注)予想は米エネルギー情報局。赤線は04-14年の平均。 11 (出所)OPECより大和証券作成 リビ ア 14 エク ア ド ル 13 カタ ー ル 12 ア ル ジ ェリ ア 11 ア ンゴラ 10 ナ イ ジ ェリ ア 09 ベネ ズ エ ラ 08 イラ ン 07 UAE 06 ク ウ ェー ト 05 イラ ク 04 サウ ジ アラ ビ ア 0 0 米国での供給過剰感の後退が原油反発のきっかけに 2,000 北米における油井掘削数と原油価格の推移(週次) (基) (ドル/バレル) 1,800 110 1,600 100 1,400 90 1,200 80 1,000 70 800 米国(左軸) 600 WTI(右軸) 400 11/1 4 7 10 12/1 4 7 10 13/1 4 7 10 14/1 4 7 10 15/1 40 (年/月) (出所)EIA (注)グラフの生産量にはアラスカとメキシコ湾を含まない。 (日量万バレル) 180 160 180 140 160 170 150 120 140 130 100 120 80 110 (年/月) 100 60 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 Bakken 40 Eagle Ford 20 0 07 08 09 (出所)EIAより大和証券作成 10 OPECも米国の原油生産の縮小を予想 50 シェールオイルの主要産地での原油生産量 200 (米国本土48州における原油生産とリグカウントの見通し) 60 カナダ(左軸) (出所)ベーカー・ヒューズ等より大和証券作成 12 120 11 12 13 14 15 (年) 生産減と季節性で4カ月ぶりに減少に向かう原油在庫 • 原油在庫の減少により、米国での原油過剰感が薄れる。 • 米EIAは今年の「年次エネルギー見通し」の中で、米国の長期的な 原油生産予測を上方修正。ただし、長期的には右肩下がり。 米国における原油生産量(単位:日量100万バレル) 全米原油在庫の季節性 5.0 12 (億バレル) 実績 4.8 4.6 5月初め頃に ピークをつけ やすい季節 性 4.4 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年の見通しで大幅上方修正も 2019年のピークアウト(2040年に 向けての減少)予想は変わらず 予想 10 2014年当時の見通し 45% 2015年 8 4.2 2013年当時の見通し 6 4.0 シ ェー ルオイル 42% 3.8 4 3.6 3.4 シ ェー ル以外の陸上オイル /海洋オイル/アラ スカ 58% 2 55% 3.2 3.0 0 1月 2月 3月 4月 (出所)EIAより大和証券作成 13 5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月 1990 1995 2000 2005 2010 (出所)EIAより大和証券作成 (注)予想はEIA 2015 2020 2025 2030 2035 2040 「大手石油会社は価格見通しに慎重」は正しいか? エネルギー業界は、原油の低価格 が今後数年続くと予想すべきである。 今後2年程度、我々はこれまでとは 違った価格環境の中にいることを認 識する必要があり、その後価格がど うなるかを見極めることになるだろう。 (2015/4/21 業界最大イベントIHS CERA Weekでのコメント ) 北米天然ガス価格の推移(月次) 16 【エクソンモービルCEO レックス・ティラーソン】 世界の原油需要とWTI原油価格 140 14 105 120 12 100 過去15年間を振り返ると原油価格は世界の原 油需要に連動していることが分かる。 100 10 当時の北米最大の天然ガス会社 X TO エ ナジ ー の買収発表 8 95 現在の世界の原油需要から考えると、WTIベー スで1バレル80∼90ドル台の水準は妥当か。 80 90 60 85 40 80 6 4 75 世界の原油需要(右軸,日量換算,100万bbl) 0 0 05 06 07 08 09 (出所)トムソン・ロイターより大和証券作成 14 WTI原油価格(左軸,月中平均,ドル/bbl) 20 2 10 11 12 13 14 15 70 99 00 01 02 03 04 (出所)Bloombergより大和証券作成 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 活発な自社株買いは需給改善とEPS押し上げに寄与 S&P500 自社株買い総額とEPS押し上げ効果 2,000 (億ドル) 1,800 1,600 1,400 S&P500 手元資金 (億㌦) (兆㌦) 4.5 4.0 16 3.5 14 3.0 12 2.5 10 2.0 8 1.5 6 5.5 (%) (%) 18 EPS押し上げ効果(右軸) 4.5 4.0 4 1.0 現金・現金同等物(左軸) 0.5 現金・現金同等物/総資産比率(右軸) 0.0 00 1,200 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 2 0 14 (年) 3.5 1,000 3.0 800 2.5 600 2.0 400 1.5 200 1.0 自社株買い(左軸) 0 00 02 04 06 08 10 (出所)出所:S&Pより大和証券作成 (注)08年10-12月期は赤字のため除いた。