林和史 ANT-WORK

Gallery リトルハイ 1st Anniversary exhibition
⼩林和史
ANT-WORK
⼀枚の紙から切り出される寓話
2015 年 7 月 10 日(金)~21 日(火)
水曜休廊 12:00-19:00(最終日は 17:00 まで)
Gallery リトルハイ
東京都中野区中野 5-52-15
Tel
ブロードウェイセンター4F
050-3597-7222
Mail [email protected]
http://www.little-high.com/
企画/制作
YUKI-SIS
(寺嶋)
[email protected]
yuki-sis.com
03-5542-1669
090-8513-2271
464-2 号
小林和史
ANT-WORK 一枚の紙から切り出される寓話
造形作家、舞台美術演出、コンテンポラリーダンス、舞台、映画等のコスチュームデザイン、映画監督など、幅広
い分野で世界的に活動している小林和史。
3 歳の時より独学で"一枚の紙とハサミ"により昆虫の居る宇宙を創作。少年時代に没頭した、昆虫と自分、昆虫のいる
宇宙は、その後の創作活動に大きく影響する、独自の自然観を彼に植え付けたという。
今回の展覧会タイトルは「ANT-WORK」
蟻の生態系を、人間界に置き換え、寓話化してみる。
「イソップ物語やグリム童話は、擬人化した多くの動物や昆虫が登場人物に出てきて、人間界の教訓を語
る寓話です。同じように、僕は子供の頃からずっと昆虫の中に、自分の姿や人間を見出し救われてきたの
です。」
小林の作品において蟻は、常に変化していく自然界や人間界のプロセスの象徴として繰り返し登場する。
異物が加わることで、今までのスタイルや社会が破壊され、またあらたなスタイルが生まれる。
生命の循環や新しい未来へと、それ自身が持つ摂理や「性」を持ちつつ変容していく姿。
「今、自然界に生き残り、存在するものにはすべて、意味がある。」
古代から続く環境、変化していく社会に応じて、それぞれが役割を演じ、自分たちの生をまっとうする。小林の作
品で語られる彼らの人生は、大真面目でもあり、また同時にユニークさも持ち合わせている。蟻という登場人物を
用いながら、常に破壊者であり、創造者でもあり、次世代へ続く媒介者としての役割を匂わせる。
彼の作品に見る俯瞰された世界には、人間界の愚かさや不条理さでさえも、容認された人生の一部分に見える。
それはまるで、劇場で演じられるシニカルな演劇の1シーンのようでもあり、蟻塚の内部を俯瞰した様子にも思え
る。私たちはそこから決して終わることのない寓話を感じることだろう。
[作家略歴]
1983 株)三宅デザイン事務所入社。三宅一生氏のアシスタントデザイナーとしてパリコレクシ
ョン、空間演出、ライセンスデザイン等の仕事に携わる。 独立後、アーティストとしてジャンルを越えた活
動を開始する(outsect 設立)。各地で個展、イベントを展開。また「自然」や「身体性」をテーマにコスチュ
ームデザイン、空間演出、舞台、映像、CM 等のトータルデザインを手掛ける。
近年の活動
1995 軽井沢 日動画廊 (個展)
1995,1996 新宿 伊勢丹 Fine Art salon (個展)
1997 古川美術館 (しつらえ展)
1998
サンクリノ美術館(エミール・ガレ×小林和史)
2003~メゾン エルメス(銀座、大阪、仙台)
作品 、美術演出
2004~2010 SONY ディーラーズコンベンション、作品、美術演出
2010 銀座 SONY ビル、作品、美術演出
2011 現代工藝アートフェア(東京国際フォーラム)
2012 BARBAR RUETZ Galerie an der Pinakothek der Moderne(Munchen) (個展)
2013 ZOMER Galerie (Knokke Belgium)
2013 AXEL PAIRON Gallery
Art Fair
(Antwerp Belgium)(個展)
2013 六本木アートナイト(リッツカールトンホテル)
作品、美術演出
2014 六本木アートナイト(リッツカールトンホテル)
作品、美術演出
2014 個展「MUSISUM」(リトルハイ、東京)
2015 個展「ANT-WORKS」(リトルハイ、東京)
コレクション
U2
Ron wood (Rolling Stones)