EPS押し上げ効果は過去4四半期の自社株買いを足し上げて計算 15 5.0 12 14 0.5 (年) 今年の6月は自社株買いが需給面での下支えに 自社株買いインデックスの月別相対パフォーマンス(対S&P500) 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 2010∼2014年の平均 -0.5% 2015年 -1.6% -1.0% 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (月) (出所)S&P等より大和証券作成 (注)自社株買いインデックスは、S&P500採用企業の中で、自社株買いの実績の多い上位100社のパフォーマンス表す。 上位100社の定義は過去4四半期における自社株買い付け金額の時価総額に占める割合の高い企業100社。 16 米国株は割高か? S&P500 予想PER 日・米・中・英・独 予想PERの推移 25 40 (倍) 35 日本 30 20 米国 中国 英国 25 1985∼2013年平均 ドイツ 15 20 同 ITバブル期除く 15 10 10 5 (年) 5 0 07 08 09 10 11 12 (出所)トムソン・ロイターより大和証券作成 (注)12ヵ月先予想利益ベース 17 13 14 15 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 (出所)トムソン・ロイターより大和証券作成 (注)12ヵ月先予想利益ベース 07 09 11 13 15 米国株に対する強気の見方を維持 株価予想レンジ NYダウ 期末値 (ドル) 15 4-6月期 E 7-9月期 E 10-12月期 E 16 1-3月期 E 4-6月期 E 19,000 17,500 18,500 19,000 19,500 17,000 ∼ 16,500 ∼ 17,000 ∼ 17,500 ∼ 18,000 ∼ 予想レンジ 19,500 ナスダック 期末値 (ポイント) 19,250 19,500 20,000 20,500 5,200 4,800 5,100 5,200 5,300 4,700 ∼ 4,600 ∼ 4,700 ∼ 4,850 ∼ 5,000 ∼ 予想レンジ 5,400 S&P500 期末値 (ポイント) 5,300 5,400 5,500 5,550 2,200 2,050 2,150 2,200 2,250 1,950 ∼ 1,900 ∼ 1,950 ∼ 2,000 ∼ 2,000 ∼ 予想レンジ 2,300 (出所)大和証券作成 18 2,250 2,300 2,300 2,350 米国ミューチュアル・ファンドの資金フローは米国から海外へ 米国株ファンド 全株式ファンド 欧州株ファンド (Mil$) (Mil$) (Mil$) 1,500 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 (2,000) (4,000) (6,000) (8,000) (10,000) 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 (2,000) (4,000) (6,000) (8,000) 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 1,000 500 0 (500) (1,000) (1,500) 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 海外株ファンド 全債券ファンド(課税債+地方債) 400 10,000 300 7,000 6,000 5,000 8,000 4,000 6,000 3,000 4,000 2,000 2,000 1,000 0 0 (1,000) (2,000) (2,000) (4,000) 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 (3,000) 5,000 0 (5,000) (10,000) (15,000) (20,000) 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 15/06/03 (200) (300) (400) 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 エマージング株ファンド (Mil$) 1,200 1,000 800 600 400 200 0 (200) (400) (600) 2,000 1,500 1,000 500 0 (500) (1,000) (1,500) (2,000) 14/01/15 (出所)LipperFMI Data Services より大和証券作成 (注)グラフは4 週移動平均 19 15/03/11 0 日本株ファンド 13/10/23 14/12/17 (100) (Mil$) 10,000 14/09/24 100 MMF 15,000 14/07/02 200 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 20,000 14/04/09 (Mil$) 12,000 (Mil$) 14/01/15 アジア・パシフィック株ファンド (Mil$) (Mil$) 13/10/23 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 13/10/23 14/01/15 14/04/09 14/07/02 14/09/24 14/12/17 15/03/11 15/06/03 日経平均株価2万円は通過点に過ぎず 【為替水準とPERから見た日経平均株価の水準】 日経平均想定 [円] 予想税引利益 増益率[%] 2015年12月末 2015 年度 2016 年度 PER 14倍 PER 15倍 PER 16倍 PER 17倍 PER 18倍 12.8 8.1 17,600 18,800 20,100 21,300 22,600 15.8 8.0 18,100 19,300 20,600 21,900 23,200 18.9 7.9 18,500 19,800 21,200 22,500 23,800 22.0 7.9 19,000 20,400 21,700 23,100 24,400 円高 110円/ドル、 125円/ユーロ やや円高 115円/ドル、 130円/ユーロ 標準シナリオ 120円/ドル、 135円/ユーロ やや円安 125円/ドル、 140円/ユーロ 円安進行 25.1 7.8 19,500 20,900 22,200 23,600 25,000 130円/ドル、 145円/ユーロ (注1)利益予想は大和予想(大和210ベース)、PERは12ヵ月先予想利益ベース、為替前提は12ヵ月先までの平均レー (注2)業績予想は5/26時点 (出所)大和証券作成 20 回復傾向を示す欧州景気 ・ ユーロ圏2015年1-3月期実質GDP成長率は+0.4%。個人消費と輸出がプラスに寄与。 ・ 原油価格の上昇等を背景に、ユーロ圏のインフレ率、期待インフレ率は反発。 (前期比、%) ユーロ圏実質GDP成長率 1.2 民間消費支出 総固定資本形成 純輸出 1.0 0.8 (%) 5 政府支出 在庫増減 GDP成長率 ユーロ圏のインフレ率と期待インフレ率の推移 (%) 3.0 4 2.5 3 2.0 2 1.5 1 1.0 0.6 0.4 0.2 0.0 -0.2 -0.4 -0.6 0 -0.8 -1.0 ⅰ ⅱ ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ ⅲ ⅳ ⅰ ⅱ ⅲ ⅳ ⅰ 10 11 (出所)ユーロスタットより大和証券作成 21 12 13 14 15 (年) -1 CPI上昇率(前年同月比、左軸) 期待インフレ率(右軸) 0.5 0.0 08 09 10 11 12 13 14 15 (年) (注)期待インフレ率は5年先5年物インフレスワップ。 (出所)各種資料より大和証券作成 世界の株式市場にとってのリスク要因はギリシャと中国 中国 創業板の株価と予想PERの推移 4000 • ギリシャは6月中に期限を迎えるIMFへの債 務返済を月末に繰り延べ。それを乗り切って も7、8月には大量の国債償還が訪れ、綱渡 りの状況が続く。 • 中国では金融緩和を背景に、上海・深セン の両株式市場で高値更新。とりわけ、創業 板の上昇が著しく、予想PERは80倍近くに 達する。 80 (倍) 70 3500 株価(左軸) 3000 60 予想PER(右軸) 2500 50 2000 40 1500 30 1000 20 500 10 0 0 2011 2012 2013 2014 2015 (年) (出所)トムソン・ロイターより大和証券作成 (注)予想PERは12ヵ月先予想利益ベース ギリシャ関連の日程 5月 (百万ユーロ) ギリシャ政府債務の返済スケジュール 9,000 20日 月末 ECB非金融政策理事会 約25億ユーロの給与・年金支払 6月 8,000 債券利払い IMFへの返済 債券償還 7,000 1日 3日 5日 12日 16日 17日 18日 ギリシャ、バンクホリデー ECB金融政策理事会 IMFに対し、3.0億ユーロの融資返済 IMFに対し、3.4億ユーロの融資返済 IMFに対し、5.7億ユーロの融資返済 ECB非金融政策理事会 ユーロ圏財務相会合 IMFに対し、3.4億ユーロの融資返済 19日 EU財務相会合 25日∼26日 EUサミット 30日 延長された金融支援策の期限 (出所)各種資料より大和証券作成 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 15/6 8 10 12 16/2 4 6 8 10 12 (注)債券償還には短期証券(T-bill)の償還も含む。 (出所)IMF等より大和証券作成 (年/月) 22 お取引にあたっての手数料等およびリスクについて 手数料等およびリスクについて z 株式等の売買等にあたっては、 「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗(支店担当者)経由で国内委託取引を行う場合、約定代金に対して最大 1.24200% (但し、最低 2,700 円)の委託手数料(税込)が必要となります。また、外国株式等の外国取引にあたっては、現地諸費用等を別途いただくことがあります。 z 株式等の売買等にあたっては、価格等の変動による損失が生じるおそれがあります。また、外国株式等の売買等にあたっては価格変動のほかに為替相場の 変動等による損失が生じるおそれがあります。 z 信用取引を行うにあたっては、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の取引を 行うことができることから、損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。 z 債券を募集・売出し等により、又は当社との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。円貨建て債券 は、金利水準の変動等により価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。外貨建て債券は、金利水準の変動に加え、為替相場の変動等により損失が生 じるおそれがあります。また、債券の発行者または元利金の支払いを保証する者の財務状況等の変化、およびそれらに関する外部評価の変化等により、損 失を生じるおそれがあります。 z 投資信託をお取引していただく際に、銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費、等をご負担いただきます。また、各商品等には価格の 変動等による損失を生じるおそれがあります。 ご投資にあたっての留意点 z 取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書、等をよくお読みください。 z 外国株式、外国債券の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われていないものもあります。 商号等 :大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 【保有株式等について】 大和証券は、このレポートに記載された会社が発行する株券等を保有し、売買し、または今後売買することがあります。大和証券グループが、株式等を合計 5%超保有しているとして大量保有報告を行っている会社 は以下の通りです。(平成 27 年 5 月 29 日現在) 第一カッター興業(1716) 北弘電社(1734) テノックス(1905) 高橋カーテンウォール工業(1994) アコーディア・ゴルフ(2131) フルスピード(2159) エイジア(2352) アルコニックス(3036) MID 投資法人 (3227) サムティ(3244) サンセイランディック(3277) 星野リゾート・リート投資法人(3287) インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298) ムゲンエステート(3299) 日本ヘルスケア投資(3308) ク リヤマホールディングス(3355) ケー・エフ・シー(3420) サンコーテクノ(3435) トーセイ・リート投資法人(3451) テックファーム(3625) エムアップ(3661) モブキャスト(3664) アバント(3836) 神島化 学工業(4026) ソースネクスト(4344) ラクオリア創薬(4579) 相模ゴム工業(5194) 有沢製作所(5208) ノザワ(5237) 中山製鋼所(5408) 東邦亜鉛(5707) 日本精鉱(5729) 日進工具(6157) オカダアイヨン (6294) 三相電機(6518) ダブル・スコープ(6619) SEMITEC(6626) 寺崎電気産業(6637) スミダコーポレーション(6817) 京写(6837) エノモト(6928) 山一電機(6941) 芝浦電子(6957) アストマックス (7162) ノジマ(7419) 大興電子通信(8023) マネースクウェア HD(8728) マネーパートナーズグループ(8732) 大和証券オフィス投資法人(8976) 日本賃貸住宅投資法人(8986) セレスポ(9625) 帝国ホテル (9708) 丸紅建材リース(9763) パーカーコーポレーション(9845) バイテック(9957)(銘柄コード順) 【主幹事を担当した会社について】 大和証券は、平成 26 年 6 月以降下記の銘柄に関する募集・売出し(普通社債を除く)にあたり主幹事会社を担当しています。 ダイユーエイト(2662) 北の達人コーポレーション(2930) ヒューリック(3003) ブロンコビリー(3091) 鳥貴族(3193) ホットランド(3196) 大和ハウスリート投資法人(3263) アクティビア・プロパティーズ 投資法人(3279) イオンリート投資法人(3292) ヒューリックリート投資法人(3295) 日本ヘルスケア投資法人(3308) トリドール(3397) トーセイ・リート投資法人(3451) ケネディクス商業リート投資法人 (3453) サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) リアルワールド(3691) オプティム(3694) GMOリサーチ(3695) 大王製紙(3880) クラウドワークス(3900) カヤック(3904) データセクション(3905) テラスカイ(3915) 竹本容器(4248) クイック(4318) メディカルシステムネットワーク(4350) ダイト(4577) リボミック(4591) 楽天(4755) 日本エンタープライズ(4829) クニミネ工業(5388) GMO T ECH(6026) アドベンチャー(6030) インターワークス(6032) エクストリーム(6033) MRT(6034) ファーストロジック(6037) 日本ビューホテル(6097) パンチ工業(6165) 盟和産業(7284) メニコン (7780) プラッツ (7813) 菊水化学工業(7953) オリックス不動産投資法人(8954) 平和不動産リート投資法人(8966) 大和証券オフィス投資法人(8976) ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) 日本賃貸住 23 宅投資法人(8986) スマートバリュー(9417) U−NEXT(9418) エムティーアイ(9438) アルファポリス(9467) 広島ガス(9535) アイ・エス・ビー(9702) 学究社(9769) 蔵王産業(9986)(銘柄コード順)
© Copyright 2024 ExpyDoc